『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』

本日日曜日、ジムに。
どうあっても1時間で8キロは走れない。7.7キロぐらいがせいぜい。
軽く筋トレして終了。
90.65キログラム。少しずつ落ちているのかな(笑)


それほどギャグ漫画に興味があったわけではないので、赤塚不二夫の漫画を読んだ記憶というのはほとんどない。
しかし、オイラが初めて読んだ漫画入門は赤塚不二夫のそれだった。
漫画家がどんな道具を使い、どんなテクニックを使っているのかに触れた最初であった。
ペン先の種類、スクリーントーン、ケント紙、キリバリ、烏口、証券用インクetc...。
結局オイラは漫画家にはなれなかったが、それを読んだ一時期どれほど心が満たされた事か。
ギャグにはまったく詳しくないのだが、いろんな作家が出てきた中で赤塚の衝撃というのは相当なものだったのではないだろうか。
オイラで言う所の大友ショックと同じぐらいなものをギャグ漫画家達に与えたと思っている。
謹んでご冥福をお祈りしたい。


『ギアス』
放映時間にメシを食いに行ってまだ未見。


先週、押井の本二冊購入。
まだこの人は理屈を言えるエネルギーがあると確信(笑)まだ次作を期待してしまう(笑)
いつものように裏切られると思うが(笑)


『銀魂』
Tommy heavenly6の『Pray』をヘビロテで聴きまくり(笑)


You Tubeでさんまの27時間TVを断片的に視聴。面白い。ラストのビギンの『笑顔のまんま』もすばらしい。CDでないかな。




『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』。
土曜日MOVIXさいたまにて。
昨年の6月くらいの映画化の記者発表。そしてちょうど一年前にSiggraphに行く道連れに原作本である『スカイ・クロラ』を持って行った。
淡々とした筆致が機械的な清潔感を醸し出し、非常に端整である印象を受けた。
あれから一年、かなり楽しみにしていた映画化であった。
原作本は番外編を含めて6冊のシリーズであり、この映画はほぼ最初に刊行された『スカイ・クロラ』を踏襲して出来上がっている(一部『ナ・バ・テア』にも触れているが)。
なので、現在番外編以外を読み切ったオレにしてはちょっと物足りない部分があった。
しかし原作をかってに膨らませていたオレが悪いわけで、その部分を差し引けば実によく出来た映画だと思う。
冒頭の空中戦からオープニングのタイトルバック(押井の映画のタイトルバックはいつもカッコ良い)まで眼が離せなかった。
押井が記者会見で言っていたが、少なくとも『紅の豚』の空戦よりも見応えとしてはある描写をしていた。『紅の豚』は宮崎が自己規制していた部分があるとは思うが。
実のところこの映画に関して語るべき言葉というのがなかなか見つからない。
この映画でどのような事が起きたかというのを羅列した所でなにも分からないからだ。
それでも強引に一言で言えば終わりなき日常を繰り返す平凡な日々であっても、その中に生きるに値する何かは見つけられる筈だ、という希望を語った映画と言えるだろうか。
押井はこの停滞した感じを出す為に、アニメーションとしては無茶なほどの1カットの長回しをしていた。
で、つくづく思ったのだがアニメーションで長回しは本当に退屈な気分になるだけだと感じた。
同じ静止した状態であっても、実写映画ではカメラの微妙な挙動や被写体の小さな呼吸の揺れ、そのな無意識の動きが画面の情報量となって見続ける事に飽きにくい。
アニメーションでは『未来少年コナン』や『エヴァ』で長回しが使われていたが本編の一部である。
アニメーションでは無意識の動きでも意識的に描かなければ表現出来ない。
そういう意味では実写に比べてその情報量は格段に低くなる。
『スカイ・クロラ』では全編を通して長回しをリズムとして使っており、それが押井の演出意図として観る者に適切に伝わっているかは甚だ怪しい。
その点、無意識の動きをも取り込もうというのがモーションキャプチャーであるのだが、動きをも演出家がコントロールできるというアニメーションの利点を考えれば必ず使うのが是だとも言い切れない。
このあたりはもう一度DVDで視聴してみて感じたいところではある。

作画に関しては文句の付け用が無い出来上がり。西尾鉄也はすばらしい仕事をした。キャラクターデザインもさることながら、スイトがユーヒチのベッドに顔を埋めた時の表情や、ユーヒチがスイトを抱きしめ泣き崩れて行く彼女の顔の描写など、一種の作画による演技の到達点ともいえるのではないだろうか。
もともと激ウマのアニメーターであったがやっぱりすごいヒトだと思った。

空戦は3DCGによるものであったが、いわゆるアニメーションの質感とのマッチングは良かったと思う。ただ、晴天で反射が激しい時の描写に多少の違和感がでていたぐらいか。

ところで、そもそも原作を読んでない人はここで繰り広げられているのはリアルな生死はかけているものの、本物の戦争ではなく、ショーなのだということが分かったのだろうか?たぶん映画を観ただけでは理解出来ないからコマーシャルでやたらと「ショーとしての戦争」という能書きを繰り返していたのだろう。
キルドレ(前にネットで"Kill children"の造語か?と書いてあったが、このあたりは原作にも出ていないのだが当たらずとも遠からずというところかもしれん)という戦争でしか死ねない思春期の姿のままの人間達の前に立ちはだかる、ティーチャーという大人の男。
この大人の男は子供に対して実に容赦のない所が良かった。脱出してパイロットまで銃撃し、最後は戦闘機もろともユーヒチもハチノスにする。
ちょっぴり押井の大人としての感性が出てるのかなと思いちょっと笑ってしまったが(笑)

全体として面白い映画ではあったが、出るであろうDVDで再見してちゃんとした感想を構築したいと思う。

ところでこの映画を観る前に、iPodに落として『ダーク・ブルー』を観ていたのだが、比べてしまうとやはり『スカイ・クロラ』が見劣りしてしまったのは否めない。
ちゃんと作られた実写の情報量はケタはずれだと言うところか。

ヴェネチア国際映画祭に押井、宮崎、北野の諸作が出るとの事だが、できれば『ぐるりのこと。』も入れて欲しかった。絶対普遍性のある話であるので世界共通で分かる映画だと思うのだが。
by 16mm | 2008-08-03 21:22 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from 【映画がはねたら、都バス.. at 2008-08-10 09:39
タイトル : 「スカイ・クロラ」:千歳三丁目バス停付近の会話
{/kaeru_en4/}東京にもまだ昔ながらの銭湯があるんだな。 {/hiyo_en2/}そういえば、子どものころ、ときどき銭湯に行ってたのを思い出すわ。 {/kaeru_en4/}「スカイ・クロラ」の少年たちみたいにか? {/hiyo_en2/}は?「スカイ・クロラ」の少年たちって、銭湯になんか行ってた? {/kaeru_en4/}行ってたじゃないか、大空の闘いに。 {/hiyo_en2/}それは“銭湯”じゃなくて“戦闘”でしょ。 {/kaeru_en4/}そうとも言うな。 {/hiyo_en2...... more
Commented by chata at 2008-08-03 23:05 x
近所で(電車使いますが)『スカイ・クロラ』やってるとこ発見したので、来週観にいこうかなと思います。タイトルが非常にそそられる押井本2冊は買いですか?いちばん欲しくなる予感がするのはダイキャスト製の散香マークBですが(・∀・)
Commented by 16mm at 2008-08-03 23:41
■re:chataさん
前売り券付き文鎮散香マークBを持ってます(笑)デキはそれなりでしたね。本に付いてるダイキャストのヤツより後日発売されるらしいプラモの方がいいかもしれませんぜ(笑)
空中戦はかなりリキが入ってますね。押井が宮崎駿より上手いと豪語していただけありそうですよ(笑)

押井の本は『凡人として生きるということ』と『他力本願 仕事で負けない7つの力』ですが、押井の半生に興味があるなら
後者の方が面白いかもです。どちらかというと『スカイ・クロラ』のメイキングに付随した仕事のしかたという事です。まああまり一般化して参考にはできないかもですね(笑)
前者は割と一般論で書かれている本で、どちらも一応の理屈をいってるのでオイラは楽しみました。
Commented by chata at 2008-08-03 23:48 x
なるほど、『凡人』が入りやすいかな。押井語録に惹かれたしw

σ(゚∀゚が欲すぃと思ったダイキャストモデルは、あの評判悪い本のオマケのほうじゃなく、HPの模型カテゴリーにあるほうねw 高いけど!(゚∀゚
Commented by 16mm at 2008-08-04 00:03
■re:chataさん
ああ、なるほど。あっちのダイキャストはいいですね。レシプロのプッシャー型というのがソソリますね。
映画ではティーチャーの機体についたターボが咆哮をあげて飛んでくるのがすごくカッコよかったですよ。
Commented by chata at 2008-08-08 23:41 x
長廻しは晴郎先生も好んで使った手法(笑)確かに観客をふるいにかけるかもしれませんなぁ。谷原どんどん上手くなってくなぁ( ´∀`)
Commented by 16mm at 2008-08-09 08:33
■re:chataさん
俳優の起用は成功してましたね。オイラとしては常連の竹中直人の声をもっと聴きたかったですが。
長廻しは本当にむずかしいですね。監督の演出力と俳優の演技力が噛み合ないと退屈なシーンにしかなりません。
最近なら『ぐるりのこと。』が最高の長い廻しをやっていたかな。
本人がチャラ男なのか知りませんが(笑)谷原ウマかった。トキノというちょっとチャラ男な役に重みを持たせてましたから。一種の狂言回しの役も担っていたので単なるチャラ男というだけではダメだったんでしょうけどね。


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