『パコと魔法の絵本』

世間は三連休の中日であるが、オイラは明日ちょっぴり出社の予定。仕事がトロイので仕方あるまい。

本日ジムに。ランニングマシン30分で挫折。筋トレ少々。ジムの体脂肪等を計るマシンで測定したところ、体脂肪率は2年前とまったく変わらず26パーセント。その代わり筋肉のバランスは全体によくなっていた。
体重はいつものように全裸で計って91.23キログラム。

とにかくかったるい。

通勤用に駅で借りていた駐車場から立ち退きに。
どうしよう。他を探さなくては、と途方にくれていたら不動産やが新しいところを紹介してくれた。おまけに1000円安い4000円。ちょっぴり駅から遠くなったけどね(笑)

『ビバ・イル・チクリッシモ! 完全限定版』
MONO マガジン誌に掲載されていた『おしゃれハンドル』等をまとめたもの。
大友克洋で限定といったら買いでしょう(笑)でも6000円という値段でおぢさんちょっぴり躊躇したけどね(笑)
でも買って良かった。大友、寺田克也という尊敬しまくっている絵師のイラストレーションとコラム。見応え読み応え十分で本当に腹一杯(笑)
大友はやはりというか、もう本当に漫画やイラストに専念してもらいたい。これだけの人が中途半端な映画をつくるのはもったいない。はっきりいえば大友に映画監督の才能ないからさ(笑)
本当に素晴らしい画の数々。
でも6000円は高いよね(笑)4000円ぐらいならまったく躊躇しなかったんだけどね(笑)

『ギアス』
シュナイゼルが最終的な悪役か?まだひっくりかえるのだろうか?あと3話くらいでクライマックスだと思うが今度は本当にエンディングになりそうでうれしいやら悲しいやら(笑)

『クロサギ』
一巻から十三巻までと二十巻を購入。二十巻の購入は十四巻以降が見つからなかったからだが、特に先に読んでも問題なかろうと思ったからだ。
この本を読むと経済学というのは面白いものかもしれんと思うようになった。一応経済学部出身なんだけど(笑)まったく身に付かなかった学問なんですよね(笑)
経済といえども人間の営みが根幹にあるわけなので、数字や理論ではなく、オイラが精神分析の本を読みまくっていたのと同じように、人間への探求として経済学という風に思えたなら非常に興味深い知識を得られたかなと思う。
『クロサギ』という作品に経済の小難しいことがかいてあるわけではないが、無味乾燥と思っていた経済行為が、裏で人間臭い動機で動いているということを詐欺師の視線で読み解く事ができる。
台詞が多いので読むのは大変だが読み応えは十分。
それから男女のベタついた部分がないのが非常に好感。二十巻を先に読んでしまったので途中の経緯は置いて、ラストで男と女のセックスを抜きにした情感溢れるカットを作っていた。詐欺師としての男を完全に理解する事ができなくても、感情の行き場を無くした男を受け入れ抱きとめる女という、非常にハードボイルドでストイックな描写は素晴らしかった。
スピリッツ誌で『新クロサギ』として再生されるようだが、未読の単行本とともに読むのが楽しみである。

『パコと魔法の絵本』
土曜日。MOVIXさいたまにて。
いや〜泣けた。涙でなかったけど(笑)
まずパコ役のアヤカ・ウィルソンがかわいい。演技もすばらしい。
映画の雰囲気と相俟って、テリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』を思い出したけどね。
「ほっぺにさわらせてくれ」
大貫のこの言葉が本当に涙腺を直撃だよ(笑)
演じている俳優が誰なのか分からないほどのメイク。そしてオーバーアクト。作り物としてのリアリティを出したセット。
この映画、有り体に言えばお涙頂戴的な作品である。人の感情に訴え、他人に優しくしたい、他人の為に涙をながしたい...etc。
これらは別段めずらしいものでもなく、不真面目なテーマでもない。
しかし、この映画のスタッフとキャスト、特にこの映画の監督はそれらのテーマを真面目な見た目で語るという事に羞恥がある人なのだと思う。
映画で感情に訴える演技は演出は、やればやるほどクサくなるし、その真面目なテーマがギャグにとられる事だってあるのだ。
しかし、演技や演出を過剰にしなければ観客には絶対伝わらないのだ。
だからこの映画ではメイクが重要な要素になりえた。
演じてる本人が分からないほどのメイクだからこそ、役者は今迄の自分の殻をやぶりやすい。
妻夫木が素の顔でザリガニ魔人などできないだろう。いや出来たとしても本作のようなはじけ方は出来なかったのではないだろうか。
役者のもっている仮面の上に更に意図的な仮面を構築する。
大声で普段ならクサいといわれる演技も台詞ものせられる。
それによって本作の情感溢れる台詞ができたのではないだろうか。
役者は皆、生き生きとオーバーアクトを楽しめたのではないだろうか。
見ているこちらも同様に楽しめた。結構笑ってる観客もいたしね。
それから、監督は含羞の人だと思う。人一倍優しい言葉をかけてあげたいと思っても、それが嘘くさく取られたら、と人一倍気にする人なのだと思う。
パコは記憶が一日しか持てない。
今日の楽しい事や悲しい出来事も明日になれば忘れてしまうのだ。
しかしパコは大貫の手の温もりを(実際は殴られた感触なのかもしれないが)覚えていた。
大貫はパコに忘れられない思い出を焼き付けたいがために自分を変え、他人に頭をさげ積極的に交わろうとした。
その結果が劇中で展開される「ガマ王子vsザリガニ魔人」という劇なのだ。
それでもパコの記憶には大貫の手のぬくもり以上の印象を残すにはいたらなかっただろう。
考え見れば、映画や漫画や小説や音楽等も作者が身を削る想いで作っても覚えているのはせいぜい一日ぐらいかもしれない。
これを作った映画監督もそれは十分承知しているのだと思う。
しかし、せめて片方のほっぺに印象を残す程度であっても記憶に留まるような作品を作って行きたい。
あの監督、顔に似合わずこういう事を考えてる人なのかな〜っと(笑)
謙虚で羞恥な人だと思う。
スタッフやキャストには怒鳴り散らすらしいけどね。
次作をまた楽しみにしたい。
by 16mm | 2008-09-14 21:18 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2008-09-14 23:12 x
劇中の飛び出す絵本が売ってたのですが、値段みて・・・
そっと戻しました(´・∀・`)

ついさっき『ブレードランナー』観終わりました。BD初レンタルで。
つい最近作ったかのようなキレイさ。あぁよくネタになってる強力わかもとってコレか、とか(笑)
今度は音声解説つきで観まっす。
Commented by 16mm at 2008-09-15 00:40
■re:chataさん
なんと。飛び出す絵本売ってましたか(笑)しかもそうとうにお高そうで。おいらもたぶん見たらそっと戻したでしょう(笑)

ううう。『ブレードランナー』をBDで。いいなあ。バッティーの最後の台詞はもう最高の台詞ですな。今見るとチープな部分もありますけど、押井が言うようにこの映画はゲートみたいなもので、これをくぐらないと次のステージが見えないと思わせるほどのインパクトがありますやね。


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