『おくりびと』

土曜日。会社に自主トレ。約半日かけてMayaのさわりをやる。やはり一人の時にやると能率があがるもんだ。


日曜日。ジムに。ランニング・マシン1時間5分で815kcal。筋トレ少々。91.5キログラム。

日曜日。新しい中古の車(笑)がきた。
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前席のシートカバー、iPodの音源をFMで飛ばすオプションを購入。同時にiPodをエアコンの吹き出し口に固定するホルダーも買ったが邪魔になるだけなので使わず、iPodはセンターコンソールの下の空きスペースに放置する事に。
しかし、iPod用のFM飛ばしのオプションの差し込みはロックがなく、ただ差し込むだけという安易なもの。4000円近い買い物だというのにチャチである。
同時に『おくりびと』のサントラ購入。


『海街diary 第2巻 真昼の月』
吉田秋生著の待望の単行本。
ここ最近(実際は寡作な作者なのでここ数年であるが)吉田の作品は自作の他の物語とのリンクがあり、知っている読者をニヤリとさせる楽しみを挿入している。
本作も自身の作である『ラヴァーズ・キス』の登場人物が出てくる。
オイラはこの『ラヴァーズ・キス』が大好きで、吉田の最高傑作ではないかと密かに思っている。
吉田は人が惹かれあう事を常に肯定的に作品にしている。それは男女であろうが、男同士であろうが、女同士であろうが、である。
自分以外の人間に惹かれあい関係をもとうとする意志を恋愛とするなら、ヘテロ・セクシュアルもホモ・セクシャルも等価であろうということだと思うのである。
オイラは吉田の諸作、特に『ラヴァーズ・キス』を読んだからこそ自分の持っていた偏見を偏見と意識出来るようになったのだと思う。
第2巻である本作も良作であった。


『東京アンダーワールド』
ロバート・ホワイティングの本を購入。先日の『ポニョ』の本で猛烈にロバート・ホワイティングが読みたくなり文庫版を購入。まだ読んでいないが、結構厚い(といっても500頁ぐらいだがw)ので少々ビビる(笑)


『ICHI 市 公式ビジュアルBOOK』
買ったはいいが、以外と中身の薄い一冊。そこそこ高かったので(1143円)買って損した(笑)。



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土曜日MOVIXさいたまにて。
どうしよう。『ぐるりのこと。』で大傑作といってしまったが(笑)
大傑作。
すばらしいの一言である。
個人のブログに上記の画像を貼ってイイものかは別にして、東北の田んぼのなかでチェロを奏でる本木の本編画像を探したのだが見つからなかった。それを貼りたかったのだ。
そのビジュアルを見て、なんとなくだが宮沢賢治がチェロをひいていた風景が見えた気がした。このシーンの映像はかかっていた久石譲の楽曲と相俟ってすばらしいシーンになっていた。
9.13に公開されてほぼ一ヶ月が過ぎてまだ一日5回の上映をやってることに、この作品の底力と、この映画を楽しめる人間が多い事が伺える。
実際オイラが入ったのはシネコンのなかで一番小さい劇場ではあったが座席のほぼ半数が埋まっている状態。
上映中はもう中盤からあからさまなすすり泣きの声多数である。
この映画については『ぐるりのこと。』と同じぐらい言いたいことがあるのだが、それはDVDを視聴してから感想をかこうと思う。
この映画の監督、滝田洋二郎。
よっぽどの映画ファンでなければ名前が出てこないであろう監督であるが、多分そこそこの映画好きであれば一本ぐらいは観た事のある作品もあるはずだ。
オイラが観たのは、
『コミック雑誌なんかいらない!』(1986年)
『木村家の人々』(1988年)
『病院へ行こう』(1990年)
『病は気から 病院へ行こう2』(1992年)
『僕らはみんな生きている』(1993年)
『壬生義士伝』(2003年)
そして本作『おくりびと』。
この監督、良い作品をたくさん作っているのだが、黒澤明や宮崎駿や北野武のように作品と同じぐらいに監督として陽が当たるということがなかった人なのだと思う。
別の言い方をすれば"作家性"というものが希薄というか興味が薄いのか。
多分であるが北野武の映画なら映像を観れば彼が監督したというのがなんとなくわかると思うのだが、滝田の映画にはそれがあまり表面化してこない。
言い方は悪いのだが職業監督に徹しつつ見応えのある作品を量産している人なのだと思う。
滝田を見ると、監督に強烈な作家性が必須なのかどうかが疑わしくなる。
滝田がこれまで撮ってきたのは間違いなく良質なエンターテイメントである。
そして、エンターテイメントの枠を踏み外さず、本作のような文芸的な作品も作る事ができるのだ。
ただ、映像にはさほど興味がないのか、ビジュアルは非常に古くさい表現。つまり照明にリアリティーがない。
構図もありきたりであはるが、流れを止めない、実に経験に則した安定感のあるもので好感が持てた。
この監督は映像ではなく、物語を語る事こそに映画の本質を感じているのだろう。だから凝った映像などというものは物語から観客を引き離すものでしかない。それでも必要な映像表現があればそのつど開発はするのだろうが、他の映像に凝った監督に比べれば実にささやかなものであろう。
この映画においては、音楽の久石譲の功績も大きい。
劇中、音楽は必ず鳴っているはずなのだが、まったく印象にない。
メインとなる"おくりびと"という楽曲はフルボリュームで盛り上げるので非常に印象深く、オイラとしてもその楽曲のみが欲しいと思ったぐらいなのだ。
それ以外の曲は映画のサントラとして非常に優秀な仕事をしていた。つまり、音楽が映像から浮いてこないという最高の使われ方だ。
いくら印象がないと言っても、本当になければ印象はまったく違うものになる。
聴こえてはいないのかもしれないが、映像とともに確実にその音楽は観客の心に刻まれてる。
このような使い方をしたのは滝田監督なのか久石なのか。
どちらにしても、心に余裕と自信がそなわってなければできないことであろう。
"おくりびと"が流れる中、たんぼでチェロを演奏する本木のシーンがすばらしい。ある種の映像と音楽の見せ場であろう。
俳優についても言いたい事はあるのだがそれはDVDを観た時にしておこう。
冒頭、『ぐるりのこと。』と同じぐらいの傑作と言ったが、ビミョウに差をつけるならば『ぐるりのこと。』が僅差で勝っていると自分では思っている。
それは自分の好き好きの問題なのであるが、『ぐるりのこと。』のあのラストのすばらしさは代え難いモノがあると思っているからだ。
ただ、もしかしたら言語化しにくい分かりにくラストとも言えるのかもしれない。
そう言う意味では、『ぐるりのこと。』のような分かりにくさのない、ほぼストレートな『おくりびと』の方がエンターテイメント性やもしかしらたワールドワイドなものがあるのかもしれないと思う。
『ぐるりのこと。』と『おくりびと』。はやくDVDでないかな(笑)

今週は『ICHI 市』と、行ければ歯のメンテナンスに。
by 16mm | 2008-10-19 21:43 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)
Commented by chata at 2008-10-20 00:03 x
モックンのムービー、大傑作でしたかー。
『ICHI』観て余力があったら観ようかな。まだやってるといいのですが。
Commented by 16mm at 2008-10-20 06:09
■re:chataさん
んとね、ヒロスエがね、モツクンに胸を若干まさぐられて、ジーンズを脱がされて、下着が露になる(このあたりはおそらくボディダブルだと思うが(笑))なんてシーンがありました。結構ドキドキした(笑)
『ICHI』はすごいね。劇場は『ICHI』のポスターだらけだった。
Commented by chata at 2008-10-20 23:32 x
>なんてシーンがありました。
なんかしらんが観たくなってきたー!!(o^∀'o)
Commented by 16mm at 2008-10-21 06:07
■re:chataさん
ピロスエは華がありますねえ。良い女優さんだなあと思いました。これでマキ・ヨーコなみに思い切りがあれば(映画の中で)もっと好きになるんだけどねえ。

>なんてシーンがありました。
胸が露出したわけではないですけど、なかなかゾクゾクいたしましたです(o^∀'o)


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