2017年 03月 20日 ( 1 )

『3月のライオン 前編』『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』

昨日日曜日、銭湯にストレッチ、日光浴、寝湯。


もう数週間前のネタだがどうしても書いておきたかったので書いておく。
関西の女性の芸人さんが
「なんか、『私は福島米食べてます』って言えない自分がいるし、云々」
ということを言ったらしい。
まあこの芸人さんはお子さんもいらっしゃるようなので、母親として子供を守るための食生活に関して正直に発言したということであろう。
この芸人さんに限らず多くの日本中の女性、小さな子供がいる女性たちの多くはそう思っているかもしれないし、福島県産の食べ物を食卓に並べたくないと思っているだろうと考えられる。
オイラは今年50歳で結婚の予定もないし子供もいない。
五億歩譲って女子供はそれでいいとしよう。
オイラと同じように独身でダラダラ生きてるような男が福島県産は食べたくねえなんてよく言えるな。
そんなに長生きしたいか?
この原発問題は電気によって様々な快楽を際限なく享受してきたツケだよ。
オイラ達は『はだしのゲン』の国民でありながら自分たちが使ってきたエネルギーが際限のないもので、スイッチ入れれば必ず供給されるもんだと思い込んでいた。
どうやってそのエネルギーが供給されているかを見て見ぬ振りしてきた。
エネルギー問題なんてカネで済むんだろ、ぐらいな気分が蔓延していた。
オイラもそうだ。
しかしね、オイラは福島産の食材、食ってるよ。
母親の実家が福島の白河だからね。
福島の原発からは距離があるけど、母親の実家から送られてきたコメやらトウモロコシやら干し柿やらetc...全部食ってる。
たまにスーパーに行って福島産があれば率先してそれを買う。
そして食う。
おいしくいただく。
最近福島県に関する風評被害が激しいとのことで、気分的に本当にやりきれない。
オイラはだらしない男であるが、ツケというものは必ず返すものだと思ってる。
ツケを踏み倒すなんてのは恥ずかしいことだということだ。

ついでにもう一つ。
関西学院大学の外国人の非常勤講師が、福島県出身の女子学生に
「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」
と発言していた、と。
どこの国の外国人か知らんが、例えばフランスなんかも日本の原発問題を
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風刺と表して上記のような漫画を掲載するわけ。
以前読んだ
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『満員電車は観光地!? ~世界が驚く日本の「日常」~ 』によればドイツ人のブラックジョークは日本で言ったら友達なくすぐらいのもの、らしい(笑)。
フランスやドイツでシャレにならないブラックジョークを言われたなら、その国民同士であればそれに対する対処というものが身についているのであり、所謂対話として成立するのであろう。
言ったら言い返すということでね。
つまり、所謂笑いやジョークというものは非常にドメスティックなもので、国によってジョークのネタに対する処しかたが異なるということだ。
フランスの風刺新聞の漫画も悪意でアレを描いわけではない、と信じたい。
が、フランスの漫画も関西学院大学の外国人の非常勤講師の言葉も日本人に知れてしまったわけだ。
なのでハッキリいうが、オマエらの描いたり言ったりしたことはシャレにならねえ不謹慎なことだバカヤロー
このジョークがわからない日本人は欧米基準で劣ってると言い返されるかもしれんが、それならそれで結構。
オマエらの文化が世界標準だという思い上がりもたいがいにしろや。
オイラは何かに関して「描くな 言うな」という風に言うつもりはない。
描くのも言うのも勝手だ。
アイツらは描き、そして言った。
オイラはそれに対して無礼で不謹慎だと憤慨した。
それで終わりである。


『無限の住人』
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実写版の『無限の住人』の予告編。
観慣れてきた所為か木村拓哉はなかなかな感じに観えた。
ただ原作の万次には観えないんだけどね(笑)。
しかし、衣装とその他のキャストを予告編で観る限りとてつもない地雷臭が(笑)。
特にヒロインの凛と天津影久の役者がなんとも存在感というか力強さがないというか演技が下手というか(笑)。
それに加えて上の画像のキャッチコピー。
"不死身って、死ぬほどめんどくせぇ"
言葉が軽すぎるな、コレ。
恥ずかしくなる。


『ザ・ファブル(9)』
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待望の続巻。
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凶相、とまでは言わないが、従来感覚で言えば漫画の主人公として好感が持てる顔ではないわけよ(笑)。
どちらかというと脇役サブキャラ的通行人的な(笑)。
人相の悪いブサイク顔なんだが、読んで本作が好きになればこのファブルに共感と好感が持てるようになるという信じられなさ(笑)。
この顔を主人公にしてしまえる作者の力量ってのはパないってことだ。
殺しをしない(今のところ)殺し屋の日常というか非日常を時にユーモラスに、時にシリアスに描いている。
傑作だと思う。
更にこの続巻が楽しみである。


『太陽伝(1)(2)』
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オイラが小学生の頃、近所にあった古本屋で本作を見つけて第1巻だけ買った。
読んでみたら面白かったので次巻も読みたくなって古本屋に行ったら第2巻は無くなっていた(笑)。
それ以来約40年(笑)。
本作が電書化されてやっと続きを読めることになったと(笑)。
当然ならら40年前に読んだ時には"石ノ森章太郎"ではなく"石森章太郎"だったわけだが。
幕末の物語で、坂本龍馬を是とする筋立て。
40年の年月はバカだった子供のオイラにも多少の知識を植え付けた。
今の感覚で言ったらさほど面白いと感じなくなっていた。
オイラが読んだ当時は少なくとも「おもしれえ。石森章太郎、すげえ」と思ったことは間違いないのだが、年月というものは残酷なものである。


『復讐の未亡人 : 2』
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まさか続巻がでるとは思わなんだ(笑)。
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だいたい本作の前作には第1巻の"1"がフラれてなかったんだから(笑)。
描き継がれていたとは嬉しい限りである。
エロスの描写の巧みさ。
さすがである。
しかし、作者である黒澤R、その他にもいろいろ続きモノを描いている筈だが、どういうローテーションで描き分けているのだろうか(笑)。
続巻、というか黒澤Rの作品が楽しみである(笑)。


『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 2 』
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第二次大戦で多くの人間が死んだ。
その多くは言うまでもなく下っ端の兵隊達だ。
その下っ端の兵隊達が体験した戦争。
功績係なんてものがあるなんて本作で初めて知ったよ。
つまり人の死さえも見栄え良く捏造するのが戦争だったという現実。
為政者達は戦争で死ぬことが情けなく格好悪いものであると言うことを国民に気がつかせてはならない。
死ぬにしても勇猛果敢に敵陣に攻め入って身体中に銃弾をあびて弁慶の立ち往生のごとく華々しい死を遂げたと、たとえ足を滑らせて打ち所が悪くて死んだと言うことが事実であったとしてもそれを隠蔽する必要がある。
しかも戦時下では情けない死に方をしたと報告されて特をする人間が一人もいないと言うこともまた事実。
家族でさえも。
戦争というものはまだまだ物語として語ることができる要素があると思う。
戦争ってのが本当に一般の庶民にとっては百害あって一利もないことであるということを認識すべきだ。
戦場で足を滑らせて死ぬのはオイラ達のような人間だからな。


『高倉んちのもうひと皿』
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その昔、週刊ヤングマガジン誌で『ハゲしいな!桜井くん』を描いていたのを読んでいた。
その作者の作品を久々に読んでみた。
端正な上手い描線は変わらず。
所謂料理モノの漫画なのだが、オイラは料理しない男で(笑)料理をすることにも興味がない(笑)。
なので作中で描かれる料理のレシピが邪魔であった。
どちらかというと、作者がどんな失敗をしたかという漫画を読みたかったのだが(笑)。


『壬生義士伝 7』
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原作小説は読んでないんだが、映画でもたしかあったセリフである。
この物語のハイライトのひとつ。
"義"というあからさまに人間的な行為を貫こうとした結果、人間でないものになってしまう。
こういう"勁さ"というものがあるんだということをの物語から知ることがこできたことが収穫なのである。


『遠藤浩輝短編集(1)(2)』
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この作者には『EDEN 〜It's an Endless World!〜』『オールラウンダー廻』という長編作品があるのは知っていたが未読。
この短編集は会社の同僚に勧められたものだが、面白かった。
特に第二巻目かな。
『プラットホーム』って作品が画的にも内容的にも好みであった。
第1巻目は作者の"若さ"がストレートすぎて(笑)、ちょっと恥ずかしい。
緻密な作画ではあるが、所々背景がいい加減に(主にパース)描かれているのが目につくかな。
大友克洋のような緻密であるが軽やかな画というよりも、士郎正宗のような太めの線で重く蓄積するようなタッチだと思う。


『ダ・ヴィンチ 2017年4月号』
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dマガジンで閲覧。
実写映画公開前の為か『無限の住人』が大きく扱われている。
監督と主演俳優のインタビューをすっとばして、原作者である
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沙村広明の一万字インタビューを読む。
質・量ともに読み応えあり。
若干沙村の方がオイラより歳下にあたるのだが、見てきたことや関心事が重なる。
大友克洋とか安彦良和とか。
オイラの世代だとどうしても大友克洋の画抜きでは語れない部分がある。
沙村もご多聞にもれず大友の影響を受けていたと言うが、少なくとも『無限の住人』の初期の頃にはすで大友の影響から脱して独自のタッチになっていたと思う。
とてつもない画の上手さを持ち、あとがきなどの文章を読めば文才もあるわけで。
とにかくすげえ人だと思う。
『無限の住人』の登場人物でおそらく最強の剣士であるところの
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乙橘槇絵について
「私にかまわないで」と言いながら、ほっとけないオーラを出している女性っていますよね。
という風に沙村が評していた。
非常に厄介な女だということなんだろうけど、実はオイラはそんな風に思ってなかったので割と新鮮な評に思えた。
オイラはおそらくこの手の女には近づかない(笑)。
遠巻きに眺めて「カッコい〜」などと言っているぐらいかな。
さもなくば完全に四六時中ベッタリとくっつきたくなるような女性だと思うが(笑)。
ほっとけない、という距離が一瞬たりともないぐらいに、ほっとかない、うざがられるような距離にオイラだったらい続けるかもしれんが(笑)。


『22年目の告白』

劇場で予告編を観て楽しみな映画。
まさか藤原竜也がまんま悪役ってこたないよな(笑)。
絶対にツイストがあるはずだと思うんだが、それが予告編ではわからない。
ツイストに至るまでの盛り上げ方に心持って行かれているかんじである。
どうか面白い映画でありますように。


『3月のライオン 前編』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
面白かった。
というか観てよかった。
『3月のライオン』は言うまでもなくコミックの原作があり、さらにアニメ化もされ、そして実写映画として作られた。
コミックの原作はおいておいて、アニメ版も実写版もそれぞれの表現方法の特性を生かした作劇をしていた。
今回の実写版で言えば原作コミックやアニメ版にあるような
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猫達のこのようなシーンは一切ない。
しかし原作にあるユーモアは実写映画として成立する範囲でうまく機能させている。
登場人物を整理しセリフによる巧妙な説明によって桐山がプロ棋士であることは次女と三女には早い時期から知っていることになっている。
漫画のキャラクターであった彼らが観る側と同じ実在感のある人間としてのリアリティをだしていた。
だから桐山の将棋しか自分にはないという絶望も、実の父親にあからさまに見放された子供達の悲劇も真に迫ってくる。
将棋が世界であり、世界が将棋しかないと思い込んでいる悲劇に対して
「そんなことはないよ」
と風穴をあけて、主人公の心をほぐしていくという展開が原作では行われているわけだ。
とりあえずいい映画である。
総論は後編を観てからにしたい。


『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
神山健治の新作でオリジナルということで食指が動いて観に行った。
ものすげえ期待はずれ。
なんでこんな安直なもの作ってしまったのか?
悪い奴は明らかに悪そうで、コッチが
「こいつワルそうだけど、終盤にかけて良い方に転じるんだろうな」
と、余計な予想をしていたらあっさり裏切られ(笑)。
ツイストも無くまったくのワルでした(笑)。
最後には主人公の女の子の父親と祖父が和解してメデタシ。
劇中では父親が祖父と仲違いしていることは分かるんだが、それを具体的に実際に描かなければ最後の和解が盛り上がらない。
さらにそれ以上に才媛だった母親が父親を好きになった理由も描くべきだった。
エンディングでそのあたりは付け足しのように描かれているけど、それは本編中で描くべきだ。
祖父の反対を押し切ってまで父親と結婚した母親の思いが描かれてこそ、その結果として娘である主人公が生まれたということが本作のテーマとリンクしたはずだと思うんだが。
ところで
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監督の神山健治がどう思っているかは知らんが、上の画像のような塔が出てきてその縁を歩く主人公が出てきたら
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宮崎駿のいくつかの映画を思い出すわけよ。
これ、パクってるとかそういう話ではなしに、おそらく多くの人間が連想するであろう映像を使うんであればそれと同等かそれ以上のものを出さないと設定を軽くしあげてパクってるようにしかみえないもんだと思う。
本作ではそれが明らかにできていない。
「なんか『カリ城』っぽいな」
「なんか『千と千尋の神隠し』ぽいな」
というところから抜け切れていない。
とにかくこれまでの神山健治の作品を楽しんでいた者としては非常に残念な作品であったと言わざるを得ない。
2020年に向けての東京オリンピックに向けての能天気な技術革新、自動車を直接人間が動かさなくできる技術についても、なんだかなあだし。
あらゆることが楽観的すぎてオイラは好きになれなかったかな。
唯一の救いはエンディングの歌。

本作の主人公である森川ココネの声を演じた高畑充希が歌う『デイ・ドリーム・ビリーバー』。
これが歌声も相まって実に良かったんよ。
これって忌野清志郎が作ったんだと思ったら、原曲は1967年にアメリカのモンキーズがリリースしたもんなんだってね。
日本語訳というか曲に歌詞をのっけたのが忌野清志郎だと。
忌野清志郎は好きではないんだがこの歌は素直にいい歌だなと思う。
この映画にこの歌は釣り合わんな。
歌に負けてるね。
とりあえず神山健治の次作には期待しておく
ちなみに高畑充希が歌う『デイ・ドリーム・ビリーバー』はiTunesで買いますた(笑)。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2017-03-20 20:25 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)