2017年 06月 18日 ( 1 )

『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』

先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
女史が星乃珈琲店に行って抹茶のスフレを食べた話を聞く。
治療後、先生と雑談。
動画用にカスタムした
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Canon EOS 80Dを触らせてもらう。
オプションで外付けのパワーズームのユニットなんかがあるんだなぁ。


本日日曜日、銭湯で寝湯、ストレッチ、曇り空の日光浴(笑)。


先週から世間的にも個人的にもロクなことがない。
この忌々しい毎日の中で
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『この世界の片隅に』が日本で観客動員200万人に達したのと、フランスで開催されていたアヌシー国際アニメーション映画祭2017で「長編部門審査員賞」受賞との報はすごくうれしいものだった。
長い日数をかけての200万人は大作映画の動員には及ばないんだろうけど、この映画が細々とではあってもいまだに劇場で上映されていることにとてももない嬉しさを感じる。
宮崎駿が以前に、良い映画は時間がかかってもお金が回収できるものだ、ということを言っていたがまさにそうだね。
この映画を作った人も観た人も、それを語ることで幸せな気分になれる本当に奇跡のような映画だと思う。
この純日本的な映画が海外でも楽しまれているということについても嬉しく誇らしい気分だ。


"The BIG BROTHER" is watching you!
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勝手に見てんじゃねーよ。


『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』
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AmazonでKindle版購入。
漫画ではない。
"敵は思春期ですから。心の中のちっちゃな尾崎豊がわんわか暴れている時期ですよ。"
"どうしてもその道を行きたいのなら、何もなくたって、なけなしの勇気を振り絞って、最初の一歩を踏み出すしかない。"
読んでて面白かったし、読んだ人間を鼓舞する力のあるものだと思う。


『池袋レインボー劇場 3』
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AmazonでKindle版購入。
池袋が舞台だったし、内容も興味深いものだったのだが本巻でお終いらしい。
人気がなかったのかなあ?
"表現"するということの羞恥と官能について非常に面白くオイラにとって興味深い作品だっただけに残念である。


『インド夫婦茶碗 (23) 』
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AmazonでKindle版購入。
漫画家の流水りんことインド人の旦那の日常。
相変わらず面白い。


『ニブンノイクジ 娘はショートスリーパー編 』
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AmazonでKindle版購入。
漫画家の うめ (小沢高広・妹尾朝子)夫妻による子育て漫画。
webで毎週読んでいたのだが、やはり面白ければお金は作者に出すべきだと思う。
値段も216円だし、安いしね。
子供を寝かしつける薀蓄もあったりして、オイラは単純に興味深い話として読んでいるが、いま子育て中の人にとっては「あるある」ネタだったりして自分たちの経験に照らしてたのしめるんだろうな。


『ブラックサッド』
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eBookJapanで購入。
すでに紙の本では五冊とも持っているのだが、電書が出たので購入。
ただこの電書 eBookJapanとその他ではでているのだが、Kindle版は出ていない
更に言えば紙の本では本編の終わった後に数十ページにわたるメイキング的な解説もあったんだが、eBookJapanの電書ではそれが削除されている
権利関係の問題だろうかね?
非常に残念だ。
Kindle版で出てなおかつ巻末分が含まれるようなら購入したいと思っている。
やはり電書の方が読むのに気を使わずに済む。
紙の方はどうしても大事に扱おうとしちゃうから棚から出す機会も減っちゃうんだよな。
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この圧倒的な描画力とカラーリングの巧みさ。
上の画なんてアメリカのとある暗部を浮き彫りにしている。
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"正義が通る世界を想像するのが好きなのだ。そこでは権力があるものでも罪を償う"
このハードボイルドさが
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"正義というもの対してずいぶんと曲がった見方をしているようだ。正義と金とはまったく次元が違う。金ですべてが動くとは限らない。いくら金を積んでも、死んだ者は生き返らない。復讐を求める心も鎮まらない"
先週からの過酷というか悪夢のような現実に立ち向かう勇気を受け取ったような気がする。
もうなんつーか、現状のオイラの心境に突き刺さるような言葉だ(笑)。
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現実に立ち向かう勇気とユーモアを。


埼玉県警による漫画家への配慮申入れ
よりにもよって。
オイラ埼玉県民として恥ずかしい。
こんなバカなことを自分が住んでいる県の県警がやる
なんでも強制わいせつ容疑の男が「漫画の手口を真似した」ともうテンプレートとしか言いようがない昔ながらの言い訳の供述を県警が真に受けたか、その漫画を描いた作家に配慮の申し入れ、とな。
これってさ、配慮の申し入れなんて生易しいもんではなく、警察が直接漫画家に言ったらそれは強制力のある警告でしょう。
この辺りはいかに県警がバカだとしても県警じたいだって単細胞の犯罪者の言うことを真に受けているわけではあるまい。
これを切っ掛けに不道徳とされる表現の規制を強化しようというハラが見え見えなんだよね。
エロとかバイオレンスってのは人間が人間たらしめる本質の部分であるが、それを公の場で肯定的に話題にしたり、子供に話して聞かせる言葉を多くの人が持っていない
大事なことなのに話すのが憚られるとそれを隠そうとするものだ。
そんなだからエロやバイオレンスが真面目に肯定的に語られる事はあまりなく、多くは低俗で悪趣味な笑い話や酒の席のネタにしかならない。
だからエロやバイオレンスを表現の手段にして真面目に対峙している作家も一括りにされ下に見られているわけだ
埼玉県警は漫画家を訪ね、作品内容が模倣されないような配慮と、作中の行為が犯罪に当たると注意喚起を促すことなどを要請したという、ってバカじゃねーの。
むちゃくちゃ腹たつわぁ。
作家の表現に対する威嚇でしかないよ。
本来
「漫画の内容に影響されて犯罪を犯しました」
なんて言うヤツには
「バカヤロー」
の一言で済む話だよ。
それを社会心理学だとかごちゃごちゃ面倒なことを思い巡らせるからややこしくなる。
〜の影響、なんてのは単細胞の犯罪者の罪を軽くするための言い訳でしかない。
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これさ、犯罪についての専門家である警察なら絶対知ってる事実であるにもかかわらず、今回のような事態をおこしたのは、表現規制をするためのドス黒いものを感じざるをえない。


改正組織的犯罪処罰法
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犯罪を計画段階から処罰できるようにする「共謀罪」の趣旨を含む改正組織的犯罪処罰法6月15日午前7時46分に参院本会議で自民・公明・日本維新の会などの賛成多数で可決成立した、と。
町山智浩もTwitterで言っていたが
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初代会長:牧口常三郎は特別高等警察によって監視され治安維持法などによって警察に捕まって獄中死。
2代目会長の戸田城聖も逮捕されている。
公明党は自分たち精神的基盤の先達が苦しめられたものと同様な法律に賛成するというのはどういう了見か?
あ、今の公明党は偉大な人間って
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コイツだから問題ないのか(笑)。
で、揃いも揃って国会議員が緩みまくってる最たるもんが
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この与党か野党かわからんが
「共謀罪で逮捕するぞ」
と言ったヤツとそれに追従して笑ったヤツ。
そいつらの名前を特定しろや。
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有田芳生は件のバカどもを知っているんだったら、名をあかせ。
少なくとも有田はこれを言った人間を肯定的に見てるんだったら名前をあかせるだろう。
不謹慎にもほどがある。
これってさ、明らかに権力者による威嚇だぞ。
この法律ってさ市民による市民の監視を肯定して国としてお墨付きを与えるもんだ。
ものすごく単純でわかりやすい”密告”というものを正義だと市民に規定するようなもんだ。
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勝手に見てんじゃねーよ。
考えただけでも恐怖を感じる。
オイラなどは真っ先に通報されるような人間だという自覚があるからな。
この法律に嬉々としている人間は自分が通報されるような人間ではないと本気で思っているおめでたい人間なんだろうな。
とはいえ、議会制民主主義なるものを理解したつもりになって、政治については国会議員任せの丸投げにしていたオイラのような人間が蒔いたタネである事は重々承知している。
国民による選挙で選ばれて数を増やした自民党、公明党が、やったことなんだし、手続きとしては間違っていない
更に言えば、これで解散総選挙となった場合、いったいどこの政党、誰に投票したら良いかまったくわからないという悪夢。
野党でいえば今はなき民主党、現 民進党で言えば、いまは議員辞めてるらしいけど東日本大震災の時に
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こんなクソ野郎がいた政党だよ。
一ミリも信用できん。
共産主義は勘弁だが、もう共産党にいれるぐらいしか思いつかんが、相互監視は共産圏のお家芸なのでどうにもならない
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ちょっとこの現実に立ち向かうにはどうしたら良いだろうか?
ものすご〜く虚無に取り込まれそうな気分である。


『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』
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録画視聴。
オイラがこの2ヶ月チョイ、唯一視聴したTVドラマ。
なんといっても原作脚本が『SP 警視庁警備部警護課第四係』金城一紀だからね。
金城一紀の原作脚本はオイラにとっては"信用できる"ものなわけだよ(笑)。
『SP 警視庁警備部警護課第四係』でも格闘系のアクションの見応えは相当なもんだったが、本作は
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この5人のキャスト達も相当に巧みでフレッシュなアクションを見せてくれた。
とにかく毎週毎週楽しんで観れた
平成維新軍とか
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作中のこんな感じの展開を観ると10年以上前に先行していた
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『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』をなんとなく思い出したが、当時の神山健治監督が意識的に相当先行していたと考えるべきだろう。
ただこの『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』というドラマはオイラの心情としては非常に現在の社会状況とのマッチングがよかったと感じる。
警察という組織に属していながら完全に馴染んでいない"ハグレ者たち"というか(笑)有能な少数精鋭達の活躍を描いている。
ドラマとしてありがちなプロットであるがそれはドラマを展開する上でのお約束に過ぎず、それをベースに"今現在"を汲み上げて的確に描いていたと思う。
では"今現在"の実態は何か?といえば、おそらくそれは"苛立ちと怒り"だと思われる。
国家というものが国民の集合体であるわけだが、実際に国家運営の舵取りをしているのは国民の信託を受けた国会議員などの為政者たちだ。
彼らは一般の国民が持ち得ない権力をもつことで国家運営の様々な局面に対応できるようになっている。
権力というものは国家を運営することのみに使われるべきものであり、為政者の身内の不祥事をもみ消すために権力を使っていいわけがない。
為政者達の権力は特別扱いされるためのものではないはずなのだ。
その為政者の権力によって蹂躙された力なき個人たちの復讐を公安機動捜査隊特捜班の面々が対処していく。
公安機動捜査隊特捜班の面々も自分たちが守る命令を受けた人間が守るに値しない者たちであるということは十分承知していて、犯人として捕まえられた人間に対して
「生きていればまた<復讐>のチャンスはある」
という言葉を投げかける。
ただ為政者たちの描き方も単純ではなく、特に最終回に出てきた
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竜雷太演じる内閣総理大臣の岸部が、過去に爆弾テロを起こした自分の息子を囮につかって犯人をおびき寄せることを提案するんだが、その時に自分の息子が危険にさらされても
「息子はもう一人いるから」
みたいなことを言うわけ(笑)。
愛する息子を犠牲にしてでもテロの犯人をつかまえてくれという強い覚悟ともいえるけど、過去に爆弾テロを起こした不肖の息子は死んだって別に構わないとも取れる。
なかなかに複雑な感情に思えたかな。
で、そんな公安機動捜査隊特捜班の面々をアチコチからスカウトしてきたのが
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長塚京三が演じる警察庁警備局長で警視監の鍛冶という男。
こいつが良く言えば合理主義者のキレ者ということになるんだろうけど、オイラからすると全てを自分がコントロールしていると思っているコントロールフリークの上から目線のイヤなヤローなわけ(笑)。
で、最後の最後で鍛冶が選んだ精鋭達は自分の意のままに動く存在ではなかったと気がつくわけ。
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公安機動捜査隊特捜班の面々がそれぞれの立場でそれぞれのやり方で
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戦いを始めたところでドラマはバッサリと終わる。
もう本当に胸がすくとはこういうことだよな。
なんか現実にはできないことをフィクションで巧妙にやった。
本当に昨今の現実の状況とリンクしたというか、非常に清々した気持ちになったよ。
原作脚本の金城一紀がどう思っているのかは知る由もないが、オイラはこれを、閉塞した状況を打破する一つの方法だと解釈した。
つまり、革命だ。


今週末はヘアカット。

by 16mm | 2017-06-18 22:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(3)