2017年 10月 09日 ( 1 )

『おそ松さん』『アウトレイジ 最終章』

先週土曜日、歯の治療。
右上の歯の抜歯にともない、そこに新たな歯をくっつけるのにその隣の歯も抜歯。
左上の同じ位置も同じ感じで負荷がかかってへたっているいるとのこと。
オイラもそのあたりの自覚あり。
とりあえず仮歯をいれてもらい治療が続けられる。
抜歯だったの麻酔を山盛り打ってもらい、治療自体はまったくの無痛。
ただときおり聴こえる
ガキッ!
とか
ギリリリリ!
とかの音がなかなかホラーである(笑)。
あ、抜歯とかいたが、根元の土台は生かしているのかな?
さほど血が出なかったから。
いつもの美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に「今なら麻酔効いてるから殴られても痛くないよ」と軽口を叩いたら、本当におおきく振りかぶって殴ろうとしやがった(笑)。


昨日日曜日、銭湯に日光浴、寝湯、ストレッチ、赤外線サウナ。


『亜人』既刊1〜11巻
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AmazonでKindle版購入。
1〜3巻はkindle版で無料期間に手に入れた。
面白かったので4巻以降11巻まで購入して読了。
まず画が上手い。
好みの画だ。
大友克洋的、というよりも、『スプリガン』などの皆川亮二的なタッチだと思う。
先日観た実写映画は脚色が失敗しているね。
主演俳優の年齢に合わせて脚本を書き変えざるを得なかった。
原作コミックは高校生ぐらいの未成年。
映画は成人で21〜23ぐらいだろう。
映画版の性格設定が年齢の割に幼すぎる。
これは原作の未成年感を踏襲してるんだろうけど、二十歳過ぎたヤツにしてはイタイ性格で、オイラが感情移入できなかった理由だ。
主人公は非常に利己的で合理主義的すぎるヤツで、こういうの公言しつつ態度に出しているのは高校生の世間知らずのガキならまだしも、二十歳過ぎて自分は他人に頼らない個人主義の合理主義者ですなどと言ってるヤツはとんでもないバカ。
原作コミックでもそうだが、主人公の少年とその母親は、その内実はどうあれ同じように利己的で合理主義を標榜してる。
で、それでいてその母親の夫だったり、主人公の少年が世話になったりする人間は彼らと違って情に厚い人たちだったりして。
結局さ、利己的ですだのなんだの言って、世間の情に甘えてるだけなんだよな、そういう奴らって。
自分の合理主義というか勝手を通すために、それを許容する自分以外の人間が必要だってことをわかってるんだかわかってないんだか。
コミック版はそういうクズな人間が成長していく物語かもしれんが、映画は20歳すぎて合理主義者ですなんて自分がいかに頭がいいかを信じて疑わないバカだったりするので始末が悪い。
とはいえ、原作コミックは主人公のこれからの顛末や脇の魅力的なキャラクターたちの行く末に興味がつきないので続巻を楽しみにしている状態である。


『Spotted Flower 3』
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AmazonでKindle版購入。
Amazonのレビューは結構最悪(笑)。
オイラもだいたい同じ感じ(笑)。
はっきりと明言はしていないわけだが、本作はどう考えたって『げんしけん』のアナザー・ストーリーだろう。
本巻に至っては絶対に『げんしけん』の彼ら彼女らだというのが明確に登場する。
更に主人公?二人の娘の名前がアレで(笑)。
いったいどんなバラレルなのだ(笑)。
内容は『げんしけん 二代目』からのテーマ色が濃く、どうにもオイラには馴染めんかった。
異性愛、同性愛の物語に嫌悪があるとは自分では思っていない。
吉田秋生の作品は普通に面白く読めてるからね。
『げんしけん 二代目』が結局面白く思えなかった理由が自分では掘り起こせなかった。
とはいえ、『げんしけん』は好きなので続巻が出たら買うんだろうけど。


『オールドレンズ・ライフ 2017-2018』
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AmazonでKindle版購入。
資料的なものとして購入。


『先生白書』
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AmazonでKindle版購入。
本書もなかなかAmazonのレビューが手厳しい(笑)。
オイラは冨樫義博になんのシンパシーも感じていない。
が、これを読むと休載を繰り返しながら作品を作るのも仕方ないのかなという同情はする。
作画方法とかに興味があっての購入だったが、あまりその部分に触れたりはしていない。
繰り返し読む本でもないかな。


『おそ松さん』
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録画視聴。
セカンドシーズンが先週の月曜日深夜から始まった。
ビジュアルとともに破壊的な面白さ(笑)。
まずおそ松くんのデザインを現代的にリファインしたデザイナーもエラい。
でも一番エラいのは『おそ松くん』を現代に復活させようという企画を出したヤツがエライ(笑)。
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こんなイメージのものが現代で通用するとは普通思わんよな(笑)。
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オリジナルの原作では個々のキャラクターの個体識別すらできなかったのに、『おそ松さん』ではどれがおそ松でどいつがカラ松かという識別もできるし、明確な性格の違いもだしてきている。
これによって表現しうる幅が広がって、ギャグはもとより、ちょっとセンチメンタルな物語まで対応できるようなものになった。
とにかくすばらしい。
オイラとしては前のシリーズであった
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"じょし松さん"の復活をのぞむ(笑)。


『アウトレイジ 最終章』
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ネタバレを含みますのでご了承ください。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
公開初日の夜に行ったら、そこそこ大きな劇場内が8割ぐらい埋まってる。
洋画の話題作の初日でも8割埋まるってのはそうそうない。
もしかしたらヒットするかもね。
で、観に来てるヤツらがなかなか"アウトレイジ"な感じの人が多く(笑)。
ただこれも珍しいが劇場8割埋まっていながら鑑賞マナーの悪いヤツがいなかった(笑)。
映画は面白かった。
あれだけの人数の役者を出入りさせて観る側を混乱させるような下手な構成にならないところはさすが北野武。
全体の印象としては非常にザラついた映画だったなと感じた。
このザラつきってなんだろうと思ったら北野武のイライラなんだと思う。
北野武演じる大友は冒頭から声を荒げた感じで出てくる。
声のしわがれ感とともに発生からもたらされるザラつきに違和感を感じていた。
なんで北野武はこんなにも声を荒げるんだろう?
北野武監督の映画『その男、凶暴につき』から『3-4X10月』、そして『ソナチネ』までは暴力性を内に秘めて声にドスを効かせる印象があまりないんだよね。
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『ソナチネ』のこんないい表情。
この表情で凶悪なことをするから怖かったのだ。
考えてみればそういうのは余裕がある証拠だと思う。
本作ではこんな表情は見られない。
北野武は余裕なく常になにかにイライラしているように演出されていた。
『ソナチネ』と本作とを比べてみると、前者はあくまでも自然で素直な若々し美しさが物語にもヴィジュアルにもあったんだが、本作『アウトレイジ 最終章』は人工的なまでの精緻な美しさというのか。
『アウトレイジ 最終章』の夜の街を走る車のボディに写るネオンなんかはむちゃくちゃカッコいい。
そればかりか、本作は色々とロケーションがすばらしいと思う。
特に後半の港の倉庫街だとか、倉庫の屋上だとかのロケーションはすごくいい。
北野武や撮影監督は良い眼をしてる。
ただ、『ソナチネ』との比較になってしまうが、良い悪いではなく、オイラとしてはきっとあの『ソナチネ』の手触りにはもどれないんだろうなと感じた。
今回、シリーズの締めくくりとして北野武演じる大友が自決する。
北野武の演じる人物が自決するのは珍しくないが、印象は『BROTHER』のようにサングラスをかけてうつ伏せでの死だ。
初期の北野作品では『ソナチネ』もそうだが素顔で顔が見えるように死んでるんだよね。
本作では北野武演じる大友というヤクザの対極に
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松重豊が演じる繁田っていう刑事がいて、こいつは警察官としての自分の悪党に対する正義感であるとか矜持を曲げることができなかったために、警察という悪を取り締まるべき組織から浮き上がってしまい、結果的に警察を辞めることになる。
大友にしても繁田にしても義理であるとか正義感に殉じようとした瞬間に、それらを本来なら持っている組織自体から弾かれる。
義理や人情のヤクザなどは現代では存在せず、あるのは権謀術数と裏切りの組織暴力団。
悪事に対して徹底的に戦う警察官でさえ、政治的な要請によってその正義感の行き場をなくしてしまう。
北野武の本作でのイラつきの内実がなんとなくわかってくる。
行き当たりばったりで定見のない組織や人間を心底から軽蔑している。
またそういう人間が増え、そういう組織が大きくなっていく。
そんな中で大友や繁田は自分の美学や矜持を曲げずブレず。
そして敗北していく。
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自分の中に確固としてある美学に殉ずる覚悟はあるのか?と問われる映画だ。
そしてそれは絶対に勝てないものだという。

by 16mm | 2017-10-09 20:39 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)