映画インデックス

今まで感想を書いた映画の感想をインデックスにしてみました。
# by 16mm | 2019-12-31 23:59 | 映画インデックス | Trackback | Comments(7)

2018年第1回更新のお知らせ

本日メインHPにて"SHAPE OF WATER"をUPしました。
お暇な方、ご覧いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

# by 16mm | 2018-02-18 18:32 | メインHPと更新のお知らせ | Trackback | Comments(2)

『となりの林檎』『漫画家本vol.4 松本大洋本』『漫画家本special 吉田秋生本』

先週土曜日、ヘアカット。
火事で燃えた店舗の開店は5月中旬に決定したとのこと。
オイラは次が四月に行く予定なので、新店舗に行くのは次の次、6月ぐらいだ。
スタッフ全員が不便を強いられても腐らずに日々の仕事をこなしているのには頭がさがる。
それにしても火事を出した某"いきなり"系の店は店長が謝罪にもこないと。
オイラはもうこのチェーン店には行かないと決めている。
ところでいつものようにヘアカット&ヘアカラーをやってもらったのだが、オイラはそもそもヘアカラーをしてもらう当初から髪を白くしたいという野望があったのだ(笑)。
ただだいぶ白髪が増えてきていたとはいえ黒髪を脱色しても良くて黄色、抜けきれないとオレンジになってしまう。
それを補正するために美容室のカラーリストは本来の白い色を出す前に黄色を打ち消すための調合をするという涙ぐましい努力をしていたのだ。
が。
今回イギリスですでに発売しているシャンプーをテスト的にオイラに使ってもらったのだ。
その名を
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"GOOD BYE YELLOW"<グッバイイエロー>(笑)。
ムチャクチャ直球のネーミング(笑)。
彼の国では金髪を白くしたいという人も多いらしく、それによく使われているとのこと。
イギリスで発売され日本でも3月中旬ぐらいに発売予定とのこと。
実際に製品を見せてもらったら既にボトルの能書きが日本語になっていた、というか日本語のシールが貼られていた。
そのサンプルのテストにオイラを使ってくれたのだが、まあすげえすげえ。
今まで脱色したあとだと結構黄色味が残っていたのだが、この紫色のシャンプーで洗ったら
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こんな感じになる。
若干黄色っぽく見えるのは室内光の影響ではあるんだが、基本"白"にしか見えないと思う。
こんなに見た目白くなったのは初めてで、今までは黒っぽい色を乗せつつシルバー・メタリックになるようにしてもらっていたのだが、それが白。
シャンプーで洗うだけで白(笑)。
このシャンプーが紫色というゴッツい色。
早い話が黄色の補色である紫をシャンプーで塗り込むことで白く見せるという理屈。
しかもコレ、特殊な薬剤を使うのでなくシャンプーなので自分で日常的にメンテナンスできるという良いことづくめなウェポンなのだ。
次回のヘアカットの時には美容室でも売ってくれるらしく値段も2000円以下だったかな。
非常に楽しみである。
ただこのシャンプー、言うまでもなく黒髪には効かない
金髪や脱色して黄色くなった髪を白くするためで、やはりオイラなどは白くするには脱色・ブリーチという肯定は欠かせないということである。


本日日曜日、銭湯にストレッチ、赤外線サウナ、ジェットバス。
サウナの中のTVではオリンピック。
毎度のことながら1ミリも興味なし(笑)。


ちょっとタイミングを逃すと映画を観に行けなくなる日常(笑)。


iTunesで"THE BLUE HEARTS"
『旅人』『台風』『夢』『青空』『1001のバイオリン』『リンダリンダ』『人にやさしく』『キスしてほしい』『情熱の薔薇』
先日急逝した狩撫麻礼原作の『迷走王 ボーダー』を読んでいて"THE BLUE HEARTS"を知った。
今から30年前の話だ。
♪気が狂いそうやさしい歌がすきで
♪けっして負けない強い力をぼくはひとつだけ持つ
♪生きているのがすばらしすぎる
♪夜の金網をくぐりぬけ今しか見ることができないものや
♪暗い夜に独りでも夢見心地でいるよ
これらの歌、というか独白に何度勇気付けられたことか。


『となりの林檎』
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AmazonでKindle版購入。
前巻とも言える『はだかの林檎』の系列だと思われる。
『はだかの林檎』では"1"のナンバリングが振られていたのだが本作は改題されてナンバリングなし。
同系列でも違った作品という作者の位置付けであろうか。
『はだかの林檎』は面白いとは思ったが、オイラにはやや観念的すぎるというか、付けられている理屈が割とありきたりに感じられた。
本作は物語として面白く読むことができた。
作者の山崎紗也夏の端正なタッチが生々しい描写を描きつつもクールな雰囲気を出している。
といいつつ、山崎紗也夏が綺麗な描線でパンツ越しの男の勃起した股間を描いているのを見るとゾクゾクとなかなか特別な気分になりますな(笑)。


『漫画家本vol.4 松本大洋本』
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Amazonで紙の本購入。
大友克洋、石塚真一などが対談や寄稿をしているので購入。


『漫画家本special 吉田秋生本』
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Amazonで紙の本購入。
以前に掲載されたであろう既出の対談やインタビューあり。
オイラは読んだことがなかったので非常にありがたい。
江口寿史、中島梓などの対談は興味深い上に情報量も多そうだ。
この本用のインタビューもあるのだが、吉田秋生、自分の旧作をほとんど覚えてないと(笑)。
読者としてのオイラは『BANANA FISH』や『ラヴァーズ・キス』や『桜の園』などに思い入れたんだが(笑)、作者ってそういうものなのね(笑)。
特に『BANANA FISH』以降はほぼ全部読んでいると思ったら、『YASHA-夜叉-』などは番外編があったと本書で初めて知った(笑)。
読んでない、つーか単行本に入ってない。
単行本に入ってない短編が結構ありそうなんだよね。
ぜひとも短編をまとめて電書で(笑)。


『pen』
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dマガジン。
手塚治虫の3人の子供が揃って鼎談なんてのは初めてのことではないかな。
内容はどおってことないけどね。


『スナイパー3Dアサシン』
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オイラが唯一やっているiPadのゲーム。
無課金でなんとかやっている(笑)。
おそらく先週から"PVP"が始まったようだ。
オイラも参戦する。
面白いね。
ただオイラのように無課金で平日はできないと順位があがらない。
それでもかろうじて持っているレベルと銃器が新参者に比べれば良い方なのでそこそこ楽しくやっていられる。
まあダラダラとのんびりやるつもりである。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2018-02-18 18:31 | | Trackback | Comments(10)

『 復讐の未亡人 : 4』『エスパー魔美(1)』『 ひねもすのたり日記(1)』『健康で文化的な最低限度の生活(6)』『ど根性ガエルの娘』

昨日日曜日、からチョコを貰った。
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最近この手のチョコ、というか、糖分ご無沙汰なのに、貴重な糖分なのにあからさまなネタ的なので躊躇する(笑)。
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果たして......
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普通にチョコのお味で美味しかったです(笑)。
ごちそうさまでした(笑)。


本日日曜日、銭湯に、ストレッチ、赤外線サウナ、ジェットバス。


観に行こうと思っていた『デトロイト』がもう一日一回の上映に(笑)。
やっぱり早め早めに観なくては。
ジョン・ウーの『マンハント』はどうしたものか。


受信状態の所為か?wowowが入らず。
何回かサポートに電話して信号を送ってもらっているのだが改善せず。
......
しばらくほっとこう(笑)。


『 復讐の未亡人 : 4』
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AmazonでKindle版購入。
待望の新刊なのだが、前巻を読んでからストロークが長かったせいか世界観を忘れてしまっている(笑)。
歳だなあ、オイラも(笑)。
連載している掲載誌を定期的に読んでない弊害だな。
前巻、もしくは第1巻から復習しないとダメかも(笑)。


『エスパー魔美(1)』
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AmazonでKindle版購入。
今後定期的に本書を全巻読破するつもりである。
藤子不二雄は大好きな漫画家だ("F"も"A"も両方。オイラの子供の時は二つに分けていなかったので、"藤子不二雄"という名称がしっくりくるのでこの表記にしておく)。
ただこの『エスパー魔美』子供の頃からあった作品であるにも関わらず敬遠していた。
うまく言えないが女の子が主人公で行動原理がわけがわからん、という感じだったからだと思う。
そういう意味では今読んでも本作に対するなんとはなしの苦手意識はあったりするのだ。
主人公の魔美のヌードというのもオイラにはどう楽しんで良いのかわからんかったんだと思う。
自分が知っている範囲の女の子という部分から逸脱していると感じたのかな?
いや、別にエスパーだから、云々というわけではなく。
ただこの作品に関するオイラ以外の男の反応というのは聞いたことがないのだが、女性は意外とこの作品を好きだと公言する人が多いような気がする。
オイラが本作で描かれる女の子が荒唐無稽であると敬遠する一方で女の子自身は本作を楽しんでいるというのがなんとも不思議というか、オイラには理解できない領域というか。
藤子不二雄はどういう意図で女の子を主人公にした漫画を描こうと思ったのかな?
藤子不二雄の藤本弘には娘がいたから、親として娘が喜ぶようなものをという事で描いたという動機はあるだろうが、男の作家が描いた漫画が女性にも受け入れられる女の子のキャラクターを描いた。
しかも少女漫画ではなく少年誌で。
ターゲットは男の子なんだよな。
オイラがこの歳になって読もうと思ったのは
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この批評という事に対する理屈についてで。
これをさ、こんな明快で鋭い理屈を平易に漫画にして子供たちに読ませるために描いた作者は畏怖すら感じる。
子供が不思議に思うことをきちんと筋道たてて明快に答えている。
これってさ、普段こういう事を考えない大人が読んでもハッとするよ。
普通大人だってこんなに明快に答えられないものでしょ、批評というものについて。
オイラは最近この部分を読んで本作を全部読んでみようという気になったのである。


『 ひねもすのたり日記(1)』
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AmazonでKindle版購入。
まず驚いたのが、ちばてつや が自ら自分は引退していると言っている事だ。
プロダクションとしては解散してしまっているのでアシスタントはいない。
ちばてつや 自身が79歳で色々病気持ちの、所謂老人だ(笑)。
言われてみればもう一線を退いてもまったくおかしくない。
しかしね、オイラなどは ちば が引退などと言わなければ、単に休載しているだけだ、とずっと思っていたのだ。
なにかあれば作品が出て連載されるだろうぐらいに呑気に思っていたのだ。
で、その ちばてつや が全力ではなく多少力を抜くぐらいの気持ちで始めたのが本作。
といっても、これを力が抜けた作品などとは到底思えず。
まさに ちばてつや にしか描けない作品となっている。
作品としては満州時代の子供の頃の話と現在の日々の日常を交互に数ページづつ描いて連載しているようだ。
とくにね、満州時代の話は非常に重い。
昨日まで仲がよかったはずの中国人が人が変わったように自分に石を投げてくる。
五族協和、なんてものの実態も結局は日本人の上から目線でのエラそうな態度が他の国の人にとっては面白いはずがない。
ちば はそれを大上段に構える事をせず、自分の体験として、それをエンタテインメントの範疇を守りつつ描いている。
この本、本当にたくさんの人に読んでもらいたいよ。
いつか風化してしまう記録や記憶だけど、それを少しでも長く後世にとどめておきたい。
ちば 自身もおそらくそういう気持ちで描いている筈だ。


『健康で文化的な最低限度の生活(6)』
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AmazonでKindle版購入。
本作も前巻からのストロークが長かった所為かちょっとキャラクターを忘れ気味になっていたが(笑)、それでもさほど混乱せずに読了。
本作で言うところの"アルコール中毒"患者と生活保護についての章がこの巻で終わる。
この本を読むと、本当の意味で生活保護が必要、問答無用で必要という人がいて、その保護プログラムを厳正に死守して運用しようとしている人たちがいると言うことがわかる。
不正受給者というのはそういう人たちをハナから小馬鹿にしてるんだろうね。
不正受給者、恥を知れ。
つーか恥を知るような教養もないってか。
"ナマポ"なんて言葉を流行らせて、それが保護を必要としている人にどれほどのプレッシャーと圧力を与えているのか。
べつにそのようなことが本作で描かれているわけではないが、この生活保護というシステムというかプログラムを考える第一歩となるだろう。


『ど根性ガエルの娘』
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"マンガPark"第26話。
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この闇に興味がある。


今週末はヘアカット。
明日は早めに出勤。

# by 16mm | 2018-02-12 19:15 | | Trackback | Comments(2)

『スリー・ビルボード』

先週も池袋のカプセルホテル泊まり三回。
そのうち一回は雪を警戒して。
結果論だがさほど警戒することもなかったけど仕方ない。
もうとりあえず雪は勘弁だなあ(笑)。


先週土曜日、歯の治療&メンテナンス。
前回の治療でいつもの美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に作ってもらった"仮歯"が調子良かった旨伝える。
「"仮歯"を作る技術と人間性は関係ないんですね」
と、つい言ってしまったら、マスク越しに半目のジト目で睨まれた(笑)。
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今まで右下の歯が金属の被せだったのだが、このほど保険適用となりセラミックの白いのを使えるようになり、先生が換えてくれた。
上の画像はセラミックの歯を作るための石工。
定期的に歯のメンテナンスを受けているとこのようなメリットがある。
とはいえ、担当医師がその手の保険や技術に疎ければダメだろうな。
オイラは運が良いと思う。


先週土曜日、3月3日15時30分に車検の予約。


先週土曜日、銭湯にストレッチ、赤外線サウナ。
今月来月で会社の定期健康診断受診予定。


先週、会社への出がけにヘッドホンを己のケツで潰す(笑)。
音が聴こえなくなったわけではないが、おじぎをするとスルッと頭から落ちるぐらいヘッドホンの締め付けがない。
新しいのを購入しようにも車検やヘアカットでお金がない(笑)。


『腐女医の医者道! 外科医でオタクで、3人子育て大変だ!編』
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AmazonでKindle版購入。
前作の『腐女医の医者道!』が面白かったのだが、本のタイトルに"1"とか"第1巻"とかナンバリングが入っていなかったので続巻は期待できないのかなと思ってたら、おそらく結構な反響があったのだろう。
続巻が出て良かった。
オイラなど医療に門外漢が読んでも分かりやすく面白い。
そしておそらくオイラの五億倍は勉強し偏差値の高い大学の医学部に行って医者になった人も、オイラのようなアホな社会人と同じような悩みと焦燥を抱えているんだなと。
当たり前だが、勉強して良い大学に入って安定した職業と旦那を見つけて子供を産んで育てて......というのがゴールではない。
おそらくこの作者はそれらを踏まえた上で一生自分を必要とされる努力をして利他的に生きていこうとしている人なんではないかと思う。
医療、家族、漫画を手放さない努力。
作者のさーたり は非常に貪欲なんだと思う。
そしてこういう人がいると、オイラの持っている24時間よりもさーたり のもっている24時間の方が長いのではないか?と感じてしまうが、もちろんそんなことはなく。
オイラのような怠け者は時間がいくらあっても「何もできない」と愚痴るんだろうな。
「何もできない」ではなく「なにもしない」だけの話なんだけどね。


『ど根性ガエルの娘』
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"マンガPark"というソフトでiPadで読む。
電書で既刊を購入して読んでいるが、それとは別に連載版を読んでいるということになる。
基本無料。
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オイラからすれば最低な親子関係の家族から逃れ、新たに平穏な家族を手に入れたと思っていた作者の大月悠祐子。
その家族がこんなことに。
一体何があったのか?
本当に目の前が真っ暗になる展開とはこのことだ。
この続きを読みたくてしょうがない。


『おかあさんの扉6 ピッカピカです六歳児』
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AmazonでKindle版購入。
このシリーズは電書がでるのに一年かかる。
一年待ってやっと出たと思ったら、最新刊が紙の単行本で出ている始末。
こうして毎年紙の本を買わずに一年待つというチキンレースが始まる(笑)。
今のところ負け知らずで我慢強く一年待って電書購入で乗り切っている。
だから伊藤理佐、最新刊の紙の本と電子書籍を同時発売にしてくれ(笑)。


『スリー・ビルボード』
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ネタバレあります。
ネタバレが本作の出来不出来を左右するものではないですが、観る予定のある方はできれば拙文を読まないことをオススメしたい。
先週土曜日。
ユナイテッド・シネマ春日部。
本年度初の劇場鑑賞である。
とりあえず本作と『デトロイト』の日本をハシゴして観るつもりだったが、そんなエネルギー残ってなかったわ(笑)。
差別と不寛容さとそれらを取り繕うための教養すらない人間たち重量級の物語。
『デトロイト』も差別をテーマにした話だろうし、ちょっと二本続けて同じようなテーマはキツイ。
ものすげえ傑作
現状今年一本目だけどベスト1と言っても良い。
まあ今後ギレルモ・デル・トロの『シェイプ・オブ・ウォーター』が控えているのでベスト1からは外れるかも知れんが、それでも絶対ベスト10内には入るであろう。
こんな傑作、そうそう作られるわけがないからな(笑)。
で、本作の物語、オイラが予想していた予定調和が完全に外されていた(笑)。
舞台はミズーリ州の架空の町。
実際のミズーリ州が田舎で保守的で白人が8割で共和党の大統領候補にトランプを選出した土地、だ(笑)。
そこで7ヶ月まえに娘をレイプされて殺された母親が復讐心に燃えてその田舎町に看板を立てる。
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黒枠に赤。
そこに黒文字で
「レイプされて死亡」
「犯人逮捕はまだ?」
「なぜなの?ウィロビー署長」
娘を殺された母親
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フランシス・マクドーマンド演じるミルドレッド・ヘイズ。
ツナギを着て化粧っ気のない堂々とした佇まい。
実際彼女の登場シーンは音楽の効果も相待って西部劇みたいな演出は計算されたものだ。
彼女が一応の主人公という体裁だが、実際は主要登場人物の一人といった方がいい。
その他の二人は
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サム・ロックウェル演じるディクソンというレイシストの警察官。
警察署長を敬愛していて、ミルドレッドに署長を誹謗されたことに憤って、看板を出した広告会社の社長や女性従業員にシャレにならない暴力をふるう。
こいつにはある隠された秘密があり、そのあたりを町山智浩がディクソンの聴く音楽をキーにして解説している。
サム・ロックウェルがこのディクソンを非常に好演。
このディクソンという男はレイシストでマザコンで〇〇で、さらに世情に疎いというか一般常識的な社会情勢をまったく知らない無教養な人間なのだ。
でね、そういう性格づけをしようとすると演者というのは明らかに自分はバカです、というような演技をするものだ。
しかしね、本当に無教養な人間はそれを隠そうとし、最後の最後で隠しきれないところで情けなくそれがわかってしまう。
それが分かる前までは少なくとも本気のバカに見えてはいけないんだと思う。
その複雑さをサム・ロックウェルの演技と本作の監督であるマーティン・マクドナーの演出力で非常に奥深い複雑な人物になっていた。
で、このディクソンが劇中で変わるキッカケをつくったのが
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ウディ・ハレルソン演じるウィロビー署長。
信じられないかもしれないが(笑)、この悪人顔で本作唯一のマジな善人(笑)。
町の住人から慕われ、部下の警察官たちからも慕われ。
良き夫であり良き父親。
無教養で粗野な人間の集まりのような田舎で唯一の寛容な教養人。
自分を誹謗したミルドレッドにも一定の共感を示す度量。
で、末期の膵臓癌。
この人、劇中で死ぬんだが、その死に方にオイラなどは美しさを感じる反面、いや、本当に美しいものだと思うんだが、その美しさというのは死ぬ本人から出たから美しいのであって、この死に方を見習えと他人に言われるような事態をオイラなどは危惧してしまうのだ。
まあそれは置いておいて。
そしてこの署長によって他の二人の性格の深い部分を自然に表す役回りをも担っている。
署長がミルドレッドを取り調べている最中に、彼が彼女に向かって吐血しちゃう。
「すまん、わざとじゃないんだ(意訳)」
「ええ、わかってるは。医者を呼んでくる」
少なくともミルドレッドは署長に対して悪意を感じていたはずなんだが、彼が膵臓癌であるということも知っていた。
悪意だけなら「汚ねえ、このハゲ署長」とか絶叫しているところだが、そうではなく、自分についた署長の血をものともせずに彼の身を真剣に心配しているのが分かる。
つまり粗野で野蛮なミルドレッドが本当は弱者に気を遣える優しい人間であるということをこのシーンの行動で示している。
この辺り実にうまいと思う。
ウィロビー署長の死によって変わったディクソンがミルドレッドの娘殺しの容疑者をそれこそ死ぬ思いで特定しようとした。
通常なら犯人を捕まえてとりあえずの決着をつける。
無意識にもそれはオイラも望む展開だったわけ。
それがこの映画ではそうはならない。
容疑者のDNA鑑定ではシロだった。
オイラもびっくりですよ(笑)。
マジで?
映画みたいなハッピーエンドになんないの(笑)。
そういう意味ではとにかくオイラなどの予想の範囲にはまらない、とてつもなくデカい作品だったんだと言える。
エンタテインメントとしてものすごくテンポよく、ギャグではなくウィットにとんだ雰囲気があって作品の重さの中に軽快感すら感じられる。
本作結構なバイオレンスな、非常に痛みを伴うようなバイオレンスがあり
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その中に上の画像のような歯の治療シーン。
この暴力的なシーンにニヤリとしたら、町山智浩によるとやはり本作のマーティン・マクドナー監督、北野武が大好きらしい(笑)。
どうりで暴力が堂に行っている(笑)。
ハッキリ言ってここで語りつくせないほどのディティールがまだまだある。
非常に奥深い傑作である。
Blu-rayでの再見がマジ楽しみである。

# by 16mm | 2018-02-04 21:23 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『新感染 ファイナル・エクスプレス』

先週月曜日の雪。
帰宅せずに池袋のカプセルホテルに。
カプセルホテルもその日の午後には予約いっぱい。
それでも来ていただければキャンセルが入っているかもとのことだったので、20時ぐらいに行ってみたらちょうどオイラの目の前でキャンセルがあり、やはり日頃の行いだな、と思う(笑)。
火曜日夜に帰宅するも今度は駅前の駐車場が除雪されずにいたので車で出るのに難儀した。
この駐車場には翌朝入庫するときもスリップしてなかなか入れられなかった。
雪はやっぱり大変である。


『また! 女のはしょり道』
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AmazonでKindle版購入。
伊藤理佐の新刊だ、と即購入。
......
なんか内容に既視感が、って、
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あ、以前買ったのと同じじゃん(笑)。
文庫化に際しての新刊扱い。
通常なら以前購入してたら購入済みのフラグがたってるんだが、出版社違いの文庫化だから別物扱いだったか(笑)。
迂闊なり(笑)。
まあ伊藤理佐の本だからしょうがないか。
今回購入の文庫版はあとがき漫画が増補されていたが、表紙の装丁は前の方が良いのは言うまでもない。



『迷走王 ボーダー : 6 (上) (下)』
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AmazonでKindle版購入。
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"あちら側"と"こちら側"との戦い。
情念での"こちら側"である主人公の蜂須賀の勝利とも思えたが、結局"あちら側"の侵攻はラスボスを倒しただけでは止まらないほど大きくなってしまった。
しかも蜂須賀と対決した"あちら側"が果たしてラスボスだったのか?
ラスボスなんてどこにもいない。
この6巻の上巻での対決で終わるべきだったかなとも思う。
その後蜂須賀がホームレスになったりするのが蛇足のようにも感じられた。
その蛇足の部分で作者達は"希望"を見つけようとしていたのかもしれない。
それでもオイラは6巻上巻の戦いがあまりにも強烈すぎて、その盛り上がりをに達するようなものを最終回では得られなかった。


『セカイ、WORLD、世界』
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AmazonでKindle版購入。
新井英樹の未発表の短編などを集めた作品集。
まあ、新井英樹に思い入れがないと正直キツかろう(笑)。
他人の情念をオブラートなしで体感する鬱陶しさを感じる(笑)。
結構画的な冒険もしてたんだな。
新井はこの段階を経ることによって読者を多少意識して描いたのが『宮本から君へ』だったのかもしれない。
それはオイラも分かるが、その『宮本から君へ』も当時の読者は鬱陶しがられていたんだが(笑)。
いち漫画家の初期作品を書籍化できたのは新井の熱量もさることながら、その熱量をおそらく商売抜きで受け止めて広めようとした
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コミックビーム誌の奥村勝彦 編集総長の功績は大きい。
この人は本当に漫画の力を信じてる編集者の一人だな。


『新感染 ファイナル・エクスプレス』
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ネタバレあります。
AmazonでBlu-ray版購入。
ジャンル映画である。
ゾンビものである。
このジャンルってかなり飽きられている。
というか"ゾンビ"という名称がつくだけでオイラも「またか」とか「もういいよ」ってな感じになってくる。
昨今だとハリウッド大資本でブラッド・ピットが主演した『ワールド・ウォーZ』ですらゾンビがでてくるというのを公言しなかった(笑)。
予告編観れば一目瞭然なのだが(笑)。
ことほど左様にオイラもゾンビものというだけで敬遠しB級の安っぽさを想像してしまうのだが、やはりそういう印象はよくないね(笑)。
有能な人が作ればやはり面白いものができるのだ。
本作、すっげえオモシロイ
本作の監督ヨン・サンホはすっげえ優秀な監督なのだろう。
ほぼ全編が高速で走る列車の中という密室のなかで、人物たちの位置関係をものすごく丁寧にわかりやすく演出している。
どうやってゾンビ化した人間を回避して目的の車両に行くか、というミッションを呆れるほど巧妙に作り上げている。
更に言えばこの手の映画につきもののグロな描写はかなり抑えられていて
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例えば凄惨な情景はスモークガラスの向こうで行われていて、画面上ではドアのガタガタする音であるとかスモークガラスに飛び散る血であるとか音楽で臨場感を挙げている。
よくスカな監督が適当な映画を作ったあげく
「解釈は観客の想像に委ねる」
なんてかっこいいこというけどさ、だいたいにおいてそういうのはウンコを見せておいてそこからステーキや寿司を想像しろと言っているのに等しいと思う(笑)。
観客の想像に委ねるって言うなら実際に画面に出してもおかしくないぐらいまでものを提供したうえで、その先をあえて出さないことを言うのだ。
分かりやすく作っている映画ではあるが、描写は引きの画を多用して描写自体はそれこそ観客が想像できるようにしている。
とにかく映像のこだわりはすごい。
カメラのアングルとして窓際の席の窓壁をとっぱらった場所から撮ったような映像とかね。
自分で欲しい画を監督は理解してそれを徹底している。
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この映画の一応の主人公であるファンド・マネージャー。
仕事人間で仕事柄の冷徹さで利己的な人間。
このいや〜なヤツが物語が進むにつれて周りの人間、他人に対する協調や友好的になろうとする意識が芽生えて行く。
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上の図の右の男が本作で最後まで凶悪な利己主義者のバス会社の常務なのだが、主人公のあり得たかもしれない姿としてこの常務は機能している。
これがすごく上手い。
だからこそ最後でこの二人が対決することに意味があり、最終的に主人公が娘のために究極の利他的な行為に及ぶわけ。
本作は所謂"バイオハザード"モノであり、なんか研究所らしきところからなんか漏れて(笑)ゾンビになった、というのは多くの人が知っている最低限の設定として詳しくは描かれていない。
どちらかというと『タイタニック』における人間ドラマに近い。
緊迫した、生死を問うような状況下での人間を描いている。
その中では、ゾンビになるだろうなと思ってたらやっぱりなった人間、ゾンビになってもらいたくないけどなっちゃった人間、絶対ゾンビにならないだろうと思ってたけどなっちゃった人間、絶対ゾンビになって欲しくなかったのになっちゃった人間。
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特に"絶対ゾンビになって欲しくなかったのになっちゃった人間"の顛末はやはり物悲しい。
そこが本当に上手い。
この災厄で被害に遭った多くの人は自分とは無関係な事柄から酷い目にあっていると思いたいだろうが、実は間接的にこのような事態に加担しているということを本作で語っている。
本作の最後の30分のアクションの前に非常にゆったりとだが登場人物の心の動きや葛藤だけを見せるシーンがあるのだが助長な感じにならないのもすごい。
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最後にはこんなアホなシーンがあったり(上の画像だとなんだかわかんないかもしれんがw)、とにかく見せるアイデアはすばらしく最高。
ゾンビ映画というだけで敬遠している人、これは絶対に損はしません。
オススメです。


今週末は歯のメンテナンス。
珍しく午前中である。

# by 16mm | 2018-01-28 21:17 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『追悼:狩撫麻礼』『町山智浩の映画ムダ話64 "エイリアン: コヴェナント"』『エイリアン:コヴェナント』

先週土曜日、歯のメンテナンス。
右下の歯に被せていた銀色のを白いのに交換する作業。
型を取って再来週に付けてもらう予定。
先生には至れり尽くせりである。
で、いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。


本日日曜日、銭湯にストレッチ、寝湯、赤外線サウナ。


忘備録:1
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おれは民族や国の誇りってやつが理解できないね。誇るべきは自分が努力して成し遂げたことで、生まれは偶然にすぎないだろ。身長とか体質とかも同じだ。なんでアイルランド系だとかイタリア系だとかアメリカ人とかで威張るんだ?(ジョージ・カーリン)


忘備録:2


『追悼:狩撫麻礼』『迷走王 ボーダー : 5 (下)』
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AmazonでKindle版購入。
『迷走王 ボーダー 』はオイラが大学生の頃に漫画アクション誌に連載されていた漫画で、なんの切っ掛けで読み始めたかは思い出せないのだが、単行本を一巻から書い始め、掲載誌を立ち読みして追っかけた。
全巻購入全巻読破。
当時はバブル景気の真っ盛り。
その中にいたオイラは踊らされていたつもりも踊っていたつもりもなかったが、時代の空気にあまりにも無自覚であった。
本作はその時代を"あちら側""こちら側"というカテゴリーに分けることで自分が嵌っているもの自覚させた。
作品でいえば"あちら側"が悪で"こちら側"が善。
もっとわかりやすくいえば"あちら側"というのはバブル時に虚構の繁栄を演出して莫大な金を動かした業界野郎の広告屋達とそれに無自覚に踊らされていた奴らのことで、"こちら側"は奇跡的にその踊りを意識的に拒否していた者やオイラのように踊る舞台にすらあがれなかった奴らの事をさす。
作品的には"あちら側"の凶悪なラスボスと"こちら側"である主人公のボーダーの精神的な戦いがクライマックスになる。
まさに虚構と現実の戦いと言うべきか。
その戦いは現実の力によって虚構を打ち砕く顛末になるのだが、当時虚構が現実に取って代わろうとしていたバブル期であり、現実を体現していた主人公もその戦いで精神的な痛手を被る。
当時のオイラは本作で宝物のような言葉をたくさん吸収した。
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当時これらの言葉にどんなに勇気付けられたことか。
そして本作を読んで
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ザ・ブルーハーツの存在を知って物の見事にハマった(笑)。
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『リンダリンダ』の力強い言葉に本当に感動したのを今でも覚えている。
本作、一週の掲載文丸々つかってザ・ブルーハーツの歌詞だけで構成した回があったぐらいに原作者も思い入れたんだろう。
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当時、本作の原作者である狩撫麻礼とザ・ブルーハーツのメンバーの対談があったり、ビートたけしもザ・ブルーハーツを好きだといっていた。
狩撫麻礼やビートたけしの世代が胸をかきむしるような衝動があったのは伺えるが、実のところオイラはよくわからんかった。
上の画像の主人公の蜂須賀のセリフも意味合いは分かるものの、それがザ・ブルーハーツの歌からオイラは読み取る事ができなかった。
オイラの理解力のなさもあるが、ある世代にしかわからない言葉とイメージが喚起されるフレーズがあるのかなとも思った。
その原作者である狩撫麻礼が先週亡くなったとの報。
享年70歳。
狩撫麻礼で件の『迷走王 ボーダー 』やその他のヒット原作多数。
さらに土屋ガロン名義で韓国とアメリカで映画化された『オールドボーイ』の原作『ルーズ戦記 オールドボーイ』。
ヒット作をキッチリ作り、その上で自分の思想をストレートに挿入してくる。
その狩撫麻礼の思想に後年オイラなどは違和感を感じるにようになってきた。
『迷走王 ボーダー 』の電書を第5巻の下巻一冊しか購入していないのは、それがザ・ブルーハーツのエピソードが載っているからという理由だ。
正直『迷走王 ボーダー 』の最初の巻などは今読むと独特のマッチョな感じがオイラにはどうしても合わない。
前述した"あちら側""こちら側"というカテゴライズついてもあまりにも恣意的な気がして受け取りがたい。
"こちら側"の自分ということの正しさを上から目線でエラそうに説教をくらっている気分。
その最たるものが狩撫麻礼原作の『天使派リョウ』。
ビッグコミックスピリッツ誌で連載されていた作品なのだが、やはりバブル期に隆盛を誇っていた"トレンディ・ドラマ"をあからさまにディスっているわけではないが、そのドラマのカラクリを知っているぜ、"あちら側"のマーケティングにのっとった大道芸みたいなものだろ、というやはり上から目線で半笑いな感じで論じている。
特にオイラもトレンディ・ドラマを観ていたわけではないが、自分の思想を正当化するためにわざわざディスることもなかろうとも思っていた。
マッチョと偏狭さにちょっと嫌気がさしてそれから多少距離を置くようにはなっていた。
しかしね、狩撫麻礼の訃報に接して、作品の言葉を読むに付け、いまだに心に響くセリフが多いことに気がついた。
やっぱりオイラは狩撫麻礼が好きだ。
おこがましいが、狩撫麻礼の魂は伝達されて今後も繋がっていくと思う。
オイラのなかにあった昭和の残滓がまた一つ消えた。
ご冥福をお祈りします。
合掌。


『町山智浩の映画ムダ話64 "エイリアン: コヴェナント"』
『エイリアン:コヴェナント』
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映画その他ムダ話からのMP3音声ファイルの有料ダウンロード。
Blu-rayでの吹き替え版鑑賞。
町山智浩の解説によれば本作は旧約聖書、新約聖書、失楽園、テンペストetc......からの引用がありその手の知識に明るくないと内容を理解できないのだと思われる。
今回とりあえず吹き替え版で鑑賞したのは、とりあえず手っ取り早く自力で理解しやすそうかなと思ったからだ(笑)。
とはいえ、やはり町山の解説をガイドにして観た方が理解は深まる。
再見して思ったのは本作ってオイラの昨年のベスト10に入れとくべきだった(笑)。
う〜ん、『パッセンジャー』外して本作を入れとくべきだった(笑)。
ついでに『沈黙-サイレンス-』を6位にして、とか(笑)。
とにかく前作『プロメテウス』がグロで悪趣味すぎて閉口してしまったんだが、本作についてもグロはあるんだが前作ほど嫌な感じがしなかったとは言っておこう。
町山解説を聴く前に再見して思ったのは『ブレードランナー』からの要素やヴィジュアルの引用が多いと言うことに気がついた。
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冒頭、いきなり瞳のアップからはじまったり。
もっとも件の『ブレードランナー』は冒頭は瞳ではなく、ロサンゼルスの景観から始まって瞳が挿入されるんだけど。
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↑これだったら『ブレードランナー』のタイレル博士とロイ・バッティのキスシーンだったり。
本作のデヴィッドって『ブレードランナー』のロイ・バッティなみにユーモアないたずら者だったりするところとかね。
『ブレードランナー』のテーマである、人間と見分けがつかないような人造生物は人間と同じなのではないか?という問いかけ。
本作はそのテーマを踏襲しつつ、では人間と同じような人造生物を作り出した人間は"神"であるのか?
しかし"神"である人間はやがて死に至るわけだが、人造生物は生き残る。
町山の解説によると、前作で出てきた
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青白い巨人は神に相当する存在であると。
この青い巨人がどうやら人類の元を作ったという描かれ方をしているので、彼が造物主(本来はクリエイターというところだが、本作ではエンジニアと言われている)となる。
んで、この神の使徒としてキリストがいたのだが彼を無知な人類が殺してしまい、そんな人類なら滅ぼしておしまい、と、人類殺戮兵器としてのエイリアンを前作の舞台であった惑星LV-223で青白い巨人は作っていたんだが、制作過程で逆にエイリアンに殺られてしまったと。
前作の最後は人間で生き残った
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エリザベス・ショウ博士とデヴィッドは宇宙船で青白い巨人の母星に向かったところで終わっている。
ここまで大まかに町山智浩の解説。
非常にすっきりしてわかりやすく理解できた。
んで、その宇宙船でデヴィッドは殺戮兵器のエイリアンを増産して
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母星にいた神々、というか民達を無慈悲にエイリアンで殺戮した、と。
その母星が本作の舞台である。
町山の解説で言えば、アンチクライストとしてのデヴィッドによる神殺しの話になるんだが、オイラの理解だと神ってのは本作で描かれるような多数の民衆であるというのがピンとこない。
ただ人間の存在というものはその青白い巨人たちのテクノロジーの産物である、という意見は非常に興味深いというか人間が神に作られた特別な存在であるという論理に冷や水を浴びせる感じがしてオイラとしては溜飲がさがる。
リドリー・スコットは神の問題とともに、人間の起源、人間はどこからきたのか?という問いかけに対して答えをだそうという試みをしていると思われる。
ただ、"何処に行くのか?"という問いかけにはあまり興味がないのかもしれないように感じる(笑)。
それは『ブレードランナー』にしても、レプリカント達は自分達の起源について知りたがっていた。
つまり、"何処に行くのか?"というのは結局死に向かっているという身もフタもないのが結論だから、ということなのかしらん?
非常に興味深い作品であることは間違いないね。
今度はもう一度字幕で観てみよう。


西部邁の入水自殺の報が入ってきた。

# by 16mm | 2018-01-21 21:20 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『応天の門 8巻』『病院でぼくらはみんな死にかけた! !』『エイリアン:コヴェナント』

先週土曜日、今年初の心療内科。
年末のインフルなどで軽めなパニックディクオーダーがあった旨伝える。
その他、自分の意思などではどうすることもできない事態(笑われるかもしれんが、痒い背中がかけない時のイライラ等)に対して少々発作が起こる。
ヤクではそういう時はワイパックスを勧められるのだが、そのヤクは眠くなるので仕事前には飲みたくない。
なので、とりあえず背中が痒かったら
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孫の手を使えばいいじゃまいか(笑)、ということでamazonで"折りたたみ孫の手"購入。
折りたためば23.5cm。
展開して43.5cm。
カバンに入る手頃な大きさ。
なぜ背中がかけないかといえば、身体が固くて腕が回らない上に冬の厚着の所為である。
オイラはこの痒いけどかけない状態というのが本当にキツい。
こんな状態なら死んだ方がマシだとマジに思うような状態。
コレって普通の人には伝わらない感情と言うのは非常によくわかる。
痒いのぐらい我慢は普通の人はできるだろうし、死にたくなるなんてことも思わない。
しかしオイラはそういう状態なのである。
てなわけで、身体が固くてかけないなら道具を使って対処しようというふうに動いているのである。


先週土曜日、銭湯に寝湯、ストレッチ。


『応天の門 8巻』
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AmazonでKindle版購入。
巻を重ねるごとに面白くなっている。
古典の中に名だけの存在としてあった菅原道真や在原業平が実在感のある人間として立ち上がってくるのが本作の魅力である。
本巻では学ぶということが知的好奇心をモチベーションにしていた菅原道真が、その好奇心のみで学べるということがいかに恵まれた状況であったのかに気がつく。
学んで出世する。
出世するために学ぶという人間の方が多い。
遅ればせながら菅原道真はそのことに本巻で気がついた。
それと菅原道真の市井の多くが恐れる闇や呪いや幽霊の類を科学的に考えて、それらのカラクリを白日のもとに晒すのが痛快だ。
眼に見えないものが見えてしまった時、それは呪いや幽霊ではなく、人間の作為によって作られたものであると理路整然と説明する。
実際の菅原道真がここまで"近代人"であったかは分からぬが、眼に見えぬもの、分からないものを恐れずにいられる。
こんな知識と知見をもちたいものである。


『病院でぼくらはみんな死にかけた! !』
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AmazonでKindle版購入。
安斎かなえの端正な画が魅力で購入している。
病院や医者や看護師などのありえない事が様々に載っていて面白く読めた。
が、これは当事者じゃないからで、実際に本作で描かれているような病院や医者や看護師にあたったら、無茶苦茶怖い(笑)。
つーか絶対あたりたくない(笑)。
元気な時ならともかく病気の時は理不尽に対抗する力もないからねえ。


『エイリアン:コヴェナント (2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]』
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Amazonで購入。
vaioにBlu-ray再生ソフトを入れなければ観られない(笑)。


観たい映画がないなあ。


今週末は歯のメンテナンスである。

# by 16mm | 2018-01-14 19:51 | | Trackback | Comments(6)

『生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR』『奥様は、取り扱い注意』『百日紅~MissHOKUSAI~』

先週土曜日、今年初の歯のメンテナンス。
昨年ブリッヂしたところは良好だとのこと。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。


『生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR』
昨日日曜日、デブの重い腰をあげてみる(笑)。
普段デブ症、もとい、出不精なので友人知人の付き合いを不義理にしているどころか、自分一人でどっか旅行なり目的もなく遠足することすらしない、オタクな人間だ。
そんな人間でもたまに書を捨てよ町へ出ようという衝動に駆られるのである。
すてるほど書を読んでるわけではないが(笑)。
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上野の森美術館にて『生賴範義 展』。
いかいでか。
生賴範義の名前を意識したのは御多分にもれず
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『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の国際版のポスター。
生賴の手によるこのポスターヴィジュアルが全世界に展開されたということに感動もしたが、オイラはこのポスターを切っ掛けに生賴の名を知ったので、むしろそれ以降画集や『幻魔大戦』の画などを追っていくにつれ画の力に圧倒されていった。
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画集に挿入されていた自画像のタッチ。
神様みたいな顔だと思った。
無駄な線が全くない画というものに圧倒。
当時中学生だったか?どうしたらこんな画が描けるのか?練習し努力すれば描けるのか?すら考え付かない。
生賴範義の肩書きってだいたい"イラストレーター"だったと思うが、オイラはどちらかというと日本語で言う所の"画家"といった方がしっくりいくと思った。
別に"画家"より"イラストレーター"が下だと言っているわけではない。念の為。
そして生賴範義を追いかけるにつれ、努力しても追いつけないどころか背中すら見えない才能と人の存在があるものなんだという気持ちに落ち着かせた。
なので生賴範義はもう徹底的にその画の力に身を委ねて圧倒されるのを楽しむ事にしたのだ。
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この展覧会、写真撮って良いとのことだったのでカメラ持って行ったのだが、撮影して良いのはポスターとか小説の表紙絵などの所謂印刷物だけ。
やはり原画は撮影不可だった。
当たり前か(笑)。
ただね、小説の表紙だとか映画のポスターなんかもそこそこ大きくは描いているんだけど、生賴が仕事抜きで描いた画も展示されてたんだが、それがどれもこれもバカでかい(笑)。
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↑この画は"破壊される人間"というタイトルの作品。
商業志向の画とは一線を画したというか、この手の生賴のオリジナルの画は展示してある物に関して言えばペシミスティックというか非常に色彩もテーマも重く感じられる。
しかし画そのものは紛れもなく生賴範義のそれだ。
ありきたりの言葉しかでないが圧倒的な画の巧さと自分のイメージを的確に再現できるテクニックを持つものだけが行ける頂き。
それでも生賴範義はそれを頂きとは思っていなかったのだろう。
以下、非常に長く、常識的にはやってはいけない引用(今回の展覧会の図録に掲載された作者の序文。元の出典は『生賴範義 イラストレーション』から)。
それを分かってやってしまうのはこの文章があまりにも素敵すぎて、そして自分を傲慢にしない戒めの言葉として留めておきたいのだ。
"私はおよそ二十五年の間、真正なる画家になろうと務めながら、いまだに半可通な絵描きにとどまる者であり、生活者としてはイラストレーターなる適切な訳語もない言葉で呼ばれて、うしろめたさと恥ずかしさを覚えるものである。ここに集められた作品の殆ど全ては、その生活者が、様々な依頼者の指示の下に制作してきた、おびただしい数の旧作の中から拾い上げられたもので、良くも悪くも、多少の想いのこもるものばかりである。
絵を描くことは肉体労働に他ならぬと考える日銭生活者の私は、仕事が選べるほどに優雅ではない。寄せられる仕事は可能な限り引き受け、依頼者の示す条件を満たすべき作品に仕上げようと努力する。私に描けるか否かは、発注の時点で検討済みであろうし、その期待を裏切るわけにはいかない。主題が何であれ、描けないということは出来ない。生活者の五分の魂にかけて、いかなる主題といえども描き上げねばならない。
それらしく描き上げねばならぬ主題は広範囲にわたる。細胞と宇宙、女体と軍艦、超えた政治家と痩せた狼男、義経とパーマー、三国志と近未来戦争、恐竜と拳銃、ベートーベンと日本赤軍・・・・・・世界の多様性そのままに、主題は脈絡もなく移り変わり、情緒と感覚だけでは処理しきれない。資料の良否が作品の出来具合を決定する。写真、切り抜き、他人の絵、百科事典、週刊誌、専門書に現物のモデル・・・・・・使える資料は可能な限り集めよう。一隻の船、人物の顔一つという主題が単一の場合は、資料の精密さのみが頼りであるが、複数多数の要素を最大限に取り入れねばならぬ時は、遠近法も相対的な事物の大きさも位置関係も敢えて無視しよう。依頼者の指示は、主題、期限は当然として、さらに画面の構成、資料の配分、材質、寸法、用途、果ては色彩の微妙な感じにまで及び、私の受けるべき報酬と充分に匹敵し得るものとなる。
私は肉体労働者であり、作業の全行程を手仕事で進めたい。定規、コンパス、筆、ペン、鉛筆とできるだけ単純、ありきたりな道具を使い、制作中に機械による丸写しや、無機質な絵肌を作ることを好まない。一貫して、眼と手によって画面を支配したい。習練を積むことで手は更にその働きを滑らかにし、女の肌から鋼鉄の輝きに至る無限の諧調を描きわけてくれるだろうし、眼はその手の操作を充分に制御してくれる筈だ。この手と眼に対する絶対信頼は原始的な信仰の如きものであり、過酷な時間との競争、非個性的な作業の連続を耐えさせてくれる。
生活者たる私は、依頼された作品を制作するに当り、主題の事物の裏に展開し得るだろう別な世界に想いを巡らすことなど決してしたくない。形象そのものの改変、異なる世界の構築などという深遠なる大事業は、自由にして真正なる者の作業領分であって、生活者としては資格の欠如の逸脱行為であり、依頼者との即刻決別を意味する。触知し得る外観にのみ視野を限り、事物の形、光と影を描き写すことに今は専念しよう。
依頼者は依頼者のための、絵による解説図を求めるいるのであり、その版図は形象の彼岸にのに拡がっているのだから。"
なんつーか生賴範義がここまで謙虚に徹しているならばオイラなど仕事について文句を言ったり「できません」などというのは論外ということであろう。
この展覧会で原画を見れるのであれば是非確認したいことがあった。
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寺田克也の『絵を描いて生きていく方法?』の中で、生賴範義の原画って絵の具がモリモリに盛られて起伏にとんでいると思ったら、ものすごく平滑だったと。
確かにオイラも確認したが、ものすごくフラット。
寺田が言うにはそれは絵の具をキャンバスに塗る前に彩度と明度のコントロールを完璧にしていて、ほぼ一発で狙った色を置いているということらしい。
オイラも高校の美術の授業、油絵の時間などキャンパス上で絵の具を何回もぬっては色を調整してたっけ。
調整できないけど(笑)。
周りの同級生もだいたい同じように厚塗りになってたっけ。
生賴範義の原画を今回初めて見たわけだが、近づいて見た時は結構筆のタッチが荒々しくおかれてるんだよね。
だけど、絵から離れていくにしたがってそのタッチが精密なディティールとして立ち上がってくるわけ。
今回原画を間近で見れて得るものが色々あった。
リキテックスに埋没せずに残ってる鉛筆のラフ。
ああ、ラフの画と微妙に位置を変えているのだな、とか。
とにかく、怠け者のオイラにしてみれば、オイラごときが傲慢に怠けるべきではないと嫌というほど思い知った。
思い知っても定期的に思い知らないとまた怠けるけど(笑)。
この展覧会では生賴範義デザインの
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『幻魔大戦』のベガを、寺田克也が造形用にデザインして、造形師の竹谷隆之が制作。
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これは撮影可でした。
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いやはやすげえ。
眼福である。
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行けるんならもう一度行きたいものである。
ところで展覧会図録を買った。
2700円。
糸かがり製本だからページが大股びらきで奥まで見えます(笑)。
カバーの裏から、カバーを取った本体の表1表4まで絵がついている。


『コミュニケーション不全症候群』
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AmazonでKindle版購入。
たしか今から25年ぐらい前に単行本で読んだ。
栗本薫の短編小説ぐらいしか読んでなかったかな。
面白かった。
中島梓名義だと山藤章二と組んだエッセイぐらいかな。
面白かった。
で、中島梓名義での社会評論として本書を読んで、むちゃくちゃ衝撃を受けた。
素直に中島梓ってすげえなあ、と。
今の人は知らんだろうが赤ん坊を職場に連れていく是非を巡って林真理子とアグネス・チャンが論争したわけよ。
当時はアグネス・チャンがエラそうに子供を職場であるTV局なりに連れていくことの主張があまりにも高圧的というか、自分の立場を普遍的に考えすぎているというかね。
イケすかねーなー、なんて思ってたわけ。
だからと言ってアグネスの行為に反対していた林真理子にも組したくないわけ(笑)。
林真理子嫌いだから(笑)。
正直に言えば双方の意見のどちらかに強烈な対論があったり、まったく組しない、などという気持ちもない、どっちつかずの状態だったわけよ、オイラは。
この論争って当時結構話題になって、これに関する本なんかも出てた。
読むには読んだんだが、それもなんとなく納得いくようないかないようなものばかりで。
だいたい、インテリ層は林真理子を支持し、フェミニズムな方々がアグネスを支持、みたいな感じだったかな。
今から考えるとあれって論争なんかじゃなく、悪口に言い合い、というか、如何に相手のウィークポイントを突いて優位に立つか、というもののようにも感じられる。
そんなことをオイラが考える前に、上記の論争が終わったあたりに、本書がでてきて目から鱗がボタボタ落ちた(笑)。
「他の存在様式にたいする想像力の欠如」の氾濫。
「この世界にはいろいろさまざまな立場の人間がいる」
本書は上記のようなコミュニケーション不全を修正するためのものではない。
コミュニケーション不全症候群というかたちで私たちは現代という、適応不能が頂点に達した時代に適応しようとしているのではないか、という鋭い提言の本であったのだ。
つまり、傾いた家をまっすぐに立て直して済むのではなく、傾いて斜めになった状態の家に住人が慣れて生活していくのではないか?ということなのだ。
この他にオタクであるとかダイエットや少年愛などを俎上に上げて、これらをコミュニケーション不全症候群の症例として論じている。
繰り返すが本書はコミュニケーション不全症候群を是とも否ともしていない。
そりゃ屈託無く誰とでも和かに関係できるに越したことはないだろうけど。
どちらかというと、自分の変なところに対して自覚的で、それでもその原因が分からないという人なら、気分が軽くなるでしょう。
今読んでも良書であると思う。


『奥様は、取り扱い注意』
ネタバレあります。
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vaioに録画したのを年末年始で鑑賞。
金城一紀の原案脚本という興味で録画していた。
綾瀬はるかが元某国のエージェント(作中で"CIA"という言葉に反応していたので、多分アメリカのアレだろうw)という役回り。
カットは割ってはいるものの、綾瀬はるか、なかなかアクションしてるじゃん。
多分ワイヤーアクション多用でもなかなかできるもんじゃない。
そう言う意味では綾瀬はるかがCIAのエージェントということの説得力はあったと思う。
同じ金城の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』に比べると、本作は若干コメディよりにしているので、徹頭徹尾シリアスという感じではない。
上手い感じで世界観を作ったなと思う。
それと綾瀬はるかを含めた3人の女性キャストが良かった。
広末涼子と本田翼。
広末主役にしたら結構ディスがあったかもしれんが(笑)、二番手で結構重めの役回りで女優と配役のバランスをとっていると思われる。
広末涼子って、まあ私生活は無茶苦茶なようだが(笑)、華のある女優だねえ。
主役の綾瀬はるかを食ってるとは言わないけど、画面に出た時の雰囲気の支配力がパないと思った。
この二番手の役回りというのが今の広末にとっては嫌味なく受け入れられる感じだし、ポジション的にも美味しいと思う。
よく知らなかった本田翼も良かった。
本作ではコメディメーカー的な役回りだけど、普通に主役も張れる人なんじゃないのかな?
なので女優の脇の二人が非常に贅沢な配役であると思う。
で、観てて面白かったんだけど、観てる側は綾瀬はるかが特Aのエージェントというのはわかるし、事件に彼女が関与していかないと物語が進まないということもわかる。
が、このドラマの世界観で綾瀬はるかは単なる主婦と周りに認識させてるわけじゃん。
それを考えると、事件の起こってる場所にいすぎ(笑)。
単なる主婦ならいちゃいけない状況にいるんだけど、それに対する説得力が希薄なんだ。
説得力がもたせられるようなものではないとは思うけどね。
主婦だから。
それと
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最終回の夫婦の対峙。
住宅地の玄関先。
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サイレンサーを付けてない拳銃。
そして暗転後に発砲。
公安のくせに結構迂闊だと思うんだが(笑)。
この辺ぬかりがあるんじゃないか、金城一紀。
まあ、それはそれとしても、次作も楽しみにしている。


『百日紅~MissHOKUSAI~』
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wowowでの録画視聴。
実は昨年早々に録画していて一度観て感想書き忘れていた(笑)。
で、今年早々に二度観た。
面白かった。
画を描く人間の話なので興味があるんだと思う。
それは本作を作った、原恵一もそうなんだろう。
画を描く以外何もできない人間をものすごく肯定的に描いている。
それと
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ライティングの感じが非常にリアル。
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昼間でも屋内の薄暗い感じ。
太陽光のみの明るさ。
反対に
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昼間の屋外のコントラストのついた鮮やかさ。
本作は"眼に見えないもの"についての映画でもあると思う。
眼に見えない、見たことがない、ものをあたかも見てきたかのように描いてみせる。
本作の葛飾北斎や娘のお栄はそうやって画を描いている。
龍や幽霊は描けても生娘のお栄は春画の男を描くことができない(笑)。
描くことができない、というよりも、描いてもリアルに見えない。
お栄には更にどこがリアルでないかが分からない。
画を描く上での煩悶伝わってくる(笑)。
北斎の末娘でお栄の妹は病弱で眼が見えない。
お栄は自分が見ている情景を言葉で妹に聞かせ、情景を思い描かせる。
想像を喚起することができたなら、世界は闇ではないという希望なのだろう。
非常に良い作品だった。
ウィキペディア見たら葛飾北斎って生涯にかなり頻繁に改号したらしい。
「宗理」「百琳」「戴斗」「為一」「卍」。
なんだ、今更だったが、『無限の住人』の名前って北斎だったのね(笑)。


今週末は心療内科。

# by 16mm | 2018-01-08 20:22 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

謹賀新年

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皆さん今年も宜しくお願いいたします。
良い年でありますように。

# by 16mm | 2018-01-01 18:40 | 閑話 | Trackback | Comments(2)