カテゴリ:映画・Blu-ray・DVDの感想など。( 553 )

ドラマ24『アオイホノオ』『テラフォーマーズ』

先週金曜日、高田馬場でZbrushのセミナー。
ほぼ自己流自力で覚えているソフトであるので適度にこの手のセミナーに行かないと知見が広がらないと感じる。
無料のセミナーだからしょうがないけど、やり方の要所を映し出したプロジェクターが写メで撮れたら良いのにと思う。
当然写メ、録音禁止なので必死でメモしまくった。
果たして明日Zbrushを使う時にそのメモが判読できるか心配である(笑)。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯の状態を診てもらいつつメンテ。
気持ち良いほどガリガリと歯石をとってもらう(笑)。
それにしても歯茎が下がってグラついているのがあり、そういうところはモノが挟まりやすい。
今後先生になんとかしてもらうつもりである。


本日日曜日、赤外線サウナ、ストレッチ、日光浴。
結構日差しが強くなっているのを感じる。


どうやらオイラの花粉の大変な時期はヤマを越したように思う。
このアレルギーとパニック障害の発作がちょくちょく被っていた時期も終わりかな。
この小康状態の時期になんとか次の手を考えたい。


GWは暦通りになると思うが、休み中にやるべきことの忘備録。
●エアコンの掃除→これはやった。
●老眼がすすでいる上にメガネが合わなくなり免許の更新が危ぶまれているので、メガネを新調する。新しいメガネを購入するか、レンズだけ取り替えるか、はたまたメガネ二つ持ちにするかをメガネ店で相談しよう。
●部屋のどこかにある予備のメガネフレームの捜索(笑)。
●ブーツのメンテ。
●『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アイアムアヒーロー』『レヴェナント:蘇えりし者』『太陽』を劇場で観る。
●Blu-rayで『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を再見する。
●wowowで録画した映画を観つつHDの中身を整理していく。


『BLUE GIANT(8)』
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AmazonでKindle版購入。
待望の新刊。
本書を読むと勇気が湧いてくる。
何事も脇目を振らず真摯に取り組む努力をすれば「なんとかなるかもしれな」という幻想。
ただ努力すれば良いというわけではない。
脇目も振らず、なのだ。
それができなければ真摯に努力しているとは言えない。
本書を読むとオイラのような才能なしでも希望が持てると同時に、その努力というもののハードルの高さに眩暈がする。
有名になりたいとか金持ちになりたい、というだけではこの努力は続けられない。
有名人になったり金持ちになるなら別の方法だってある。
そうではなく、ただただ原初的な衝動に駆られるように一直線にそこに向かうエネルギーが必要なんだと、そう思わされる。
それにしても本作の単行本って結構ドル箱なんだろうな。
カバー画のアートワークは毎度カッコいいし、本文内のカラーで描いたものはちゃんと4Cで掲載されているし。
こういう作品は本当に売れてうれしい。


『たそがれたかこ(7)』
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AmazonでKindle版購入。
柔ヤワな線の頼りなさとは裏腹に作者の強い意志力を感じる。
オイラからすると、自分の母親ほどもある女性の名前を呼び捨てにするガキってムカついたり、自分の無神経さをまったくわからない老婆というのにみイラつくんだが、おそらく作者の入江喜和はそれらに複雑な感情を持ちつつも許容しているんだろうな。
それらに対してあまり悪意として描いていないんだよね。
だからこそ自分の作品に悪態をつきつつも描いているんだと思うのだが。
本書のタイトルのデザインとカラーの画のマッチングが良いと思う。


『ドン・ジョヴァンニ』
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AmazonでKindle版購入。
今から25年ぐらい前にに週刊モーニングで連載されていた。
もっとも作者の福山庸治の名前はそれ以前から知っていたように思う。
オイラ、当時で言えば大友克洋っぽい画の漫画家に傾倒する傾向があったとは言え、凡百の大友フォロワーの漫画家とは違い、この福山庸治は絵柄と内容のドライなユーモアがマッチしていた個性を発揮していた。
本作が連載される前に同誌で『マドモアゼル モーツァルト』という傑作を描いていて、それは当時飛ぶ鳥を叩き落としていた頃の小室哲哉でミュージカルにもなった。
稀代の作曲家を題材にした後にそのモーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』を日本の江戸時代にしてコミカライズしたのが本作。
この前作とも言える『マドモアゼル モーツァルト』も楽しめたが本作は
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とか
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などと、古典的な台詞回しというかユーモアのある言葉が非常に魅力的でハマったんだよね。
しかし、話が進むにつれ不条理の度合いが増していってちょっとついていけなくなったかな。
当時作者の想像力に読み手のオイラが追いつけなかったんだな、と25年ぶりに再読して感じた。
不条理の強さという意味では筒井康隆の小説のような感じも受けたかな。
結局、25年たった今でも本作の面白さを十二分に堪能できる教養をオイラは持っていないわけだが、それでも連載当時に読んでいた時よりも面白さを感じられたのは事実。
「笑止」
なんて言葉、一度は実際に使ってみたいなあ。


すっげえ良い顔してるなあ、デイジー・リドリー。
この女優が『スターウォーズ』のヒロインで良かったと本当に思う。
眼力がパないし、笑顔が素敵じゃん。


ドラマ24『アオイホノオ』
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録画していたのを再見。
vaioのHDを空けるのにBlu-rayに保存しているついでに視聴。
第1話だけ、と思ってたら全話観てしまった(笑)。
今更だが本作って『変態仮面』の福田雄一が監督してたんだ。
佐藤二朗、安田顕、ムロツヨシなどキャストが重複。
本作、確かに笑える要素がある一方で、ものすごく真剣に人の生き方を描いている。
漫画や映画やアニメを表現の手段にした時点でおこ世間的な失笑というものは実はこのドラマの中には存在しない。
失笑する世間というものをドラマの枠の外に追いやり、ドラマの中ではどこまでもストイックに葛藤する人たちを描いている。
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最終回、それまでアニメにするか漫画にするか女の子と付き合うか漫画を描くのか描かないのか、と、散々なブレまくりをみせていた本作の主人公である柳楽優弥が演じる焔 モユル (左) が創作をするという事に対して謙虚に対峙できるようになる成長を見事に描ききった。
学生の頃、漫画家になりたいなあ、などと呑気に生きて、結局描く事がなかったオイラのような人間には本当に胸をかきむしりたくなるような瞬間というのもあった。
だからこそこのドラマに出てくる登場人物達に対してまったく笑えずに本当に叫びだしたくなるようなものだった。
とにかく世間的に上から目線で失笑される存在であるオタクたちの物語を真剣に作り上げたスタッフとキャストの賜物だ。
さらに駄目押しなのが
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このドラマの主人公と、本作の原作漫画の作者である島本和彦(左)の対峙。
このラストの原作者の登場ってこのドラマを通してのマジックの一つで、とにかく島本和彦、演技ウメえ(笑)。
笑い事ではなくマジにウめえのよ。
このクライマックスに来るまでキャストがものすごくシリアスな演技をしていて、最後の最後で原作者とは言え素人のヘタクソな演技を見せられたらブチこわしになるところだけど、そうはならなかった。
台詞回し身体の挙動から抑揚のつけ方。
本当にマジうめえ。
で、セリフで
"オマエはこのバイクに乗って 明日に向かって走るんだよ"
(笑)。
いや、どんな名優でもこんなベタで臭いセリフを説得力をもって言える人間はいないよ、多分。
それを本当に感動的なまでに説得力のあるシーンにしているのはこの島本和彦のおかげだよ。
再見して本当にとんでもないマジックだと思った。
で、まあ、このような男達の話になっちゃった結果
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山本美月や
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黒島結菜のようなOPのタイトル・クレジットに名前が載っていながら、話数が進むにつれて扱いが雑になっていったのは気の毒かなあ(笑)。
まあ、しょうがないよね。
男の子のドラマだからね。
女性は仲間はずれになるのは世の常だ(笑)。


『テラフォーマーズ』
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先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
この時期、観たい映画が結構ある中で、一番地雷な感じのものを選んでみた(笑)。
とりあえずシネマ・ポイントがたまっていたのでそれで観た。
ささやかなダメージ・コントロールである(笑)。
原作漫画や先行したアニメも未読未見。
ただなんとなくSF的なヴィジュアルがイケてるんではないか?と期待していたのだ。
実際、宇宙船の内部の美術は日本のSF映画にしてはかなりイケてる方だと思った。
が、冒頭のシーン、雨の降る街並みと摩天楼。
空飛ぶ車。
この時点で
「ああ、こういう設定をパクったものでくるって事はシリアスというよりもコメディだとかパロディみたいなものを狙っていくのね」
というため息をついたよ(笑)。
本作のヴィジュアルのことごとくが、どっかで見たようなデザインばっか(笑)。
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本作の登場人物達のコスチュームがこれ。↑
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『パシフィック・リム』のコスチュームがこれ。↑
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本作の小栗旬演じる本多↑。
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『フィフス・エレメント』のゲイリー・オールドマン↑。
(笑)。
なんかさ、オイラがパクった、って言うのが言いがかりだと思われるかもしれんが、それでもオイラはこんな感じでパクリ元を思い出して観てたわけ(笑)。
さらに言えば本作って火星が舞台なんだけど、今年すでに『オデッセイ』でリドリー・スコットがすばらしい火星の景観を見せてくれちゃった後なのでもう見劣りして(笑)。
で、まあ、オイラ上映中に気絶しました(笑)。
なのでちゃんと総論として本作をどう思うか語れる立場ではないのだけど、日本でSF映画を実写でやるということの困難さを痛感したよ。
美術を単なる大道具として捉えてる限り、いくら日本のCGの精度が上がったとしても洋画のSFで眼を肥やされた観客を映像に没入させることは不可能だ。
シナリオとは別にその作品の世界観、どんな車が走り、どんなテクノロジーが達成されていて、その時代の人間はどんな不満をもっているかetc......、を完璧に作り上げる専門家の存在を日本映画界が認めない限りSFをテーマにした映画に説得力をもたせ得る事はできないだろうな。
そう感じた作品であった。
とりあえず、まったくオススメしない(笑)。
三池崇史はなんでも撮れる映画監督という位置付けではあるけど、やはり向き不向きはあると思う。
SFは向かないと思うな。

by 16mm | 2016-05-01 22:29 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(7)

『ボーダーライン』

2016年(平成28年)4月14日21時26分(JST)頃に、熊本県熊本地方を震源とする、マグニチュード6.5(暫定値)、最大震度7の地震が発生[1]。
「平成28年(2016年)熊本地震」。
言うまでもなく大変な事態である。
とりあえずオイラが具体的に何かをするならしかるべき機関を通じて寄付をするぐらいだろう。
それは必ずやるつもりであることは間違いない。
んでね、もうずっと前から思っていたんだけど、今からでもいいから2020年東京オリンピックを辞退するべきだと思うんだが。
そもそも東日本大震災があったってのになに浮かれてんだというね。
オリンピックに使う金を被災地にまわせよ。
原発だってまだまだ大変だぞ。
これで先週の熊本地震。
この日本という国が如何に地震が多いということが世界中に知れ渡った中で、世界のアスリートが「O・MO・TE・NA・SHI」なんて訳のわからないこと言われて喜んで来ると思うかね。
そもそも東日本大震災の傷も癒えてないというのになにが「O・MO・TE・NA・SHI」か。
こんな日本の有様でもオリンピックをやりたいのは利権でしょ。
「国がたった2500億円も出せなかったのかねって」
言った元総理大臣森喜朗。
たまたま元総理が言った言葉だけど、その周りにいる人間たちの共通した認識であろうとオイラは踏んでいる。
それでも景気が良くて少なくとも国内的には憂事が無い時なら「豪快さんだねえ」で済むかもしれない。
税金とはいえ、一応国民の信任の代表だからね、金も使うべきときには遠慮なく使うべきだとはオイラは思っている。
しかしね、こと日本に関して言えばそんな無意味な豪快さが許されるような昨今ではなかったはずだ。
不景気と災害。
真面目に復興に金をだすよりもオリンピックでの利権の方がおいしいからそれを逃したくないということか。
箍が緩みまくってるし、世間的な空気も読めなくなってる。
世間の空気に対して恐ろしく鈍感になっている。
それとも鈍感なフリをしてでもいい思いをしたいのか。
もっとも世間的な空気なんてものは広告屋がとんちを使って事態を巧妙に隠蔽してるわけだけど。
とにかくさ、金のかかることを慎む態度を為政者自らが率先してやらなくてどうする。
それこそ我々の税金だからね。
「たった2500億円」だとか、絶対成果があるとは思えないハゲ都知事の外遊とか、ガソリン代の水増し請求とかね。
更に言えばさ、国会議員も資格試験で受かった人間のみが議員への立候補資格があるという風にならんかな。
少なくとも英語は通訳なしでしゃべれますとかさ。
そもそもハゲ都知事に舛添要一なんて元東大の助教授だろ。
んでもって国際政治学者っていう痛い肩書きをもってたはずなわけだから、当然英語はできるはずなのに、なに外遊に通訳つけてんだよ。
国際政治学者を名乗るなら英語だけでなく仏・独ぐらいの言葉は通訳なしで会話ができて、それらを当然原書で読める筈だよな。
最近のオイラの悪夢。
マジで選挙で投票したい政党や人間がいないということだね。
追記
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コイツいったいどういうつもりだ。
都知事だから東京都の心配だけしてればいいという考えもあるけど、こんなバカやるなら予定を繰り上げて帰国して熊本のことを心配するぐらいの気持ちにはならんのかね。
石原といい猪瀬といいハゲといい。
都知事って名称がファックって言葉よりも汚いように思えるね。


先週土曜日、心療内科。
なんとなく担当医の治療方針とオイラが思っている自分の状態に乖離があるように思う。
オイラは専門家ではないので担当医のやり方に意見を言うにはそれなりに知識を得なければならん。
と、その前に別の病院の別に医師に診てもらうという事も真剣に考えるべきかなあ。


ほぼ1日一食にしている昨今。
それでも日曜は自宅にいるので母親の作った晩飯を食べていたのだが、そうすると月曜日の朝が最悪になる。
どう最悪かというと会社に向かう坂道で心臓が痛くなるのである(笑)。
なんかアレだ。
ヤバそうなのはわかるのよ(笑)。
で、それも晩飯を抜いている時には起こらないんだよね。
なんか塩分とか血圧とかそういう問題ではないかと思うのだが。
とりあえず晩飯を抜くことにストレスを感じていないのでとりあえず晩飯を抜き全体に少食に。
そして、ごくごくたま〜に暴食して気分的なバランスを取っている。


先週土曜日、岩盤浴、ストレッチ、日光浴。
ストレッチは足首を回して脹脛に作用するようなこともしている。


オヤイデ HPC-35HD598 1.3m ヘッドホンケーブル
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Amazonで購入。
やってもーた(笑)。
日常使用しているヘッドフォン
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ゼンハイザーURBANITE。
これに繋がっているケーブルが少々断線気味なので新しいケーブルを購入することにしたのだ。
本来なら純正品がいいのだが、Amazonで取り扱っていないようなのでネットで調べて、一応使えるようなレビューを元に購入。
したら使えねーでやんの(笑)。
このヘッドフォンのジャックってプラグを押し込んで更にねじ込むようにする形式なので割と特殊なのかもしれん。
もっとちゃんと調べるべきだった、というか純正品を手配するべきだった。
先週の土曜日にさいたま新都心のヨドバシカメラに行ったところ、ケーブル各種取り揃えてあるにもかかわらず、このゼンハイザーURBANITEだけは取り寄せになるということ。
自宅から遠い場所に取りに行くというのも面倒なので、今週自宅に送ってくれる店を探すつもりである。
しっかしこのAmazonで買ったケーブル4680円。
自己責任は当然だけど痛いは痛いよ(笑)。


追悼 望月三起也
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亡くなったのは先々週だ。
初めて『ワイルド7』を読んだのは小学校1年生の頃ではなかったか?
親戚のおばちゃんが自分の息子の漫画を無理やりオイラにあげるように仕向けてもらったものだ(笑)。
親戚の兄ちゃんには悪いことしたなあという思い出がある。
で、『ワイルド7』だが、正直小学生のオイラには早かったかな(笑)。
今では「えっ」と失笑されそうな考え方だが正義の味方は品行方正だと思い込んでいたガキのオイラにとって、ワイルド7のメンバーの暴力の容赦なさ、ヘラヘラ笑いながら銃を撃つというのが衝撃的だったよ。
子供の頭脳ではこの人たちは良い人なのか?悪い人なのか?という事に対する混乱があったと記憶している。
こういう世界があるということを納得するのに時間がかかったかな。
なので子供が読むべき本では無い、というのはある程度わかる。
しかしオイラは『ワイルド7』は親や教師や良識的な人間の目をくぐり抜けて読むべき本だとも思っている。
大げさに言えば価値観の多様性というものに初めて触れたのかもしれない。
順番は色々だけど『ワイルド7』を読んでいたからその後に読んだ『バイオレンスジャック』や『デビルマン』の世界観も受け入れられたし、オイラにとってダークヒーローなるジャンルの最初の体験が『ワイルド7』だったわけである。
言うまでもなくオイラにとっては人格形成の上で非常に大事な作品であった。
ご冥福をお祈りいたします。


『HK/変態仮面 アブノーマル・ブルーレイ [Blu-ray]』
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Amazonで購入。
購入しただけでこのBlu-ray版はまた観ていない。
レンタル時にはDVDしか出てなかったのに、思いの外評判がよかった為であろうやっとこBlu-rayがリリース。
オイラも他人のことは言えないが、本作を舐めていた。
こんなにも傑作だとは思ってなかったからね。
自分の不明の罪滅ぼしのためにBlu-rayを購入。
今度の続編は必ず劇場に観に行く所存。


『罪とか罰とか ~一日署長の事件簿~』
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AmazonでKindle版購入。
黒澤Rの作品であるが、イマイチのれなかった。
画は上手いんだけどね。
オイラが望む黒澤Rの作品ではなかったということではある。


『先生ごめんなさい 分冊版 : 1・2』
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AmazonでKindle版購入。
どういうタイミングで出されているのかいまいちわからん。
分冊一つに対して20ページ弱だから週刊連載分を抜き出しているのかしらん?
物語のとば口であるため展開がまったく読めないが、そこはかとないエロスの香り。
そしてユーモア。
これこそ待ち望んでいた黒澤Rである。
今後分冊を買い続けるか、単行本一冊になるまで我慢するか(笑)。
悩みどころである。
分冊一つにつき108円だからなあ(笑)。
くやしいが出せてしまう金額だからついつい買ってしまうかもしれない(笑)。


『ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな?』
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AmazonでKindle版購入。
青沼貴子のエッセイ・コミック。
この作家のこのジャンルは出ればソッコーで買っちゃうね。
本作は子供達の就職の話であるのだが、オイラの就職活動を思い出したよ。
オイラの時もそれなりに厳しかったけど、今の方がもっと厳しいんだろうな。


『神様のジョーカー(1)』
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AmazonでKindle版購入。
佐原ミズの作画の魅力で購入したのだが、原作が楠みちはる。
『シャコタン☆ブギ』の作者が原作を?
巻末のあとがき漫画を読んだら楠の原作のネームが汚くて読めないと閉口していた様子(笑)。
なんでも楠はネームを起こさず、いきなり原稿に描き始めて納品するという「ホンマかいな」なやり方をしているらしい(笑)。
本作、佐原が作画なだけに非常に画的な見応えはあるんだが、内容的にはなんとな〜くだけど『DEATH NOTE』みたいな印象をうけた。
『DEATH NOTE』と同じということではないよ。
全然違うとも思うけど、印象が『DEATH NOTE』に感じた。
なので1巻だけだとイマイチ真新しさって感じない。
しかも1巻、とんでもない途中で終わってるし(笑)。
2巻への強烈なヒキとも言えるかな(笑)。
一応次巻も購読予定である。


『ボーダーライン』
ネタバレあります。
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先週土曜日、MOVIXさいたま。
地元の映画館で上映していないので遠征。
本作だけでなく『スポットライト 世紀のスクープ』もやってない。
もっとも本作の名前を知ったのは先週で、ベニチオ・デル・トロが出ててなんかドンパチものかなというぐらいの情報。
特に観たい映画がなかったので、ドンパチなら観てみようかぐらいの気持ちで劇場に行った。
観終わっての感想。
舐めててゴメンなさい(笑)。
いや〜舐めてましたは。
今年暫定ベスト級じゃね。
本作を観て色々な思いが頭を駆け巡ったよ。
昨今の政治家の緩さ。
有名人の覚せい剤の事件。
もし政治家や警察官が暴力団に殺されたら国は全力をあげて潰しにかかるよな。
それが分かってるから暴力団だっておいそれとは日の丸に楯突かない。
つまりそれは目に見えなくても厳格なルールが存在するってこと。
政治家や警察官が殺されたら後々面倒くさいという縛りがルールになっているからこそ、日の丸の公僕の身の安全というものは保たれていると言って良い。
では、そのルールがなかったら?
警察官の中に暴力団との内通者がいることが常態化していたとしたら、そのルール有効になるのか?
本作に出てくるメキシコの
本作の冒頭、FBIの捜査官
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ケイトがアリゾナ州での誘拐事件の容疑者宅に急襲する。
部屋の扉を開けた途端に発砲してきた相手に対しケイトも応戦して一瞬の会敵で射殺する、まあ優秀なFBIの捜査官であるという印象を観る側に与えている。
で、この容疑者宅から大量の誘拐被害者の遺体が壁の中から見つかる。
操作の途中で仕掛け爆弾により捜査官2名が殉職。
で、国防総省のマットという胡散臭い人間と誘拐犯の主犯である麻薬カルテルのボスを追い詰める作戦にケイトは参加する。
本作の邦題である『ボーダーライン』って批判する人もいるけど、オイラは割と合ってるかなと思ってる。
ボーダーラインって境界線って意味なわけだがアメリカからメキシコに行くということはルールが変わるということを意味する。
冒頭で勇敢な活躍をしたケイトもアメリカ国内のルールに基づいて捜査をし相手を射殺する上での条件に則った上でのことだ。
だから当然犯人を射殺したところでケイトが殺人罪に問われるとことない。
つまり危険な事していてもルールによってケイトは守られていると言える。
ではアメリカのルールが通用しない場所に行ったらどうか?
メキシコでは制服警官と見れば敵だと思え、なんて言われる場所だ。
アメリカのルールに則っていたら自分が殺られてもおかしくない。
ケイトがこの作戦に加わって徐々に憔悴していく感じがリアルだ。
銃の発砲ひとつにしてもアメリカでは考えられないような手順の違法性に引き裂かれる。
ケイトの上司に相談しても本作戦が政府上層から超法規的な行動を容認されていると知らされる。
ここまでくると冒頭で凄腕捜査官だと印象付けられていたケイトがだんだん緩く見えてくる。
アメリカ国内だってハードな状況であるにもかかわらず、結局ケイトは国に守られているわけだ。
メキシコでは国家が警察官を守ってはくれないし、警察官ですら国家と国民を裏切る。
そんな場所でのケイトのなんとも頼りない事よ。
むしゃくしゃして行きずりの男と寝よう、なんてのもアメリカ国内なら別段普通の事だけど、メキシコではそれが命取りにすらなる。
そういう意味での『ボーダーライン』というタイトルはなかなか本作のテーマに即しているといえる。
更に言えばこの『ボーダーライン』というタイトルを使う事で観客に意図的なミスリードを与える。
このミスリードを狙ってこの邦題をつけたとしたらたいしたものだと思う。
本作の原題って『Sicario(シカリオ)』。
訳すと『暗殺者』って意味になる。
冒頭主役だと思っていたケイトから中盤以降メインの話が
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ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロになっちゃう。
ケイトはほぼ完全に蚊帳の外(笑)。
これまでクライム・サスペンスだと思っていた本作。
『ボーダーライン』というタイトルが示すような犯罪劇の体が、個人的な復讐劇に転じる。
アレハンドロは元検事でメキシコ麻薬カルテルに妻の首を切られ、娘は酸を浴びせられて惨殺された過去を持っている。
アメリカとしては麻薬カルテルを一党支配にして状況をコントロールしたい。
アレハンドロとしては個人的な復讐を成すためにアメリカ政府を利用したい。
利害の一致をみたわけである。
後半、本当に凄惨な状況なわけよ。
アメリカのルールで言えば犯罪者は裁判にかけられて処罰される。
ちなみに犯罪者の人権ってのもある程度保障されている。
しかしね、メキシコではそうはいかない。
それこぞ悪い奴ほどよく眠ってる。
麻薬カルテルのボス宅に踏み込むアレハンドロ。
ボスは家族、妻と長男と次男とで夕食を囲んでいる。
ボスに銃を突き付けるアレハンドロ。
凍りつく食卓。
アメリカ的なルールの映画であれば、百歩譲って射殺されるのはボスだけじゃん。
アレハンドロはボスを殺す前に子供二人と女房を射殺しちゃうんだよね。
アレハンドロがかつて置かれた立場に追い詰めた上でボスを射殺する。
事を終えたアレハンドロがケイトのところにやってきて、今回の作戦は全て合法な手順を踏んだ(アメリカのルールの)ものだるという書類にサインをするように促す。
拒むケイトだったが、最終的にはアレハンドロに銃で脅されてサインをする事になる。
アレハンドロはケイトの眼の前で銃を分解して立ち去る。
ケイトはその銃を即座に組み立てて去っていくアレハンドロを撃とうとする。
分解された銃を即座に組み立てるところにケイトの優秀さは現れるのだが、結局はアレハンドロに発砲することはない。
本作のタイトルって最後にでるんだよね。
『Sicario(シカリオ)』って。
ああ、これは復讐劇だったんだってここで改めてわかる事になる。
世界一の国力の及ばない場所では優秀なFBI捜査官だとしても何の役にも立たないという現実。
本作でメキシコの一般人を象徴した人物が出てくる。
麻薬の運び屋をやってる汚職警官。
この警官、家族3人で子供とサッカーをやったりする良き家庭人なわけだけど、一方で麻薬の運び屋をやっているわけ。
で、アレハンドロに射殺されちゃうんだけど、当然アレハンドロはその警官が良い家庭人で息子とサッカーやってる、なんてことは知らない。
だからどうした。
良い家庭人で息子とサッカーしてたって麻薬の運び屋の汚職警官。
射殺しない理由にはならない。
アメリカや日本に存在する法律や裁判制度などがまったく信用できない世界があるということを謙虚に見つめなおす事が必要だ。
だから長渕某とか清原某なんかがヤクをやってるなんて聞くと、本当に緩く感じるね。
どうせヤク絡みで殺されたりすることも滅多にない。
所詮なにかのカッコつけでヘラヘラやってるだけでしょ。
しかしその一方でヤクをやっていなくてもかかわってうだけで殺されるという世界があるということを考えて、法治国家の日本に守られているという事に謙虚に思いを馳せるべきだろう。
......
なんか色々書いたけど、まあオススメですね。
上映規模が大きくないからどこでも観れるってわけではないけど。
Blu-rayは絶対買い。


今週末はヘアカット。

by 16mm | 2016-04-17 22:03 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『007 スペクター』

先週土曜日、歯の治療。
予定になかったのだが、ブラッシングで削れた歯を補強していた部分が取れちゃったので急遽診てもらえた。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯の状態を診てもらいつつメンテ。
その合間に先生から見せてもらったのが
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Carl Zeiss Batis(バティス)25mm/F2。
初めて実物を見た(笑)。
このレンズ、距離計の窓が有機ELディスプレイ。
レンズ性能云々の前にこの有機ELディスプレイに心を奪われました(笑)。
すっげえカッチョええ。
すんごく欲しくなったが、150万円のレンズの借金を負う身としては慎まなくてはならない(笑)。
更に言えば25mmというのがあまり使ったことの無い焦点距離だしねえ。
でもすげえ。
もっと広角レンズだったら、20mm以下なら速攻で買ってしまうかもしれん(笑)。


『H2O Image STORY OF JURACITY and H2O CONCEPT (1)(2)(3)』
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AmazonでKindle版購入。
てっきり未完だと思っていたのだが、完結していたとは。
最初に読んだのが高校生の頃。
大友克洋にハマっていた頃に同じような絵柄という見方で藤原カムイの画を見つけて読みまくっていた。
その頃だと
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メビウスをオイラは知らなかったが、藤原カムイは相当にメビウスの影響下にあったんだなと改めて思った。
まあ当時メビウスにハートを鷲掴みされたのは藤原だけでなく、大友克洋も、浦沢直樹も、宮崎駿もetc...、プロアマ問わずに熱に浮かされたように影響を受けていたと思う。
それでも藤原カムイの端正で緻密な描線がものすごく魅力的だったよ。
初めて手にした藤原カムイのコミックが所謂徳間書店版と言われる
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『H2O Image』の2冊。
結局徳間版はこの2冊しかでずに続きが途絶えた。
で、オイラはこの1巻と2巻の間だったと思うが、スコラ社から出していた藤原カムイの短編集も買ってたんだよね。
その中に本作の第1巻に収録されている『H2O』が短編として収録されていた。
この『H2O』に関しては短編としての体裁もなしてはいたが、この『H2O Image』という兎に角長い年月をかけて紡がれた短めの長編の出だしであることは感慨深い。
ちなみにスコラ社版って男性器が修正なしで収録されている(笑)。
高校生の時見たオイラはひっくりかえったが(笑)。
その後の徳間版も今回のKindle版も残念ながら藤原カムイの描線で描かれたチンチンを見ることはできない。
そういう意味で、オイラは貴重なスコラ社版をもってるということやね(笑)。
今回のKindle版のあとがきで作者が
「ようやく完結いたしました」
と書いてある言葉に胸が詰まる思い。
第1〜2巻の絵柄と第3巻目の中盤以降の絵柄が明らかに違うことに年月を感じた。
本作って時間や空間を行きつ戻りつしながら親子3代に渡る大河SFだ。
人間の体をアリのサイズに縮小した世界。
そして管理社会への反抗を色濃く出している。
テーマとしては若干古くなった感は否めないが、それでもこの物語を完成させようという意欲は尊敬に値する。
ものすごく誠実な作家だと思う。
本当は第1巻で出てくるメラとメイム達とのサイズの差というものが演出的に表現されてなかったりと、若さゆえの拙さはあるにはあるんだが、それでもこの物語のオリジナリティは素晴らしいと言わざるをえない。
本当にお疲れさまでした。
物語のその後を考えると、また打倒したジュラのような管理社会が始まるのかもしれないけど、
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それでも素敵な大団円だったと思います。


『三島由紀夫行動する言葉100』
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書店で書籍購入。
右翼はオイラの流儀ではないのだが、学生時代から三島由紀夫には関心があって小説や関連する映画は好んで観てきた。
すべての小説を読んでますというわけでは無い残念な読者であるが、それでも手っ取り早く三島の言葉というものを知りたくて本書を購入。
だいたいこの手の作家の文章の一部を抜粋したものを読んだり買ったりするのをなんとなく恥ずかしいと思っており(笑)。
本来著作のすべてと関連本を読破した上でこそ三島の言葉というものが血肉化されるわけなので、お手軽な抜粋で分かった気になるのが無作法に感じている。
それでもまあ、これから三島由紀夫の本を全部読破しょうという野望もないことだし、三島に対する教養の補足に役立つと少々お手軽でもいいかと本書を購入してしまった。
で、ページを開いていいきなり
"「役に立つ」ことばかり考えている人間は、卑しい人間ではないか"
という言葉が目に入ってしまった(笑)。
いやはや(笑)。


『ピクサー展 図録』
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先々週に行ったピクサー展の図録が先週届いた。
その中の
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この画がねえ、ツボだったんですよ(笑)。
おそらくオイラ以外にはわからないのかもしれんが、まあスキになるってそーゆーことでしょ(笑)。
『レミーのおいしいレストラン』のツンデレなコレットさんの画である。


『007 スペクター』
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AmazonでBlu-ray購入。
劇場公開時の感想は微妙なものだった。
やっぱり前作の『スカイフォール』があまりにも良すぎたんだと思う。
世界規模の組織という触れ込みであるスペクターが印象としてものすごくショボいものにしか感じられなかった、とか。
OP主題歌についても前作のアデルが歌う"スカイフォール"があまりにも萌えであったのに対し、本作のサム・スミスの歌は「悪くはない」という印象だったし。
しかしね、今回再見してみたらこれが結構良かったのよ(笑)。
まあそれでも『スカイフォール』の足元にはおよばないんだけど(笑)。
そもそもさ、本作の冒頭ってボンドが女性と連れ立ってホテルに入り、ターゲットの狙撃ポイントにいくまでの約4分がワンカットなんだよね。
高いアングルから祭りの雑踏を映し、地上に降りたカメラはボンドを追いかけて一緒にエレベーターに乗り、ホテルの部屋に入り、
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そのホテルから狙撃ポイントに移動するのに建物の屋上の縁を歩かせているわけ(笑)。
この屋上のカメラも床から結構な高さで(少なくともダニエル・クレイグの身長より高い位置)後退移動していくわけよ。
なんかね、魔法の絨毯にカメラが乗って移動していくようなさ。
更にいくらボンド役のダニエル・クレイグがゴリラ顔だって(笑)ふつう主演俳優にこんなところをを歩かせまい。
......
ということはこの背景ってグリーンバックか?
セット撮影なのか?
それとも命綱を気合いで消しているのか(笑)?
改めて見たらすげえなと。
クサしていたOP主題歌も
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女達やタコwと絡みまくるダニエル・クレイグがなんか微笑ましくて(笑)。
なんか主題歌もよく思えちゃったよ(笑)。
しかしさあ、ダニエル・クレイグって
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こんな顔だよ(笑)。
いや、不細工だと言っているわけではもちろん無い。
立派な顔立ちだとすら思うけど、印象がマッチョなゴリラ顔じゃん(笑)。
この顔でさ
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モニカ・ベルッチ演じるテロリストの後家さんと濡場ってのはなんか似合わないんだよな。
これがさ、
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ロジャー・ムーアとか
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ピアース・ブロスナンみたいなライトで軟派な印象なら説得力もあろうが(笑)。
ダニエル・クレイグってさ硬派で真面目そうじゃん。
コイツ、無理して女口説いてんじゃねーのかwっていういらんノイズになるんだよね(笑)。
実はオイラ、この『007』シリーズをちゃんと観たのは本作と前作のサム・メンデス監督とダニエル・クレイグのカップリングだけなんだよね。
なので他との正確な比較はできないのだが、サム・メンデス監督はこの『007』を主役にした作品を外連味たっぷりなアート映画よりにしていると思う。
本作で言われているように現代を舞台に諜報戦というかスパイものをリアルにやろうとしたら007という国家お墨付きのテロリストの存在が真っ先に不要になる。
無人機がひっそりと空を飛び、街中にあるカメラが個人を識別できるシステムのある時代。
国家のエリートたるスパイを危険にさらさず、ライフルの狙撃などではなく、昼と夜が正反対の場所から弾道ミサイルでの狙撃で要人を暗殺できる時代にリアリティを持って007を成立させることは困難だろう。
しかし本作では00ナンバーの人間が必要な理由を語らせている。
ターゲットの情報をギリギリまで集約し吟味して銃の引き金なり弾道ミサイルのボタンなりを押す、というところまでは同じ。
しかし、007は相手の顔が目視できる距離まで近づくことで更に最後の決断を下すことができる。
劇中でいう、「殺しのライセンスは殺さないライセンスでもある」ということだ。
これは多分現実にはありえないことであろう。
クロと決めたら躊躇なく引き金を引くのがリアリティだが、映画はジェームズ・ボンドという人間の意志に最後の決断をさせるという確固たるファンタジーを作っている。
リアリティーの中に希望を語る余地がないのであれば、アートのなかでファンタジーだとしても希望を語りたいという願いなのかなと思う。
本作の悪役のショボさというのは具体的な規模というものを劇中で語ってしまっているのが原因だと思う。
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今回の敵であるスペクターのボスであるエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドを演じるクリストフ・ヴァルツ。
クエンティン・タランティーノの映画で有名な名優。
クリストフ・ヴァルツの演技は素晴らしいと思うのだが、どーも世界的な悪の組織のボスというには貫禄が足りない。
たしか本作では一度も銃を撃たなかったんじゃないかな。
自分が手を下さず、他の配下に命じるだけの大物、ということなのだろう。
コイツのマズイところは所謂"諦念"とい意識がない。
クライマックスでボンドに自分が乗っているヘリを落とされる時の非常に狼狽えた感じ。
これが本当に小物に見えてさ。
比較すると、前作の『スカイフォール』の敵であったシルヴァなんかは本当にMと死ぬことだけを追い求めて、生に対しては執着を感じなかった。
実際、この止められない怖いもの知らずさが底知れない悪意を感じさせ、魅力的な悪役にすら見えたわけだ。
考えてみれは前作のシルヴァの背後組織なんて詳しくは語られていな所為で本当に得体の知れない大きさを感じたもんだ。
それはシルヴァを演じたハビエル・バルデムの演技的な功績もあるわけだが。
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顔がデカイwというのもあるけど、やっぱり最後にMと一緒に死のうとする諦念というものは
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何度見ても心がザワつく。
この悪意が理解できる、悪意に共感できるというのは自分の持っている悪意と対峙することでもある。
だからこそこの荒唐無稽の映画に一定のリアリティが生まれるのだと思う。
その点、本作のスペクターを中心とした悪意には共感できなかったなあ。
具体的に世界各国の名前を出して世界的な組織の体を表現しても結局は名前が出た国々程度の規模なのねで終わってします。
規模の大きさを出すのであれば、具体的な規模を語らないことだね。
そうすることによって観る側にに大きさを想像させる余地が出てくるから。
有名な古今亭志ん生のネタで大きなナスを見たってやつ。
どのくらい大きなナスかというと暗闇にヘタつけたぐらい大きいっていう(笑)。
具体的に1メートルだの10メートルのナスだのというよりも、暗闇にヘタ、っていう想像力がワープしちゃうような(笑)大きさが個々人て想像できてしまう。
何事も明確に語りすぎるというのが効果を生まないという例だなと思った。
まあ、いろいろクサしはしたが、再見して面白かったことにはかわり無い。


今週末は心療内科。

by 16mm | 2016-04-10 22:29 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』『セッション』

Hologon T* 16mmF8
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α7R ILCE-7R
PC Micro NIKKOR85mm f/2.8D
相変わらず"Hologon T* 16mmF8"ネタである(笑)。
このコンパクトなレンズを愛してやまないのだが、使う機会がないのがオイラの不幸だ(笑)。
まあ面倒を省みずにContaxG2にフィルムをつめれば今でもつかえるんだけどね(笑)。
重量なんて120gしかない。
それでいてこんなにレンズがせり出しているもんだから必要以上に気を使ってなんとなく重く感じたりもする。
このレンズの"ホロゴン"という名称はギリシャ語の"ホロス"から来ていて、それは"すべて"という意味らしい。
で、これで思い出したのだが、学生の頃に読んだ司馬遼太郎の『この国のかたち』の一節。
うろ覚えなのだが華厳経のことを書いていた。
司馬によると、たしか葉に落ちた水の小さなしずくには周りの世界すべてが写っている。
この一滴のしずくの中に全宇宙が含まれているという世界観を華厳経は説いていると。
それがオイラにはとてつもなく魅力的なものに感じられた。
その世界観からすれば、Hologon T* 16mmF8の巨大にせり出した瞳のようなレンズの前玉は全世界を内包する究極の超広角レンズだ。
この巨大な瞳の小さくささやかなレンズが大きく広い世界を写しこめるという部分がたまらなくロマンチックなんだよね(笑)。
現在、カメラのレンズは古今を問わず多くの種類が存在する。
ミラーレスのカメラを使い、オートフォーカスを必要としなければアダプターを使ってメーカーやカメラの規格関係なしに多種のレンズを選択できる。
超広角レンズと呼ばれるレンズだって山盛り存在する。
そのなかでどのレンズを選択するかの基準は、描写の好みということはもちろんあるんだが、上記したようなレンズの出自の魅力的な理屈がオイラにとっては大事なのである。
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上の画像は10年ぐらい前に3Dソフトである"shade"で作成したHologon T* 16mmF8である。
我ながら今見てもモデリングはがんばっているなと感じるがw質感のつけ方がダメだね(笑)。
レンズの屈折という部分を知らなかったから前玉のレンズが屈折なしの素通しになっちゃってますなw。
今のレベルで言ったら絵にしか見えないけど、これレンダリング終わるまでに3日間ぐらいかかってたんだよね(笑)。
今のマシンのスペックなら一瞬で終わっちゃうけど。
この画像を今の職場の上司に送って自己アピールして3Dの仕事につくことができた。


先週土曜日と本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ。


先週金曜日、今年最大級に花粉症がキツかったw。
今年はそれでもヨーグルトとハチミツで症状がかなり抑えられていたと、周りの人間と比較して思っていたのだが。


『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』
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先週土曜日、開催期間中に必ず行くと心に強く誓いをたてていた(笑)『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』が東京都現代美術館に行ってきた。
車でブーっと1時間ぐらい。
入場料に1500円も取る展覧会でありながらちっちゃな子供をつれた家族連れ多数。
開場されてチケット買って入場できるまで15分ぐらいかかったぞ(笑)。
映画ではなく、映画製作の前段階の絵や模型が展示してあるだけなのに、オマエらどんだけピクサーが好きなんだw。
大盛況だね。
展示場は1Fと3Fなのだが、1Fが結構混んでいたので、メインで展示してあった『トイ・ストーリー』をじっくり見るのは諦めて、早々に3Fに足を運ぶ。
案の定かなりガラガラ(笑)。
みんな1Fで体力使い果たして3Fの展示は流しちゃうじゃないのかね。
1Fでは
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『トイ・ストーリー』のゾエトロープ。
結構大きなものなのではないかな。
『トイ・ストーリー』のキャラクターを乗せた円形のメリーゴーランドが高速で回転して、それをストロボ効果で動いているように見せる。
理屈が分かってるオイラのような大人でも動いてる時と止まってる時の模型の位置を確認しちゃったりして、4回ぐらい見ちゃったよ。
大人がこうだから子供は大喜び。
皆一様に驚いていたね。
この展示で個人的に圧巻だったのが『モンスターズ・インク』のキャラクターであるサリーの立体物。
おそらく元は粘土で作成されたものだろうけど、そのキャラクターのデザインの良さと相まって心を持っていかれるような造形物だった。
この展覧会に展示されているイメージボードやデザイン画や立体物はオイラのような素人が見て楽しめたり感心できたりするアートとも言えるけど、実際にはこれらは映画を作るための謂わば設計図にすぎない。
すべては、最終的な映像作品を作るためのものでしかなく、もしかしたら映画として作られなかったとしたらこの展覧会で展示されていた画などには価値がないのかもしれない。
しかしね、ひとつとして力を抜かない地道な粘りのある画の数々によってピクサー印の映画の感動的なすばらしさがあるんだなと展示してある膨大な画を前にして思った。
ところで、この展覧会の展示物、実際のアーティストの直筆が飾られていると思いきや、割と複製画も混在してるんだよね。
鉛筆で描いた落書き(笑)のようなものでも複製だったり。
複製であっても直筆に見えるような精度のものではあるが、やはり気分的には直筆が見たかったかな。
「レオナルド・ダ・ヴィンチの展覧会です モナ・リザが展示してあります 複製ですけど」
っていうのはさ、見に来た人にはうれしくないだろう。
いかにその複製が実物に近くても。
管理の問題で画が損傷したら莫大な違約金が発生するんだろうけど。
漫画映画の展覧会で子供がどんな行動をして展示物を壊すか予測できないということなんだろうけど、それは実物のモナ・リザを飾るリスクと変わるまい。
まさかと思うが美術館で展示しておきながら、ピクサーのこれらの画なら直筆も複製もかわりなかんべ、ってな感じではあるまいな?w。
美術館の展示物として直筆であることの力というものを信じていない、ということではまさかないよな(笑)。
まあそれはいい。
帰りがけに図録を購入しようとしたらまさかの売れきれ。
オマエらどんどけすきなんだ(笑)。
再入荷ししだい送料無料でお送りしますとのことで購入。
展示物のなかで『レミーのおいしいレストラン』のツンデレなキャラクターのコレットのイメージ画があって、これがオイラのツボで、その画が図録に収録されていたから購入したんだけどね(笑)。
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とにかく大満足な展覧会であった。


『銃座のウルナ 1』
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AmazonでKindle版購入。
書店で掲載誌であるコミックビームを立ち読みして本作の存在を知った次第。
画のタッチは『シドニアの騎士』の弐瓶 勉に似ているかな。
比較的淡白な線でリアルな画を描いている。
女だけの戦場。
戦場でありながら女だけの閉鎖空間。
歯と歯茎のフォルムのクリーチャーとの戦い。
この一巻だけではどんな世界観なのかまだよくわからないのだが、読み手を引き込む伏線が張られている。
本巻では比較的抑え目であったがオイラ好みのエロスな展開になっていきそうで期待が持てる。
続巻が待ち遠しいね。



『病院でぼくらはみんな殺される!?』
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AmazonでKindle版購入。
待っててよかったKindle版(笑)。
以前本書を書店で立ち読みして以来Kindle版を待ち望んでいたのだ。
作者の安斎かなえの名前はコンビにで売っている雑誌で知っていた。
本作は読者の投稿を作者がコミカライズしている。
オイラは比較的医者に恵まれている方だとは思うけど、気持ちが弱ってる病気の時に本作に出てくるような医者に会ったらとおもうとゾッとするね。
作者の安斎かなえは元看護師らしく、医者に酷い目にあった読者の立場に立ちつつも、自分の体験と照らして医者の立場というものも時折説明してくれている。
非常に楽しめた本であった。


『まるっと病院パラダイス! 』
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AmazonでKindle版購入。
安斎かなえの漫画にハマって購入。
できればカラーページはカラーで見たいなあ。


『女の曲がりカド プレ更年期がやって来た!!』
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AmazonでKindle版購入。
安斎かなえの漫画にハマって更に立て続けに購入(笑)。
描く画が可愛くて上手い。
本書を読むとオイラ男でよかったと心底思う(笑)。
女の人って大変だ。
ずっと「綺麗でいたい」という呪いにかけられているようなもんだよね。
男でも常に身奇麗にしてる人はいるけど、基本男はなんとなく汚くても許される、っちゅうか(笑)。
いや、許されているわけではないんだろうけど、なんとなく「男だからしょうがない」で納得できるっちゅうか(笑)。
男からすると女性がずっと「綺麗」に取り付かれているのを無頓着に見ていて、「そんなに一生懸命厚化粧しなくても」などと言ってしまうのだが、そんな男が実際は綺麗な女性の方が好きという理不尽さをもっているからタチが悪い。
男はもっと女性に気を使うべきだよなと思う。
とはいえ、オイラは実践できないからモテないんだが(笑)。


『復讐の未亡人』
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AmazonでKindle版購入。
自分の夫を自殺に追い込んだ人間達に復讐するために名前を変えて会社に入り込む徹底して冷徹な周到さの主人公。
掲載誌が男性向けということもあるが、黒澤Rという女性作家が描く性をテーマにして女性を描く。
黒澤Rは女性作家にしては比較的男の描き方も上手いので、男のオイラが読んでもリアリティが感じられる。
本書の最後で主人公の女と恋仲になった男が
「俺の全てを捧げるよ......」
という台詞を言うんだが、やっぱり女性から見ても男って女について何もわかっちゃいない、という終わり方をしているのかな、と思った。
画の上手さもあるし、内容のハードで甘さのない。
黒澤Rってすげえは。


『ニブンノイクジ 保育園実績解除編 』
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AmazonでKindle版購入。
すでにwebで掲載しているのを読み続けてはいたが、216円で買えるのと、作者へのささやかな敬意として購入。
保育園問題。
保育士。
役人。
色々と根が深い問題を取り上げつつ、それを作者が知力で切り抜ける様が痛快。
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したたかさというのは悪い意味で使われがちではあるんだが、相手を納得させるしたたかさというものには知力は必要だよね。
かっちょいいなと思う。


『白竜-LEGEND- 41』
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AmazonでKindle版購入。
まだまだ続く白竜の生い立ち編。
でも忘れちゃいけないのはこれは一種のファンタジーで、実際のヤクザはこんなにカッコいいもんじゃないってことだな(笑)。
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この巻の最後で漢(おとこ)黒須親分登場(笑)。


『青沼さんちの犬は腹黒だ その手にはのらない6年目 』
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AmazonでKindle版購入。
青沼貴子のワンコとの生活漫画3巻目。
ワンコとの生活の楽しさ。
ワンコが家族になるということの愛おしさ。
そういう漫画だと思う。


『Cinefex No.40 日本版 − スター・ウォーズ/フォースの覚醒 −』
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Amazonで書籍購入。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のメイキング。
まだ読んで無い(笑)。


『セッション』
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wowowで視聴。
宇多丸の評論でも評価が高かった本作。
音楽に詳しいわけではないのでなんとなく敬遠していたのだが観てみたら面白かった。
日本公開は昨年の2015年だけど、アメリカでは2014年公開だったのね。
で、昨年のアカデミー賞ではJ・K・シモンズが助演男優賞取ってる。
J・K・シモンズってアレですよ、
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サム・ライミ版の『スパイダーマン』で主人公が働く会社の社長役の人ですよ。
本作、所謂スポ根的な映画であるとの指摘もあるんだが、オイラが本作を観て真っ先に思い出したのがスタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』。
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あのあまりにも有名なR・リー・アーメイのハートマン軍曹。
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本作のJ・K・シモンズ演じるフレッチャーって演技的な方向性としてハートマン軍曹を意識してると思うんだよね。
なので映画の印象としても軍隊の新兵訓練のような印象が強い。
この手の映画でありがちなのは、きびしく冷酷な訓練教官が実は新兵を誰よりも大事に思っていて根は好い人だったりするというオチ。
なので厳しさは本質的に愛情の裏返しという事になる。
が、本作は違う(笑)。
J・K・シモンズ演じるフレッチャーは違う。
とにかく『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹に寄せている所為か、最後の最後までクソ野郎なわけ。
いや、実は最後の最後に来て本当の才能に触れた事で改心したように描写もあるにはあるのだが、それまでのクソ野郎っぷりを考えるとその改心も一瞬の気まぐれかもなと思えたりしてね(笑)。
そういう意味では本作のフレッチャーって下手くそな役者がよく言う
「複雑な人物」
といえる。
しかしね、下手くそな役者がそもそも複雑な心情を持つ役を演じられるわけがなく。
今回のフレッチャーにしてもJ・K・シモンズだから成立した役なのだ。
『フルメタル・ジャケット』のハーマン軍曹みたいならR・リー・アーメイだってオスカーもらえるんじゃない、と思うかもしれんが(笑)。
ただJ・K・シモンズのは演技だけど、R・リー・アーメイは演技ではなく"マジ"だったから(笑)オスカーの候補から漏れたんだろうね(笑)。
相手の気持ちを慮るような言葉と態度で接したと思えば、とんでもない暴言と暴力を発揮するもJ・K・シモンズ演じるフレッチャー。
オイラは本作を音楽映画というよりも鬼軍曹が罵詈雑言を吐く映画として楽しんだんだが、音楽を専門とする人たちからは疑問を呈された映画でもある。
その気持ちオイラも実はわかってて、フレッチャーという人物が本当にいたとしたらそもそも音楽学校の最高の指揮者になれたかね?
常識的な部分で見ればフレッチャーについていこうという人間なんてそうそういるとは思えない。
最低な人格なうえに演奏者が上の中ぐらいの実力では満足できず次々に馘にしていくわけ。
演奏者に対する練習もなんか単に根性勝負みたいなものもあり、理詰めでアカデミックな教え方とは程遠い。
更に言えばクライマックスの演奏シーン、主人公のニーマンに恥をかかせるために策を弄したわけだけど、それで失敗して痛い目をみるのはその楽団を指揮するフレッチャーの方だから(笑)。
なんかやってる事につじつまがあってないってゆうかさ。
まあそのあたりがちょっと納得いかない部分ではある。
しかし、本作にはそんな辻褄を少なくとも観ている間は感じさせないパワフルさがある。
主人公のニーマンが自らのドラムの練習のために恋人と別れるところ。
寝食を忘れてドラムの練習に没頭したい。
だから恋人とは付き合えない。
練習に明け暮れ、恋人を顧みないことを自分はなじられる筈だ。
だからそうなる前に別れた方がいい、と。
まあ自分勝手な上にかなり失礼な物言いだとは思うんだが、オイラ実はこの気持ちがものすごく良くわかる。
つまり自分の好きなことを好きなようにやりたいから女と付き合うのは煩わしいっていうね。
まあ言われた方は傷つくし理不尽この上ない話なんだが。
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主人公のニーマンに理不尽な理由で別れてしまうニコル。
このニコル役のメリッサ・ブノワって好みだわ(笑)。
とにかく非常に面白い映画であることは確か。
低予算らしいけど、映像自体はかなりリッチに作られてるし、中盤での交通事故の描写なんてなかなかすごいと思うしね。
運転している車の側面に追突されて横転してぐるぐる回って止まるまでを車内カメラでワンカットで撮っている。
オススメの一本でございます。

by 16mm | 2016-04-03 21:33 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『コンスタンティン』

Hologon T* 16mmF8
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
京セラがコンタックス・ブランドの名を持っていたカメラメーカーのヤシカを買収した。
で、色々あってw、京セラがカメラ事業から撤退したため、名門ブランド名であるコンタックスの名が世間から消えて久しい。
その京セラ時代のコンタックスからレンジファインダー風のオートフォーカス・カメラである"CONTAX G"シリーズがリリースされた。
まあシリーズと言っても"G1"からはじまり"G2"までしかでなかったんだけど(笑)。
その"CONTAX G"のレンズの中に上画像のHologon T* 16mmF8があった。
"CONTAX G"のレンズは7本。
そのうち、このHologon T* 16mmF8だけがドイツで製作された。
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とにかくこのレンズ、上の画像を見て分かるように周辺光量落ちがむちゃくちゃ激しい(笑)。
この周辺光量落ちを修正するために円形のグラデーションのついた純正フィルターがついてきた。
しかし、それ使うとただでさえF8の絞り値なのに更に露出をかけなければならなくなるので、オイラは全く使った事がない。
むしろ周辺光量落ちが"味"だと思っているからね(笑)。
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こんな感じに狭い空間でもロングショットが撮れる。
おまけに超広角レンズだから思い存分モデルさんに近づける(笑)。
しかし、ちょっと油断するとカメラを持っている自分の指が写り込んじゃう(笑)。
スタンリー・キューブリックが好きなので、その影響で広角レンズが好きになったんだろうなあ。
今見ても歪みのない素晴らしいレンズ描写だと思う。
惜しむらくは今の所ミラーレスのカメラでもこのレンズを安全に取り付ける事ができないので使えないという状況。
CONTAX G2を持っているのでフィルムで撮る気になれば使えるのだが......。
ただ希望はあるので、もしかしたらそのうち再び使う事ができるかもという予感で大事にしています。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯石を取ってももらう。
先生にまったく痛みがなかった親知らず引っこ抜きのお礼を言う。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、日光浴。
最近腕から肩、肩甲骨あたりのストレッチをサボっていたせいか、背中に回した時の腕が硬い。
肩こりの関係で首まわりのストレッチと踵骨棘回避の足首のストレッチは欠かさずやってきたのだが、やはり肩甲骨や脇腹や腕のストレッチも今のオイラには大事だなと思う。


『百姓貴族(4)』
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AmazonでKindle版購入。
はっきり言って
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的な(笑)。
待ち侘びたよ(笑)。
超待望の新刊。
現状一番面白い漫画を挙げろと言われたら間違い無く本書だね。
実のところ荒川弘の他の漫画にはあまり興味がないのだが、この『百姓貴族』だけは別格。
既刊をもう何度も読んではケタケタ笑ってる(笑)。
なにか読む本無い時には必ず読んでるかなあ。
しかしね掲載誌が年6回しかでないので、単行本になるまで2年かかる(笑)。
それでも待つよ、オイラ(笑)。
既刊の内容でも「もし北海道がロシア領になったら」みたいな内容を面白おかしくなんとなくダークな笑いで描いたのが好きだったが、本巻ではお百姓さんが火星に開拓しに行ったら、という一編が面白かった。
食料危機の地球に火星で取れた作物を送ろうとするも、値段が折り合わない。
で、たまたま遭遇した
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火星人(タコ型w)が地球の倍の価格で作物を買い取るという申し出にあっさりと承諾するお百姓(笑)。
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ウハハハハ(笑)。
なんかね、本書を読んでると農業というものに対する農業をやってない人間の良い意味でも悪い意味でもの偏見に対してバランスを与えてくれるんだよね。
酪農で牛や馬などの家畜を育ててる人たちは人間以外の動物に対して非常に優しく接しているんではないか、という。
当然優しくもあり愛情を込めて育てているわけだけど、それはその牛や馬などが商品だからということなわけよ(笑)。
だから酪農を知らないオイラのような人間からするとお百姓さんの家畜に対する考えのドライさに最初はギョっとするんだけどね(笑)。
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農業とそれに従事しているお百姓さんの考え方の一端を知る上で非常に良い本であり、楽しく読める。
しっかし、北海道出身の漫画家って結構多いのかな。
本作の荒川弘、安彦良和、吾妻ひでお、藤田和日郎、ゆうきまさみ...etc......。
画が上手い作家が多いような気がする。


『クラッシャージョウ デザイナーズノート』
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Amazonで書籍購入。
どうしていま『クラッシャージョウ』なのか?という疑問はあったのだが、映画公開から30年以上経って語れる制作秘話というものらしい。
安彦良和と原作者の高千穂遥の対談。
安彦良和と本書に掲載された安彦の修正原画をを提供したアニメーターの佐藤元の対談。
その他当時のポスターやイメージイラストやメカデザイン画や美術関係のデザイン画が収録されている。
正直メカデザインなどの画はオイラが今でも所持している本に載っているのと同じでどうってことはない。
ただ二つの対談はそこそこ読み応えがあったかな。
本書で初めて知ったのだが、安彦が設立した九月社という作画スタジオって所属しているアニメーターは出来高払いでなく給料制だったということ。
固定給だったからはみ出した分は安彦が持ち出しになっていたらしいが、例えば『クラッシャージョウ』の制作期間2年で600カットの原画を描いたとしてもアニメーターは普通の生活が維持できないぐらいのお金しかもらえないらしい。
この九月社というスタジオは安彦の『巨神ゴーグ』終了とともに無くなったようだが、スタジオ・ジブリが大仰に社員制度をやっていることを喧伝するずっと前に、固定給を支払うという制作者がいたんだという事実を知った。
現状のアニメ制作で固定給を保証する困難さというのは分かるつもりである。
そういう内実を斟酌せずに政府主導のアニメや漫画を輸出云々のクール・ジャパンなるものの実態というものが本当に楽観的かつ無責任なものに見えるね。
まあそれはともかく、貴重な安彦良和の鉛筆画が残っているというのは奇跡だよね。
原画や動画はそこから作られるフィルムの為のものという位置付けで、制作が終われば破棄されちゃうことが多かったろう。
安彦のものにしても。
オイラとしては『かぐや姫の物語』のような手法で安彦の原画だけで映像を作ってくれないかな(背景は無いけどw)と思ってるぐらい。
はっきり言って安彦良和はアニメーターとしては超一流の部類だよ。
デザインにしても動かし方にしても、描く速さにしても。
現状それをコミックで見ることができるのがファンとしてはせめてもの救いだね。


『ママさんは萌え漫画家 2』
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AmazonでKindle版購入。
待望の続巻。
登場人物二人の恋愛から結婚、そして妊娠出産と続く本作。
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本巻での紛れもないキラーショットとでもいうべきヒトコマ。
子供に夢や希望を託すという意味が、子供のいないオイラにもすごく感動的に伝わりました。


『天の血脈(7)』
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AmazonでKindle版購入。
新刊が出るたびに前巻、というか、物語の内容をおさらいしないと理解がおぼつかない。
本作における明治時代、近代史の歴史にオイラが興味があるのはその先に日本の満州侵略に繋がっているからだ。
本作は比較的市井に生きた人間の目線で歴史を見る試みをしているのが興味深い。
更に言えば、作者の安彦良和の政治思想の一端を覗ける作品だと思っている。
本作に限らず安彦の『虹色のトロツキー』と『王道の狗』でもそれは同じなんだけど、オイラの個人的な趣味として、安彦が元学生運動家であるという部分がこの種のジャンルへの関わりに対して興味深いものとして見ているのだと思う。


『宇宙戦艦ヤマト2199(8)』
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AmazonでKindle版購入。
待ち望んでいた続巻。
相変わらずの画とセリフの情報量の多さがリッチに感じられる。
本巻、ヤマトのクルーの反乱を描いているのだが、アニメ版とは内容が異なる。
この辺りはコミカライズの作者である むらかわみちおのHPに色々と書いてあって興味深い。
3月の決算期。
本来創作とは無関係の出版社の会社の都合で作家への無茶ぶりがこうまで横行しているのか。
まあ出版社がなくては漫画家も本が出せないという理屈もあるにはあるが、そういう作家と出版社の事情がわからないオイラのような読者は、作家が連載の減ページをすることを快く思わなかったりする。
むらかわのHPで事情が分かるともうはっきり言って作品落としてもいいんじゃね、って気がしてくる。
ここまで作家が身を削ってる事態なら文句は言わん。
せめて健康に留意して作品を描き続けてくれと願わずにはいられん。
しっかし、むらかわ程の作家に対しても出版社ってのはここまで経済的な原則を理不尽に押し付けてくるわけね。
まあこれは編集者が悪いというよりも、その編集者に押し付けてくるバックの会社組織が現場の状況をまったく考えないで押し付けてくる理不尽だと思うんだけどね。
こういうのはどこの会社にもあるとはいえ困ったもんだと思う。


『なぎさにて(1)』
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AmazonでKindle版購入。
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新井英樹にしては女の子のデザインに"萌え"があるように感じて単行本化を楽しみにしていた。
が、そこはやっぱり新井英樹(笑)、世間一般的な基準の"萌え"を描く筈もなく(笑)。
それでも新井英樹作品の中ではかなり読み易い絵柄だと思われる。
世間的な評価が高い作家の新井英樹だが、オイラは『宮本から君へ』しか通読していない。
本作、人類滅亡や死を意識した世界のSF作品。
展開が地味なのでどれくらいの読者が辛抱してくれるかが問題になるのかもしれないが、是非とも作者の思い通りに最後まで描いたものを見たいと思っている。
失礼ながら、新井英樹の漫画が多数の人間に受け入れられるとは考えられない。
しかしね、好きで読んでる読者はその世界観に耽溺したい人間で、それこそ大衆受けを狙ってソフィティケートされた内容にしたって読まない人は読まないし、逆にそれはそれまで読んでいた人にそっぽを向かれる可能性がある。
本作の主人公の渚もそのお母さんも魅力的だが
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この主人公の父親を見続けたい。
今後本作で新井が何を語ろうとしているのか。
本当に興味深く続巻を待ち望みたい。


『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
IMAX 3D版鑑賞。
アメコミのマーベルに対するDCコミックス。
『アベンジャーズ』に対する本作以降続くであろう『ジャスティス・リーグ』。
観てる間楽しめたし面白かったけど、上映時間151分というのは少々長かったかなあ。
タイトルにある『バットマン vs スーパーマン』って、確かに二人は戦うんだが、普通に考えたらバットマンがスーパーマンに敵いっこないんだが(笑)、バットマンがスーパーマンの泣き所であるクリプトナイトから生成されたと思われるガスで弱らせて攻撃するというね(笑)。
まあ面白かったから良いといえばいいんだが、『アベンジャーズ』でもソーという存在が特異なように、同じ出版社の漫画のヒーローだからってすべて同じ土俵にのせるのはどうなのかね。
印象としては『アベンジャーズ』の全体的なルックの明るさに対して、本作はかなり暗めで重みのあるルックを採用していた。
本作、バットマンやスーパーマンの他にワンダーウーマンも出てくるんだけど、
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オイラが子供の時に観ていた頃はこんな感じで、本作では
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派手さを抑えたリアルな戦闘用のコスチュームのような出で立ち。
実際クライマックスでワンダーウーマンの登場で鳴る音楽がまたアガるんだよね(笑)。

まあそんな感じで、観てる間は面白かったんだけど、この手のジャンルは『アベンジャーズ』だけでいいかな。
あ、劇中では暗くて分かり辛かったけど
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本作に登場したバットモービルはカッコ良かったと思う。


『コンスタンティン』
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Amazonで初回生産限定スペシャル・パッケージ [Blu-ray]購入。
DVDをすでに持っていたのだが、好きな映画だしBlu-rayでも持っていたかったのだ。
いくらDCコミックの登場人物でもこのジョン・コンスタンティンをジャスティス・リーグには入れられまい(笑)。
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This is Constantine, John Constantine... Asshole.
この苗字(ファミリーネーム)を二度言うのは名前を印象付ける方法として有名だ。
The name is Bond. James Bond.
と同じにね。
本作、好きで割と回数観てる作品。
主演のキアヌ・リーブスも『マトリックス』のシリーズが終わって結構勢いに乗ってる時期だったんではなかろうか。
悪魔祓いにしてヘビースモーカーで余命一年のヒーローってのはなんなんだよ(笑)。
ものすごくフレッシュだよな(笑)。
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一見なんだかわからんだろうがw、これボーリング場のピンが立ってる奥の機械なんだよね。
ここに並ぶ動輪が回り出す時の禍々しさがものすごく不気味に描写される。
神だの悪魔だのが出てくる本作でリアルな不気味さを出しているのはこれらの美術だ。
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ハードボイルドな雰囲気を持ったゴシックホラー。
有名なライターの付け方ひとつとってもスタイリッシュな演出が施されている。
世界観の統一という意味ではまったく隙のない作品だと思う。
『ブレードランナー』を観てるような既視感があるというのは言い過ぎかもしれないが、本当にそう思う。
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天使と人間・悪魔と人間の中性的な存在であるハーフブリードのガブリエル。
演じるティルダ・スウィントンがまた綺麗でねえ。
本作を観て思うのは本当に怖くて驚異的な存在は美しいのかもしれないという、ちょっと絶望的な気分を味わうね。
このガブリエルが説く人間についての考察というのが的を射た理知的なものでさ。
つまり人間は際限なく神から恩恵を受けていると。
人間はどんな悪事を働いても悔い改めれば神から許される。
神がそれほど人間を愛するのなら、人間はそれに見合う気高さがなくてはならない。
そして人間は恐怖に直面しないとその気高さが現れない。
だからこのガブリエルは人間に試練を与え、恐怖を感じさせる。
こういうことを美しいティルダ・スウィントンに言われたら納得しなくちゃならんよな(笑)。
まあとにかく天使と悪魔という切り口から新しく現代的な物語を紡ぎ出した。
映像にしても無いようにしても何度も観る価値のある作品だと思う。
ところで
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ナチスの旗にくるまれて冒頭から出てきたこの槍の先って、ロンギヌスの槍の先?なのかしらん(笑)?

by 16mm | 2016-03-27 22:35 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』

CONTAX G2 & Hologon T* 16mmF8
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
私がネットでのハンドルネームで使っている"16mm"というのはこのレンズに肖っております。
Hologon T* 16mmF8(ホロゴン ティースター 16ミリ エフ8)。
今は無きCONTAXというカメラメーカーから出した"G"というカメラシリーズのために開発されたレンズの一本。
絞りがF8固定で16mmという超広角レンズ。
一眼レフのようにカメラ本体にミラーがついていないのでレンズ設計が無理ないため超広角でありながら歪みが殆ど無いところがすごい。
もし写ったモノが歪んで見えたなら、それは写っているものが歪んでいるのだ、という(笑)。
サンダー平山が絶賛していたんだよね、たしか。
中古ではあったけど憧れのレンズだったので10年ぐらい前に購入。
球体のようにせり出した前玉。
神の眼か悪魔の瞳かとも一部で形容されているすばらしいレンズだと思ってます。


今週日曜日、岩盤浴、ストレッチ、電気風呂。
最近の電気風呂ってスゴイねw。
オイラが学生の頃だから25年以上前かな。
その頃銭湯にあった電気風呂って本当に電気が流れてるって感じで、すんごくビリビリして入りづらかったと思う。
なのでチンチンの先っぽを電気風呂につけたりしてたバカ学生でございましたw。
それが最近の電気風呂って、なんちゅーか、見えない力で皮膚を通り越して直接筋肉をマッサージしてるっちゅうか(笑)。
体に良いんだか悪いんだか、気持ち良いんだか気持ち悪いんだか、痛いんだか痛く無いんだか、っちゅうね(笑)。
マッサージされてるような気もするんだけど、体に良い作用として行われているのかわからんというか微妙な感じ(笑)。
微妙に体に悪いような気もするしで今後はやらないだろうな(笑)。


『女の子だってRPGしたいんだもん!』
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AmazonでKindle版購入。
いやもう完全に仕様をちゃんと読まなかったオイラが悪いんだが(笑)。
表紙絵を描いた水玉 蛍之丞のエッセイコミックだと思ったら、オイラが知らない執筆者の書いた文字の本だった(笑)。
まったく読む気にならず、お金払ったけどソッコーでライブラリーから抹消(笑)。
いやはや(笑)。


『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』
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レンタルDVDで視聴。
今更なのだが『SPEC』を観た。
TVの連続ドラマ版10話分+TVスペシャルドラマ版2話分+劇場版3話分、全部だ。
このオイラの感想文は本シリーズ全部についてのものとする。
で、本シリーズ視聴は順序も放映順に観ていったわけだが、本作が観る者を惹きつける力というのは確実にあったと思う。
上の画像のように加瀬亮と戸田恵梨香が包帯巻いてたり怪我してたりというヴィジュアルが新鮮で興味を惹いたというのはオイラに関してはある。
坊主頭の加瀬亮というヴィジュアルの凶悪さというかね、とにかくフレッシュに見えましたな。
さらに言えば
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こんな感じで広角レンズを多用した画作り。
本シリーズの最初のTV版って2010年10月に放送されている。
この年、NHKの大河ドラマがオイラも観ていた『龍馬伝』。
その頃久々に大河ドラマというかTVドラマを観たせいか、『龍馬伝』での広角レンズの多用がものすごく新鮮に見えた。
すげえな、TVドラマもがんばってんじゃん、って。
広角レンズって文字通り空間を広く映すわけなので、例えば撮影用の照明なんかを画面から見えなくするのが結構大変なはずなんだよね。
映画ほど予算も時間もないTVでこういったことをすることにちょっとオイラ感動したわけ。
そんな先行作を受けて『SPEC』の画作りができたともいえるんじゃないかね。
もっとも広角レンズ云々というのは押井守がさらに先行してその何年も前からやっていた画ではあるのだが。
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押井がやり始めた頃は実写、特にTVでは難しくてやらなかったと思う。
だから押井の映像が新鮮に見えたんだよね。
言うなれば、実写の映像がアニメーションの映像に追いついたといえる。
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上の画像、加瀬亮が尋問されてるところなんだけど、なんでこんな微妙な曇りガラス越しなんだ(笑)。
これもね現実的なものというよりも、邪悪さを表現するためのリアリティだと思うんですな。
なんかわかんないけど不気味さはでてるというね。
現代を描いたものでありながらどこか地に足が付いてないような雰囲気というのは、例えば"公安"というなんとも謎としてリアルに成立しうる組織で物語を作っているからだろう。
オイラなど知識の無い人間からすると"公安"という組織が本当に邪悪に見えるからね(笑)。
『外事警察』その他で描写される"公安"の知識ですけど(笑)。
リアルなフィクションという意味で言えば"公安"という組織はドラマとして使いでのあるものだと思う。
本作のハードで邪悪なリアリティ、一種の超能力を扱ったプロットは映画の『コンスタンティン』のようにも感じられてTVシリーズの最初は非常に気持ちが高揚した。
本来組織の性格としてもリアリティの権化である筈の公安に現実にはありえない超能力という要素を干渉させる。
片方で硬いリアリティを担保しているからこそ、フィクションの飛躍が可能なのだ。
この組み合わせがオイラにとっては魅力だった。
最初のTVシリーズぐらいまでは(笑)。
本作の演出家のひとり、というか、映画版の監督もやっているぐらいだからメインであるのだろう
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堤 幸彦。
結構な早撮りの監督で劇場映画も多数作っている。
ただオイラは彼の劇場作品は観た事ない。
あ。
むか〜し、学生のころに森田芳光がプロデュースした『バカヤロー!』っていう映画シリーズの第1作目で堤監督の短編が面白かった記憶はある。
オイラ、その頃は当然堤監督の名を意識していたわけではないですけど。
最近で言えば、宇多丸の評論だとクソミソに言われる監督の一人でもある(笑)。
オイラはこの人の演出作でいったらTVでやってた『TRICK』を観ていたぐらいだけ。
なので、堤監督の総論として判断する事はできないので、しない。
ただ観た範囲でいう『TRICK』や本作『SPEC』シリーズでいうと、ギャグとしてのサブカルネタの多用というものがある。
アニメからウルトラマンやらのネタをセリフに入れ込んでくる。
ギャグのセリフはそればかりではないのだが、『SPEC』シリーズに関して言えばが画面で行なわれている陰惨さにそぐわないというか、ギャグがシャレにならない悪ふざけにしか見えなかった。
例えば、スペックでミイラにされた男がお湯をかけて揉まれると蘇生するってさ、これってギャグでしょ?
そういうデタラメな設定がありながら、片方では銃で撃たれて簡単に死んでいく状況が世界観として並列されて本作にはあるわけ。
ミイラ化された人間が生き返るのを是とする世界観なら銃弾が当たっても
「イテッ」
ぐらいで済むぐらいのものでないとおかしくないか?
所謂、リアリティ・ラインをどこに置くか問題なんだが。
件のミイラになった男、映画版のクライマックスで敵に警視庁屋上から転落させられるんだけど、その間際にも自分の名前に関するギャグを言い続けてるわけ。
そのシーンの状況って世界がリセットされるかもしれないというのっぴきならない状況、つまり世界の終わりの瀬戸際でそんなセリフいわれたらさ、そのシーンの状況を観る側はどれくらいそれを真剣に捉えていいか分からなくなる。
つーかオイラはもうこの時点でこの堤という監督は自分の持ち味のギャグを入れ込むためなら世界観などお構いなしな演出家であるということが分かりましたけどね(笑)。
正直言えば、面白いと言っていた最初のTVシリーズでもその手のギャグがあってそれがノイズになってはいた。
でもTVはタダだからさ(笑)。
そういうノイズも我慢できたと思う。
ただオイラ、劇場版を劇場でカネを払って観てないけど、こんな悪ノリ悪ふざけな世界観になったのを劇場でみせられたらトマト投げつけてたろうね(笑)。
こういう物語の構成が堤幸彦の持ち味という言い方もできるのかもしれんけど。
ミイラ化されながら生き返る人間がいる一方で銃で撃たれたら死ぬってのはおかしいと思わないのかね。
死というものの重さをまったく配慮していないというかさ。
ギャグにするために生き返らせ、ちょっとお涙頂戴の感動させるために人を死なせる。
そういう感性の人間の作品はオイラとしては全く我慢ならない。
というわけで、オイラが観なくてもまったく影響はないと思うので、オイラは今後堤監督の映画は、間違いで観ない限りw観る事はないであろう(笑)。
TVシリーズからのヴィジュアルがカッコよかっただけに本当に好きになれずに残念である。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2016-03-21 22:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(6)

『アーロと少年』

Leica Noctilux-M 50mm f/0.95 ASPH Lens (Silver)
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
エクステンションチューブ


先週土曜日、親知らずを抜く(笑)。
いつもの歯科医院に行くと、いつもの美形で剽軽な歯科衛生士女史がなかなか剣呑な道具をテーブルに並べて嬉々として説明し始める。
これから歯を抜くためのウェポンである(笑)。
ペンチを凶悪にしたような道具やら、耳かきを凶悪にした道具やら、注射器を(以下略w)。
オイラ「抜く人にいつもこんな感じで器具の説明するんですか?」
女史「いやいや。普通は患者さんに恐怖心を与えないようにするから目に付くところになんて絶対置かないわよ。」
オイラ「んじゃなぜオイラには説明を?」
女史「それはあなたがドMだから(笑)」
んで先生がオイラの親知らずにたんまりと麻酔を盛り、あっという間に抜いちゃった。
抜くまでの手際って5秒もかかってないよ。
まったく痛みなし。
すっげえ。
さすがスゴ腕。
治療後一応痛み止めのロキソニンをもらったが、一日たった本日日曜日になっても全く痛まない。
やっぱ持つべきは凄腕の歯科医だねえ。
オイラがまったくあっさりと痛くない様子だったので「ちっ」っと舌打ちする女史(笑)。
ドMのオイラが痛みを感じなかったばかりに、女子に舌打ちをさせてしまったのである(笑)。
抜いた後女史と子供の頃注射でどんなひどい目にあったかの話をする。
女史が歯を"歯型"のプラスチックケースにいれてくれる。
オイラ自身、歯を抜くなんて40年ぶりぐらいじゃないかしら。
今では抜いた歯を捨てるか持ち帰るか選べるのねえ。
この歯を撮影してこのブログに載っけようかとも思ったが、自分以外の人間がみたらあんまり気分良くないかなと思い直し取りやめに。
治療後先生と雑談。
SONYα7R IIを見せてもらう。
4000万画素の解像度も魅力だが梨子地のボディの質感とボタンの配置が使いやすそうだった。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ。


シープスキンの革コートにオイルを塗ってシーズンオフに。
革靴もそうだが基本オイルは手で塗ることにしている。
布だとオイルが布の方に先に浸透しちゃって伸びないんだよね。
手で塗るとオイルが少量でも伸びる伸びる。
手なんて洗えばいいんだしね。


GoScope Pro Flex Case - GoPro用 プロフレックス ケース
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Amazonで購入。
カメラのレンズアダプター類が増え、結構お高いアダプターもあるし、どれがどの用途のアダプターなのかということを一目瞭然にしておきたいとこのケースを購入。
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展開するとこんな感じ。
ポケットの数は少なくていいから大きいポケットで統一してあったほうが良かったが、このケースにたどり着くにも結構時間がかかっているので、贅沢は言えない。
これにマジックで用途を書いとけばいいかな。
5,980円。


『翔んで埼玉』
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AmazonでKindle版購入。
ちょっと前から話題になっていた漫画。
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気持ちがいいぐらいの埼玉ディス(笑)。
なんでも作者が埼玉から引っ越しちゃった為に3話で終わり(笑)。
埼玉デュークとは(笑)?
様々な謎を残しての終わりはもったいない。
ちなみにKindle版は表題作の3作だけだが、紙の本の方ではそれ以外に短編が入っていたと思う。
とにかくすげえ快作である。


『へっぽこママはギブ寸前!!』
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AmazonでKindle版購入。
子育て漫画は結構読んでいるが、葛西りいちの作品はやはり面白い。
妊娠中の体重管理。
家事なんてやらなくていいよ、と言ってくれるやさしい夫だがだからといって彼が家事をするわけではなく、汚いまんまでいいよということ、だったり(笑)。
まあ女性は大変だ、と言うこと自体、男が妊婦を手助けしていないということになるのであろう(笑)。
この男と女の溝って埋まらないよなあ。
出産したら今度は子供も加わった生活になるわけで、それはそれで大変だし。
少なくとも奥さんが妊娠している旦那は必読した方がいい本だと思います。
面白いし、ボンクラな男でも女性の気持ちが本書を読めばわかるからね。


『連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏』
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AmazonでKindle版購入。
週刊少年ジャンプの黄金期だった頃の編集長であった西村繁男が亡くなっていたと最近知った。
2015年5月だったらしい。
西村の著作などを読んでみて分かるが、この人名編集者というよりも名物編集者の類。
連載漫画家であった小林よしのりの契約を切って、後々小林に陰険な編集者として描かれたりしてたっけ。
自分の編集している雑誌の漫画家とシャレにならない喧嘩をするというのが理解できんな(笑)。
まあそれは置いておく。
この『連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏』には直接関係ない話だからね。
この巻来功士の漫画、覚えてますよ。
オイラがジャンプを読んでいた頃なら『ゴッドサイダー』って作品を描いていたから。
しかしはっきり言って好きではなかったんだよね。
全体的に画が固くて柔軟性がない感じが自分の好みに合わなかった。
当時勝手にすぐに漫画を描かなくなるだろう、と思っていたのだが、今に至るまで漫画を描き続けていたんだよね。
当時も今も荒木飛呂彦と巻来功士の良さがまったくわかりません(笑)。
そういう意味でオイラは漫画を見る目がないんだろうなとも思う。
なので本書は巻来功士の自伝になっているが、まったく心に響かない作品でありました。
興味がない作家の自伝でもなんとなく野次馬的に読むんだけど、やっぱり好きな作家でないと面白くないもんだなあと改めて思った次第。


『とりあえずそれで + オレに聞かれても』
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AmazonでKindle版購入。
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常々金平守人はもっと売れていい、というか、もっと読まれていいと思うんだが
画は上手いし面白いし。
まだ単行本になってない作品もあるようなので、志のある出版社はだしてほちい。
この人漫画を描くのがすきなんだろうな。
一頁のコマ数の多さと画の細かさとセリフの多さ。
情報量てんこ盛りである。
こういう漫画は読んでいてリッチな気分になるしね。
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本書、2008年頃の作品で情報自体は古いのだが、上図のオーダーメイドの耳かき、オイラの持っているのと同じだ(笑)。
オイラは新宿の東急ハンズで作ってもらったけど。
なんとなくうれしいネタだなあ、自分が持っているものがネタになっていると。


『淑女のひめごと オンナたちの都市伝説』
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AmazonでKindle版購入。
フィクションなのかノンフィクションなのか?
こういう本を読んで性的な妄想を膨らませるオイラはまだ若いのだろうか(笑)。
画も上手いしソソられる内容ではありました。


『呉竹 万年毛筆 夢銀河 墨型彫刻 DAY140-22 鳥獣戯画』
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知らなかったのだが、最近の筆ペンって本当の筆みたいに先割れするのね。
さらにこの呉竹の筆ペンだと筆の先まで交換できる。
まさに万年筆。
この鳥獣戯画が彫られているのは高くて手が出ないんだけど、欲しいなあ(笑)。
落書き用になんだけど(笑)。


ハリウッド版『攻殻機動隊』の荒巻の役にビートたけし。
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う〜ん......。
なんか微妙だなあ。
ビートたけしは大好きなんだけど、アニメや漫画にリテラシーがないって公言してるしね。
まあ、うまくいって欲しいなとは思うが。
しっかし、この手の日本の漫画原作のハリウッド実写って、なかなか有名監督が監督しないね。
『攻殻機動隊』だってスピルバーグがお気に入りだという風にいわれていたけど、スピルバーグは監督しないもんな。


『アーロと少年』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
2D吹き替え版。
前作の『インサイド・ヘッド』の時もそうなのだが、ピクサーの映画ってポスターや予告編の印象だとイマイチ食指が伸びないんだよな。
『インサイド・ヘッド』なんか宇多丸の評論を聴いたから行ったようなもので、観てみたら大傑作だったわけで。
今回の本作も「恐竜と人間のお涙モノかあ......」ってな具合でイマイチ消極的ではあったんだよね、観るのに。
で、まあ観てみたら、ピクサーとしては強烈な面白さがあるというわけではないんだけど、非常に丁寧に作られた良作だと思う。
『マッドマックス フューリーロード』と同じで出発点から離れて最終的に最初の出発点に戻ってくる。
本作、まさに行って帰ってくるだけの映画なんだよね。
まず本作の美術。
もう本当に実写みたいなんだよね。
すんごいリアル。
しかしね、だからと言って実写でやればいいのでは、ということではない。
ピクサーの映像って実写で撮ったような実在感の説得力はあるんだけど、逆に実写では絶対撮れない映像なんだよね。
本作って水のシーンが多いんだけど、例えば川に飛び込んで水中にたつ泡だとか、水の中に入ってくる光のゆらぎとかがものすごくリアルなんだけど、実際に実写でやったら川の流れの速さや透明度などの条件で、都合良くピクサーが作り出したような映像は撮れない。
アニメーションのリアルさというのは自然主義的な発想、つまりここにガラスがあるから透過した光が壁に映るはず、というところから飛躍して、壁に映った光をいかに美しく描くか。
これがアニメーションの映像の真骨頂。
本作のエンドクレジット観てたら、雲の表現だけでスタッフを分けてるんだよね。
精度の高いヴィジュアルを生み出すには分業化してその分野のスペシャリストを作るというのが必須なんだけど、その分業化の果てってやってるクリエイターの多くが小さなネジの一つでしかなくなっちゃうというのは、つまらないんじゃないかなあ。
まあ小さなネジがなければ大きな歯車は動かないという理屈もあるんだけど。
とにかく本作における美術はすごかったが、キャラクターの演出も相当に挑戦的だ。
まず恐竜と人間が出てくるんだが、人間の言葉を話すのは恐竜の方(笑)。
出てくる人間の子供は唸ったりジェスチャーで感情を表す。
恐竜のアーロと人間の子供のスポット。
この二人の関係って人と犬の関係みたい(笑)。
恐竜のアーロが人間で、人間のスポットが犬(笑)。
価値観の転換というか、恐竜でも人間の言葉を喋ると人間にみえちゃうし、人間であっても物腰が獣のそれだとそう見えちゃうというね。
この言葉によるコミュニケーションが取れないというしばりがクライマックスで生きてくる。
アーロとスポットの別れのシーンなんだけど、このシーン一切セリフがない。
人間の言葉が喋れるアーロが一言も発しないわけよ。
それでいて本当に別れの悲しさが表現できている。
感情に訴えるならなにか一言二言セリフを加えるのが楽だったろうに。
それを一切しないという演出は見事。
それでこの別れを非常に感動的なものにしている。
これはすごいなとおもった。
とまあ、こんな感じで地味な部分での感動だが観て損はない良作だと思う。
最後にもう一つ。
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前作の『インサイド・ヘッド』でもあった、なんつーか強烈なアバンギャルドな表現。
本作はもっと悪夢的な毒として表現されてますw。
清原某が覚せい剤で捕まった昨今。
なかなかな痛烈さでした(笑)。
おそらくBlu-rayは買いですな。

by 16mm | 2016-03-13 22:07 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『ヘイトフル・エイト』

My portrait."V8"!!!!!!!!
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
上の画像、どーしても"V8"が撮りたくて撮ったのだが、難しいねえ(笑)。
当初顔が写らんように親指の方(オイラから見て手前側から)から撮影しようとしていたのだが、最短撮影距離の問題とか手の重なりなどが満足できず、上のような感じになったのである。
これもピントを微妙に変えつつ自分の位置を調整しつつ、手間かかってます(笑)。
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なしてこんな顔を晒しつつ手間暇かけた画像を撮ろうと思ったかといえば、『マッドマックス フューリーロード』が先週行われた第88回米アカデミー賞で6部門を受賞したからだ。
素直にめでたい。
米アカデミーもちょっとは度量のあるところを見せたかったというところか(笑)。
賞狙いで直近で公開された映画ではなく、昨年の5月に公開された映画が6部門受賞だからね、事実上『マッドマックス フューリーロード』の一人勝ちと言っても過言ではあるまい。
編集賞を受賞したのが監督ジョージ・ミラーの奥さんであるマーガレット・シクセル・ミラー。
本作を何度か観直して気がついたのだが、カットの途中のコマを抜いて映像の流れを微妙にジャンプさせてたりするんだよね。
こういう編集もあるのかと感心したりした。
典型的な出かけて行って元の場所に戻ってくるだけのセリフの少ない映画であるんだが、カルトで、芸術的であり、極上の娯楽作でもある。
オスカー受賞を受けて地元の映画館でも1日一回ながら再映されてる。
できれば本作はカンヌだとかベネチアなどで賞を取る方が相応しいと思っていたんだが。
V8!
あと二つ受賞すればV8!でシャレになったんだがなあ(笑)。
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今回レオナルド・ディカプリオも主演男優賞で受賞。
オイラとしては『アビエイター』や『ジャンゴ』でももらっていておかしくないんじゃないかなと思ってたぐらい。
しかし、オイラはwowowでの中継を録画して観るということもしなくなり、結果発表だけで一喜一憂して満足しているアカデミー賞であった。


先週土曜日、心療内科。


『マンガでわかりやすい うつ病の認知行動療法 こころの力を活用する7つのステップ』
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AmazonでKindle版購入。
通っている心療内科の担当医によると、オイラのパニック・ディスオーダーの治療のアプローチとして認知行動療法を適用しているらしい。
で、ものすごーくわかりやすそうな本である本書を選んで読んでみた。
......
んで、なんかものすごーくピンとこない(笑)。
大雑把に言って本書に書かれているのは自分の周囲の他者との関係からくるストレスについての話で、それによって塞ぎ込んだり自己評価を低くして落ち込んだりする人たちの為のアプローチなんだと思う。
自分のことをしっかりと客観的に見えている自身はないのだが、なんだかこのアプローチは見当違いのような気がする。
というのも客観的にどう見えるかはおいておいて、オイラ自身は人間関係でストレスを溜め込んでも塞ぎ込んでも自己評価で落ち込んだりもしていない。
そういう意味では割と図太いとは思っている。
本書を読んで、どうも最近の担当医は認知行動療法をオイラに当てはめて治療のアドバイスなんかをしていたと気がついた。
まあ、それも無理からぬことで、もう数年かかっている治療ではあるが毎回5分程度の診療でオイラの生活習慣なんかを話したことはなく、ひたすら鼻が詰まって窒息の恐怖がでて云々の話しかしてなかったしなあ。
担当医が客観的な事象を基にオイラに対して認知行動療法の治療をしているのかもしれんが、オイラの主観からするとなんか違うとしか思えない。
とりあえず対症療法として認知行動療法を選択しているのではないか?
う〜ん。
さて、どうしたものか。
認知行動療法の本も一冊だけでは十分では無いのでもうちょっと別の本も読んでみようかと思う。


先週土曜日、岩盤浴、ストレッチ。


iPhone4でヤマダ電機のポイントなどを貯めとくアプリをいれていたんだが、アプリが起動しないばかりかiTunesを介してアプリがインストールされない不具合発生中。
iPhone4だからか?


『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』
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AmazonでKindle版購入。
作者の父親が殺人事件に巻き込まれて亡くなったことの実話ベースの話。
被害者遺族の感情を主に描写し、彼らがどんな思いをするのかというのを具体的に描いている。
このような特異な状況でありながら自分だって巻き込まれる可能性がある事態に身が引き締まる。
ただこの内容とは別の話になるが、漫画としてはお粗末だと思う。
正直画が上手く描かれているとは思えないし、見せ方や演出がイイとも思えない。
言ってみれば題材だけで読ませる作品でしかない。
なので同じ作者で次作が読みたいとは思えない。


『波よ聞いてくれ(2)』
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AmazonでKindle版購入。
沙村広明のリアルで激ウマな画でギャグを描く。
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もともと沙村は笑いのセンスもズバ抜けてたと思うんだけど、画の上手いヤツは何を描いてもハマるという好例。
物語は様々な伏線と枝葉が増殖中で、現状最終的な着地点どころか数話先の展開すら予想がつかない。
なので他の漫画作品と比べると展開がモタモタしているようにも感じられる。
しかしね、沙村の画力がね、途中で読むのを止めさせない強さがあるんだよな。
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以前いしかわじゅんが
「読者が我慢してくれなくなった」
などとオノレを棚上げした発言をしていたことがあったが、いしかわも沙村の十分の一ほどの画力でもあれば読者どころかオイラも我慢できてたと思うぞ(笑)。


『ナイーヴ 完全版 1&2』
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AmazonでKindle版購入。
まったく初めての作家の本。
一巻の表紙絵が綺麗だなというのとAmazonの評判で購入。
画は女性が魅力的に描かれている反面、男の画がイマイチだなあ。
男の画って純粋に画の話で、内面だとか心情じたいはかなり真に迫ったリアルさがあった。
面白く読めた作品である。
たまに思うのだが、女性作家が描く作品で女性の心情が描かれる部分って男としてどのくらい真に受けていいものなのだろうか?
本作でもね、セックスの持続力に関して女のキャラクターは
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とか言うんですが、これって本当?
それとも早漏の男を気遣ってのセリフ?
これを真に受けて男が
「早漏のオレがイイんだろう」
みたいな事を言ったら
「女をイカせない男なんてサイテー」
って言われそうだし(笑)。
気が休まらないなあ(笑)。


はっきり言おう。
最近老眼が進んでいる(笑)。
パソコンを椅子に座って見るぐらいの距離は問題無い。
つまり仕事には差し支えないのだが、目の近くで本を読んだり車に乗っている時にはそこそこ見えなくなっている。
趣味のカメラを使うにも支障がでてきた。
今のメガネは一応遠近両用なのだが、今度はメガネを二つ用意せなあかんだろうな。
一つはいま使っているメガネフレームにレンズを入れ替えて、フレームとレンズをもう一つ新調だな。
ボーナス後かなあ。


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
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先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
金融だとか金を扱い翻弄される映画だったら『ウォール街』やら『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などを楽しんだクチなので楽しみにしていた。
が。
15分で敗退(笑)。
ブラッド・ピットが出てくる前に劇場を逃げ出した(笑)。
言っておくが本作が駄作だからではない。
"サブプライム""MBS"CDO"etc......
この手の経済用語が聞いたことはあるがまったくわからないオイラには登場人物たちがどんな風に行動して出し抜くのかが理解できず最後までポカ〜ンとなるだろうと思ったのだ。
"リーマン・ブラザーズ"ってどこの黒人のブラザーだ(笑)とか(笑)。
もっと言えば
「"空売り"ってなに?」
というとんでもない己の知識不足教養不足が本作を見ているうちに露呈し始め(笑)。
絶対に本作の物語の仕組みがわからないだろうという自信があった。
おそらおく中学生程度の知識すらないよなオイラ。
ちなみにオイラ、これでも経済学士様である(笑)。


『ヘイトフル・エイト』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
クエンティン・タランティーノの映画である。
『ジャンゴ 繋がれざる者』以来の新作。
そしてまたも西部劇。
しかも荒涼とした雪山の中の小屋が舞台だ。
冒頭からゆっくりとしたカメラの動きで雪原の荒涼さをみせていく。
なんかね、冒頭からすっげえ目が釘付けなわけよ。
なんだろうねこの緊張感。
70mmで撮影したとのことであるが、果たしてオイラが観たのはオリジナルと同じ横幅のフォーマットだったかは不明。
ただこの映像なら極端な横長でも映像的にモツような気がするな。
本作167分の映画。
ほぼ3時間の映画だけどまったく長く感じない。
一応のアクションシーンはあるんだけど、基本密室での会話劇。
会話劇でこんなにも緊張感を保つという相変わらずのタランティーノの手腕はすばらしい。
ただ、今までのタランティーノの作品のように物語の本筋とは関係無い内容のセリフ(『レザボア・ドッグス』のように銀行強盗の前にマドンナの歌詞の話を延々としたり)は影を潜め、非常に物語の本筋に沿った暗喩などで構成されている。
セリフと物語の構成がみごとなんだよな。
特に最後に読まれる「エイブラハム・リンカーン大統領からの手紙」。
実はこれ、フェイクなんだけど、これを書いた人物の希望という意味で考えれば物語の最後を締めるのにもってこいな希望に満ちた内容だと思う。
二人の男が死んでいくラストという意味でいえば『レザボア・ドッグス』と同じかもしれんが、二人が立場や偏見を越えることができたような本作の終わり方は、この荒涼とした背景の中で心地よいウエットさだ。
さらに出てくる登場人物たちの情け容赦無い悪党っぷりが、いっそ清々しいね(笑)。
黒人を虐殺した南軍の兵士も、北軍として戦った兵士も、保安官も犯罪者も、本作に出てきた登場人物は全部まとめて最低な人間だったな。
人間に対する恨みというものがそうそう解消されないということをまざまざと見せつけられる。
非常に良い映画だった。
もう一度再見してからきちんと感想をかこう。
Blu-ray購入決定。


今週末は歯の治療。
親知らずを抜くことに(笑)。

by 16mm | 2016-03-06 20:17 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『オデッセイ』

Alan Gordon Enterprises Mark Vb Director's Viewfinder
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつもの美形で剽軽な歯科衛生士女史にドSたっぷりに(笑)歯石を取ってもらっていると、右上の奥歯の異変を見つけられる。
女史、ケケケと笑って早速先生にチクる(笑)。
どうやら親知らずが相当ダメになっているようで、次回に抜くと言われる。
オイラビビって
「それって痛いですか」
と先生に聞くと
「痛くないよ」
とのお返事。
「ドMなんだから、痛いのうれしいでしょ(笑)」
と女史(笑)。
いや、ドMでもプレイでなければ痛いのイヤなんだが(笑)。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、季節的に露天に日が差してくるようになったので30分ほど日光浴。


先週土曜日、車の車検。
138000円。
半日代車をだしてもらったのだが、その車がすごく良くてね(笑)。
プレミオ。
オイラが買えそうな値段で良さげなものを見繕って代車にだしたのであろうかね(笑)。
あいにく現在のオイラはドミネーターに出すお金はあっても、車にさくお金はない(笑)。


『富士山さんは思春期 : 8 』
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AmazonでKindle版購入。
とうとう最終巻になってもーた。
人気がなくて打ち切りとは思えないので、作品的にベストな区切りとしての終わりなのだろう。
読み手にまだまだ読んでいたいなと思わせるぐらいが良いのかもしれんな。
中学生だってセックスはするだろう、というツッコミは置いておいて、だからこそこの物語のなかでは性欲が具体的に発露する直前で終了したんだろうな。
作中のふたりがクラスメート公認の恋人同士になり、それまでの周りにバレないように付き合うという緊張感から解き放たれたら、あとはセックスするしかないだろ、物語的に(笑)。
そういう意味では肯定的に終わるべくして終わった作品であると言って良い。


『タカコさん 1巻』
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AmazonでKindle版購入。
些細な思いを抜き出して描かれる日常。
この手の一見地味な内容を読ませるためには画に魅力がないと成立しないと思う。
そういう意味では新久千映の画は魅力的だ。
端正な描線と個性的な絵柄。
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上図のように主人公のタカコさんはまんまる目で漫画的にかわいくデフォルメしてある画なんだけど、それ以外のキャラクターは
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タッチを変えて描き分けてる。
おそらくちゃんと計算して意図的にやっているんだろうね。
画による構成というものが巧妙だ。
物語的にいささか性善説っぽいところもあるのだが、それは一種の希望のようなものと感じられるかな。
しっかし"タカコ"さんてキャラクターが出てくる漫画、他にも『たそがれたかこ』もあって、なかなか名前的に興味深い。


『天使のたまご 絵コンテ集』
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Amazonで書籍購入。
この本は映像作品として世に出た1985年にすでに購入していた。
が、オイラとしたことが保存状態の不手際で結構日に焼けちゃっている。
まあ、それはそれで取っておくつもりだが、今回復刊されたバージョンは紙自体が褪色に強いということ、らしいということを購入してから知った(笑)。
何故この押井が心血を注いだ上で世間からまったく相手にされない作品で、オイラも寝ないで最後まで観たことがない映像作品の絵コンテを再度購入したかといえば
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絵の描けない押井が下手くそなりに実に丁寧に絵コンテを描いているからだ(笑)。
オイラが知ってる中で押井がこれほど綺麗に絵コンテを描いたのは最初で最後なのではないかね。
宮崎駿の絵コンテ並みに素人が漫画を読む感じで読める。
本来絵コンテってこんなに丁寧に描くものではないんだけど、演出家がアニメーターに勝手な解釈をさせない縛りのために本書や宮崎駿はむちゃくちゃ細い絵コンテを描いているわけ。
で、画描きではない押井が本書のような絵コンテを描いたのは相当に大変だったにちがいない。
その苦労に価する絵コンテだと思う。
おそらくこのわけのわからない映像作品を読み解く唯一のガイドになり得る書籍だ。
それが本書の価値だと思う。



「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」
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いや〜、続編とは超うれしいぞ。
今度は必ず映画館に行く。


『オデッセイ』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
2D字幕版。
公開から結構時間が経っていて、これ以降観逃すと、上映が終わることはないにしても上映時間帯がオイラが観れる時間と合わなくなる可能性があって、慌てて観に行った。
先週からクエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』も始まっていたので、どちらを観るか正直迷った。
本当にこんなことなら『俳優 亀岡拓次』なんて観るんじゃなかったな(笑)。
で、本作、すっごく面白かった。
オイラは大多数の世間と違い『インターステラー』がまったくダメで(笑)。
なので『インターステラー』と比べて云々ではなく、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』と比較できるかなと思えるぐらいの作品だと思う。
まあ本作、原題は『The Martian 』で直訳すれば"火星人"になるんだが、このあたり宇多丸も指摘していたとおり"火星人"だとタコ型のナニなものにイメージしちゃうので(笑)、日本語翻訳版の原作小説のタイトルである『火星の人』というのもナイスなネーミングだと思う。
映画の邦題である『オデッセイ』はまああからさまではあるが『2001: A Space Odyssey 』(『2001年宇宙の旅』)を意識したものではある。
この邦題も悪くはないんだけど、原作小説版の『火星の人』というタイトルの素っ気なさというかドライな感じというか、なんとなく哲学的なネーミングにすら思えるこのタイトルが内容にマッチしていると思う。
マッチというか、アンマッチという意味でね。
本作、有人の探査で火星に来ていたクルーの一人が死んだと思われて火星上に置き去りにされるという物語。
もうこれだけで絶望的な気分になるわけじゃんw。
誰もいない、宇宙服無しでは生きていけない世界。
食べ物は?
酸素は?
本作、"NASA"とか"JPL(ジェット推進研究所)"とか"シカゴ大学"とかの用語が、オイラの世代懐かしの
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カール・セーガン博士の『コスモス』を思い出すねえ(笑)。
で、このオイラのような
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凡人のデブはこんな赤土の世界に一人取り残されたら絶望的になって首くくるわな(笑)。
というぐらいの深刻かつ絶望的な状況下でマット・デイモン扮する植物学者が知力と勇気と笑いでこの難局を乗り切っていく様を描いている。
この絶望的な状況を忘れさせるぐらい、本作はむちゃくちゃ笑いにみちている。
主人公のマーク・ワトニーは本当にしょうもないことばかり言っているわけ。
そもそもこのマーク・ワトニーって大金をかけてアメリカが火星に送り込むような人材の一人なわけなので知力体力は普通の人とは比較にならないスキルをもっているわけだけど、それらのスキルを使いつつも決して深刻さを引きづらない。
このあたりはマット・デイモンの演技もさることながら、監督のリドリー・スコットの演出のよさでもあるのかな。
物語がものすごくスピーディーにサクサク気持ちよく進んで行く。
スタンリー・キューブリック自身は地球上にある数多くの絶対神を信じない無神論者だった。
しかし、人知の及ばない遠くの場所には神的な存在がいるかもしれないぐらいの想像はしていた人だったろうと思う。
それは彼の『2001年宇宙の旅』を観ればわかる。
で、本作のリドリー・スコットは、いるかどうかすら怪しい神という存在は無いものとして考えている。
少なくとも本作を観る限りそうだと思う。
本作の描写でマーク・ワトニーが水を作るために十字架で火をつけるシーン(だったかな?Blu-ray再見時に確認します)は明らかに人間の作り出した神が助けにならないということを意味している。
では、人類が寄るべきものはなにか?
サイエンスと笑いだ。
『2001年宇宙の旅』に比べて、本作は非常に口数が多いというかセリフが多い。
『2001年宇宙の旅』は宇宙の彼方に行っちゃう話だけど、本作は地球の隣の惑星である火星での話。
しかしね、現実問題として火星までの距離は7800万キロメートル。
宇宙の彼方よりは近いけどまったくピンとこない距離である。
現在の技術で火星にロケットが到達するのに最短で八ヶ月。
永遠の時間という尺度でいえば微々たるもんだけど、人間の一生の時間で言えばとてつもなく長い時間だ。
本作は『2001年宇宙の旅』製作当時にあった遠くにあるかもしれない希望に思いを馳せるという哲学が、もしかしたら今現在では通用しないものなのかもしれないという前提で作られている。
たとえ楽観的であっても神頼みにかわる寄るべは科学と笑いではないか、ということを実に説得力をもって明るく描いている。
すっげえ傑作だ。
Blu-ray購入予定。


今週末は心療内科。

by 16mm | 2016-02-28 22:45 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『ノンフィクションW 日本映画を変える銃弾 納富貴久男・ガンエフェクト30年の挑戦』

Alan Gordon Enterprises Mark Vb Director's Viewfinder
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50


先週土曜日、ヘアカット。
前回美容師の兄ちゃんに勧めてもらった
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"シルバーアッシュ"についての意見交換。
ダマにならない効果的な塗り方を教えてもらう。
自分としては結構気に入ってる整髪剤で、だいたい四ヶ月に一度ぐらいの買い足しになると思われる。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ。


『恋人たち - EP』
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iTunesで購入。
先々週観た『恋人たち』の主題歌 & サントラ。
『ぐるりのこと』に引き続き明星/Akeboshiによる主題歌がいい。

ヘビロテ中。
映画の余韻に浸り、映像が思い出されるんだよなあ。
主題歌がすばらしいね。


『ママは習い事がお好き』
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AmazonでKindle版購入。
ハンモックヨガやチョークアートなどオイラが知らなかった分野の習い事が簡単ではあるが紹介されている。
ハンモックヨガなんておもしろそうだねえ。
近くにないけど。
後半は作者の日常漫画になっている。
なので習い事漫画としてのバリエーションは思っているほど多くないです。
まあ青沼貴子すきだからいいけど(笑)。


【TAPIR タピール】木の道具箱
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Amazonで購入。
革の靴やコートのメンテ道具を入れておく為の道具箱。
つい最近まで靴が入っていた空き箱にミンク・オイルやらブラシやらウエスやら汚れ落としやらを入れていた。
が、このほどその空き箱が運んでいる途中でバラけてしまい、中の道具が家の廊下にバラバラと落ちてしまい、親に「うるさい」と怒られたのだ(笑)。
で、革製品のメンテナンスも定期的にマメにやっているし、道具箱でも買っとくか、という感じで購入。
木の質感っていいね。
これから汚しまくってこの道具箱を馴染ませていくつもりである。


『おんなの窓 1〜5』
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AmazonでKindle版購入。
伊藤理佐の本作、ずっとKindle版が出ないかと待っていたのだが、最初の方の巻は電書になる前だったので紙の本でももっていたのだ。
このほどこのシリーズ全部がKindle化したので喜び勇んで購入したのだが、ハテ?、オイラは何巻まで紙の本で読んでいたのか思いだせない。
とりあえず最初の巻から読んでいったら、どうやら3巻までは紙の本で読んでいたのを思い出した(笑)。
オイラが伊藤理佐の作品が好きなのは、作中で作者を登場させても一切カッコつけないところだ。
この手の作者が登場していくとだいたい良い話にしたり、世を憂いてみて、カッコ良さげ、頭良さげを装う漫画が多い。
まあ名前を出せば倉田真由美とか江川達也とか(笑)。
日常や自分の思いをネタにしてそれを漫画にする上で、おそらく伊藤理佐のネタの選択基準は「面白いか面白くないか」というシンプルなものだと思う。。
もっと具体的に言えば、伊藤理佐の描いた漫画を読んだ読者が「伊藤理佐、エラそうに」と思わせないようなもので、なおかつ面白さのあるものをベースに作品にしている。
夫の吉田戦車も『まんが親』で日常をネタにして漫画を描いていて<これも傑作なのだが>比べてみると、伊藤理佐の方が辛辣にドライに容赦なく自分や家族のことをネタにしている。
カッコよく描こうとか、カッコ悪さを取り繕うとかいう考えは一切ない。
が、なんでもかんでも赤裸々にネタにしているというわけではない。
娘が手に火傷を負った時の話は、顛末がネタとして笑える、シャレになるということを見極めてから(結局娘の火傷は結構な重症であったが、完治した模様)描いている。
この娘の火傷を心配する母、という図式であるにもかかわらず、伊藤理佐は最終的には良い話にせず、笑いにもっていっている。
西原理恵子が無頼な部分を捨てた今、女の無頼は伊藤理佐だけだな。
すげえ作家だよ。


浦沢直樹の『漫勉』シーズン2がいよいよ三月から始まるらしい。
シーズン2が始まる前にシーズン0の再放送希望。


『ノンフィクションW 日本映画を変える銃弾 納富貴久男・ガンエフェクト30年の挑戦』
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WOWOWで録画視聴。
北野武の映画や押井守の映画の銃器関係のエンドクレジットに"納富貴久男"とか"BIGSHOT"とか出ていた。
その他ガンアクションのある日本映画によくそのクレジットがされていて、それがかなり印象的に目についていて、ガンエフェクトと言えば"納富貴久男"とか"BIGSHOT"にオイラのなかではリンクされていた。
失礼な話だが、"納富貴久男"とか"BIGSHOT"がクレジットされないガンエフェクトの映画は格下のようにすら思えてたりね(笑)。
そもそも北野や押井に目をつけられるような人間であり会社なわけなので、一流どころなんだろうな、という風には思っていた。
本番組で北野や押井がわざわざコメントで出演してるぐらいだから、納富への信頼の度合いがうかがえるというもの。
その納富貴久男の人となりと仕事振りの一端見せるという興味深いもの。
銃が日常にない日本という国だからこそ日本人にはフェティシズムとしての銃器への嗜好があり、それは銃社会のアメリカとはまったく違う関係性が存在する。
端的に言って、日本人が銃を構えてもまったく様にならない。
役者とて相当に銃と馴染むぐらいに扱いに慣れなければならないんだが、間違った方向に慣れてしまうと
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こんな感じによくわからない左手な構えになる(笑)。
番組内で納富も言っていたのだが、日本人が銃を持つと、アメリカ人がチョンマゲして刀を持っているのと同じような違和感が出る。
それは前述した役者の佇まいもさることながら、銃器そのものがいい加減な考証で映画やTVの画面に映るからである。
小道具係が片手間に適当に銃を選定して用意するのではなく、日本人の作る日本の映画だからこそ銃が出てくる作品であればその専門家が必要とされる。
そうでないと物語そのものがウソくさいものになってしまう。
映画やTVで描かれる物語に比べれば銃の描写など瑣末なことかもしれない。
しかしね、そんな瑣末な一瞬にしか映らないものでも目についてそれが明らかに嘘くさかったら、それこそ一瞬にして物語への興味は失われるものなのだ。
日本で銃を撃ちまくる作品にリアリティを持たせるためには、そのガジェットが徹底的にリアルでなくてはならない。
納富のこれまでの仕事は所謂「神は細部に宿る」という言葉を映画の製作者達に納得させるための戦いだったと言っても過言ではなかろう。
この番組で初めて知ったが日本で独自発展した"電着"と言われるプロップガンの発火機構がアメリカでパテントをとられてしまたという。
それで納富は電着銃のウィークポイントである射撃時の排莢とその反動を発生させるシステムを一新して、新しい考えによるプロップガンを作り出した。
数年がかりのものであり、いまだに改良が続けられ、そしてアメリカでのパテントも取得した。
アメリカでもガンコントロールの問題や銃を嫌悪する俳優が少なくなく、さらに実銃による空砲での発泡の制約から今後電着銃、または納富が考案したプロップガンが広まっていく可能性がある。
リアル銃社会のアメリカ人も認めるフェイクの銃を日本人が作り出した。
これって相当にクリエイティブなことだよな。
この納富という人は比較的寡黙で生真面目で、仕事に対してはむちゃくちゃ厳しい。
自分の仕事に対してはきちんと主張する。
なんかさ、日本のヘボいアカデミー賞でもいいからこういう人にもっとハクをつけるべきではないかねえ。
とはいいつつ、番組の最後であの『男たち』シリーズのジョン・ウーが映画で使用する銃の品定めか、BIGSHOTにやってきてた。
日本がもたもたしている間に、世界がBIGSHOTを、納富貴久男を欲するようになっている。
最後に番組冒頭で納富貴久男が自分が作ったであろうプロップガンを連射発砲する映像があるんだけど
c0022635_21233310.jpg
連射排莢マズルフラッシュのなかまったく瞬きしないんだよね。
すっげええええ。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2016-02-21 21:31 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)