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『惑星大怪獣ネガドン 』

ここ二週ほどであるがDVDも映画も新作を観ていない。
DVDの方は観たい新作はあるのだが、映画は観たいと思うものがなかった。
休み毎にずっと"Shade"をいじくってはレンダリングという作業に没頭していたので、スポーツジムとカメラ店に行く以外はまったくのヒッキーである。
真剣に"Shade8"を買うか考え中。
そんなわけでDVDはほとんどTVで録画した『ケロロ軍曹』と自分の持ち物のソフトを再見していただけだった。

『惑星大怪獣ネガドン 』は会社の友人にDVDにダビングしてもらったものを観た。
予告編でアマチュアが作ったのフルCG映画という事で、アマチュアがどの程度の映画を作って公開したのか、という一点のみの興味で観てみたかったのである。
どの程度のものを作れば胸を張って公開できるのかということで。
自分の結論は、この映画はまったく人様に観せれるレベルではないという事だ。
どの程度の規模と予算と日数と手間をかけたかは計り知れないものがあるのだろうが、苦労したであろう事は想像できる。
が、もはやアマチュアが映画を作っただけで「すごいね」と関心するようなお人好しは世間にはいないのである。
特にこの作品、商売にしてるわけなので、お金を払って観る人を想定してるとは思えないような駄作である。
物語がつまらないという事が一番の敗因であろう。
レトロ調の世界観というのも、物語の設定を軽くする為のものにしかなっていない。
"CG映画をつくる"というベクトルのみで作られたにすぎないので、ストーリーや世界観はおざなりになったのであろう。
ではビジュアルが突出してるかといえば、そんな事はまったくない。

話変わって『ケロロ軍曹』のCDを買った。
"ケローリーナイト"というクリスマスソングがグッドでした。
by 16mm | 2005-11-27 22:07 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(1) | Comments(6)

『ブラザーズ・グリム』

テリー・ギリアム、丸くなっちゃったか、調子が悪かったか。
普通の娯楽作としてなら楽しめる映画と言えたかもしれないが、ギリアムの映画として期待していくといつもの毒がどうも足りない。
ミレー画の"オフェリア 溺死の女"を模したビジュアルなど凝った画面は相変わらずなのだが。
こちらの期待が大きすぎたか。『バロン』のようなテイストを勝手に想像していたオイラが悪いのかもしれん。
ラストのヒトコトもとってつけた感じが否めない。
よく分からないが、ギリアムの肩を持つとしたら、製作のワインスタイン兄弟の介入でこんなんなった、と解釈した方が良いのかもしれないが。

次作『タイドランド』(もう撮了して完成してるようだ)に期待しよう。


今日、登場人物のメモを取りながら『ロングエンゲージメント』をDVDで再見。
この映画の本年度洋画オレ的ベスト1は揺るぎないな。
by 16mm | 2005-11-13 21:59 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(4) | Comments(2)

『ALWAYS 三丁目の夕日』

押井 守が、観客が知らなかったり忘れ去られかけている昭和30年代を使ってファンタジーを作る事ができるというような事を言っていた。
私が生まれる前の年代。当然その景観を知ってるわけではない。その当時を生きて来た人にとっても忘れかけ始めてるものだろう。
だれも見た事の無いお伽の国や未来世界と同列に語られる事ができ、尚かつ決して物質的には豊でないながらも現在から見ると魅力的な年代なのかもしれない。

この感想を書くのに今年のブログをあさってみた。
安心して書ける。
『ALWAYS 三丁目の夕日』本年度私のベスト1の邦画である。

能書きは続く(笑)
by 16mm | 2005-11-06 22:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(4) | Comments(6)

『火垂るの墓』『TAKESHIS'』『ALWAYS 三丁目の夕日』

『火垂るの墓』日本テレビで放送されたのをDVD録画。
まず高畑勳監督がアニメーション映画として作っているにも関わらず、どうして製作したのか理解出来ない。
まさかアニメの監督だからとタカをくくって軽くみていたわけではあるまいな。
まず致命的にダメなのが映像。
アメリカ製のCG映画で眼を肥やされてるというのになぜこんな程度の低い映像を出してくるかな。
『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎監督も、今の観客はCGだと分かった瞬間にドラマから現実に引き戻されてシラけると言っている。
シラけさせない為に腐心するのが演出というものであろう。
よくアニメや漫画を子供だましと揶揄するが、近頃のガキどもは大人より眼が肥えている。
大人なら多少つたない映像であっても脳内補完で気にせずに観る事はできるだろうが、子供はそんな映像に辛抱はしない。
子供だましと言うなら、このドラマの映像は子供すら騙せないものだ。
予算が足りなくて出来ないなら、作らんでよろしい。
絵で描かれただけのアニメーションの『火垂るの墓』でみんな崩れ落ちるように泣いていたのだ。
しかもあのアニメーションは浅薄な反戦などをテーマにはしていない。
アニメーションの『火垂るの墓』で反戦を読み取るのは観た人の思いが反映されてるだけだ。
あの映画にはもっと根源的でタブーになるようなエロティックな要素まで内包していると思う。
TVドラマの方のラストの底の浅い反戦指向には反吐がでる。
つまらない反戦は反反戦につながる。

役者が好演してるだけに残念である。




『TAKESHIS'』初日初回に観る。
駄作でしかない『稲村ジェーン』であっても、桑田圭祐のファンは絶対悪口は言わなかった。
そういうものだと思う。
高校生の時分から、尊敬し私淑してる人間の一人のビートたけしの映画をオイラがどーして悪く言えようか。
オイラの北野映画は『ソナチネ』を頂点に『キッズ・リターン』で終わっている。
北野武監督作は今後も観続けて行くつもりは変わらない。
雑誌のインタビューで北野監督は必死に作品の解説をするように「体感する映画」という言葉を繰り返していた。
映画を観終えた後、どう考えてもその言葉が言い訳にしか聞こえない。
夢の中に夢を重ねて重層的な構造に見えてくる筈がその重層さが体感できない。
今後何かの機会に観て、考え方が改まるのかもしれないが、現時点ではその良さがまるで分からない。
夢オチ、とまではいかないが、「実は夢だった」というプロットや夢と現実が錯綜するという事自体に目新しさがないと思うのだが。

この映画も役者は好演している。
特に京野ことみがすばらしかった。

日本の役者のレベルって上がってるのかもしれない。




『ALWAYS 三丁目の夕日』初日2回目で鑑賞。
久々の一日二本鑑賞。
その後スポーツジムにいったさ(笑)
映画の感想は明日。
by 16mm | 2005-11-05 21:14 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(0)

『INFERNAL AFFAIRS TRILOGY』

『インファナル・アフェア』のDVDボックス購入。
IIIもやっとこ観れた。
本当に奇跡のように隙のない作品であった。
I〜IIIまでを通して観直したが、見落としてるディティールや伏線が結構あったのでまた新鮮に楽しめた。
DVDやビデオで数回鑑賞するであろう事を考えたら、ちょっと複雑なストーリーでもいいのかもしれない。
Iの特典映像を観て驚いたのが、中国の劇場公開時にラストでラウが逮捕されて終わるエンディングがあったのだ。
このエンディングだとII,IIIは作られないであろうから、たぶん劇場でのヒットから続編を決めたのだろう。
とすると、II,IIIへ続く伏線は後で決めていったものなのであろうか?
だとしたら破綻なく着地している映画の出来は奇跡のようなものだと思う。

この映画の全ての登場人物凛々しく描かれている事に好感がもてる。
"バカのキョン"と言われてるコメディ担当のチンピラですら、最後は凛々しく死んでいく。
主役はもとより脇の登場人物にいたるまで"どうでもいい"人物としては誰一人描かれていない。

IIIのラスト、ラウが正気を無くす程に欲していた善はとうとう手に入れられなかったわけだが、私にはそこまで善に執着する気持ちが理解できなかった。
理解出来ないという事は、日常中途半端な善と悪を行き来してる所為なのかもしれない。
それが"普通"という事だと理解する。
究極の善意を欲するというのは、実際にはとんでもない悪党なのかもしれない。
この映画の登場人物は、警察もマフィアも悪党ばかりであったが、そのすべてが『宇宙戦争』に出てくるような悪ではなく、皆非常に魅力的な悪漢達であった。
IIIで出て来たヨンも最後には良い奴だったと思えたしね。

役者の演技は高値安定でどれが最高と言えない程レベルが高かった。
印象に残る演技が多すぎるのだ。
その中でもIの屋上から落ちて来たウォン警視を見つめるヤン。IIのハウ絶命寸前の顔などが印象深かった。

「あいにく俺は警官だ」という台詞が繰り返されるが、警官だから"善"なんだと言い張らなければならないほど、その警官達の"善"もあやふやなものなのだ。
結局、善というものは手に入れられないものであり、全を手に入れようとあがき続けるのが人間なのだと思う。

「あいにく俺は人間だ」
by 16mm | 2005-11-03 23:57 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)