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漫画新刊三冊

先週は映画に行かず。

地元、歩いていける所に巨大ショッピング・モールが。
映画館も本屋もCD屋もアニメイトもある。
非常にうれしいのだが過疎化しつつあるわが町(笑)潰れない事を祈る。
ちなみにオイラはまだ足を踏み入れてはいない(笑)

今週は『WALL・E』公開だが多分初日には観れなさそう。面白いのに間違いはないので早く観たいものだ。

土曜日、夕方迄会社。
帰り道、ヘア・カット。
歯のメンテナンスは今週に持ち越させてもらった。

日曜日、ジムと仕事の素材作成。
ジム着いた時には92.65キログラム。帰る時には92.25キログラム。
一時間ほどでも減るもんだねえ(笑)
時間が合ったのでひさびさにボクササイズ。
そのインストラクターが川口店で多少の顔見知りになっていたお姐ちゃん。
向こうもなんとなく覚えていたらしい。
しばらくはこっちだと思われるので、オイラもしばらくボクササイズをやる事に。

素材作成のため、一時間ほど雲を連続撮影し続ける(笑)15秒ごとにヒトコマづつ。

知り合いの子供(中学2年生)に
「戦争反対の本ってありますか?」
と聞かれる。
戦争反対の本は読んだ事がないが、戦争について書かれた漫画のオススメは教えて上げられる旨答える。
以下、
●『石の花』
●『気分はもう戦争』
●『皇国の守護者』
「漫画ではない本では何かないですか?」
と問われ、以下、
●『戦争論』
●『判断力批判』
両方とも読むには敷居が高くおぢさん(オイラのことw)もまったく理解できてない。
ただ戦争について考えるときのテキストで読めと言われたのでよんだだけ、と言っておいた。
漫画で付け加えるなら宮崎駿の
●宮﨑駿の雑想ノート
●宮﨑駿の妄想ノート
●挿絵を描いた『ブラッカムの爆撃機』
映画なら
●『パトレイバ−2』
う〜む。
ヒトサマの子供に妙な思想を注入してしまったようで気が引けるが、オイラも中学生の時はそんな関心があったよなと思い出した。

『3月のライオン』
待望の2巻発売。
「なんて寒そうな名前なんだろう 初めて見た時そう思った」「ぼくたちの国の神様の子供」
「刺すわよ 寝てるとこ もう二度と起きれないくらいね ええ 好きよ」
いやもう言葉もでないほどの台詞。
素晴らしすぎる。
こういう作品を読める事に感謝したい。
この作者、相当に奥が深くて暗い。そして暗い中にはかなくも小さな灯火を抱いている人だと思う。
二階堂が出てくると物語が加速していくのが面白い。
ラストの桐山の絶叫。
孤高であり孤独であることの覚悟が突き刺さる。
トビラ画の連作が絵物語風のサイドストーリーになっていてそれも面白い試みであったと思う。

それと神山健治と羽海野チカで新作アニメ、『東のエデン』が製作されるとのこと。
待ち遠しいな。

『岳』
これまた待望の8巻。
やはりすばらしい。
毎度思うのだが、オイラはこの本さえあれば宗教なんかいらん。
死者と向き合う事のある種の理想が描かれている。
『おくりびと』もそうであるが多分"魂"というものの存在を肯定的に描いているのだ。
もの言わぬ死者。しかし魂が屍の中にも必ずあると信じているから、生者と関わるのと同じぐらい、いやそれ以上に愛情をもって接する事を是としている。
三歩の
「よくがんばった」
オイラの死ぬ時は、お経なんぞいいから、せめて愛情をこめてそう言ってもらいたいものだ。

『どうする?2人め』
知らなかったが、現代洋子の新刊が出ていたので購入。
おもしろい。
この人の漫画、画も上手いし話のつくりも良いのだが、自信の家族漫画が自信の予想以上に売れてしまったのがツライところなのではないか。
『みそぢのこいぢをぢゃまするな』なんて面白かったからね。
家族漫画を描きつつ、また別の形式の漫画を描いてくれたらなと思ったりする。

今日は『​​情​熱​大​陸​​ ​』で中​"井"がでるな。

明日は朝から勤務先ではない場所で長々と朝礼で気が重い(笑)
by 16mm | 2008-11-30 20:37 | | Comments(2)

『私は貝になりたい』

中島みゆきと松田聖子がCMしているのを観た。
まあ、中島みゆきをトーテムとしているオイラの贔屓目もあるとしても、聖子よりみゆきの方が若く溌剌としていると思う。

前の情報であるが、マイクル・クライトンが先日亡くなったとのとこ。
原作は読んだ事無いのだが、映画になったものは結構観ている。
最新科学に裏打ちされた原作だったのは、映画を観ればわかる。
まだ若いのに...。
ご冥福をお祈りいたします。

金曜日夜から日曜昼間まで会社。
集中的してできて割とはかどりはしたが、全体的にまだ進行は遅い。
特に今週からオカネになる仕事がはるのでそちらへ力を出さねばならぬ。
家で素材作成と、今迄集めていた素材で使わないものを削除する。
この手の事に未練がましくないのがイイところだと自画自賛(笑)

三連休の最終日の今日、ジムに。
家での素材作業があるのでごく軽めに終わらせる。
30分のランニング・マシンと軽めの筋トレ。
92.75キログラム。
会社に泊まり込んでいるときはほとんど食べなくても平気で、実際食べてなかったのだが体重減にはならなかったようだ(笑)

『銀魂』のエンディング・テーマredballoonの"雪のツバサ"のCD購入。
イイ。
iTunesで購入できればいいのだが、曲がないのでは仕方ない。

突然、中島みゆきの"やまねこ"が聴きたくなってアルバムをiPodに入れる。
20年ほど前の曲なのにまるで古びていない。全体が切れ味の鋭いエッヂのような作品ばかりであった。


『私は貝になりたい』
日曜日MOVIXさいたまにて。
面白かった。DVD購入決定。
今年の『ぐるりのこと。』『おくりびと』『ハッピーフライト』同様に赤字大きな文字で"傑作"と書いてもよかったのだが、それを思いとどまったのには理由がある。
まず良かったのがこの映画が映像で語ろうとする監督の意志が感じられたからだ。
『私は貝になりたい』は何度か映像化されている。
オイラはフランキー堺版のモノクロを最後のシーンだけTVで観た覚えがある。
そして更に所ジョージが主演したTVドラマも観ていて、これもなかなか良かったと思っている。
特に処刑を宣告されるシーンで立ち眩んで倒れるシーンの所ジョージの演技はすばらしく、これは今回好演した中居も及ばなかった部分ではあった。
脚本は大御所、橋本忍の作。
何度も映像化されているのはその物語が万人受けし、ヒットする事が約束されているようなものだからだ。
ある意味だれもが知っているクラッシック音楽を指揮するようなものであろう。
指揮者がヘボであっても曲の主軸を曲げなければそこそこ聴いていられる。
逆に主軸を意図的に曲げたいと思っていてもそれが出来ないのがクラッシックなのだと思う。
この映画の監督である福澤はこの映画を脚本通り撮りつつ、映像表現によってより監督の作家性を加味した。
演技や台詞の演出だけではなく、むしろ映像的な美を追求した作品になっていた。
全編を通じ仲間由紀恵がより美しく描写されていたのは言うに及ばず、他にには、
●CGによる空襲やB29の描写がCGっぽくなくリアル。
●TVドラマ出身とは思えないリアル指向の照明。暗くはあるがものが見えないほどの暗さはなくメリハリがありシャープな印象。
●房江が子供を連れて巣鴨プリズン(観ながら、いまそこはサンシャイン60になっているんだなと思った)に豊松に会いにくるシーン。接見の部屋で房江の姿を見せずに子供の話し声だけで近づいてくる事を表現する演出。
●巣鴨プリズンの内部の描写のすばらしさ。たぶん映画的な嘘はついている筈だが見応えのあるセットデザイン。映像的な工夫てんこ盛り。
●窓から壁にさしこむサーチライト。
●雪景色、紅葉、そして豊松と房江が最後に行き着いた切り立った断崖のような海の描写。それらが魅力的に描写されている。
●監督の人間性の最低さ(ある意味褒め言葉なのだが(笑))で作られた『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の絞首刑シーンには迫力では及ばないものの、十分衝撃的な絞首刑シーン。
●絞首刑シーンで、手に握られた家族の写真を最後に見ようとして、その寸前で顔に覆面をかぶせられる。たしか最後に見る事はできなかったような気がする。その写真の家族の顔を指でなぞる演出。
まだまだ色々あるのだが、圧巻はクライマックスで豊松が遺書を書き始めるくだり。暗闇で瞳にキャッチライトが鋭く光り、それが台詞以上にその状況の内面を語っている。
このような映像を切り口としているのは他には岩井俊二ぐらいで、比較的日本では珍しいタイプの監督ではないかと思っている。
冒頭、この映画を極端に褒める事をしなかったのは、この監督の真価というものは次作で分かるのではないかと思うからだ。
今回、物語的には借り物であるのは間違いないわけだが、(オリジナル作品が成立しにくい状況であるのは分かっているが)だからこそ物語を含めてオリジナルの作品を手がけてもらいたいと思ってるのだ。
今回の映像を素直に捉えれば、サイコ・サスペンスなんて上手く成立しそうではなのか。
『セヴン』のような作品が日本で作られるかもしれないと期待したりするのである。

全体を見ても定番の物語の強さとでもいうのか、破綻無く良い作品に仕上がっている。
例によって井筒某(またどうせ観ないで批判してるのだろう。オイラはこの監督の思想指向的に近くはあると思っているのだが、いかんせんアホ、なのだ(笑))やおすぎなんかは週刊誌で本作を批判してましたっけね(笑)
まあ批判は自由ですがね。

演技は中居も健闘しているが、もう今一歩いければと大きな御世話をいいたくなる。まだ驚きの演技を驚いた顔で演じている部分があったりするのが惜しい。そうは言っても全体としては実に上手い役者である。

同じスマップの木村拓哉と共演した六平直政が出ていた。この人映画やTVドラマにひっぱりだこだね。作品に軸に関わるようなキーとなるバイプレーヤーとして魅力があるからね。
六平が新兵訓練で中居を「このアイドル。このアイドルめ」とケリをいれてるシーンが微笑ましい(笑)

何度も言うが個々の役者の演技力をこの映画の映像演出がそこあげしていると言える。台詞や演技だけを演出するのが監督ではない。それらを含めてどう見えるか、というのを演出するのが監督なんだと思う。

この映画のタイトルにもなっている「貝になりたい」という言葉の意味の深さを思い知った。
愛してやまない妻子のところに帰るという願いではなく、人間であったということこそが豊松にとっての悲劇であったという結論。
家族としての絆、人間としての英知なるものは、理不尽な死の前にはまったく魅力のあるものではないのかもしれない。
この作品は最後の最後で修復が不可能なほどの絶望感を観る者に与えているのだと思う。

私にとって極東国際軍事裁判、いわゆる東京裁判というものは裁かれた者達よりも、そこで裁かれなかった多くの者のを出したものだという意味で理解している。
それは友人を含めた他人が出兵するのは人ごとで喜びながらも、いざ自分に赤紙がくると絶望の縁に陥る。
戦中は兵隊を軍神などと言っておきながら、戦後は豊松の助命嘆願の署名に嫌悪する態度(これはアメリカでベトナム戦争帰りの兵隊に対する冷遇にも似ている)。
豊松が処刑されるのなら、生き残った多くの日本人も生きる資格があったのか。
軍人でも潔く自決した者はいい。
裁判を姑息に回避して生き残り国会議員になった者がどれだけいるか。
そしてその周辺で暗躍し金を儲けた奴だっている。
それがこのみっともない日本を作り出した。

その端くれである私も相当に恥ずかしい日本人であるとい事を今後とも自覚していきたい。
by 16mm | 2008-11-24 21:04 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(6)

『ハッピーフライト』

パンツを後ろ前にはいて気がついた事。
お尻を掻くときはパンツの"社会の窓"は後ろにあった方が便利だな、と(笑)


「脚なんて飾りですよ。エライ人にはそれがわからんのです」
という言葉がある。
競馬にまったく興味がないのだが、騎手を振り落とした馬が一着ゴールイン。
武騎手には大変失礼だが、騎手は飾りか?と思った瞬間。


真木よう子、結婚妊娠とな。
どーなるんだ『SP』(笑)
真木よう子のいない『SP』なんて言葉攻めのないSMを見せられるようなものではないか(笑)


相変らず土曜日は会社。
金にならない仕事というのは気楽なもので、今更な試行錯誤を繰り返している。
金曜日から土曜日にかけて会社に泊まったのだが、休憩スペースのソファが意外なほど寝れるというのに気がついた(笑)
シャワーを浴びれないのが辛いところだが、寝るだけならカプセル・ホテルに行かなくても済ませられそうである。
寒くなかったので毛布もなにもかけずに寝た。これから先喉の事を考えたらマスクをして寝るべきかもしれん。
それでも朝、自分のうめき声に驚いて起き上がった(笑)寝たのが午前3時。起床が午前8時30分。寝過ぎた。6時には起きるつもりだった(笑)
それでも仕事の方向が見えたので午後3時にはあがり。
あとは自宅で延々と素材を作れば良い。


『銀魂』の主題歌、HEARTS GROWの『かさなる影』のCD購入。
良い歌である。


右足の皮がマメかなにかではがれたので日曜日のジムは休止。
自宅で件の素材作成作業。


ヤングマガジン誌で掲載された、ちばてつやの『トモガキ』の後編。
名を成した漫画家達の若い頃の思い出話は興味深く楽しく読めた。やはり画の上手さであろう。まったく衰えていない。体力が続けば今の漫画界の競争にだって余裕で勝ち抜けると思う。
しかし、この作品、明るく楽しかったのだが最後の頁の最後のコマでゾっとするような"死"を感じさせた。
作中、実弟のちばあきおの死について描かれていなかったのは作者がいまだそれを冷静に語れないからだろう。


初めて見たのはたしか"笑っていいとも"の日曜日の増刊号だったと思う。たしか中学生ぐらいだったろうか?
その頃の増刊号は嵐山光三郎が番組の幕間にゲストを交えて対談してたりしたのだ。
で、
「今のお笑いをくだらないとか教育によくないとか言ってるお年寄りが『水戸黄門』がすきだったりする。あの番組、旅先での事件を黄門様の印象一つで状況を精査することなく悪者と決めつけて殺してる。民主主義もなにもあったもんじゃない」
のようなことを言っていた(記憶でかいたので、あくまでもそんなようなことを言っていたという事です)。
世間知らずでバカだったオイラは、世の中を常識の外から見る人間がいる事を知っていたく衝撃をうけた。
常識の外でありながら、理屈は通っているように思える。ビートたけしの本を初めて読んだ時の衝撃と同じだ。
すごく魅力的にみえて、どうしたらこうなれるのか見当もつかず、取りあえず本を読み始めたのはそんな頃であった。
こんな見方をできるヒトになりない、と世間知らずでバカでサルだったオイラは思った。
件の黄門様の事を言ったのが、筑紫哲也だった。
大学生になってバイトをして、ある程度好きにカネを使えるようになると朝日ジャーナルを買って読み始めた。
全部を読むわけではなく筑紫哲也の『若者たちの〜』シリーズの対談だけ読んでいたようなものだった。
ニューアカデミズムなんて言葉も一部に浸透して消滅しつつあった頃、遅れてきたオイラは筑紫哲也の周辺にあるものを必死に掴もうとしていたのかもしれない。
正直TV番組での筑紫哲也にも本をかいた筑紫哲也にもあまり興味が無く、あくまでも黄門様の事を話し、オイラにある種の希望を語ってくれた人だと思っている。
それだけで十分だ。
オイラは筑紫哲也ほどのリベラリストにはとうとうなれなかったが......
今更だがご冥福を衷心よりお祈りいたします。


映画の予告編、『感染列島』『誰も守ってくれない』が面白そうなのだが、タイトルがあか抜けなくていけない。
すごく面白そうに感じる『ラブファイト』もなんだかなのタイトルだし。


『ハッピーフライト』
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傑作!!!
土曜日MOVIXさいたまにて。
『スウィングガールズ 』から期待して待っていた甲斐があったというもの。
アンサンブル・プレイの映画作品としては最高レベルではないだろうか。
どの登場人物にも見せ場がありそれを上手く集約させている。
つまり飛行機を安全に飛ばし、乗客に安心と旅の楽しさを味わってもらうかという部分に集約されるのだ。
役者諸氏はその演技力もさることながら演出力によって登場人物としての魅力がうまく引き出されている。
綾瀬はるかは今年映画に出ずっぱりのような印象であるが、どの役も違って見える。単なるアイドルではなくちゃんと演技力がある役者ではないのかと今年三度目の彼女の映画を観て思った。コメディエンヌの才能もあるかもしれん。
登場人物に誰一人つまらない役として描写されている者はなく、本当にすべてが魅力的であった。
田中哲司もよかったなあ。
女性なら田畑智子、肘井美佳、平岩紙、江口のりこ、いとうあいこ、宮田早苗...やっぱりみんな良いや(笑)
江口のりこってこんなに魅力的だったんだとも思った。本人の才能もさることながら演出家の力量だろう。
ラストで田畑智子が待ち合わせていた客のところに行き、いないと分かってテーブルでため息をついた向こうで黄色いトラベルバック。客の顔を改めてみせるという品のない描写をせずに観客にわからせる(これはその後に恋愛に発展しそうなシチュエーションなだけに過度に分かり易くするのは下品だとオイラは思うのだ)。こういうのが映像的な演出力っていうんだろうな。
矢口監督の映画は登場人物が劇中で必ず成長する。
眼に見えるようなものもあるが、非常にささやかな成長というものもある。
登場人物たちが映画の終わりに少しでもマシな人間になっていくというのが非常に清々しく感じる。
矢口監督の持ち味の一つだ。
そして、この映画のもう一つの主役であるボーイング747-400。
戦闘機や爆撃機がカッコよく見えるのは当たり前だが、まさか旅客機がこんなにもカッコよく見えるとは思わなかった。
監督の愛情がここでも見て取れる。
離陸迄を横移動で延々とおいかける。コックピットのコンソールやレバーの動き、車輪の格納の描写。フラップの動き。飛んでる飛行機の更に上から描写。入道雲の隙間を行く旅客機。etc...。観客が観た事もないような場所の細かいディティールの積み重ねで魅力を刻み込んでいく。
圧巻は台風で雨が降り滑走路がハイドロプレーニ ング現象をおこしたためエアブレーキとともにエンジンを逆噴射させる描写。巻き上がる雨と飛沫の飛び散り方がすばらしい迫力を出していた。
副機長の機長昇格のためのOBJという設定で困難さを出すための台風と雨という側面もあったろうが、ビジュアル的にこのような描写をするための設定ではないのかと思えた。
監督の粘りと思考が支えた映画なのだろう。
監督が描いた本作の絵コンテが発売されていた。観る前だったので手には取ったが読んではいない。『スウィングガールズ 』も画コンテを描いていてたしかその通りに撮影していたようだった。
アニメーションではなく実写で、しかも日本で監督のイメージ通りの映像をという部分で固執すれば制作費が高くなる恐れだってあるのだ。だから実写の大部分の監督は絵コンテは描かずその状況に応じて柔軟に映像を作れる人間が重宝されてきたのだ。
しかし、考え方によっては絵コンテが監督のイメージ通りであるならば、撮影計画や予算の配分もたてやすいだろうし、近年CGを実写でもつかうようになると、そのために絵コンテは絶対に必要になってくる。
矢口監督というひとは自分が撮りたい映像を、撮影前から決める事ができる稀な部類の監督だと言える。
オイラが観た空撮を含めた航空機が出てくる映画でのベストはリドリー・スコットの『ブラックホーク・ダウン』なのだが、カネさえあれば矢口監督ならそれに匹敵する映像が撮れたにちがいない。
というのはボーイング747-400がホノルルから引き返していくところの雲の中に入っている描写に物足りなさを感じたからだ。
明らかに最初と最後に予算を割当、中間は登場人物の状況の描写で切り抜けている感じ。
雲の間を進むボーイング747-400を上空から撮影(CGにするだろうが)のようなものがいくつかまじっていたらと思うのだ。
が、そんな事は詮なきこと。
それを割り引いてもこの映画のすばらしさは損なわれない。
本作のDVDも楽しみだが、矢口監督の次作も期待したい。
願わくば、監督にはうんとお金もちになってもらいたいと思う。

蛇足。
いまスチュワーデスって言わないですかね。スッチーとか(笑)
CA。キャビン・アテンダント?っていうんですかね。
スチュワーデス、ってググったらソープランドがでてきましたが(笑)
それはアレですかジーパンをジーパンというのは恥ずかしくて、デニムとかジーンズというのが今風というアレでしょうか(笑)
オイラは言いますよ、ジーパンって(笑)
スチュワーデスっていうと、おぢさんの世代だと『スチュワーデス物語』になるんですけどね。
『ハッピーフライト』でも綾瀬はるかがいつ「教官!」って言うかドキドキしてたですよ。
なんかこれも一種のトラウマですかね。飛行機モノの作品を見ると堀ちえみが思い浮かんじゃうのは(笑)

矢口監督も周防正行監督も題材だけ見ると伊丹十三を思い出してちょっと警戒するんですけどね。
伊丹十三も好きですよ。全部観てるわけじゃないけど、『マルサの女2』ぐらいまでは好きですよ。
by 16mm | 2008-11-16 20:39 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『人のセックスを笑うな』

世間は日本シリーズだろうけど、野球にまったく興味の無い人間もいるですよ(笑)

シルバーボディの車体は汚れが目立たなくていい(笑)

土曜日は、歯のメンテナンスとジムに。
金曜日に晩ご飯代わりにおでんを食べてたら歯が欠けた(笑)
どうやら神経を抜いた歯が虫歯でモロくなっていたようだ。
補修してもらう。
ジムに行ってランニングマシンと筋トレ。体重91.75キログラム。
この人生の伴侶ならぬ、人生の厄介モノである脂が減らぬ(笑)
それは医者の忠告を聞かずに飲み食いしている所為だが、運動量も上げねばならぬか。
今でもそんなに苦しい運動をしているわけではないが、これ以上になるとこのささやかなジムの運動すらやらなくなるかもしれない。

小室哲哉が逮捕されて、こりはまちがいなくいわゆるひとつの"ケミカル"系の禁止薬物の容疑ではないかと思ったら詐欺であった(笑)
前々職の友人に勧められてオイラも散々聴きまくったなあ。
部屋の中にある筈のCDが見つからぬが"CRAZY GONNA CRAZY""I'm proud""SEVEN DAYS WAR""GIRLFRIEND"や"マドモアゼル・モーツァルト"の音楽が好きだなあ。
一時サカモトかコムロか?などともいわれましたかねえ。
言ってたのはオイラだけかもしれんが、オイラはどっちも好きだが。

先週も観たい映画はなく劇場をパス。
今週末は『ハッピーフライト』。当日できれば観に行きたいものである。
『容疑者Xの献身 』ってまだやっていて、それもシネコンで一日フルで上映している。予備知識なしであるが観てみようかな。劇場版の『相棒』もそんな感じで観に行ったし。


本日日曜はwowowで録画した映画と久しぶりに『スウィングガールズ』のコメンタリーを2種聴きながら素材作成と素材集めで自室にカンヅメ。
寒さに負けてストーブを点ける。

別冊カドカワ誌で『ポニョ』の特集。
なんだかんだ言ってこの手を本を買ってしまう。
どちらにしてもオイラの中で映画監督としての宮崎駿への興味は失せている。
今後は、言うなれば『ラピュタ』のようなものを(作れるかどうかは別にして)作れたら観たいと思うだろうけど、そうでなければ今迄作った映画で十分だと思う。

なんだかんだ言って、先週はエンコードした『マイノリティ・リポート』iPodで通勤時に視聴。エンディングや途中に挿入されるトムがらみのメロドラマシーンの甘さを我慢すれば撮影やアクションは今観ても感心するほどすばらしい。劇場では派手さだけで細かいディティールを観切れてなかったのだろう。そう言う意味ではDVD等で何回も視聴するにはもってこいの映画なのかもしれん。
今日は新たに『フルメタル・ジャケット』と『インサイド・マン』をエンコードした。


『人のセックスを笑うな』
wowowで録画したものを視聴。
この魅力的なタイトルの映画を観ようと渋谷の映画館に行って満員で入れなくてすごすごと引き返した事がありました。
その時劇場の兄ちゃんが
「『人のセックスを笑うな』は本日満員で入れません。『人のセックスを笑うな』は本日の当日券は完売です。『人のセックスを笑うな』は...」
と、連呼していたのが微笑ましかった(笑)
やっとwowowで放送された。
結果、観て良かった。
初期の森田芳光の映画を思い出した。
印象は地味なんだけど、観る側を飽きさせない工夫を映像を通してしているところが好感である。
シンメトリーをほぼ全編のカットの構図に反映させている。カメラがまったく動かないFixショット。動くのは自転車やオートバイを横で追いかける移動撮影ぐらい。
ほとんど自然光のみ(ではないだろうが)にみえる暗いリアルな画質。
森田芳光の『家族ゲーム』のように、役者にボソボソと小声で喋らせる。
この徹底したリアリズムは女性の出演者、永作博美と蒼井優のちょっぴり浮世離れした感じの演技とのバランスをとりつつ、彼女等の演技を観る側に納得させる効果がある。
またリアリズムの中で彼女等はかなりドロドロとした役回りの筈が、その浮遊したような演技のおかげで印象を軽いものにしていた。
全体のバランスが非常にいい。
あらゆるところに監督の信念と趣味が感じられる作品であった。
この『人のセックスを笑うな』というタイトルが適切に表されるようなシーンもなければ台詞もない、所謂普通のリアルな恋愛映画と言えるだろう。
監督が女性ということもあるだろうが、女性がみればすごく納得出来る映画なのかもしれない。
オトコのオイラは女の人の理解出来ない部分を再度認識させられたようなものだ。
永作博美も蒼井優もすごくいい。
前に会社の同僚で"えんちゃん"みたいに手足をジタバタと動かすちっちゃい女の子がいたっけと思い出した。
"えんちゃん"かわいかったなあ。
監督の趣味が徹底されたラストのクレジットもいい。文字の大きさやデザインを変えてるだけだが、これを考えるのだって大変だ。
ただ良い映画なんだけど、ある種の結論をださないとリピートで観る事はあまりないかもしれんなと思う。
結論がでないのが人生であり恋愛であるという結論だと言うことも考えられるが、やはり何らかの結論というものが物語には必要なのかもしれないと思った。
ラストカットで"みるめ"がハート型のライターに火をつけるシーンの後に
"会えなければ終わるなんてそんなもんじゃないだろう"
という文字が出てくるがテーマなのかもしれん。
どちらにしてもリアリズムをやる、物語を紡ぐ難しさを痛感した良作であった。
by 16mm | 2008-11-09 21:05 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(2)

『マイノリティ・リポート』

三連休。映画の日があったものの映画に行かず。
『ブタがいた教室』は観たいという魅力はあるのだが、どうしても観たいという衝動に繋がらず(笑)
『レッドクリフ』はそもそも『三国志』を読んだ事も無いし興味が持てないので、観たいという対象にならんかった。


土曜日はほぼ定例化しつつある会社へ。
仕事半分遊び半分の作業。
そういう仕事、つまりオカネが発生しない仕事を振られたのでこんな調子の気構えで。
で、このお金にならないという所がオイラには重要。会社は青ざめるだろうが(笑)
要するに最低限の基本ラインさえ合っていればなにをやってもいい。
と、オイラは受け取った(笑)
いや、周りはどう思っているかは知らんが(笑)オイラはそれで突っ走る。
一応ノルマにしていたモデリングは完成。それでもあんな単純なモデルに4日はかかっちゃてるので威張れたモノではない。
一応完了予定迄一ヶ月はあるものの、これからの作業は自分ではあまりタッチしたことがない領域なので独習しながら進めるつもり。
時間短縮のため、考える作業は徹底的に会社以外の時間でやる。会社ではそれを実作業に落とし込む事だけを考える事にする。
そんなこんなで、土曜日に終わると思っていたモデリングが日曜日の明け方になってしまい(笑)上野始発の電車で帰宅した。
それでも仕事がこういうのなら楽しいんだけどねえ。
日曜日は半日寝てすごし、むっくり起き上がって件の仕事の資料集めをせっせとやる。
本日月曜もジムには行くも、集めなくてはならない資料を思うと気もそぞろで、ランニングマシン20分ぐらいで切り上げる。
92.25キログラム。
うは、微妙に肥えてやがる(笑)

アメリカでまたも銃によるいたましい事件。
銃はアメリカの持ち味でもあるし、声高に銃をヤメレとは言えないが。
しかし、AK47を個人で所有というのは、護身のためとはいえ過剰装備ではないかと思う。
それを許している国家もぼちぼち考え時かもしれん。

CDになっていないのでYoutubeでおとした、中島みゆきの『記憶』を繰り返し聴いている。自分の葬式に坊主の読経よりこの歌をかけ続けてもらいたいと思った。

ネットの記事で知ったが『続・三丁目の夕日』の冒頭に出てきたゴジラは、Zbrushで山崎監督がモデリングしたとのこと。
同じソフトを会社には入れているが(笑)使えていない(笑)
やっぱ山崎監督はすげえ。


定期購読していたモーニング誌。ボチボチつまらなくなってきたなと思ったら、諸星大二郎の『 西遊妖猿伝』が掲載されることに。
今の双葉社で諸星の『 西遊妖猿伝』を掲載できる雑誌がないのは分かるが、こんなお宝を他の雑誌にやってしまうとはね。色々葛藤はあるんだろうけど。
とにかくうれしい。取りあえずモーニング誌なら当分潰れないだろうしね(笑)
あ、その前に潮出版社で掲載されてましたな。ここからは離れられて個人的には良かったと思っております(笑)うひひ。他意は、あまりない(笑)

同じくモーニング誌で浦沢直樹の新作が掲載。
『BILLY BAT』。
面白い。やはり続きが楽しみである。

『毎週かあさん』
「?」と思ったら、サイバラのヒトコマ漫画を集めたものとのこと。
いやいや、オモロイオモロイ(笑)
さずがサイバラ、そのヒトコトがすばらしく鋭かったりする。
"酔っぱらいが「地獄だあー死ねー」と言っていたのを息子がみて「あの人はデスメタルだ」と見極める"
くくくくく(笑)

久しぶりにヤングマガジン誌を買う。
大友が連載終わってからは買っていなかった。
ちばてつやの『トモガキ』掲載。
すげえすげえ。ちばてつや、半分引退しているもんだと思っていたらとんでもない。こんな面白い漫画を描けるじゃん。画も最近の若い奴らとは比べ物にならないほど上手い。表情が実に生き生きとしている。
漫画の内容が自伝というか回顧ものではあるので、興味深く読めたということもあるが、実弟のちばあきおとの思い出という側面が大きいと思われる。
後編が来週。期待大。


文化放送。『大竹まことゴールデンラジオ』
普段は聴けないこのラジオ。阿川佐和子が出演している曜日なので聴けるとうれしい(笑)
んで、今日は話題の泰葉がゲスト。興味津々で聴いていたが途中でいたたまれなくなって聴取を断念(笑)
ところで、個人的な好き嫌いでしかないが、大竹まことの面白さがわからん(笑)
また吉田照美が昼に帰ってきてくれないもんかな。

"リボルテック プロテクトギア 紅い眼鏡版"を、今更ながら欲しくなり何件か電話したが売り切れとのこと。
遅きに失した。
欲しいと思ったらすぐに買わなくちゃならんのね、この手のモノは(笑)


『マイノリティ・リポート』
件の仕事の参考にと思いDVD購入。メイキングを全部観て、本編を途中迄観た。
結果かなり参考になった。真似するわけにはいかんが(笑)
作品も劇場で観た時よりも面白く感じられた。
なによりもあの"銀残し"を使った画質がいい。すばらしい。
メイキングを観て、この映画で使われていたVFX技術に今更驚いたりした。
驚いたけど、いまではもう当たり前の技術で、さらに上を行っているんだろうけど、オイラはそれを知らない。
知らない事は罪だよなあと思う。
by 16mm | 2008-11-03 19:27 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(2)