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『RED/レッド』

先週の拙ブログで色々弱音を吐いたところ、コメントやメールをいただいたり、直接の励ましと心配のお言葉をかけていただいたりとたいへんありがたく思っております。
一応それぞれに返信などをしていましたが、改めて皆様ありがとうございます。
親身になってアドバイスなどもいただき、寝る前に薬の服用とホットミルクを少々飲むと落ち着けてるようです。
先週は一応眠れましたが、たまに息苦しくなりドキっとしましたが、すぐおさまりました。
実際これが心因性のものなのか、それともアレルギーが遠因するものなのか、それとも単純にオイラに辛抱が足りないのか。
そして多少なりとも納まっているのが薬の所為なのか食生活の所為なのか。
夕食を取るとなんとなく寝る時に息苦しくなるような気がして、先週は晩ご飯とらずにいました。
こんだけ色々やってしまうと何が原因か分からなくなりますが、当事者としてはとにかく症状が治まるならなんでもいいという気分でもありましたし。
会社の診療所に行ったところ、やはり鼻づまりでや痰では滅多に死なないということを言われておしまい。
たしかにそうなのかもしれないが、そうするとこの状態で窒息すると思い込むオイラの心の問題と言うことになるが、それはどこに行けば治るのか。
色んな病気で苦しんでいる人がいて、理由を言うと一笑に付されてしまうような症状もあるでしょう。
しかし、それによって本当に苦しんでいるのなら、医者はもうちょっと患者に対して親身になってくれたら、と思うのは甘えだろうか。
人間、自分の考えが及ぶ範囲でしか物事を理解できず、その範囲を越えると自然と半嗤いになっていくものだな。
自分も気をつけねばな。


土曜日。なんとなく一日寝ている。


『十三人の刺客』のDVDが出たんだった。
まだ買ってない。
というか買うかどうかどうしよう(笑)。


先週iPad2がきた。
オイラがカネを払いw、母親が使うものだが、少しでも使用頻度をあげようとアプリをドカドカいれた(無料のだけどw)。
その中で自分もiPadがあったらやってみたいと思っていたのだコレ

Zen Brush(有料)。
iPhoneでも入るアプリなんだけどやはり書く面積が広いiPadでやってみたいと思っていたのだ。
これが思った以上に面白い。
根気が続けば水墨画っぽいものも描けそう。
母親も割とこのソフトには食いついた模様。
普段は株と投資信託の情報しか見ないという生臭い事を言っているのだが、メールの習慣もないのでとにかく触る事に慣れさせようと必死の作戦である(笑)。
母親が使わないと、オイラだってそうそう使い道を思いついてる訳ではないので(笑)。
文字打ちは五十音配列ので行っている。
やはりキーボード慣れしてない老人にはこの形式がいいのかもしれん。


日本ほど原子爆弾や放射能の恐怖というものを知っている国民というのは世界中を見回してもない、と思っていた。
3月11日までは。
それが正しく現状の原発の情報を流さない東電の対応や、政府の放射線量の基準値の引き上げなど、とても『はだしのゲン』の国とは思えない。
つーか、国会議員や東電のトップは漫画など読まないってか。
原子爆弾が日本に二つ投下されて66年。
日本は放射能の怖さを忘れつつある。
オイラを含めてどこか安穏としていたように思う。
これから4年から5年たった時、その事態の結果は覚悟して受け止めようと思う。

俳優の山本太郎の原発発言によってドラマを降ろされた件。
この状態にいたっても電力会社はメディアの最大のスポンサーとしてあり、その限りにおいてメディアは矛を向ける事はない。
今思い出したのだが、ドラマ『北の国から』で酔っぱらった黒板五郎が原発に対する軽い批判の台詞がシナリオ本にはあったのだが、本編ではまるまる削られている。
倉本聰のシナリオが削られるなどなかなか無い事であろうから、それ以上に強力な圧力があったことが伺われる。
東電のトップや政府のトップなど、顔の見える者達にたいしては強く批判もできるが、形がおぼろげである反原発の流れに組するような報道はかなりの部分で抑えられている。
その神経質さが今回の山本の降板劇にもつながったのではないだろうか。
人を憎んで罪を憎まずな状態か。


光iフレームは返却することに。
契約解除して梱包した。


会社のある駅の出口から出たところに某宗教団体が街頭で演説&ビラくばり。
この宗教団体が目の前にくるとだいたいオイラはツバを吐き、両手で中指を立てて、或は親指を人差し指と中指の間に入れてw、ここにはかけないNワードを言うのだが(笑)。
こいつら選挙で立候補するときの公約で北朝鮮の拉致被害者をただちに奪い返す、みたいなことを言ってたんだよね。
こんなデリケートな問題を軽率に公約にすることが本当に鼻持ちならないクソどもだと。
でも、その時街頭に立ってたのが女性で、スタイル良くて、美形で、眼鏡をかけていて(笑)。
「抱いて」
と思わず言いそうになったオイラ(笑)。
どうりで日本にパンクが根付かない筈だ(笑)。
「きみは許そう」
心の中で中指を立ててオイラはさっていった(笑)。


長門裕之が他界。
この人に取り立てて思い入れがあるわけではないが、ひどく晩節を汚した人であるな。
オイラとしては有名人のシモの方のゴシップは嫌いではないが、それでも自分と関係のあった女性とのこと自慢げに本にかくという人間の精神構造が我慢ならない(笑)。
人間として下らないヤツだなと。


『「週刊新潮」に巣くう悪魔の研究―週刊誌に正義はあるのか』
高かったぁ(笑)。
この本高かったよ(笑)。
兎に角なんでも良かったのだ。
会社帰りに電車の中で読む本がたまたまない。
iPod touchで映画や音楽を聴く気にもなれず、読みたい週刊誌もたまたま出ていない(笑)。
軽度だとは思うが、ちょっとした活字中毒の気味があるので、とにかくボーっとしている時間があれば活字を追っていないと落ち着かない。
活字の何かを持たずにはいられない。
病気である(笑)。
で、大川 隆法氏の件の本を買った(笑)。
選んだ基準は兎に角電車に乗ってる1時間ほどで読み切れるものを選んだ(笑)。
で、きっちり一時間で読み終わって駅のゴミ箱に捨てました(笑)。
もったいないけど、この本家に持ち帰って、心療内科に通う息子がとうとう...などとママンに嘆かれるのもなんだし(笑)。
もったいないとは言ってもカネを出して買った時点でそのもったいなさに気がつくべきでした(笑)。
印象としてはいやしくも宗教家とは思えない下品な文章。
無教養を絵に描いたようなチンピラの口述筆記みたいな文章なんだもんな(笑)。
批判の本ならもうちょっと冷静に記述するべきでないの。
まあこれが宗教団体の長がかいたんだとしたら程度が知れるな(笑)。
そんな感じ。
まあ、身銭を切ったわけだし、印税は大川氏の方に行くんだからこれくらいの批判は勘弁してね。
オイラを呪わないでね(笑)。
ちなみに読んだらすぐ捨てるつもりだったから、普段本を買う時に紙のブックカバーをつけてもらわなかった(笑)。
電車の中で一心不乱にオイラがなんの本を読んでるのか。
どうりで電車のなかでオイラの周りに人が少なかったわけである(笑)。


本日日曜日ジムに。
ストレッチ、筋トレ、ランニング・マシン。
ランニング・マシンは65分で7.16km。
ちょっと無理をすると息苦しくなる。
体重92.65kg。


『RED/レッド』
iTunes Storeでレンタル。
気分的に映画館に行く気にもなれず。
さりとてこの気分が浮かぬ時に楽しみにしている作品(『ソーシャル・ネットワーク』とか『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』とか『十三人の刺客』)を観る気も起きない。
頭空っぽにできるアクションでなにか。
で、『RED/レッド』。
たしか観に行こうと思っていてインフルエンザで倒れているうちに上映終わっちゃったんですよね。
意外と面白かったかなあ。
予告編ではケレン味溢れるアクション(回転する車からドアを開けて降りて、その回転にぶつからないように歩き出して銃を撃つとか)のみの映画だとおもっていたのだが、意外と全編観るとアクションが浮いてこない。
アクションの見せ方のバランスが良いのと、抑制を効かせているせいだろう。
何でもかんでも車を爆破すればいいってもんじゃない、ってことだね(笑)。
面白さの種類は違うけどもしかしたら『ザ・タウン』よりも楽しめたかなあ(笑)。
コメディーとまではいかない、作品全体に流れるユーモアでシリアスな展開での重さを緩和している。
冒頭にかかる音楽からしてある種のユーモアを感じさせてはいるのだ。
その音楽をバックにブルース・ウィリスが冒頭、ベッドから起きて薬を飲み、身体を鍛え、という一連の淡々とした運び方にちょっとドキリとして、
「この映画、好みかも」
と思ったら、その後はどちらかというとドタバタな展開となる。
この映画の内容からは逸れるが、引退した男と中年の女性との恋というものをもう少しうまく作ってくれたらオイラ好みだったかもしれん。
ジジイとオバさんの『レオン』みたいな映画として(笑)。
いや、結構前半はその二人の繊細な恋心の描写がなかなか良かっただけに、それ以降のアクションに比重を乗っけすぎた感じがどうもな(笑)。
オイラ的にはもう少しオジさんとオバさんのロマンスを期待したかったかな。
出てる役者がブルース・ウィリスにモーガン・フリーマンにヘレン・ミレンにジョン・マルコヴィッチ。
こんだけある意味オールスターをキャスティングしちゃうとブルース・ウィリスだけに焦点を当てるのは難しいだろう。
この映画のヒロインである
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メアリー=ルイーズ・パーカー。
エエわあ(笑)。
好みやあ。
ブルース・ウィリスって結構繊細な役もできるんだけど、いまいち作品に恵まれないのがおしい。
今回の『RED/レッド』も実に惜しい。
とりあえずレンタルだけで十分だ(笑)。
by 16mm | 2011-05-29 21:19 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『八日目の蝉』

いやはや。
先週は難儀だった。
たびたびこのブログでもかいていたが、息苦しさ、というか、窒息感でエラいこことになっていたのだ。
んで、都合三日ほど会社を休んだ訳である。
最初は先週の日曜日の夜、寝転がって本を読んでいた時に突然の不快感。
これは初めての感じだったのだが、ウンコなどでないのにウンコがでるような尻のムズムズでイライラしてきたのだ。
当然トイレに行ってもウンコなんかでるわけないんですけど(笑)。
そのムズムズとイライラでなんとなく呼吸が苦しくなる。
じっとしてられなくなって、夜中の2時に車で近所をグルグルまわり始めたよ(笑)。
んで一時間ほどして帰宅して、それからなんとなく二時間ほど眠って会社に。

月曜日の夜。お尻のムズムズに加え本格的に呼吸が苦しくなる。
鼻づまりによる呼吸不全というよりも、喉の奥に粘った痰が絡んでて呼吸ができにくい。
これも寝てると余計に辛いので起きてネットでオイラのこの状態を検索してみたりする。
実際痰のつまりで窒息することもあるとの書き込みでビビる。
ただ鼻炎の鼻づまりで普通の人はこんなにもパニックにならんだろうと思ったりもした。
で、もしかしたらパニック障害というやつか、と。
それはそうとやっぱり息苦しいので夜中の急患で診てもらえないかと夜間診療の病院にいくつか電話をかける。
そのどれも耳鼻科の専門医がいないので、とかで断られる、
そもそも本人が電話出来るんだから大丈夫だろうという判断なのだろう。
名前は言わないけど、近場の新しくできた病院に電話した時
「電話でのお声はしっかりしているようですし、もうしばらく様子をみていただけますか」
「じゃあ、もうしばらく様子をみて私がダメだと思ったら診ていただけるんですか?」
「いや、それは.......」
「わかりました。けっこうです」
具合が悪くなければ「このクソビッチ、犯すぞコラ」ぐらいはいったかもしれんが(笑)、なにせ呼吸が苦しい上に妙なイライラでオイラらしくない丁寧な応対になってしまったのが悔やまれる(笑)。

火曜日、会社を休んで近場の心療内科を受診する。
つまり鼻炎関係のアレルギーの薬は服用しているわけなので、窒息感は心因性のものではないかと。
医者に話したところ、窒息感という部分ではパニック障害に似てるが、お尻のムズムズというのがイマイチ当てはまらないとのこと。
取りあえずパニック障害用の薬で抗うつ系のものを処方してもらう。

水曜日。火曜日夜、やはり息苦しさは相変わらずで寝不足のまま会社に。
しかし発作的に会社で息苦しくなり1時間ほどで帰宅。
その足で耳鼻科の病院を二件ハシゴする。
もうこのあたり冷静さを失っているな(笑)。
二つの病院ともに多少気道が炎症を起こしていて狭くなっているが、呼吸が苦しくなるほどの事ではないとの判断。
一つの病院ではレントゲンまでとってもらうも、特に大きな問題はないとのこと。
薬は痰を切る薬などを処方してもらう。

木曜日。前夜は一応眠れたが、大事をとってもう一日休む。
午前中、近くの公園で二時間ほどボーっとしていた。

とまあ、自分的には相当にエライことであった。
この症状、昼間とか仕事中はあまり出ない。
このオイラの息苦しさとか窒息感というのはなかなか他人と共有出来ないものだなと思ったよ。
鼻で息出来なければ口ですればいいじゃん、と言われるのがオチだからね。
でもそうではなく、気道全部が圧迫される気がして不安になりイライラして落ち着かなくなる。
医者にこれらを説明しても「ポカーン」ってな感じなので、さぞオイラの事を辛抱の足りない中年おやぢだと思ったろうね。

アレルギーはスギしか反応がなかった。
でもスギの花粉は現在かなり少なくなっている。
そうするとやはり心因性の何かだろうか?
この訳の分からない発作が本当に恐怖だね。
これを体験してはじめて鬱の人に「がんばれ」って言うなという意味を実感したよ。
鬱の人の苦しさとは比較にならんだろうけど、必死になって身体を動かして息苦しさを紛らわせようとしている時に呑気な感じで
「もうしばらく様子を身みて」
とか言われたら本当に絶望的な気分になるね。
つまりもっとお前がんばれって言われてるようなもんだから。
いや、オレ、けっこう耐えてがんばってるけど、はたからみるとまだがんばり足りないのかな、オレはまだ甘いのかな......ってな病状は改善されないは自己嫌悪に落ち込むは。

しかしね、共有されないからこそ周りの人間は善意から「がんばれ」という言葉をかける気持ちも分かる。
だいたいその言葉以外かける言葉がないもんね。
このブログにはかいちゃったけど、結局は孤独に耐えて対症療法的に薬で抑えこんでいくしかないのかもしれん。

現状このオイラの息苦しさというのがアレルギーからなのか心因性のものなのかわからんが、いまも多少痰の絡みと息苦しさはあるものの取りあえず薬で我慢出来る程度に納まってる感じ。
オイラのこの現状、医者にも分かってもらえない、というか、内科、耳鼻科、心療内科、呼吸器科、どこにいったらいいのかも迷子である(笑)。
三日間で病院を三カ所。
お金もかかったなあ(笑)。
そういえば電話での問い合わせの時にやたらと紹介状があるのか聴いてきたなあ。
しかも別の病院で通院経験があると治療に制限があるみたいなことも言われた(そういう意味ではないかもしれないが、診てもらった所の治療以上の事はできかねるみたいなこといわれたなあ)。

しかし、パニック障害だなどとここにかけるのも結構な有名人がこの病気にかかり克服したというのを情報として知っているから。
今がこの病気を自分から黙殺するような時代と環境でなくて良かったと本当に思う。


先週土曜日、ジムに。
ストレッチ、筋トレ、ランニング・マシン。
息苦しさや窒息感の発作を考慮して65分で5.5kmにセーブ。
体重93.45kg。
食い過ぎたか(笑)。


月刊カメラマン誌。
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鈴木杏の写真が載ってるというだけで購入(笑)。
新製品情報がないので最近はカメラ雑誌をほとんど買ってないなあ。


『武道のリアル』
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『戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA』に続く押井守の対談本。
『戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA』は戦争と兵器の蘊蓄を付け焼きでも得たいという人にはオススメ(笑)。
すごく良い本だと思う。
この『武道のリアル』も押井と押井の空手の師匠である今井敏との対話で綴られていく。
内容が非情に興味深い。利き腕というのがどうしてできたのか?とか、宮本武蔵から嘉納治五郎の話まで読み応えと読み易さ。
"戦争"や"武道"をキーワードにして人間の拡張されていく身体性の考察というところか。よくわかりませんね(笑)。
なんでもこの『...リアル』シリーズは三部作で次作は"身体"になるとのこと。
押井の映画(実写ではなくw)も楽しみであるが、このシリーズも楽しみである。
押井のかく小説は読む気にならんが『...リアル』と『勝つために戦え』のシリーズは蘊蓄本としてはオススメでございます。
しっかし表紙の押井(笑)。モノクロということもあるが精悍になったもんだw。


『ぼくの体はツーアウト 第1巻』
しまった〜wこの他に『やってみよう!ビジネス英語』なんて本も出しているのか(笑)。
いつも感心する。サラリーマンやりながら漫画を描くってのは相当な能力と覚悟の賜物だよな。
失っているものも多いかもしれんが(笑)。
相変わらず面白い。


『三鷹の中心で「なう!」をつぶや 』
現代洋子の本。昨年出ていたのを知らずにいたのでAmazonで注文。
twitterやustreamについての初歩の本。
twitterやる前に読んどけば良かったなと思いつつも、いまだによく分かってない所もあるのでそれが分かり易く解説されていてよかった。
この人、画も上手いし物語性のあるものも描けるので今度はそっちも出してもらいたいものである。


『ひとり上手な結婚 』
伊藤理佐と山本文緒の共著エッセイ。
この本も出始め時に知らずに買いそびれたのでAmazonでの購入。
本屋で現物を見て本を買うという事がオイラの基本ではあるのだが、在庫が無い場合にかぎりAmazonを使っている。
伊藤理佐の漫画と山本文緒のエッセイが両方ともに面白い。
堅苦しい読み物ではないが、女性が男と暮らすという時の微妙な齟齬がユーモアとギャグで綴られていて面白い。
山本文緒の文章がね、なんか男のオイラからするとすごく優しげな印象と内容に読めるんだけど、それを額面通りにうけとっちゃうとエラいことになりそうだ(笑)。
恋人がいたり、結婚考えている人、あとは恋人がいない人、って全部ぢゃねーか(笑)、で少なくとも男が読んで損はない本である。


宇多丸の『ブラック・スワン』の映画評、さすがである。
やっぱり映画評というなら最低限ここまで掘り下げて評論し解説しないと聴いてる方は納得しない。
だから論者は相当な教養と知識と文章力と表現力が必要になるだろうな。

ライムスターの楽曲もラップもあまり興味は無かったがこの曲はなんとなく続けて聴いていたら洗脳されて(笑)結構好きになってしまった(笑)。
ラップって聴き続けると気持ちいいもんだ。


『八日目の蝉』
ネタバレあります。
先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
世間的な評判も良く、監督が『孤高のメス』や『フライ,ダディ,フライ 』を作った成島出。
観たい映画監督の一人ではある。
本作、角田光代の原作があるのだがオイラは未読である。
映画としてはかなりの良作ではないか。
ある意味、先日観た『ブルーバレンタイン』よりもかなり男の存在というものを考えさせられた映画であった。
ここで描かれる男は一言で言えば「悪意なき無責任」というある種致命的な存在として描かれ方をしている(笑)。
愛人である女が不倫相手の娘を誘拐して生活していたの3年半と、大学生になったその誘拐された娘の心の動きが交互に描かれる。
もともと恵理菜と名付けられた誘拐された娘は、不倫相手の女である希和子に薫と名付けられる。
愛人の女性である希和子は薫(恵理菜)とともに、友人宅や宗教団体や手延べ素麺の工場と転々と逃亡し生活する。
希和子は薫(恵理菜)に愛情を注ぎ育て、薫(恵理菜)も希和子を本当の母親だと信じて生活していた。
そして誘拐犯として希和子は警察に捕まる。
薫は恵理菜として本当の両親の元に帰るわけだが彼女にしてみれば突然身も知らないおじさんとおばさんが現れたようなものだ。
私たちがあなたの本当の両親よと言われたら、薫(恵理菜)の主観であればある種のSF的な不条理さを感じたであろう。
当然、薫(恵理菜)にとってもその両親にとっても微妙に埋め難い溝を解消できずに月日がたっていく。
薫(恵理菜)は大学生になり、妻子持ちの予備校教師と不倫をし妊娠。
育ての親である希和子と同じく未婚の母親として子を産む決意をする。
そして薫(恵理菜)はその誘拐事件を取材している女と、希和子との逃避行の足跡を辿っていく。
物語の骨子はこんな感じであろう。
物語の作り方がとても丁寧である。
この監督の『フライ,ダディ,フライ 』の時もそうだったがカメラが動いて止まった時のその構図がまたすばらしいんだな。
能力のある監督だと思う。
キャストで言えば井上真央と永作博美はいいが、小池栄子がかなり上手い具合に役にハマっていて良かった。
この映画の"母性"や"名"についての感想をかこうとしたが上手くまとまらんかった(笑)。
たぶんDVD買うのでその時に映画を反芻して感想をかきたい。
このところ理解力が落ちたせいかこんな事が多いなあ(笑)。
映画は面白かった。
暫定でベスト5ぐらいにはいるかな。


今週は『死にゆく妻との旅路』『マイ・バック・ページ』『プリンセス トヨトミ』『アジャストメント』あたりか。
全部は観れんが(笑)。


さあ、今日は上手く寝れますように(笑)。
by 16mm | 2011-05-22 22:46 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(10)

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』『ブラック・スワン』

日頃なかなか疲れがとれん。


先週の水曜日に自動車運転免許の更新。
優良ドライバーとなりゴールドに。
どうせなら本当に金箔使って差別化してもらいたいな(笑)。
講習も1時間のところ30分で終了。
今度は5年後である。


先週土曜日、歯のメンテナンスに。
歯茎にレーザー治療。
なかなかSFである(笑)。
ライカで撮影した作品集のカタログを貰う。


宇多丸のPodcast。浮世絵の特集。
なかなか興味深いものであった。
興味のもてない時もあるけど、こういうのがたまにあるから聴き逃せない。


先週金曜日、ちょっとイレギュラーな事がありイレギュラーな仕事をしにイレギュラーな場所に行く(笑)。
すべてがイレギュラーであり、更に現場に着くまでどんな仕事をするのかすら分からなかったというイレギュラーさ(笑)。
そこで仕事をしながら昔の上司とダラダラしゃべる。
今はもう直接の上司ではなくなったが唯一頭のあがらない人物である。
まさかエラくなってこんな仕事をしにくるとわ。
ところで、どこの何様かは知らぬが絵に描いたような鼻下のヒゲに社服のエリを立てたヤツがエラそうに指示しててムカつく(笑)。
オマエはなに社服でカッコつけてんだ(笑)。
仕事終了23時。
オイラは終電の時間なので先にあがらせてもらう。
しかし居残りで仕事を続ける者多数。


先週土曜日、母親の通院の送迎。
サイボーグかあさん、心療内科のカウンセリング受ける(笑)。
家族どころか本人も状態がそんなであるという自覚なし(笑)。
呑気なものである。
実際の話、ペースメーカー入れる事によって生じる神経症ってのはあるのかもしれんな。
医者のケアというものはありがたいものである。


だからという訳ではないが、行きがかり上iPad2 Wi-Fi + 3G 64Gを買う事にw。
使うのは無職のママン。支払いはオイラである(笑)。


先週、ジョック・スタージス(Jock Sturges)の写真集を購入。
洋書で5000円ちょい。
Notes [ハードカバー]。
いまAmazonで見たら新品で3000円ぐらい(笑)。
しまったなあ(笑)。
ジョック・スタージスがどんな写真を撮ってるのか分からない人も多いだろうと思い画像を載せようかと思ったが、止めた(笑)。
興味のある人はご自分で画像検索してください(笑)。
8×10(エイトバイテン 8インチ×10インチのフィルムを使うカメラ)の大型カメラで撮影された作品はやはり印刷物ではなく印画紙に焼き付けられたプリントで見てみたいなと切に思う。
世界的な評価の固まっている写真家であるけど、この人の作品って8×10で作ってるというところが驚きではあるんだよね。
つまりオイラなんかだとデジカメで何百回もシャッターを切って、数を写してその中で比較的自信がもてるものを選んでHPに載せるわけだ。
つまり数を撃ってその中の幾つかが的にあたればめっけものだ、という感じでの撮影なのである。
別にこれは不真面目に撮ってるからというわけではなく、有り体に言えば、技術、経験、知識、才能という身も蓋も無い原因からくるものである(笑)。
8×10というのは連写ができない。
デジカメや携帯のカメラとは比較にならない面倒な手間をかけてヒトコマのシャッターを切る。
写真家の技術もものをいうが、それ以上に作品がポートレートなのだ。
写真家の技術だけでなく、被写体になった人達の状態まで作品のでき不出来にかかわってくる。
素人のモデルならシャッターも切らずにレンズを向け続けられれば、緊張感から顔がこわばってくるか、飽きて弛緩した表情になるか、だ。
しかし、ジョック・スタージスは撮影、モデル、その時の環境等、それらが確実に美しく見える瞬間のタイミングを見極め、或は演出する能力に長けた希有な存在なのだと思う。
数を撮っても満足できるものができるとは限らないのに、たったヒトコマでオイラが1000回シャッター押して手に入れられるかどうか分からぬような作品をものにしてしまう。
そういった意味でも驚異的な存在だと思っている。
後は下世話な言い方をすれば、この写真集を持っている事で児童ポルノ禁止法違反に問われる事だってあるかもしれない(笑)。
ジョック・スタージスの作品を見て児童ポルノとしか見えない人間もいるだろうからね。
幼児のヌードを撮ってもそれが芸術であるのか、志の低いただの写真であるのかの差は確実にある。
ただ、それが言語化できないだけである。


リブロ池袋本店でスタジオジブリが出している小冊子『熱風』を手に入れる。
この小冊子は本屋で手に入れる分にはタダである。
宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫の氏家齊一郎の思いで話。
氏家の話でありながら生臭い話はなし。
当然か(笑)。
氏家はいいとして宮崎がナベツネに対してよくは思ってないだろうね(笑)。
絶対に公言はしないだろうけど(笑)。


本日日曜日、ジムに。
ストレッチ、筋トレは腹筋のみ。
ランニング・マシンは65分で8.08km。
Nike+のチップが一年もってる(笑)。
だいたい3ヶ月だとか短いのだとひと月で使えなくなったのに(笑)。
電池が満タンなチップにあたると一年は持つのだな(笑)。
いつまで使えるか。
体重91.90kg。


『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
ネタバレあります。
DVDで視聴。更にiPod touchでも視聴。
良い映画である。
サイバラの映画(厳密にはサイバラの旦那であった鴨志田穣の原作の映画)の中では図抜けて作品としての完成度が高い。
映画の『毎日かあさん』で主演した永瀬正敏と小泉今日子も"らしく"はあったんだけど、致命的に作品が事態が弱い。
本作の浅野忠信と永作博美もすばらしく良かったんだけど、他のキャストもすばらしい。
二人の子役。アシスタント役の市川実日子。
看護士役に柊瑠美だとか。
冒頭、浅野忠信扮する塚原が実家で吐血した時、そこに向かう永作博美扮する由紀が歩いているシーンがすばらしいと思う。
ただ歩いているだけなんだけど、実に自然なんだよね。
それでいて堂々として、物事に動じない強さや覚悟もみてとれる。
永作の演技ということもあるけど、過度に誇張しないようにという演出もあったのではないか。
永作博美、いいなあ(笑)。
「地獄を見た人と、その地獄の中で生きている人とどっちが苦しいでしょうか」
脚本もすばらしいね。
原作者はすでにこの世にはいず、だからこそこの物語を映画にする時は多かれ少なかれ原作者の心情に無条件で寄り添いがちになるのであるが、その甘さを排除して鴨志田の原作でありながら彼が思うに至らなかったであろう事もシビアに台詞にしている
演出の巧みさは他にもある。
念願かなって塚原がカレーライスを食べられる時、食べる瞬間までなっていた音楽が一旦止む。
そして口の中で味わっている最中は無音になり塚原の至福の表情の描写で表現し、その後音楽の続きが始まる。
東陽一監督。ベテランでありながらオイラは名前だけしか知らず作品を観てこなかったが、相当にすばらしい演出家であることが今更ながら分かった。
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劇場での初見ではあまり分からなかったが、サイバラ結構出ていて台詞もあったりしてるんだよね(笑)。
で、ここまで手放しで絶賛していたが惜しい部分がないわけではない。
初見の時の本作への拙ブログでの感想でもかいたが、妄想シーンの映像演出がむちゃくちゃショボい(笑)。
妄想シーンで人が消えたりするのが、完全に昔ながらの一旦フィルムを止めて写っている人物をどかして再度フィルムを回すという手法。
これでやると画面から人が唐突にパっと消える(笑)。
今時こんな人の消し方をするヤツはおらんだろう(笑)。
せめてラストの塚原のドッペルゲンガーはオーバーラップで消えるぐらいの配慮をしてほしかった(笑)。
これは先週観た『ブラック・スワン』の妄想の演出と映像を観てつくづく思った。
監督はビジュアルの力を過小評価してるんだな、と(笑)。
しょうがないよね、監督ジジイだし(笑)。
しかし映像はたしかにショボくてどうしようもないのだけど、役者の演技とカット割とタイミングでこれがソコソコちゃんと見えちゃうからあなどれない(笑)。
ビジュアルとしてはまったくどうしようもないんだけど、監督の演出力で説得力をもたせてしまってるんだよね。
これがやはりすごい。
予算の関係でビジュアルに凝れなかったのかもしれないけど、それで妄想シーンをいいかげんに撮ってしまうというのではなく、アイデアで最低限成立する方法で演出してしまう。
これは本当に関心した。
一流の演出家というものはこういうものか、というね。
とにかく、サイバラ関連の映画としても、通常の映画としてもすばらしい作品である事には間違いない。


『ブラック・スワン』
ネタバレあります。
先週水曜日、109シネマズ菖蒲。
ナタリー・ポートマンでバレエということで、なんとなくロマンティックな映画を予想していた。
ちょっとホラーっぽい予告編は観ていたが、それでもまあナタリー・ポートマンだからね(笑)。
それが完全に覆された。
言うなれば、エロスとバイオレンスを基調としてアクション・ホラー映画であった。
アクション・ホラーなるジャンルが存在するかは置いておく(笑)。
本年度の暫定ベストワン。
なにをどう感想を言えばいいのか分からない(笑)。
今週、宇多丸が本作を評論するのでそれを聴いて自分の感想をかいた方が的確だろう(笑)。
部分部分の感想で言えば、トゥーシューズを扱うカットのフェティッシュさであるとか、特に冒頭で自然光を模した感じの暗く緑かぶりしたリアルな映像に引き込まれた。
これらの映像でこの映画が目指すものが少なくとも恋愛的なロマンスではないなと思い知ることができる。
本作は"魔"との戦いを描くアクション映画だ。
この"魔"というのは何かと言えば、ナタリー・ポートマン演じる主人公の心情なんだけどね。
それがビジュアル的に現実なのか妄想なのかわからないように演出や映像が作られている。
前述した『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の妄想シーンは、妄想は妄想でしかない。
観客が観てこれは妄想だと分かる映像だ。
それはそれで一つの演出法として成立するが、『ブラック・スワン』においては妄想なのか現実なのか判然とさせずに観客を不安に陥れる演出がなされている。
これがホラー的な側面となる。
妄想のシーンでの想像力の翼をひろげたようなヴィジュアルは凄まじく、軟弱なオイラは時として正視に耐えないところもあった。
しかし、これは絶対必要な演出なのは言うまでもない。
さらにバレエだからレッスン場は鏡があるという条件下での撮影。
撮影技術と映像技術で鏡のシーンであっても撮影できるようになったが、鏡のある映像って好きなので観ていてゾクゾクしたね。
最近、草刈民代の本を読んだのだが、それによると男性のダンサーって所謂"男"な感じを徹底的に排除するらしい。
結構意外なことに。
なので草刈が『Shall we ダンス?』で共演した役所広司が「こわかった」みたいなことを言っていたのが印象的。
それで言えば、『ブラック・スワン』で表現されているバレエは露骨に性的すぎるのかもしれんが。
まあ、それはそれとして本作の作り方としてはありだと思う。
この映画、ヴァンサン・カッセルが振り付け師というか演出家の役で出ているのだが、やはり、というかチンピラにしか見えないところがナニではある(笑)。
良い役者ではあるんだけどね。
この映画もDVDを買うので感想の続きはその時に。
オススメです。


『SUPER8/スーパーエイト』楽しみだなあ。
昔のスピルバーグの映画っぽいルックが懐かしいな。
子役が出てくる感じが『未知との遭遇』とか『E.T.』ぽい。
J・J・エイブラムスなので結果的には『クローバーフィールド/HAKAISHA』テイストなんだろうけど。
スティーヴン・スピルバーグとJ・J・エイブラムスの幸福な出会いを信じよう。


今週は『八日目の蝉』か『塔の上のラプンツェル』でいきたいものである。
つかれてなければw。
by 16mm | 2011-05-15 17:34 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『SP 野望篇』『ブルーバレンタイン』『岳 ガク』

先週、パソコンを使う机を新調した。
前のは以前食卓で使っていたテーブルの天板を、ミシンの鉄製の脚(昔父親が洋服の仕立て職人だったので)の上に乗っけておいただけで固定もしてなかった。
なのでちょっとテーブルに寄っかかったり、力を入れたりすると星一徹の卓袱台ひっくり返しな状態になっていたのだ(笑)。
先日の地震で、天板がずり落ちた際にミシンの脚の上端の部分で穴をあけてしまったのだ。
ちょうどキーボードを置いているところであり、キーを押すたびにガタついた。
一万円チョイでパソコン用のテーブルを購入。
キーボードを置いて引き出せるトレー付きなのだが、イマイチ使いづらいので雑貨を置いとく場所になった(笑)。
まだ慣れてない所為か、パソコンを使用してると疲れてくる。


iPhoneのアプリで"フラッシュ・フラッシュライト"の無料版をダウンロード。
懐中電灯のかわりである。


先週土曜日。
亀田兄のボクシング。
興味が湧かないので結果だけ確認。


先週の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 』での松本人志の
「ビーダマのような眼をして云々」
という表現に笑った(笑)。
こういう表現はむちゃくちゃ上手いなあ。
さすがだ。
映画はどーだか知らんが(笑)。


本日日曜日、ジムに。
ストレッチ、筋トレ、ランニングマシン。
ランニンングマシンはランダムに傾斜をつけるよう設定。
67分で5.93km。
体重92.45kg。
やはり距離を走らないとまずいかな。


宇多丸の『エンジェル ウォーズ』の映画評を聴いたら、再度観たくなった、というかこの映画がもっと好きになった。


『SP 野望篇』
ネタバレあります。
DVDを購入し、iPod touchで視聴。
更にTV版を観る。
これはもう結果論であり、後の祭りなわけなのだが、TV版のあの尾形と井上のギンギンな終わり方で『SP』を終わらせても良かったかなと思う。
TV版のラストのようなこれから起こるであろう邪悪な予感の提示で終わらせるというのも悪くはなかったのではないだろうか。
当時は「こんなところで終わらせやがって」という風にも思ったが、その一方で上手い終わらせ方するなあとニヤリともしたのだ。
そういう事もあって、『SP』のすべてが映画の中で解決されることを期待したが、『SP 革命篇』のラストも予感の提示で終わらせていた。
そして結果的にTV版の完成度が高かっただけに、映画が付け足される事によって『SP』という物語全体のクオリティが落ちてしまったと感じている。
TV版のガッチリ組まれた物語はあれ以上付け足し等できない筈のものだったのだ。
映画版を付け足した為に物語の構成にいくつもの穴があいてしまった。
致命的なのは尾形の扱いである。
TV版での尾形は麻田総理(その時は総理ではなかったが)の演説の場にたまたま居合わせ、そこで幼少の井上の両親が殺害されたのを目撃したにすぎない。
尾形が"たまたま"その場にいたにすぎないというのは、演説の終わりで腕時計などを見たりしていたからだ。
そしてTV版のシナリオ本にも尾形が「友人との待ち合わせで駅前広場に現れる」かいてある。
映画版で描かれているような、あの駅前広場で尾形が麻田を父親の仇として殺害をしようなどという素振りは伏線としてもまったくなかった。
この映画版での尾形の設定の取って付けた感が映画のテーマを軽くしてしまったと思う。
"大義"という抽象的だが大きな枠組みを理想として殉じようとしていたと思っていた尾形が、結局はそれを利用して父親の仇を取るというのが最終目的だった、と。
TV版を観て期待を膨らませていたこちらとしては"大義"というものが非情に矮小化されたものになってしまったと感じられたのは残念であった。
この『野望篇』から登場した伊達國雄についても。
劇中、公安の内偵の場で伊達國雄について
「主婦には人気が高い。ルックスもいい。典型的なポピュリストであり、信用なできないが色気はある」
こういう台詞があるのだが、当の伊達を演じているのは香川照之。
良い役者だとは思うけど、女子供の共感を得るようなルックスではないと思うのだが、どーなのだろうか?
香川照之が醸し出す雰囲気というのは泥臭くも成り上がっていく不屈さであって、決して生き方のスマートさや見てくれのスマートさはではない。
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『SP』コミック版の伊達國雄が↑である。
台詞どおりであればコミック版みたいなルックスが必要なのだ。
それは表面に泥臭さが出てはいけないのだと思う。
立派な顔立ちをしルックスからは正義の味方のように見えるべきだ。
香川照之だと最初っから権謀術数で小賢しく動くように見えてしまう。
少なくとも東大出のエリート完了をも引きつける魅力がなくては成立しない。
香川照之はミスキャストだと思う。
映画の続編である『革命篇』のDVDが出て、再見してから『SP』を総括してみたい。
金城一紀の映画版のシナリオ本が欲しいな。


『ブルーバレンタイン』
ネタバレあります。
先週木曜日、TOHOシネマズ シャンテ。
上映規模が小さく、日比谷の映画館で鑑賞。
久々に日比谷で映画。
このシャンテで『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』を観たなあ。
『ブルーバレンタイン』であるが、宇多丸がラジオの映画評で紹介し、町山智浩に至っては本年度暫定一位などという触れ込み。
これは行かなくてはと観ては観たものの...まったくオイラの琴線に響きませんでした(笑)。
良い映画とは思う。
ただ宇多丸や町山がこの映画を肴に突き動かされるように議論するような気持ちにはならなかった。
宇多丸はラジオ番組収録後、一時間以上も時間をかけてこの映画について議論していたのだから、相当にテーマとリンクできたのであろう。
結婚している人が観に行くと、本当に心が千々乱れるのかもしれんが。
オイラの感性が鈍いと言われればそうなのかもしれないが、映画自体にまったく共感できなかったというかなり珍しい体験であったとは言える。
ちなみにこの映画、予告編だとかポスターを見ると恋愛映画っぽいですが、そうではありません。
大雑把な概要ですが、倦怠期を迎え、修復できなかった夫婦の話であります。


『岳 ガク』
ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
愛読しているコミック『岳 みんなの山』の映画化である。
たしか映画化のアナウンスがあったのは一年ぐらい前だったか。
期待と不安で待ち、公開前に至っては予告編を観て絶望的な気分になり(笑)、半分期待しないで観に行った。
そんなわけで期待値が低かった所為かもしれないが、映画は面白く感じられラッキーであった。
冒頭の雪山の全景の空撮。
佐藤直紀の音楽とともに三歩が走っている。
アヴァンタイトルの救助シークエンスから引き込まれたと言って良いだろう。
映画全体としては、映画にする為の脚色が適切であり、とくに原作を知らずに観ても素直に入っていける作りとなっている。
この映画は山岳救助のボランティアであり主人公でもある島崎三歩をメインには据えてはいない。
どちらかというと警察の山岳遭難救助隊隊員である椎名久美の目線で話は進行する。
それは多分当然な脚色であろう。
スーパークライマーである島崎三歩の見る世界というのは、普通に生活し、たまに映画館に行くような観客には想像出来ず感情移入が難しいからだと思われる。
なので、ほぼ観客と同じ目線上にあるであろう椎名久美に物語上の力点を置いたのだ。
この椎名久美を演じた長澤まさみが実に良い。
山岳救助隊員としての厳しさと、山に関係なく生きている人間がもつ弱々しさの葛藤を気持ちがいいぐらい上手く演じている。
彼女の俳優としての評価は低すぎるね。
映画のクライマックスで原作にはないある出来事での彼女の演技で『プラネテス』のタナベを思い出したよ。(ちなみに『プラネテス』のあのシーンと同じことが本作であるわけではありませんよchataさん(笑))
この映画、音楽、空撮、そして長澤まさみを観るだけでも、オススメです(笑)。
ただ(笑)、完全に手放しに良い映画だと思っているかというと、そんな事はなく(笑)。
まず台詞がクサすぎる。
先週もかいたが
「三歩の笑顔の奥にはたくさんの命がつまっている」
とか
「山そのものだ(三歩さんって何者なんですか?という台詞をうけて)」。
よくよく考えてみたら三歩を説明する台詞なんだけど、こんな訳の分からないクサい台詞がでちゃうぐらい、実は三歩という人物を説明する手立てがないというのも事実なんだよね。
有り体に言えば三歩って住所不定無職のクライマーにすぎないんだけど、そこに何かしら特別な人間であるという事を言葉で説明すると、そうなっちゃうんだろうね(笑)。
原作の漫画ではその辺りの説明は長い連載の中で少しづつ理解できたり、あえて不問にして読めたりできるようはなっているのだけれど。
更に映画の表現に関する事であるのだが、劇中"死"は描いていても遺体の描写に関しては非情に消極的であると感じた。
三歩の親友が滑落した遺骸を描写するシーン、唐突に画面が若干暗くなり黒っぽいノイズが出てきた。
遺骸は、腕が取れていた。
本来なら人体のていをなさなほどの損傷をするものかもしれないが、そうはなっていなかったと思う。
それは製作者側が表現規制を見越して若干ソフトにしたのだろう。
ただ完全に四肢がまともな状態である訳がないということで腕がとれている描写をしたのだ。
表現規制はその取れた腕を持って号泣する三歩をグロテスクな描写として規制しノイズを入れるように指示したのだろう。
なにが許せないかと言って、明らかに映像のルックが唐突にかわる事でわざとらしさで気が削がれるのが気に入らない。
この手の事はマーティン・スコセッシの『タクシードライバー』でもあった事なので今に始まったことではないが。
これは本当に観ていてイラっとする。
たぶんその延長であるとは思うのだが、オイラが好きな三歩の原作でのエピソード。
幾つもの遺体と数日雪山で過ごした話。
三歩がどういう人間であり、そして三歩の強さというのも分かる重要なエピソードだと思うのだが。
その辺りを親友の死と置き換えているのかもしれんが。
小栗旬が一応三歩を好演してるのだが、やっぱり原作が好きだからという事もあるが、映画の三歩がどうしても軽く見えてしまう。
遺体と数日一緒にいる人間の神経というものをオイラなんかはまったく想像がつかない。
想像がつかないけど非情に説得力があるのが原作漫画のすばらしいところ。
山での死というものをある種肯定的に捉え、最大限のねぎらいの言葉が
「よくがんばった」
という見事な言葉なのだ。
遺体を見せる事で起こるクレームを恐れて、この映画が原作より萎縮してしまった事が残念でならない。
原作にある三歩のほっぺの傷も無かった。
この傷も遺体の描写と同じで、主役が傷を物理的につけているというのが好ましくないという思い込みがあるのかしらん?
と、いろいろクサしてしまった。
最低限楽しめる映画である事は間違いないです。
最期に、エンドクレジットの終わった後にもう一カット映像があるよ。
別に無くてもいいようなカットではあるとは思うが(笑)。
それから原作者の石塚さんも劇中に出演してた(笑)。


『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の感想は後日。
今週は『ブラック・スワン』かなあ。
『八日目の蝉』はどうしたものかなあ。
by 16mm | 2011-05-08 21:57 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『これでいいのだ!! 映画・赤塚不二夫』

ああ、なんということだ(笑)。
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』のDVDが4月20日にすでに発売されていたとは(笑)。
どこかに告知があったか?
今日映画のサイトで初めて知った。
速攻で、明日にでも買うつもりである。


先週の金曜日。GWの最初。疲れて丸一日寝ていた。


オイラは風呂場で週一回、T字のカミソリでヒゲを剃る。
一応ジェルやシェイビングクリームや普通の石けんを顔に塗ったくった状態で身体を洗い、洗い終わった頃にヒゲがふやけていて剃り易くなり、ヒゲをあたる。
つまりヒゲをふやかすのに少々時間が必要だったのだ。
実際、ジェルなんかを塗ったばかりだと結構カミソリ負けしてたからね。
それが最近ジェルをGATSBYに変えたら、これがおどろくほどスイスイと剃れる。
塗った直後でもカミソリ負けなし(笑)。
すげえなGATSBY(笑)。
これからはGATSBYでいこう(笑)。


『岳 14』『そんでよし! 1』『シュトヘル 4』をそれぞれコミックを購入。
『岳』は今週映画公開。
楽しみではあるのだが予告編を観るにつけいや〜な予感が(笑)。
台詞がクサイ(笑)。
特に野田チーフの台詞。
「三歩の笑顔の奥にはたくさんの命がつまっている」
「山そのものだ(三歩さんって何者なんですか?という台詞をうけて)」
台詞でこんなに仰々しくして少々うんざり気味である(笑)。
後は予告編で出てくる殴りのカットがことごとくわざとらしい。
ああ、だんだん不安に(笑)。
そもそも映画の三歩のほっぺには傷があるのか?
ないような気がするなあ。
それとも映画のラストでできるのであろうか?
どちらにしても今週観にいきますけど(笑)。


2011年4月16日分の宇多丸のラジオ番組のPodcastで「春の文具ウォーズ~エピソードⅣ 迫り来る謎の"女子文具ムーブメント"に迫る!」なるものを配信していたが、あまりのあまりなほどの下品さに嫌気がさして、取りあえず全部聴き終わった上で自分のパソコン上からデータを抹消。
タダで聴いてるんだから文句を言う筋合いはないのだが、もう本当にイラっとするぐらいにイヤなものであった。
下品さではオイラも人の事は言えないが、しかしねえ(笑)。


夏服を、半袖のシャツがないのでボチボチ買わねば。


iPad2が発売されましたなあ。
オイラも実物を拝んできました。
胴体は薄くなって、白い色も悪くないですな。
iPad2の大きな画面ならお習字ソフトは楽しいなあ。
ちょっと欲しくなったけど、買わない(笑)。
ところでオイラはちょっと前からiPhoneでFlashのサイトを見る為のアプリで"Puffin"というのを使っておる。
少々挙動が重いのだがiPhoneで自分のHPを確認するのに重宝しておる。
色々思惑はあるだろうが、現状リッチコンテンツにFLASHは付き物なので、ぜひともAppleには対応していただきたいものだ。


本日日曜日ジムに。
肩こりが続いているので念入りにストレッチ。
筋トレ。
ランニング・マシン。65分で7.46km。
一時間で10km走る意思がそげてきた(笑)。
そのかわりマシンを傾斜させて負荷を若干あげている。
体重91.65kg。


出崎統を偲んで『エースをねらえ!』の劇場版を再見し始めている。
まだ冒頭部分。
構成力と話を運ぶスピード感がズバ抜けてますな。
ところでオイラ今月44歳なんですが(笑)、この『エースをねらえ!』出てくる高校生たちが皆歳上に見えます(笑)。
いったい彼等は本当は何歳なんでしょうか(笑)。
高校は別に16歳からでないと入学してはいけないということはないので、彼等は働きながら高校に通う<少なくともオイラよりも年上なw>45歳以上の中年たちではないかと思っているのだが、どーだろうか(笑)。
よろしくて(笑)。


『これでいいのだ!! 映画・赤塚不二夫』
ネタバレあります。
先週土曜日。109シネマズ菖蒲で。
最悪の誉れ高いw『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』ほどではないが、まあつまらない上に駄作だわな(笑)。
脚本が君塚良一なのに。
それとも君塚良一だから、なのか。
オイラはあまり赤塚不二夫の作品に触れた事はなかった。
好きで読んでいたのは藤子不二雄だったからということもあるが。
が、実はオイラが買った所謂漫画の描き方をかいた漫画入門の本は赤塚不二夫の手によるものだった。
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↑コレです。
この本は結構評判がイマイチなのだが、漫画を描くということのノウハウの最初をこの本から学んだ。
多分これがオイラの赤塚不二夫体験の全てと言っていいだろう。
後は巷間に広がっている、いかに赤塚がギャグ漫画家らしく破天荒でムチャクチャな生き方をしているかということを漏れ聞いている程度。
そんなオイラが言うのもなんなのだが、世間は赤塚不二夫という人を誤解してる。
以前NHKで『まんが道』がドラマ化された時に、放映当時の赤塚不二夫を元にキャスティングしないようにと原作者が釘をさしたという。
たいへん真面目な美青年だったからとのこと。
そんな釘をさしていたのにも関わらず放映時の赤塚は妙な顔の演技をしてたりしたっけ。
赤塚不二夫の実際を知らないのでまったくの推測なのだが、この人無茶苦茶真面目なストイックな人でしょう。
多分こういう風聞って人から人におもしろおかしく伝わっていくものだけど、逆に人がいない時に赤塚不二夫が奇行に走るなんてことはなかったんではあるまいか。
まだデビュー前で石森章太郎のアシストをしていた頃の赤塚不二夫をちばてつやが『トモガキ』(名作。単行本化希望)で描いている。
ちばの証言もあるがハンサムだったようだ。
つまりである。
この映画は破天荒なギャグ漫画を描く作者は、作品と同じように破天荒で常にくだらないことをやっていた人間に違いないという前提からまるで自由になっておらず、完全に思考停止して赤塚像を作り上げたとしか思えない。
赤塚という人はマザコンで寂しがり屋であるというのはある意味事実であろう。
自分の周りに常に人がいてもらいたい。
その為にはすすんで面白い事をしてやろうというサービス過多な人だったのではないだろうか。
そのうちその所謂奇行じみた事が周りから求められているという事を赤塚は敏感に察知して、周りのイメージにある赤塚像に赤塚自身が近づいていくという、ある意味本末転倒な状態になったのではないだろうか。
その割には映画で表現されている赤塚はスタジオ内で銀玉鉄砲で打ち合ったり、SMまがいのヌルい表現に留まる程度。
こんな程度ではなかった筈だ。
もっとアブノーマルでくだらないことをしていた筈ではなかったか。
映画で表現出来るラインを狙っての事だろうが、そんな中途半端な表現は赤塚に対する冒涜に他ならない。
もっと突き抜けた、普通の人がやらない事をやっていたはずではないか。
映画で表現される程度のものはちょっと無理すれば誰でもできる程度のもんだ。
そんなものを赤塚がやっていたわけないではないか。
脚本も、台詞がヌルすぎる。
脚本がそんな調子だから役者だってリアリティのラインが分からず演技的に不徹底なものになっていた。
浅野忠信のキャスティングなんて絶対赤塚の狂気を体現するのにもってこいの役者なのに。
この映画で真摯に赤塚不二夫と取り組むのであれば、笑いなしで徹底的なシリアスさで映画を作るべきだったのだ。
とんでもないシリアスなトーンの中で唐突に挿入されるギャグ。
やり方によってはとてつもないブラック・ユーモアになるかもしれない。
なんかだんだん腹がたってきたな(笑)。
赤塚不二夫の何を知っているんだと言われれば、「何も知りません」と答えるよ。
しかし、本作で描かれたような赤塚不二夫は本当の赤塚不二夫ではないという事は言える。
当時の学生運動についても若干触れていたわけだが、これもイラつくほど不徹底なもの。
赤塚と当時の世相とを上手くリンクさせる事だってできた筈だ。
出ていたキャストの面々も演じているうちにだんだん投げやりになっていったような気がする。
監督の罪は重いね。
佐藤英明。この名前は絶対忘れねえ(笑)。
今後絶対コイツの映画は観ないぞ(笑)。
久々に言います。
この映画、駄作です。
あ、一つだけ。
ラストで赤塚のスタジオがあった新宿の風景が出たけど、なんにもない周りの風景がなかなか良かった。
そんだけですな。


『八日目の蝉』
監督がなかなかの手練なので期待感はあるけど、どうしようかな。
by 16mm | 2011-05-01 21:13 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(0)