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『宇宙戦艦ヤマト2199 第四章』

先週土曜日、心療内科。
担当医が一年前に人に代わるのだが、その狭間だったせいか予約しているにも関わらず担当医不在(笑)。
取りあえず薬さえ出して貰えればいいので代わりの先生に問診される。
あまり待たずに終わったので良しとする。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
医院に行く前に歯を磨いていたら歯に貼付けてあったモノがポロリととれた。
後々考えたらその貼付けがないとしみる歯だったので、丁度良かった。
治療予定の歯と並行して、件の取れた部分の歯の治療もしてもらう。


本日日曜日、岩盤浴とサウナ。
ストレッチ。
体重はだいた96kgを維持(笑)。
維持というのかわからんがw、取りあえずその数字からまったく動かない状態である(笑)。
宣伝文句の
「岩盤浴で体質改善を」
という惹句を信じよう。
信じたい(笑)。
お願ひ(笑)。


『キック・アス2』

今更見つけた予告編。
ヒットガール......成長しちゃったなあ(笑)。
ちなみのこの映画、彼女が主役ではない筈なのだがw。


『アオイホノオ』
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6巻までのKindle版を購入。
漫喫でだいたい読んではいたのだが、じっくり腰を据えてという感じではなかったのでこれを機会に堪能することに(笑)。
多分にカリカチュアされてはいるが、今から30年近く前に学生だった今をときめくボンクラたちが(笑)好意的肯定的に描かれている。
庵野秀明がいて、山賀博之がいて、岡田斗司夫がいて、そして、島本和彦がいて。
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みんなバカで、情熱的で、ぐうたらで、何者でもなかった頃。
彼等に興味のある者が読んだら楽しめる事間違い無し。
更に本作は主人公の焔燃(ホノオモユル)がまったく無名であるにも拘らずw、高橋留美子、あだち充、大友克洋、etc...を俎上にのせて切れ味のいい一言で斬っているのが子気味良い(笑)。
これは言うなれば作者である島本の言葉でもあるのだが、現役の漫画家、それも売れっ子である島本和彦が他の漫画家をディスるというスリリングさが本作の魅力である。
基本的に漫画家同士が批評批判をするという文化が日本に根付いていないというなかで思い切った事をしているなということだ。
あ。
いしかわじゅんは上から目線で他の漫画の批評批判をしてるけど、まあ「エラそうに」とは思いつつも生暖かい眼で見てればいいやという感じの別枠扱いにオイラのなかではしている(笑)。
批評家不在のこの状況がよくもあるし、悪くもあるというところ。
本作で島本は件の漫画家たちについてかなり思い切った言葉を叩き付けているが、なぜ島本なら許されるのか?
それは基本的に島本が自分が好きな漫画家についてしか語っていないからということである。
たぶん江川達也については語らんだろうな(笑)。
それと本作が30年前の過去の話であるということ。
批評の対象になっている高橋留美子や大友克洋などについて、今から見ればとんだ先見の明のない生意気な若造を笑いの対象にすることで批評そのものを相対化している。
この手の相対化を芸としてできないと、いしかわじゅんみたいな、的外れかつ上から目線の鼻持ちならない感じになるわけだ(笑)。
ところで
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シャレがシャレにならないほど異質さを放っている山賀博之。
なんかこいつだけイヤなヤツだとおもってしまう(笑)。


『宇宙戦艦ヤマト2199 第四章』
DVDレンタルで視聴。
この第四章が全体的に非常に面白かった。
端的に言えばこの章、結構エロい(笑)。
旧作からエロ担当であった森雪が本作でもエロい(笑)。
入浴シーンがあったが45歳のおぢさんだとそんなのではナニも感じない(笑)。
ハシゴを昇って腰掛ける森雪の
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ケツをここまで強調するか(笑)。
更に
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ハシゴを降りる森雪を見上げる古代の視線(笑)。
土手まで描き込んでありますがな(笑)。
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それを薄ら笑いを浮かべて視線を外す古代のエロい顔(笑)。
オマエら地球を救う使命をほったらかして、これはプレイか(笑)。プレイなのか(笑)。
駄作である『復活編』のような中途半端なエロなら、本作の様に思い切り通俗に走ったほうがいさぎよくていい(笑)。
更に本章の面白かった点、
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このメカわ(笑)。
パート2への伏線か(笑)。
そして、第14話の「魔女はささやく」
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パースの効いた極端な表情のアップカットの多用と劇中劇のようなプロット。
オイラなどからすると
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「あ、押井テイスト」
と思って『紅い眼鏡』を思い出すのだが、最近だとみんな『エヴァ』だとか庵野的だとかとおもうんだろうね。
第13話の「異次元の狼」などは絵コンテの一部を樋口真嗣が担当していて、潜水艦的な描写を担当していると思われる。
しかし、宇宙で魚雷とミサイルの違いってあるのだろうか(笑)。
波動コアへのアクセスの仕方をある程度理屈を作って演出している部分も好感がもてた部分。
エロだけでなくw、全体的に面白い章であった。
by 16mm | 2013-03-31 17:47 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『機動戦士ガンダムUC episode 6』『桐島、部活やめるってよ』

先週土曜日、母親の通院の送迎。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつもの美形の歯科衛生士さんにガリガリとやってもらいつつ、歯ブラシについての話を聞く。


『攻殻機動隊ARISE 〜眠らない眼の男 Sleepless Eye〜』
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月刊ヤングマガジン誌。
士郎正宗が漫画を描かないもんだから、彼を原案者の立場においやってw『アップルシード』や『攻殻』が他の漫画家の手によって紡がれるようだ。
アフタヌーン誌連載中の宮川輝の作画する『APPLESEED XIII』もむちゃくちゃカッチョいいのだが、この『攻殻』の画もすごくいい。
今後が楽しみである。
士郎正宗はもう漫画描けないだろうし、画の感じも時流に取り残された感じかな。
描き続ければ取り残されることもなかったんだろうけど。
このコミックが原作かどうかわからんが、アニメーションとしても制作されているようだ。


『アオイホノオ』
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とうとう出たよKindle版が。
待っていたぞw。


中島みゆき作詞作曲で『宇宙戦艦ヤマト2199』のEDとな(笑)。
ホクホク。
たのしみである。


『機動戦士ガンダムUC episode 6』
ほぼ一年振りの新作。
初回限定版のBlu-rayを購入。
本作におけるテーマがフル・フロンタルから語られる。
その比較的長い語りが本作の見せ場となっている。
が、オイラのように小説を読まずにwikiで内容の概略を知っている者がそう思う以上に、原作を読んだ人達に取っては相当に物語を端折られている感じがするんだろうなと感じた。
アルベルトのマリーダへの想いとか。
特にジンネマンやマリーダの苦しみと悲しみを数巻の映像作品で含み込む事は不可能だった。
ネオ・ジオンと連邦が同艦していながら双方譲らない睨み合いになっている理由が敵同士である以上の拭えない憎悪によるものだということを語らなければならなかった筈なのだ。
フル・フロンタルのある種の正しさと公平な語りが絵に描いた餅にしか感じられないような展開でなくてはならなかったのではないか。
わかっちゃいるけどやめられない。
いかに公平さと正しさが実現した世界であっても、ジンネマンのような妻子の無念を持ち続けなければならない人間にとっては無意味でしかないのだから。
それでも内容的には盛り上がっているので次巻には当然期待する。
ところで、本作において作画が結構雑になってきた印象。
メカニックの描写はまあいい。
リディの作画も前巻までとは微妙にちがっているようだが、それは殺気と狂気の現れとかいしゃくしてもいい。
いかんのはミコットさん。
以前はもっと髪の毛にディティールがあったよ。
最初別人に見えたもんな(笑)。
作画監督が複数立っているようだが修正しきれてないか、作監自体がヘタクソだったか。
上手く描けているキャラとそうでないキャラがあるので、複数の作監が割り振りで修正をしているようだが、これじゃあな。
一年も製作期間があってコレってことは最終巻に作画の戦力を傾注してるということかね。
とにかく次巻は作画に関しても期待している。


『桐島、部活やめるってよ』
Blu-rayを購入して視聴。
いや〜、恥ずかしい(笑)。
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劇場での初見で屋上から飛び降りたシーンはなんだったのか?ってくだらない読み違いをしてしまった(笑)。
あれはまさに桐島だよ。
今回もう一度観てハッキリ分かった。
恥ずかしい恥ずかしい(笑)。
本作を再見した後に、宇多丸や町山智浩の評論をPodcastで聴き直したりするうちに自分の中の『桐島、部活やめるってよ』がより強固な存在になっていくのを感じた。
宇多丸や町山智浩が本作における実に秀逸なキーワードを提示していた。
"同調圧力"。
同じ思想、同じ趣味、などでグループを作った仲間内であっても、なにからなにまで一緒というわけではない。
むしろあるひとつの事柄だけで繋がっているにすぎず、それ以外の多数の交わらない事柄の方が多いものだ。
例えば女の子4人というグループがあったとする。
そのグループは女の子という性別のみで繋がっているのだが、そのうちの3人は長身長のヤセガタの男が好みだが、残りの一人は低身長デブ専だったとする。
そうした場合、デブ専の女子は他の三人に自分がデブ好きだということは言えない。
なぜなら同じグループという事は趣味の事細かまで同じ筈だという幻想があるからだ。
これは多数派だからという事にかぎらない。
グループの中で圧倒的な発言権を持つ者がデブ専であれば、他の3人は自分はデブが趣味ではないという事はい出せない。
本当はデブが好きなのにグループ内の他の者の手前、恋人にするのはまったくこの身ではないやせ形の男だったりする。
しかしそれは恋愛ではないよね。
宇多丸や町山智浩が校内の一番の美形の男と女がつき合っていた、というのはイマイチオイラにはピンとこなかったな。
学校でも会社でもそんな組み合わせを見た事がない。
全くない事ではないと思うので否定はしないが、そういうのは美男や美女のコンテストをやってそれの一位という周知の状態があってこそだろうからね。
そういうコンテストのようなある小さな社会の中での順位づけが明確でなければ、それこそ人の数だけ美男や美女はいるわけだから(笑)。
オイラはそんなコンテストを今まで学校内でも会社内でもやったことがない、一種の平和の状態のなかを生きてきた。
高校生なんだし恋人の一人もつくらなければならない。
社会人になったんだから結婚を考えるべきだ。
etc......
45歳にもなって結婚もできず、恋人もいないオイラのような人間は社会から強くもなく弱くもない常識や慣習といった同調圧力に晒される。
そこで
「自分の勝手だ、ほっとけゴルァ」
と言えるのは強い人間だ。
オイラとて自信を持ってそうは言えない(笑)。
本作は自分がどの登場人物に思い入れするかということで様々な見方が可能だ。
オイラは全登場人物それぞれのイタイ部分をちょっとづつちょっとづつ重ねてしまった。
その結果どうなったかというと<これは宇多丸のPodcastで構成作家の古川耕がいみじくも言っていたが>
「高校時代に学校が本当に嫌いだったのを思い出した」
という事が呼び覚まされた。
これは本当にイタタタタなんだよねw。
勉強もできず、クラスにも馴染めず、本当に居心地の悪い事この上ない3年間でしかなかった。
どちらかというと本作の主人公である前田の感じに近いか。
それも映画秘宝を手に取りながら他の生徒にはたき落とされた時のような感じが。
この前田がてにした雑誌は原作だとキネ旬だったらしいが、それを映画秘宝に代える事で彼のマイノリティーさの強調と同調圧力に屈しないブレのない強さが表現できていると思う。
映画部の顧問が血が出るのを理由に前田達の映画を潰そうとする件で同じ映画部の武文が
「おまえの体には血は流れてないのか」
というのが面白かったなw。
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「戦おうここがオレたちの世界だ。オレたちはこの世界で生きていかなければならないのだから」
前田が劇中の自主映画の台詞を呟く。
この台詞だよな。
この台詞がテーマであり答えなんだよ。
同調圧力のある世界がオレたちの世界。オレたちはこの世界で生きていかなければならない。
だから、戦おう。
いや〜、語れば語るほどに泣けてくる。
本作の続きを来週やろうっと。


今週は心療内科。
by 16mm | 2013-03-24 16:16 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『ゼロ・ダーク・サーティ』『クラウド アトラス』『ツレがうつになりまして。』

いきなり訃報でなんだが、山口昌男が亡くなっていた。
ご本人にとっては不本意であったろうが、オイラが学生の時のニュー・アカデミズムという潮流の中で人気を博したような感じだったか?
おそらくお名前も栗本慎一郎の著作で覚えて数冊著書を読んだ。
高校出立ての世間知らずのオイラにとって岸田秀の"唯幻論"、栗本慎一郎の"経済人類学"、そして山口昌男の"文化人類学"という名称が今まで学校で扱われてこなかった知識のように感じられてすごく輝いていた。
結局オイラ自身の興味は岸田秀と栗本慎一郎に行って、山口昌男からは遠ざかってしまったが。
当時はニセ学生なんていう言葉があったぐらいで、東京外語大の山口昌男の授業に潜り込もうかなとおもっていたが、その頃はたしか大学院の所長をしていたとかで学生に教えてはいなかったと聞いたっけ。
山口の文章に最後に触れたのは安彦良和の『虹色のトロツキー 第1集』のあとがき。
漫画も好きだったという山口。
オイラとしては自分が好きな作家が二人結びついたようで嬉しかったっけ。
二人とも北海道出身だし。
ご冥福をお祈りします。


毎週の岩盤浴が日課となっている。
まったく運動しなくなったなあ(笑)。
ストレッチをし、岩盤浴1時間による体温上昇の負荷を与えることで免疫力をあげるタンパク質が活性化する。
とりあえず今年は風邪にもインフルエンザにもなっておらんし、花粉症も心持ち症状が軽い、様な気がするw。
花粉症で眼が痒かったりくしゃみはするけどね(笑)。
自律神経が原因と思われる寒気だとかも岩盤浴や風呂に15分つかるだけで割と解消されてるみたい。


映画評論家の解説を聞かなければ映画を理解出来ない、というのは己の理解力のなさを露呈しているわけだが、仕方ない(笑)。
宇多丸の『イングロリアス・バスターズ』の解説を聴いて再見したくなった。


『無限の住人』Kindle版を最終巻をのぞいて全て購入。
再読読了。
いずれ最終巻がKindle版で出たら覚え書きとしてまとめよう。
本当に5〜6巻前の伏線が生きていたりと(笑)。
だいたい年に出ても二巻ぐらいしかでない作品だから、5〜6巻前の伏線なんて忘れてるし、読んだ当時それが伏線になっているなんて思ってないしさ(笑)。
とにかく物語として無茶苦茶良く出来てる。


『グランド・セフト・オートIV』
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ほぼ二ヶ月ぶりにゲームの先を進めた。
二ヶ月ゲームをやっていなかったかというと、そうではなく、ゲームのストーリーとは関係なくトラックを強奪してはハイウェイを逆走して車をぶつけて貝塚のように積み上げそれを爆破して楽しんでいたのだ(笑)。
車を積み上げた数だけ誘爆。
乗員が火だるまになってのたうち回る。
それがオマワリだとかなり気持ちがいい(笑)。
結構飽きもせずにそれをやり続けていたのを止めたのは、結局最後は逃げ切れずに自分のトラックの爆発で死んだり、ヘリから射殺されたり、オマワリに射殺されたり、パトカーにひかれたりして、負けることが決定づけられていたからだ(笑)。
ちょっと心を入れ直して先に進めたら、ガールフレンドのミシェールとエッチを二回しw、更にハンドガン、ショットガン、SMGを手に入れられてなかなか面白い状態になったのだ(笑)。
まあ、ゲームのことですからw。
あらゆる卑劣な事がゆるされるゲームですからね(笑)。


『ゼロ・ダーク・サーティ』
ネタバレあります。
先週月曜日、会社を午後休でMOVIX川口で鑑賞。
観れないと思っていた作品が観れて取りあえず感無量である。
宇多丸が本作を"討ち入り 赤穂浪士"と言っていたが、たしかにそうだな(笑)。
本作はアメリカ同時多発テロ事件の下手人であるウサマ・ビンラディンをアメリカ軍が殺害するまでを描いているのだが、実際はほぼ映画の三分の二をつかってCIAの仕事についてを描いている。
世界最大のスパイ。
暗殺。
黒いトレンチコートを着て容疑者を拉致。
etc...。
CIAの職員が皆ジェームズ・ボンドのような気になっていたが、実際は地道とも言うべき分析作業を延々と続ける。
分析官は散財する玉石混合の情報を整理してそれらを繋げていく。
繋げられないところはアメリカという国力とテクノロジーによる手段によって埋めていく。
その手段とは、電話の盗聴はもとより、24時間の監視、買収、そして拷問による手段までもが含まれる。
これらのCIAの情報収集の手段(絶対に本の一部だろうけど)を知る事ができるだけでも本作を観た価値はあったかな。
その辺りの描写は興味深くもあった。
情報を的確に正確に分析し、処理する能力が分析者に求められる。
このCIAって大卒だとか院卒の集団だと思っていたら、高卒でもとっているのね。
本作の主人公のマヤが高卒という設定。
学歴よりも優秀で若い高卒の人間を青田買いして長い期間をかけて分析者として育てていく事に合理性があるんだろうね。
結果を重視する、結果のみを重視する集団であればなおのことだろう。
それでもビンラディンを捕捉して殺害するまで十年かかってる。
情報処理のミスが末端職員の命の危険、命をおとすこともあったのだ。
学歴による差別のない素敵な機関、と思っていたら、劇中でCIA長官が主人公のマヤに向かって
「だれだこのアマは?」
と、英語が出来ないオイラでも非常に下品な喋り方をしてるんだろうなと分かる感じの態度で接したりしているのを見ると、実際は学歴も性別でも差別があるのかもしれんな。
エリート集団だからといってスマートで上品な人間の集まりでもないということみたいだし。
それはともかく、本作ではかなり丹念に(正確かどうかは別にして)CIAの仕事についてを描いている。
で、どうしてそれが必要だったのかと言えば、ここまで優秀な職員の努力と粘り、国家のサポートをした上でのビンラディン殺害の作戦が間違いの筈がないというエクスキューズなのではないか。
間違いというのは、ビンラディンでない人間を殺害しちゃったという可能性。
劇中でもあったのだが、欧米人からすればアラブ人の人相の識別が如何に困難か。
ヒゲをちょっと伸ばしただけで別人に見えてしまう。
キャスリン・ビグローの前作『ハート・ロッカー』でも主人公がいつも会っていたアラブ人の少年の顔を識別できなかった描写がある。
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作戦に加わった兵士がこんなナイトヴィジョン越しに見た顔を正確に自分のターゲットだと認識できるのか?
また長い年月をかけてビンラディンを追い続けた主人公のマヤなら識別は可能だとして、実際に頭部を撃たれた人間の顔を判断できるのか?
もしかしたら公にされていないビンラディンの近影が存在していたのかもしれないし、死体はアメリカ軍が回収したわけなのでDNA鑑定なども行った上での事だろうとも思うけど。
どうもねハタからみるとビンラディンだと識別できた根拠が曖昧なんだよね。
本作を観たら余計そんな気分になった。
ビンラディンの殺害までの話であるため、物語の終わりは誰でも分かる。
なのでそこに至までの過程を丹念に積み上げているのも分かる。
ただ、そこに至るまでの過程とは情報公開が可能な部分のみだということも観客は分かっている。
映画は面白かったんだけど、どうも微妙に引っかかっちゃう作品でもあった。


『クラウド アトラス』
ネタバレあります。
先週金曜日。
109シネマズ菖蒲。
ずっと楽しみにしてました。
なんというか、つまらなくはなかったっすよ(笑)。
有名な役者が一人六役ぐらいをやって、メイキャップでほとんど役者が特定できないぐらいになってたから。
それをエンド・クレジットで誰がどの役だったのかが分かったりなんかしてね。
エラく金のかかった仮装パーティーを観ているみたいだったかな。
そういう部分は楽しめた。
本作は六つの物語を適切な箇所で切り替えながら同時進行していく。
物語的に言えば作曲する話とクローンの話が面白かったな。
興味をひいたのはその二つかな。
その二つを単独で観てみたい気がするが、作曲の話は真剣に長い物語としてやろうとしたらあの監督達には荷が重すぎる気がするし、クローンの方は本作の中でもなんとなく浮き上がった感じなものになっていたし(笑)。
本作が実は輪廻転生の映画とは思ってなかったのだ(笑)。
六つの別々の物語がひとつのキーワードによって終盤で結びつく、そんな話を想像していた。
実際には輪廻というキーワードで結びついているともいえるのだけど。
早い話が輪廻転生をテーマにした物語であるなら、オイラは手塚治虫の『火の鳥』にすでに触れているわけなので、そのテーマを見る眼が自然と厳しくならざるを得ない。
六つの物語は1849年〜2321年までの数世紀のスパンではあるが、手塚治虫は原始時代から未来までのそれこそ壮大なタイムスケールで物語を作っている。
そもそも『クラウド アトラス』では転生するのは必ず人間であるし。
まあ『火の鳥』みたいにカメに転生したなんてことは描かなくてもいいけど、たとえば『アバター』に出てきたパンドラのナヴィに転生した、みたいな宇宙スケールにはできないのか?(笑)。
どうもオイラとしては『クラウド アトラス』輪廻転生という思想を矮小化してるような気がする。
考えてみれば輪廻転生は非常に楽観的な思想であるよね。
死んだらそれまでではなく、次の世界があるというのは考えとしては楽観的だ。
本作のように生まれ変わるのが必ず人間で、カメやプランクトンや宇宙人に転生するわけではないとしたら、一回死んでもいいかなとおもっちゃうやね(笑)。
あるいは三島由紀夫の『豊饒の海』のように輪廻転生をめぐるすべての事柄は妄想でしかなかったという結末でもいい。
輪廻転生を楽観的に語られても、今のオイラの琴線にはひびかんなあ。


『ツレがうつになりまして。』
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wowowでの録画で視聴。
劇場で一度観ているので再見。
描写のあらゆるディティールの積み上げが実にいい。
鬱のディティール、漫画家のディティール、お弁当の中身のディティールetc...。
なんとなくディティールが空間を埋めているというのではなく、映像として映るものに対しては必ず必要と必然を意識したものになっている。
ツレが好物のチーズを弁当にいれ、それを昼時食べずに(同僚に弁当をあげちゃうが、その同僚はチーズが嫌いなので残す)持って帰ってきた時にハルさんがチーズを見つけてることでツレの異変に気づくとか。
オイラも心療内科通いの端くれとして、ツレが
「これ以上どうがんばったらいいかわからないよ」
と泣くところは実にリアルだと思う。
更に漫画家のハルさんが画を描いている描写。
手元は宮﨑あおいのそれではないにしても非常に上手く漫画家の修羅場をつないでいる。
仕事机の上にある道具も非常に理にかなってると思う。
で、やはり何度観てもいいのが、ハルさんがツレの手をとって服の下から直に自分の胸を触らせるシーン。
ある意味乳首を出すよりエロティックだね、こういうのは。
ハルさんがツレににじりよって手を服のしたに差し込む様が、なんというか、愛情とエロスに溢れていてすばらしいね。
こういう事ができちゃうんだもん、宮﨑あおいが引っ張りだこなわけだ。
同じ様に良い女優だけど深津絵里にもそれぐらいの度胸があったらなあ。
たぶん繰り返しみるだろうね。


今週は母親の通院と歯のメンテナンス。
by 16mm | 2013-03-17 20:01 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『ミルク』

先週土曜日、ヘアカット。
予定を二週間前倒しした。


今年は意外と平気かもと楽観していたら、やはりキたよ花粉症(笑)。
強風で埃やら黄砂やら花粉やらが舞い上がる本日日曜日。
鼻の奥がムズムズし、鼻づまり気味な感じに。
眼も微妙に痒かったりする。


先週は色々眠かった。
土日もかなりウトウトとしていた。


先週はカプセルに一泊。
その時に風呂に15分つかる。
それをやると風呂から上がってもしばらく汗が噴き出し続ける。
これを最低週一回やることを自分に課している。
まあ週一で岩盤浴をやってるのでそれだけでもいい筈なのだが、それだけだと微妙に肩こりになったりするので。
すっかり運動しなくなったが、この風呂やサウナでのストレッチは欠かしていない。


ここひと月ほど仕事がソコソコに忙しい。
ハッキリ言って時間がいくらあっても足りない。
残業時間を制限され、サービス残業すらできない状況下で先週に避難訓練。
10時に地震発生の警報がなり訓練開始。
で、地震が来ている想定でありながら10分ほど職場で待機。
その後ダラダラと上司が点呼を取りにきて更に5分待機。
それから職場から出て同じフロアの(ちなみに3F)広い部屋に移動して30分待機。
なんか知らんが部長職以上の人間がダラダラとホワイトボードに状況を書き込んでいるが、よく分からん(笑)。
その30分立ちっぱなし(笑)。
で、30分後に唐突に終わりましたの放送。
どういう状況下で会社全体がどういう動きをしていたかの説明はまったくなし。
取りあえず訓練は終わったから、おまいら、散れ、と言われた感じ(笑)。
しかし、有意義な訓練ではあった。
なぜなら、会社の避難プログラムで動いたら確実に死ぬなということが分かったから(笑)。
どこの世界に3.11のような地震が来ている時に悠長に会社内で集合していられるんだ。
3.11の教訓をまったくいかしてないおざなりな訓練。
こんなんで忙しい中の1時間を削ったかと思うと(笑)。
バカの誉れ高い社長がヘラヘラしながら見回ってきてマジに殺意を感じたよ(笑)。
冷静に落ち着いて行動しましょう。
そんなのはオイラに関して言えば3.11の頃から覚悟もしてるさ。
会社のなかが30分もダラダラ待機できるほど安全であるなどとはまったく思えん。
冷静に、落ち着いて、速やかに、少なくとも部長職以上の人間よりも速く外にでる(笑)。
オイラは絶対コレだね(笑)。


残念だが『ゼロ・ダーク・サーティ』は劇場で観ることができないだろう。
未見でBlu-rayの購入をするつもりである。


Kindle版『無限の住人』
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単行本で買っていながら買い進むKindle版(笑)。
ただ意外と忘れている部分が多くて。
例えば万次が江戸城地下で人体実験されている件は細かい部分で結構忘れていたディティールが多かった。
なんとなくKindleの方がじっくり読める感じ。


『数寄です! 3』
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Amazonで購入。
とうとう本巻で完結。
数寄屋造りの家を建て、そこに住むという計画が達成された。
数寄屋についての知識のないオイラでもこの本を読んで理解ができ、それが魅力的に感じられた。
いいなあ、と。
しっかし銀行ってのは、カネを持ってる年寄りか、カネを持ってそうな漫画家に群がってくるもんなんだねえ(笑)。
世間知らずの漫画家は特に儲けようという気持ちもなく、ただ預けてるだけという感覚だけでありながらいつのまにか大損してしまう。
伊藤理佐の名著『やっちまったよ一戸建て!!』と同じく自分を徹底的にネタにして、カッコつけずに描いているところが好感である。
また、3.11での出来事を記録として残してあるのも意義深い。
3.11を経た上での意識の変化ということも。
エラそうにせず、自分の出来ることを普段と変わらずにやっていくこと。
やはりコレしかないんだよね。


『よつばと! 12』
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本屋で購入。
11巻から約1年3カ月ぶりとな(笑)。
待たせ過ぎだ(笑)。
丹念な描線は変らずに健在。
冒頭の(たぶん描き下ろしであろう)よつばが雁行を見る短編。
コマ割り、というか、カット割が映画のよう。
子供ってのは自分が大人ではないという自覚があるからなんとか大人が喋るような言葉で話したいと思うんだよね。
だからウロ覚えで大人びた言葉を言って、それが微妙に違っているから笑える。
そうだよな。
『サザエさん』のタラちゃんみたいな喋り方って実際の子供はしないよな(笑)。
オイラもそうだった(笑)。
ほいでもって親戚のジジイに
「子供らしくない」
などと言われたんだよな(笑)。
そんな記憶とともに、世界は自分の知らない輝きがあるんだということを、よつばの目線で感じさせられる。
うん。
待つ甲斐のある作品だよな。


『どくとるマンボウ ユーモア闘病記~作家・北杜夫とその家族』
BSプレミアムで放送。
録画して視聴。
躁鬱病という言葉を初めて知ったのは高校時代で、国語の教師に北杜夫の作品を紹介された時だ。
当時は"うれしい"と"かなしい"が交互にやってくるということが病気だとは思えず、それこそ単なる気分の問題ではないのか?などと思っていたっけ。
自分が現在鬱病の治療薬を飲んでいると北杜夫の事を思い出す。
一時期北杜夫にハマって読みまくっていた時期もあったな。
オイラが他人に「鬱の治療薬を飲んでいるんだぜ」などと言えるのも北杜夫のおかげだな。
いみじくも北杜夫自身が言ってたらしい。
自分が躁鬱病であると公言することで、世の中のそれに苦しんでいる人が楽になるんではないか。
実際鬱の患者に薬を処方するのに
「これは作家の北杜夫も飲んでいる薬ですよ」
というと患者は安心したという。
「キチガイ」
の一言で終わってしまっていたであろうことを、ちゃんと病気として認識させ光をあてたことがどんなに意義深いことか。
そして、芥川賞作家ですらなる病気であるという事が、患者にどれほどの安心感を与えたことか。
北杜夫は恩人であると言って良いだろうね。
この放送では未亡人や娘のインタビューがあって、その部分は非常に面白かったのだが、ドラマパートはつまらなかった。
まず佐野史郎が北杜夫に見えない(笑)。
それとドラマの演出自体が若干のコメディー感を含んでいるんだけど、そうじゃないだろう。
ハタからみたら滑稽にしか見えない事を破産するほど真剣になってしまうという怖さを出すべきではないのか。
これをコメディー演出と演技にすることは、この病気を人ごとに感じてるからとしか言いようが無い。
ああ、そうか。
やはりこの病気は、病気にかかった人間が作るべきだよな。
だから北杜夫の作品は面白かったんだよな。


『ミルク』
wowowでの録画視聴。
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ハーヴェイ・バーナード・ミルク。
この作品を知るまでまったく知らなかった人物。
アメリカで初めてゲイであることを公言して選ばれた公職者。
それをゲイのガス・ヴァン・サントが監督。
脚本をゲイのダスティン・ランス・ブラックが書き。
ゲイの雰囲気がまったくないショーン・ペンが演じる(笑)。
で、タイトルが『ミルク』(笑)。
不謹慎にも精液的なものを想像してベタだなあと思ったりした(笑)。
本作が主演男優賞と脚本賞のオスカーを取ったぐらいの作品なのできちんと襟を正して視聴した。
面白かった。
このハーヴェイ・ミルクという人はすべての人の幸せをではなく、まったくブレなくゲイの人達の為に活動したんだな。
ある意味その事が軋轢を生んで暗殺されたともいえるのだろうけど。
70年代という今以上にゲイに対して優しくない時代に、少数派で、仲間がいなくて、居場所が無く、肉親すら味方になってくれないマイノリティーであるゲイ達にささやかに居場所をつくる尽力をした。
ゲイであるという部分を除けば、普通の男女のラブストーリーと何らかわりがない。
会ってその場でナンパをし、恋に落ち、一緒に住み、それがずっと続くと疑わない日々があり、嫉妬があり、別れがあり、新しい恋があり...etc...。
彼等が言うところの"ストレート"であるオイラが見ても男同士のキスが眼を背けたくなるような映像にはなっていない。
特に冒頭のショーン・ペン演じるミルクとジェームズ・フランコが演じるスコット・スミスがじゃれあったり写真を撮ったりする所が清々しくも美しい。
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上の画像は劇中でも挿入されたものだけど、良い顔してるね。
ゲイの監督が本当に美しいものとしての男同士を信じてるからこそできる映像なんだろうね。
ミルクは自分が愛する人間と平和に暮らせるささやかな場所を作りたい為に行動を起こす。
ささやかな生活を確保するだけでも戦わなければいけなかった時代なのだ。
劇中でも映像が挿入されるのだが、そんな彼等の明確な敵が"クイーン・オブ・ゲイ嫌い"のアニタ・ブライアントというオバはん(笑)。
ゲイは異常。
ゲイは病気。
ゲイから子供を守りましょう。
ゲイに公民権なんてもってのほか。
劇中では挿入されていませんが、そんなオバはんがその後どんな目にあったかというと、

いやあ、快心の一撃ですなあ(笑)。
最後に「主よ、彼をお許しください」なんて心にもないことをいっちゃったもんだから泣いちゃいやんの(笑)。
ザマア(笑)。
教師がゲイになったら自分の息子が犯されると思うんだろうね。
とんだ被害妄想だ。
だったら圧倒的に"ストレート"の教師が多いんだから、自分の娘が男性教師に犯されるという想像ははたらかないのかね(笑)。
時代が時代だったからという事もあったろうけど、このオバはん、今に至ってもゲイ嫌い(笑)。
本作の主役を演じたショーン・ペンはすごいね。
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普段のこの人って
「バカやろ、コノやろ、死ね死ね死ね」
の粗暴な声色のオっさんなんだけど、ミルクを演じてる時は
「ぼくはね、う〜んそうだなぁ、うふ」
みたいな無茶苦茶ソフトな声色なのよ(笑)。
これはオスカーの主演賞とってもおかしくないよね。
もっとも主演賞のときのスピーチで
「同性愛者の共産主義者の皆さん云々」
で始まるアイロニカルな事を言ってたもんね(笑)。
しかし、オイラとしては主演よりもミルクの助手役のクリーヴ・ジョーンズ役のエミール・ハーシュが上手いなと思った。
『スピード・レーサー』の主役とは思えないほどのダサさ(笑)。
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コレが
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コレだもんな(笑)。
同一人物とは思えん(笑)。
ゲイ映画として抵抗のある人もいるだろうけど、無茶苦茶良い映画であることは保証します。
by 16mm | 2013-03-10 21:27 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『ジャンゴ 繋がれざる者』

先週は都合二日ほどのカプセル泊。
このままだと残業時間の80時間を越えると会社側に釘を刺されて、朝の早出の分をザクザクと削って調整(笑)。
ウハハハハ。
これで満足か(笑)。


先週土曜日、歯のメンテナンスに。
いつものように美形の歯科衛生士さんにガリガリやってもらう。
歯科衛生士さんはなんも言わなかったが、ここんところ歯みがきをかなり端折りぎみにやっていたのを自覚してるので、あまり歯の状態がよくなかったかもしれん。
反省反省。
いつもの様に先生とお話。
カメラの話ができるのは行きつけのカメラ店の店主と歯の先生だけなので、オイラにとってはかなり貴重な時間なのである。


レンズについての覚え書き。
レンズについてなので、興味の無い人は読み飛ばしてください。
レンズといってもカメラのレンズに限定。
レンズの良し悪しについて語られる時、所謂カメラ雑誌や写真雑誌のレビューでは、歪曲収差の無さ、周辺光量落ちの無さ、レンズフレアの無さ等を評価基準にしている。
大体これはレンズを通して像を結んだ時の解像力の良さについて評価とも言える。
解像力とは何かと言えば、簡単に言えばどれだけ細かいものを表現しえるかということだ。
例えば集合写真なんかで何十人何百人と並ぶ顔の中に確実に自分の顔だと認識できるほどの解像力があるか?ということ。
ただこれはデジタルカメラの画素数や、モニターの解像度、プリンターの解像度にも依拠するので解像力のあるレンズを使えば、解像力のある表現を得られるというわけではない。
しかし、とにかくレンズの評価基準として解像力が重要視されているということだ。
解像度は数値やテストチャートによる客観的な評価をしやすい。
数値やテストチャートは基本的に嘘がないので、例え数値が低いレンズであってもそのレンズを作ったメーカーに対しては評価の根拠になり得るわけだ。
この解像力至上主義的な考えで言うと、映画監督のジェームズ・キャメロンがアナモルフィック・レンズについての発言で
「被写界深度が浅くなり奥行きが曖昧になるので嫌いだ」
という。
アナモルフィック・レンズとは
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上の画像のようにレンズの奥が縦長になっているレンズで、それで撮影すると
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上の様に横に圧縮した像を結ぶ。
で、この画像を特殊なレンズを通すと
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上の画像の様に圧縮の解けた普通に見える画像となる。
なぜこんな事をするかというと、映画のフィルムの面積をいっぱいに使って撮影できるからだ。
ただ問題がないとはいいつつも縦長の像を横長にする、しかもレンズを使ってというのがそれだけで解像度を損なうんじゃないかという事も考えられる。
レンズの解像度とは別問題とはいえ、キャメロンの嫌う深度の浅さという問題もこのレンズには出てくる。
解像度を基準にした場合、アナモルフィック・レンズの優位性というものが無い様に思える。
が、しかし、このアナモルフィック・レンズ、
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こんな感じの横長のレンズ・フレアが出るのだ。
レンズ・フレアを蛇蝎のごとく嫌う人はこれが優位性とは感じないだろうが、例えば2012年版の『トータル・リコール』の特徴的なレンズ・フレアを綺麗だと思っていたオイラにしてみれば、このレンズの表現はとても魅力的なのだ。
つまりである。
解像度を価値基準とした場合この手の表現力がスポイルされる。
オイラのような女性しかとらない人間からすれば深度の浅いカメラは願ってもないもので、更に人によってはレンズの前にソフト・フィルターを装着して、言うなれば高解像度のレンズをわざわざ解像度を落とす様にして使ってもいるのだ。
オイラのような撮影者にしてみればレンズ・フレアも周辺光量落ちも輪郭のソフトさも大事な表現になるのだが、実のところそれを客観的計る術が無い。
なぜなら、レンズ・フレアの美しさやボケ具合などというものは数値化出来ない主観的なものでしかないからだ。
マイクロフォーサーズやミラーレスのカメラによってレンズをメーカーや年代を問わずに選択出来る様になった。
30年以上前のレンズを使って写真を撮ってる人もいる。
コーティングやレンズ研磨の精度で言えば現行のレンズの方が圧倒的にシャープでコントラストが高い。
しかし、最新式のレンズでは得られない、それこそ言葉にも数値にもできない表現の可能性というものがあるのだ。
クラッシック・レンズが現行品と同じ位の値段で取引されているのはそういう理由もあるのだろう。
ちなみにオイラはなるべくシャープでコントラストの低い(階調の幅が広い)レンズが好みだ。
なぜなら、特徴の無い画像の方がPhotoShopでいかようにも出来るからに他ならない。


先週はカプセルの風呂で15分の長風呂と本日日曜日の岩盤浴とサウナでのストレッチで体調管理は万全、の筈である(笑)。
肩がこったりすると、ストレッチか岩盤浴のどちらかが足りてないなと思う様になった(笑)。


先週またしても左脚のくるぶしの上あたりが痛くなり会社でびっこをひく。
行きたくなかったが会社の診療上に。
痛風の発作かとビビるが、痛い場所が痛風でおこる場所ではないのと腫れてもいないので違うだろうとも思っていた。
取りあえず痛み止めを貰って飲んだら徐々に痛みがひいていった。
原因は何かと考えてみると、ブーツかもしんない(笑)。
10年以上前に買った合皮のブカブカなエンジニアリングブーツにソールで嵩上げしてはきつぶしていたのだが、このブーツ、シークレットシューズなみに踵が高い(笑)。
今まで何度も脚を捻ってきたのであるが、そのブーツを2年ほど履いてきた結果、踵が外側に向かって鋭角的に削れてしまっていた。
なので普通に歩いているつもりでも脚を内側に捻る着地をしていたのだ。
このところの疲れがたまたま負荷がかかっていた脚にでてしまったのだろうというのがオイラの見立てなのである。
そんなブーツ、さっさと捨ててしまえばいいのだが、そうできないのが貧乏性なところ(笑)。
なんとなく穴があくまで捨てられないので今年いっぱいぐらいははき続けるんだろうな(笑)。


Kindle版『無限の住人』
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Kindleで『無限の住人』を一巻から買い始めて再読し始めている。
再読だからこそ分かる面白さというのは当然あるわけだが、そういう意味で本作は読みがいがある。
一番最初に出てきた天津影久って物語後半の雰囲気とは微妙に違うイケスカない若造特有の全能感をもったヤツだったのだ。
なんかキャラクターが後半と合わないんじゃないかなと思ったんだけど、最初の登場から物語の本筋である凛の復讐劇に入るまで2年経ってるんだよね。
つまりその二年の間に天津も人間として、統主としての成長があったという解釈が成り立ち、それなりの慇懃さを備えるに至ったと思えるのだ。
実際に作者がどう思っているのかは別にして、結果的にキャラクターの整合性が損なわれていないのはすごい。
連載は19年だけど、万次と凛の旅というのは一年に満たないものなんだよね。
何年も旅した様におもえるけど。
読者としてのオイラも、凛も、万次とともに濃密な時を過ごしたと思っていても、永遠の命を持った万次にとっては90年もたてば忘却してしまうような一瞬の出来事でしかない。
歴史に自分がどんなに深く傷跡を刻印したと思っていても、時の流れと彼方に向かって忘却されていく現実の前では凹みにすら至ってない。
その切なさがリアルタイムで読んできたオイラには痛いほど分かる。
本当にこの作品をリアルタイムで読めて良かった。


『ぼく、オタリーマン。6』
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Amazonで購入。
作者が会社勤めを辞めて、漫画家専業に。
もう「オタリーマン。」ではなく、単なるオタになったわけだが。
今後の活躍にものすごく期待してるよ、オイラは。


『エガリテ』
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Kindleで購入。
ずっと読みたかった鈴木みその本。
通販でPDFやらで売っていたらしいが、鈴木みそのブログで『エガリテ』がKindleで出ると告知があったので心待ちしていたのだ。
といってもオールカラーの漫画なのでiPadで読んだのだが。
テニスに関する蘊蓄漫画と思いきや、技術論というよりも鈴木みそが体験したテニスのある日常やシャラポワの乳首のポッチリまでを笑いにつつんで描いている良作。
鈴木みそにハズレはないなあ。
この人のはカラーで読みたい漫画家の一人だね。


『ジャンゴ 繋がれざる者』
ネタバレあります。
先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
今年の米アカデミー賞の助演男優賞はクリストフ・ヴァルツ。
『イングロリアス・バスターズ』に続き二度目のオスカー受賞。
ともにクエンティン・タランティーノの作品である。
オスカー受賞のスピーチを観ると、非常にもの静かな印象で本作で演じた元歯医者の賞金稼ぎドクター・キング・シュルツのエキセントリックさは微塵も感じられない。
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助演扱いだけど、こいつが主役でもいいぐらいにカッコ良かったよ。
このドクター・キング・シュルツという役は本作で唯一といっていいかもしれない近代人だね。
ああ、
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レオナルド・ディカプリオ演じる悪役、カルヴィン・J・キャンディも近代人と言えるかもしれない。
ちなみに本作でのディカプリオも良かった。
彼がオスカー候補にならないってのも平等を欠いて要るんじゃないかな。
それはともかく、タランティーノの血しぶきアクションとセンスのいい音楽の選択に身を任せて楽しめた映画であった。
タランティーノは本作でアメリカの奴隷制での白人を徹底的に嗤っている。
クー・クラックス・クランの前身のような団体が出てきて、例のマスクを被るんだけど、それが袋に穴を開けただけのモノだから馬で移動する度に穴がズレて前が見えないと不平をいったりとか(笑)。
連邦保安官や裁判所などの言葉に疑いも無く信じてしまう知性の無さとか(笑)。
しかし、結末から言えば奴隷制というものはドクター・キング・シュルツやカルヴィン・J・キャンディのような近代人であっても突破出来ない問題なのだ。
彼等両方とも死んじゃうので。
ではこの問題はどうしたら解決できるのか?
その答えは、白人のタランティーノが黒人俳優とともに映画を作ったということにあるのではないかと思っている。
娯楽映画としては傑作であろう。
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この黒人なのに黒人差別するおっさん。
誰が演じてるかと思ったらサミュエル・L・ジャクソン(笑)。
顔つきがゴツくてサミュエルに見えなかった(笑)。
町山智浩が言う様に、サミュエル・L・ジャクソンと言えば映画界一説教の上手い役者。
そしてなによりも
「mother-fucker」
の台詞回しが最高に上手い役者(笑)。
「マザーファッカー」
ではなく、サミュエル・L・ジャクソンが言うと
「マダファカッ」
に聴こえて、これがカッコいいんだわw。
本作でも最後に言ってくれましたよ(笑)
断末魔の叫びで
「マダファカッマダファカッ」
待ってましたサミュエル(笑)。
もう嬉しくておかしくて一人で笑ってしまった(笑)。
その他タランティーノらしい映画のパロディーが盛りだくさん。
Blu-ray購入での再見が楽しみである。

ところで本年度アカデミー賞にロバート・デ・ニーロも候補になってたようだけど、彼の不幸な点は普通にスゴイ演技をしても誰も褒めてくれないところなんだよね(笑)。
彼に期待してるのはスゴイ演技ではなく、ロバート・デ・ニーロのスゴイ演技なんだよな(笑)。
戦う相手が他の役者ではなく過去の自分であるというのが彼の大変なところなんだけど。
by 16mm | 2013-03-03 22:25 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)