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『図書館戦争』

先週土曜日、心療内科に。
一年振りに最初に担当した医師が戻って来て、再び診察を受ける事になった。
薬漬けでなんとか症状が治まっている。
今後は減薬の見極めになったいくのだろうが、すぐではないだろう。
軽いとは言え、死にたくなるほどの苦しみを味わった症状ではあるので、長く付きあうつもりの覚悟はできている。
ところで朝の眠さの原因が鼻炎の薬の所為だと思っていたら、飲んでいた心療内科の薬がことごとく眠気を催すモノであった(笑)。
アレ?
最初に聞いたときは眠気は催さないと言ってなかったか(笑)。


先週の水曜日、先週土曜日、歯のメンテナンス。
先々週から先週にかけて予定外の飛び込みの診察を受け付けてくれたので感謝に堪えない。
金属を被せていた歯が、内で腐って膿んじゃっていたそうで、麻酔をし、ガリガリ削り、神経を抜いてもらった。
「手首が痛ぇ」
と、オイラの口の中に手をつっこみながら呻く先生(笑)。
いったいオイラの口の中でどのような土木工事が行われているか知る由もないが、その間まったく痛みなしでおれたのは非常に楽チンだった。
毎度のことながら痛みについては相当に気を使う先生なので安心なのである。
土曜日は美形の歯科衛生士さんに歯石をとってもらう。
なかなか歯石をとられる側が気持ちいいということは無いらしいが、オイラの場合はかなりウットリ状態(笑)。
基本的にこの美形の衛生士さんが歯石取りが非常に上手いとおもっているのだが。
容赦なく爪を立てて背中をガリガリかかれる感じの気持ち良さ?(笑)。
マゾではない(笑)。
マゾは痛みを認識しつつそれを快楽に転嫁させてるわけだが、オイラの場合歯石取りで痛みはないからね(笑)。
治療後、先生とカメラの話。
ライカが欲しくなる。
が、家で値段を確認して、やっぱり諦める(笑)。


本日日曜日、岩盤浴とサウナ。
岩盤浴は毎回1時間やっているのだが、だいたい40分ぐらい結構熟睡してて、起きた頃に結構汗だくになっている感じ。
結構サラサラな汗の所為か、体の向きを限定せず、汗がやたらと耳穴にはいってくるのがイヤだ(笑)。
その後サウナに行ってストレッチを。


『実録! あるこーる白書』
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非常に面白い本である。
アルコール依存症についての基本的な啓蒙書として最適。
オイラにとっての二人の神が(オイラは唯一絶対神ではなく多神教派であるので"神"はいくらでも存在しているのであるw)語る、アルコール依存で見えた世界と、アルコール依存症者によって壊されかけた世界を見た体験談。
"アル中"という言葉が禁止用語扱いであると初めて知った。
"アルコール依存症"と言わなくてはならないらしい。
この言い方の訂正はこの本を読むと割と納得出来る。
とにかくオイラも人の事は言えないが、アルコール依存症についての世間の認識が無さ過ぎる。
いまだにアルコール依存症は本人の意思の弱さだと思っている人が多数なのだろうね。
本書の中で分かり易かったのは、アルコール依存症になるプロセスは花粉症を発症するのと同じというところ。
花粉症も簡単に言えば、体内に持っている花粉症を受け止める器が何年も症状を溜め込む。
器がいっぱいになった時点で花粉症の症状をその器が受け止めきれなくなり、症状がダダ漏れとなって続いていく。
アルコール依存もそういうことらしく、体内のアルコールを受け止める器がいっぱいになったときから、その人にとってアルコールは覚せい剤と同じになる。
なのでアルコール依存症を克服しつつある人に面白がって酒を飲まそうというのは言語道断。
飲まそうとしてる奴は人殺しと同じ罪だと思うべきなのだ。
とにかく面白くて為になるというベタな本(笑)。
高須クリニックのあの先生が実に良い人だということも分かる。
この手の問題に興味のある人にはお勧めである。
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ネ申ィィィィィッィw。


『750ライダー』
ebookjapan版で50巻まで読了。
電子書籍としてはまだよんでいない20巻以下もそのうち読む事になるだろう。
もっとも30年前に単行本を買って15〜16巻ぐらいまでは読んでいたのですぐには読まなくても良い。
この本の感想については別にかこうと思う。
一言で言えば非常に清々しい本当にこのマンガを読んでいられて良かったと思えるものだった。
で、これも30年以上前に立ち読みをして若干知ってもいた石井いさみの作品。
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作者の石井いさみがアレなヒトかどうかは置いておく。
オイラとしては単に仕事としてやったのだと思っておくし思いたい。
取りあえず1巻を購入して読む。
なかなかうんざりさせられる内容。
今後読み進めるうちにあの醜悪な顔のあの方も石井いさみの手によって美形に描かれるんだろうな(笑)。
あ。
これを買うという事はあの団体にも印税が入るってことだよな(笑)。
敵に塩を送ってどうするオレ(笑)。


『図書館戦争』
ネタバレあります。
先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
原作は読んだ事はないが、プロダクションI.G制作のアニメは観た事があって、それはなかなか面白かった。
で、今回は実写。
『修羅雪姫』の佐藤信介が監督で、岡田准一が主演。
否が応にもテンションがあがる布陣である。
が、本作を観て、アニメーション版ではあまり気にならなかった部分がやたらと気になってしまい、結果的にアニメーションと実写では媒体として決定的な違いがあるという事を再認識させられた。
アニメーションはその存在が始めから絵空事であるという前提ではじまる。
絵空事故になんでもアリではあるのだが、あまりにも突飛なものは観る側の感情移入を拒否することとなる。
なので"ちゃんとした"アニメーションは必ずその作品における"リアリティー・ライン"を設定して、それ以上の嘘はつかない様に物語を構築するものだ。
例えば『未来少年コナン』において、コナンがとてつもない速さで走り、高い塔から落ちても脚をビリビリさせるだけでw怪我をしないというあり得ない世界観を構築しておいても、ピストルの弾丸には勝てないだろうなという一線を厳守するとかね。
90%を嘘で作っても残りの10%は自分たちのいる現実の世界とのリンクを意識させなければその作品への没入や感情移入ができないものなのだ。
「ここに乙女がいま〜す」
この台詞、アニメーション版の『図書館戦争』でもあった台詞であるが、本作である実写版でもその台詞があった。
台詞としてはなかなか面白いと思うので使いたいという気持ちは理解できるが、実写版では客の大勢いる昼間のレストランで存在感バッチリの栗山千明がこの台詞を大声で言う。
せめて彼女らの官舎の食堂かなにかで言った台詞なら納得もできようが、周りはどう考えても彼女らとは無関係の一般客である。
オイラなら突然そんな事を大声で喚くような奴には問答無用でお手拭きを投げつけてるだろうね(笑)。
本作のテーマはラブロマンスの要素はありつつも、実際は表現の自由というものが直接的なテーマになった重い物語である筈なのだ。
表現の自由を背景にし、同じ国の人間同士が意見を異にし、武装して戦う。
これって物語上はヤクザと警察、或はヤクザ同士の抗争のような訂にしているが、どう考えても内戦状態なのではないか?
特殊車両に乗り、ハンドガンやサブマシンガンを携行しボディアーマーで身をかため、顔は埃にまみれ、コンクリートの柱を弾丸が削っていくような描写は如何にアニメーションで丹念に描いていても、実写のリアリティにはかなわない。
だから当然同じ原作であっても、場合によってはリアリティラインが異なる事もあるのだ。
このようにガチな実写の世界観のなかで、本作のシチュエーションのような場で
「ここに乙女がいま〜す」
などという台詞はあり得ない。
全体的に脚本と演出がちぐはぐすぎる。
ラブロマンスというかラブコメディの要素が多いと思われる脚本を尊重するなら演出がリアルすぎ。
また、テーマの重さを重視するなら脚本が浅すぎる。
『図書館戦争』という物語がファンタジーであったとしても、実写映画として成立させるのならたとえ原作にない要素であっても取り入れなければならないものがあったのだ。
良化特務機関と図書隊。
この敵対する二つの組織。
いったいこの組織を維持運営する資金はどこから出てるわけ?
良化特務機関はウラで国の中枢の繋がっているかもしれんので資金はそっからでてるかもしれんが、図書隊はどこからだ?
この世界観の警察や自衛隊がどんな装備をしてるか知らんが、このヤクザの出入りのような良化特務機関と図書隊の抗争を仲裁できるほどの武力を警察や自衛隊はもっていないのか?
警察や自衛隊が介入出来ないほどの武力というのは過剰装備にあたらないのか?
更に後半のクライマックスで図書隊にはヘリがあったが良化特務機関はヘリがないのか?
そのどちらにも所謂"鎌倉の老人"みたいな存在がいて、金に苦労していないのか?
オイラにとっても非常に関心のある"表現の自由"というテーマ。
本作では一方的に良化特務機関を悪者にしているわけだが、取りあえず根本は自由すぎる表現の悪影響というものの懸念する、オイラからすると心配性で無知な人間の集まりだ。
彼等の言い分だって三分の理ぐらいはあろう。
その辺りを完全にシカトするのはどうなのよ。
と、まあオイラが言ってるプロットを全部入れ込めようとしたら本作の実写映画化自体が成立しなかったろうがね。
表現の自由。
専守防衛。
etc...
本作は現実を写した寓話としての側面がある以上、その土台であるリアリティの構築を徹底すべきであった。
そうすればフィクションの物語が現実の今の日本に強烈に突きつける何かが生まれ、カルトな作品になっていたかもしれない。
もったいない事だ。
......
感想の大部分を本作に対するディスにしてしまったが(笑)、まったく面白くないわけではない。
エンターティメントの枠で観れば面白かったとは言える。
特に岡田准一の体術はすごい。
若干フィルムのスピードを上げてる感じもするのだがw、それでも無茶苦茶身体が動いて見ていて気持ちよい。
たぶんBlu-rayは買わんだらろうなw。
佐藤監督の次回作には期待する。
by 16mm | 2013-04-29 17:04 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『リンカーン』

暴走する中年(笑)。
女子会でガールズトークがノンストップなように、オイラの浪費も留まるところをしらねえ(笑)。

まず先週の月曜日、朝の通勤でKindleを無くした(笑)。
無くしたというか落としたw。
通勤電車でいつものように立ったまま寝ていて、電車を降りる段になり
「オラオラ、おまいらノケノケ」
とばかりに強硬に電車内の人垣をかき分けて外にでた。
ハっと気がつく。
「Kindle、どうしたっけ」
鞄の中を探ってみても無い。
持ったままうたた寝をして落としたのに気がつかなかった(笑)。
電車は人の塊を飲み込みつつドアが閉まろうとしている。
あの電車内で這いつくばって探すのはキツイなあ。
と思ったのが後々考えると運の尽きだったw。
降りた駅で遺失物の届け出をして出社した。
が、その日いつまで待ってもKindleは出て来ない。
間違いなくどこぞの卑しい乞食野郎に拾われたに違いない。
こういう奴の為に拾ったKindleを使うと爆発すればいいと思う(笑)
だが、こういう悪態をついている時、己の迂闊さは横100mぐらい脇においとくw。
その日の夕方無くしたKindleのアカウントを解除。
で、帰宅後、AmazonにてKindle Paperwhite 3Gと前に使っていたカバーを色違いのブラウンで購入。
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それぞれどこぞのアホに誘拐された初号機の後継の弐号機として今手元にある(笑)。
もう今更Kindleを買わないという選択肢はなかった。
完全に依存しちゃってるもんな(笑)。


で、そのAmazonで『永遠の0』のコミック版全五巻を読了。
レビューにあったが一巻目のヌルい感じは巻を追うごとに払われていき、最終的には非常に良い読後感で終われた。
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色々感想はあるのだが、ちょっと他のある作品と絡めて自分なりの感想をかきたい。
他のある作品とは本年夏公開の宮崎駿監督の『風立ちぬ」である。
『風立ちぬ」の原作を描くにあたって宮崎駿は
「美しいモノを作ろうとした結果が戦闘機になった」
みたいなオイラにとっては魅力的な事を言っていた。
その作品の主人公の意思と不条理さと後々来るであろう不幸な結末を想い、ペシミスティックな甘美さに、さすが宮崎駿だと思ったのだ。
が、『永遠の0』を読了後、宮崎駿の制作意図はともかく、オイラのもっていたものがペシミズムなどではなく戦争を能天気に捉えたものでしかなかったのかもしれないと思い愕然とした。
零戦の高性能さがアダとなり、パイロットを苦しめたとは思わなかった。
ポンコツな飛行機しか作れない状態であれば、もしかしたら諦めもついて戦争も早期に敗戦として終結していたかもしれないと。
設計者の能天気な真剣さを肯定出来るのか?
宮崎駿の映画でそれを確認したい。


浪費の話はまだまだ続く(笑)。


鈴木みそのブログebookjapanを知った。
電子書籍を売るサイトなのだ。
電子書籍ならAmazonでKindle版を購入すれば事足りると思うだろうがそうではない。
ebookjapanとAmazonで同じ作品が販売されてもいるのだが、決定的な違いがある。
ebookjapanでは昔の、オイラが小学生から中学生の頃に読んでいた漫画が売っているのだ。
狂喜(笑)。
ただebookjapanの作品はKindleで読めない。
オイラだとiPadで読むのだが、眼が疲れずに読めるのはやっぱりKindleだ。
それから頁に付箋を貼る機能がない。
この機能は追加してもらいたいもんだ。
Kindleとebookjapanの二本立てで本を買いまくる日々(笑)。
まずい(笑)。
500円の本だって10冊買えば5000円だよ(笑)。
でも歯止めがきかない現状の有様(笑)。
以下、ebookjapan版の購入本。

『B型平次捕物控』
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ebookjapanで購入。
この天才的なセンスがすごい。
できればKindleで前巻出して欲しいところである。

『シャッターシャワー』
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ebookjapanで全4巻購入。
西原理恵子に言わせるところの、寝違えたような顔の付き方に定評がある(笑)池沢さとし著。
オイラが中学2年生の頃。
性に目覚めたがオナニーのやり方すらしらん頃wにエロ目当てで買った本。
カメラマンが主人公としてはソコソコの面白さは今読んでもある、と思う。
いくら作中で"カネボウ"といは言えなくても"カネボイン"はないだろう(笑)。

『四角い青空』
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ebookjapanで全2巻購入。
石井いさみ著。
小学校高学年の時、石井いさみが大好きでこの作品は本屋で立ち読みしてたんだけど、その都度本屋のババアにハタキで追い出されて最後まで読み切れなかった。
それが30年以上の時を越えて読めたのが感無量である。

『750ライダー』
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ebookjapanで全50巻のうち25巻目から購入。
現在31巻まで読了。
オイラが小学生の時、オートバイに、その画に、そして永遠に繰り返される高校二年生という時間に果てしない憧れをかき立てられた思い出の作品。
こんな画を描きたいと思い、オートバイに乗ってみたいと夢想し、明るく楽しげな高校生活を夢見れた。
そのどれもが当時小学生のオイラには手の届かないものばかりであった。
しかし現実のオイラはと言えば、画はまったく上手くならず、大人になって乗り始めたオートバイは大型免許が取れずに400ccを二年で止めて車に鞍替えした。
そしてなにより、オイラの高校時代は最悪で、勉強もできず、クラスでも浮きまくり、"委員長"なんて呼べる可愛いガールフレンドもおらず......。
とにかくタイムマシンがあっても絶対戻りたくない高校三年間。
こんな調子だったからか、今でも『750ライダー』を読むと自分には手に入れる事ができなかったものが宝石のようにつまっている。
本作はのめり込んだ、という割には完全に作品を読み切ったわけではなく、小学生で小遣いが少なかった所為もあり単行本は買い切れず、中学生の頃は安彦良和に憧れて画の傾向もそっちにいってしまい、自然と『750ライダー』から遠ざかってしまった。
なので作中でいきなり主人公の妹が出て来ていてその経緯が分からなくなって今まできた(笑)。
今回ebookjapanで本作を購入するにあたり、とりあえず自分が読んでないと思われる25巻あたりから購入し始めた。
そしたら31巻で委員長が主人公である光の母親が亡くなっているということを言っていて、かなりギョっとした(笑)。
そんな感じなので読んでてすごく楽しい。
内容は毎回ほとんど変らないというのに、ひどく惹かれる。
江口寿史あたりが本作のパロディーを笑いネタとして描いていたが、改めてこの『750ライダー』を読み始めたら無茶苦茶江口寿史にムカついた(笑)。
オメエはワンパターンさえできないくせに他人の作品をネタにすんじゃねーよ(笑)。
オイラからすると本作の画はまったく古びていないと思える。
上の画像でもここまでキッチリとバイクを描いた作家っているかね。
端正な描線ですごく上手い。
これから数日読み続けるのがたのしみである。


実は先々週から通勤鞄を代えた。
2011年08月19日のブログに新しい鞄を買ったとかいた。
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COLE HAANの48000円也(笑)。
一年半前に購入してやっと使い出したのは
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たぶん6年ぐらいは使っている筈の上の鞄が、ようやっと上の様にボロボロになったからだ(笑)。
如何に羞恥心の足りないオイラでも持ち歩くには結構ツライ感じのボロさになってきた(笑)。
たまに客前に行く事もあったのでこの機会に切り替えた。
貧乏性なのでここまでグッタリさせないとお役御免にできないんだな(笑)。
お疲れさまでした。


先週土曜日、母親の通院の送迎。


先週土曜日午後。
歯痛で、無理に予定外の治療をいつもの歯科医院にお願いする。
どうやら歯を食いしばっていた関係で、歯が浮いて噛み合わせが悪くなっていた模様。
虫歯ではないとの事。
歯に被せた金属を削ってもらったら、あっという間に痛みが消えた(笑)。
噛み合わせってすごく大事なのね。
さすが信頼出来る先生である(笑)。
今週も予定通りに治療してもらえるとのこと。


いまだに見る夢。
大学の授業をサボリ、出席日数は大丈夫か?テストの範囲は分かるのか?という不安にかられる夢をいまだに見る(笑)。


三国連太郎死去。
オイラが生まれる前からの芸歴を持つ俳優であるが、オイラが三国をちゃんと見たのは大学生の時。
『マルサの女2』で。
とにかくその頃のオイラは映画や俳優に慣れていなくて、三国連太郎と誰を比べていいやら分からず、とにかく三国のすごさだけは思い知った。
伊丹十三の映画で何作か出てたんだよね。
戒名無し、散骨。
オイラも三国にあやかって、最後はそうしたいな。
合掌。


『リンカーン』
ネタバレあります。
先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
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結果的に旬のネタになってしまったのか?
去年もリンカーンを伝奇モノのネタにした映画が公開され、今年は『ジャンゴ 繋がれざる者』が公開され、奴隷解放をテーマにしたものが続いている様な気がする。
このリンカーンの話というのはアメリカでは歴史的な事実として義務教育でならうぐらい常識的なことらしい。
翻ってオイラに至ってみれば、リンカーンがゲティスバーグで奴隷解放宣言をして黒人が解放された、というなんとも恥ずかしい無知っぷりで生きてきた(笑)。
小学生の頃、リンカーンの伝記も読んだ事ある筈なのにこの体たらくである(笑)。
本作はリンカーンと南北戦争とアメリカ合衆国憲法第13修正について、非常に分かり易く順序だてて描かれている。
なのでオイラのような人間も理解し易い。
リンカーンの奴隷解放宣言は南北戦争時の立法措置にすぎず、戦争終結時には放棄されるものでしかなかった。
そこでリンカーンは奴隷制に関するアメリカ合衆国憲法修正第13条を議会で可決させようとする。
が、南北戦争の長期化で奴隷制反対の立場をとってる筈の共和党内でも南部の民主党に対し奴隷制について譲歩する意見が出始める。
アメリカ合衆国憲法修正第13条が可決する前に戦争が終われば、奴隷制と奴隷解放が棚上げされ元の木阿弥になってしまう。
そこでリンカーンは議会工作の時間を工面する為に戦争終結を意図的に遅らせる。
南北戦争という内戦で国力である若者の命が削られていくなかでの苦渋の決断。
リンカーンは自分の信念である奴隷解放を実現する為に、自分の手を血で汚し続けていたようなものだ。
議会工作という民主党の議員の懐柔によって票がとりまとめられていく。
青臭く言えば、こういう問題は議員の良心によって賛成も反対も表明されるべきで、特定の議員に利益を誘導する餌を与えて自陣営に引き込むのはキタナい大人の世界だな、と思うところだ。
が、まさに政治というのは大人の世界なのだ。
議員一人一人の意見を尊重して賛成反対を問うのではない。
解答が合っていようが間違っていようが、ひとつの解答を是とするためにはどんな手段も厭わない戦いなのだ。
その辺りがシンプルな物語の中で明確に語られている。
なによりもリンカーン自体が、痩せぎすで、子供の理解を得られず、女房とも上手くいかず、回りくどいたとえ話で周りを辟易させる。
特別な人間ではない。
どこにでもいそうな弱々しい大人の男にしか見えない。
そんな男でも強く明確な意思があれば何かを実現出来る。
物語の骨子はそんなところかもしれない。
本作はスティーブン・スピルバーグにしてはかなり抑制の効いた映画になっていると思う。
冒頭の南北戦争。
雨の中で泥まみれの乱戦。
いまよりずっと若いスピルバーグならこの戦いをねちっこく描いた事だろう。
それは戦争アクションとしてのエンターテイメントの要素があるからに他ならない。
が、本作は冒頭の戦闘シーンもすぐに終わり、終盤は戦争が終わった死屍累々を見せるだけとなっている。
アクションがなく、ただ悲惨で非業な死をとげたズタズタになった遺体を描写していく。
アクションの官能性を抜きにして、この悲惨な光景と引き換えに得たものは、それと等価値なものなのかを観る側にもつきつけている。
スピルバーグがやっと成熟して大人になったのかな。
映像はヤヌス・カミンスキー。
彼の手腕はすばらしいのは当たり前だが、リンカーンに当る照明の設計が良い。
物語の多くはリンカーンに片側からのみの光をあて、コントラストの強い厳しい表情を作っていたが、物語の終盤、戦争終結後は顔の全てに光があたり、陰影が無く、穏やかな優しげな顔となっていた。
あざといライティングの演出だとは思いつつもなかなかいい。
主演のタニエル・デイ=ルイスの顔つきの立派さというのもあるだろうが。
最後のホロっとしたのはトミー・リー・ジョーンズの演じた共和党急進派のタデウス・スティーブンス。
この人の事をwikiで調べようとしたんだけど、日本語部分では見つけられなかった。
ブ男でカツラの男(笑)。
本作でその男がアメリカ合衆国憲法修正第13条の原本を家に持ち帰って妻に渡すシーンがある。
よく分からないが彼の妻は黒人なのかな?
カツラをとってwベッドに妻と一緒に入って、彼女にアメリカ合衆国憲法修正第13条を読ませるシーンにホロっとしたな。
本作、客があまりいなかったけど、面白かった。


今週は心療内科と歯のメンテナンス。
by 16mm | 2013-04-21 21:26 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

2013年第1回更新のお知らせ

本日メインHPにて"曇天///DONTEN"をUPしました。
お暇な方、ご覧いただければ幸いです。

今年ももう4月なのに第一回目(笑)。
by 16mm | 2013-04-14 21:11 | メインHPと更新のお知らせ | Trackback | Comments(2)

『007 スカイフォール』

相変わらず眠い日々(笑)。
生活そのものが自堕落になっているような(笑)。


左下の奥歯が沁みる。
次の歯の治療まで我慢出来るだろうか(笑)。
歯を噛み締め過ぎが原因とも考えられる。


先週土曜日、岩盤浴とサウナ。
サウナでストレッチを念入りにやる。


『10秒からスタート!シーン別絶対腹が凹む本 いつでもどこでもできる腹やせメソッド×6』
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コンビニで怪しげな本を見つけた(笑)。
表紙がゴルゴである(笑)。
パラパラ捲ったら、どうやら苦労せずに腹が凹むという内容(笑)。
即買い(笑)。
内臓脂肪というかインナーマッスルを鍛える方法がかかれている。
特筆すべきは呼吸によってインナーマッスルを鍛えるダイエット法。
考えてみれば呼吸って意識してやってないうえに、何かに集中してると無呼吸ないし、呼吸の回数が減っているなという自覚はある。
積極的に呼吸をすることで脂肪を減らす事ができるという。
準備運動の最後のメニューに呼吸運動なんていうのがあった。
いままで結構軽くみてたけど、呼吸する事を運動と捉えて鍛えることだったのね。
その他、この本にかいてある事をストレッチに組み入れてみることにする。


『少女ファイト』
Kindle版で現状購入出来る9巻まで購入。
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女の子だって戦ってるんだ なめんなよオトコ
そんな咆哮をあげてる様に読めた。
ところで、
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↑沙村広明のキャラクターであるカジノさんと
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↑犬神 鏡子お嬢の顔が似ているような(笑)。


『永遠の0: 1 』
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Kindle Paperwhiteを買ってからというもの、こと漫画の購入に躊躇がなくなったような(笑)。
本作は小説が原作で今年の年末に山崎貴監督と岡田准一主演で映画になるもよう。
その小説の原作のコミカライズ。
画は非常に丁寧で見応えがあるのだが、過去を調査する司法浪人生の若造のヌルさが鼻につく。
それでも取りあえず辛抱して読み切るつもりである。


『007 スカイフォール』
ネタバレあります。
Blu-ray購入して視聴。
最近のオイラとしては珍しく立て続けに3度も観てしまった(笑)。
それぐらい気に入っている。
『007』は今まで一度も劇場で観た事が無く、TV放映していたものでも通しで観た事は皆無。
なぜかなと考えて見たら、『007』がロジャー・ムーアの時、オイラは小学生で映画にそうそう行けるような感じではなかった。
で、高校生あたりになってやっと映画をチョコチョコと観に行ける様になった時には、なんとなく世間の空気が『007』を時代遅れにしてきて。
同じアクションものとしては圧倒的に『インディー・ジョーンズ』が好きになってしまったのが『007』に積極的になれなかった理由かもしれない。
007のようなスパイに説得力とリアリティーが感じられなくなってきていた。
今回、この『スカイフォール』を観る気になったのは監督のサム・メンデスに興味があったからだ。
あくまでもサム・メンデスが監督する作品だから観に行こうというスタンスで、それがたまたま『007』だったにすぎない。
そんな『007』弱者のオイラであるが、結果的に本作がマイ・ファースト・ゼロゼロセブンであった事をなによりも嬉しく思う。
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冒頭のこのショットから持ってかれたな。
この映画は徹頭徹尾においてシンメトリーな画作りを多用していて、それがスタイリッシュというか、カッチョいいんだわ。
最近のお気に入りの撮影監督ロジャー・ディーキンス。
この撮影監督は必ずシンメトリーな画作りをするというわけではないけど、それ故かなり懐が深い人ではないかな。
『ヒックとドラゴン』の撮影アドバイザーまでやってる。
分け隔てのない良い人みたい(笑)。
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アヴァン・タイトルでの激しいアクションの後にサラリとカフスを直すあたりのユーモアが007なわけね(笑)。
しかし、このアクションの直前に右胸を劣化ウラン弾で被弾してるのにそれを数ヶ月ほっとくというのはどうよ(笑)。
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ここからオープニングのタイトルなんだけど、このボンドを摘むでかい手はなに?と言った人がいたとかいないとか(笑)。
ここからのオープニングの映像は本作の物語の道行きをイメージとして提示するという秀逸さ。
主題歌のアデルが歌う「スカイフォール」がまた良くてね。
iTunesで買っちゃったもんな、主題歌(笑)。
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本作で物語に絡むキーの女性が3人いるが、その中でもオイラのハートを鷲掴みしたのが、上の画像の小柄なおばちゃんジュディ・デンチ。
他の『007』シリーズのMがどういう扱いだったのか知らないが、本作ではMI6のボスである彼女は皆から「マム」と呼ばれていたようだ。
精神的な支柱としての強い母親と組織のボスであることの両義性が上手く表現されているのではないだろうかね。
本作に関して言えば組織のボスというよりも、強く、そして子を信じる母親とその責任という部分に焦点が当っていると思う。
というのも本作におけるMI6はどうにもこうにもザルすぎて失態続き。
国防という観点においてお粗末で時代遅れの組織として結構極端に描かれている。
ジェームズ・ボンド自身も体術の衰えと、新しい世代と新しい思想によって居場所を失いつつある。
考えてみればジェームズ・ボンドぐらいの歳になったら周りの似たようなエージェントは皆死んだり引退したりして、現場の最前線に立って衰えを感じるなんて事はなかったわけだが。
この新しい時代に古いモノを使い続ける事に何の意味があるのだろうか?
これに対する応えが中盤のクライマックスでMが政府の公聴会に出席中に朗読する詩。
ネットから検索して全文載せてみる。

"たしかに多くが奪われたが
残されたものも多い
昔日、大地と天を動かした我らの力強さは既にない
だが依然として我々は我々だ
我らの英雄的な心はひとつなのだ
時の流れと運命によって疲弊はすれど
意志は今も強固だ
努力を惜しまず、探し求め、見つけ出し、決して挫けぬ意志は

・原文

Though much is taken, much abides, and though we are not now that strength which in old days moved earth and heaven, that which we are, we are... One equal temper of heroic hearts, made weak by time and fate, but strong in will to strive, to seek, to find, and not to yield."

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走るボンドの力強さはまさにMが朗読する詩そのものだ。
このシーンは中年のおぢさんでもあるオイラにもグっとくるのだが、どうにも精神論でしかないように思えてしまう。
これを年寄り代表のMに語らせるのは自己弁護みたいな感じもしないではないのだけど。
それでもここにグっときてしまうのは良心に乗っ取った上での心意気というものを信じたいと思っているからかもしれない。
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本作に悪役として登場したハビエル・バルデム演じるシルヴァ。
ハビエル・バルデムといえば、
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コーエン兄弟の作品の『ノーカントリー』に出てきた変な髪型の殺人マシーンのシガー(笑)。
バルデム自身は顔はデカいけど結構ハンサムな素顔だと思うんだけど、本作にしろ『ノーカントリー』にしろ妙ちきりんな役ばかりだな(笑)。
本作のシルヴァという存在は悪役にはなっているが、ありえたかもしれないボンドのシャドーなんだよね。
Mという存在は母親的ではあっても母親ではない。
シルヴァが母親の愛情を一心に受けたくて行った行動が、MI6を窮地に陥らせたことがある。
ここで母親なら愚かな息子であっても手を差し伸べるだろうが、MはMI6のボスであってシルヴァの母親ではない。
国防とエージェント一人の命を秤にかけた結果をシルヴァは裏切りと捉えた。
母親に裏切られた息子の憎悪。
母親を殺したいが、母親のいなくなった世界に未練があるわけでもない。
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シルヴァは母親と一緒に死ぬ為に甦ってきたのだ。
あ、そういえば、冒頭でボンドも一度死んで甦っているな。
そういう意味ではボンドはシルヴァと同じような状況になったにも関わらず、シルヴァのようなダークサイドに落ちなかったのはなぜだろうか?
二人の息子を分つことになった要素はなんだろうか?
その辺りはちょっと判断がつかないが、ボンドの方が英国に対する執着、というか、自分の故郷である"スカイフォール"に対する執着があって、MをはじめとするMI6を捨てる事が出来なかったのではないだろうかね。
というのも本作に出てくる
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犬の置物が意味するところ。
町山智浩の解説によるとこのブルドッグは不屈の英国人の魂を象徴してるとか。
Mの死の間際
「私はひとつ正しかった」
と呟き、この犬の置物をボンドに託して去っていくM。
英国人としての正しい意思を持った人間を信じた事の肯定であろう。
意思であるとかの精神論について懐疑的なオイラであり、その一点に関してはイマイチ肯定しがたくはあるが、本作はすばらしく良い映画であった。


今週は母親の通院の送迎。
by 16mm | 2013-04-14 21:00 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『イングロリアス・バスターズ』『マンディンゴ』

無茶苦茶眠い。
オイラの花粉症の時期が終わったにも関わらず薬を飲み続けている所為だろうか?
一応スギ花粉が終わった時期でもあり、今はヒノキの季節だという。
オイラは検査結果でアレルギーの反応はスギのみであったのだが、スギのアレルギーの人の七割はヒノキのアレルギーも持っているとか。
取りあえず薬も本日で切れたことだし、そうすると心療内科の薬だけになる。
多少は眠気も緩和される筈かな。


先週土曜日、岩盤浴と塩サウナ。
常々思っているのだが、体に塩をなすり付けるのはなにか効能があるのかしらん。
高須クリニックの先生によれば皮膚からはなにも吸収しないとのことだっか。
傷口に塩をなすり付けるとヒリヒリと火照るイメージがあるからかしらん?
ストレッチは出来れば毎日した方が良いのだが、銭湯に行ったとしかやってない(笑)。
体重増減なしの96kg近辺。


今週、オイラにしては珍しく客前に出る予定がある。
金髪はしょうがないとしてもユニクロのカーゴパンツはよしとこうと思い、夏物の紺のスラックスを購入。
1万円チョイ也。
出費である。
試しに昨年の秋以来穿けてなかったジーンズを試してみたら、アラなんとw、ケツに食い込みはするものの、ちゃんとジッパーも閉まるようになっていた(笑)。
体重的に痩せたわけではないのだが、胴回りが緩くなったような気がしていた。
これも岩盤浴さまのおかげであろうか(笑)。


『アオイホノオ』
Kindle版の7と8巻を購入。
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岡田斗司夫を登場(笑)。
それはともかく、ネット知ったのだが本作に出てくるトン子さんなる主人公の気になるガールフレンドが実在しているという(笑)。


『少女ファイト』
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Kindle版で3巻まで購入。
昨年Kindle購入にともない、大量の書籍を処分(しかしまだ大量に部屋に本があるがw)したなかに『少女ファイト』の単行本もあった。
いずれKindleで集め直すつもりだったが、予定よりそれが早まったのは、金額w。
期間限定のセールであるが第一巻が99円(笑)
と思ったら、Amazonからの明細をを見て更にびっくりw。
よく分からん、"割引/プロモーション"なる名目で60円引かれてる。
つまり『少女ファイト』の第一巻が39円で買えてしまった(笑)。
これが弾みとなり一気に3巻まで購入してしまったわけ(笑)。
ちなみに第二巻からは一冊525円なんだけどね(笑)。
前作の『G戦場ヘヴンズドア』と同様に描線のクッキリとした太さが独特のタッチになっているが、本作は印象として相当に洗練されている感じ。
前作のどちらかというと稚拙に傾きかけた太い線を本作では完璧に使いこなしている。
女の子の起伏のある体のラインが実に官能的に描かれている。
起伏と着てる服の皺の具合がエロティックですらある。
しかし、淫質さは感じられず、なんというか、健康的な感じ。
健康的なエロスというものをオイラはあまり信じないのだが、本作を見ると信じざるを得なくなる。
男のキャラクターが、男のオイラからするとあり得ないぐらいストイック。
10代の男女がトイレの個室の中に入り、女に腰を突き出させ、男が背中を捲って直にマッサージをする(笑)。
女はエロスに反応してるが、男は真剣にマッサージをし、エロスをみせない。
女がエロスへの箍を思い切り外す為に男は極端に自制的に描かれる。
なぜなら、本作のエロスは性に向かうものではなく、戦って生きて行くための衝動だから。


『督促OL 修行日記』
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週刊文春誌の広告に興味を引かれた。
本の帯文にもある
「今度電話してきたら、ぶっ殺す!!」
......
ヌっころスとは剣呑な(笑)。
電話オペレーターがどんな酷い言葉を浴びせられているのか(笑)。
そんなワクワクするような興味で購入。
本作どうやら昨年の9月ぐらいに出ていたようで、しかもKindle版がでていたのでそちらを購入。
読んでみてべっくりw。
当初予想したのとはまったく違う、むしろかなり真面目な良書であった。
本書のN本という信販会社で督促をする部署に配属されたOLが、支払いを遅延している客に罵倒され、尚かつ自分の仕事に対する世間の眼の冷たさに肉体的にも精神的にもダメージを受けつつ、最後には自分の仕事に対してプライドを持つに至るまでの事が描かれている。
本書を読んで結構驚いたのが、返す金がありながら単に「面倒くさい」という理由で金を返さない人間がいるという事実だ。
貧乏で金が無いから返せない、というのではない。
金は持っているのだが、それを返すのが惜しいとか面倒だとかを理由にローンの支払いをしない。
これって"借りてる"という言葉を免罪符にした窃盗をしているということに気がついていないのだろうか?
昔、サラ金の督促の悪辣さの本を読んで怒りを覚えた事はあった。
それにより金融に関する法律が見直され、督促に関してはかなり規制を強いられる様になった。
例えば、賃金業法では督促をしていい時間は朝の8時から夜の9時までと定められている。
さらにお金を借りる時に、家に電話をしてもいいか?会社に電話をしてもいいか?という項目があり、借りている者の許しが無ければ電話もかけられないのだ。
この手の法の整備は悪いとは思わないが、そのおかげで世間的に「カネ貸しはコワイ」という前提が崩れてしまい、カネがあっても返すのを嫌がる輩が増えてしまったという側面があるのではないか。
借りる方、貸す方のどちらか一方の行き過ぎを是正する為に法律は改正されるわけだが。一方の行き過ぎの是正はもう一方の行き過ぎを助長する。
言うなれば、永遠に平衡にならないシーソーのようなものだ。
たまたま今貸す側の本を読んだ後なので、カネ貸しに肩入れして、カネを借りて返さない輩に対して
「貧乏人は麦を食え」
と言ってしまいそうだが(笑)。
本書は、新人OLが意に添わない仕事に対しどうやって向き合っていくかをかいている。
仕事が好きだから努力するのではない。
本書のN本サンは努力して自分の仕事を理解して好きになっていく。
様々な本を読み、身銭を切ってビジネスセミナーに通い、先輩社員の交渉術に耳を傾け。
業種は違っても世の多くは意に添わない仕事を生活の為にやっている人が多い事だろう。
それは自尊心との戦いなのかもしれない。
本書で好きな箇所で、N本サンが自尊心についての語るところだ。
"自尊心は消せない 消せないなら埋葬してしまえばいい いつか自分が立派になった時に掘り起こそう"
それから
"自分の体に突き刺さった言葉の矢は、引き抜くと自分を傷つける凶器ではなく自分の武器なり、客の言葉の矢を跳ね返し、仲間を狙った刃からも仲間を守る事ができる"
ゾクゾクするような美文である。
この辺りは読んでいてすごく気分が高揚したもんね。
オイラに関して言えば、本書に書かれている
「ゆっくりと話す」

「付箋で言うべき事をメモっておく」
という部分に溜飲がさがったね。
久々に非常に読み易くおもしろい本であった。


『イングロリアス・バスターズ』
DVDレンタルで鑑賞。
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こんなアゴを突き出して眉間に皺をよせたブラッド・ピットを観れるだけでも価値がありそうではないか(笑)。
初見は劇場で観たので再見である。
が、初見の感想をさらってみたら、途中で気絶していたとかいてあった(笑)。
どうりで初めて見るような感じがしたわけだ。
なぜ途中で気絶したかと言えば劇中のダイアログがあまり聴く機会がないドイツ語やフランス語がでてきたからかしらん(笑)。
それから本作における誰もが知ってる史実に対するねじ曲げ方に呆気にとられ、完全に置いてきぼりをくって面白さが理解出来なかったという事もある。
特に史実についてのねじ曲げは自分にとってイマイチ納得がいかなかったのは、ナチスの行った蛮行対してエンターティメントにしてしまうことへの若干の不謹慎さを感じたためで、それが再見することを躊躇していたんだと思う。
で、何故再見する気になったかと言うと、宇多丸の『ジャンゴ 繋がれざる者』の評論時に若干『イングロリアス・バスターズ』にも触れ、その映画の見方について興味をもったからだ。
かいつまんで言うと、
"ヒトラーが最後に自殺するという結末は歴史的な悪行を考えたらフラストレーションのたまる終わり方だ。
そんなつまんない史実より、スカっとるすフィクションを"
という本作の見方を提示。
本作でヒトラーはバスターズに機関銃でズタボロにされて殺され、ナチの高官の大部分が小さな映画館の内で焼死や銃撃、そして爆殺されるという
「ザマぁ」
という顛末にしている。
この映画に出てくるナチは、約一名のナチを除いて、ブラッド・ピット率いるバスターズに徹底的に酷いめにあわされている(笑)。
バットで撲殺、頭皮の切除、銃撃で死ねるなんてヌルい方だ(笑)。
約一名のナチについても殺されはしないが、生涯枕を高くして寝られないような刻印を刻まれて終わる。
フィクションでありながらナチの蛮行のシャレにならなさを絶対に忘れないというクエンティン・タランティーノ監督なりの表明であると同時に、ナチスに鉄槌をくだしていた連合国のバスターズが絶対の正義であると描いていないところに好感がもてる。
ところで、ダイアログが重要な要素となっているクエンティン・タランティーノの映画。
初見は劇場で観るに越した事はないが、じっくり見るなら自宅で何度も繰り返し観るべきえいがだよなと思う。
初見は語学力に乏しいオイラだとダイアログの情報量を整理しきれないで、眼が回って気絶、という感じになってしまうようだ(笑)。
台詞過多な映画というものを良しとしない中で、タランティーノの映画はスタントマンをつかった危険極まりないアクションシーンの緊張感に匹敵するものを役者の台詞の応酬で作り上げている。
その緊張感のある台詞劇は突然始まって一瞬にして終わる銃撃によって閉められる。
タランティーノ自体がおしゃべりな男という事もあるのだが(笑)、見事な台詞劇だよなと関心する。
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このムサイ男の映画で華を添える女性の一人であるメラニー・ロラン。
美形である。
復讐の前の身支度がカッコいい。
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気絶していて観てなかった「ウホッ!!いい男」なマイケル・ファスベンダーが出ていたのを今回の再見で知った(笑)。
不覚。
『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』や『プロメテウス』の前だもんな。
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で、本作とタランティーノの次作『ジャンゴ 繋がれざる者』に出演してその両方でオスカーを受賞したクリストフ・ヴァルツ。
第85回アカデミー賞ではロバート・デ・ニーロと競った上での受賞だからスゲエ。
ナチの軍人を力ではなく知恵と語りのセンスで制していくのを魅力的に演じていた。
力で制しようとしたのは女だけ(笑)。
ブラッド・ピットにヘッドバットされても仕返しをしない。
大方の物事は暴力では解決しないという事に自覚的な、もしかしたら本作で唯一の近代人なのかもしれない。
が、如何に有能な近代人であっても、ナチスは絶対に許さないという結末である。


『マンディンゴ』
AmazonでDVDを購入して鑑賞。
宇多丸が『ジャンゴ 繋がれざる者』の評論で出したタイトル。
『マタンゴ』は知ってても『マンディンゴ』は知らんw。
そんな程度の認識であった。
ところで、
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↑は映画は観た事なくてもタイトルは知ってる人は多いであろう『風と共に去りぬ』のポスター。
で、
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↑は本作『マンディンゴ』のポスター。
似てるというか、パクリに見えるだろうけどそうではない(笑)。
『風と共に去りぬ』対する『マンディンゴ』の強烈な意趣返しなのである。
更に、
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↑はDVDのパッケージ。
スタンリー・キューブリックの『ロリータ』にでていたジェームズ・メイソンが黒人の少年の腹の上に足をおいている。
今年は『ジャンゴ 繋がれざる者』があり、もうじきスピルバーグの『リンカーン』も公開されるのでこの手の人種差別の映画を予備知識として観ておこうという事であった。
それで、本作で"奴隷牧場"なる言葉を初めて知った。
アフリカからつれて来た黒人を、まさに飼育して生産する場という。
この牧場での黒人は一切人間扱いされず、投げた木の棒を犬の様に取って来させたり、闘犬闘牛のよう黒人同士で戦う為に育てたり。
この黒人同士が賭けの対象として戦わせられるイベントって、現代のボクシングとかわらんなと思いギョっとした。
ロープ内で黒人同士が戦ってるのを、ロープの外で歓声をあげて喜ぶ白人の図。
これを見たら今後素直にボクシングを楽しめなさそうだ。
それはともかく、斯様に黒人は家畜扱いなので病気になったら獣医をよぶ(笑)。
笑い事ではないが本当の話だったみたい(笑)。
それでも白人は黒人が自分たちより劣っているという拠り所が必要になり、そこから噴飯モノのエセ科学という迷信のでっちあげが数多く作られた。
戦う為の黒人の肌を鍛える為に熱湯に塩をいれてその風呂に入らせると黒人だから肌が強くなるとか(笑)。
笑い事ではない(笑)。
で、件のDVDのパッケージ。
メキシコの無毛犬に体をあてるとリウマチがその犬にうつる。
じゃあ黒人にうつせるか試してみよう(笑)
というのがDVDパッケージの画像なのである(笑)。
もはや笑い事ではない。
下劣としかいいようがないね。
更に牧場なので奴隷同士の"交配"で子供をつくり、それを売りにだす。
そんな白人主導の社会のゆがみは白人社会内部でもあって、処女性が重要視されながら、近親相姦があり。
SM趣味の変態が普通の顔をしている。
あまりにもバカバカしくて本当に見えない。
実際本作はアメリカでの評判は芳しくなく、ワースト映画にも入っていたようだ。
つまりそれほどまでにアメリカ人としての心をえぐられる作品なのだろう。
クライマックスの暗澹たる気分はとにかくやり場のないなにかが沸き上がってくる。
本作の監督はリチャード・フライシャー。
『ミクロの決死圏』なんかが有名な監督だけど、オイラは黒澤明の失われた映画『トラ・トラ・トラ!』で共同監督する筈だった人。
黒澤はフライシャーをなんにでもケチャップをかける「ケチャップ野郎」とバカにしていたようだが。
『マンディンゴ』は黒人差別について考えようとする人には必須の映画である事には間違いない。
by 16mm | 2013-04-07 23:06 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)