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『凶悪』

世の中が2020年のオリンピックに燃えているのがまったく信じられないというかちょっとまえはかなり比定派が多かったと思うのだがいつのまにかオイラひとりが乗り切れてないような感じ(笑)。


最近どうも腰が痛い。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史が歯の歯石とりをしてくれる。
唾液がすくなくなっているとの指摘。
唾液の殺菌作用や増やす方法をいくつか教えて貰う。
最近唇の端が切れやすいなと思っていたが、そのせいだったか。
メンテ後、先生とキヤノンのクラッシックレンズのお話。
実際に持っているもの3本を見せてもらう。
どれも美品。
現在、ミラーレス・カメラでならレンズ・アダプターを介する事によって古今東西各種カメラメーカーを問わずに装着出来る。
ちょっと前のようにニコンのカメラにはニコン・マウントのレンズしか装着できず、キヤノンのレンズを使いたかったらキヤノンのカメラを買わなければならなかった。
しかし、ミラーレス・カメラによって持っているカメラのボディによるレンズ選択の縛りから解放されたボーダーレス化(死語w)が進行している。
レンズがユーザーに制限なく選択出来る事によって、カメラメーカーはこれまでより以上に性能、デザイン、価格などで独自性を出す事が出来る筈だと思う。


『エリジウム ビジュアルガイド』
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Amazonで書籍購入。
この手の本で『パシフィック・リム』のを購入できなかった跌をふまぬようAmazonで予約していた。
したらこの本、限定ではなかったでやんの(笑)。
とにかく中身の濃い設定集。
デザイン、シド・ミードだったんだ。
劇場で観ている時に気になっていたエリジウムの内側に外壁がついていない事に対する監督自身の能書きがあって、うっかり納得しかけた(笑)。
これについては検証を依頼されたというアメリカのジェット推進研究所も半信半疑らしい(笑)。
しかし、いいのである。
SFなんだから。
実際にそうなるかもしれないし、宇宙ステーションが完全密閉であるという固定観念を撃ちくだいたフレッシュなヴィジュアルを見せてくれたんだから文句なし(笑)。


『ダーク・レンズ』
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予備知識まったくナシ。
本屋をうろついて5,250の大判書籍を表紙画だけ見て衝動買い。
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合成もあるし
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たぶん着ぐるみを用意しての撮影もあるだろうが、この存在感を作り出した能力に感動。
本当に現場にいてカメラでその状況を撮影したようなリアリティ。
例えばイベントなどでダースベイダーのコスプレの写真を撮ったものは我々の現実のなかにそのキャラクターを取り込んだに過ぎず、ベイダー卿がいるべき世界観はスポイルされている。
しかし、この『ダーク・レンズ』では『スターウォーズ』の世界観の延長に我々のいる現実があると錯覚させる。
作者であるフランスの写真家セドリック・デルソーって初めて聞いた名前だけど覚えておこう。
公式HPでも興味深い作品が掲載されていて、オイラとしては久々にヒットした写真家だ。


『3月のライオン 9』
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書店で購入。
この巻は事前に立ち読みwできなかったことが多くてかなり新鮮に読めた。
その所為かどうか分からぬがとても印象深い巻となった。
桐山や宗谷のような浮世離れした才人たちの話ではなく、たぶん世間で一番多いであろう所謂普通の人々の物語なのだ。
才人達の苦悩とくらべれば取るに足らないものと軽くあしらわれる無様な凡人達をこうも愛情深く描くのか。
特に宗谷と対戦する土橋にオイラとしてはものすごく共感した部分があるんだけどね。
あの土橋の妙なリアリティはなんだろうか?
土橋を支える家族、特に母親の造形の美しさ。
皺の感じまですごく心地よい画だ。
それから言うまでもなくあかりさんやひなちゃんの顔つきがすごく素敵なわけよ。
「甘やかしうどん」をおぼんにのせて多少肩をキメた感じで持って来る画のすごみ。
タカハシくんを遠くで見つめるひなちゃんの顔。
それからちょっと違うけど冒頭で語られる教師と生徒のやりとり。
作者はどれだけ広く物語を語り、そのひろげた風呂敷を閉じようとしているのか。
人間に対する作者の寛容の深さをまざまざと知る事になった巻であった。


『大東京トイボックス (10)』
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『大東京トイボックス SP』
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Kindle版購入。
作者は電子書籍に対しかなり前向きな人らしく、単行本発売と同時に電子書籍版も出している。
で、とうとうこの『大東京トイボックス』も完結してしまった。
全部電子書籍で買い直すつもりだ。
出版不況と言われ、表現に対する規制がきな臭ささを漂わせている現在。
なにかを表現するということへの覚悟をもった主人公達。
サラリーマンとしているうちに摩滅していった個人としての覚悟を、オイラに勇気を与えてくれたなあ。
間違いなく良作だね。


『ヘンな日本美術史』
通勤中の読書のみでやっとこ読了。
日本美術史というものに興味を持った事はなく、高校の美術でもたしかこの手の座学がやらなかったな。
たぶん、やっても興味はもてなかったかも。
ただ画を見るという事について感性だけではなく、技術やその時代性などの理屈を知る事で感性だけでは見る事が出来なかったものが見えたり、つまらない画だなと思っていたものがその技法を知って衝撃をうけたりとか。
この手の本も山口晃がかいたから読む気になったので、そうそう滅多に読もうとは思わない。
そうなると、この手のアカデミックな知識を大量にもっているであろう美術学校出身の人間との間の差が埋まらないだろうな。
この本では興味深く面白い話が多数あるのだが、特にオイラがギョっとなったのは
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横顔の時の眼の形の話。
オイラもやっちゃってたかもしれんが、横顔における眼というのは図の一番上のような感じになるんだけど、割と多くの人は正面から見た眼の造形を横顔でも描いているのではないだろうか。
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大好きな『白竜』もそうだね(笑)。
ただ山口はこれを単純に間違いであるとは言っていない。
観察としては間違っているが、画の表現としての鋭さや威圧感としては肯定しているのだ。
このような話も感性だけで見るには限界があるだろうね。
理論や理屈、評論というものがこの手の見方を作り出してくれるんだな、きっと。


『失踪日記2 アル中病棟 』
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待望の新作。
発売が待ち遠しい。
速攻でAmazonに予約を入れました(笑)。


『凶悪』
先週土曜日MOVIXさいたま。
この手の映画を地元の映画館でやってくれない。
上映回数は少なくていいから、もっと幅広く上映してくれないもんか。
『地獄でなぜ悪い』もプログラムに入ってないし、『上京ものがたり』も地元ではやらずにいつのまにか終わってたw。
MOVIXさいたまは自宅からはちょっと遠いんだけど、結構幅広く映画を上映しているのでたまに利用している。
で、本作の感想だが、最初のインパクトはピエール瀧の凶相に近い容貌による怒声の迫力だったんだよね。
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それに興味をひかれた。
映画冒頭の車主観の移動撮影の疾走感で引き込まれ。
死体や死、屍体の解体や人間を殺すという事にたいする罪悪をもたない人間が出て来る。
裏切りや猜疑心をもつぐらいなら殺した方がマシだという感性。
だから殺人もドンチャン騒ぎをしつつ見るからに遊び半分な感じで殺しをしていく。
保険金をかけて老人を殺していくわけよ。
他人の死というものを恐れない人間の須藤を演じるピエール瀧と木村を演じるリリー・フランキーが怪演している。
ピエール瀧はともかく、リリー・フランキーが役者として演技をしているとは思えない。
このひと、イラストや小説もかく才人だけど、まあ唯一写真の才能だけはないね(笑)。
閑話休題。
リリー・フランキーの地の部分に持ち合わせているパーソナリティが作品とマッチした時に凄まじい演技をする。
『ぐるりのこと』なんかもそう。
殺してしまったことへの罪悪よりも、屍体の処理をどうするかでオロオロするというね。
この演技にリリー・フランキーは説得力を持たせている。
演技の勉強をしてきただけでは出せないものってのが確実にあると思わざるをえないね。
しかし、本作、後半にいくに従って失速していく。
ピエール瀧の須藤とリリー・フランキー演じる木村が凶悪に悪い奴だということは冒頭から分かり切っているので、こいつらが最悪な奴らだということが再確認されるだけの展開なのだ。
唯一二人の殺人者を追う記者役の藤井を演じる山田孝之がフックになっている。
藤井は認知症の母親とその世話をする妻から逃げ回って、日常生活の問題を先延ばししている。
老人を殺す殺人者を記者として追うことで家庭という日常から逃げ、介護施設に認知症である自分の母親をいれようとする妻に抵抗する。
自分の母親を自分の日常から遠ざけるという罪悪感がある一方で、まるで罪悪感を感じずに老人を殺す人間を許す事ができないという記者としての社会正義を隠れ蓑にして行動していたわけだ。
つまり最後の懲役20年を言い渡された木村との接見で
「本当はオレを一番ころしたいのは、オマエだろ」
的な台詞を藤井に言う。
本当は面倒な日常がいやだった藤井。
老人を平気で殺せた木村や須藤は藤井の罪悪の象徴だ。
木村や須藤のように罪悪感を感じずに母親を殺せたら。
木村はなんの罪悪感も感じずに20年は生きていられる。
しかし藤井は母親を自分の日常から遠ざけるというある種の死を与えて罪悪感をもって生き続ける。
藤井は木村が死刑判決受けていたら、母親を遠ざけずに妻に押し付け、自分はそれに対する罪悪感を感じる事なく仕事に逃げていただろう。
母親を殺すという罪悪を背負わずに生きていけた。
......
ということをかなり自分なりに斟酌した感想をかいたが、どうにも作品前半の衝撃度に見合わないようなオチのような気がしてね。
いまいちツイストのない終幕で残念であった。
by 16mm | 2013-09-29 22:07 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

2013年第2回更新のお知らせ

本日メインHPにて"Light Rim"をUPしました。
お暇な方、ご覧いただければ幸いです。

やっと今年二回目の更新(笑)。
手を動かすのがノロくてしょうもないなあ(笑)。
by 16mm | 2013-09-23 17:55 | メインHPと更新のお知らせ | Trackback | Comments(2)

『ガッチャマン』『エリジウム』『許されざる者(2013)』

久しぶりに東北自動車道を使って、"ケン央道"の"ケン"が"県"ではなく"圏"であったと初めて知った自分のイタさよ(笑)。


iPadとiPhoneをiOS7.0にアップデート。
アイコンが平べったくなってしまったり、アプリの起動動作がちょっと大仰になった。
オイラのiPod touchはiOS5.1.1で止まっている(笑)。


本日日曜日、久々に遠出をしたのだが、その時にiPadをナビにして車を走らせたらなかなか調子がいい(笑)。
道案内だったら十分に機能する。
車につけるiPadのマウントを探してみようかしらん。


『あさって朝子さん』
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読了。
Kindle版をかったわけだが、本作はオールカラーなのでKindle Paperwhiteではその恩恵は受けられない(笑)。
iPadで読んだ。
非情に綺麗な色彩と柔らかなストーリー。
なによりも主人公の朝子さんが可愛いんだよね(笑)。
作者の伊藤理佐の旦那である吉田戦車の作風はものすごく"男の子"な臭いがするわけよ(笑)。
これはオイラの見立てであり貶しているつもりは毛頭ないのだが、"男の子"臭いというのは"精液"臭いと同義なんだよね(笑)。
オイラからするとあまりにも分かりすぎる臭いのために若干の敬遠がでてきちゃう。
で、その嫁の伊藤理佐は男のオイラからすると、女性の柔らかさとしたたかさの具合が非情に好ましく感じられ、なんつーか、女の人のいい香りがするような(笑)。
男と同じで、女の人もバカなんだなあwと、すごくホッとするような気分にさせてくれる。
オイラが伊藤理佐を好きなのはそういう柔らかい香りと感触を体験できるからなんだなあ。


先週の土曜日と本日日曜日で3本の映画を観た。
なので感想が雑になるので悪しからず(笑)。


『ガッチャマン』
先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
本作であるが、巷間の評判と予告編を観た印象で絶対に"ヤヴァい"映画だと確信していた(笑)。
この場合の"ヤヴァい"というのは
「すっげえ。ちょー最高ぉ。フォーーーーー」
ってな感じでは、勿論ない(笑)。
だがね、観たら絶対に時間とカネを無駄にするような大怪我をすると確信できる映画は、どれほど酷いものかというのを逆に観てみたくなるもんだ(笑)。
あ、世間ではわざわざ1800円出してダメな映画を観るぐらいなら、レンタルされた時に観るとか言うんでしょうね。
しかしですな。
そんな"ヤヴァい"映画、かえってレンタルなんかしませんよ(笑)。
いや、レンタルだと面白い映画であっても時間とタイミングが合わなければ観ない事だってあるでしょう。
映画を観るというのは日常から切り離された空間である劇場で、ある意味観る事を強制させられているようなものなのだ。
だからレンタルで10分つまらないと早送りしたり、観るのを止めちゃったりできるだろうけど、劇場ではそうはいかない。
我慢してジっと座っているしかない。
オイラなんかだと、本当に劇場で観てつまらないと途中退場しちゃうけど、これはまあ自分なりのダメージ・コントロールで、カネはもどってこないけど、今ここで退場すれば残りの一時間はムダにならない、という理屈(笑)。
そういう途中退場はそうそうないけど、それはともかくとして、そういう"ヤヴァい"映画を観るなら劇場で観るしかないと思うのですよ(笑)。
今に時期、結構面白い映画がやっていて、そんな"ヤヴァい"映画を観るぐらいなら『風立ちぬ』を再見するとかした方が一億倍有意義な気がする(笑)
オイラが本作を観た理由は他にもある。
宇多丸が観たということもあるが、一番の背中を押されたものはTwitterでの呟きである。

"やはり予想通りガッチャマンの評判は酷いものだ…見に行こう。これはこの業界で仕事をしてるものの宿命だ、定めだ、義務だ。仲間の苦労と煩悩、全てを見ておかないと行けないんだ。いつかは自分が審判される日がくるだろうから。同じ失敗をしないためにも…"

この呟きを読んでものすごーく謙虚な気分になったのだ(笑)。
オイラもCG制作の端の端の端くれぐらいの存在。
ならばこの試練を受けて立たねばならんだろう(笑)。
と、殊勝にも思った。
結果。
CGは予想以上に良かった。
というか大変良かった。
本作の問題の大部分はシナリオと演出と美術関係。
これが予想以上に酷かった(笑)。
そもそもこの『ガッチャマン』、いったいどういう作品にしようとしていたのだ。
本作の冒頭で、『おはよう忍者隊ガッチャマン』なる短編アニメが上映される。
タイトルからしてギャグ以外のなにものでもない。
シリアスでリアルな『ガッチャマン』を指向しているなら冒頭でわざわざまったくトーンが違うギャグ作品を普通は入れない。
しかし、本作の製作者達はそういう事にまったく頓着しない人達だったらしい。
とにかく色々酷いんだけど、最たるものがクライマックス。
後五分で東京が消滅する展開。
あと五分。
なのに延々と様々な場所と人間達がダラダラと安っぽい愁嘆場を演じている。
あの愁嘆場だけで少なくとも5分以上、10分ぐらいはたってるよ。
いくら時間を伸張できるメディアである映画とはいえこれはダメだろう。
更にガッチャマンが乗ってる飛行機のコックピット。
『エヴァ』のコックピットを数億倍安っぽくして、そこにアーロンチェア風の椅子とパソコンが置いてあるような美術設定。
言うまでもなく、CG制作チーム以外の製作者達はSFを『ガッチャマン』を完璧にナメ切っている。
こいつら完全にヤッツケで仕事してんだろ。
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岸谷五朗の配役はいいとしても、もうちょっとマトモなメイクはできなかったのか?
物語をまともに観せるような演出をまったくしていない。
『パシフィック・リム』や『マン・オブ・スティール』の製作者達が真剣にフィクションと対峙して本気で作ればどんな絵空事の物語でも力を持ちえるという事を立証したというのに、『ガッチャマン』の製作者達はガッチャマンのカッコ良さをまったく信じていなかった。
映画製作者だって仕事もおカネも欲しいだろうけど、向き不向きというものを見極める事をしてほしいもんだ。
『ガッチャマン』になんの官能性も感じない製作者に本作を作らせたのが決定的な敗因。
数年前にやったSMAPのメンバーがガッチャマンに扮したCFの方が百億倍カッコ良かった。
とにかくボンクラなメンツを集めて映画を作るとこうなるという見本。
『宇宙戦艦ヤマト 復活編』とドッコイのゴミだったということで。


『エリジウム』
先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
2D、iMAX。
ずっと楽しみにしていた映画である。
本作については語るべき事が多々ある。
難しい映画では決してないのだが、ニュアンスが複雑なのである。
オイラの理解力のなさもあるが、やはりこういう映画は複数回観るべきだ。
それこそ前述の『ガッチャマン』なんぞにカネを出すならこの手の映画を再見するべきだとも思う。
詳しい感想はBlu-ray購入時に再見した時に。
例えば、ジョディ・フォスターの役は一見悪役なんだけどある種の正論を言っていたのではないか、とか。
監督のニール・ブロムカンプは前作の『第9地区 』からの続くテーマである差別とか格差をモチーフにしているが、それ以上に人間が他の物質と融合(『第9地区 』では異星人。本作では人間の肉体の外側に取り付けられた外骨格)を外身でみせる事で何かを伝えようとしている。
本作の外骨格なんて身体の内部に入れ込んじゃえばSFでは見慣れたサイボーグ、『攻殻機動隊』の少佐と同じなわけだけど。
なぜメカを内在化した内骨格の少佐はすんなり受け入れ慣れるのに、人間の肉体の外側からボルトを打ち込んで外骨格を装着するのが残酷に見えるのだろうか。
異形というものに対する恐れなのだろうか。
ハリウッド・エンターティメントにありがちな男と女のロマンスも実に地味であっさりして、むしろあっさりして拍子抜けするかもしれんが、オイラは好み。
キスだのセックスだのを映像で出さなくても愛情の深さというものを的確に表現できている。
ハードボイルドだなあ。
そして最後の展開というのは果たして良い結果を生むのであろうか。
全ての人間が平等であるというのは理想であって、あの病気をなんでも一瞬でなおしちゃうベッドというのは絶対に奴隷がいてこそ存在する技術だと思うんだけど。
Blu-rayでの再見が楽しみである。


『許されざる者(2013)』
本日日曜日。
イオンシネマ越谷レイクタウン。
言わずとしれたクリント・イーストウッドの名作のリメイク。
イーストウッドの作品があるんだからリメイクする必要ないじゃん。
というか、なかったじゃん、というのが鑑賞後の感想。
本作を観てイーストウッド版がいかに乾いた作風だったかを認識できた。
本作は雪のある世界が舞台であるも同じような荒野を舞台にしているが、相当にウェットな作風になり、それが物語の甘さになっている。
イーストウッドが演じるウィリアム・ビル・マニーという人物は過去情け容赦ない冷血な悪党という設定であり、物語上それが崩される事はなかった。
そんな粗暴な男が一人の女性に出会う事によって、真人間に生まれ変わった。
なぜその女性がマニーを真人間にできたか。
彼女はマニーのなかに何を見て彼が更生できる根拠得たのか。
それらは一切劇中で語られる事はない。
それが端から見た男と女の間にだけあり得た秘められた愛情のようなロマンティックさというものなのかもしれない。
現在のマニーの暮らし振りが、質素で子供を必死で育てている様を見れば、彼の妻となった女性の目の確かさが浮き上がって来る。
その時に、マニーが真人間になる要素があることの理由や説明をするということは愚の骨頂であり、野暮でしかないのだ。
本作である『許されざる者(2013)』版とも言える作品。
既に名作としても、もしかしたらクラッシクとなりえるような偉大な作品のリメイクをするなら、当然オリジナルと比べられる事は覚悟の上だろう。
その上で言えば本作の演出も役者もオリジナルの足下にも及ばない。
誰一人オリジナルに拮抗したり、凌駕するような演技をしえた者もいない。
ひとつには渡辺謙がまったく過去にワルだったという雰囲気が出ていない。
イーストウッドの場合、彼のそれまでの役柄や私生活の状況までも役に投入しえたからこそ、役柄の昔ワルだったという説得力があったのだ。
イーストウッドのウィリアム・ビル・マニーは作中で、彼の悪行については全く容赦なく語っている。
一片たりとも情けという言葉がマニーにあったという表現はしていない。
だからこそ、彼を真人間にした妻の聡明さが浮き上がる。
『許されざる者(2013)』では渡辺謙演じる釜田十兵衛について
「女子供をも斬り殺した」
という表現をしていたのに、あとの台詞でわざわざ 十兵衛は実は女子供は斬っていないという事実が判明してしまう。
これで相当にヌルくなった。
最低な男を愛して信じた妻がいた男という設定が砕けてしまった。
なんだ、コイツ、ソコソコ良い奴なんじゃん(笑)。
1992年版という最高のお手本があるというのに、なぜそういうところを真似しない。
凡才が中途半端に独自性を出そうとするとこんな痛い結果になる。
それこそ完璧な脚本であったオリジナルを思いつきでいじって改変して辻褄をあわせることすらできなくなってしまっていた。
キャストも、もう10年歳をとったらもうちょっとマシだったかもしれんけど。
とにかく、オイラにとって『許されざる者』は1992年の作品。
渡辺謙もイーストウッドと懇意だからという事に甘えて無謀な事をしたもんだ。


今週は歯のメンテナンス。
by 16mm | 2013-09-23 00:04 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『マン・オブ・スティール』

先週土曜日午前、心療内科。
母親の病院の送迎とバッティングしてしまった。
母親には電車で行って貰った。
う〜ん、スケジュールの管理が甘かったな。


先週土曜日午後、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史が歯の歯石とりをしてくれる。
口のなかがいつになく大流血(笑)。
前歯の歯肉がブヨブヨだったらしい。
歯ブラシを代えた所為か?
部分部分で歯磨きが雑になっていたようだ。
メンテ後、先生と雑談。
パナソニックのGX7を触らせてもらう。
ボディの厚みと持った感じが心地よい重さで好感触。
だけど、マイクロフォーサーズだから心は持ってかれん(笑)。


本日祝日の月曜日、岩盤浴とサウナとストレッチ。
サービス期間とかで岩盤浴が90分できたのだが、オイラには長過ぎだ(笑)。
60分でも持て余すのに(笑)。
ちなみに体重は92kg(笑)。
二ヶ月前に比べると4kgぐらい減った(笑)。
しかし、これが岩盤浴のおかげかはわからん(笑)。


『白竜』『白竜LEGEND』
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『白竜』全21巻と『白竜LEGEND』既刊27巻をKindle版で購入。
ただし、なぜか『白竜LEGEND』の23巻だけがKindle版ででていなかったのでe-bookjapanで購入。
ここ1〜2週で買っては読み、買っては読みで結果的に怒濤の大人買いをしたような感じになってしまった(笑)。
任侠、極道、ヤクザ、渡世人、etc...、そして暴力団。
色々呼び名はあるわけだけど、現実の世界には暴力団しかいない。
現実のなかで商店街の店主が"みかじめ料"を払い、なおかつ親分が顔を出したら朗らかに挨拶をしあう、なんて事があるのかしらん?
ないと思うなあ。
そんな関係を築けりゃ、その団体は任侠、極道、ヤクザ、渡世人などの、割と肯定的な呼び名にもなるかもしれない。
暴力団という名称はまったく肯定できる部分のない名称だよな(笑)。
元暴力団のエライ人が昔の事件の暴露をしたり、言い訳まみれの本をかいたり。
オイラからすれば墓場までもっていくべきものをペラペラしゃべったりするヤツは男としての貫目を自ら軽くしてるとしか思えない。
ビートたけしなどが暴力団からの付き合いを強要されたりしていた事を考えても、渡世人としてカタギに迷惑をかけない云々などという美徳は完全に失われていると思わざるを得ない。
弱者に対して攻撃を緩めない粘着な態度といい、最悪な集団が暴力団なのだ。
しかし、この『白竜』で描かれているのは、すくなくとも主人公である白竜はヤクザである。
本作は現実には存在しないヤクザを主人公にしたファンタジーだ。
間違っても『白竜』を読んでカッコ良さにあこがれてその道に入ってはいけない(笑)。
ファンタジーだから。
だいたい、頭脳明晰、博覧強記、英字を含む数紙の新聞を読み、美術や音楽に造詣が深く、古今東西の哲学や思想に精通、生まれてから冗談を言った事がなくw(それ自体が冗談だろうw)、非情で、ハンドガンなどのシューティングテクは日本人離れ、思慮深く、信じられないような大胆な行動をし、常に冷静、セックスのテクニックは必ず女性を満足させ、子供好きでありながらそれを悟られるのをよしとせず、テレビゲームをし、大学を主席で卒業し、人間の心理を冷酷に見極め、目先の事に囚われず、自白剤を使った尋問を体験したいがために警察に捕まり、すべての状況を一瞬にしてひっくり返す精神力と胆力と強烈な暴力装置を併せ持った存在。
それが白竜こと白川竜也。
ここまで読んでわかるとおり、こんな存在、いるわけねえ(笑)。
いたとしたら間違いなく
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スーパーマンであり、
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ではなく(笑)
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オジマンディアス。
まあどちらにしても架空の存在なわけだけど(笑)。
ただその架空の存在でしかない白竜は、限りなく現実とリンクした巨悪に立ち向かい連戦連勝である。
某カメラメーカーの粉飾決算。
某ランドの開発におけるウラ。
某相撲賭博。
etc...。
その悪に対し容赦なく立ち向かう白竜のカッコいいことw。
「しのぎのにおいがする」
「この一件、私が仕切らせていただきます」
白竜はヤクザなので社会正義や義憤に燃えて行動しているわけではない。
企業の弱みを握って追い込みをかけて強請ってるわけである(笑)。
このファンタジーのなかで現実の世界ではどうにもならない巨悪を倒す、戦士であり、魔術師であり、賢者である白竜の活躍がとにかく痛快なわけだ。
「しのぎのにおいがする」
宇多丸の番組で『白竜』の事を語っていた時に、"しのぎ"ってのはビジネス。
時事性の高い事柄を含んだこの作品は現実に対して目を開かせるビジネス書とも言える(笑)。
とにかく面白い。
オススメである。


『とりあたま帝国: 右も左も大集合!編』
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Amazonで書籍購入。
立ち読みをしていたといえども、再読すればやはり面白い。
その時期にどんな事が話題になっていたのかを思いだす切っ掛けにもなる。
相変わらずの切れ味のよい漫画とコラム。
サイバラに関しては暴論も多いけど、竹島問題にに関する事は論としての面白さもあるけど、二つに分けちゃうというのがいいんじゃないかね(笑)。
どう考えても双方譲らないわけだし(笑)。


『Filmmaker's Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方』
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事前情報まったくなし。
本屋をブラブラして目について購入。
3600円。
フルカラーの図版で、多数の映画のワンカットを取り出し、レンズの選択、ライティング、構図などを解説している。
なかなか興味深い本。
今後読んでいくのが楽しみである。


『あさって朝子さん』
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Kindle版を購入。
伊藤理佐のこの漫画をKindle版ででないかとずっと待っていたのだ。
書籍で買わなくてよかった。


『マン・オブ・スティール』
ネタバレあります。
今週日曜日。
109シネマズ菖蒲。
3D IMAX版。
『許されざる者』『ウルヴァリン:SAMURAI』『ガッチャマン』と観たい映画がありすぎる。
『ガッチャマン』はtwitterで
"やはり予想通りガッチャマンの評判は酷いものだ…見に行こう。これはこの業界で仕事をしてるものの宿命だ、定めだ、義務だ。仲間の苦労と煩悩、全てを見ておかないと行けないんだ。いつかは自分が審判される日がくるだろうから。同じ失敗をしないためにも…"
というツィートがあり、3Dで仕事をしている端の端の端くれぐらいのオイラにとっても義務かなと思ったしだい(笑)。
今週末は待ちわびた『エリジウム』が公開されるし。
あ、観ようか観ないか迷ってるうちに終わってしまったブラッド・ピット主演のムチャクチャにカネのかかったゾンビ映画『ワールド・ウォー Z』を見逃してしまった(笑)。
それはともかく『マン・オブ・スティール』。
ザック・シュナイダーがリブートしただけあってむちゃくちゃ面白かった。
本作を観て、クリストファー・リーヴ版の第一作の『スーパーマン』を思い出した。
第一作の『スーパーマン』を観て父親役のマーロン・ブランドや悪役のジーン・ハックマンの名前を覚えたんだっけ。
で、主演の筈のクリストファー・リーヴがクレジットで上記の役者より下の3番目ということで、
マーロン・ブランドやジーン・ハックマンはとても有名なひとなんだなと子供ながらに思った。
本作ものほぼ無名にちかいヘンリー・カヴィルがスーパーマンで、本当の父親をラッセル・クロウが。
育ての父親をケビン・コスナーが演じていた。
クレジットはヘンリー・カヴィルが上だったけど、脇を貫禄のある役者で埋めるというのはいっしょ。
143分をエンターティメントの要件を完璧に満たして走り切った。
前作の『スーパーマン リターンズ』というリブート作品がありながら、それをなかった事にしてw再度新しいメンツでリブートをかけた。
その意味は色々な意味で大きい。
スーパーマンのコスチュームから
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赤いパンツを取っちゃったのは大英断だったろうね。
製作中であってもあの赤パンの処理をどうするかそうとうに兼ねていたらしいから。
コスチューム全体も彩度を落としたシブめな色調。
これでマントがちょっとなあと思っても、マントまで取ってしまったらもはやスーパーマンではあるまい。
やはり、青いコスチュームに赤いパンツとマントを翻した、Sマークの変態をw現代では真剣に観る事はできないだろう。
そういう意味ではかなり現代で観てもおかしくないぎりぎりの設定を構築していた。
胸のSマークについても地球上でのアルファベットのひとつとしての扱いから離れた、別の意味も作り出していた。
さらに本作の映像がこのスーパーマンに対するリアリティーのあと押しをしている。
スーパーマンはもとより、戦闘機を追うカメラがひっきりなしにズームをしたり、ピントを外したり、目標物を追いかけきれずにロストしたりと、現実にカメラを使って撮影した時に起こる現象を頻繁に使っている。
本来、映画であればフォーカスをミスしたカットを使う筈もなく再撮されるだろう。
更にCGであるならば、実際のカメラのような目標物のロストなんかをするはずもない。
製作者は明らかにカメラの存在を観客に意識させるような演出をしているのだ。
押井守の言で言えば、人間はカメラのレンズを通した映像でしかリアリティーを意識出来ないということ。
本来ならあってはいけないような映像の不手際によって、これを現実におこっている事象を人間の手で撮影しているという雰囲気をだすことができるわけなのだ。
それプラス手持ちカメラ風の映像演出をすることで徹底させている。
ただ、オイラは大丈夫だったけど、3Dで無用なブレだとか速いカメラのパンなんかをすると酔う人がいるんでないかな。
更に言えば、ジェームズ・キャメロンの『アバター』がそのようなカメラワークをしなくてもリアリティを演出出来た事を考えれば、わざわざカメラの不手際を作り出す演出の方向性も考え直す時期にきているのかもしれない。
その他アクションについては、所謂アニメーションで動きと動きの間を削除したような瞬間的でメリハリの効いたアクションになっていた。
殴るのに腕を引いた画の次に吹っ飛ばされる敵に即つなげる。
この素早くメリハリの効いたアクションが、人間を越えた人間のアクションとして説得力を持たせていた。
流石ザック・スナイダーである。
というわけで非の打ち所がない良作というのは間違いないのだが、若干ひとつ。
143分ダレ場なしと先に言ったが、やはり143分は長い。
というのも後半でブラックホールに吸い込まれる敵メカとの攻防があまりにも完璧に物語の終幕に向かって完璧だったため、その後のスーパーマンVSゾット将軍の戦いがそれなりの見栄えを演出しているにしても、やはり蛇足のように感じられてしまった。
ヤマ場を作りすぎてしまった感じかなあ。
まあそれはそれとして、『パシフック・リム』にしても本作にしても、本当にこの架空の世界観とキャラクターを信じていてこその作品だと確信したしだいである。
更に蛇足だが、
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おばちゃんだけどエイミー・アダムスええなあw。
歴代のロイス・レイン役で一番好みのおねえちゃんや(笑)。

by 16mm | 2013-09-16 22:00 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語』

本日日曜日。
延々と寝ては起きてLINEのゲームをし、寝て起きて『白竜』
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『バナナフィッシュ』をKindleで購入して読み続ける。
本日は一歩も外に出ず(笑)。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史がオイラの口のなかを覗き込み
「あれえ?」
と素っ頓狂な声を出す。
何かとんでもないものをオイラの口のなかで目撃したのかと先生とオイラをギョッとさせる(笑)。
どうやらいつのまにか右奥歯の下が欠けているのを発見したもよう(笑)。
どうりでシミると思った。
風邪をひいた時に妙に歯に力が入っていた自覚があるので、それかもしれない。
美形の女史に沁み止めを。
先生に削れた歯を補強する治療をしてもらう。


先週土曜日。
歯の治療後に岩盤浴とサウナとストレッチ。


『トラウマ恋愛映画入門』
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Amazonで書籍購入。
キューブリックの『アイズ・ワイズ・シャット』の町山智浩の評が読みたくて購入。


『暗黒映画入門 悪魔が憐れむ歌』
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Amazonで書籍購入。
宇多丸のラジオ番組で知った高橋ヨシキの本。
知性と教養と話芸の強さに圧倒されてファンになった。
単独での映画評書籍としては初めての本らしい。


2020年に東京でオリンピックとのこと。
決定前は結構反対意見が多かった様に思えるのに、決まった途端ネットでも歓迎ムード。
なんともいや〜な感じ。
日本人の無意識下によるナショナリズムの発現が杞憂であればとちょっと心配する。


『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語』
DVDレンタルで鑑賞。
単なるTV版の総集編かと思いきや、新作画や音楽の変更などがありかなり楽しめた。
『まどマギ』未見の人ならオイラは間違いなく劇場版のこの二作を勧める。
それでも4時間はあるから観るのは大変かもしれんが。
ところで、今回この物語を再見して思ったのだが。
『魔法少女まどか☆マギカ』という物語は、
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まどか、ではなく、
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暁美 ほむらの冒険を描いたものだったということが終盤明らかにされる。
暁美 ほむらの願いは、まどかとの出会いをやり直し、まどかを守る自分になりたい、というものだった。
その願いは何度もまどかの死という形で失敗を繰り返し、その度に時間を遡行する。
ほむらの性格も変化し、繰り返す度に魔法少女としてのスキルをアップしていった。
そしてまどかも、ほむらの度重なる時間遡行が原因で強力な因果を知らず知らずのうちに溜め込んで行き、最終的には最高の魔法少女にして最悪の魔女になる素質をもつこととなった。
たとえば、
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美樹 さやかの願いのように、好きな男の腕が完治するようにという願いはそく叶えられたわけだけど、ほむらの願いというのはまどかの為というよりも、自分が彼女を守れる様になりたいというもので、いわば自分が強くありたいという願いなわけだ。
そういう意味ではほむらの願いというものは叶えられておらず、その願いを曲解するかたちで時間をコントロールする魔法を得たのではないだろうか。
ほむらがまどかを守るという願いは常に失敗する事が前提になっているのではないか?
結果的に最強のまどかの持っていた因果のつよさは、通常Qベエとの契約が成立しないほどの願いを成就させることで宇宙の根本のルールを変えることとなり、その為まどかを守るというほむらの願いは果たされる事なく終わった事になる。
ということは、ほむらが魔法少女になっているというのもおかしくはないだろうか?
ほむらが他の願いと引き換えに魔法少女になったという事も考えられるけど。
まどかの強力な願いによって、Qベエのいた世界のルールも崩壊したわけなので、取りあえず一矢むくいた感じなのかもしれんが。
本作はやはりひさびさに重量級な作品であった。
専業主夫が普通の、幾分未来の話。
ハデにSFをやっているわけではなく、現在との地続きでちょっと違う感じが実にセンスが良い。
動きの官能性。
魔女のデザインの斬新な設定。
形而上的な物語を見事に着地させていた。
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今度の新作、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』が楽しみである。


今週は母親の通院の送迎と歯のメンテナンス。
by 16mm | 2013-09-08 20:21 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(4)

『ACACIA』『宮崎駿スペシャル 「風立ちぬ」1000日の記録』

先週土曜日、ヘアカット。
今回は白髪染めの黒をベースにして(正確にはグレイとベージュをベースにした色らしい)色を作ってもらった。
今までよりも彩度の落ちたアッシュな金髪になるとのことで楽しみである。


本日日曜日、二週間ぶりの岩盤浴。
ストレッチを念入りにして薬湯に入る。
ただいま体重が93kg。
去年の1月ぐらいには穿けていたGパンがはける様になった(笑)。
これも岩盤浴の賜物かw。
周りから「乙女かお前は」との罵りをうけながらも、オイラは続けるよ(笑)。
岩盤浴で健康を取り戻す(笑)。


本日日曜日。
風呂の帰りの昼過ぎ。
家に帰ったも暑いので漫喫で涼む。
15時すぎ?ぐらいから突然の大雨。
雷までなって結構な騒ぎであった。


46年生きて初めて分かったことがある。
先週、帰宅中の電車にて。
若奥様とそのお子が電車内の椅子に座ってお話したりつついたりしていた。
周りの迷惑にならぬ様に非常に控えめに遊んでいるようで好感がもてた。
その若奥様結構ルーズに襟ぐりのあいたTシャツをお召しになっていて、お子のところに屈むたびに
その胸元がオイラの横目に広がってw釘付けである(笑)。
鎖骨からなだらかに胸元に流れるラインは、その薄い胸を覆うブラの内側に流れて行く。
まさにガン見である(笑)。
で、46年生きて初めて分かったことがある。
どんなに襟ぐりがルーズで胸からブラが外れそうになっていても、乳首は絶対に見れないような魔法を女性はかけているんだな、と(笑)。


『さよならタマちゃん』
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イブニング誌で連載されている時から読んでいた。
書店で書籍購入。
武田一義は『GANTZ』の奥浩哉のアシスタントであったことが判明。
これ読んだら奥浩哉って良い人なんだなと思えた。
それはそれとしてこの漫画の優れているところは、死を意識せざるをえない病と場所における考現学として成立させている点であると思われる。
この可愛らしくも端正な描線で描かれた人間達の焦燥が非常にリアルに伝わって来る。
死んだ方がマシだと思えるような過酷な抗がん剤の後遺症。
そして死に直面することで人との関わり、家族との関係がそれまでと違ったものになる。
普通に成長した娘が、普通に父親と疎遠になっていく。
その父親がガンに侵されてる事をしり頻繁に見舞いに来る娘。
今まで考えられないほど娘と濃密な時間をすごせた父親はそのうれしさを
「病気も贈り物だよな」
と吐露する。
ああ。
こういう考え方もあるんだな。
非常に魅力的な画。
作者の次作にも期待したい。


宇多丸の評論が最近どうもイマイチ。
いや、評論そのものというよりもラジオ番組の時間短縮によっておこった時間配分が上手くいってないような感じ。
どうも歯切れが悪いというか、結論までを話し切れていないというか。
宇多丸の評論が長くて困るという事はないので、できれば前のように評論部分だけで40分近くを聴きたいなと思う。


Kindleで吉田秋生の『BANANA FISH』を買い始める。


『ACACIA』
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iTunesでレンタル視聴。
オイラがはじめて宇多丸の評論を聴いたのが本作。
それから3年越しでやっと観れた本作。
いや〜w
勇気を貰えたね(笑)。
キューブリックだとか武だとかパヤオだとかの映画を観て、間違っても自分でも映画を作れそうだなどと思えないが、本作は可能性として、こんなだったらオイラが作った方がなんぼかマシじゃんと思わせる勇気がでたよ(笑)。
本作で良いのは撮影とアントニオ猪木だけ。
それ以外のストーリーライン、シナリオ、演出、すべてクズw。
辻仁成に興味がないということは置いておいても、まあどうしようもない映画。
台詞もそうなんだけど物語の構築が雑すぎる。
前の彼女に生ませた子供がほとんど町内にいるようなものなのに、それを知らないような北村一輝扮する父親ってどうなのよ(笑)。
完全に見ず知らずの老人であるアントニオ猪木に自分の子供を押し付けて彼氏の元に走る母親って
(笑)。
親子三人の写真で、子供が覆面を被ったままってのは(笑)。
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北村一輝がもってる腹話術の人形のなんともいえない不気味さ。
この腹話術の人形が後々北村一輝によって首チョンパされるという猟奇的なシーンがあったり。
いったいこの映画、サイコなのを狙っているのか、シュールさを狙っているのか?
リアルなのではないが、妙にリアル"気"な描写にしてみたりと。
親子三人で子供だけ覆面を被ってるというのもシュールなギャグ路線として、いやシュールな映画として全体を統一していれば成立していただろうけど、死んだ子供との親子写真がそれしかないという作りにはまったくリアルさを感じられない。
大きくなったらテロリストになるんだ、などと殺伐としたバカな事を子供が言っても大人は嗜めない。
それでいてそのガキは死んだら星になるという話を真に受けたりして。
どういう分裂の仕方をしてるんだこのガキャ(笑)。
物語としてもキャラクター造形にしてもまったく破綻してるのに映画を作りながらそれをまったく頓着しなかった監督の能力を疑うよ。
それからこの監督のプロレスへのリテラシーのなさ。
アントニオ猪木を往年の悪役覆面レスラーとしたのはいい。
だけど"大魔神"なんていうリングネームはないだろう(笑)。
これはせいぜい渾名だよな。
その大魔神が反則をしてたから子供が虐められて、とか。
なに、辻仁成。
おまえ、プロレス・ガチ派なの(笑)。
今時悪役をそんな目で見ているヤツがいるとは(笑)。
所詮アントニオ猪木を客寄せにしか思ってないヤツがいい加減な映画を作ったという。
プロレス・ファンは激怒しないのか、この映画に対して(笑)。
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この映画が辛うじて成立しているのはアントニオ猪木が出ているという事実のみ。
あの猪木が一般映画に出ているという事実だけが貴重だね。
おそらく今後猪木が一般映画に主演する機会なんてないだろうから、そういう意味では貴重な映像になった。
そもそも普通の感覚の製作者なら猪木をキャスティングしようとは思わないよ。
猪木が演技できないということもあるけど、猪木を出したらもうそれは猪木以外には見えないからさ、映画という絵空事に中途半端な現実感が出ちゃうわけ。
実写映画にアニメのポパイがでちゃったような違和感。
結局辻仁成は自分のしょうもない映画を成立させるためだけに猪木を起用したというのは炯眼だったわけだな。
そうじゃなかったら上映自体も怪しかったんじゃないかな。
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猪木の出演とともに、撮影がなかなかカッコよかった。
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中村夏葉という人が撮影をやったようだが、構図といい、ややグリーンがかった色調といい、非常におだやかに見えるトーンで映像を作っている。
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ただ映像の構成が一枚絵として成立するような画の繋がりになっているので、ひと繋がりの映像というよりも、断続的に画が切り替わっている印象が強くなって散漫に感じた。
とりあえず、ハナからダメ映画として観ていたので、改めて時間を無駄にしたという事はいわないが、他人に勧めたら、勧めたオイラに石が飛んできそうなモンだな(笑)。


『宮崎駿スペシャル 「風立ちぬ」1000日の記録』
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録画視聴。
NHK ドキュメンタリー『プロフェッショナル仕事の流儀』。
『風立ちぬ』に関する事は記事でも映像でも触れておきたい気持ちがあり、作品のメイキング映像としては初めて観たものかな。
日テレではそういうのをやってたのかもしれんが。
岡田斗司夫の『「風立ちぬ」を語る。電子版 [Kindle版]』での解説はかなり良いもので、岡田の分析力をまざまざと見せ付けられた。
ただ、オイラとしては岡田の解説でも触れ、TVで宮崎と鈴木敏夫がそろって合意した主役の声である庵野秀明についてはついぞ納得できなかった(笑)。
素人っぽい声と、素人の声は違うと思うのだが。
ようするに上記の3人の共通イメージのみでのキャスティングでしかないんじゃないかね。
作った人間がこれが正解というのなら従わざるをえないのだけど、たぶんオイラにはまったく分からないキャスティングだな。
まあそれはそれとして、番組のなかで宮崎は歯を描くということで攻撃性を出せる、という事を言っていた。
これはなるほどなロジック。
歯を描くという事の意味のひとつを知った思いである。
これだけでもこの番組を観た甲斐があったというもの。
「大事なものは、たいてい面倒くさい」
この言葉も身にしみたね。
今後ジブリの制作中を追った映画も公開されるようなのでそれも楽しみである。
いま、宮崎駿の長編映画引退の発表。
どこまで本当か分からぬが取りあえずいい花道になった。
たしかに長編はあらゆる意味で作らない方がいい。
観る側も『風立ちぬ』を最後の最良の贈り物として受け取った方がいいかもね。

ところで、この映画の主役である堀越次郎について。
この人については宮崎がインタビューや対談で語っていること以上の事はわからない。
映画に乗じて堀越関連の本が沢山でてるが、オイラはどうも食指が伸びない。
オイラにとっては結局悪魔の発明を無邪気にしたエンジニアという以上の印象は受けないので、どうにも興味がわかないんだな。


今週は歯のメンテナンス。
by 16mm | 2013-09-01 22:14 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)