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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『コンスタンティン』

Hologon T* 16mmF8
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
京セラがコンタックス・ブランドの名を持っていたカメラメーカーのヤシカを買収した。
で、色々あってw、京セラがカメラ事業から撤退したため、名門ブランド名であるコンタックスの名が世間から消えて久しい。
その京セラ時代のコンタックスからレンジファインダー風のオートフォーカス・カメラである"CONTAX G"シリーズがリリースされた。
まあシリーズと言っても"G1"からはじまり"G2"までしかでなかったんだけど(笑)。
その"CONTAX G"のレンズの中に上画像のHologon T* 16mmF8があった。
"CONTAX G"のレンズは7本。
そのうち、このHologon T* 16mmF8だけがドイツで製作された。
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とにかくこのレンズ、上の画像を見て分かるように周辺光量落ちがむちゃくちゃ激しい(笑)。
この周辺光量落ちを修正するために円形のグラデーションのついた純正フィルターがついてきた。
しかし、それ使うとただでさえF8の絞り値なのに更に露出をかけなければならなくなるので、オイラは全く使った事がない。
むしろ周辺光量落ちが"味"だと思っているからね(笑)。
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こんな感じに狭い空間でもロングショットが撮れる。
おまけに超広角レンズだから思い存分モデルさんに近づける(笑)。
しかし、ちょっと油断するとカメラを持っている自分の指が写り込んじゃう(笑)。
スタンリー・キューブリックが好きなので、その影響で広角レンズが好きになったんだろうなあ。
今見ても歪みのない素晴らしいレンズ描写だと思う。
惜しむらくは今の所ミラーレスのカメラでもこのレンズを安全に取り付ける事ができないので使えないという状況。
CONTAX G2を持っているのでフィルムで撮る気になれば使えるのだが......。
ただ希望はあるので、もしかしたらそのうち再び使う事ができるかもという予感で大事にしています。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯石を取ってももらう。
先生にまったく痛みがなかった親知らず引っこ抜きのお礼を言う。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、日光浴。
最近腕から肩、肩甲骨あたりのストレッチをサボっていたせいか、背中に回した時の腕が硬い。
肩こりの関係で首まわりのストレッチと踵骨棘回避の足首のストレッチは欠かさずやってきたのだが、やはり肩甲骨や脇腹や腕のストレッチも今のオイラには大事だなと思う。


『百姓貴族(4)』
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AmazonでKindle版購入。
はっきり言って
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的な(笑)。
待ち侘びたよ(笑)。
超待望の新刊。
現状一番面白い漫画を挙げろと言われたら間違い無く本書だね。
実のところ荒川弘の他の漫画にはあまり興味がないのだが、この『百姓貴族』だけは別格。
既刊をもう何度も読んではケタケタ笑ってる(笑)。
なにか読む本無い時には必ず読んでるかなあ。
しかしね掲載誌が年6回しかでないので、単行本になるまで2年かかる(笑)。
それでも待つよ、オイラ(笑)。
既刊の内容でも「もし北海道がロシア領になったら」みたいな内容を面白おかしくなんとなくダークな笑いで描いたのが好きだったが、本巻ではお百姓さんが火星に開拓しに行ったら、という一編が面白かった。
食料危機の地球に火星で取れた作物を送ろうとするも、値段が折り合わない。
で、たまたま遭遇した
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火星人(タコ型w)が地球の倍の価格で作物を買い取るという申し出にあっさりと承諾するお百姓(笑)。
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ウハハハハ(笑)。
なんかね、本書を読んでると農業というものに対する農業をやってない人間の良い意味でも悪い意味でもの偏見に対してバランスを与えてくれるんだよね。
酪農で牛や馬などの家畜を育ててる人たちは人間以外の動物に対して非常に優しく接しているんではないか、という。
当然優しくもあり愛情を込めて育てているわけだけど、それはその牛や馬などが商品だからということなわけよ(笑)。
だから酪農を知らないオイラのような人間からするとお百姓さんの家畜に対する考えのドライさに最初はギョっとするんだけどね(笑)。
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農業とそれに従事しているお百姓さんの考え方の一端を知る上で非常に良い本であり、楽しく読める。
しっかし、北海道出身の漫画家って結構多いのかな。
本作の荒川弘、安彦良和、吾妻ひでお、藤田和日郎、ゆうきまさみ...etc......。
画が上手い作家が多いような気がする。


『クラッシャージョウ デザイナーズノート』
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Amazonで書籍購入。
どうしていま『クラッシャージョウ』なのか?という疑問はあったのだが、映画公開から30年以上経って語れる制作秘話というものらしい。
安彦良和と原作者の高千穂遥の対談。
安彦良和と本書に掲載された安彦の修正原画をを提供したアニメーターの佐藤元の対談。
その他当時のポスターやイメージイラストやメカデザイン画や美術関係のデザイン画が収録されている。
正直メカデザインなどの画はオイラが今でも所持している本に載っているのと同じでどうってことはない。
ただ二つの対談はそこそこ読み応えがあったかな。
本書で初めて知ったのだが、安彦が設立した九月社という作画スタジオって所属しているアニメーターは出来高払いでなく給料制だったということ。
固定給だったからはみ出した分は安彦が持ち出しになっていたらしいが、例えば『クラッシャージョウ』の制作期間2年で600カットの原画を描いたとしてもアニメーターは普通の生活が維持できないぐらいのお金しかもらえないらしい。
この九月社というスタジオは安彦の『巨神ゴーグ』終了とともに無くなったようだが、スタジオ・ジブリが大仰に社員制度をやっていることを喧伝するずっと前に、固定給を支払うという制作者がいたんだという事実を知った。
現状のアニメ制作で固定給を保証する困難さというのは分かるつもりである。
そういう内実を斟酌せずに政府主導のアニメや漫画を輸出云々のクール・ジャパンなるものの実態というものが本当に楽観的かつ無責任なものに見えるね。
まあそれはともかく、貴重な安彦良和の鉛筆画が残っているというのは奇跡だよね。
原画や動画はそこから作られるフィルムの為のものという位置付けで、制作が終われば破棄されちゃうことが多かったろう。
安彦のものにしても。
オイラとしては『かぐや姫の物語』のような手法で安彦の原画だけで映像を作ってくれないかな(背景は無いけどw)と思ってるぐらい。
はっきり言って安彦良和はアニメーターとしては超一流の部類だよ。
デザインにしても動かし方にしても、描く速さにしても。
現状それをコミックで見ることができるのがファンとしてはせめてもの救いだね。


『ママさんは萌え漫画家 2』
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AmazonでKindle版購入。
待望の続巻。
登場人物二人の恋愛から結婚、そして妊娠出産と続く本作。
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本巻での紛れもないキラーショットとでもいうべきヒトコマ。
子供に夢や希望を託すという意味が、子供のいないオイラにもすごく感動的に伝わりました。


『天の血脈(7)』
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AmazonでKindle版購入。
新刊が出るたびに前巻、というか、物語の内容をおさらいしないと理解がおぼつかない。
本作における明治時代、近代史の歴史にオイラが興味があるのはその先に日本の満州侵略に繋がっているからだ。
本作は比較的市井に生きた人間の目線で歴史を見る試みをしているのが興味深い。
更に言えば、作者の安彦良和の政治思想の一端を覗ける作品だと思っている。
本作に限らず安彦の『虹色のトロツキー』と『王道の狗』でもそれは同じなんだけど、オイラの個人的な趣味として、安彦が元学生運動家であるという部分がこの種のジャンルへの関わりに対して興味深いものとして見ているのだと思う。


『宇宙戦艦ヤマト2199(8)』
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AmazonでKindle版購入。
待ち望んでいた続巻。
相変わらずの画とセリフの情報量の多さがリッチに感じられる。
本巻、ヤマトのクルーの反乱を描いているのだが、アニメ版とは内容が異なる。
この辺りはコミカライズの作者である むらかわみちおのHPに色々と書いてあって興味深い。
3月の決算期。
本来創作とは無関係の出版社の会社の都合で作家への無茶ぶりがこうまで横行しているのか。
まあ出版社がなくては漫画家も本が出せないという理屈もあるにはあるが、そういう作家と出版社の事情がわからないオイラのような読者は、作家が連載の減ページをすることを快く思わなかったりする。
むらかわのHPで事情が分かるともうはっきり言って作品落としてもいいんじゃね、って気がしてくる。
ここまで作家が身を削ってる事態なら文句は言わん。
せめて健康に留意して作品を描き続けてくれと願わずにはいられん。
しっかし、むらかわ程の作家に対しても出版社ってのはここまで経済的な原則を理不尽に押し付けてくるわけね。
まあこれは編集者が悪いというよりも、その編集者に押し付けてくるバックの会社組織が現場の状況をまったく考えないで押し付けてくる理不尽だと思うんだけどね。
こういうのはどこの会社にもあるとはいえ困ったもんだと思う。


『なぎさにて(1)』
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AmazonでKindle版購入。
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新井英樹にしては女の子のデザインに"萌え"があるように感じて単行本化を楽しみにしていた。
が、そこはやっぱり新井英樹(笑)、世間一般的な基準の"萌え"を描く筈もなく(笑)。
それでも新井英樹作品の中ではかなり読み易い絵柄だと思われる。
世間的な評価が高い作家の新井英樹だが、オイラは『宮本から君へ』しか通読していない。
本作、人類滅亡や死を意識した世界のSF作品。
展開が地味なのでどれくらいの読者が辛抱してくれるかが問題になるのかもしれないが、是非とも作者の思い通りに最後まで描いたものを見たいと思っている。
失礼ながら、新井英樹の漫画が多数の人間に受け入れられるとは考えられない。
しかしね、好きで読んでる読者はその世界観に耽溺したい人間で、それこそ大衆受けを狙ってソフィティケートされた内容にしたって読まない人は読まないし、逆にそれはそれまで読んでいた人にそっぽを向かれる可能性がある。
本作の主人公の渚もそのお母さんも魅力的だが
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この主人公の父親を見続けたい。
今後本作で新井が何を語ろうとしているのか。
本当に興味深く続巻を待ち望みたい。


『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
IMAX 3D版鑑賞。
アメコミのマーベルに対するDCコミックス。
『アベンジャーズ』に対する本作以降続くであろう『ジャスティス・リーグ』。
観てる間楽しめたし面白かったけど、上映時間151分というのは少々長かったかなあ。
タイトルにある『バットマン vs スーパーマン』って、確かに二人は戦うんだが、普通に考えたらバットマンがスーパーマンに敵いっこないんだが(笑)、バットマンがスーパーマンの泣き所であるクリプトナイトから生成されたと思われるガスで弱らせて攻撃するというね(笑)。
まあ面白かったから良いといえばいいんだが、『アベンジャーズ』でもソーという存在が特異なように、同じ出版社の漫画のヒーローだからってすべて同じ土俵にのせるのはどうなのかね。
印象としては『アベンジャーズ』の全体的なルックの明るさに対して、本作はかなり暗めで重みのあるルックを採用していた。
本作、バットマンやスーパーマンの他にワンダーウーマンも出てくるんだけど、
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オイラが子供の時に観ていた頃はこんな感じで、本作では
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派手さを抑えたリアルな戦闘用のコスチュームのような出で立ち。
実際クライマックスでワンダーウーマンの登場で鳴る音楽がまたアガるんだよね(笑)。

まあそんな感じで、観てる間は面白かったんだけど、この手のジャンルは『アベンジャーズ』だけでいいかな。
あ、劇中では暗くて分かり辛かったけど
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本作に登場したバットモービルはカッコ良かったと思う。


『コンスタンティン』
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Amazonで初回生産限定スペシャル・パッケージ [Blu-ray]購入。
DVDをすでに持っていたのだが、好きな映画だしBlu-rayでも持っていたかったのだ。
いくらDCコミックの登場人物でもこのジョン・コンスタンティンをジャスティス・リーグには入れられまい(笑)。
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This is Constantine, John Constantine... Asshole.
この苗字(ファミリーネーム)を二度言うのは名前を印象付ける方法として有名だ。
The name is Bond. James Bond.
と同じにね。
本作、好きで割と回数観てる作品。
主演のキアヌ・リーブスも『マトリックス』のシリーズが終わって結構勢いに乗ってる時期だったんではなかろうか。
悪魔祓いにしてヘビースモーカーで余命一年のヒーローってのはなんなんだよ(笑)。
ものすごくフレッシュだよな(笑)。
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一見なんだかわからんだろうがw、これボーリング場のピンが立ってる奥の機械なんだよね。
ここに並ぶ動輪が回り出す時の禍々しさがものすごく不気味に描写される。
神だの悪魔だのが出てくる本作でリアルな不気味さを出しているのはこれらの美術だ。
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ハードボイルドな雰囲気を持ったゴシックホラー。
有名なライターの付け方ひとつとってもスタイリッシュな演出が施されている。
世界観の統一という意味ではまったく隙のない作品だと思う。
『ブレードランナー』を観てるような既視感があるというのは言い過ぎかもしれないが、本当にそう思う。
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天使と人間・悪魔と人間の中性的な存在であるハーフブリードのガブリエル。
演じるティルダ・スウィントンがまた綺麗でねえ。
本作を観て思うのは本当に怖くて驚異的な存在は美しいのかもしれないという、ちょっと絶望的な気分を味わうね。
このガブリエルが説く人間についての考察というのが的を射た理知的なものでさ。
つまり人間は際限なく神から恩恵を受けていると。
人間はどんな悪事を働いても悔い改めれば神から許される。
神がそれほど人間を愛するのなら、人間はそれに見合う気高さがなくてはならない。
そして人間は恐怖に直面しないとその気高さが現れない。
だからこのガブリエルは人間に試練を与え、恐怖を感じさせる。
こういうことを美しいティルダ・スウィントンに言われたら納得しなくちゃならんよな(笑)。
まあとにかく天使と悪魔という切り口から新しく現代的な物語を紡ぎ出した。
映像にしても無いようにしても何度も観る価値のある作品だと思う。
ところで
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ナチスの旗にくるまれて冒頭から出てきたこの槍の先って、ロンギヌスの槍の先?なのかしらん(笑)?

by 16mm | 2016-03-27 22:35 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』

CONTAX G2 & Hologon T* 16mmF8
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
私がネットでのハンドルネームで使っている"16mm"というのはこのレンズに肖っております。
Hologon T* 16mmF8(ホロゴン ティースター 16ミリ エフ8)。
今は無きCONTAXというカメラメーカーから出した"G"というカメラシリーズのために開発されたレンズの一本。
絞りがF8固定で16mmという超広角レンズ。
一眼レフのようにカメラ本体にミラーがついていないのでレンズ設計が無理ないため超広角でありながら歪みが殆ど無いところがすごい。
もし写ったモノが歪んで見えたなら、それは写っているものが歪んでいるのだ、という(笑)。
サンダー平山が絶賛していたんだよね、たしか。
中古ではあったけど憧れのレンズだったので10年ぐらい前に購入。
球体のようにせり出した前玉。
神の眼か悪魔の瞳かとも一部で形容されているすばらしいレンズだと思ってます。


今週日曜日、岩盤浴、ストレッチ、電気風呂。
最近の電気風呂ってスゴイねw。
オイラが学生の頃だから25年以上前かな。
その頃銭湯にあった電気風呂って本当に電気が流れてるって感じで、すんごくビリビリして入りづらかったと思う。
なのでチンチンの先っぽを電気風呂につけたりしてたバカ学生でございましたw。
それが最近の電気風呂って、なんちゅーか、見えない力で皮膚を通り越して直接筋肉をマッサージしてるっちゅうか(笑)。
体に良いんだか悪いんだか、気持ち良いんだか気持ち悪いんだか、痛いんだか痛く無いんだか、っちゅうね(笑)。
マッサージされてるような気もするんだけど、体に良い作用として行われているのかわからんというか微妙な感じ(笑)。
微妙に体に悪いような気もするしで今後はやらないだろうな(笑)。


『女の子だってRPGしたいんだもん!』
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AmazonでKindle版購入。
いやもう完全に仕様をちゃんと読まなかったオイラが悪いんだが(笑)。
表紙絵を描いた水玉 蛍之丞のエッセイコミックだと思ったら、オイラが知らない執筆者の書いた文字の本だった(笑)。
まったく読む気にならず、お金払ったけどソッコーでライブラリーから抹消(笑)。
いやはや(笑)。


『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』
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レンタルDVDで視聴。
今更なのだが『SPEC』を観た。
TVの連続ドラマ版10話分+TVスペシャルドラマ版2話分+劇場版3話分、全部だ。
このオイラの感想文は本シリーズ全部についてのものとする。
で、本シリーズ視聴は順序も放映順に観ていったわけだが、本作が観る者を惹きつける力というのは確実にあったと思う。
上の画像のように加瀬亮と戸田恵梨香が包帯巻いてたり怪我してたりというヴィジュアルが新鮮で興味を惹いたというのはオイラに関してはある。
坊主頭の加瀬亮というヴィジュアルの凶悪さというかね、とにかくフレッシュに見えましたな。
さらに言えば
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こんな感じで広角レンズを多用した画作り。
本シリーズの最初のTV版って2010年10月に放送されている。
この年、NHKの大河ドラマがオイラも観ていた『龍馬伝』。
その頃久々に大河ドラマというかTVドラマを観たせいか、『龍馬伝』での広角レンズの多用がものすごく新鮮に見えた。
すげえな、TVドラマもがんばってんじゃん、って。
広角レンズって文字通り空間を広く映すわけなので、例えば撮影用の照明なんかを画面から見えなくするのが結構大変なはずなんだよね。
映画ほど予算も時間もないTVでこういったことをすることにちょっとオイラ感動したわけ。
そんな先行作を受けて『SPEC』の画作りができたともいえるんじゃないかね。
もっとも広角レンズ云々というのは押井守がさらに先行してその何年も前からやっていた画ではあるのだが。
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押井がやり始めた頃は実写、特にTVでは難しくてやらなかったと思う。
だから押井の映像が新鮮に見えたんだよね。
言うなれば、実写の映像がアニメーションの映像に追いついたといえる。
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上の画像、加瀬亮が尋問されてるところなんだけど、なんでこんな微妙な曇りガラス越しなんだ(笑)。
これもね現実的なものというよりも、邪悪さを表現するためのリアリティだと思うんですな。
なんかわかんないけど不気味さはでてるというね。
現代を描いたものでありながらどこか地に足が付いてないような雰囲気というのは、例えば"公安"というなんとも謎としてリアルに成立しうる組織で物語を作っているからだろう。
オイラなど知識の無い人間からすると"公安"という組織が本当に邪悪に見えるからね(笑)。
『外事警察』その他で描写される"公安"の知識ですけど(笑)。
リアルなフィクションという意味で言えば"公安"という組織はドラマとして使いでのあるものだと思う。
本作のハードで邪悪なリアリティ、一種の超能力を扱ったプロットは映画の『コンスタンティン』のようにも感じられてTVシリーズの最初は非常に気持ちが高揚した。
本来組織の性格としてもリアリティの権化である筈の公安に現実にはありえない超能力という要素を干渉させる。
片方で硬いリアリティを担保しているからこそ、フィクションの飛躍が可能なのだ。
この組み合わせがオイラにとっては魅力だった。
最初のTVシリーズぐらいまでは(笑)。
本作の演出家のひとり、というか、映画版の監督もやっているぐらいだからメインであるのだろう
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堤 幸彦。
結構な早撮りの監督で劇場映画も多数作っている。
ただオイラは彼の劇場作品は観た事ない。
あ。
むか〜し、学生のころに森田芳光がプロデュースした『バカヤロー!』っていう映画シリーズの第1作目で堤監督の短編が面白かった記憶はある。
オイラ、その頃は当然堤監督の名を意識していたわけではないですけど。
最近で言えば、宇多丸の評論だとクソミソに言われる監督の一人でもある(笑)。
オイラはこの人の演出作でいったらTVでやってた『TRICK』を観ていたぐらいだけ。
なので、堤監督の総論として判断する事はできないので、しない。
ただ観た範囲でいう『TRICK』や本作『SPEC』シリーズでいうと、ギャグとしてのサブカルネタの多用というものがある。
アニメからウルトラマンやらのネタをセリフに入れ込んでくる。
ギャグのセリフはそればかりではないのだが、『SPEC』シリーズに関して言えばが画面で行なわれている陰惨さにそぐわないというか、ギャグがシャレにならない悪ふざけにしか見えなかった。
例えば、スペックでミイラにされた男がお湯をかけて揉まれると蘇生するってさ、これってギャグでしょ?
そういうデタラメな設定がありながら、片方では銃で撃たれて簡単に死んでいく状況が世界観として並列されて本作にはあるわけ。
ミイラ化された人間が生き返るのを是とする世界観なら銃弾が当たっても
「イテッ」
ぐらいで済むぐらいのものでないとおかしくないか?
所謂、リアリティ・ラインをどこに置くか問題なんだが。
件のミイラになった男、映画版のクライマックスで敵に警視庁屋上から転落させられるんだけど、その間際にも自分の名前に関するギャグを言い続けてるわけ。
そのシーンの状況って世界がリセットされるかもしれないというのっぴきならない状況、つまり世界の終わりの瀬戸際でそんなセリフいわれたらさ、そのシーンの状況を観る側はどれくらいそれを真剣に捉えていいか分からなくなる。
つーかオイラはもうこの時点でこの堤という監督は自分の持ち味のギャグを入れ込むためなら世界観などお構いなしな演出家であるということが分かりましたけどね(笑)。
正直言えば、面白いと言っていた最初のTVシリーズでもその手のギャグがあってそれがノイズになってはいた。
でもTVはタダだからさ(笑)。
そういうノイズも我慢できたと思う。
ただオイラ、劇場版を劇場でカネを払って観てないけど、こんな悪ノリ悪ふざけな世界観になったのを劇場でみせられたらトマト投げつけてたろうね(笑)。
こういう物語の構成が堤幸彦の持ち味という言い方もできるのかもしれんけど。
ミイラ化されながら生き返る人間がいる一方で銃で撃たれたら死ぬってのはおかしいと思わないのかね。
死というものの重さをまったく配慮していないというかさ。
ギャグにするために生き返らせ、ちょっとお涙頂戴の感動させるために人を死なせる。
そういう感性の人間の作品はオイラとしては全く我慢ならない。
というわけで、オイラが観なくてもまったく影響はないと思うので、オイラは今後堤監督の映画は、間違いで観ない限りw観る事はないであろう(笑)。
TVシリーズからのヴィジュアルがカッコよかっただけに本当に好きになれずに残念である。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2016-03-21 22:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(6)

『アーロと少年』

Leica Noctilux-M 50mm f/0.95 ASPH Lens (Silver)
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
エクステンションチューブ


先週土曜日、親知らずを抜く(笑)。
いつもの歯科医院に行くと、いつもの美形で剽軽な歯科衛生士女史がなかなか剣呑な道具をテーブルに並べて嬉々として説明し始める。
これから歯を抜くためのウェポンである(笑)。
ペンチを凶悪にしたような道具やら、耳かきを凶悪にした道具やら、注射器を(以下略w)。
オイラ「抜く人にいつもこんな感じで器具の説明するんですか?」
女史「いやいや。普通は患者さんに恐怖心を与えないようにするから目に付くところになんて絶対置かないわよ。」
オイラ「んじゃなぜオイラには説明を?」
女史「それはあなたがドMだから(笑)」
んで先生がオイラの親知らずにたんまりと麻酔を盛り、あっという間に抜いちゃった。
抜くまでの手際って5秒もかかってないよ。
まったく痛みなし。
すっげえ。
さすがスゴ腕。
治療後一応痛み止めのロキソニンをもらったが、一日たった本日日曜日になっても全く痛まない。
やっぱ持つべきは凄腕の歯科医だねえ。
オイラがまったくあっさりと痛くない様子だったので「ちっ」っと舌打ちする女史(笑)。
ドMのオイラが痛みを感じなかったばかりに、女子に舌打ちをさせてしまったのである(笑)。
抜いた後女史と子供の頃注射でどんなひどい目にあったかの話をする。
女史が歯を"歯型"のプラスチックケースにいれてくれる。
オイラ自身、歯を抜くなんて40年ぶりぐらいじゃないかしら。
今では抜いた歯を捨てるか持ち帰るか選べるのねえ。
この歯を撮影してこのブログに載っけようかとも思ったが、自分以外の人間がみたらあんまり気分良くないかなと思い直し取りやめに。
治療後先生と雑談。
SONYα7R IIを見せてもらう。
4000万画素の解像度も魅力だが梨子地のボディの質感とボタンの配置が使いやすそうだった。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ。


シープスキンの革コートにオイルを塗ってシーズンオフに。
革靴もそうだが基本オイルは手で塗ることにしている。
布だとオイルが布の方に先に浸透しちゃって伸びないんだよね。
手で塗るとオイルが少量でも伸びる伸びる。
手なんて洗えばいいんだしね。


GoScope Pro Flex Case - GoPro用 プロフレックス ケース
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Amazonで購入。
カメラのレンズアダプター類が増え、結構お高いアダプターもあるし、どれがどの用途のアダプターなのかということを一目瞭然にしておきたいとこのケースを購入。
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展開するとこんな感じ。
ポケットの数は少なくていいから大きいポケットで統一してあったほうが良かったが、このケースにたどり着くにも結構時間がかかっているので、贅沢は言えない。
これにマジックで用途を書いとけばいいかな。
5,980円。


『翔んで埼玉』
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AmazonでKindle版購入。
ちょっと前から話題になっていた漫画。
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気持ちがいいぐらいの埼玉ディス(笑)。
なんでも作者が埼玉から引っ越しちゃった為に3話で終わり(笑)。
埼玉デュークとは(笑)?
様々な謎を残しての終わりはもったいない。
ちなみにKindle版は表題作の3作だけだが、紙の本の方ではそれ以外に短編が入っていたと思う。
とにかくすげえ快作である。


『へっぽこママはギブ寸前!!』
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AmazonでKindle版購入。
子育て漫画は結構読んでいるが、葛西りいちの作品はやはり面白い。
妊娠中の体重管理。
家事なんてやらなくていいよ、と言ってくれるやさしい夫だがだからといって彼が家事をするわけではなく、汚いまんまでいいよということ、だったり(笑)。
まあ女性は大変だ、と言うこと自体、男が妊婦を手助けしていないということになるのであろう(笑)。
この男と女の溝って埋まらないよなあ。
出産したら今度は子供も加わった生活になるわけで、それはそれで大変だし。
少なくとも奥さんが妊娠している旦那は必読した方がいい本だと思います。
面白いし、ボンクラな男でも女性の気持ちが本書を読めばわかるからね。


『連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏』
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AmazonでKindle版購入。
週刊少年ジャンプの黄金期だった頃の編集長であった西村繁男が亡くなっていたと最近知った。
2015年5月だったらしい。
西村の著作などを読んでみて分かるが、この人名編集者というよりも名物編集者の類。
連載漫画家であった小林よしのりの契約を切って、後々小林に陰険な編集者として描かれたりしてたっけ。
自分の編集している雑誌の漫画家とシャレにならない喧嘩をするというのが理解できんな(笑)。
まあそれは置いておく。
この『連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏』には直接関係ない話だからね。
この巻来功士の漫画、覚えてますよ。
オイラがジャンプを読んでいた頃なら『ゴッドサイダー』って作品を描いていたから。
しかしはっきり言って好きではなかったんだよね。
全体的に画が固くて柔軟性がない感じが自分の好みに合わなかった。
当時勝手にすぐに漫画を描かなくなるだろう、と思っていたのだが、今に至るまで漫画を描き続けていたんだよね。
当時も今も荒木飛呂彦と巻来功士の良さがまったくわかりません(笑)。
そういう意味でオイラは漫画を見る目がないんだろうなとも思う。
なので本書は巻来功士の自伝になっているが、まったく心に響かない作品でありました。
興味がない作家の自伝でもなんとなく野次馬的に読むんだけど、やっぱり好きな作家でないと面白くないもんだなあと改めて思った次第。


『とりあえずそれで + オレに聞かれても』
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AmazonでKindle版購入。
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常々金平守人はもっと売れていい、というか、もっと読まれていいと思うんだが
画は上手いし面白いし。
まだ単行本になってない作品もあるようなので、志のある出版社はだしてほちい。
この人漫画を描くのがすきなんだろうな。
一頁のコマ数の多さと画の細かさとセリフの多さ。
情報量てんこ盛りである。
こういう漫画は読んでいてリッチな気分になるしね。
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本書、2008年頃の作品で情報自体は古いのだが、上図のオーダーメイドの耳かき、オイラの持っているのと同じだ(笑)。
オイラは新宿の東急ハンズで作ってもらったけど。
なんとなくうれしいネタだなあ、自分が持っているものがネタになっていると。


『淑女のひめごと オンナたちの都市伝説』
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AmazonでKindle版購入。
フィクションなのかノンフィクションなのか?
こういう本を読んで性的な妄想を膨らませるオイラはまだ若いのだろうか(笑)。
画も上手いしソソられる内容ではありました。


『呉竹 万年毛筆 夢銀河 墨型彫刻 DAY140-22 鳥獣戯画』
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知らなかったのだが、最近の筆ペンって本当の筆みたいに先割れするのね。
さらにこの呉竹の筆ペンだと筆の先まで交換できる。
まさに万年筆。
この鳥獣戯画が彫られているのは高くて手が出ないんだけど、欲しいなあ(笑)。
落書き用になんだけど(笑)。


ハリウッド版『攻殻機動隊』の荒巻の役にビートたけし。
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う〜ん......。
なんか微妙だなあ。
ビートたけしは大好きなんだけど、アニメや漫画にリテラシーがないって公言してるしね。
まあ、うまくいって欲しいなとは思うが。
しっかし、この手の日本の漫画原作のハリウッド実写って、なかなか有名監督が監督しないね。
『攻殻機動隊』だってスピルバーグがお気に入りだという風にいわれていたけど、スピルバーグは監督しないもんな。


『アーロと少年』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
2D吹き替え版。
前作の『インサイド・ヘッド』の時もそうなのだが、ピクサーの映画ってポスターや予告編の印象だとイマイチ食指が伸びないんだよな。
『インサイド・ヘッド』なんか宇多丸の評論を聴いたから行ったようなもので、観てみたら大傑作だったわけで。
今回の本作も「恐竜と人間のお涙モノかあ......」ってな具合でイマイチ消極的ではあったんだよね、観るのに。
で、まあ観てみたら、ピクサーとしては強烈な面白さがあるというわけではないんだけど、非常に丁寧に作られた良作だと思う。
『マッドマックス フューリーロード』と同じで出発点から離れて最終的に最初の出発点に戻ってくる。
本作、まさに行って帰ってくるだけの映画なんだよね。
まず本作の美術。
もう本当に実写みたいなんだよね。
すんごいリアル。
しかしね、だからと言って実写でやればいいのでは、ということではない。
ピクサーの映像って実写で撮ったような実在感の説得力はあるんだけど、逆に実写では絶対撮れない映像なんだよね。
本作って水のシーンが多いんだけど、例えば川に飛び込んで水中にたつ泡だとか、水の中に入ってくる光のゆらぎとかがものすごくリアルなんだけど、実際に実写でやったら川の流れの速さや透明度などの条件で、都合良くピクサーが作り出したような映像は撮れない。
アニメーションのリアルさというのは自然主義的な発想、つまりここにガラスがあるから透過した光が壁に映るはず、というところから飛躍して、壁に映った光をいかに美しく描くか。
これがアニメーションの映像の真骨頂。
本作のエンドクレジット観てたら、雲の表現だけでスタッフを分けてるんだよね。
精度の高いヴィジュアルを生み出すには分業化してその分野のスペシャリストを作るというのが必須なんだけど、その分業化の果てってやってるクリエイターの多くが小さなネジの一つでしかなくなっちゃうというのは、つまらないんじゃないかなあ。
まあ小さなネジがなければ大きな歯車は動かないという理屈もあるんだけど。
とにかく本作における美術はすごかったが、キャラクターの演出も相当に挑戦的だ。
まず恐竜と人間が出てくるんだが、人間の言葉を話すのは恐竜の方(笑)。
出てくる人間の子供は唸ったりジェスチャーで感情を表す。
恐竜のアーロと人間の子供のスポット。
この二人の関係って人と犬の関係みたい(笑)。
恐竜のアーロが人間で、人間のスポットが犬(笑)。
価値観の転換というか、恐竜でも人間の言葉を喋ると人間にみえちゃうし、人間であっても物腰が獣のそれだとそう見えちゃうというね。
この言葉によるコミュニケーションが取れないというしばりがクライマックスで生きてくる。
アーロとスポットの別れのシーンなんだけど、このシーン一切セリフがない。
人間の言葉が喋れるアーロが一言も発しないわけよ。
それでいて本当に別れの悲しさが表現できている。
感情に訴えるならなにか一言二言セリフを加えるのが楽だったろうに。
それを一切しないという演出は見事。
それでこの別れを非常に感動的なものにしている。
これはすごいなとおもった。
とまあ、こんな感じで地味な部分での感動だが観て損はない良作だと思う。
最後にもう一つ。
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前作の『インサイド・ヘッド』でもあった、なんつーか強烈なアバンギャルドな表現。
本作はもっと悪夢的な毒として表現されてますw。
清原某が覚せい剤で捕まった昨今。
なかなかな痛烈さでした(笑)。
おそらくBlu-rayは買いですな。

by 16mm | 2016-03-13 22:07 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『ヘイトフル・エイト』

My portrait."V8"!!!!!!!!
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
上の画像、どーしても"V8"が撮りたくて撮ったのだが、難しいねえ(笑)。
当初顔が写らんように親指の方(オイラから見て手前側から)から撮影しようとしていたのだが、最短撮影距離の問題とか手の重なりなどが満足できず、上のような感じになったのである。
これもピントを微妙に変えつつ自分の位置を調整しつつ、手間かかってます(笑)。
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なしてこんな顔を晒しつつ手間暇かけた画像を撮ろうと思ったかといえば、『マッドマックス フューリーロード』が先週行われた第88回米アカデミー賞で6部門を受賞したからだ。
素直にめでたい。
米アカデミーもちょっとは度量のあるところを見せたかったというところか(笑)。
賞狙いで直近で公開された映画ではなく、昨年の5月に公開された映画が6部門受賞だからね、事実上『マッドマックス フューリーロード』の一人勝ちと言っても過言ではあるまい。
編集賞を受賞したのが監督ジョージ・ミラーの奥さんであるマーガレット・シクセル・ミラー。
本作を何度か観直して気がついたのだが、カットの途中のコマを抜いて映像の流れを微妙にジャンプさせてたりするんだよね。
こういう編集もあるのかと感心したりした。
典型的な出かけて行って元の場所に戻ってくるだけのセリフの少ない映画であるんだが、カルトで、芸術的であり、極上の娯楽作でもある。
オスカー受賞を受けて地元の映画館でも1日一回ながら再映されてる。
できれば本作はカンヌだとかベネチアなどで賞を取る方が相応しいと思っていたんだが。
V8!
あと二つ受賞すればV8!でシャレになったんだがなあ(笑)。
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今回レオナルド・ディカプリオも主演男優賞で受賞。
オイラとしては『アビエイター』や『ジャンゴ』でももらっていておかしくないんじゃないかなと思ってたぐらい。
しかし、オイラはwowowでの中継を録画して観るということもしなくなり、結果発表だけで一喜一憂して満足しているアカデミー賞であった。


先週土曜日、心療内科。


『マンガでわかりやすい うつ病の認知行動療法 こころの力を活用する7つのステップ』
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AmazonでKindle版購入。
通っている心療内科の担当医によると、オイラのパニック・ディスオーダーの治療のアプローチとして認知行動療法を適用しているらしい。
で、ものすごーくわかりやすそうな本である本書を選んで読んでみた。
......
んで、なんかものすごーくピンとこない(笑)。
大雑把に言って本書に書かれているのは自分の周囲の他者との関係からくるストレスについての話で、それによって塞ぎ込んだり自己評価を低くして落ち込んだりする人たちの為のアプローチなんだと思う。
自分のことをしっかりと客観的に見えている自身はないのだが、なんだかこのアプローチは見当違いのような気がする。
というのも客観的にどう見えるかはおいておいて、オイラ自身は人間関係でストレスを溜め込んでも塞ぎ込んでも自己評価で落ち込んだりもしていない。
そういう意味では割と図太いとは思っている。
本書を読んで、どうも最近の担当医は認知行動療法をオイラに当てはめて治療のアドバイスなんかをしていたと気がついた。
まあ、それも無理からぬことで、もう数年かかっている治療ではあるが毎回5分程度の診療でオイラの生活習慣なんかを話したことはなく、ひたすら鼻が詰まって窒息の恐怖がでて云々の話しかしてなかったしなあ。
担当医が客観的な事象を基にオイラに対して認知行動療法の治療をしているのかもしれんが、オイラの主観からするとなんか違うとしか思えない。
とりあえず対症療法として認知行動療法を選択しているのではないか?
う〜ん。
さて、どうしたものか。
認知行動療法の本も一冊だけでは十分では無いのでもうちょっと別の本も読んでみようかと思う。


先週土曜日、岩盤浴、ストレッチ。


iPhone4でヤマダ電機のポイントなどを貯めとくアプリをいれていたんだが、アプリが起動しないばかりかiTunesを介してアプリがインストールされない不具合発生中。
iPhone4だからか?


『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』
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作者の父親が殺人事件に巻き込まれて亡くなったことの実話ベースの話。
被害者遺族の感情を主に描写し、彼らがどんな思いをするのかというのを具体的に描いている。
このような特異な状況でありながら自分だって巻き込まれる可能性がある事態に身が引き締まる。
ただこの内容とは別の話になるが、漫画としてはお粗末だと思う。
正直画が上手く描かれているとは思えないし、見せ方や演出がイイとも思えない。
言ってみれば題材だけで読ませる作品でしかない。
なので同じ作者で次作が読みたいとは思えない。


『波よ聞いてくれ(2)』
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AmazonでKindle版購入。
沙村広明のリアルで激ウマな画でギャグを描く。
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もともと沙村は笑いのセンスもズバ抜けてたと思うんだけど、画の上手いヤツは何を描いてもハマるという好例。
物語は様々な伏線と枝葉が増殖中で、現状最終的な着地点どころか数話先の展開すら予想がつかない。
なので他の漫画作品と比べると展開がモタモタしているようにも感じられる。
しかしね、沙村の画力がね、途中で読むのを止めさせない強さがあるんだよな。
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以前いしかわじゅんが
「読者が我慢してくれなくなった」
などとオノレを棚上げした発言をしていたことがあったが、いしかわも沙村の十分の一ほどの画力でもあれば読者どころかオイラも我慢できてたと思うぞ(笑)。


『ナイーヴ 完全版 1&2』
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AmazonでKindle版購入。
まったく初めての作家の本。
一巻の表紙絵が綺麗だなというのとAmazonの評判で購入。
画は女性が魅力的に描かれている反面、男の画がイマイチだなあ。
男の画って純粋に画の話で、内面だとか心情じたいはかなり真に迫ったリアルさがあった。
面白く読めた作品である。
たまに思うのだが、女性作家が描く作品で女性の心情が描かれる部分って男としてどのくらい真に受けていいものなのだろうか?
本作でもね、セックスの持続力に関して女のキャラクターは
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とか言うんですが、これって本当?
それとも早漏の男を気遣ってのセリフ?
これを真に受けて男が
「早漏のオレがイイんだろう」
みたいな事を言ったら
「女をイカせない男なんてサイテー」
って言われそうだし(笑)。
気が休まらないなあ(笑)。


はっきり言おう。
最近老眼が進んでいる(笑)。
パソコンを椅子に座って見るぐらいの距離は問題無い。
つまり仕事には差し支えないのだが、目の近くで本を読んだり車に乗っている時にはそこそこ見えなくなっている。
趣味のカメラを使うにも支障がでてきた。
今のメガネは一応遠近両用なのだが、今度はメガネを二つ用意せなあかんだろうな。
一つはいま使っているメガネフレームにレンズを入れ替えて、フレームとレンズをもう一つ新調だな。
ボーナス後かなあ。


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
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先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
金融だとか金を扱い翻弄される映画だったら『ウォール街』やら『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などを楽しんだクチなので楽しみにしていた。
が。
15分で敗退(笑)。
ブラッド・ピットが出てくる前に劇場を逃げ出した(笑)。
言っておくが本作が駄作だからではない。
"サブプライム""MBS"CDO"etc......
この手の経済用語が聞いたことはあるがまったくわからないオイラには登場人物たちがどんな風に行動して出し抜くのかが理解できず最後までポカ〜ンとなるだろうと思ったのだ。
"リーマン・ブラザーズ"ってどこの黒人のブラザーだ(笑)とか(笑)。
もっと言えば
「"空売り"ってなに?」
というとんでもない己の知識不足教養不足が本作を見ているうちに露呈し始め(笑)。
絶対に本作の物語の仕組みがわからないだろうという自信があった。
おそらおく中学生程度の知識すらないよなオイラ。
ちなみにオイラ、これでも経済学士様である(笑)。


『ヘイトフル・エイト』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
クエンティン・タランティーノの映画である。
『ジャンゴ 繋がれざる者』以来の新作。
そしてまたも西部劇。
しかも荒涼とした雪山の中の小屋が舞台だ。
冒頭からゆっくりとしたカメラの動きで雪原の荒涼さをみせていく。
なんかね、冒頭からすっげえ目が釘付けなわけよ。
なんだろうねこの緊張感。
70mmで撮影したとのことであるが、果たしてオイラが観たのはオリジナルと同じ横幅のフォーマットだったかは不明。
ただこの映像なら極端な横長でも映像的にモツような気がするな。
本作167分の映画。
ほぼ3時間の映画だけどまったく長く感じない。
一応のアクションシーンはあるんだけど、基本密室での会話劇。
会話劇でこんなにも緊張感を保つという相変わらずのタランティーノの手腕はすばらしい。
ただ、今までのタランティーノの作品のように物語の本筋とは関係無い内容のセリフ(『レザボア・ドッグス』のように銀行強盗の前にマドンナの歌詞の話を延々としたり)は影を潜め、非常に物語の本筋に沿った暗喩などで構成されている。
セリフと物語の構成がみごとなんだよな。
特に最後に読まれる「エイブラハム・リンカーン大統領からの手紙」。
実はこれ、フェイクなんだけど、これを書いた人物の希望という意味で考えれば物語の最後を締めるのにもってこいな希望に満ちた内容だと思う。
二人の男が死んでいくラストという意味でいえば『レザボア・ドッグス』と同じかもしれんが、二人が立場や偏見を越えることができたような本作の終わり方は、この荒涼とした背景の中で心地よいウエットさだ。
さらに出てくる登場人物たちの情け容赦無い悪党っぷりが、いっそ清々しいね(笑)。
黒人を虐殺した南軍の兵士も、北軍として戦った兵士も、保安官も犯罪者も、本作に出てきた登場人物は全部まとめて最低な人間だったな。
人間に対する恨みというものがそうそう解消されないということをまざまざと見せつけられる。
非常に良い映画だった。
もう一度再見してからきちんと感想をかこう。
Blu-ray購入決定。


今週末は歯の治療。
親知らずを抜くことに(笑)。

by 16mm | 2016-03-06 20:17 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)