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『東京BONごはん~おウチで作る名店の味』『はだかの林檎』『ジャパッシュ』

先週土曜日、ヘアカット。
いつものように普通の人が痛くてやらないほどのブリーチをして、二週間ほどでで抜けちゃうけどシルバーでアッシュなナイスカラーリングをしてもらう(笑)。
こういう時にドMは有利だと思う(笑)。
有利になっても特に良い事があるわけではないが(笑)。
ちなみに二週目以降は金髪の中年チャラ男になります(笑)。
見てくれだけ。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ。


もう旬を過ぎたネタではあるのだが
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桂文枝と紫艶の話である。
桂文枝にはまったく興味がないのだが、その愛人と言われている紫艶という女性、オイラ写真集もってたわ(笑)。
たしか紫艶のヌードがカメラ雑誌に掲載されて、それが気に入って写真集購入。
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『紫艶―Kiss me』っちゅう写真集。
2001年に発売されたと。
ああ。
隔世の感があるなあ(笑)。
爆乳でスタイルが良くてお顔立ちがオイラ好みで(笑)。
撮影場所もなんかヨーロッパ風の景観だったかしらん?
写真集のルックも込みでカッチョよかったという記憶がある。
それがあんな落語家のロリコンジジイに(笑)。
まてよ。
同じく紫艶が好みだとすれば、オイラ、落語家のロリコンジジイと同じ嗜好ということか(笑)。


中居正広が熊本で炊き出し
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良いヤツだ。


『東京BONごはん~おウチで作る名店の味』
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AmazonでKindle版購入。
本作、ページ内の情報量が多いので、所謂週刊漫画誌の見開きで大ゴマで
「いっけ〜」だの
「あべし」だの
「ギャラクティカ・マグナム!!!!」
「な、なにぃ」
「ズガシャ〜ン」
だのの大味なセリフや擬音に慣れちゃってると読みにくいかもしれん(笑)。
本作はフリーハンドのやわ柔な線が作風にベストマッチング。
作者の入江喜和って"食"というテーマを常に作品に入れ込んでいる。
働いたり、怒ったり、笑ったりするための根源としての"食"がテーマなのだろう。
通常マンガでも映画でも"食"をテーマにに据えてない限り、食事の描写ってあまりみない。
食べるって非常に動物的な行為であるという意味ではセックスと変わらない生々しさがある。
だから作品をスタイリッシュにキメたいと思うときには食事のシーンって実はあまりなかったりするんだと思う。
入江は本当に食べるということが好きなんだろうね。
作品では離婚などの重さを描いているものの、それらに立ち向かう糧としての"食"を魅力的に描写している。
フワフワしたファンタジーの感じをもあるんだけど、それをリアルに地に足のついたパワフルさも併せ持っている。


『はだかの林檎 1』
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AmazonでKindle版購入。
毎週立ち読みで『白竜LEGEND』読んでいた"オレたちの『週刊漫画ゴラク』"に、まさか山崎紗也夏の作品が載っていたとは(笑)。
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しかも"オレたちの『週刊漫画ゴラク』"に相応しい、セックス漫画。
ほぼ全篇セックスですよ奥さん(笑)。
いくら"オレたちの『週刊漫画ゴラク』"で描いている男の作家だって全篇セックスで通す漫画なんて他にはない。
女性作家がアウェーでの作品執筆で極端に走ったか?
本作、セックスをテーマの中心に据えながら、男と女の間に恋愛の過程で培われる絆という愛情の芽生えというものも同時に描いている。
男の作家の多くが恋愛感情抜きで女とセックスして征服感を主に描くことへのアンチテーゼというか。
本作でも主人公の女は恋愛感情抜きで男と寝るわけだが、そのうち男に対する情が湧き、それが所謂恋愛漫画のような瑞々しい感情がお互いに芽生えていく。
男のオイラが単純に考えると、言うてもやっぱり女性ってセックスに感情が伴いたいと思っているんだなと思った次第。
まあそんな単純なものではないのかもしれんが。
本作の女主人公はセックスの時に男の上に乗って主体的に感じたいと思っていて、過去それをやったがために男に振られたということがあったと。
男のオイラからすると女性が上になってガンガン腰を動かしてくれたら楽で良いなと思うんだが(笑)。
なんつーか、男マグロって楽チンじゃんと思うわけなんだが。
でもアレか、唐突に女が性欲を露わにすると男の腰が引けるという事もあるよな。
男が作り出した物語として女をイカしてナンボというものがある。
それはおそらく意識してもしなくても男の女に対する征服欲に直結している。
女をイカすためにはチンチンが勃たなくてはならんのだが、基本男のチンチンはその気にならないと勃たないもので。
つまり、男がその気でなかった時に女性が主体的に性欲を露わにした時に、男は女をイカせる準備ができていないという事になる。
更に言えばセックスを男主導でのみ考えている男にとって女性が主導権を握ろうとする行為が、「女は男がその気になった時だけ性欲が湧いて、それを受動的に受け取るのみ」という物語が瓦解するわけで。
もっと端的に言えば、男は常に女性に性欲を露わにされた時にチンチンが勃たなかったらどうしよう、という恐怖感を持っているものだと思うのだ。
まあオイラも男の端くれではあるわけだが、この手の男の物語ってのはやっぱり安っぽいよなと思う。
結果的には女性をモノにしか見てないということ。
感情のない人形にしておきたいということなんだと思う、極端に言うと。
最近の女性作家の多くがその男の安っぽい物語を正すような作品を描いているので、男のオイラはそれらを読むことで男の一方的な物語を修正しつつ、やっぱり女性は優しいなあ、敵わないなあと思う次第。
本作の山崎紗也夏、もともと画が上手いし、画にエロさもあるので更に続きのシリーズとして読んでみたいと思っている。


『ジャパッシュ』1巻2巻
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ebookjapanで購入。
今年の4月3日に亡くなった漫画家、望月三起也の作品。
YouTubeで町山智浩が望月三起也の作品で比較的短い作品として紹介していたのが本作。
予言された人間が日本を、世界を支配していこうとする過程と挫折を描いた一種のピカレスク作品。
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上の画像が本作の主人公である日向 光。
悪魔的な才能と美貌の主人公が権謀術数を駆使して警察権を獲得する。
この主人公、イケメンなのでまず周りから好かれるわけ。
まあ、男も女も老若問わずにたらす、"ひとたらし"なわけ。
で、もう一方の主人公である
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石狩 五郎。
凶相というか、幼少時に幼なじみであった日向の策謀で大怪我をした時の傷が顔に残っている。
この傷のおかげで周りから悪人にしか見られないというハンデをしょっている。
ひたすら日向への復讐と日向によってもたらされる災厄を防ごうとしていた。
前述したとおり日向の見た目の良さと行動力で彼は民主的に日本の独裁者に登りつめていく。
しかし最終的に日向の武器の一つである美貌が通じない相手に殺されて彼の策謀は潰えるところで本作は終わる。
本作のすごいところはいろいろあるんだが、まずこれが1971年に週刊少年ジャンプ誌で連載されていたという事実(笑)。
週刊少年ジャンプの三大原則ともいえる"友情・努力・勝利"のすべてにおいて逆を張っている作品。
日向のコスチュームは楯の会っぽいし、自衛隊のクーデターやらと、ネタが非常にポリティカル。
『時計じかけのオレンジ』にも似たピカレスクな物語でありながら、スタンリー・キューブリックの映画が公開されたのは本作が連載終わった次の年。
まあ『時計じかけのオレンジ』の小説の方はそのずっと前に出ていたとおもうけど、やはり時代の空気というものが色濃く浮き上がってる。
この作品、人気的にはかなり高かったらしい。
昔はジャンプの読者でもこういう作品を読みこんでいた人がいっぱいいたというのが衝撃だね。
更に言えば日向率いるジャパッシュが民主的な手続きによって独裁を敷いていくという物語の恐ろしさ。
破壊的な若さのエネルギーが人類の破滅を加速させる。
民主主義を使って。
盲目に民主主義を礼賛することへの警鐘がすでに70年代にもあったんだな。
今から40年以上も前の作品でありながら、今読んでも全く古びてない。
やっぱり望月三起也はホンモノだったんだな。
本当に今更だけど、本当に惜しい作家を亡くしたもんだ。
合掌。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2016-04-24 22:50 | | Comments(4)

『ボーダーライン』

2016年(平成28年)4月14日21時26分(JST)頃に、熊本県熊本地方を震源とする、マグニチュード6.5(暫定値)、最大震度7の地震が発生[1]。
「平成28年(2016年)熊本地震」。
言うまでもなく大変な事態である。
とりあえずオイラが具体的に何かをするならしかるべき機関を通じて寄付をするぐらいだろう。
それは必ずやるつもりであることは間違いない。
んでね、もうずっと前から思っていたんだけど、今からでもいいから2020年東京オリンピックを辞退するべきだと思うんだが。
そもそも東日本大震災があったってのになに浮かれてんだというね。
オリンピックに使う金を被災地にまわせよ。
原発だってまだまだ大変だぞ。
これで先週の熊本地震。
この日本という国が如何に地震が多いということが世界中に知れ渡った中で、世界のアスリートが「O・MO・TE・NA・SHI」なんて訳のわからないこと言われて喜んで来ると思うかね。
そもそも東日本大震災の傷も癒えてないというのになにが「O・MO・TE・NA・SHI」か。
こんな日本の有様でもオリンピックをやりたいのは利権でしょ。
「国がたった2500億円も出せなかったのかねって」
言った元総理大臣森喜朗。
たまたま元総理が言った言葉だけど、その周りにいる人間たちの共通した認識であろうとオイラは踏んでいる。
それでも景気が良くて少なくとも国内的には憂事が無い時なら「豪快さんだねえ」で済むかもしれない。
税金とはいえ、一応国民の信任の代表だからね、金も使うべきときには遠慮なく使うべきだとはオイラは思っている。
しかしね、こと日本に関して言えばそんな無意味な豪快さが許されるような昨今ではなかったはずだ。
不景気と災害。
真面目に復興に金をだすよりもオリンピックでの利権の方がおいしいからそれを逃したくないということか。
箍が緩みまくってるし、世間的な空気も読めなくなってる。
世間の空気に対して恐ろしく鈍感になっている。
それとも鈍感なフリをしてでもいい思いをしたいのか。
もっとも世間的な空気なんてものは広告屋がとんちを使って事態を巧妙に隠蔽してるわけだけど。
とにかくさ、金のかかることを慎む態度を為政者自らが率先してやらなくてどうする。
それこそ我々の税金だからね。
「たった2500億円」だとか、絶対成果があるとは思えないハゲ都知事の外遊とか、ガソリン代の水増し請求とかね。
更に言えばさ、国会議員も資格試験で受かった人間のみが議員への立候補資格があるという風にならんかな。
少なくとも英語は通訳なしでしゃべれますとかさ。
そもそもハゲ都知事に舛添要一なんて元東大の助教授だろ。
んでもって国際政治学者っていう痛い肩書きをもってたはずなわけだから、当然英語はできるはずなのに、なに外遊に通訳つけてんだよ。
国際政治学者を名乗るなら英語だけでなく仏・独ぐらいの言葉は通訳なしで会話ができて、それらを当然原書で読める筈だよな。
最近のオイラの悪夢。
マジで選挙で投票したい政党や人間がいないということだね。
追記
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コイツいったいどういうつもりだ。
都知事だから東京都の心配だけしてればいいという考えもあるけど、こんなバカやるなら予定を繰り上げて帰国して熊本のことを心配するぐらいの気持ちにはならんのかね。
石原といい猪瀬といいハゲといい。
都知事って名称がファックって言葉よりも汚いように思えるね。


先週土曜日、心療内科。
なんとなく担当医の治療方針とオイラが思っている自分の状態に乖離があるように思う。
オイラは専門家ではないので担当医のやり方に意見を言うにはそれなりに知識を得なければならん。
と、その前に別の病院の別に医師に診てもらうという事も真剣に考えるべきかなあ。


ほぼ1日一食にしている昨今。
それでも日曜は自宅にいるので母親の作った晩飯を食べていたのだが、そうすると月曜日の朝が最悪になる。
どう最悪かというと会社に向かう坂道で心臓が痛くなるのである(笑)。
なんかアレだ。
ヤバそうなのはわかるのよ(笑)。
で、それも晩飯を抜いている時には起こらないんだよね。
なんか塩分とか血圧とかそういう問題ではないかと思うのだが。
とりあえず晩飯を抜くことにストレスを感じていないのでとりあえず晩飯を抜き全体に少食に。
そして、ごくごくたま〜に暴食して気分的なバランスを取っている。


先週土曜日、岩盤浴、ストレッチ、日光浴。
ストレッチは足首を回して脹脛に作用するようなこともしている。


オヤイデ HPC-35HD598 1.3m ヘッドホンケーブル
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Amazonで購入。
やってもーた(笑)。
日常使用しているヘッドフォン
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ゼンハイザーURBANITE。
これに繋がっているケーブルが少々断線気味なので新しいケーブルを購入することにしたのだ。
本来なら純正品がいいのだが、Amazonで取り扱っていないようなのでネットで調べて、一応使えるようなレビューを元に購入。
したら使えねーでやんの(笑)。
このヘッドフォンのジャックってプラグを押し込んで更にねじ込むようにする形式なので割と特殊なのかもしれん。
もっとちゃんと調べるべきだった、というか純正品を手配するべきだった。
先週の土曜日にさいたま新都心のヨドバシカメラに行ったところ、ケーブル各種取り揃えてあるにもかかわらず、このゼンハイザーURBANITEだけは取り寄せになるということ。
自宅から遠い場所に取りに行くというのも面倒なので、今週自宅に送ってくれる店を探すつもりである。
しっかしこのAmazonで買ったケーブル4680円。
自己責任は当然だけど痛いは痛いよ(笑)。


追悼 望月三起也
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亡くなったのは先々週だ。
初めて『ワイルド7』を読んだのは小学校1年生の頃ではなかったか?
親戚のおばちゃんが自分の息子の漫画を無理やりオイラにあげるように仕向けてもらったものだ(笑)。
親戚の兄ちゃんには悪いことしたなあという思い出がある。
で、『ワイルド7』だが、正直小学生のオイラには早かったかな(笑)。
今では「えっ」と失笑されそうな考え方だが正義の味方は品行方正だと思い込んでいたガキのオイラにとって、ワイルド7のメンバーの暴力の容赦なさ、ヘラヘラ笑いながら銃を撃つというのが衝撃的だったよ。
子供の頭脳ではこの人たちは良い人なのか?悪い人なのか?という事に対する混乱があったと記憶している。
こういう世界があるということを納得するのに時間がかかったかな。
なので子供が読むべき本では無い、というのはある程度わかる。
しかしオイラは『ワイルド7』は親や教師や良識的な人間の目をくぐり抜けて読むべき本だとも思っている。
大げさに言えば価値観の多様性というものに初めて触れたのかもしれない。
順番は色々だけど『ワイルド7』を読んでいたからその後に読んだ『バイオレンスジャック』や『デビルマン』の世界観も受け入れられたし、オイラにとってダークヒーローなるジャンルの最初の体験が『ワイルド7』だったわけである。
言うまでもなくオイラにとっては人格形成の上で非常に大事な作品であった。
ご冥福をお祈りいたします。


『HK/変態仮面 アブノーマル・ブルーレイ [Blu-ray]』
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Amazonで購入。
購入しただけでこのBlu-ray版はまた観ていない。
レンタル時にはDVDしか出てなかったのに、思いの外評判がよかった為であろうやっとこBlu-rayがリリース。
オイラも他人のことは言えないが、本作を舐めていた。
こんなにも傑作だとは思ってなかったからね。
自分の不明の罪滅ぼしのためにBlu-rayを購入。
今度の続編は必ず劇場に観に行く所存。


『罪とか罰とか ~一日署長の事件簿~』
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AmazonでKindle版購入。
黒澤Rの作品であるが、イマイチのれなかった。
画は上手いんだけどね。
オイラが望む黒澤Rの作品ではなかったということではある。


『先生ごめんなさい 分冊版 : 1・2』
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AmazonでKindle版購入。
どういうタイミングで出されているのかいまいちわからん。
分冊一つに対して20ページ弱だから週刊連載分を抜き出しているのかしらん?
物語のとば口であるため展開がまったく読めないが、そこはかとないエロスの香り。
そしてユーモア。
これこそ待ち望んでいた黒澤Rである。
今後分冊を買い続けるか、単行本一冊になるまで我慢するか(笑)。
悩みどころである。
分冊一つにつき108円だからなあ(笑)。
くやしいが出せてしまう金額だからついつい買ってしまうかもしれない(笑)。


『ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな?』
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AmazonでKindle版購入。
青沼貴子のエッセイ・コミック。
この作家のこのジャンルは出ればソッコーで買っちゃうね。
本作は子供達の就職の話であるのだが、オイラの就職活動を思い出したよ。
オイラの時もそれなりに厳しかったけど、今の方がもっと厳しいんだろうな。


『神様のジョーカー(1)』
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AmazonでKindle版購入。
佐原ミズの作画の魅力で購入したのだが、原作が楠みちはる。
『シャコタン☆ブギ』の作者が原作を?
巻末のあとがき漫画を読んだら楠の原作のネームが汚くて読めないと閉口していた様子(笑)。
なんでも楠はネームを起こさず、いきなり原稿に描き始めて納品するという「ホンマかいな」なやり方をしているらしい(笑)。
本作、佐原が作画なだけに非常に画的な見応えはあるんだが、内容的にはなんとな〜くだけど『DEATH NOTE』みたいな印象をうけた。
『DEATH NOTE』と同じということではないよ。
全然違うとも思うけど、印象が『DEATH NOTE』に感じた。
なので1巻だけだとイマイチ真新しさって感じない。
しかも1巻、とんでもない途中で終わってるし(笑)。
2巻への強烈なヒキとも言えるかな(笑)。
一応次巻も購読予定である。


『ボーダーライン』
ネタバレあります。
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先週土曜日、MOVIXさいたま。
地元の映画館で上映していないので遠征。
本作だけでなく『スポットライト 世紀のスクープ』もやってない。
もっとも本作の名前を知ったのは先週で、ベニチオ・デル・トロが出ててなんかドンパチものかなというぐらいの情報。
特に観たい映画がなかったので、ドンパチなら観てみようかぐらいの気持ちで劇場に行った。
観終わっての感想。
舐めててゴメンなさい(笑)。
いや〜舐めてましたは。
今年暫定ベスト級じゃね。
本作を観て色々な思いが頭を駆け巡ったよ。
昨今の政治家の緩さ。
有名人の覚せい剤の事件。
もし政治家や警察官が暴力団に殺されたら国は全力をあげて潰しにかかるよな。
それが分かってるから暴力団だっておいそれとは日の丸に楯突かない。
つまりそれは目に見えなくても厳格なルールが存在するってこと。
政治家や警察官が殺されたら後々面倒くさいという縛りがルールになっているからこそ、日の丸の公僕の身の安全というものは保たれていると言って良い。
では、そのルールがなかったら?
警察官の中に暴力団との内通者がいることが常態化していたとしたら、そのルール有効になるのか?
本作に出てくるメキシコの
本作の冒頭、FBIの捜査官
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ケイトがアリゾナ州での誘拐事件の容疑者宅に急襲する。
部屋の扉を開けた途端に発砲してきた相手に対しケイトも応戦して一瞬の会敵で射殺する、まあ優秀なFBIの捜査官であるという印象を観る側に与えている。
で、この容疑者宅から大量の誘拐被害者の遺体が壁の中から見つかる。
操作の途中で仕掛け爆弾により捜査官2名が殉職。
で、国防総省のマットという胡散臭い人間と誘拐犯の主犯である麻薬カルテルのボスを追い詰める作戦にケイトは参加する。
本作の邦題である『ボーダーライン』って批判する人もいるけど、オイラは割と合ってるかなと思ってる。
ボーダーラインって境界線って意味なわけだがアメリカからメキシコに行くということはルールが変わるということを意味する。
冒頭で勇敢な活躍をしたケイトもアメリカ国内のルールに基づいて捜査をし相手を射殺する上での条件に則った上でのことだ。
だから当然犯人を射殺したところでケイトが殺人罪に問われるとことない。
つまり危険な事していてもルールによってケイトは守られていると言える。
ではアメリカのルールが通用しない場所に行ったらどうか?
メキシコでは制服警官と見れば敵だと思え、なんて言われる場所だ。
アメリカのルールに則っていたら自分が殺られてもおかしくない。
ケイトがこの作戦に加わって徐々に憔悴していく感じがリアルだ。
銃の発砲ひとつにしてもアメリカでは考えられないような手順の違法性に引き裂かれる。
ケイトの上司に相談しても本作戦が政府上層から超法規的な行動を容認されていると知らされる。
ここまでくると冒頭で凄腕捜査官だと印象付けられていたケイトがだんだん緩く見えてくる。
アメリカ国内だってハードな状況であるにもかかわらず、結局ケイトは国に守られているわけだ。
メキシコでは国家が警察官を守ってはくれないし、警察官ですら国家と国民を裏切る。
そんな場所でのケイトのなんとも頼りない事よ。
むしゃくしゃして行きずりの男と寝よう、なんてのもアメリカ国内なら別段普通の事だけど、メキシコではそれが命取りにすらなる。
そういう意味での『ボーダーライン』というタイトルはなかなか本作のテーマに即しているといえる。
更に言えばこの『ボーダーライン』というタイトルを使う事で観客に意図的なミスリードを与える。
このミスリードを狙ってこの邦題をつけたとしたらたいしたものだと思う。
本作の原題って『Sicario(シカリオ)』。
訳すと『暗殺者』って意味になる。
冒頭主役だと思っていたケイトから中盤以降メインの話が
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ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロになっちゃう。
ケイトはほぼ完全に蚊帳の外(笑)。
これまでクライム・サスペンスだと思っていた本作。
『ボーダーライン』というタイトルが示すような犯罪劇の体が、個人的な復讐劇に転じる。
アレハンドロは元検事でメキシコ麻薬カルテルに妻の首を切られ、娘は酸を浴びせられて惨殺された過去を持っている。
アメリカとしては麻薬カルテルを一党支配にして状況をコントロールしたい。
アレハンドロとしては個人的な復讐を成すためにアメリカ政府を利用したい。
利害の一致をみたわけである。
後半、本当に凄惨な状況なわけよ。
アメリカのルールで言えば犯罪者は裁判にかけられて処罰される。
ちなみに犯罪者の人権ってのもある程度保障されている。
しかしね、メキシコではそうはいかない。
それこぞ悪い奴ほどよく眠ってる。
麻薬カルテルのボス宅に踏み込むアレハンドロ。
ボスは家族、妻と長男と次男とで夕食を囲んでいる。
ボスに銃を突き付けるアレハンドロ。
凍りつく食卓。
アメリカ的なルールの映画であれば、百歩譲って射殺されるのはボスだけじゃん。
アレハンドロはボスを殺す前に子供二人と女房を射殺しちゃうんだよね。
アレハンドロがかつて置かれた立場に追い詰めた上でボスを射殺する。
事を終えたアレハンドロがケイトのところにやってきて、今回の作戦は全て合法な手順を踏んだ(アメリカのルールの)ものだるという書類にサインをするように促す。
拒むケイトだったが、最終的にはアレハンドロに銃で脅されてサインをする事になる。
アレハンドロはケイトの眼の前で銃を分解して立ち去る。
ケイトはその銃を即座に組み立てて去っていくアレハンドロを撃とうとする。
分解された銃を即座に組み立てるところにケイトの優秀さは現れるのだが、結局はアレハンドロに発砲することはない。
本作のタイトルって最後にでるんだよね。
『Sicario(シカリオ)』って。
ああ、これは復讐劇だったんだってここで改めてわかる事になる。
世界一の国力の及ばない場所では優秀なFBI捜査官だとしても何の役にも立たないという現実。
本作でメキシコの一般人を象徴した人物が出てくる。
麻薬の運び屋をやってる汚職警官。
この警官、家族3人で子供とサッカーをやったりする良き家庭人なわけだけど、一方で麻薬の運び屋をやっているわけ。
で、アレハンドロに射殺されちゃうんだけど、当然アレハンドロはその警官が良い家庭人で息子とサッカーやってる、なんてことは知らない。
だからどうした。
良い家庭人で息子とサッカーしてたって麻薬の運び屋の汚職警官。
射殺しない理由にはならない。
アメリカや日本に存在する法律や裁判制度などがまったく信用できない世界があるということを謙虚に見つめなおす事が必要だ。
だから長渕某とか清原某なんかがヤクをやってるなんて聞くと、本当に緩く感じるね。
どうせヤク絡みで殺されたりすることも滅多にない。
所詮なにかのカッコつけでヘラヘラやってるだけでしょ。
しかしその一方でヤクをやっていなくてもかかわってうだけで殺されるという世界があるということを考えて、法治国家の日本に守られているという事に謙虚に思いを馳せるべきだろう。
......
なんか色々書いたけど、まあオススメですね。
上映規模が大きくないからどこでも観れるってわけではないけど。
Blu-rayは絶対買い。


今週末はヘアカット。

by 16mm | 2016-04-17 22:03 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『007 スペクター』

先週土曜日、歯の治療。
予定になかったのだが、ブラッシングで削れた歯を補強していた部分が取れちゃったので急遽診てもらえた。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯の状態を診てもらいつつメンテ。
その合間に先生から見せてもらったのが
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Carl Zeiss Batis(バティス)25mm/F2。
初めて実物を見た(笑)。
このレンズ、距離計の窓が有機ELディスプレイ。
レンズ性能云々の前にこの有機ELディスプレイに心を奪われました(笑)。
すっげえカッチョええ。
すんごく欲しくなったが、150万円のレンズの借金を負う身としては慎まなくてはならない(笑)。
更に言えば25mmというのがあまり使ったことの無い焦点距離だしねえ。
でもすげえ。
もっと広角レンズだったら、20mm以下なら速攻で買ってしまうかもしれん(笑)。


『H2O Image STORY OF JURACITY and H2O CONCEPT (1)(2)(3)』
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AmazonでKindle版購入。
てっきり未完だと思っていたのだが、完結していたとは。
最初に読んだのが高校生の頃。
大友克洋にハマっていた頃に同じような絵柄という見方で藤原カムイの画を見つけて読みまくっていた。
その頃だと
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メビウスをオイラは知らなかったが、藤原カムイは相当にメビウスの影響下にあったんだなと改めて思った。
まあ当時メビウスにハートを鷲掴みされたのは藤原だけでなく、大友克洋も、浦沢直樹も、宮崎駿もetc...、プロアマ問わずに熱に浮かされたように影響を受けていたと思う。
それでも藤原カムイの端正で緻密な描線がものすごく魅力的だったよ。
初めて手にした藤原カムイのコミックが所謂徳間書店版と言われる
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『H2O Image』の2冊。
結局徳間版はこの2冊しかでずに続きが途絶えた。
で、オイラはこの1巻と2巻の間だったと思うが、スコラ社から出していた藤原カムイの短編集も買ってたんだよね。
その中に本作の第1巻に収録されている『H2O』が短編として収録されていた。
この『H2O』に関しては短編としての体裁もなしてはいたが、この『H2O Image』という兎に角長い年月をかけて紡がれた短めの長編の出だしであることは感慨深い。
ちなみにスコラ社版って男性器が修正なしで収録されている(笑)。
高校生の時見たオイラはひっくりかえったが(笑)。
その後の徳間版も今回のKindle版も残念ながら藤原カムイの描線で描かれたチンチンを見ることはできない。
そういう意味で、オイラは貴重なスコラ社版をもってるということやね(笑)。
今回のKindle版のあとがきで作者が
「ようやく完結いたしました」
と書いてある言葉に胸が詰まる思い。
第1〜2巻の絵柄と第3巻目の中盤以降の絵柄が明らかに違うことに年月を感じた。
本作って時間や空間を行きつ戻りつしながら親子3代に渡る大河SFだ。
人間の体をアリのサイズに縮小した世界。
そして管理社会への反抗を色濃く出している。
テーマとしては若干古くなった感は否めないが、それでもこの物語を完成させようという意欲は尊敬に値する。
ものすごく誠実な作家だと思う。
本当は第1巻で出てくるメラとメイム達とのサイズの差というものが演出的に表現されてなかったりと、若さゆえの拙さはあるにはあるんだが、それでもこの物語のオリジナリティは素晴らしいと言わざるをえない。
本当にお疲れさまでした。
物語のその後を考えると、また打倒したジュラのような管理社会が始まるのかもしれないけど、
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それでも素敵な大団円だったと思います。


『三島由紀夫行動する言葉100』
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書店で書籍購入。
右翼はオイラの流儀ではないのだが、学生時代から三島由紀夫には関心があって小説や関連する映画は好んで観てきた。
すべての小説を読んでますというわけでは無い残念な読者であるが、それでも手っ取り早く三島の言葉というものを知りたくて本書を購入。
だいたいこの手の作家の文章の一部を抜粋したものを読んだり買ったりするのをなんとなく恥ずかしいと思っており(笑)。
本来著作のすべてと関連本を読破した上でこそ三島の言葉というものが血肉化されるわけなので、お手軽な抜粋で分かった気になるのが無作法に感じている。
それでもまあ、これから三島由紀夫の本を全部読破しょうという野望もないことだし、三島に対する教養の補足に役立つと少々お手軽でもいいかと本書を購入してしまった。
で、ページを開いていいきなり
"「役に立つ」ことばかり考えている人間は、卑しい人間ではないか"
という言葉が目に入ってしまった(笑)。
いやはや(笑)。


『ピクサー展 図録』
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先々週に行ったピクサー展の図録が先週届いた。
その中の
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この画がねえ、ツボだったんですよ(笑)。
おそらくオイラ以外にはわからないのかもしれんが、まあスキになるってそーゆーことでしょ(笑)。
『レミーのおいしいレストラン』のツンデレなコレットさんの画である。


『007 スペクター』
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AmazonでBlu-ray購入。
劇場公開時の感想は微妙なものだった。
やっぱり前作の『スカイフォール』があまりにも良すぎたんだと思う。
世界規模の組織という触れ込みであるスペクターが印象としてものすごくショボいものにしか感じられなかった、とか。
OP主題歌についても前作のアデルが歌う"スカイフォール"があまりにも萌えであったのに対し、本作のサム・スミスの歌は「悪くはない」という印象だったし。
しかしね、今回再見してみたらこれが結構良かったのよ(笑)。
まあそれでも『スカイフォール』の足元にはおよばないんだけど(笑)。
そもそもさ、本作の冒頭ってボンドが女性と連れ立ってホテルに入り、ターゲットの狙撃ポイントにいくまでの約4分がワンカットなんだよね。
高いアングルから祭りの雑踏を映し、地上に降りたカメラはボンドを追いかけて一緒にエレベーターに乗り、ホテルの部屋に入り、
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そのホテルから狙撃ポイントに移動するのに建物の屋上の縁を歩かせているわけ(笑)。
この屋上のカメラも床から結構な高さで(少なくともダニエル・クレイグの身長より高い位置)後退移動していくわけよ。
なんかね、魔法の絨毯にカメラが乗って移動していくようなさ。
更にいくらボンド役のダニエル・クレイグがゴリラ顔だって(笑)ふつう主演俳優にこんなところをを歩かせまい。
......
ということはこの背景ってグリーンバックか?
セット撮影なのか?
それとも命綱を気合いで消しているのか(笑)?
改めて見たらすげえなと。
クサしていたOP主題歌も
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女達やタコwと絡みまくるダニエル・クレイグがなんか微笑ましくて(笑)。
なんか主題歌もよく思えちゃったよ(笑)。
しかしさあ、ダニエル・クレイグって
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こんな顔だよ(笑)。
いや、不細工だと言っているわけではもちろん無い。
立派な顔立ちだとすら思うけど、印象がマッチョなゴリラ顔じゃん(笑)。
この顔でさ
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モニカ・ベルッチ演じるテロリストの後家さんと濡場ってのはなんか似合わないんだよな。
これがさ、
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ロジャー・ムーアとか
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ピアース・ブロスナンみたいなライトで軟派な印象なら説得力もあろうが(笑)。
ダニエル・クレイグってさ硬派で真面目そうじゃん。
コイツ、無理して女口説いてんじゃねーのかwっていういらんノイズになるんだよね(笑)。
実はオイラ、この『007』シリーズをちゃんと観たのは本作と前作のサム・メンデス監督とダニエル・クレイグのカップリングだけなんだよね。
なので他との正確な比較はできないのだが、サム・メンデス監督はこの『007』を主役にした作品を外連味たっぷりなアート映画よりにしていると思う。
本作で言われているように現代を舞台に諜報戦というかスパイものをリアルにやろうとしたら007という国家お墨付きのテロリストの存在が真っ先に不要になる。
無人機がひっそりと空を飛び、街中にあるカメラが個人を識別できるシステムのある時代。
国家のエリートたるスパイを危険にさらさず、ライフルの狙撃などではなく、昼と夜が正反対の場所から弾道ミサイルでの狙撃で要人を暗殺できる時代にリアリティを持って007を成立させることは困難だろう。
しかし本作では00ナンバーの人間が必要な理由を語らせている。
ターゲットの情報をギリギリまで集約し吟味して銃の引き金なり弾道ミサイルのボタンなりを押す、というところまでは同じ。
しかし、007は相手の顔が目視できる距離まで近づくことで更に最後の決断を下すことができる。
劇中でいう、「殺しのライセンスは殺さないライセンスでもある」ということだ。
これは多分現実にはありえないことであろう。
クロと決めたら躊躇なく引き金を引くのがリアリティだが、映画はジェームズ・ボンドという人間の意志に最後の決断をさせるという確固たるファンタジーを作っている。
リアリティーの中に希望を語る余地がないのであれば、アートのなかでファンタジーだとしても希望を語りたいという願いなのかなと思う。
本作の悪役のショボさというのは具体的な規模というものを劇中で語ってしまっているのが原因だと思う。
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今回の敵であるスペクターのボスであるエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドを演じるクリストフ・ヴァルツ。
クエンティン・タランティーノの映画で有名な名優。
クリストフ・ヴァルツの演技は素晴らしいと思うのだが、どーも世界的な悪の組織のボスというには貫禄が足りない。
たしか本作では一度も銃を撃たなかったんじゃないかな。
自分が手を下さず、他の配下に命じるだけの大物、ということなのだろう。
コイツのマズイところは所謂"諦念"とい意識がない。
クライマックスでボンドに自分が乗っているヘリを落とされる時の非常に狼狽えた感じ。
これが本当に小物に見えてさ。
比較すると、前作の『スカイフォール』の敵であったシルヴァなんかは本当にMと死ぬことだけを追い求めて、生に対しては執着を感じなかった。
実際、この止められない怖いもの知らずさが底知れない悪意を感じさせ、魅力的な悪役にすら見えたわけだ。
考えてみれは前作のシルヴァの背後組織なんて詳しくは語られていな所為で本当に得体の知れない大きさを感じたもんだ。
それはシルヴァを演じたハビエル・バルデムの演技的な功績もあるわけだが。
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顔がデカイwというのもあるけど、やっぱり最後にMと一緒に死のうとする諦念というものは
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何度見ても心がザワつく。
この悪意が理解できる、悪意に共感できるというのは自分の持っている悪意と対峙することでもある。
だからこそこの荒唐無稽の映画に一定のリアリティが生まれるのだと思う。
その点、本作のスペクターを中心とした悪意には共感できなかったなあ。
具体的に世界各国の名前を出して世界的な組織の体を表現しても結局は名前が出た国々程度の規模なのねで終わってします。
規模の大きさを出すのであれば、具体的な規模を語らないことだね。
そうすることによって観る側にに大きさを想像させる余地が出てくるから。
有名な古今亭志ん生のネタで大きなナスを見たってやつ。
どのくらい大きなナスかというと暗闇にヘタつけたぐらい大きいっていう(笑)。
具体的に1メートルだの10メートルのナスだのというよりも、暗闇にヘタ、っていう想像力がワープしちゃうような(笑)大きさが個々人て想像できてしまう。
何事も明確に語りすぎるというのが効果を生まないという例だなと思った。
まあ、いろいろクサしはしたが、再見して面白かったことにはかわり無い。


今週末は心療内科。

by 16mm | 2016-04-10 22:29 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』『セッション』

Hologon T* 16mmF8
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α7R ILCE-7R
PC Micro NIKKOR85mm f/2.8D
相変わらず"Hologon T* 16mmF8"ネタである(笑)。
このコンパクトなレンズを愛してやまないのだが、使う機会がないのがオイラの不幸だ(笑)。
まあ面倒を省みずにContaxG2にフィルムをつめれば今でもつかえるんだけどね(笑)。
重量なんて120gしかない。
それでいてこんなにレンズがせり出しているもんだから必要以上に気を使ってなんとなく重く感じたりもする。
このレンズの"ホロゴン"という名称はギリシャ語の"ホロス"から来ていて、それは"すべて"という意味らしい。
で、これで思い出したのだが、学生の頃に読んだ司馬遼太郎の『この国のかたち』の一節。
うろ覚えなのだが華厳経のことを書いていた。
司馬によると、たしか葉に落ちた水の小さなしずくには周りの世界すべてが写っている。
この一滴のしずくの中に全宇宙が含まれているという世界観を華厳経は説いていると。
それがオイラにはとてつもなく魅力的なものに感じられた。
その世界観からすれば、Hologon T* 16mmF8の巨大にせり出した瞳のようなレンズの前玉は全世界を内包する究極の超広角レンズだ。
この巨大な瞳の小さくささやかなレンズが大きく広い世界を写しこめるという部分がたまらなくロマンチックなんだよね(笑)。
現在、カメラのレンズは古今を問わず多くの種類が存在する。
ミラーレスのカメラを使い、オートフォーカスを必要としなければアダプターを使ってメーカーやカメラの規格関係なしに多種のレンズを選択できる。
超広角レンズと呼ばれるレンズだって山盛り存在する。
そのなかでどのレンズを選択するかの基準は、描写の好みということはもちろんあるんだが、上記したようなレンズの出自の魅力的な理屈がオイラにとっては大事なのである。
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上の画像は10年ぐらい前に3Dソフトである"shade"で作成したHologon T* 16mmF8である。
我ながら今見てもモデリングはがんばっているなと感じるがw質感のつけ方がダメだね(笑)。
レンズの屈折という部分を知らなかったから前玉のレンズが屈折なしの素通しになっちゃってますなw。
今のレベルで言ったら絵にしか見えないけど、これレンダリング終わるまでに3日間ぐらいかかってたんだよね(笑)。
今のマシンのスペックなら一瞬で終わっちゃうけど。
この画像を今の職場の上司に送って自己アピールして3Dの仕事につくことができた。


先週土曜日と本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ。


先週金曜日、今年最大級に花粉症がキツかったw。
今年はそれでもヨーグルトとハチミツで症状がかなり抑えられていたと、周りの人間と比較して思っていたのだが。


『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』
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先週土曜日、開催期間中に必ず行くと心に強く誓いをたてていた(笑)『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』が東京都現代美術館に行ってきた。
車でブーっと1時間ぐらい。
入場料に1500円も取る展覧会でありながらちっちゃな子供をつれた家族連れ多数。
開場されてチケット買って入場できるまで15分ぐらいかかったぞ(笑)。
映画ではなく、映画製作の前段階の絵や模型が展示してあるだけなのに、オマエらどんだけピクサーが好きなんだw。
大盛況だね。
展示場は1Fと3Fなのだが、1Fが結構混んでいたので、メインで展示してあった『トイ・ストーリー』をじっくり見るのは諦めて、早々に3Fに足を運ぶ。
案の定かなりガラガラ(笑)。
みんな1Fで体力使い果たして3Fの展示は流しちゃうじゃないのかね。
1Fでは
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『トイ・ストーリー』のゾエトロープ。
結構大きなものなのではないかな。
『トイ・ストーリー』のキャラクターを乗せた円形のメリーゴーランドが高速で回転して、それをストロボ効果で動いているように見せる。
理屈が分かってるオイラのような大人でも動いてる時と止まってる時の模型の位置を確認しちゃったりして、4回ぐらい見ちゃったよ。
大人がこうだから子供は大喜び。
皆一様に驚いていたね。
この展示で個人的に圧巻だったのが『モンスターズ・インク』のキャラクターであるサリーの立体物。
おそらく元は粘土で作成されたものだろうけど、そのキャラクターのデザインの良さと相まって心を持っていかれるような造形物だった。
この展覧会に展示されているイメージボードやデザイン画や立体物はオイラのような素人が見て楽しめたり感心できたりするアートとも言えるけど、実際にはこれらは映画を作るための謂わば設計図にすぎない。
すべては、最終的な映像作品を作るためのものでしかなく、もしかしたら映画として作られなかったとしたらこの展覧会で展示されていた画などには価値がないのかもしれない。
しかしね、ひとつとして力を抜かない地道な粘りのある画の数々によってピクサー印の映画の感動的なすばらしさがあるんだなと展示してある膨大な画を前にして思った。
ところで、この展覧会の展示物、実際のアーティストの直筆が飾られていると思いきや、割と複製画も混在してるんだよね。
鉛筆で描いた落書き(笑)のようなものでも複製だったり。
複製であっても直筆に見えるような精度のものではあるが、やはり気分的には直筆が見たかったかな。
「レオナルド・ダ・ヴィンチの展覧会です モナ・リザが展示してあります 複製ですけど」
っていうのはさ、見に来た人にはうれしくないだろう。
いかにその複製が実物に近くても。
管理の問題で画が損傷したら莫大な違約金が発生するんだろうけど。
漫画映画の展覧会で子供がどんな行動をして展示物を壊すか予測できないということなんだろうけど、それは実物のモナ・リザを飾るリスクと変わるまい。
まさかと思うが美術館で展示しておきながら、ピクサーのこれらの画なら直筆も複製もかわりなかんべ、ってな感じではあるまいな?w。
美術館の展示物として直筆であることの力というものを信じていない、ということではまさかないよな(笑)。
まあそれはいい。
帰りがけに図録を購入しようとしたらまさかの売れきれ。
オマエらどんどけすきなんだ(笑)。
再入荷ししだい送料無料でお送りしますとのことで購入。
展示物のなかで『レミーのおいしいレストラン』のツンデレなキャラクターのコレットのイメージ画があって、これがオイラのツボで、その画が図録に収録されていたから購入したんだけどね(笑)。
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とにかく大満足な展覧会であった。


『銃座のウルナ 1』
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AmazonでKindle版購入。
書店で掲載誌であるコミックビームを立ち読みして本作の存在を知った次第。
画のタッチは『シドニアの騎士』の弐瓶 勉に似ているかな。
比較的淡白な線でリアルな画を描いている。
女だけの戦場。
戦場でありながら女だけの閉鎖空間。
歯と歯茎のフォルムのクリーチャーとの戦い。
この一巻だけではどんな世界観なのかまだよくわからないのだが、読み手を引き込む伏線が張られている。
本巻では比較的抑え目であったがオイラ好みのエロスな展開になっていきそうで期待が持てる。
続巻が待ち遠しいね。



『病院でぼくらはみんな殺される!?』
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AmazonでKindle版購入。
待っててよかったKindle版(笑)。
以前本書を書店で立ち読みして以来Kindle版を待ち望んでいたのだ。
作者の安斎かなえの名前はコンビにで売っている雑誌で知っていた。
本作は読者の投稿を作者がコミカライズしている。
オイラは比較的医者に恵まれている方だとは思うけど、気持ちが弱ってる病気の時に本作に出てくるような医者に会ったらとおもうとゾッとするね。
作者の安斎かなえは元看護師らしく、医者に酷い目にあった読者の立場に立ちつつも、自分の体験と照らして医者の立場というものも時折説明してくれている。
非常に楽しめた本であった。


『まるっと病院パラダイス! 』
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AmazonでKindle版購入。
安斎かなえの漫画にハマって購入。
できればカラーページはカラーで見たいなあ。


『女の曲がりカド プレ更年期がやって来た!!』
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AmazonでKindle版購入。
安斎かなえの漫画にハマって更に立て続けに購入(笑)。
描く画が可愛くて上手い。
本書を読むとオイラ男でよかったと心底思う(笑)。
女の人って大変だ。
ずっと「綺麗でいたい」という呪いにかけられているようなもんだよね。
男でも常に身奇麗にしてる人はいるけど、基本男はなんとなく汚くても許される、っちゅうか(笑)。
いや、許されているわけではないんだろうけど、なんとなく「男だからしょうがない」で納得できるっちゅうか(笑)。
男からすると女性がずっと「綺麗」に取り付かれているのを無頓着に見ていて、「そんなに一生懸命厚化粧しなくても」などと言ってしまうのだが、そんな男が実際は綺麗な女性の方が好きという理不尽さをもっているからタチが悪い。
男はもっと女性に気を使うべきだよなと思う。
とはいえ、オイラは実践できないからモテないんだが(笑)。


『復讐の未亡人』
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AmazonでKindle版購入。
自分の夫を自殺に追い込んだ人間達に復讐するために名前を変えて会社に入り込む徹底して冷徹な周到さの主人公。
掲載誌が男性向けということもあるが、黒澤Rという女性作家が描く性をテーマにして女性を描く。
黒澤Rは女性作家にしては比較的男の描き方も上手いので、男のオイラが読んでもリアリティが感じられる。
本書の最後で主人公の女と恋仲になった男が
「俺の全てを捧げるよ......」
という台詞を言うんだが、やっぱり女性から見ても男って女について何もわかっちゃいない、という終わり方をしているのかな、と思った。
画の上手さもあるし、内容のハードで甘さのない。
黒澤Rってすげえは。


『ニブンノイクジ 保育園実績解除編 』
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AmazonでKindle版購入。
すでにwebで掲載しているのを読み続けてはいたが、216円で買えるのと、作者へのささやかな敬意として購入。
保育園問題。
保育士。
役人。
色々と根が深い問題を取り上げつつ、それを作者が知力で切り抜ける様が痛快。
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したたかさというのは悪い意味で使われがちではあるんだが、相手を納得させるしたたかさというものには知力は必要だよね。
かっちょいいなと思う。


『白竜-LEGEND- 41』
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AmazonでKindle版購入。
まだまだ続く白竜の生い立ち編。
でも忘れちゃいけないのはこれは一種のファンタジーで、実際のヤクザはこんなにカッコいいもんじゃないってことだな(笑)。
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この巻の最後で漢(おとこ)黒須親分登場(笑)。


『青沼さんちの犬は腹黒だ その手にはのらない6年目 』
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AmazonでKindle版購入。
青沼貴子のワンコとの生活漫画3巻目。
ワンコとの生活の楽しさ。
ワンコが家族になるということの愛おしさ。
そういう漫画だと思う。


『Cinefex No.40 日本版 − スター・ウォーズ/フォースの覚醒 −』
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Amazonで書籍購入。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のメイキング。
まだ読んで無い(笑)。


『セッション』
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wowowで視聴。
宇多丸の評論でも評価が高かった本作。
音楽に詳しいわけではないのでなんとなく敬遠していたのだが観てみたら面白かった。
日本公開は昨年の2015年だけど、アメリカでは2014年公開だったのね。
で、昨年のアカデミー賞ではJ・K・シモンズが助演男優賞取ってる。
J・K・シモンズってアレですよ、
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サム・ライミ版の『スパイダーマン』で主人公が働く会社の社長役の人ですよ。
本作、所謂スポ根的な映画であるとの指摘もあるんだが、オイラが本作を観て真っ先に思い出したのがスタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』。
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あのあまりにも有名なR・リー・アーメイのハートマン軍曹。
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本作のJ・K・シモンズ演じるフレッチャーって演技的な方向性としてハートマン軍曹を意識してると思うんだよね。
なので映画の印象としても軍隊の新兵訓練のような印象が強い。
この手の映画でありがちなのは、きびしく冷酷な訓練教官が実は新兵を誰よりも大事に思っていて根は好い人だったりするというオチ。
なので厳しさは本質的に愛情の裏返しという事になる。
が、本作は違う(笑)。
J・K・シモンズ演じるフレッチャーは違う。
とにかく『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹に寄せている所為か、最後の最後までクソ野郎なわけ。
いや、実は最後の最後に来て本当の才能に触れた事で改心したように描写もあるにはあるのだが、それまでのクソ野郎っぷりを考えるとその改心も一瞬の気まぐれかもなと思えたりしてね(笑)。
そういう意味では本作のフレッチャーって下手くそな役者がよく言う
「複雑な人物」
といえる。
しかしね、下手くそな役者がそもそも複雑な心情を持つ役を演じられるわけがなく。
今回のフレッチャーにしてもJ・K・シモンズだから成立した役なのだ。
『フルメタル・ジャケット』のハーマン軍曹みたいならR・リー・アーメイだってオスカーもらえるんじゃない、と思うかもしれんが(笑)。
ただJ・K・シモンズのは演技だけど、R・リー・アーメイは演技ではなく"マジ"だったから(笑)オスカーの候補から漏れたんだろうね(笑)。
相手の気持ちを慮るような言葉と態度で接したと思えば、とんでもない暴言と暴力を発揮するもJ・K・シモンズ演じるフレッチャー。
オイラは本作を音楽映画というよりも鬼軍曹が罵詈雑言を吐く映画として楽しんだんだが、音楽を専門とする人たちからは疑問を呈された映画でもある。
その気持ちオイラも実はわかってて、フレッチャーという人物が本当にいたとしたらそもそも音楽学校の最高の指揮者になれたかね?
常識的な部分で見ればフレッチャーについていこうという人間なんてそうそういるとは思えない。
最低な人格なうえに演奏者が上の中ぐらいの実力では満足できず次々に馘にしていくわけ。
演奏者に対する練習もなんか単に根性勝負みたいなものもあり、理詰めでアカデミックな教え方とは程遠い。
更に言えばクライマックスの演奏シーン、主人公のニーマンに恥をかかせるために策を弄したわけだけど、それで失敗して痛い目をみるのはその楽団を指揮するフレッチャーの方だから(笑)。
なんかやってる事につじつまがあってないってゆうかさ。
まあそのあたりがちょっと納得いかない部分ではある。
しかし、本作にはそんな辻褄を少なくとも観ている間は感じさせないパワフルさがある。
主人公のニーマンが自らのドラムの練習のために恋人と別れるところ。
寝食を忘れてドラムの練習に没頭したい。
だから恋人とは付き合えない。
練習に明け暮れ、恋人を顧みないことを自分はなじられる筈だ。
だからそうなる前に別れた方がいい、と。
まあ自分勝手な上にかなり失礼な物言いだとは思うんだが、オイラ実はこの気持ちがものすごく良くわかる。
つまり自分の好きなことを好きなようにやりたいから女と付き合うのは煩わしいっていうね。
まあ言われた方は傷つくし理不尽この上ない話なんだが。
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主人公のニーマンに理不尽な理由で別れてしまうニコル。
このニコル役のメリッサ・ブノワって好みだわ(笑)。
とにかく非常に面白い映画であることは確か。
低予算らしいけど、映像自体はかなりリッチに作られてるし、中盤での交通事故の描写なんてなかなかすごいと思うしね。
運転している車の側面に追突されて横転してぐるぐる回って止まるまでを車内カメラでワンカットで撮っている。
オススメの一本でございます。

by 16mm | 2016-04-03 21:33 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)