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『ハクソー・リッジ』

先週土曜日、ヘアカット。


本日日曜日、銭湯で寝湯、ストレッチ、薄曇りでの日光浴。


『月刊日本カメラ 2017年7月号』
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書店で書籍購入。
買えないけどソニーα9に興味があるのと、マニュアルフォーカスについての記事に関心があったので購入。


『東京トイボックス 全2巻』
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『大東京トイボックス 全10巻』
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AmazonでKindle版購入。
すでにKindle版で持っていた巻もあり、持っていない巻は紙の単行本で持っていて読んでいた。
再度読み直したくなり、この機会に全巻揃うように電書を購入した。
ゲームにしても漫画にしても昨今の状況では所謂"モノ作り"の幅が狭まっていると感じる。
それは作る側の能力の問題ももちろんあるし、社会的な表現規制の強化なんかもある。
作る側が好きなものを好きなように作るには覚悟がいる。
例えば殺人を犯すようなヤツの言い訳にゲームや漫画が使われる。
で、それを鵜呑みにして規制を強化しようとする。
作った側にしても自分の創作物が人を殺すことがあると知れば萎縮することもあるだろう。
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例えばゲームが今のような物語性なりリアリティなりでプレイヤーをとことんまで没入させるようなものではなく、単なる暇つぶしの域を出ない人畜無害なものに戻した時、人々は自分たちの行いの弁明に次になにを吊し上げるのか?
本作の非常に巧妙に練られたプロットによって作り出された悪役<とは言い難いが>は「ゲームに人の意志を変える力などない」と言うことを証明しようとして壮大なペテンを仕掛けた。
で、それに対する対論を主人公は
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非常に力強い覚悟を宣言した。
自分が作ったゲームで人が死ぬことがあることを覚悟する。
しかし人に与える影響というものはなにも人殺しが起こるということだけではない。
むしろ多くの場合プレイヤー達には生きてゲームをやり続けようという希望を持たせることだってできるのだ。
作り手側のそれを作中では
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と呼んでいる。


盗撮問題
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上の画像は『げんしけん』の件りである。
オイラは女の子の写真を撮るのが趣味であるが、撮影はモデルの女性と一対一で双方了解済みでの撮影となっているし、そういう撮影にしか興味がない。
しかしね、この『げんしけん』で盗撮と言われちゃうとギョっとなる。
オイラ、盗撮というとカメラをカバンの中に隠したりして階段を登る女の子のスカートをのぞくような行為の事だと思ってた。
上の画像の『げんしけん』のように知り合いを無断で撮影するのも盗撮の範疇に入るのかということにオイラの認識不足を痛感した。
つーか、そうなると所謂街中でのスナップ撮影というのは表現として壊滅するよね。
昔の荒木経惟のように電車のトイメンに座っている見ず知らずの人間のポートレートを黙って撮っちゃう(当時も若干問題になったらしいが)ってのは現在じゃ完全にアウトだよな。
カメラ雑誌でもこの手のスナップや盗撮や肖像権の問題を取り上げているが、時代の趨勢としてスナップを表現手段にしている写真家の部が悪いと思わざるを得ない。
この手の問題は実際にオイラの本業にも関わってくるので無関係とは言い切れない。
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上の画像、結構見たことのある人が多いと思うけど、フランスの写真家ロベール・ドアノーによって撮影された『パリ市庁舎前のキス』。
非常に自然で素敵な写真だと思う。
写真の持つ雰囲気からこれは偶然撮られたスナップ写真だと思いたいところだけど、このキスしてるカップルは本当の恋人同士をつかってその場所で演出された写真であるということが明らかになった。
出来上がった写真が演出されたものであろうがされてなかろうが、素晴らしければそれでいい。
カネも手間もかかるけど、写っている人間すべてに了解をとった上での演出写真、スナップ風の演出写真しかできなくなるのかなあ。
あ、演出が入ったらスナップとは言えないのかもしれないが。
オイラはスナップにまったく興味がないのだが、それでもこの状況を是認し難いものだと思う。
世知辛いな。


『ハクソー・リッジ』
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先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
この映画も昨年に町山智浩からの情報で知った。
たしかその当時は第二次世界大戦の映画で『プライベート・ライアン』ぐらいのハードな戦争映画、ぐらいの情報だったと思う。
この映画が沖縄戦を描いているというのはわりとつい最近知ったかな。
まず最初に本作面白かったと言っておきたい。
139分、まったく中だるみなく一定の緊張感を保ち続けられた。
本作の監督って
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メル・ギブソン
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なんといっても『マッドマックス』で主人公を演じたハンサムでカッチョいい男だ。
俳優として出演作多数にして監督業にも乗り出し、監督としてもかなり高い評価を得ていた。
が、いろいろいろいろ(笑)なことがあり(笑)、ほぼすべてが自業自得のようなことをして映画業界からここ数年ハブられていた存在だった。
そもそも『マッドマックス フューリーロード』もメル・ギブソンが演じるはずだったわけだが、これは結果的にトム・ハーディでよかったなと思ってるけど。
と、まあそんなメル・ギブソンの久々の監督作だ。
非常に丁寧に作られていたという印象。
スタンリー・キューブリック『フルメタル・ジャケット』のように明確な二部構成となっている。
訓練シーンの前半と戦地での戦闘シーン。
ただ本作は前半部分で訓練に入る前に主人公のアンドリュー・ガーフィールド演じる
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デズモンド・T・ドスが銃器を手にしない理由を非常に丁寧に描き、そして彼が銃を持たない衛生兵として戦地に行くことを許される件りも描いている。
一応本作は実話をベースにしている。
で、後半沖縄戦になるわけだが、敵は当然日本兵なわけ。
日本兵が撃たれるのと同じぐらいアメリカ兵もじゃんじゃん死んで行く。
腕がなかったり、両足がなくなったり。
アメリカ軍の物量と艦砲射撃の援護がありながらアメリカ軍は日本兵に後退させられて行く。
で、昼間の戦闘でもデズモンド・T・ドスは衛生兵として果敢に戦場を走り回って同胞を助けて行く。
昼間は乱戦になりながらも友軍の援護があるからいいが、このデズモンド・T・ドスのすごいところはアメリカ兵が撤収した後に、死んでいない兵隊を次々と助けてるわけ。
たった一人で。
闇夜に乗じてとはいえ、友軍の援護が全くない中、日本兵が徘徊している戦地で一人また一人と戦場から負傷兵を連れ出して行くのだ。
これは相当に怖いだろうな。
訓練時代では銃を持たないということで周りからバカにされ上官からは除隊を強要されたデズモンド・T・ドスが非常に勇敢なことをしたというね。
この勇敢さというのはさTwitterで見つけた
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このジョークのオチのようなものかな(笑)。
この主人公演じてるアンドリュー・ガーフィールドって
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最近マーティン・スコセッシの『沈黙-サイレンス-』でも神父役をしていたので、なんとなく劇中でも作品間の繋がりを感じたかな。
日本人のオイラとしては極端な「アメリカ万歳」に偏るわけでなく、はっきり言って心底戦争に行きたくないと感じさせる力はあった。
ただこれはアメリカの国民が溜飲を下げるためのエンターテインメント映画という側面はある。
日本人が作れば日本人の多くが溜飲を下げるようにつくられるのと同じ。
本作は一人の変わり者が戦場で特異なことをした、そういう人間がいたというところが戦争映画として目新しいということだ。
何が言いたいかと言えば、日本人としては外せないであろうひめゆり学徒隊壊滅的だった地元の一般住民の被害を全く描いていないということである。
なので、本作だけで沖縄戦を分かった気になるのは危険だな。
それを踏まえれば観る価値のある映画だと思う。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2017-06-25 21:34 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』

先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
女史が星乃珈琲店に行って抹茶のスフレを食べた話を聞く。
治療後、先生と雑談。
動画用にカスタムした
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Canon EOS 80Dを触らせてもらう。
オプションで外付けのパワーズームのユニットなんかがあるんだなぁ。


本日日曜日、銭湯で寝湯、ストレッチ、曇り空の日光浴(笑)。


先週から世間的にも個人的にもロクなことがない。
この忌々しい毎日の中で
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『この世界の片隅に』が日本で観客動員200万人に達したのと、フランスで開催されていたアヌシー国際アニメーション映画祭2017で「長編部門審査員賞」受賞との報はすごくうれしいものだった。
長い日数をかけての200万人は大作映画の動員には及ばないんだろうけど、この映画が細々とではあってもいまだに劇場で上映されていることにとてももない嬉しさを感じる。
宮崎駿が以前に、良い映画は時間がかかってもお金が回収できるものだ、ということを言っていたがまさにそうだね。
この映画を作った人も観た人も、それを語ることで幸せな気分になれる本当に奇跡のような映画だと思う。
この純日本的な映画が海外でも楽しまれているということについても嬉しく誇らしい気分だ。


"The BIG BROTHER" is watching you!
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勝手に見てんじゃねーよ。


『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』
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AmazonでKindle版購入。
漫画ではない。
"敵は思春期ですから。心の中のちっちゃな尾崎豊がわんわか暴れている時期ですよ。"
"どうしてもその道を行きたいのなら、何もなくたって、なけなしの勇気を振り絞って、最初の一歩を踏み出すしかない。"
読んでて面白かったし、読んだ人間を鼓舞する力のあるものだと思う。


『池袋レインボー劇場 3』
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AmazonでKindle版購入。
池袋が舞台だったし、内容も興味深いものだったのだが本巻でお終いらしい。
人気がなかったのかなあ?
"表現"するということの羞恥と官能について非常に面白くオイラにとって興味深い作品だっただけに残念である。


『インド夫婦茶碗 (23) 』
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AmazonでKindle版購入。
漫画家の流水りんことインド人の旦那の日常。
相変わらず面白い。


『ニブンノイクジ 娘はショートスリーパー編 』
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AmazonでKindle版購入。
漫画家の うめ (小沢高広・妹尾朝子)夫妻による子育て漫画。
webで毎週読んでいたのだが、やはり面白ければお金は作者に出すべきだと思う。
値段も216円だし、安いしね。
子供を寝かしつける薀蓄もあったりして、オイラは単純に興味深い話として読んでいるが、いま子育て中の人にとっては「あるある」ネタだったりして自分たちの経験に照らしてたのしめるんだろうな。


『ブラックサッド』
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eBookJapanで購入。
すでに紙の本では五冊とも持っているのだが、電書が出たので購入。
ただこの電書 eBookJapanとその他ではでているのだが、Kindle版は出ていない
更に言えば紙の本では本編の終わった後に数十ページにわたるメイキング的な解説もあったんだが、eBookJapanの電書ではそれが削除されている
権利関係の問題だろうかね?
非常に残念だ。
Kindle版で出てなおかつ巻末分が含まれるようなら購入したいと思っている。
やはり電書の方が読むのに気を使わずに済む。
紙の方はどうしても大事に扱おうとしちゃうから棚から出す機会も減っちゃうんだよな。
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この圧倒的な描画力とカラーリングの巧みさ。
上の画なんてアメリカのとある暗部を浮き彫りにしている。
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"正義が通る世界を想像するのが好きなのだ。そこでは権力があるものでも罪を償う"
このハードボイルドさが
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"正義というもの対してずいぶんと曲がった見方をしているようだ。正義と金とはまったく次元が違う。金ですべてが動くとは限らない。いくら金を積んでも、死んだ者は生き返らない。復讐を求める心も鎮まらない"
先週からの過酷というか悪夢のような現実に立ち向かう勇気を受け取ったような気がする。
もうなんつーか、現状のオイラの心境に突き刺さるような言葉だ(笑)。
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現実に立ち向かう勇気とユーモアを。


埼玉県警による漫画家への配慮申入れ
よりにもよって。
オイラ埼玉県民として恥ずかしい。
こんなバカなことを自分が住んでいる県の県警がやる
なんでも強制わいせつ容疑の男が「漫画の手口を真似した」ともうテンプレートとしか言いようがない昔ながらの言い訳の供述を県警が真に受けたか、その漫画を描いた作家に配慮の申し入れ、とな。
これってさ、配慮の申し入れなんて生易しいもんではなく、警察が直接漫画家に言ったらそれは強制力のある警告でしょう。
この辺りはいかに県警がバカだとしても県警じたいだって単細胞の犯罪者の言うことを真に受けているわけではあるまい。
これを切っ掛けに不道徳とされる表現の規制を強化しようというハラが見え見えなんだよね。
エロとかバイオレンスってのは人間が人間たらしめる本質の部分であるが、それを公の場で肯定的に話題にしたり、子供に話して聞かせる言葉を多くの人が持っていない
大事なことなのに話すのが憚られるとそれを隠そうとするものだ。
そんなだからエロやバイオレンスが真面目に肯定的に語られる事はあまりなく、多くは低俗で悪趣味な笑い話や酒の席のネタにしかならない。
だからエロやバイオレンスを表現の手段にして真面目に対峙している作家も一括りにされ下に見られているわけだ
埼玉県警は漫画家を訪ね、作品内容が模倣されないような配慮と、作中の行為が犯罪に当たると注意喚起を促すことなどを要請したという、ってバカじゃねーの。
むちゃくちゃ腹たつわぁ。
作家の表現に対する威嚇でしかないよ。
本来
「漫画の内容に影響されて犯罪を犯しました」
なんて言うヤツには
「バカヤロー」
の一言で済む話だよ。
それを社会心理学だとかごちゃごちゃ面倒なことを思い巡らせるからややこしくなる。
〜の影響、なんてのは単細胞の犯罪者の罪を軽くするための言い訳でしかない。
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これさ、犯罪についての専門家である警察なら絶対知ってる事実であるにもかかわらず、今回のような事態をおこしたのは、表現規制をするためのドス黒いものを感じざるをえない。


改正組織的犯罪処罰法
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犯罪を計画段階から処罰できるようにする「共謀罪」の趣旨を含む改正組織的犯罪処罰法6月15日午前7時46分に参院本会議で自民・公明・日本維新の会などの賛成多数で可決成立した、と。
町山智浩もTwitterで言っていたが
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初代会長:牧口常三郎は特別高等警察によって監視され治安維持法などによって警察に捕まって獄中死。
2代目会長の戸田城聖も逮捕されている。
公明党は自分たち精神的基盤の先達が苦しめられたものと同様な法律に賛成するというのはどういう了見か?
あ、今の公明党は偉大な人間って
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コイツだから問題ないのか(笑)。
で、揃いも揃って国会議員が緩みまくってる最たるもんが
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この与党か野党かわからんが
「共謀罪で逮捕するぞ」
と言ったヤツとそれに追従して笑ったヤツ。
そいつらの名前を特定しろや。
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有田芳生は件のバカどもを知っているんだったら、名をあかせ。
少なくとも有田はこれを言った人間を肯定的に見てるんだったら名前をあかせるだろう。
不謹慎にもほどがある。
これってさ、明らかに権力者による威嚇だぞ。
この法律ってさ市民による市民の監視を肯定して国としてお墨付きを与えるもんだ。
ものすごく単純でわかりやすい”密告”というものを正義だと市民に規定するようなもんだ。
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勝手に見てんじゃねーよ。
考えただけでも恐怖を感じる。
オイラなどは真っ先に通報されるような人間だという自覚があるからな。
この法律に嬉々としている人間は自分が通報されるような人間ではないと本気で思っているおめでたい人間なんだろうな。
とはいえ、議会制民主主義なるものを理解したつもりになって、政治については国会議員任せの丸投げにしていたオイラのような人間が蒔いたタネである事は重々承知している。
国民による選挙で選ばれて数を増やした自民党、公明党が、やったことなんだし、手続きとしては間違っていない
更に言えば、これで解散総選挙となった場合、いったいどこの政党、誰に投票したら良いかまったくわからないという悪夢。
野党でいえば今はなき民主党、現 民進党で言えば、いまは議員辞めてるらしいけど東日本大震災の時に
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こんなクソ野郎がいた政党だよ。
一ミリも信用できん。
共産主義は勘弁だが、もう共産党にいれるぐらいしか思いつかんが、相互監視は共産圏のお家芸なのでどうにもならない
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ちょっとこの現実に立ち向かうにはどうしたら良いだろうか?
ものすご〜く虚無に取り込まれそうな気分である。


『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』
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録画視聴。
オイラがこの2ヶ月チョイ、唯一視聴したTVドラマ。
なんといっても原作脚本が『SP 警視庁警備部警護課第四係』金城一紀だからね。
金城一紀の原作脚本はオイラにとっては"信用できる"ものなわけだよ(笑)。
『SP 警視庁警備部警護課第四係』でも格闘系のアクションの見応えは相当なもんだったが、本作は
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この5人のキャスト達も相当に巧みでフレッシュなアクションを見せてくれた。
とにかく毎週毎週楽しんで観れた
平成維新軍とか
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作中のこんな感じの展開を観ると10年以上前に先行していた
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『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』をなんとなく思い出したが、当時の神山健治監督が意識的に相当先行していたと考えるべきだろう。
ただこの『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』というドラマはオイラの心情としては非常に現在の社会状況とのマッチングがよかったと感じる。
警察という組織に属していながら完全に馴染んでいない"ハグレ者たち"というか(笑)有能な少数精鋭達の活躍を描いている。
ドラマとしてありがちなプロットであるがそれはドラマを展開する上でのお約束に過ぎず、それをベースに"今現在"を汲み上げて的確に描いていたと思う。
では"今現在"の実態は何か?といえば、おそらくそれは"苛立ちと怒り"だと思われる。
国家というものが国民の集合体であるわけだが、実際に国家運営の舵取りをしているのは国民の信託を受けた国会議員などの為政者たちだ。
彼らは一般の国民が持ち得ない権力をもつことで国家運営の様々な局面に対応できるようになっている。
権力というものは国家を運営することのみに使われるべきものであり、為政者の身内の不祥事をもみ消すために権力を使っていいわけがない。
為政者達の権力は特別扱いされるためのものではないはずなのだ。
その為政者の権力によって蹂躙された力なき個人たちの復讐を公安機動捜査隊特捜班の面々が対処していく。
公安機動捜査隊特捜班の面々も自分たちが守る命令を受けた人間が守るに値しない者たちであるということは十分承知していて、犯人として捕まえられた人間に対して
「生きていればまた<復讐>のチャンスはある」
という言葉を投げかける。
ただ為政者たちの描き方も単純ではなく、特に最終回に出てきた
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竜雷太演じる内閣総理大臣の岸部が、過去に爆弾テロを起こした自分の息子を囮につかって犯人をおびき寄せることを提案するんだが、その時に自分の息子が危険にさらされても
「息子はもう一人いるから」
みたいなことを言うわけ(笑)。
愛する息子を犠牲にしてでもテロの犯人をつかまえてくれという強い覚悟ともいえるけど、過去に爆弾テロを起こした不肖の息子は死んだって別に構わないとも取れる。
なかなかに複雑な感情に思えたかな。
で、そんな公安機動捜査隊特捜班の面々をアチコチからスカウトしてきたのが
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長塚京三が演じる警察庁警備局長で警視監の鍛冶という男。
こいつが良く言えば合理主義者のキレ者ということになるんだろうけど、オイラからすると全てを自分がコントロールしていると思っているコントロールフリークの上から目線のイヤなヤローなわけ(笑)。
で、最後の最後で鍛冶が選んだ精鋭達は自分の意のままに動く存在ではなかったと気がつくわけ。
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公安機動捜査隊特捜班の面々がそれぞれの立場でそれぞれのやり方で
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戦いを始めたところでドラマはバッサリと終わる。
もう本当に胸がすくとはこういうことだよな。
なんか現実にはできないことをフィクションで巧妙にやった。
本当に昨今の現実の状況とリンクしたというか、非常に清々した気持ちになったよ。
原作脚本の金城一紀がどう思っているのかは知る由もないが、オイラはこれを、閉塞した状況を打破する一つの方法だと解釈した。
つまり、革命だ。


今週末はヘアカット。

by 16mm | 2017-06-18 22:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(3)

『町山智浩の映画ムダ話52 』『光』『LOGAN/ローガン』『パトリオット・デイ』『22年目の告白―私が殺人犯です―』

先週土曜日、歯の治療。
着けていた歯が取れたのでそれを取り付けてもらう。
いつもの美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらうかわりに、取り付けた歯からはみ出たセメントをとってもらう。
治療後先生から
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3ヶ月待ちで手に入ったLeica M10を触らせてもらう。
実機を触るのは初めてである。
フィルムのLeica M7と同じぐらいの胴体の厚み。
Leicaをフィルム時代から使っている人には慣れた厚みかもしれんが、先生やオイラのように手がデカイと別売りのグリップがないと手持ちしづらいかもしれない。
電子ヴューファインダーも見やすくてピントのヤマも掴みやすい。
これならコンマキューゴーでもピントが合わせやすいだろう。
すんごく羨ましいが100万円近い価格はオイラには現実的に無理である(笑)。


『ザ・ファブル(10)』
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AmazonでKindle版購入。
おそらく3ヶ月おきの単行本発売のサイクル。
次は9月6日であろう。
今から楽しみだ。
雑誌掲載分は毎週立ち読みしていておそらく単行本にして2冊分ぐらいは先行しているのではないだろうか?
上の画像の不細工、というか(笑)、凶相な面構えのキャラクターを本作は実に魅力的に見えるように描いている。
こんな人相の悪い登場人物は普通真っ先に殺られるチンピラ役が普通なんだけど、このキャラクターを主役で面白い漫画を描くというのは作者の力量とともに表現する志みたいなものを感じる。
超凄腕の殺し屋であるファブルが一年殺しをしないで過ごすことで、普通に人間がもつ社会性や常識を身につけるというのがミッション。
当初は殺し以外には繊細な気遣いをしなかったファブルが次第に"普通"というものを自分の中に獲得していく。
人間になろうとしているピノキオみたいなものだろうか。
本巻ではファブルのなんともいえない良いヤツっぷりが描かれ、更に敵である
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このウツボという人間の複雑さ。
"盗人にも三分の理"というが、このウツボの言う事って現代社会の歪みを的確に捉え、その歪みを正すのではなくカネに換える。
相手はモンスター・ペアレンツとその両親に育てられて成人した大きな子供たちだ。
はたから見ればモンペからカネを搾り取れとエールを送りやすいんだが、ウツボのやってることは悪事であるからね。
こういう複雑な敵を相手にファブルがどう対処するのか?
ファブルが直接手を下して殺しをしたらこの漫画終わっちゃうので、そうじゃない対処をするのであろう。
だか非常にたのしみなのだ。


『白竜HADOU 2』
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AmazonでKindle版購入。
掲載誌ではクライマックスに達しているが単行本ではまだまだ当分続く"東都ガス" "東京・築山市場" "豊波移転"
そして
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石原慎太郎、もとい咲山都知事(笑)。
閉塞した現実をせめてファンタジーでは出し抜いた結末を味わいたい。
白竜はそれをヌケヌケとやってくれるところが読んでいて清々とした気分になる。


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町山智浩の音声解説を購入。
『LOGAN/ローガン』を観て世界観的に解りづらいと思ったのはこのウルヴァリンのシリーズをオイラが観ていなかった所為かとおもったら、この映画自体世界観の説明をわかりやすくしていないということらしい。
『X-メン』のなかで描かれる対立軸であるプロフェッサーXとマグニートーはアメリカの公民権運動でのキング牧師とマルコムXであるとか、劇中で描かれる「恵まれし子らの学園」のモデルなども解説されている。
『LOGAN/ローガン』で描かれる世界観がアメリカの現政権であるトランプが支配する暗い未来を暗示しているとか。
そしてローガンの最後のセリフ
"This is what it feels like"
オイラ、コレ英語だったし聴きもらしたというか、日本語訳でもなんて言ってたかおぼえておらん(笑)。
町山のこのセリフの解説を聴いたら泣けてきたよ。
涙出なかったけど(笑)。
Blu-rayでの再見が楽しみである。


『光』
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先週木曜日。
MOVIXさいたま。
遅ればせながらだが、前作の『あん』から俄然注目し始めた河瀬直美監督。
誤解を恐れずにはっきり言ってしまうが、今日本で一番美しい映像を作り出している映画監督が河瀬直美だ
前作の『あん』も映像的にすばらしかったが撮影監督が本作とは同じではない。
ということはこの美しい映像を作り出している要素は河瀬直美の才能や努力や粘りに他ならないということになる。
微動だにしないシャープな瞳のクローズアップ、多彩な色彩の風景の動き、西陽がガラスの風鈴を通して部屋の壁に舞う光、望遠レンズ効果を効果的に使ったクライマックスの波と人物、......etc...
ただ風景の良い場所にいって撮影しました、というレベルではない。
それを更に登場人物たちの心情とリンクする映像になるような準備や創意工夫がカットごとになされていんだと思う。
本作の何十倍も制作費を使った映画であっても本作の映像の美しさの足元にも及ばない。
多くの映画の映像設計が"光源の位置がここでここにガラスがあって鏡があるから光が反射するとこうなる"という現実をトレースしたものに終始しがちである。
それはそれで撮影のライティングの設計なども高度なものであるのは間違いない。
しかし河瀬直美の映像は、それらの自然主義的な発想から何歩も進んで、映像にある光や透明感や透過光などを面白く美しく表現したいという発想で作られている。
それは現実の中に隠れている美しさというものを信じているからに他ならないだろう。
制作費がふんだんにあれば美しい映像が獲得できるというのは幻想だな。
努力と工夫と表現したいイメージと幾ばくかの才能があればお金がなくても美しい映像は獲得できる。
写真を趣味にしているオイラにしてみればものすごく希望が持てる。
努力ぐらいならオイラでもなんとかできそうだ(笑)。
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本作は想像力に関する映画だ。
弱視や眼が見えない人たちの持つ世界観を理解する手助けになる。
眼が見えるオイラが見えない人たちを可哀想だというのは傲慢であるということもわかるが、この社会では見えない人たちはハンデを背負って大変だなという風にも思っている。
本作では見えないことによって強化された想像力というものを非常に肯定的に描いていると思う。
見える人間の代表として水崎綾女がキャスティングされているわけだが、彼女のように大きな瞳を持ってしても全ての事象を見ているわけではない。
弱視の人はこの映画の美しさを映像的に体験できないということの気の毒さというのはある。
が、もしかしたら弱視の人たちは映像以上に美しいものを脳内で像を結んでいるのかもしれないという風にも思うようになれた。


『LOGAN/ローガン』
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ラストのネタバレあります(笑)。
先週金曜日。
109シネマズ菖蒲。
すっげえ面白かった。
実はウルヴァリンが出てきた映画って
2000年の『X-メン』しか観ていない。
マーベルコミックの映画は結構観ている方だが『X-メン』に連なる方はあまり興味がなくて観てなかった。
『X-メン』以外だとマシュー・ヴォーンが監督した『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』になるがこれにウルヴァリンは
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ワンカット一瞬だけ出ていたのを観ただけ(笑)。
その後ウルヴァリンはスピンオフ形式で単独で映画になり、日本を舞台にしたりしていたが、オイラとしてはまったく興味がなかった。
なんというかコスチュームヒーローに今ほど興味が持てなかったというのがあったんだと思う。
で、そんなオイラがどうして今回観ようと思ったかというと
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このウルヴァリンの老成とも言えるヴィジュアルに持って行かれたんだよね。
オイラもこないだ50歳になった所為かもしれんが(笑)この人生の黄昏を意識し始めた時の気分にマッチしたのかもしれん。
決して
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若くてギラギラしているウルヴァリンだったら観たいと思わなかったろう。
ヴィジュアルがそうであるように、本作はX-メン達ミュータントの黄昏を描いている。
もともと老成したジジイみたいだった
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プロフェッサーXも本当にジジイとなりアルツハイマーになってると。
なので彼が持つ強力なテレパシー能力をコントロールできなくなっているわけ(笑)。
言うなれば制御不能な大量破壊兵器になりつつあると(笑)。
この特殊能力を持った人間たち、ミュータントは人間よりもある部分強く特化している存在だ。
しかし、彼らは他の人間たちに比べれば数的に圧倒的なマイノリティであり、迫害される存在でもあるのだ。
これも一種の現代の状況の暗喩であろう。
そんなマイノリティな存在に対して希望をつなぐ物語であり、迫害に対しての戦いを意思表示していると思う。
で、老人たちは次世代の若者たちに強い生き様を残していく。
ほいで、まあ詳しくは言わんけど、最後に十字架が出てくるわけ。
それをラストでちょっと傾きを変えるわけよ(笑)。
もうそのヴィジュアルみたら鳥肌立って号泣ですよ、オイラ。
涙でなかったけど(笑)。
一つの要素から別の意味を引き出す展開というのがオイラはたまらなく好きで、あの福井晴敏の『Twelve Y.O.』のクライマックスのあの展開みたいにね。
とにかく今エンターテインメント作でならイチオシと言っても良いと思います。
オススメである。


『パトリオット・デイ』
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先週金曜日。
109シネマズ菖蒲。
予備知識ない上にこの主演のマーク・ウォールバーグが素行的にというか人間的に好きになれないので(笑)スルーするつもりだったが、監督が『キングダム/見えざる敵』のピーター・バーグなので観に行くことに。
とりあえずシネマ・ポイントが溜まっていたのでそれを使った(笑)。
非常に面白い映画だったと思う。
これはBlu-rayで再見してもいいかな。
前半、無関係に進んでいた複数の登場人物たちのエピソードが終盤に向けて結びついていく。
特に中盤以降は飽きさせない展開。
夜の路上での銃撃戦の音響も良かった。



『22年目の告白―私が殺人犯です―』
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ネタバレありません。
先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
予告編を観て興味をもっていた作品。
本作って入江悠が監督だったとは。
多作な方だし、売れ線の映画も監督してるんだから監督の名前を大きく予告編にいれてもらいたいよな(笑)。
オイラとしては藤原竜也はともかく伊藤英明がキャスティングされた映画を理由なく観ることはないんだから(笑)。
本作、撮影にドローンが多用されている。
ビル街の高所で空撮なんてヘリコプターでも難しいし、クレーンだと更に制約が出てくるところを非常にうまくドローンで撮影しているようだ。
安定性もあるし、ビルの屋上すれすれに動くカメラワークなども可能。
実際カメラはどんなの積んでるんだろうか?
業務用のビデオカメラか、キヤノンのデジイチを動画で使ってるのか?
スティディカム並みの技術革新ではないかね?ドローンでの撮影って。
かなりの安定さがあるようなので空撮ではない地上でのドリーショットでももしかしたら使えるんじゃないかな。
地上すれすれから一気に高所への移動撮影なんかも可能だけど、そうするとライティングが難しくなるかもな。
で、映画だが、なかなかの力作というか面白かったよ
上映始まったばかりだからさすがに顛末を語るのは憚られるのでなにも言わんが(笑)。
さすが入江悠だな。
体験したことがないのでリアリティがあるのかないのかわからないが、復讐の情念というものを描いている。
胸くそが悪いので名前を出さないが一昨年あたりにもいましたな、恥知らずの自己顕示欲の殺人者が本出したり気持ち悪いHP作ったり。
本を出版する人間は事件の真相解明の為とか言ってるけど、嘘っぱちである。
愚かな殺人者という以外になにか解明するべきものがあるのか?
重要なのは無残に殺された人がいるという事実だけだ。
大衆の下衆さを煽って金儲けしたいだけだろ。
本を買うことで殺人者に印税が入るのも気に入らない。
『葛城事件』でもあったが死刑囚やそれに準ずるような人間をちやほやしたり婚姻を結んじゃうような人間ってどういう了見なんだろう。
昔で言えば上祐史浩をちやほやして持ち上げてファンクラブたいに群がってたオネエちゃんたちとか。
キミたちがもちあげているヤツは大量殺人の片棒を担いていた人間かもしれんのだよ。
それによって身内を失った人が多勢いるなかで、そいつをチヤホヤし持ち上げられる自分の心の大きさとか普通の人が見えない特別なものを自分は見る事ができていると思っているのだろか?
自分が特別な愚かな人間であるという認識はできないんだろうな。
閑話休題。
映画はエンターテイメントとしてよくできているし楽しめましたね。
オススメであります。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2017-06-11 23:06 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

閑話

LAMY dialog 3
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50

ほぼ一年ほど使ったLAMY dialog 3
当初文字書き用に使っていたが、今では落書きに使ってる(笑)。
文字も書くけどね、たまに(笑)。
次回写真撮る時には黒バックで撮影してみようかな。


本日日曜日、銭湯にストレッチ、寝湯、檜風呂。
晴れてはいたが妙に風が冷たくて露天での日光浴はとりやめ。


先週土曜日、久々に会社に土曜出勤。


先週は映画も観なければ新たに本も買わなかった(笑)。


映画は『LOGAN/ローガン』『光』を観たい。
『LOGAN/ローガン』はともかく、『光』は地元の映画館でやらないばかりか、大宮の劇場でも1日一回の上映になっちゃってる。
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是非とも観なくては。
写真家の出てくる映画らしいしね。
河瀬直美の監督作だし。


本日日曜日、Biglobeから電話。
料金お安くなるのでNTTフレッツ光からauの光に変えませんか?とのこと。
料金安くなり、スピードも早くなるとのことなので変更することに。
で、この電話、案内の人から電話がかかり、その後その上司の方から電話が来て、更に最終確認の電話がと、計三回の電話対応。
なんでもBiglobeがauに買収されたとかで今回の変更案内らしい。
色々丁寧に説明してくれて、キャッシュバックについての話や電話のオプションについての話。
これ、ウチの両親が聴いたらまったくわかんないだろうな(笑)。
ウチの両親なら散々説明させた挙句に
「よくわかんないから結構です」
という感じになるだろう。
よくわかんないものは断るというのはいいと思うけど、オイラも電話対応しつつ
「めんどくせえな」
と思ったしね。
丁寧に説明してくれて、こちらの疑問点もきちんと応えてくれてるから信用して聞いてたけど。
消費者を守るためというのは非常にわかるんだけど、守られるために消費者も少々の知識と辛抱強さが必要だと感じた。


2017年9月15日発売予定
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いまだに細々とながらロングラン上映中の『この世界の片隅に』のBlu-ray発売の告知がなされた。
メイキングが充実しているのならAmazon版の一番高いBlu-rayを買おうと思う。


今週末は歯のメンテナンス。


今回はこんなところで。

by 16mm | 2017-06-04 20:16 | 閑話 | Comments(2)