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『関ヶ原』『新感染 ファイナル・エクスプレス』

映画館にて。
上映中にスマホを点灯して見続けているバカに潰したアイスクリームのカップを思い切り渾身の力を込めてコメカミにめり込ませる勢いでぶち当てる。
イメージ的には当てられたバカが絶叫して悶絶するぐらいの破壊力で投げつけたつもりだったが、オイラにはそのような力はない。
命拾いしたな。


先週土曜日、銭湯にストレッチ、赤外線サウナ、日光浴。


『そしてボクは外道マンになる 1 』
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AmazonでKindle版購入。
ネットの情報でこの作品の事は以前から知っていて電書化を楽しみにしていた。
作者の平松伸二の自伝的な話だ。
出てくる編集者たちはオイラも知ってる名前の人たちばかり(笑)。
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オイラと同じ世代で週刊少年ジャンプを読んでいたなら思い当たる編集者の名前が出てくる出てくる(笑)。
漫画を描くということの面白さと辛さ。
"熱血"という言葉だけですべてがゆるされていた昭和の時代の回顧を感じる。
意外や意外に平松の画って古びないね。
当初から上手い画だなと思っていたんだけど、当時の編集者からは下手扱いだったとか。
まあ編集者も本心で言っているわけではないだろうけど。
今でも現役で連載を持っている漫画家はやっぱり強いと思う。
続巻が楽しみである。


今秋必ず録画するTV覚書。
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『奥様は、取り扱い注意』だ。
綾瀬はるか主演というよりも、オイラは原案脚本が金城一紀であるというのがポイント。
すげえな金城。
今年は働きすぎではないか(笑)。
つい最近『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』が終わったばかりではないか(笑)。
主演が綾瀬はるかだからどちらかというとコメディ寄りなのかしらん?
金城の描くアクションは当然加味されるんだろうけどね。
すっげえ楽しみである。
せーから。
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『おそ松さん』(笑)。
これは絶対録画しなくちゃ(笑)。
前回は放映されたもののBlu-rayに収録されないなどという事態もあったわけなので、必ず録画である(笑)。


『CAPA 2017年10月号』『デジタルカメラマガジン 2017年10月号』
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この二つの雑誌を立ち読み(『CAPA 2017年10月号』はdマガジンで)。
『CAPA 2017年10月号』の方は「俺のレンズ」と題して第一線(笑)と言われているカメラマンの頼りのレンズ一本づつを紹介。
『デジタルカメラマガジン 2017年10月号』も「F1台大口径レンズ全リストのランキング別トップ10 大口径レンズマニュアル」と題してレンズの特集。
その中にオイラの
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Leica Noctilux-M 50mm f/0.95 ASPH Lensが入ってないというのは片手落ちではないのか(笑)。
第一線のカメラマンはこのレンズは語るに及ばずということか(笑)。
第一線のカメラマンは貧乏人だということか(笑)。
サンダー平山なら絶対に語っていたろうね、良きにつけ悪るきにつけ。
まあなぜかこの手のレンズのレビューにLeica Noctilux-M 50mm f/0.95 ASPH Lensが入ってこないのは今に始まったことではないけどさ。
プロなら語ってみせろよと思うけどね。


『関ヶ原』
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先週土曜日109シネマズ菖蒲。
岡田准一が出演しているということで関心があったのだ。
予告編を観てもなかなか人馬入れ乱れての合戦で結構な広大な場所で時代劇が撮れるんだなと感じたよ。
今から約30年ほど前だと日本でこの手の広大な場所での撮影か叶わないから
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角川春樹が金にあかせてカナダでロケしたのは今は昔ということか。
こういうロケもそうだけど
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背景になる家屋などの美術も見応えがあった。
キャストも岡田准一をはじめ役所広司。
役所広司の徳川家康の恰幅の良さって
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歳上の旧い友人によるとCGによるものと聞いてびっくり。
上の画像の役所は着物の下に肉じゅばんをきてるのだろうけど、沐浴のシーンでふんどし一丁になるところは、スタントダブルとCGの合成での組み合わせなんだろうな。
実に手間暇かかってる。
上の画像だって広角レンズのワイドショットで家康の後ろの兵隊の連なりもすごい。
そういう意味ではものすごくリッチな映像だと思う。
キャストにほんのチョイ役で
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壇蜜が出てたり、平岳大、東出昌大もすごく好演。
秀吉役が
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滝藤賢一というね。
キャストは本当にすばらしいと思う。
ただね(笑)。
この映画の監督が
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原田眞人なわけ(笑)。
オイラはコイツが大嫌い(笑)。
学生時代に『ガンヘッド』っていう最低の映画を撮ってからずっとキライ(笑)。
たまたま観た『クライマーズ・ハイ』は面白かった気はするが(笑)、コイツのビッグマウスっぷりが鼻につくことこの上なし。
今回のこの映画もキャストの魅力のみで観に行っただけ。
本作はキャストの好演のみ関心した点だ。
キャストの好演は監督の演出の賜物だという意見もあるだろうが、オイラからすると監督が別だったらキャストももっと好演してただろうと思うけどね。
本作の原田の演出って色々鼻につくというかしゃらくさい感じがするわけよ。
まず冒頭、原作者の司馬遼太郎の語り的なボイスオーバー(ナレーション)から入るんだけど、誰もが認める国民作家が語るような出だしというのは反則ではないか?
映画そのものの質ではなく、虎の威を借るような風にしか思えないのよ。
狐ごときの原田が偉そうに、というね。
"時代劇""ボイスオーバー"ときてなんとなく思ったんだが、原田眞人、スタンリー・キューブリックの『バリー・リンドン』意識してんじゃねーの(笑)。
それに本作ってセリフがむちゃくちゃ聴きづらい。
早口で色々まくしたてるんだけど、これってさ、絶対に聴きづらいように原田が演出してるわけよ。
音響の責任者がこんが聴きづらい音をつくるわけねーもん。
聴きにくいように原田が演出してるんだよ。
聴きにくければ観客ってのはセリフを聴き取ろうと注力する。
それを狙ってるとしか思えない。
関ヶ原の合戦というのは日本人なら詳しくなくても石田三成と徳川家康が戦って、家康が勝ったというのはだいたい知ってる。
そのアウトラインさえ押さえていれば、途中に出てくるセリフは情報過多にして聴き取れなくても観客が脳内補完するであろうということを狙ってるんだよね。
それでもセリフをたまに字幕で出したりしてる。
なんかやってる演出が小賢しいというかさ、オイラにしてみれば原田ごときがエラそうに、という演出にしか思えんのよ(笑)。
それにさ、この『関ヶ原』という小説はどちらかというと石田三成という人物に肩入れしてる側面があると思うだよね。
司馬遼太郎自身は土方歳三のように現実的実践的な人間を好んでいたと思うが、石田三成の理想を追い求めて負けた人間というのにも好感を持っていたと思うのだ。
この原田眞人の『関ヶ原』ってさ、なんか石田三成に感情移入をさせないように演出されていたとおもう。
石田三成の官僚的で融通か聞かない陰険でネクラなヤツという描き方で、これで役を岡田准一がやってなかったらまったく好感が持てない人間として三成が描かれたような気がする。
石田三成と徳川家康、どちらに感情移入をさせるかというの監督の好みであろうが、本作は明らかに徳川家康に原田は感情移入させるように演出している。
好みの問題でいえば、この演出はオイラは好かない。
映画としてみればヒットもしてるし、面白く興味深い要素はあるけどね。
最後に島左近たちが弾薬で自爆大爆発なんていうハリウッド的とも言える脚色のシーンもね、気に入らない。
原田眞人ってやっぱりイケすかねえ。
それを確認した鑑賞だった。
オイラのなかでは原田眞人と黒沢清は同じ箱に入ってます(笑)。


『新感染 ファイナル・エクスプレス』
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ネタバレ、多少あり。
先週土曜日109シネマズ菖蒲。
吹き替え版。
もう今週で上映が終わるんだが、ひと月ほどやっていた。
当初まったく食指が動かなかったのは、観る限りジャンルムービー、ゾンビものだよな、というね。
今更ゾンビってのもな、チープなもんだろうとタカをくくっていたわけ。
それがネットの情報で結構評判が良かったのだ。
オイラが観た先週は字幕版が終わって、吹き替え版の一日一回となり、『三度目の殺人』と迷って本作にしたのだ。
大正解。
すっげえおもしれえ。
ゾンビというジャンルムービーも入れ物か変えるだけでもまだまだ開拓できる部分があるね。
ただその入れ物を開発するのが難しい。
本作だってゾンビが全速力で走ったり、将棋倒しになりながら増殖していくような大量のゾンビという展開が許せないという人もいるだろうしね。
本作は時速300キロで走る列車という密室のなかでゾンビのパニックが展開される。
だから"新感染 (新幹線w)"
なめとんのか(笑)。
本作の原題って英語表記にすると"Train to Busan"となり『釜山へ』というのが直訳。
この直訳だとわけわかんないけど、映画を最後まで観ると納得できるタイトルではあるんだけどね。
本作って呆れるほど物語の展開が巧妙で上手い。
ものすごく手際がいいというか一つを解決して次の問題にというのが矢継ぎ早で展開していく。
物語としてはベタな部類ではある。
なんせゾンビものだからね。
主人公の利己的な父親が危機に際して利他的な行動をとっていく成長ものの側面があり。
死んだ方がいい人間も死んでほしくない人間も次第に死んでいく。
最後、人間とゾンビを分かつものが歌だったというのもね、それまでの展開を見てるとグっとくるわけ。
最後は感動したよ。
ネットで評判がいいのもうなづける。
本作はCGも大量につかってるけど、どちらかというとゾンビはメイクをしてエキストラを大量につかっていると思われる。
吹き替え版に不満はないが、Blu-rayでの再見時は字幕でも観てみたいな。
オススメ、であるが、もう上映終わっちゃう(笑)。


今週末はクーラーの清掃しなくちゃな。

by 16mm | 2017-09-24 21:39 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『町山智浩の映画ムダ話"ダンケルク"』『エイリアン:コヴェナント』『散歩する侵略者』

先週土曜日、歯の治療。
先々週抜いた後の事後の治療をしてもらう。
次回の治療で仮歯を入れて、その後どうするかを先生が考えてくれるとのこと。
保険内で歯を入れると銀歯になり位置的に目立つとのこと。
多少金がかかっても白い歯がいいかな。
歯を抜いたおかげで歯茎への負担もへり実にスッキリ。
このまま歯抜けでもいいじゃん、というオイラの考えはいつもの美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に一蹴される。
なんでも上の歯がない分下の歯が伸びてきて噛み合わせに問題が出てくるとのこと。
まあ、歯に関してはまったく心配するようなことにならない環境をオイラは手に入れているので安心である。


今週日曜日、銭湯にストレッチ、寝湯、赤外線サウナ。
台風の影響で小雨が降る中、露天での寝湯は肌寒いことこの上なし(笑)。


町山智浩の映画ムダ話63 クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』
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映画その他ムダ話からのMP3音声ファイルの有料ダウンロード。
『ダンケルク』という映画は陸パート、海パート、空パート、の三つのパートが同時に描かれていて、そしてそれぞれのパートで時制を変えて表現されている。
例えば空パートで海上に不時着した英軍のスピットファイアの顛末をすぐに描くのではなく、その後に海パートでの船のエピソードを丹念に描いた後に不時着したスピットファイアを見つけて救出する顛末を描く。
空パートで不時着したスピットファイアの後方に件の船が近づいているのを描写しているにも関わらず、そこから数十分から数時間時制を遡って海パートの船でのエピソードを描いているのだ。
町山智浩はこの時制については監督のクリストファー・ノーランの作家性に根ざしているということを指摘する。
町山が言うようにクリストファー・ノーランは『メメント』『インセプション』『インターステラー』と時制に関する映画を複数作っているな。
その他町山は本作の娯楽映画としての側面を満足させるために歴史的な事実を曲げて映画的な嘘をついている部分も指摘。
劇中で描写されるダンケルクの浜に一斉に小舟やヨットの大群がやってきた、というのは映画的な嘘であり、実際は一週間ほどの間に少数づつ断続的に浜辺にきて兵士を救助したというのが正しいらしい。
それとクライマックスで燃料が無くなったスピットファイアがグライダーのように滑空しながらメッサーシュミットを撃墜するってのも、無理だよな(笑)、とのこと(笑)。
歴史的な事実だけでは娯楽映画は成立しない。
一定の嘘をついても映画の官能性というものを担保している。
実際、窮地にヨットの大群が来たり、死に体のスピットファイアが嘘みたいにメッサーシュミットを撃墜した時は高揚感があったしね。
戦争の歴史的事実の重みと娯楽映画としての表現。
歴史的事実の重みを娯楽のために捻じ曲げていいのか?というのはいつも感じる部分ではある。
それでも映画になった戦争で脚色して娯楽的な要素を入れてない映画があるのか?成立するのか?


『ダンケルク (ハーパーBOOKS)』
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AmazonでKindle版購入。
映画に関する解説とダンケルクの撤退作戦についての読み物。
まだ全部読んでいない。
冒頭にクリストファー・ノーランのインタビューあり。
この撤退作戦についてよく知らないオイラとしてはお手軽なガイドとなると思う。


『江口寿史のなんとかなるでショ!』『寿五郎ショウ』
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AmazonでKindle版購入。
今から30年ほどの大学生の時。
この江口寿史の『江口寿史のなんとかなるでショ!』を本屋で立読みして、腹筋が痛くなるような状況になった(笑)。
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この冒頭のトーマス兄弟のくだりがなんとも腹筋にきたのよ(笑)。
このほど電書化されたとの報で速攻で購入。
紙の本はもう立読みした30年前に購入していたが。
で、改めてに読み直してみたんだが......
......
う〜ん、面白いは面白いんだが、何度も読んだ漫画だからねえ。
おそらく読んだことがないであろう会社の同僚に読ませてみる。
......
う〜ん。
やっぱりギャグはなかなか時代を越えられないということか。
この30年前に読んだ時は本当に感動的に面白かったし、他に勧めた人間にも読ませたが、やっぱり当時は爆笑していたっけ。
そういうものなんだなあ。


『20世紀の51大事件 私は目撃した! 週刊文春 シリーズ昭和(1)狂乱篇』
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AmazonでKindle版購入。
なんのことない、事件のアウトライン、というか"サワリ"の部分のみの文章。
深いところまでは書いていない。
あくまでこういう事がありました程度。
まあそりゃそうか(笑)。
各トピックスで深く知りたいなという人にはオススメしない
オイラも買わなきゃよかったな(笑)。
大盛りだけど超薄味


忘備録
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ウィリアム・バロウズ
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アイザック・アシモフ


地元のショッピングモール内のギャラリーで井上直久や松本零士のシルクスクリーンの展示販売をしているんだが、それらに紛れて昔のTV版と思われる『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』のセルの販売をしていた。
額装されたヤマト(らしき)のセル画を見つつ
オイラ「このセル画には原画はついてないんですか?」
お店の人「線画ですか?」
オイラ「?線画ってなんですか?」
お店の人、奥から『うる星やつら』のセル画と動画を並べて額装されたものを持って来た。
どうやらお店の人の言う線画というのは動画のことらしい。
見せて貰った『うる星やつら』のセルと動画は画の感じも綺麗でいいのだが、本当にこれがTV放映当時のものか判断できない。
原画だったり作画の修正ならおそらく森山ゆうじの手によるものだろうが、これは動画である。
作画監督の修正後の工程の動画だ。
しかも誰が描いたのか、本当に当時のものかどうかもわからない。
それらが額装されてなんと8万円になってる(笑)。
『うる星やつら』は画的に上手いものだったので騙されて買ってもいいかなと思えるものだけど、展示販売していた『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』のセル画はお世辞にも上手いものではなく、こんなのが額装されて8万円というのは片腹痛え(笑)。
動画一枚いくらだと思ってんだ?
当時ならおそらく一枚500円しなかったはずだ。
それを額に入れて8万円。
ボリまくりである(笑)。
もとアニメーターが放出した、とお店の人は言っていた。
いわゆる美術品に対しては目利きなんだろうけど、アニメに関してはまったく無知な人なんだな。
おそらく原画と動画の違いもわかるまい。
このセル画の品質で平気で8万つける美術商ってのもな。
いいかげんなもんだ。


『エイリアン:コヴェナント』
ネタバレありません。
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
思っていたほどまったくグロさなし(笑)。
前作の『プロメテウス』のわけのわからなさを払拭し、さらに前作の解説をしてるようなところもある。
かなりの親切さではないだろうか。
本作は前作のような回りくどさもなく、ストレートな哲学的な思索投げかけていると思う。
"われわれはどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか"
"我が名はオジマンディアス 王の中の王 全能の神よ我が業をみよ そして絶望せよ"
面白く観れた。
どのくらい面白かったかといえば、前作の『プロメテウス』と違い、本作ならBlu-rayを買って再見したいなと思わせるぐらいに面白かったということだ。
本作は『プロメテウス』を観てなくても一応楽しめるものだと思うが、劇中のある部分は前作を観ていないとわかりにくいということはある。
映画の最後はその前作からの顛末を本作でも繰り返すであろう予感で終わる
オイラはバカなのでこのイギリスのインテリ・ヴィジュアリストが何を考えて、『ブレードランナー』の続編の監督を蹴ってまで本作に入れ込んでいるのかわからぬ。
なんかオイラからすると考えてもどうしようもない、答えなど出て来そうもないものに対してのめり込んでいるように思える。
つまりそれは"神"、というか"創造主(エンジニア)"というものに対する強烈な思索のように思える。


『散歩する侵略者』
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今週日曜日、109シネマズ菖蒲。
なんつーんだろう。
監督の黒沢清の作品がわからないと所謂シネフィル自称してはいけないような雰囲気を感じてしまう(笑)。
それはオイラがバカだからと言う僻みもあるんだが。
有名大学を出て蓮實重彦の授業を受けた、というだけで映画をアカデミックに語りうる資格がありそうだ。
『ドレミファ娘の血は騒ぐ』が絶賛され、その映画に出演していた伊丹十三に認められて伊丹自身がプロデュースする映画の監督に抜擢された。
それが『スウィートホーム』。
オイラは黒沢清の映画は実はこの一本しか観ていない。
その後多数の映画を作っているにもかかわらず、だ。
この『スウィートホーム』のくだらなさがオイラにずっと付いて回っていたとも言える。
果たしてこの『スウィートホーム』、伊丹十三が監督していたら面白かったのか?
そもそも題材そのものがダメだったのか?
今となってはわからない。
オイラは伊丹が自分で引っ張って来て監督させたあげくに駄作を作ったわけなので、実は伊丹自身に見る目がなく、黒沢清自身もそんなに大した監督なのではないのではないか、とオイラは思っている。
ただ、前述した通り由緒ただしき?蓮實重彦門下とも言える黒沢清。
ある意味黒沢を批判するのは蓮見を批判するような気にもなるのかね(笑)。
オイラにとってこの『散歩する侵略者』は黒沢清監督作としての鑑賞二作目となる。
結論を言えば、やっぱりつまらなかった、である(笑)。
穏当に言って、オイラには合わなかった。
頭のいい人なら感動できたのかもしれない。
が、オイラはまったくダメ。
本作って昨年自分のベストであった『太陽』の舞台原作である前川 知大が手掛けてるんだけど、これって原作通りの映画化なのか?
物語に納得いかずにまったく入り込めなんだ。
とにかく全てがダメ
物語、人物造形、登場人物に対する演出、映像、音楽の使い方etc.......。
本年度ワーストと言ってもいい。
まあそれでも『ルパンIII世』や松本人志の映画のように途中で退席するまではいってないので、いくらかはマシというところか(笑)。
ある日、三人の宇宙人が地球の人間に憑依して、人間の"概念"を奪い始めるわけ。
また"概念"という言葉がアタマ良さ気でシャラくさいんだが(笑)、劇中で言う所の"家族""仕事""所有"などをその侵略者たる宇宙人が奪っていくわけ。
で、奪われた人間は一種の白痴な感じになったりする。
侵略者たちは、"家族""仕事""所有"などのことは理解もできなかったくせに"ジャーナリスト"なんて言葉を平気で吐いているわけ。
なに、"家族""仕事""所有"などという"概念"を理解してなかったくせに"ジャーナリスト"についてはわかってるわけ?
オイラこれが本当に雑に感じて、侵略者を語る無知な人間の話かと思ったら、そうではなく、マジで侵略者なわけ(笑)。
"概念"なんて言葉を引っ張り出しておきながらその根本に関する設定が雑すぎる。
これが侵略者を語る無知な人間のブラックコメディではないかと感じたのは音楽の使い方にもある。
特に前半が妙にコメディチックな音楽なんだよね。
黒沢清は場にそぐわない音楽を使ったミスマッチを狙ってるのかもしれないけど、オイラは単純にミスだとしか思えない。
侵略者が概念を奪うシーンは映像的に、ライティング的に暗くするというあからさまな表現。
観てる間、本当にB級のブラックコメディを作ってるのかなと思ったぐらい。
いまだにあの演出がよくわからん。
考えると腹たってくるね(笑)。
突然長澤まさみの前で粗暴になる長谷川博己の演出もまったくもってわからない。
というか長谷川博己演じるジャーナリストの人物造形が杜撰で雑すぎる。
最後のシーンにどういうわけだが小泉今日子が出てくるんだが、その意味もわからん。
推測するにこの手のSF映画にワンポイントとして『ザ・SF』的な役者を出すという演出はあるにはある。
例えばアメリカ映画でいえば シガニー・ウィーバーとかね。
彼女が出るだけでSFとしての体裁を説明抜きでまとめたりできるわけ。
例えば『Wall・E』でのコンピュータの声とか『宇宙人ポール』のビッグ・ガイとかね。
小泉今日子はそんなにSF的な人物に見えない。
つーかおそらくオイラが前述したような考えでキャスティングしたわけではあるまい。
だから小泉今日子がノイズにしかならないわけよ。
必然性がないから。
クライマックス、侵略者たちの侵略が始まったが、"愛"という概念を侵略者たちが得ることで侵略が止まったという、アっとおどろくくだらない結末。
本当にくだらない噴飯もの。
実は正直ちょっとは期待していたわけ。
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このポスターにもなってるヴィジュアルがすごく魅力的だったわけ。
佇む二人の雰囲気がなんともなく終末を感じさせてさ。
もしかしたらものすごくハードなことをしてくれるもんだと期待してたんだが......。
もういいや、黒沢清はもう二度と観ない
オイラには合わない。
そういうことだ。
だれかこの映画が面白いということを解説してくれないかしら。
町山智浩とかさ。

by 16mm | 2017-09-18 22:29 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(6)

『ダンケルク』

先週土曜日、予定外だったが歯の治療に。
先々週治療してもらった右上の歯がまたもグラついた。
これはおそらく枕の上に顎を乗っけた状態でiPad見ながら寝落ちするという(笑)オイラの寝方に問題があると思われる。
うつ伏せで顎を枕に乗っけてるわけなので歯にムチャクチャ負担がかかっている。
で、急遽治療対応してもらったところ、もともと歯の根元が割れているのをレントゲンで確認し抜くことに。
麻酔をバンバカ打ってもらって抜歯の痛みは全くなかった。
抜歯後、いつもの美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に抜いた歯を見せてもらう。
血まみれでグロい(笑)。
まさに
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こんな感じでありましたよ(笑)。
貰ってきた歯を写真に撮ってブログに載せようと思ったが、やはりグロすぎるので止めた(笑)。
持って帰る旨女史に話したところ綺麗に洗って
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乳歯用の"赤ちゃん歯パッキングボックス"なるものに格納してもらった(笑)。
毎度のことながら治療で予定外のことに対応してもらって恵まれているやらありがたいやらである。
歯を抜いたおかげで腫れもなくなり気分もよくなった。
二、三日は抗生物質を呑み続けることに。


本日日曜日、寝湯、ストレッチ、日光浴。
昨日の抜歯後、美形で剽軽なドS歯科衛生士女史にサウナに入ることの禁止を言い渡されていた(笑)。


『ザ・ファブル(11)』
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AmazonでKindle版購入。
待望の続巻。
この巻は
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洋子姐さん大活躍の巻(笑)。
殺し屋のアシストとしての洋子の酒以外の(笑)スキルが提示される。
やはりこの女、タダものではない(笑)。
殺し屋のアシスタントの女が弱々しいわけがないのだが、多くの場合アシスタントが女だと弱々しい存在として描かれがちなのだが、本作はそれをきっちり覆している。
女とはいえ殺し屋のそばにいる人間が弱々しいわけはないわな。
この巻も面白いのだが、立読みしてすでに次巻の展開のファブルのカッコよさを知っているのでいまいち物足りない(笑)。
まあ次巻の再読が楽しみである。


『ダンケルク』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
iMAX版。
タイトルの"ダンケルク"ってのはフランスの海水浴場があるところ。
1940年5月下旬にイギリス軍とフランス軍がナチスの機動力によってダンケルクの海岸に追い詰められる。
その数約35万人。
海水浴場だから遠浅で軍艦が近くまでこれないため、海岸から沖にに向かってむちゃくちゃ長い桟橋をつかって船を待つ兵隊たち。
待ってる間もナチスの爆撃、銃撃で兵隊はほぼ無抵抗なまま殺されて行く。
このダンケルクの撤退作戦を描いている。
はっきり言って傑作である。
本年度ベストと言ってもいい。
まだ『ブレードランナー 2049』や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が控えているが(笑)。
どう考えても悲観的な結末しか考えられないような状況に追い詰められたダンケルクの兵隊たちが、本当に奇跡のような運に恵まれて
30万人の兵隊の救出が実現した、と。
この中でも兵隊の救出についてイギリス人優先で船に乗せてフランス人の兵隊を後回しにしたり
部隊にごとに船に乗れたり乗れなかったりと酷薄な状況が描写される。
ダンケルクって海水浴場というだけあって美しく暖かな場所だと思うんだが、映像はブルーを基調とした色彩でとことん寒々しい。
で、この映画、2時間ないわけ
しかもほぼ台詞がないと言ってもいいような映画。
そもそも日本人どころかアメリカ人もこのダンケルクの撤退作戦の話を知ってる人が多くない。
なのにその状況説明を一切しない
ただ、この理由もわからぬ状況に観客を引き込む臨場感はものすごく強い。
ドイツのメッサーシュミットの降下してくる不気味な 金切り声の恐怖がマジに伝わってくる。
音響と映像。
本作はiMaxという70mmラージフォーマットのフィルムで撮影されているのだが、昨今久しく感じていなかった映像の見慣れない力というものを堪能した。
とにかく空のロングショットの圧倒されるような奥行き感。
空なんて普通に撮影したら単なる塗り壁にしかならないけど、本作の空は戦闘機の向こうに延々と続く空を感じさせる。
これはねえ、家庭の用のTVでは絶対に味わえない贅沢な映像だよ。
本作観る人はなるたけBlu-rayをまたずに映画館に。
できれば大きなスクリーン。
さらにできればiMaxで観てもらいたい
もうちょっと、ギョッとするような映像。
美しいとかではなく、畏怖とか圧倒という言葉が相応しいと思う。
その他言いたいことはBlu-rayで再見時に。
一食抜いてもオススメよ


今週末は歯の治療。

by 16mm | 2017-09-10 20:52 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『町山智浩の映画ムダ話"ベイビー・ドライバー""ワンダーウーマン"』『スキップ・トレース』

先週土曜日、心療内科。
症状としては安定している旨、担当医に伝える。
パニック・ディスオーダーの症状が改善している、とは言い難い。
薬で押さえ込んでいるという風に思う。
それでも症状が出ないのはありがたいものである。


先週土曜日、歯の治療とメンテナンス。
右上の歯の根っこが割れているらしい。
先生が保険外にならぬように色々知恵を絞ってくれている。
その後いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
歯石とりをこんなに喜ぶ患者は少ないらしく、歯石を取りますというと露骨にイヤな顔をする人も多いと聞く。
オイラはドMなので歯石とりが気持ちよくてたまらんのだが(笑)。


本日日曜日、銭湯に赤外線サウナ、日光浴、ストレッチ。


町山智浩の映画ムダ話61 エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』
町山智浩の映画ムダ話62 パティ・ジェンキンス監督『ワンダーウーマン』
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映画その他ムダ話からのMP3音声ファイルの有料ダウンロード。
『ベイビー・ドライバー』のベイビーが着ている服の汚れなんて気がつかねーよ(笑)。
『ワンダーウーマン』のクライマックスでダイアナが戦没者の写真が貼ってある掲示板が映される。
その掲示板には死んで行った仲間の写真もあるのだが、そのすぐ下に貼られている写真はジークフリード・サスーン、であると。
オイラ、そのジークフリード・サスーンを知らないバカ野郎でございます(笑)。
さらに町山はサスーンの弟分のウィルフレッド・オーエンについて言及。
当然オイラはウィルフレッド・オーエンを知らない(笑)。
オーエンが書いた詩があり、それは「死すべき定めの若者のための賛歌」 (Anthem for Doomed Youth) というもので
"家畜のように殺されて行く若い兵士達にどんな葬いの鐘がなるというのだ"
町山智浩にここまで丁寧に作品の観方を説明されたら再見せざるをえないではないか(笑)。
その両作を観て「イマイチぴんとこなかった」なんて言ってるのはオイラはアホですと言っているようなものである(笑)。
もはや映画はオイラのようなバカがフラリと劇場に行ってたやすく理解できるように作られてはいないということだ。
いや、もしかしたら映画はずっと前から表面上描かれている部分と並行してその裏目ともいうべきテーマを隠し持っていたのかもしれない。
単にオイラに教養が足りないというのは言うまでもないんだが、そうすると映画を楽しむというのは映画の顛末を知らないで観るべきだという理屈は優先順位として高くなくてもいいんではないだろうか
すくなくともオイラは映画を楽しむというのはその映画を理解したいという気持ちの方が大きいわけなので、事前情報として解説を見聞きすることにまったく抵抗はない。
事前情報だのネタバレなど色々神経質になりすぎているんではないかね。
今の映画はたとえオチがわかったところで面白さがまったく損なわれるようなヤワなものではないと思う。
ケースバイケース、全てとは言わんが(笑)。
この二作も絶対町山の解説を聴いてから行くべきであった。


嗚呼、なんということだ。
今週末から『ダンケルク』『三度目の殺人』『散歩する侵略者』と、興味深い映画が目白押しでではないか(笑)。
今週『関ヶ原』を観ようと思ったが、これはスルーかな。
必須は『ダンケルク』かなあ。
『三度目の殺人』もできれば観たい。
『散歩する侵略者』は興味深いのだが、監督とオイラの相性がいまいちなんだよな(笑)。


先週、朝のニュースでフロイド・シュモー<Floyd Wilfred Schmoe>という人の名を知った。
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アメリカ人で広島の原爆投下に対し、アメリカ大統領に抗議電報を送ったという。
来日し、日本の惨状を目にして、日本人ボランティアとともに被災地に家を建てた人だ。
広島の惨状からすれば1952年までに計20戸程度というのは非常に小さい数だ。
しかしね、この人は本当に何かをせずにはいられなかったんだろうな。
日本人が気を使って建てた住宅に"シュモー"の名をつけようとしたことをシュモー自身は固辞したという。
これがこの人の名が一般化しなかった理由でもある。
それでもシュモーが建てた家に住んだある一家は、住所に必ず「シュモーハウス」と書き加えたという。
なんというか、やはり原爆でも戦争でもアメリカ人の総意と考えるのは間違いだよな。
日本人としても、人間としても見習うべき人がいたんだな、ということを知った。


『スキップ・トレース』
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ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
『関ヶ原』とどっち観ようかと思って迷ったあげくに本作(笑)。
ジャッキー・チェンもジョニー・ノックスビルも大好きだ。
この二人が絡んだらどんな感じになるか、というのが非常に興味深かったのだ。
ただ監督がかつてのスター監督だったレニー・ハーリンというのが懸念される要素だが(笑)。
そもそもジャッキー・チェンの映画を最後に観に行ったのは、大学生の頃の1989年公開の
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『奇蹟/ミラクル 奇蹟』だと思う。
それまでもジャッキーのアクションはいいが内容がペラいと思っていた部分にトドメを刺されてしまったというか(笑)。
とりあえず今後はジャッキーの映画は観なくてもいいかな、と思わせるに十分だったんだと思う。
それでもジャッキーの映画が久しぶり感がしないのは、たまにTVでやっていれば断片的にも観ていたからだと思う。
一方ジョニー・ノックスビルは

『ジャッカス』という徹底的に身体をハリまくったスタント・コメディを仲間で作っていた信頼できるヤツだ(笑)。
ジャッキーとジョニー・ノックスビル。
どちらも身体を使ってエンターテインメントを作り出してきた。
この二人が共演したらどうなんだろう。
どうにもならなかった、と、オイラは思った(笑)。
まずしょうがないけど、オイラの中のジャッキーは件の1989年の『奇蹟/ミラクル 奇蹟』で止まってるわけ(笑)。
で、本作を観ると
「ジャッキー、身体が動かなくなってる」
いや、ジャッキーは御歳63歳。
その年齢で考えれば間違いなくすごいアクションをしてるんだけど、ジャッキーのアクションではなく、普通のスタントがやるアクションになっちゃってる。
これはジャッキーのアクションの衰えもあるかもしれないけど、昔のジャッキーの映画にあったアクションのアイデアがものすごく希薄。
これは監督の演出力のなさだと思う。
往年のジャッキーの映画なら大きなアクションとアクションの間にも小さく気の利いた笑いがとれるようなアクションを入れていた。
例えば本作で言えば川下りのシーンが川の流れに翻弄されてアタフタしている描写しかない。
昔のジャッキーならそんな中でも能動的にアクションのアイデアを出して逼迫したシーンをコミカルに見せることもできていたはずなのだ。
ジャッキーを起用したアクションのアイデアを監督が出せなかったということと、ジャッキーの体術の衰えの結果ではないかと思う。
それとジョニー・ノックスビルとの掛け合いがうまいことハマってないと感じられる。
危険に見えてもアクションの計算と自身の体術によって成り立っていたジャッキーのアクションと、即興的なアクションで笑いをとるジョニー・ノックスビルでは噛み合わない二人なのか。
例えばシーンにロバがいてジョニー・ノックスビルがいたら
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"ジャッカス"だったらタマキンを蹴らせろよ。
そういうのを期待するんだけど、まったくそういうアクションはなし。
ジャッキーとジョニー・ノックスビルのまったりとしたバディ・ムービーというか放浪記というか、アジア紀行というかオデッセイというか(笑)。
う〜ん、これなら『関ヶ原』観とけばよかったか(笑)。
一応観客の笑いは取っていたけど、オイラはちょっと期待はずれだったなあ。
ところで冒頭でジャッキーの先輩が死んじゃって、実はこの件の黒幕として生きていたのが、冒頭ではわからなかったが
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『インファナル・アフェア』のエリック・ツァン。
ちゃんと分かっていれば出オチとして、エリック・ツァンが冒頭で死ぬわけねーよな、と分かってオチがわかってたところだけどめねw。


そんな感じで。

by 16mm | 2017-09-03 21:50 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)