『町山智浩の映画ムダ話52 』『光』『LOGAN/ローガン』『パトリオット・デイ』『22年目の告白―私が殺人犯です―』

先週土曜日、歯の治療。
着けていた歯が取れたのでそれを取り付けてもらう。
いつもの美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらうかわりに、取り付けた歯からはみ出たセメントをとってもらう。
治療後先生から
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3ヶ月待ちで手に入ったLeica M10を触らせてもらう。
実機を触るのは初めてである。
フィルムのLeica M7と同じぐらいの胴体の厚み。
Leicaをフィルム時代から使っている人には慣れた厚みかもしれんが、先生やオイラのように手がデカイと別売りのグリップがないと手持ちしづらいかもしれない。
電子ヴューファインダーも見やすくてピントのヤマも掴みやすい。
これならコンマキューゴーでもピントが合わせやすいだろう。
すんごく羨ましいが100万円近い価格はオイラには現実的に無理である(笑)。


『ザ・ファブル(10)』
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AmazonでKindle版購入。
おそらく3ヶ月おきの単行本発売のサイクル。
次は9月6日であろう。
今から楽しみだ。
雑誌掲載分は毎週立ち読みしていておそらく単行本にして2冊分ぐらいは先行しているのではないだろうか?
上の画像の不細工、というか(笑)、凶相な面構えのキャラクターを本作は実に魅力的に見えるように描いている。
こんな人相の悪い登場人物は普通真っ先に殺られるチンピラ役が普通なんだけど、このキャラクターを主役で面白い漫画を描くというのは作者の力量とともに表現する志みたいなものを感じる。
超凄腕の殺し屋であるファブルが一年殺しをしないで過ごすことで、普通に人間がもつ社会性や常識を身につけるというのがミッション。
当初は殺し以外には繊細な気遣いをしなかったファブルが次第に"普通"というものを自分の中に獲得していく。
人間になろうとしているピノキオみたいなものだろうか。
本巻ではファブルのなんともいえない良いヤツっぷりが描かれ、更に敵である
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このウツボという人間の複雑さ。
"盗人にも三分の理"というが、このウツボの言う事って現代社会の歪みを的確に捉え、その歪みを正すのではなくカネに換える。
相手はモンスター・ペアレンツとその両親に育てられて成人した大きな子供たちだ。
はたから見ればモンペからカネを搾り取れとエールを送りやすいんだが、ウツボのやってることは悪事であるからね。
こういう複雑な敵を相手にファブルがどう対処するのか?
ファブルが直接手を下して殺しをしたらこの漫画終わっちゃうので、そうじゃない対処をするのであろう。
だか非常にたのしみなのだ。


『白竜HADOU 2』
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AmazonでKindle版購入。
掲載誌ではクライマックスに達しているが単行本ではまだまだ当分続く"東都ガス" "東京・築山市場" "豊波移転"
そして
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石原慎太郎、もとい咲山都知事(笑)。
閉塞した現実をせめてファンタジーでは出し抜いた結末を味わいたい。
白竜はそれをヌケヌケとやってくれるところが読んでいて清々とした気分になる。


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町山智浩の音声解説を購入。
『LOGAN/ローガン』を観て世界観的に解りづらいと思ったのはこのウルヴァリンのシリーズをオイラが観ていなかった所為かとおもったら、この映画自体世界観の説明をわかりやすくしていないということらしい。
『X-メン』のなかで描かれる対立軸であるプロフェッサーXとマグニートーはアメリカの公民権運動でのキング牧師とマルコムXであるとか、劇中で描かれる「恵まれし子らの学園」のモデルなども解説されている。
『LOGAN/ローガン』で描かれる世界観がアメリカの現政権であるトランプが支配する暗い未来を暗示しているとか。
そしてローガンの最後のセリフ
"This is what it feels like"
オイラ、コレ英語だったし聴きもらしたというか、日本語訳でもなんて言ってたかおぼえておらん(笑)。
町山のこのセリフの解説を聴いたら泣けてきたよ。
涙出なかったけど(笑)。
Blu-rayでの再見が楽しみである。


『光』
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先週木曜日。
MOVIXさいたま。
遅ればせながらだが、前作の『あん』から俄然注目し始めた河瀬直美監督。
誤解を恐れずにはっきり言ってしまうが、今日本で一番美しい映像を作り出している映画監督が河瀬直美だ
前作の『あん』も映像的にすばらしかったが撮影監督が本作とは同じではない。
ということはこの美しい映像を作り出している要素は河瀬直美の才能や努力や粘りに他ならないということになる。
微動だにしないシャープな瞳のクローズアップ、多彩な色彩の風景の動き、西陽がガラスの風鈴を通して部屋の壁に舞う光、望遠レンズ効果を効果的に使ったクライマックスの波と人物、......etc...
ただ風景の良い場所にいって撮影しました、というレベルではない。
それを更に登場人物たちの心情とリンクする映像になるような準備や創意工夫がカットごとになされていんだと思う。
本作の何十倍も制作費を使った映画であっても本作の映像の美しさの足元にも及ばない。
多くの映画の映像設計が"光源の位置がここでここにガラスがあって鏡があるから光が反射するとこうなる"という現実をトレースしたものに終始しがちである。
それはそれで撮影のライティングの設計なども高度なものであるのは間違いない。
しかし河瀬直美の映像は、それらの自然主義的な発想から何歩も進んで、映像にある光や透明感や透過光などを面白く美しく表現したいという発想で作られている。
それは現実の中に隠れている美しさというものを信じているからに他ならないだろう。
制作費がふんだんにあれば美しい映像が獲得できるというのは幻想だな。
努力と工夫と表現したいイメージと幾ばくかの才能があればお金がなくても美しい映像は獲得できる。
写真を趣味にしているオイラにしてみればものすごく希望が持てる。
努力ぐらいならオイラでもなんとかできそうだ(笑)。
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本作は想像力に関する映画だ。
弱視や眼が見えない人たちの持つ世界観を理解する手助けになる。
眼が見えるオイラが見えない人たちを可哀想だというのは傲慢であるということもわかるが、この社会では見えない人たちはハンデを背負って大変だなという風にも思っている。
本作では見えないことによって強化された想像力というものを非常に肯定的に描いていると思う。
見える人間の代表として水崎綾女がキャスティングされているわけだが、彼女のように大きな瞳を持ってしても全ての事象を見ているわけではない。
弱視の人はこの映画の美しさを映像的に体験できないということの気の毒さというのはある。
が、もしかしたら弱視の人たちは映像以上に美しいものを脳内で像を結んでいるのかもしれないという風にも思うようになれた。


『LOGAN/ローガン』
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ラストのネタバレあります(笑)。
先週金曜日。
109シネマズ菖蒲。
すっげえ面白かった。
実はウルヴァリンが出てきた映画って
2000年の『X-メン』しか観ていない。
マーベルコミックの映画は結構観ている方だが『X-メン』に連なる方はあまり興味がなくて観てなかった。
『X-メン』以外だとマシュー・ヴォーンが監督した『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』になるがこれにウルヴァリンは
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ワンカット一瞬だけ出ていたのを観ただけ(笑)。
その後ウルヴァリンはスピンオフ形式で単独で映画になり、日本を舞台にしたりしていたが、オイラとしてはまったく興味がなかった。
なんというかコスチュームヒーローに今ほど興味が持てなかったというのがあったんだと思う。
で、そんなオイラがどうして今回観ようと思ったかというと
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このウルヴァリンの老成とも言えるヴィジュアルに持って行かれたんだよね。
オイラもこないだ50歳になった所為かもしれんが(笑)この人生の黄昏を意識し始めた時の気分にマッチしたのかもしれん。
決して
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若くてギラギラしているウルヴァリンだったら観たいと思わなかったろう。
ヴィジュアルがそうであるように、本作はX-メン達ミュータントの黄昏を描いている。
もともと老成したジジイみたいだった
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プロフェッサーXも本当にジジイとなりアルツハイマーになってると。
なので彼が持つ強力なテレパシー能力をコントロールできなくなっているわけ(笑)。
言うなれば制御不能な大量破壊兵器になりつつあると(笑)。
この特殊能力を持った人間たち、ミュータントは人間よりもある部分強く特化している存在だ。
しかし、彼らは他の人間たちに比べれば数的に圧倒的なマイノリティであり、迫害される存在でもあるのだ。
これも一種の現代の状況の暗喩であろう。
そんなマイノリティな存在に対して希望をつなぐ物語であり、迫害に対しての戦いを意思表示していると思う。
で、老人たちは次世代の若者たちに強い生き様を残していく。
ほいで、まあ詳しくは言わんけど、最後に十字架が出てくるわけ。
それをラストでちょっと傾きを変えるわけよ(笑)。
もうそのヴィジュアルみたら鳥肌立って号泣ですよ、オイラ。
涙でなかったけど(笑)。
一つの要素から別の意味を引き出す展開というのがオイラはたまらなく好きで、あの福井晴敏の『Twelve Y.O.』のクライマックスのあの展開みたいにね。
とにかく今エンターテインメント作でならイチオシと言っても良いと思います。
オススメである。


『パトリオット・デイ』
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先週金曜日。
109シネマズ菖蒲。
予備知識ない上にこの主演のマーク・ウォールバーグが素行的にというか人間的に好きになれないので(笑)スルーするつもりだったが、監督が『キングダム/見えざる敵』のピーター・バーグなので観に行くことに。
とりあえずシネマ・ポイントが溜まっていたのでそれを使った(笑)。
非常に面白い映画だったと思う。
これはBlu-rayで再見してもいいかな。
前半、無関係に進んでいた複数の登場人物たちのエピソードが終盤に向けて結びついていく。
特に中盤以降は飽きさせない展開。
夜の路上での銃撃戦の音響も良かった。



『22年目の告白―私が殺人犯です―』
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ネタバレありません。
先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
予告編を観て興味をもっていた作品。
本作って入江悠が監督だったとは。
多作な方だし、売れ線の映画も監督してるんだから監督の名前を大きく予告編にいれてもらいたいよな(笑)。
オイラとしては藤原竜也はともかく伊藤英明がキャスティングされた映画を理由なく観ることはないんだから(笑)。
本作、撮影にドローンが多用されている。
ビル街の高所で空撮なんてヘリコプターでも難しいし、クレーンだと更に制約が出てくるところを非常にうまくドローンで撮影しているようだ。
安定性もあるし、ビルの屋上すれすれに動くカメラワークなども可能。
実際カメラはどんなの積んでるんだろうか?
業務用のビデオカメラか、キヤノンのデジイチを動画で使ってるのか?
スティディカム並みの技術革新ではないかね?ドローンでの撮影って。
かなりの安定さがあるようなので空撮ではない地上でのドリーショットでももしかしたら使えるんじゃないかな。
地上すれすれから一気に高所への移動撮影なんかも可能だけど、そうするとライティングが難しくなるかもな。
で、映画だが、なかなかの力作というか面白かったよ
上映始まったばかりだからさすがに顛末を語るのは憚られるのでなにも言わんが(笑)。
さすが入江悠だな。
体験したことがないのでリアリティがあるのかないのかわからないが、復讐の情念というものを描いている。
胸くそが悪いので名前を出さないが一昨年あたりにもいましたな、恥知らずの自己顕示欲の殺人者が本出したり気持ち悪いHP作ったり。
本を出版する人間は事件の真相解明の為とか言ってるけど、嘘っぱちである。
愚かな殺人者という以外になにか解明するべきものがあるのか?
重要なのは無残に殺された人がいるという事実だけだ。
大衆の下衆さを煽って金儲けしたいだけだろ。
本を買うことで殺人者に印税が入るのも気に入らない。
『葛城事件』でもあったが死刑囚やそれに準ずるような人間をちやほやしたり婚姻を結んじゃうような人間ってどういう了見なんだろう。
昔で言えば上祐史浩をちやほやして持ち上げてファンクラブたいに群がってたオネエちゃんたちとか。
キミたちがもちあげているヤツは大量殺人の片棒を担いていた人間かもしれんのだよ。
それによって身内を失った人が多勢いるなかで、そいつをチヤホヤし持ち上げられる自分の心の大きさとか普通の人が見えない特別なものを自分は見る事ができていると思っているのだろか?
自分が特別な愚かな人間であるという認識はできないんだろうな。
閑話休題。
映画はエンターテイメントとしてよくできているし楽しめましたね。
オススメであります。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2017-06-11 23:06 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

閑話

LAMY dialog 3
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50

ほぼ一年ほど使ったLAMY dialog 3
当初文字書き用に使っていたが、今では落書きに使ってる(笑)。
文字も書くけどね、たまに(笑)。
次回写真撮る時には黒バックで撮影してみようかな。


本日日曜日、銭湯にストレッチ、寝湯、檜風呂。
晴れてはいたが妙に風が冷たくて露天での日光浴はとりやめ。


先週土曜日、久々に会社に土曜出勤。


先週は映画も観なければ新たに本も買わなかった(笑)。


映画は『LOGAN/ローガン』『光』を観たい。
『LOGAN/ローガン』はともかく、『光』は地元の映画館でやらないばかりか、大宮の劇場でも1日一回の上映になっちゃってる。
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是非とも観なくては。
写真家の出てくる映画らしいしね。
河瀬直美の監督作だし。


本日日曜日、Biglobeから電話。
料金お安くなるのでNTTフレッツ光からauの光に変えませんか?とのこと。
料金安くなり、スピードも早くなるとのことなので変更することに。
で、この電話、案内の人から電話がかかり、その後その上司の方から電話が来て、更に最終確認の電話がと、計三回の電話対応。
なんでもBiglobeがauに買収されたとかで今回の変更案内らしい。
色々丁寧に説明してくれて、キャッシュバックについての話や電話のオプションについての話。
これ、ウチの両親が聴いたらまったくわかんないだろうな(笑)。
ウチの両親なら散々説明させた挙句に
「よくわかんないから結構です」
という感じになるだろう。
よくわかんないものは断るというのはいいと思うけど、オイラも電話対応しつつ
「めんどくせえな」
と思ったしね。
丁寧に説明してくれて、こちらの疑問点もきちんと応えてくれてるから信用して聞いてたけど。
消費者を守るためというのは非常にわかるんだけど、守られるために消費者も少々の知識と辛抱強さが必要だと感じた。


2017年9月15日発売予定
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いまだに細々とながらロングラン上映中の『この世界の片隅に』のBlu-ray発売の告知がなされた。
メイキングが充実しているのならAmazon版の一番高いBlu-rayを買おうと思う。


今週末は歯のメンテナンス。


今回はこんなところで。

# by 16mm | 2017-06-04 20:16 | 閑話 | Trackback | Comments(2)

『続 数寄です! 2』『アオイホノオ(17)』『クリップオンストロボ 本格ライティング 〜オフカメラストロボ撮影を基礎から学ぶ』『町山智浩の映画ムダ話50 』

なんつーかね、昨今の残業時間について色々文句がある。
国で月の残業時間を80時間に設定されて、それを越えると色々面倒になるらしい。
会社自体が関係各位に文句を言われて頭をさげるのはヒラ社員のオイラにとってみれば1mmも呵責なく
「管理職や会社の取締役が頭下げとけばいいじゃん」
で済むんだが、問題は80時間越えた当事者の社員までが顛末書なるものを提出して会社に咎められるということ。
たかだか2時間越えただけで、しかも時間のない中仕事しての結果だぞ。
昔みたいに、といってもせいぜい10数年前は残業時間に制限がなく、社員もカラ残業やり放題の時とは違う。
その時カラ残してた奴らが揃いも揃ってエラくなって、自分がカラ残してたもんだから他の社員もカラ残してるだろうとの決めつけ。
結局そのバカ役員の想像の範囲でしか社員を管理できないからこういう状態になる。
クソみたいな社会と会社である。


昨日撮影。
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先日購入した"Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS"を実践投入。
事前に扱いの練習はしたがAF時のフォーカス・ポイントの移動で少々もたつく。
作りがタイトな所為かズームリングもフォーカスリングも重め。
これまで単焦点を三脚つけて撮影していた身としては、手持ち撮影でこのレンズがガチガチに詰まった筐体を振り回すのが重く感じた。
しかし、この辺りは使っているうちに慣れるであろう。
問題はこれまでほぼ単焦点での撮影だったので、F値が1.4とか1.2とかコンマキューゴーの明るさに慣れていて、このレンズのF値4という数字がとてつもなく暗い(笑)。
かと言ってこの上のF2.8のレンズだと価格も手持ち撮影としての重さとしても折り合わない。
ただ描写のシャープさや手ブレ補正機能はかなり良好で、今までどんなにガッチリホールドしてもブレ画像を量産していたのが抑えられた。
もっとも手ぶれ補正機能があったとしてもキッチリとレンズとカメラをホールドしなくてはいけないのは言うまでもないんだけど。
現状だとものすごく慎重に構えて15分の1ぐらいを自分の限界値にしておこうかな。


本日日曜日、銭湯に寝湯、ストレッチ、日光浴。
足首のストレッチは先週3回ほど泊まったカプセルホテルの風呂場でやったのでパス。
やりすぎというものがあるわけではないが面倒臭いからである(笑)。


『続 数寄です! 2』
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AmazonでKindle版購入。
本作も本巻をもって終了。
作者が日本の建築様式の数寄屋造りの家を建てつつ、"数奇"を通して能や掛け軸やお茶などについても語られ興味深く読んでいたのだ。
最終巻では作者である山下和美の父親の話も出てきた。
本を溜め込み、捨てられないところなど非常にシンパシーがもてた(笑)。
作家としても山下和美はすげえなと思う。


『アオイホノオ(17)』
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AmazonでKindle版購入。
本巻、主役のホノオくんが周りのキャラクターに翻弄されまくるの巻(笑)。
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津田さんのこの顔好き(笑)。
更に
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地図は読めなくても(笑)場の空気に無神経な男に対してものすごく敏感に繊細に場の空気を読む女性の面目躍如(笑)。
すっきだわ、津田さん。
更に本巻で
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新谷かおるが思いの外いいヤツであったということが分かった(笑)。
そうか。
『ファントム無頼』なんかでもいろいろ苦しめられたのね(笑)。
蛇足だが
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久々に『新吼えろペン』の第1巻を読んでみた。
上のコマの脚本家の福田Uイチローって『変態仮面』の監督にしてTV版『アオイホノオ』の演出をした福田雄一だよな(笑)。
こんな前から関わりがあったのか(笑)。


『クリップオンストロボ 本格ライティング 〜オフカメラストロボ撮影を基礎から学ぶ』
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AmazonでKindle版購入。
Amazonのレビューで高評価だったので購入してみた。
すっげえ良書。
ライティングの本というと、作例があってそれに対してのライトやレフ版の位置を図にしたものが大半で、それはそれでいいんだが、その作例と同じような被写体や撮り方しかできない。
つまり、オイラのようなライティング初心者だとその手の本は他の状況に応用できにくいと感じていた。
で、本書はオイラのような初心者がライティングの初歩の初歩を学びつつ、機材を含めてライティングすることの意味を平易に解説してくれている。
●絞り 被写界深度のコントロール ストロボ光のコントロール
●シャッタースピード 動きのコントロール 環境光のコントロール
こんな感じに知ってって当然のようなことであっても文字で書かれていれば読んで反芻して身になって行く。
その他、ソフトボックスとアンブレラの違いや白レフと銀レフの違いなどもものすごくわかりやす作例が出てる。
ライティングの数やライティングの位置も大事であるが、ライティングというのはなぜ必要なのか?ということが冒頭で宣言されていおり、機材の差や絞りとシャッタースピードなどの制御でどう変わるのかという部分の理屈から入るにはこの上の本であると思う。
特にこの本は本格的な大きいストロボではなく、カメラの上に付ける、いわゆるクリップオンと呼ばれる、ちょっと無理すれば買える程度のストロボ機材をベースに解説されているので自分で検証するにもハードルは低い。
ハードルは低いけど、この本を熟読できて理解できればその上のライティングにも容易に移行できると思われる。
オイラも真剣に熟読するつもりである。
プロではない、アマチュアのカメラマンでライティングに興味のある人は一読をオススメします。


金平守人
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祝ってもろてうれしい。
というわけで、オイラとしてはまったくめでたくないんだが、昨日50歳になっちった(笑)。


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町山智浩の音声解説を購入。
評判の高い本作も観た人によっては「??????」となり、ヘタすると
「わけわかんねー、なので駄作」
などと思われかねん。
もちろん映画には人によって好き嫌いや向き不向きは当然としてある。
しかしね、「わけわかんねーから駄作」というのはあまりにも早計すぎる。
オイラは自分以外に評価する人がいる限り、わけわかんねーのは自分の理解が足りないのだと謙虚に思いたい。
オイラにとっては町山智浩や宇多丸が評価しているものに対して自分がわからないのは理解度がたりないという指針になっている。
なのでこの『メッセージ』というちょっと特異な(『2001年宇宙の旅』や『ブレードランナー』のような名作になるかどうかはもうすこし時が経たんとわからんが)映画を理解するために町山の評論をはじめ様々なブログの解説を読んだりした。
で、この町山智浩の解説を聴いて思ったのだが、本作において理解の難関って"時制"についてのことだと思う。
多くの人間にとっての時間ってのは、暗闇の中を蝋燭を持って進んで行くことだと思う。
進むたびに蝋燭を置いていくので振り返れば自分の来た道筋は蝋燭の光で照らされている。
長く進めば遠くに置いて来た蝋燭は見えにくくなり、中には消えちゃった蝋燭もあろう。
で、未来はといえば蝋燭の光など半径一メートルにも満たないので進んで行かないと全く見えない。
未来は不可視であり過去は忘却の彼方に。
とにかく時間というものはなんとなく時間の進む方向に一直線だと信じ込んでいる。
少なくともオイラは。
その常識に囚われていると『メッセージ』の主人公である言語学者ルイーズ・バンクスが冒頭での娘との関わりが過去のものだと思い込んでしまうのだと思う。
『メッセージ』に出てくる異星人は"時制"のない言葉を使いそれは文字にも現れる。
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墨で吹き出されたような円環のシンボル。
これは言葉の文字ではなく、このシンボル自体が文章になっているのだ。
輪っかなので文字の始まりも終わりもない。
この文字が体現するようにこの異星人は過去・現在・未来を同時に知覚できる
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この人みたいな存在なわけだ(笑)。
"言葉は考え方に影響を与える"というサピア=ウォーフの仮説が本作を理解する上での手がかりの一つになっている。
異星人の言語を理解するうちにルイーズは異星人のもつ力を自分のなかにも内包しはじめる。
その異星人の持つ力は劇中では"武器"という剣呑な言い方になっているけど、異星人が3000年後の自分たちを助けてもらうために地球人を進化させるための"鍵"というかやはり劇中でつかわれたように"ギフト(贈り物)"と解釈するのが正しいと思う。
なので地球人であるルイーズが異星人の力を得て、自分が授かる娘の運命を知っていながら娘を産み育てようとする姿勢はやはり納得しがないものだろう。
だからこそ<おそらくそれが理由で>旦那とも別れることになったんだと思う。
町山の解説はこの運命についてであるとか、子を育てることの幸福についても非常に真摯に語っている。
なんかね、本当にまた本作を観返したくなって来たよ。
町山の解説を聴いたらやっぱり本作は傑作映画なんだと思えて来た。
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町山智浩、最近ネットで「ネタバレ」云々で叩かれまくっているようだ。
オイラは町山はどんな映画でもこと”ネタバレ”に関してはかなり慎重に配慮しているように感じるんだが。
オイラは観る映画を事前に顛末まで調べて観ちゃうことがあるので(笑)別にネタバレに関してはあまり気にしたことがない。
もっとも『シックス・センス』みたいな映画でネタバレしちゃうのは論外だけどさ(笑)。
正直町山の解説を聴いてから『メッセージ』を観てたら、ものすごく腑に落ちて幸せな気分になったんじゃないかなと思うんだけどね。
追記:『メッセージ』のパンフレットを買った。
映画を理解する上でかなりのガイドになると思う。
町山智浩の解説もある。

# by 16mm | 2017-05-28 22:24 | | Trackback | Comments(2)

『メッセージ』

先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
メンテ中の話題は星乃珈琲店。
メンテ後、先生と雑談。
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FUJI FILM instax INSTAX SQUARE SQ 10 を見せてもらう。
通常チェキってシャッターボタン押したら問答無用でプリントされて出てくるんだけど、これは撮影後にプリントするのを選択できる。
背面に液晶モニターが付き、撮影したものがデータとして記録される。
さらに本機ってmicroSDにデータを記録できるんだが、他のカメラで撮影したデータをmicroSDにいれて本機にいれれば、それもプリントできる。
プリンターの代わり。
なんかいろんな意味で興味深い。
データからのプリントなので同じものが何枚もできるしね。
フィルム代が高いというネックはあるんだけど、正方形のフォーマットで撮影できるのは魅力的だ。
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解像度などを気にせずにコントラスト高めの若干チープな感じが実にいいんだと思う。
いずれ購入するつもりである。


ルカーボン
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会社の同僚に教えてもらったサプリメントである。
簡単に言うと"炭"の錠剤とカプセル。
吸着の特性がある炭を飲んで体内で生成される良いものも悪いものも吸着させて排泄してしまおうというものらしい。
能書きはこの商品のサイトにとんでもらって確認してもらいたい。
良い面ばかりでなく、例えば飲んだ薬の成分まで吸収したり、便秘にもなりやすいと。
オイラとしては昼夜食わずの1日一食なので昼飯時に飲もうと思う。
夜は心療内科の薬を飲むからこのサプリは飲めない。
しかし、たまに夜に焼肉なんぞを食うことがあるのでその時は食後にこのサプリを飲むのがいいかもしれない。
サイトで会員になり、とりあえず錠剤とカプセルの両方を買った。
しばらく飲んで様子を見るつもりである。


星乃珈琲店
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友人夫婦に教えてもらった。
高い天井にフカフカの革の椅子。
落ち着いた雰囲気の内装。
ものすごく気に入った。
友人夫婦と行ったのは大宮にある店なのだが、地元から近い久喜にもあるので行ってみたら、大宮店とまったく同じ内装。
とにかく落ち着く。
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Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSSのテストに撮影してみた。
フルーツティーがすごく綺麗であった。
今後入り浸るであろう(笑)。


押し入れ収納
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まだまだ汚い、とお思いでしょうが(笑)これでも自部屋の整理整頓中である(笑)。
押し入れの襖を取り外し、棚を入れて今まで床に散乱していた本を詰め込み始める。
なかなか上手く収まりつつある。
つーかこの整頓作戦で自分の部屋で場所を取っているのは書籍の類ではなく、Blu-rayの類だと言うことが判明(笑)。
結構オイラ、Blu-rayを買ってたんだなあ(笑)。
何故整頓をはじめたかといえば、現状使っている自室の机と椅子がどうにも身体に合わないので替えたい、と。
そのために床がどこにあるかわからんような状態では机も椅子も置く場所がない。
自室に唯一残っていた最後の砦(笑)、押し入れの中にあった段ボールやらなにやらを片っ端から捨ててスペースを作っているのである。
ちなみに現状押し入れの下段だけだが、今後上段も整理していくつもりである。
つーか上段にもスペースをつくらないと汚部屋の散らかりを収納できないのである(笑)。


『ローガン』のモノクロ版
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まだ日本公開前なのにアメリカでは『ローガン』のBlu-ray発売の話。
しかもモノクロ版が同梱されるとか。
このモノクロ版の予告編を観る限り、安直に情報量を目減りさせたような『マッドマックス フューリーロード』のモノクロ版とは違い、非常に諧調豊かな映像のような気がする。
是非とも日本版のBlu-rayにも同梱してもらいたいものである。


『フォトテクニックデジタル 2017年 6月号』
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書店で書籍購入。
"フォトテクニックデジタル"と銘打っていながらAmazonなどで電書をだしてない。
その代わり書籍についているシリアルコードをwebで入力することによって電子版がダウンロードできるようになっている。
オイラのように紙の本はいらなくて、電書だけ欲しい人間としてみればめんどくさいだけである。
紙はいらない。
電書だけで購入したい。
なので本書、比較的女性を扱った写真が多くてオイラ向きにもかかわらず買わなかったのだが、今月号は表紙の画像を撮った"HASEO"なる写真家の写真がオイラ好みなので買ってしまった。
彩度が落とされているようでいてカラフルな印象もある微妙な色彩とトーンがすごくいい。
自分も真似したものである。


『宮崎駿 新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集』
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とうとうきましたか(笑)。
たしか『天空の城ラピュタ』を製作している時に雑誌の企画で宮崎駿と夢枕獏が対談したことがあった。
その時宮崎は夢枕獏に
「映画というのはですね、ほんのひと握りの才能のある人たちが、たくさんの才能のない人たちに我慢する作業なんですよ」
と、言ったらしい。
そう言った一方で、宮崎のような演出や原画をやっている人間がアニメーション制作の主体であると思われることに異を唱え、動画チェックなどの表にでにくい多くの人たちによって成り立っているんだということも講演で語っていた。
さらに宮崎は押井守に作家になるべきではない、ならない方がいいと語りつつ、アニメーションは一人の監督の作家的な意気込みで映画を作るものではなく
「公的な力があると思うんですね。例えば60人、その外側にさらに200人ぐらいの人間が寄ってたかってやる時に、その人間達が全員わかんなくてもいいやという風にね(笑)、作るのは僕があんまり好きじゃないですね」
この言葉は1990年に雑誌で宮崎が語った言葉の抜粋だ。
宮崎駿自身の才能や死に物狂いの努力によって勝ち得た能力に到底及ばないスタッフに憤りつつも、それでも対外的、オイラのようなファンに向けて語る時には、自分はたまたま演出の仕事をして表舞台に立っているが自分の作る作品は多くのスタッフによって支えられている、と真摯に語っていたと思っていた。
......
そう思っていたのはオイラの頭がオメデタイ所為であったのであろうか?
思えば謙虚さと傲慢さを行きつ戻りつしてバランスを取っていたのかもしれない。
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2013年の9月に大々的に記者会見まで開いて引退を宣言。
スタジオジブリの制作部門の解体。
スタジオジブリは宮崎駿と高畑勲の作品を作るためのスタジオであるという建前があったわけで、その支柱である宮崎が引退したらスタジオが解体されるのは自明のことだったろう。
サラリーマンであるところのオイラからすれば、会社が無くなるということの不安はとてつもないことだと思うのだが、個人経営のアニメーター達はそんな不安はないのかしらん?
スタジオ解体ってのはそこで働いていたアニメーターの生活や作品を作り出す場というものを一方的に奪う行為であったという風には思わないのだろうか?
その後元ジブリのスタッフ達は、ある者はフリーのアニメーターで『君の名は。』をはじめとした作品で能力を出し、ある者は自分たちでスタジオを作り
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この夏公開される劇場アニメを制作し、ある者はアニメーターを廃業してカフェの経営をし、またある者は鬼籍に入った。
そんな中で昨年11月のNHKの宮崎駿を追っかけた番組で
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まさかの宮崎駿復帰宣言。
で、つい最近になってスタジオジブリで
"宮崎駿 新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集"
だと。
オイラはこの募集は世間に対して宮崎駿はド素人でもやる気のある人間に対して門戸を開き、育成をするんだというポーズというかアピールでしかないと思ってる。
つまりこんな募集、スタジオジブリは真剣に考えておるまい。
どうせこの手の聞こえのいいものは鈴木敏夫あたりの発案だろう。
愚直で正直なことしか言わない宮崎駿が素人を3年で原画にできるなどとは間違いなく思っていまい。
この"新人スタッフの募集"なるものは、大々的に引退した宮崎が引退撤回を世間に納得させる理由の一つにするためにに後進を育てるためという大義名分でっちあげたにすぎない。
スタジオジブリの出した雇用条件に
"勤務時間10時~19時(休憩1時間含む) 残業有
休日休暇週休2日制 ※ただし制作スケジュールにより変更有り。
夏季休暇、年末年始休暇、有給休暇制度"
とか書いてあるけど絶対嘘。
映画制作中に有給どころか病気で休むことすら許さないどころか、東日本大震災の時など東北出身のスタッフが一時帰郷することも宮崎駿は許さなかったのだ。
ここは正直に
「スタジオジブリの休日休暇の扱いは宮崎駿の胸先三寸のブラック企業です」
と正直に書くべきだ。
以前
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『メアリと魔女の花』制作中のスタジオに宮崎駿が訪れ
「安心した。ココ(ポノック)が元気なかったら、アニメーションは終わりだもんな」
と、激励したっていうけどさ、これって『メアリと魔女の花』の制作が終わったら宮崎自身の長編をやってくれよなという虫のいいデモンストレーションでしょう。
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"「こいつにやらせてみたい」っていう人間は一人もいなくなった"
なんて言ってるくせにさ、白々しいよな。
スタジオジブリの募集の前段に
"(前略)昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました。ここに至り、宮崎監督は「引退撤回」を決断し、長編アニメーション映画の制作を決めました。(後略)"
って、まったく意味がわからん。
真摯な宮崎駿を信じるなら、昔からの大切な仲間を亡くしたなら、それはもう全盛期のクオリティを出せないということに他ならず、仲間を亡くしたことで宮崎が引退を撤回して長編映画を作る理由にはなっていない。
さんざっぱら自分以外のスタッフを持ち上げていながら、そのスタッフが亡くなっても変わらず作れるという無神経さ。
以前、"宮崎ブランド"なる言葉に敏感に反応して否定していたはずなのに、これは明らかに自分の名前なら映画を作れるという宮崎自身が唾棄していたであろう立場を平気で利用している風にしか思えん。
解体してアニメーターを寄せ集めて作る宮崎駿の新作はもはや「ジブリアニメ」とは言えない
"宮崎駿アニメ"だろ。
そんなわけで、オイラはもう絶対宮崎の新作は観るつもりはない。


『メッセージ』
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ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
まず本作を観るにあたって絶対にiMaxで観るぞと意気込んでいたら、iMax上映なしだと(笑)。
なんだって(笑)。
本作をiMaxで上映しないでなにを上映してるんだ?と思ったら
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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』だと(笑)。
いや、半笑いになることはない。
この映画の前作を観に行って、オイラはまったくノれなかったのだ(笑)。
町山智浩や宇多丸が絶賛していても自分に合わない作品もあるものだな(笑)。
まあそれはそれとして、『メッセージ』を観に行った。
これは昨年から町山智浩が絶賛していたSF映画。
しかも監督がドゥニ・ヴィルヌーヴ。
昨年のオイラのベスト映画の一つであった
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『ボーダーライン』の監督にして、今年の年末に公開される
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『ブレードランナー 2049』の監督だ。
否が応でもアドレナリン出まくりで期待しまくりである(笑)。
この監督が決めてるのかどうかわからんが、女優のチョイスがオイラ好み(笑)。
『ボーダーライン』のエミリー・ブラントに『ブレードランナー 2049』の
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アナ・デ・アルマス。
で、本作の
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エイミー・アダムス。
エイミー・アダムスいいなあ。
知性と母性と勇気を体現した女性を見事に演じていた。
男の俳優だと
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ジェレミー・レナーと
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フォレスト・ウィテカー。
物語るという意味では完璧な布陣ではないだろうか。
で、本作の感想であるが、ちょっともう一度観ないとわかりません(笑)。
観終わった後で町山智浩の解説やその他のブログの解説を読んで、オイラ結構トンチンカンな理解を本作でしていたのが露見(笑)。
それは何かと言うと、半分ネタバレなのだが、本作でフラッシュバックされるエイミー・アダムス演じる言語学者のルイーズ・バンクスと娘の関係って過去の出来事だと思ったわけ。
過去に娘との悲しい出来事があって、という前提だと思ったら、これって未来の出来事だったというね(笑)。
オイラ、とんでもない思い違いをしていたわけよ(笑)。
で、この辺りをきちんと理解していない状態だと、なんか普通のメロドラマっぽい気がして、押井守も絶賛していたようなSFだとは思えなかった。
ただ、本作の解説を読み、再見してもう一度自分なりに咀嚼したら、間違いなく傑作映画だと認識できる予感がする。
とにかくね、"習得した言語によって思考が変わる(サピア=ウォーフの仮説)" "表意文字" "時制が存在しない" "フェルマーの最小時間の原理"と、これらを頭にいれてもう一度観たいと思うんだよ。
異星人が
「武器を与える」
という言葉の解釈で世界がのっぴきならない方向に行く。
しかしね、言葉での”武器”ってさ鉄砲だとかミサイルって意味ももちろんあるけど、「女の武器を使う」って時に使われる"武器"という言葉もあるわけじゃん。
その「女の武器」ってのは言うまでもなく鉄砲やミサイルなどではなく、俗に言うセクシャルな部分で男を籠絡すると言う意味でつかわれる。
鉄砲に対する"武器"と女の”武器”という時の意味の違いによる判断は会話の中などの文脈で識別されるものだ。
本作における異星人から与えられる"武器"というのは、今までに人間が持ち得なかった特性を、これによって人間の進化がはじまるかもしれない、それを指している。
そしてそれは遠い未来に異星人との共生につながる希望の武器になる。
オイラはネタバレをしても別に目くじらは立てない。
むしろ映画を比較的正しく理解したいと思ってるので事前情報を入れることにはあまり躊躇はしない。
なのでオイラとしては事前に町山智浩の解説は読んどきゃよかったとと思うのである。
Blu-rayでの再見が楽しみである。
オススメである。


今週末は撮影なのだが、本業が色々と火を吹いておる(笑)。
大丈夫だろうか(笑)。

# by 16mm | 2017-05-21 21:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『スプリット』

LAMY dialog 3
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50


先週土曜日、心療内科。
担当医が代わっての最初。
若い医師だった。
オイラとしてはほぼ薬で症状が治まっているのでカウンセリングは特に必要ない。
ほぼ1分ぐらいで診察終了。
まあこんなものでしょう。


本日日曜日、銭湯、ストレッチ、寝湯、曇り空の下日光浴(笑)。


『ブレードランナー2049』予告編第2弾

先週の月曜日、日本時間だと火曜日の朝方だったと思うけど、『ブレードランナー2049』予告編第2弾が公開された。
日本語訳の入ったバージョンでいくつか種類がある。
訳も微妙に違っていてる。
さらに使われている映像も微妙に違う。
なんかビニールのチューブから吐き出されたヒトガタのカットで、吐き出されてすぐにカットが切り替わるバージョンと、吐き出されてからスルスルとビニールが上に上がって行くバージョンがあるようだ。
それはそれとして、まあ期待だけは煽りつつ内容は皆目分からないようになってますな(笑)。
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押井守が言うように、今から35年前に公開された『ブレードランナー』はその世界観だけで映画を作り上げ、その圧倒的なヴィジュアルは今なおあらゆる分野に影響を与え続けている。
いかにストーリーが雑で、俳優の演技が微妙で、俳優の顔と配役の顔が違う、なんていう穴だらけの映画であるのに。
『2001年宇宙の旅』が完全に完璧な映像を作り出していないのと同じように、映画が観る者を惹きつけるのに完璧である必要がないということを思い知らせた映画が『ブレードランナー』だったのだ。
押井の言葉を引用すれば『ブレードランナー』は明らかに映画を"発明"したんだと言える。
しかしね、それは35年前の映画だからね。
上の画像のようにホログラムの広告なんていうのは先日公開されたルパート・サンダース監督の『ゴースト・イン・ザ・シェル』でも出て来てた。
つまりなんだか今更感が否めないんだよね。
期待しつつも35年前の前作のようにヴィジュアルで圧倒されるなんてことはひとまずなさそうなのかねえ。
そうそう『ブレードランナー』のような発明はされないだろうし。
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それでもこのライアン・ゴズリング演じる"K"のこのなんとも言えない表情が、この表情の意味を知らないで死ねないなと(笑)思う次第。


『ブラックジャックによろしく1』
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AmazonでKindle版。
紙の本ですでに購入して読んでいるのだが、Kindle版がたまたま0円だったので。
全体を通して面白い漫画であったが、オイラはこの一巻の第一話で心を持って行かれた。
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連載時に読んだ時も思ったんだが、なんて力強いんだろう。
今読んでもそう思う。
オイラにとって『ブラックジャックによろしく』、というか、佐藤秀峰ってコレなんだよね。
これがあったからこそ、今でも佐藤秀峰が好きなんだなあ。


『海猿』全12巻
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AmazonでKindle版購入。
本作も何度も読んだ作品。
『ブラックジャックによろしく1』が無料だったもんで、なんか描いた人に申し訳ない気持ちがして(笑)一気に全巻購入。
本作の後半、作者の佐藤は小学館の編集者とモメて終わらせたくても終われない状況だったと。
要するに死者の数のインフレが起こり、前回死者が10人だったら次は20人と、つまり主人公たちが関わる状況を話しを続ける限り大きくしていかなければならないということになっていた。
それでも最後の航空機事故の話は非常に良かった。
あの旅客機の機長のような人間になろうと思う勇気が欲しいと切に思った。
考えて見たら生きることや生かすことが勝利で、死ぬことが負けなのだとしたら、人間に限らず全ての生物は負けることを運命付けられている。
誰にでも死はやってくるからね。
だから勝負事だとしたらまったく勝ち目のないものなのだ。
医者にしても海上保安官にしても、死にかけている人間を生かすことを目的としている。
佐藤秀峰は死に抗うということに人間の本質を見てるのだと思う。
そして、その中で生き残った人間は死ぬことを許されない。
生きてどんなに辛い目にあおうと自分から死を選ぶことは、生きていたいと望みつつ死んでいった者に対する冒涜なのだ。
佐藤秀峰は死を甘美なものとして肯定せず、死んでいった者たちのために、自分のためではなく、生きなくてはならない。
それこそが強さだなと感じる。
ところで、
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本作のヒロインである"黒パンツ"の美晴ちゃんであるが、どう考えてもビッチにしか見えなかった(笑)。
婚約者がいるにもかかわらず主人公の仙崎と恋仲になる。
その婚約者の男が良いヤツだったりするので余計に「なんで?」な感じになるんだが。
まあ、女性としては線の細い元婚約者よりも生命力に溢れた仙崎の遺伝子を残したいという自然な考えなのかな、と思ったりして。
女性が子を産むというのも戦いのための準備という風にも考えられるから、本作のヒロインとしては妥当なのかな、と。
うがちすぎかもしれんが(笑)。


『ザ・ファブル』
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本作が講談社漫画賞一般部門受賞、だからということではないが(笑)、電書で既刊分を再読。
佐藤秀峰によればこの漫画賞も出来レースらしいけど(笑)、それでもこの本作の面白さは変わらない。


Twitterで見た。
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『サザエさん うちあけ話』が電書化されないものだろうか。
してほしいなあ。


『スプリット』
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ネタバレ多少あります(笑)。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
町山智浩が『美女と野獣』の音声解説で本作を多少絡めて紹介していたので興味を持った。
なんてったって本作の監督は
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M・ナイト・シャマラン(笑)。
この名前を書くと半笑いになってしまう(笑)。
多くの人がそうであるようにオイラもシャマランの
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『シックス・センス』でドギモを抜かれちゃった口で(笑)。
とにかくすげえと思ったのよ。
で、次作の
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『アンブレイカブル』で
「?????」
となり(笑)。
この時までは理解できないオイラが悪いのだろうと思い込み、さらに次作を期待したのよ。
で、次作が
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『サイン』で
「はああああああああ??????????」
となり、いや、これは本格的にシャマランは事故物件なのかもしれんと思い、これ以降は劇場に足を運ぶことはなくなった。
次作の『ヴィレッジ』はwowowで観たんだが、まあ劇場どころかTVでも観るんじゃなかったと思い、それ以降本作『スプリット』までスルーしてきた。
それでもシャマランは割と定期的に映画を撮ってはきていたんだが、世間的な評価として新作映画であっても"M・ナイト・シャマラン監督作"という宣伝文で推されることがなく、むしろシャマランの名前が前面に出ちゃうと客足がのびないという風にも思われたんだろうな(笑)。
で、本作の『スプリット』である。
とりあえず町山智浩が推薦していたから観たようなもの。
で町山の音声解説によると『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』のどれかの作品とリンクしてますとのことだった。
それならまがいなりにも一度は観ている作品なのでとりあえず劇場に足を運んだのよ。
”Holy shit!”
いやいや、これって劇中のセリフでもあるんだけど、まさにオイラ映画館の暗闇でシャウトしちゃいそうになりましたよ(笑)。
こういうことか、こういうことでしたか(笑)。
いや、実は飯食った後だったせいもあって上映中断続的に気絶していたんだが(笑)。
クライマックスでアクションはあるものの、基本会話劇なんだよね。
それがなんともかったるくてね(笑)。
なのでまあ本作を厳密な意味で面白いだのつまらないだの語れないのだが、それでもまあつまんなかったかな(笑)。
で、最後の最後で出たんですよ、リンクが(笑)。
それを観て
”Holy shit!”
アレですよアレ。
あの方が最後に出てきてリンク先の人物の名前をつぶやくですよ(笑)。
あの方が出て最後の最後で目が覚めました(笑)。
ま、というわけで、オイラにとってはもうM・ナイト・シャマランはいいかな、とダメ押しされた作品でした。


今週末は歯のメンテナンス。
それといよいよ『メッセージ』の上映開始である。

# by 16mm | 2017-05-14 22:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

2017年第2回更新のお知らせ

本日メインHPにて"La La Land"をUPしました。
お暇な方、ご覧いただければ幸いです。

また今回オイラにしてみたら少々エロティックな要素がありますのでご注意ください。

今回のUPからHTMLでの公開となってます。
なのでスマホなんかでも見れます。

よろしくお願いいたします。

# by 16mm | 2017-05-07 22:12 | メインHPと更新のお知らせ | Trackback | Comments(2)

『美女と野獣』

扇子
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扇子を貰った。
この扇子に付いている
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紐がパッと見だと黒色にしか見えなかったんだが、撮影するにあたりマクロレンズを使いライティングしてみたら
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こんなに美しくも複雑なディティールが出てきた。
よく見れば黒一色だと思っていたけど微妙に茶色い色彩も眼に引っかかってくる。
久々に"神は細部に宿る"って言葉を思い出した。
これは丹念に丁寧に細かいところまで手を抜かずに仕事をする事を肯定するための言葉ではあるけど、それと同時にその仕事の結果を受け取る側の見る目も問われるな。
どんな仕事もまずそれを肯定的に見る事でその仕事をした人間の神経の使い方を感じられれば貰ったもの以上の感動がえられるもんだ。
chataさん、れももさん、ありがとうございました。
(α7R ILCE-7R Makro Planar T* 2/50 ZF.2)


先々週の事であるが、どうにも手足が怠くて、試しにといつも行ってる銭湯のマッサージを受けてみた。
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韓国人のおばさんがゴリゴリと体全体を揉みほぐしてくれる。
たまに明らかに骨の上をゴリゴリされて痛い思いもしたが、90分5800円、結構気持ちよかった。
手足の怠さはその日は取れなかったのだが、次の日はかなり改善されていた。
その代わり尻周りがどうにも筋肉痛になっていたが(笑)。
まあマッサージ師の常套句とは思うがやたら
「あなた、カラダ、カタイよ」
と言われていた。
首回りのストレッチはやってるつもりでいたが、それでもプロにマッサージしてもらう方が的確だなと思った。
今度は別のマッサージ店に行ってみよう。


自宅の机作業で長く座ってられないのはオイラの怠惰や怠け癖や飽きっぽさなんかもあるんだろうけど、それと同時に椅子だとか机が微妙に体に合ってないからのような気がする。
真剣に机、椅子を変える事を検討しよう。
立って作業できるようにするのも良いかもしれん。
そのためには部屋の整理をしなければならず、それが一番のハードルだと思う(笑)。


先週行きつけのカメラ店に注文していたVario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSSが届いた。
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(α7R ILCE-7R PC Micro NIKKOR85mm f/2.8D)

保護フィルターまで"T*"マークのついたツァイス製である(笑)。
久々のオートフォーカスのレンズ。
サブ的な撮影(メインはあくまでも三脚にカメラを据えてマニュアルフォーカスで撮影する)で手持ちで撮影するときに使うためのものだが、さすがレンズギッシリなツァイス、そこそこな重さ感。
まあ広角域だしAFだしレンズ内に手ブレ補正もついてるし。
ガッチリとホールドして構えればブレもピンボケもさほどないかもしれないと楽観している。
16mm-35mmのズームレンズだから、やっとオイラのハンドルネームの"16mm"と同じ焦点距離のレンズが常用できるわけだが、オイラのハンドルネームの"16mm"はあくまでも
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Contax G mountの悪魔の瞳(笑)、16mm f/8 Carl Zeiss Hologon T* Lensの事なので今まで以上にこのレンズを使えるのを待つのである。
Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSSは今月末に本番撮影投入予定。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
ほぼひと月ぶりなので虫歯がないか丹念に見られる(笑)。
なかったようなので舌打ちされる(笑)。
星乃珈琲店の話をした。
メンテ後、先生と雑談。
ライカM10がまだ来ない話とSONY α9の話を少々。
時間がおしちゃった所為か、治療代をタダにしてもらった。
うれしいやら申し訳ないやら。


本日日曜日、銭湯にストレッチ、寝湯、日光浴。


『海街diary 8 恋と巡礼』
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AmazonでKindle版購入。
掲載誌を立ち読みでちょこちょこ読んではいたが待望の新刊である。
姉妹たちがそれぞれの道を歩み始めようとする雰囲気が加速。
クライマックスへ(まだまた続くと思うけど)向けて否が応でも期待は高まる。
ところでこれは女性作家の特性かもしれんが、登場人物たちの関係、例えば次女の恋人の妹が四女の友達だとか、長女の仕事の元先輩の甥が次女の元カレ、だとか。
なんというか相互関係にかならず身内感が入るんだよね。
自分に関係する人間はどこかで身内と繋がっているという、ある種のロマンチックな運命論とどもいうのか。
女性の人間関係の理想なのかしらん?
人間関係が全く繋がりのないものよりも、自分の身内の知り合いだった人間と関係を結ぶことに運命的な必然を感じるというか。
男の作家、というか男にはそういう感覚が希薄だと思うので、女性特有の感覚なのかなとも思う。


『あしたのジョーに憧れて(3)』
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AmazonでKindle版購入。
本巻で最終巻。
漫画の力を信じている人間達の熱さ。
ちばてつや のアシスタントをする上でのテクニカルな要素や考え方が描かれていて興味深かった。
同時にちばてつや の人間的な大きさというのも感じられた。
ちばてつや ってやっぱスゲえ。


『青春少年マガジン1978~1983』
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AmazonでKindle版購入。
紙の本ですでに持っていたんだけど購入。
読んでていつも思うのだが、作者の小林まことって画の巧さにしても優秀なストーリーテラーとしても、もっともっと評価されて良いと思う。
どれぐらい評価されても良いかというと、世間的評価基準で言えば浦沢直樹なみに。
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例えば上の画って写真のトレースだと思うんだけど、濃淡にあわせてスクリーントーンの張り分けや切ったり削ったりをしてる。
写真トレースによる背景画ってお手軽な方法のようで結構手間かかると思うんだよね。
構図に合わせた写真であるのはもちろんのこと、写真の情報量をすべてペンで再現するなんてことは不可能なので、どの情報を書き込んでどこを捨てるかという判断力が必要。
更に小林まことのこのトレースでいえば、どこを黒く潰して中間調はスクリーントーンの何番でどこをハイライトとして飛ばすか、という設計も必要なんだ。
それよりなにより
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ペン画のキャラクターとのマッチングも良い。
この作品自体は10年ぐらい前のものだけど、この作者の画は今でも進化し続けて巧い画みせてくれている。


『漫画家、パーキンソン病になる。』
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AmazonでKindle版購入。
オイラの叔母の一人がパーキンソン病を患っている。
本書を読んでもこの病がとんでもなく難病であるということがわかる。
患っている人も気の毒だが、それをサポートする身内も結構疲弊するものだ。
本書でもこの病に対する対処法が描かれているが、叔母のように何年も患っていればこの手の知識や治療は(可能なら)しているだろう。
パーキンソン病を患っている人に気の毒だとか可哀想だとかしか思うことができず、つくづくオイラは無力だ。
せめてこの病の知識ぐらいは知っておきたい。


『藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道』
『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 名作秘話編』
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AmazonでKindle版購入。
『藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道』は紙の本が出てからずっと電書になるまで待ち続けた。
結局紙の本が出てから一年半ぐらい待ち続けたかな(笑)。
待ってた根拠は本書の作者の他の作品が電書になていたので、「ならないはずがない」という(笑)。
『〜名作秘話編』はつい最近紙の本が出てすぐに電書がでた。
『藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道』はそれと同じタイミングでの電書化であろう。
藤子不二雄ファンであったオイラにとっては非常に興味のある内容だった。
オイラのようなオタクからすると、漫画家は芸術家であり、アシスタントに手伝ってもらいつつも、基本的に漫画家が全部をコントロールして好きなものを好きなように描くものだ、という風に思っていた。
が、このような考えって実は結構最近の考えではないのか、ということを本書を読んで思った。
本書によれば色ぬりを藤子不二雄がやらないのは当たり前。
キャラクターも普通にアシスタントに描かせる。
それからびっくり仰天なのが
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出版社編集者の生原稿紛失や生原稿を勝手に切り刻んだり(笑)。
昨今の出版社の原稿紛失で裁判沙汰とは大違い。
漫画家も編集者も雑誌に載ったら生原稿に価値があるなんて思ってなかったんだろうね。
この藤子不二雄世代の他の漫画家達もそうなのかもしれんが、漫画を描くということは芸術とか云々ではなく、すでに工業製品的なもので、金を稼ぐための仕事という位置付け以上のものには考えてなかったのかもしれん。
オイラのようなオタクが
「くしゃくしゃになったものでもいいから藤子不二雄の生原稿の描き損じでも欲しい」
という考えが過去の漫画家と編集の牧歌的なやりとりを終わらせたのかもね。
今だったら漫画家の生原稿を編集者が無くしたり汚したりしようもんなら、大ブーイングだろうね。
オイラも絶対親指下げて批判するだろうけど。
本宮ひろ志がキャラクターの眼だけ描いて後は大量のアシスタントに描かせるというのを半笑いで揶揄的に思ってきたが、程度はどうあれ藤子不二雄世代もそう思っていたんだろうな。
漫画は売れてなんぼ、稼いでなんぼ。
そういう意味では今の漫画家全般よりも昔の漫画家の方が大人だったような気がする。


『打ち切り漫画家(28歳)、パパになる。』
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AmazonでKindle版購入。
予備知識なしで読んで見た本。
面白かった。
このような半ドキュメントというか半ノンフィクション的な生活漫画は結構あって<明らかに地雷っぽい作品は避けてるが>それがい意外と面白い作品が多かったりする。
本作も画が上手くて、何と言っても奥さんが魅力的。
この手のネタで誰もが面白いものを描けるとは言わないが、家族をネタにするという責任感みたいなものが面白描かねばというものになっているのかもしれない。


『勝つために戦え! 監督稼業めった斬り』
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AmazonでKindle版購入。
すでに紙の本ではもっているのだが購入。
押井守のこの手の能書きを語る本は全部電書化してくれないものだろうか。
押井の能書きに
「偉そうに」
と思うことも多々あるのだが(笑)それでもその屁理屈は自分のような立場の人間には有効活用できるようなことが多いのだ。
例えば会社の上司に対する能書きとかね。


『日本カメラ 2017年 05 月号 』
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書店で書籍購入。
久々のカメラ雑誌購入。
記事で"最新カメラを超便利にカスタマイズ 写真家たちの“決め設定"はコレだ! "に興味が湧いての購入。
この中で魚住誠一のSONYミラーレス機での半AF半MF的な使い方について。
使い方を知りたかったというよりも、ミラーレス機でオイラもMFで使っているのでその使い方に間違いがないか?という確認がしたかった。
つい先日AFズームレンズを購入したので、それを使う時はDMFを使うわけなのだが、本番で操作系でどうもたつくのかは実地で覚えるほかないよな。
その他写真はサトウヒトミと稲垣徳文のがよかったかな。


『芸術新潮 2017年 05 月号』
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書店で書籍購入。
大友克洋だから買ったようなもんだけど、ブリューゲル《バベルの塔》の部分拡大の図版があり、塔にものすごく細かく人間が画かれているのを初めて知った。
これって本物を見るかしないとわかんないよね。
小さく全体を印刷したような図版ではわかんないだろうな。
なんてったって塔の建設途中でセメントを被っちゃった(笑)人たちまで描いているんだから(笑)。
本物を虫眼鏡で丹念に見たら楽しかろうなと思った。
で、その大友が描いたバベルなんだが
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上の画像はネットで見つけたもので、おそらくおそらく作品の品質の最終盤であろうと思うのだが、芸術新潮誌に載ってたバージョンは内部部分の明暗差が足りなくてただ貼り付けました的なものに見え、正直「なんじゃコリャ ひでえな」と思った。
要するに雑誌に載ったのは最終盤の前ということなんだろうけどね。
これなら堂々としたもんだと感心するんだが。
これって大友が全部描いたんだと思ったら、大友が描いたのはくり抜かれた部分だけ。
それをオリジナルのブリューゲルの《バベルの塔》にコンピューターで合成しつつ着色をしたものだと。
う〜ん。
まあ大友克洋だから許されるとはいえねえ、勝手に作品に手を入れられたブリューゲルさんはどう思ってるんだか。
やるんだったらオリジナルに手を入れるなんてある種の愚行をせずに、全部自分で描くべきだったんじゃないかな。
時間がなかったということいってたけどさ、世界的に有名なこの作品に手を入れるというのは"敬意"という部分でどうも納得できないんだよね。


『Cut 2017年 05 月号』
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書店で書籍購入。
久々に購入。
監督と主演俳優の対談特集。
過去の対談記事を引っ張り出して掲載していると思われる。
レオナルド・ディカプリオ×マーティン・スコセッシ。
ブラッド・ピット×デヴィッド・フィンチャー
ユマ・サーマン×クエンティン・タランティーノ
最近作だと
『メッセージ』のエイミー・アダムス/ドゥニ・ヴィルヌーヴのそれぞれ1ページづつのインタビュー記事。


『美女と野獣』
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ネタバレあります。
先週月曜日、109シネマズ菖蒲。
字幕 3D IMAX
作品が作品だけに、劇場ははっきり女性が多い。
はっきり言って周りが女性だらけだと落ち着かない(笑)。
クエンティン・タランティーノの作品では考えられない客の構成である(笑)。
まず本作、キャストが豪華だった。
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スタンリー・トゥッチが出てるがな。
スタンリー・トゥッチと言えば
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『ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方』でイケメンすぎるスタンリー・キューブリックを演じた。
で本作でのスタンリー・トゥッチの役どころは
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チェンバロ(笑)。
いやチェンバロにされちゃった人の役なんだが中の人は
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コレ(笑)。
念のために言うが、↑もスタンリー・トゥッチだよ(笑)。
とんでもないカメレオン俳優っぷりである。
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更に時計にされちゃったのが
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イアン・マッケランだと(笑)。
いやはやスゲえ布陣だわい。
その他有名俳優が色々出ている。
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これがユアン<オビ・ワン>マクレガーだと(笑)。
俳優も映像も演出もリッチ。
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オオカミの描写なんかもやっぱすげえ。
静止画で観ちゃうとCGっぽいけど。
まあ大満足......とはならなかった(笑)。
根本的な問題だが物語そのものがオイラは受け付けない。
これはもう趣味の問題だと思う。
致命的にダメだと思ったのが
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主人公の一人であるベル。
エマ・ワトソンではない。
彼女は好演していたと思う。
このベルがさ、バカっていうよりも愚かなんだよね。
中盤でベルの父親が気狂い扱いされてそれを助けに行くところ。
野獣とベルが打ち解けて
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ダンスまでするようになったと。
で、ベルのバカ親父を救うために野獣の元から去ろうと。
で、野獣は健気にも自分を忘れないようにと
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自分が映る魔法の鏡をベルに託すわけ。
ベルはそれを持って父親がいるところに向かう。
「野獣がぁ」
とか言って気狂い扱いされている父親のために村人達に魔法の鏡で野獣を見せる。
「野獣はいるのよ」
と村人達に言うベル。
いきなり魔法の鏡に野獣。
普通の人間ならそれが実在するとわかったらパニックになるよ。
しかもベル、野獣って呼んでんの。
まあ原作がそうだからと言ってしまえばそうなんだけど、打ち解けたら名前を教えあうだろう。
好意を持った相手に「野獣」はないだろう。
あの野獣になった王子の名前がなんだったか忘れちゃったけど、シャルルとかさ、せめて人間の名前で呼んだら「野獣を殺せ」的な騒ぎにはならない。
村人達の蜂起はガストンって悪役の男の先導もあるけど、原因の半分以上はベルの不用意さだと思う。
「野獣」って言ったらそれを知らない人からすればイメージがプラスになりようがないのにさ、愚かすぎるだろう。
クライマックスで魔法がとけて、時計、ポット、カップ、などが人に戻り、野獣も美形な人間に戻るわけ。
昔、宮崎駿が『もののけ姫』の絵本を描いたんだよね。
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絵本というかイメージボードをつなぎ合わせて絵本の体裁にしたもので、映画版の『もののけ姫』とは全く違う。
どちらかというと舞台を日本の戦国時代に移した『美女と野獣』なんだけど。
もののけ に嫁に出された武将の娘との物語だ。
その物語の中で娘は もののけ が元は人間だったということを知る。
だけど物語の最後は人間に戻らない もののけ と一緒に娘は去って行くんだよね。
宮崎駿が言ってたんだけど、娘はもののけが人間だから好きになったんではないんだ、ということを言っていた。
これってオイラを含めた男の願望、ブサイクでも好きになってくれる女の子はいる筈ってことだよな。
だからオイラは宮崎駿の『美女と野獣』が腑に落ちたんだと思う。
そういうことが頭にあった所為か、この『美女と野獣』で最後に野獣が人間に戻るという部分がやはり気に入らない。
時計とかカップは人間に戻っても良いと思う。
だけどさ、野獣は人間に戻って欲しくなかったな。
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実際劇中でも「見た目で判断するな」ってなセリフがあったりするわけよ。
クライマックスでベルの村人達も魔法が解けた城と王子に対してはかなり友好的にニコやかに交流していく。
これってどんなに心優しい魂があったとしても見た目が野獣だと結局友好的にならないということか。
オイラはそういう風にこのエンディングをとらえた。
人間って現金なもんだな。
そして
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人間に戻った王子がオイラから見て(笑)チャラ男にしか見えん(笑)。
見慣れちゃった所為か
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野獣の顔立ちの方が品があるように見えるのはブサイクを50年やってるオイラの贔屓眼か(笑)。
女性って子を産む機会があるわけなので、その機会に人間かどうかわからんような得体の知れない種は欲しくない、ということなのだろうか?
たまたまイケメンの王子戻ったけど、私は彼がブサイクな野獣だった頃の優しさを知っていたから元々彼がすきだったのよ......という本当は面食いなんだけどということを公言したくない女性の心理なのかしらん?
いや、すまん。
これはオイラの思い込みである(笑)。
本作って女性というか女性的なるものを持ってる人に激しく肯定的に反応するような物語なのかも知れない。
まあつまり結論としてオイラは『美女と野獣』は宮崎駿版が好きだ、ということでよろしく(笑)。


『町山智浩の映画ムダ話48 』
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町山智浩の音声解説を購入。
ビル・コンドン監督『美女と野獣』について。
本作の関係を夫婦間の例えで解説。
どんなに仲の良い夫婦であっても聞いちゃいけない話してはいけないことというものが存在する。
なんでもオープンに話してますなんてのは理想であって、ほぼ現実ではない。
多くの人はその理想を絶対的だと思っちゃうところが問題なんだよね。
『美女と野獣』の劇中で東の塔には行くなという部分ね。
1947年版もそうだし本作もそうだが、監督がゲイであるという部分で言えば、やはり女性的なるものに反応するような物語なのかもしれない。


今週末は心療内科。

# by 16mm | 2017-05-07 21:49 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『無限の住人』『3月のライオン 後編』

『無限の住人』
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ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
観てきた映画の感想を書く前に、自分なりに原作コミックの方についての覚書を書いておく。
原作コミック『無限の住人』は原作者の沙村広明のデビュー作。
1993年のアフタヌーン四季賞の四季大賞を受賞したのが『無限の住人』。
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この受賞作は読み切りとして掲載された後、連載となった。
オイラはこれを掲載時に読んでおらず、単行本になってから読んだのだが、上の画像の画は四季大賞受賞の記事で見てはいたのだ。
言うまでもなく無茶苦茶な激ウマな画ということはこの画一つでわかったが、それよりも明らかに鉛筆で描いているのがわかり、いよいよ漫画はペンで描かなければならないという箍がはずれたのだなという、表現の拡大を感じ入った。
ま、しかし、鉛筆で上手く描くというのは結構なハードルの高さであるということも認識していた。
この沙村広明のデビュー作が1993年から2012年の約二十年に渡り掲載され続け、物語が紡がれてきた。
単行本で全30巻である。
ところでオイラが原作コミックの覚書を書こうとした理由に単行本第30巻の最終回の一コマ。
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主人公の万次が逸刀流と関わり、逸刀流が無くなって90年の月日が流れ、時代は廃刀令が発せられた明治時代。
オイラが蒼臭いガキだった頃から加齢臭な中年になるまでの20年を読み続けた濃密だったドラマ。
読み手のオイラにしてみれば非常に特別なドラマを長きにわたって体験してきたという興奮があるし、登場人物のヒロインである凜にしたって彼女の一生で忘れることができない体験である筈の、それほど重いものだと思っていた。
しかし、上の画のセリフのように万次はそれをほとんど忘却の彼方においやっているんだよね。
ここでちょっと約20年の月日の単行本全30巻の物語が劇中でどのくらいの時間だったのかを調べてみた。
以下。
01巻 7日
02巻 2日
03巻 2日
04巻 2日
05巻 2日
06巻 2日
07巻 3日
08巻 2日
09巻 3日
10巻 6日
11巻 3日
12巻 3日
13巻 7日
14巻 2日
15巻 9日
16巻 32日
17巻 9日
18巻 1日
19巻 0日
20巻 1日
21巻 15日
22巻 4日
23巻 1日
24巻 1日
25巻 1日
26巻 2日
27巻 1日
28巻 2日
29巻 0日
30巻 90年
間違ってるかもしれないけどそこそこ正確ではないかなと思う。
30巻目を除くと125日。
約4ヶ月。
20年間体験したあの濃密な事柄が一年にも半年にも満たない期間の物語だったという驚き。
凜との関わり、尋常ではない狂気を宿した尸良 、天津影久との死闘、etc......
普通の人間なら良くも悪くも濃密な人生として記憶に強く刻まれたまま一生を終えるほどの体験であっても、永遠の生を仕組まれた万次にしてみれば長く生きてきた中の一瞬の体験でしかなかったわけだ。
どんなに濃密な体験をしても次の10年で新たな事を経験することで記憶は上書きされ奥底に沈んで行く。
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万次の体験を要約すれば、ジョン万次郎になったり吉田松陰になったり新撰組に因縁をつけられたり(笑)。
『無限の住人』の体験ですら相対的に印象が薄くなっていくような事を数限りなく経験してきたのだ、万次は。
それこそさ
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"I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I've watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in the rain. Time to die. "
『ブレードランナー』のロイ・バッティーみたいな体験をし続けていた、ということだよな。
だから読者の勝手な思い込みとして忘れるはずがないだろうと思っていた
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凜についても忘れてる。
乙橘槇絵がいて、凶戴斗いて、百琳がいて。
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百琳姐さんなんてさ、産まれた子供とどう接したんだろう、なんて事ですら些細で瑣末なことでしかなかったかのように時の流れの中に埋没していった。
吐鉤群がいて、天津影久がいて、そして凜がいて......。
時の流れの中に消えて行くには忍びない人間たちがかつていたわけなのに、それが消えて無くなって行くという現実のなんとも言えない物悲しさ。
なんか最終回の万次の表情とセリフを見るにつけ、とてつもない無情さを感じた。
もしかしたらそれが本作のテーマだったのかもしれない。
不老不死というのはありえないけど、歴史を学ぶというのは時の流れを俯瞰するということで、一種の神の視点で見ることになる。
神の視点ではあるけれど見るのは明らかに人間なので、例えば1600年といえば関ヶ原の戦いがあった年として受験なんかでは暗記させられるが、言うまでもなく1600年という年は関ヶ原の戦いだけの年ではないのだ。
大阪の商人の助左衛門さんの家に初孫が生まれた年でもあるかもしれない。
もし神なら、まあ神とは言わず
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Dr.マンハッタンなら(笑)1600年を関ヶ原の年と認識しつつ助左衛門さんの初孫のことも分かり、さらに地球から遠く離れた銀河で超新星の爆発が起こった、なんて事象の全てを認識できるかもしれないけど、人間は歴史を大雑把にしか把握できない。
すくなくとも日本人にとって1600年というのは関ヶ原の戦いのあった年でしかない。
つまり如何に存在が大きかろうと吐鉤群も天津影久も大きな歴史の捉え方の中では抜け落ちて行く存在なのだ。
そうとしか認識できないということの無情を、オイラは原作コミックの『無限の住人』で深く感じ入ったのだ。
ただ、それを踏まえた上で原作コミックは最後の最後でセンチメンタルとも言える展開をしてくれる。
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最終回でこの小刀が出てくるわけよ。
これって
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単行本21巻で逸刀流の女剣士から凜に託された小刀だ。
単行本21巻の伏線を最終巻で見事回収したのだ。
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最終回にこの謎の女の子(笑)によって万次もたらされた小刀には
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前述の”離れても再び会う”の紋様に、炎が卍を包んでいる意匠が彫り込まれている。
これが誰によって彫り込まれたもので、女の子が誰なのか。
言うまでもあるまい。
記憶や想いが時の波間に消えることなく、遠く隔たれた二人が再会した。
いや〜もう泣けるね。
宮部みゆきの『蒲生邸事件』同様、遠く隔たれた二人が再会する道具立にオイラは本当に弱いは。
確実にある強い無情さを飛び越えてくる意思だとか想いというものが時を超えて伝わることの見事に描いてる。
すげえ。
ちなみに蛇足だが
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凜によってとどめを刺された天津影久だが、運ばれた船の船員が
「没死」
って言ってる。
これって「死んでない」って意味だって事を最近知った(笑)。
いやはや。
とことん感性と教養を試される作品であった。
『無限の住人』原作コミックスは傑作と言わずにはいられないね。
......
で、前段が長くなったが劇場で観てきた
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三池崇史監督作。
木村拓哉主演映画『無限の住人』である。
最初に言っとくと思ってるほど悪くはなかった
なんだかんだ言って木村拓哉はすごかったよ。
すげえよかった。
本作ってほとんど斬り合いメインのチャンバラ映画なんだけど、木村の殺陣の足腰の力強さというかまったくブレずに迫力あるアクションを見せてくれた。
主演俳優の面目躍如というかね。
主演のつとめはきっちり果たしている。
ただ後述するがこの木村拓哉がきっちりしているというのが実に諸刃であったなと感じた。
木村に比べて
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天津影久演じる福士蒼汰や乙橘槇絵演じる戸田恵梨香などは、原作コミックを知ってる者としては全く納得できない演技や雰囲気だったな。
特に福士蒼汰。
彼は木村と違って下半身ブレまくり。
まったく強そうに見えないんだよ。
さらに強そうに見えない、リアリティが感じられないものに衣装が妙に小ぎれいすぎるとか、武器の質感がおもちゃ見たいだとかがある。
キャスティングが異様に無駄に豪華なんだよね。
例えば伊羽研水役が山崎努。
劇中でそうだったように伊羽研水と天津影久のエピソードって完全に端折られているのに、何故出したの?
吐鉤群にしても原作に比べてものすごく軽い。
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尸良がいて百琳がいて偽一 がそれなりの雰囲気で出てきてもほとんど活躍しない。
原作に出てきた登場人物をだいたい網羅しましたよ、って言ってるようなもんでさ。
原作ファンとしては尺の問題で活躍の場がないんなら出すなよってこと。
登場人物で木村に次いでよかったのがまったく期待していなかった
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凜役の杉咲花。
多少声が裏返るけど迫力ある絶叫は非常によかった。
まあオイラが観て木村拓哉以外なら杉咲花は唯一良かったキャストだと思う。
本作編集は上手いと思うんだけど脚本が微妙なんだよな。
悪くはないけど脚本微妙。
で、この映画の問題点はなにかというと、ものすごく矛盾なんだが木村拓哉なんだよ(笑)。
とにかく映画の全ての要素、演出、セリフ、キャスト、等、すべてが木村拓哉を目立たせる要素になっているわけ。
演出という意味では木村演じる万次はベストではないけど原作好きなオイラが観ても結構イケてると思うわけ。
ただ万次に匹敵するような登場人物である天津影久とか乙橘槇絵なんかは本作だと人物像に対するアプローチがものすごく浅い。
原作を知ってるオイラからすれば乙橘槇絵の死に様なんて原作と対して変わらないんだけど、そこにたどり着くまでのストロークが短すぎる。
しかも木村以外のキャストは人物像の心情をとうとうとセリフに出して言ったりするわけ。
モロに説明のためのセリフっていうかね。
全てが木村拓哉を盛り立てるためになされたもので、それ以外が本当におざなりな印象。
ただ前述したとおり、木村拓哉がものすごく完成度の高い演技をしちゃってるもんだから、ある意味"木村拓哉ショー"としては完璧なんだよね。
だけど他の役者とのアンサンブルとしての劇映画としては木村一人目立ちすぎという風にしかならない。
木村拓哉としてはこの時期ってSMAPのゴタゴタの真っ最中だったはずで、それでも全くブレずに映画の主演の責を果たしたと言える。
映画の主演の責任は果たしたけど、『無限の住人』という作品の映画としてはかなりボロボロだと思う。
前述した百琳と偽一なんて最後のアクションに出てきたのに、最終的には死んだのか生きてんのかわかんないで終わったからね。
これは木村拓哉の問題というよりも、木村を演出できる豪腕な映画製作者がいないというのが現実なんだろうな。
今の木村って極端な我をとおさないけど立場的に織田裕二と同じ感じになってないかねえ(笑)。
多少事前に分かってはいたが、残念な映画であった。


『3月のライオン 後編』
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ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
実写映画『るろうに剣心 』の監督っぷりでオイラのなかで距離をおいた(笑)大友啓史。
前編後編を通して観てやっぱりすげえ演出家なのかもしれないと、ちょっと襟を正した(笑)。
面白かった。
実に良い映画だったと思う。
役者の演技、脚本、映像。
ものすごく丁寧に作られていた。
大友啓史だから映像褒めてもしょうがないかな。
零の住むマンションから見える夜の川がねえ、ライトの照り返した火のように見えたりしたとかはまあ大友啓史だから普通にやるよな(笑)。
普通の演出家はやらないだろうけど。
本作は脚本が良かった。
前編と違い、コミックではまだ完結していない物語を終わらせるために、原作コミックとは違う展開をかなり盛り込んでいる。
原作のエッセンスを壊さずにセリフや展開を変え、順序を入れ替え。
ものすごく複雑なパズルのような組み立てをしていると感じた。
しかもそのパズルを完全に感性させた。
例えば原作でも血が沸騰するような川本三姉妹の父親の話が後編で出てくる。
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伊勢谷友介がなかなかのクズっぷりを見せるわけだが(笑)。
この父親との決着も原作コミックと違う。
原作コミックでは川本三姉妹が零の力を借りて父親と別離をするんだが、映画版では零を関わらせず三姉妹だけで決着をつける。
その三姉妹と父親との決着と同時進行で零は宿敵の後藤と対決している。
これだけでも相当に複雑な流れだよな。
しかも本作では川本次女のいじめの問題まで描いている。
その感じが過不足なく描かれているばかりか、”勇気”を持つということへの肯定的なメッセージが力強く込められている。
この部分で言えば実写版の『無限の住人』は足元にも及んでいない。
原作コミックでさえどう言う終わり方をするのかわからないのに、映画はある種のハッピーエンドになっているしね。
後編、いきなり神の子供である宗谷冬司との勝負からはじまるからね。
宗谷と零の勝負がクライマックスだろうと思ったら違ってた。
これはアレだな、Blu-rayで再見してちゃんと感想を書こう。
傑作でありました。

# by 16mm | 2017-04-30 22:35 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『ケトル Vol.36  2017年4月発売号』『ヴィンランド・サガ(19)』

先週末で言うと『3月のライオン 後編』『美女と野獣』『バーニング・オーシャン』と観る予定の映画が三本あったのだが、都合がつかず観れなかった。
この時期映画を次週にもちこすと更に観たい映画が増えて行くという(笑)。
今週末は『無限の住人』だ。
ただGWになるので多少時間も融通できるであろう。
それでもGWは通院などで忙殺されそうな予感(笑)。
『バーニング・オーシャン』はマーク・ウォールバーグが出ていて気に入らないのだが、まあジョン・マルコビッチだとかも出てるしね。


先週土曜日、ヘアカット。
ヘアカットはいつものようにとどこおりなく進んだのだが、問題はカラーリング(笑)。
以前は現在ニューヨーク在住のスチャラカ美容師がオイラのカラーリングをしていてくれてかなり気に入っていたのだ。
が。
そのスチャラカ美容師がニューヨークに渡ってしまい、残った彼女のカラーリングのレシピが無茶苦茶いい加減で(笑)。
前回そのレシピ通りにやったら髪の毛真っ青(笑)。
どうやら件のスチャラカな彼女はレシピをベースにその時々で思いつきで薬剤を調合していた模様(笑)。
当然思いつきの目分量なのでレシピには乗らず(笑)。
で、オイラ、実はこのような事態を割と肯定的に受け止めている。
どんな仕事でもそうなんだが、現場から離れて利益追及に走り始める会社の経営層は、どんな仕事でも誰でもできるようにしておくように、などとお達しを出して強制するんだが、いわゆる仕事を標準化するなどというのは理想であり幻想で、実際は不可能だと思っている。
ヘアカラーの調合だって季節や客の頭皮の状態などその時々の判断で標準化したレシピからの微調整が必要になるということだ。
この季節で客の頭皮がこうだったら薬剤の調整はこうだ、などというレシピは書いたところで読むのも億劫なほど詳細で長いものになるのは目に見えているし、書くほうだってどう書いていいかわからんだろう。
その標準化したレシピからの"ゆらぎ"を的確に作るのがその人の経験値やセンスというものになる。
高い金を出して客に不満足だとクレームをつけさせないよう、レシピはある程度必要であるのは間違いではない。
が。
その”ゆらぎ”というものを楽しんだり人にやってもらう際において寛容さというものも必要なのではないかね。
あくまでもやる人間に悪意がないということが前提であるけど。


本日日曜日、銭湯に寝湯日光浴ストレッチ。


『吉田豪:「ガンダムの生みの親」漫画家 安彦良和 の本性を語る』

YouTubeにて。
概ね
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『原点 THE ORIGIN』に載っていた部分と被る。
特に宮崎駿に対談を断られた件だとか(笑)。
オイラは本や風評でしか知らないのだが、『ヤマト』の西崎義展という男を肯定的に見れないのだが、安彦自身は西崎を憎からず思っていたようだ。
アトムが描ければ、アニメができればタダでも描く、なんて言ってた子供のような集団だった当時の虫プロの中にいて、西崎は安彦にビジネスという部分で大人の黒い部分を見せてくれた人間だと言っていた。
おそらく安彦はその部分で西崎に引っかかったんだろうね(笑)。
西崎がアニメーターを眠らさないで働かせるために所謂”眠くならないクスリ"を配ってたというのが笑えた(笑)。


覚書
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写真家 中村 成一写真展「dewy(デューイー)」


先週『dマガジン/ドコモ』‎
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『週刊新潮2017年4月27日号』を読んでいたら
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大友克洋が日本で開催されるブリューゲルの展覧会に合わせて独自の『バベルの塔』を描いたというグラビア4ページカラーでの特集が載っていた。
大友のバベルといったら
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1984年発売されたCanonT70の広告イラスト。
今から今から33年前に描かれたこれだよ(笑)。
今見てもスゲェ。
カッコいい。
で、33年後の現在、大友が描いたバベルなんだが......
......
Canonに許諾をもらって33年前の画を出した方が良かったんじゃないかねえ。


『ケトル Vol.36  2017年4月発売号』
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AmazonでKindle版購入。
『ブレードランナー』の特集である。
ちょっと気合の入った『ブレードランナー』ファンなら読んでいるであろう
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『メイキング・オブ・ブレードランナー ファイナル・カット』なる分厚い本をオイラもすでに読んでいるので、そこに書かれている以上の情報はなし。
しかし『ブレードランナー』初心者にはいいかもしれん。
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"I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I've watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in the rain. Time to die. "
......
もうなんつーか、言葉にならない名セリフだよな。
年々このセリフの凄みが確信に変わって行く。
SFであり哲学であり、人間を非常に端的に言い表しているというかね。


『ヴィンランド・サガ(19)』
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AmazonでKindle版購入。
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トルケルを肯定できるとしたら、力だけが正義であり、強いものこそが正義であるという部分を隠さないところだ。
こいつには話して丸く収めようなどという理屈は通らない。
トルケルの前で理屈を言い出したら、瞬間的に殺されるだろう。
というと、では世界は力と暴力で簡単に支配できそうだが、そういう人間も年齢とともに衰える。
老いればどんなに強かった人間でも大勢の若者に袋叩きにされれば死ぬであろう。
為政者は老いた時、力がなくなったと実感した時に、法だの憲法だのを持ち出して老いた自分を守ろうとする。
法や憲法はなにも弱者のためではない。
しかしトルケルは自分が弱くなった時に殺される事を恐れない。
というか、自分が老いて弱くなることを想像できない。
弱くなったら殺されるだけだ。
トルケルはこの考えをブラさないで死んで行くように感じられる。
それとトルケルは必ず戦の前線で戦うんだよね。
戦争は、ボスが殺られたらおしまいになる事がおおいわけなので、ボスは後衛にいるもんだ。
だけどボスが後衛にいると戦況が見えないから適当なことしか言わずに、それこそ兵隊に命があるものだということを全く考えなくなるもんだ。
そういう意味でもトルケルは好感が持てる。
兵隊より前に出て戦うんだから。
所詮、戦争などというものに賢いも愚かもないんだからね。


本日はこの辺で。

# by 16mm | 2017-04-23 20:53 | | Trackback | Comments(2)

『町山智浩の映画ムダ話47 』『モアナと伝説の海』

今年は思ったほどではないなと油断していたら先週末から結構な花粉アレルギー発症(笑)。
くしゃみ鼻づまりに鼻水。
毎年この時期には治る方向だったと思うのだが。


本日日曜日、クーラーの清掃。
しっかしすげえな。
空気清浄機のモードを切ったら途端に鼻がムズムズし始めた(笑)。
空気清浄機ってちゃんと仕事をしていたのね(笑)。


本日日曜日、銭湯に日光浴、寝湯、ストレッチ。
本日から踵骨棘防止のストレッチを左右両方やることに。
今までは踵骨棘が発症していた左足しかやってなかった。


本日日曜日、シーズンオフでお役御免とした革コートの汚れを落としてオイルを塗ったくる。
ブーツのメンテまでやりたかったがそれは次回に持ち越し。


『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』日本版予告編1

ものすごく巧妙に編集されていて、この予告編だけだと全貌が全く見えないという(笑)。
いくつかの日本語訳で最後のルーク?のセリフが
"ジェダイが滅びる"
という訳があったんだけど、オイラはこの予告編にある
"もうジェダイの時代ではない"
という方が好きかな。
どっちが正しい訳かはわからんのだが。


『町山智浩の映画ムダ話47 』
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町山智浩の音声解説を購入。
ルパート・サンダース監督『ゴースト・イン・ザ・シェル』。
町山の解説を聴いたら更にこの映画が嫌いになった(笑)。
日本にいるとわからないアメリカの社会状況を分かりやすく解説しつつ本作の問題点を的確に突いてきている。
ホワイトウォッシュ問題に関すること。
原作や押井守の映画にあった人間か人形かの葛藤を描かない理由など。
本作を多少とも肯定的に見ていたが、なんかヤな映画にしかみえなくなった(笑)。


『ぼくらが旅に出る理由』
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iTunesで購入。
待ちに待ったMistera Feo (ミステラ・フェオ)のRINKUが歌う『ぼくらが旅に出る理由』
ずっとYouTubeで聴いていたのをやっと購入してヘビロテ。
歌い手が変わることによって印象がガラッと変わるもんだというのを非常に分かりやすく理解できた。
Mistera Feo (ミステラ・フェオ)のRINKUの歌い方と『龍の歯医者』という作品のマッチングがすばらしい。


『猫のお寺の知恩さん(3)』
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AmazonでKindle版購入。
女っ気のないオイラのオアシス(笑)。
ヒロインの知恩さんも
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昼間陽子ちゃんもイイなあ(笑)。
男より柄の大きな女性を、男向けに魅力的に描くことに作者は長けていると思う。
前作の『富士山さんは思春期』なんてまさにそうだったもんな。


『まんが親(5)』
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AmazonでKindle版購入。
本巻でおしまいとのこと。
自分の子供のことを成人まで描き続ける漫画家もいるなかで、おそらく人気作であろう本作を終わらせるというのは職業漫画家としては悩みどころの決断だったのだろうな。
とりあえず面白かった作品だったのは事実である。


『夫のちんぽが入らない』
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AmazonでKindle版購入。
今年の早々ぐらいからだったと思うが、結構話題になっていた本。
kindle化されるのが分かっていたので待ちに待ってましたという感じ。
まだ読み始めたばかりであるが、一人称で綴られる文体で深刻な問題ながら読み手には軽く読めるようになっている。
すくなくともオイラはスルスルと読めている。
刺激的で、なおかつ深刻な問題をはらんだ魅力的なタイトルに値するような内容でありますように。


『カーズ/クロスロード』

劇場でこの予告編を観てひっくりかえった(笑)。
この予告編では『カーズ』での可愛い顔が一切描写されないから、ただただハードな映画として期待される。
オイラは必ずしも『カーズ』のシリーズが好みというわけではなかったが、この予告編のようなテイストならすげえ期待する。
......
まあ、こんな感じにはならないだろうけど(笑)。


『モアナと伝説の海』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
2D吹き替え版。
スルーするつもりだったが会社の同僚のオシで観ることになった。
ここ数作のディズニー&ピクサーの映画では面白かった。
本作はピクサーではなくディズニーの映画だけど、親玉がジョン・ラセターなのでクオリティー・コントロールはきっちりなされている。
物語の伏線の回収など、あきれるほど丁寧な作り。
モアナの祖母とエイの関係だとかね。
後、神と悪魔、というか聖と邪がコインの裏表であるという思想をアメリカの映画としてはめずらしく描いているなと感じた。
アクションもCGも高水準であり、観ている間ワクワクできた。
が。
これはオイラの言いがかりといえばそうなんだが、その一点でオイラはどうにもこの作品を心底好きになれない。
まあ趣味の問題だ。
島の長であるモアナの父親が、島の珊瑚礁の外には行くな、とモアナに言って聞かせる。
若者が未知の場所を目指そうという気持ちとそれを押しとどめようとする親。
この図式はわかるんだが、最終的にはモアナは珊瑚礁の外、未知の場所に向かって旅立つわけなんだが、その理由が島の食料事情の問題なんだよね。
モアナの個人的な冒険心と好奇心で島を出るというなら納得がいくんだが、島の未来を背負って旅にでるってのはさ、一種のグローバリズム的な考えではないかなと。
魚の獲れる別の場所に生活圏を広げるということは、その場所でもともと生活をしているであろう人たちの生活を阻害することと同じではないか?
大航海時代、植民地主義、帝国主義、etc......。
そんな未来予想がオイラにはできちゃってね。
それらを肯定できないオイラとしてはちょっと引っかかる部分であったのだ。
......
まあ、言いがかりのようなものだとは思うけど、その部分がオイラの趣味には合わなかったということである。
それはともかく、
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本作の登場人物のマウイの持つ釣り針。
武器にも魔法の道具にもなる聖なるもの。
これのデザインが気に入った(笑)。
シルバーアクセでなんか欲しいなあ。


今週末はヘア・カットである。

# by 16mm | 2017-04-16 21:09 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)