シネマランキング2016

大晦日である。


今年もオイラの映画のベスト10を公開する。
毎度素人でそんなに本数も観ていないオイラのベスト10にどんな意味があるのか?
と考えると何もできないので自分で自分を黙殺することにする(笑)。
まあそれはそれとして、今年観た映画はDVDやBlu-rayを含めて初見のものは35本。
再見したものは入っていない。
わかってはいたが今年は観たい映画がなかった月もあり、昨年より観た本数は少ない。
世間的には邦画の当たり年とのことらしいが、オイラの観た本数自体が少ないのでピンとこず(笑)。
もっとも近場で観たい邦画を上映してくれないということもある。
なので『葛城事件』はオイラにとっては来年の映画となり、来年のベスト10に入るのか入らないのか(笑)。
そう考えると『この世界の片隅に』がオイラの地元の田舎の映画館でかかったのは奇跡のようなもんだ。
この調子で『葛城事件』も上映してくれたら言うことなかったのだが。
で、このベスト10だが、一応今年初見で観たものということで、劇場公開年が今年でないものもランキングに入っていることをお断りしておきます。
したがって資料的価値はまったくない(笑)。

では以下。

●ベスト10
1.『ボーダーライン』
2.『デッドプール』
3.『太陽』
4.『この世界の片隅に』
5.『オデッセイ』
6.『ヘイトフル・エイト』
7.『セッション』
8.『アイアムアヒーロー』
9.『SCOOP!』
10.『あん』

●選外
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『ひな鳥の冒険(PIPER)』

●ワースト
『俳優 亀岡拓次』『テラフォーマーズ』

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選外について
正直ベスト10から選外は順位を無理くりつけたようなものだ。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』はポリティカルでハードな部分をコスチューム・ヒーローもののジャンル・ムービーに上手く挿入していて見応えがあるし、何度も観返す意義があるほど世界観のディティールが埋め込まれている。その分映画の外にある現実の世情に疎いと十分に楽しめないほどの情報量があるのだが、オイラの場合だと町山智浩の評論を足がかりに読み解いてい楽しんでいる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』いい『デッドプール』といいこの手のコスチューム・ヒーローの映画を製作者自身が見下したりせずに大きな制作費で真剣に作っている様が好感が持てる。
『ひな鳥の冒険(PIPER)』については『ファインディング・ドリー』の上映前の短編なのだが、『ファインディング・ドリー』よりも楽しめた。海の波打ち際の質感であるとか、被写界深度を浅くしている映像であるとか。なによりもひな鳥が可愛いんだな(笑)。


ワーストについて
観た映画が少ない中でワーストが2本もでてしまった、というか、なんでこんな映画を観てしまったのか(笑)。
『俳優 亀岡拓次』は観るまであんなくだらない映画とは思わなんだ。
安田顕を主演に据えてアレはないだろう。
俳優の演技とか映画監督の演出というものを非常に楽観的に考えているように見せる映画。
この映画の中の楽観性を是認して演じたり演出したりする実際の役者や演出家をオイラは信じられない。
行き当たりばったりで映画ができるなら演出家はいらねえんだよ、と思う。
『俳優 亀岡拓次』についてはまさかの敗退であるが、いくらなんでも『テラフォーマーズ』は観る前に分かりそうなもんだろう(笑)。
これは監督に対する期待値に裏切られたかたちである。
原作コミックをちゃんと読んでいない所為もあるが、『テラフォーマーズ』をギャグとして観るべきかハードSFとして観るべきか。
オイラとしてはどっちつかずの中途半端な印象でしかなく、一番の問題は監督のSFに対するリテラシーのなさのような気がする。


ベスト10について
10.『あん』
今年の映画ではなく今年Blu-rayで観た映画。
撮影、役者の演技、演出の全てがすばらしい。
テーマは重いものの万人にも受け入れられるエンターテインメント。
邦画だから、とか、『あん」っていうタイトルが地味だとかで観てないんなら、とりあえず観とけ、と言いたい。

9.『SCOOP!』
カメラマンの物語という部分でも興味深く観れた。
『シン・ゴジラ』『君の名は。』はよりは圧倒的に興行収入は少ないだろうし、上映期間も短いのだけど、オイラはそれらよりも圧倒的に楽しめた映画だった。
しかし、返す返すもセックス・シーンの気合が足りない部分が本当に惜しい。
下着姿でセックスするヤツがどこにいるのか?
いや、そういうプレイもあるのは知ってるけど、本作のシーンのなかではそういうプレイはハマらないから、完全に女優の事情だけだよね。
二階堂ふみはすごくいい役者なだけにすごく残念。
あの気合のないシーンがオイラにしてみれば作品全体のクオリティーと感情移入を低下させている。
日本映画の女優の脱ぐ脱がない問題は深刻だと思う。

8.『アイアムアヒーロー』
ヴァイオレンス、カーアクションなど、韓国でのロケを含めた大掛かりな映画に値するほどのクオリティーの作品。
なんでもTV放映することを全く考えずに制作されたとのこと。
今やレンタルでBlu-rayやDVDが借りられるわけで、TVで放映するために描写をソフトにするなんてことは考えるべきではない。
本作はすごくグロくて(グロと言っても目を背けたくなるような悪趣味なグロさではないとは思う)カッチョいい映画だ。

7.『セッション』
音楽にはまったく詳しくないのだが、戦争映画の新兵訓練のようなテイストだったせいか面白く観れた。
才能と努力。
自分がやりたいと思ったものを見つけた時のエゴ。
これらのテーマにオイラ弱いのよ(笑)。
しょっちゅう観返したいとは思わないが、何度も観たいと思わせる映画ではある。
この監督の来年公開の映画『ラ・ラ・ランド』がすげえ楽しみ。

6.『ヘイトフル・エイト』
エンニオ・モリコーネの音楽の不気味な感じで盛り上げる冒頭からハートを鷲づかみされたよ(笑)。
3時間近い上映時間、ほぼ同じ場所の密室劇で会話劇の本作がまったくダレずに楽しめる作品にするクエンティン・タランティーノの才能と手腕。
単なるボンクラなオタクではないということだ(笑)。
世界中のタランティーノのフォロワーが彼を凌駕できないのは当然だよな。

5.『オデッセイ』
比べるのもなんだが本作を観ちゃうと『テラフォーマーズ』の安直さが際立つね。
火星の映像だと信じ込ませる圧倒的なヴィジュアル。
リドリー・スコットの面目躍如だ。
火星用のコスチュームのデザインもカッコよかった。
宇多丸が言うように絶体絶命のピンチに対して絶望せず、前向きにサイエンスとユーモアで乗り切った希望のある映画だと思った。

4.『この世界の片隅に』
これをベスト1にできなかった悲しさ。
本作にまったく非がないし、落ち度もない。
単にオイラの好みで強引に順位付けした結果である。
監督の片渕須直を本当に軽く見ていた。
ここまで侮れない演出家だったとは。
オイラの眼力のなさを反省。
来年は順次片渕監督の作品を観ていくつもりである。

3.『太陽』
田舎を舞台にしたSF。
田舎を舞台に近未来の世界観を信じ込ませるように、非常に巧妙に作られた映画だ。
登場人物の名前、車の音、ダムを境にした設定などに丁寧な演出計画が感じられる。
この映画の世界では新人類も旧人類にも共に未来がないわけだが、その手前の黄昏時に一瞬でも垣間見れた希望に心打たれる。
新人類と旧人類の対置は都会と田舎のそれだとも言える。

2.『デッドプール』
108分という比較的短い上映時間だがものすごくリッチに楽しめた。
殴り合い、カーチェイス、ユーモア、ラブロマンス。
その全てがリッチでフレッシュなものだった。
そして主人公のデップーのキャラクターの魅力的なこと。
デップーだけでなく脇のキャラクターにいたるまで愛おしいクソヤロー達だった(笑)。

1.『ボーダーライン』
撮影、照明、世界観、物語、キャラクター、物語の終わり方。
それらを総合的にまとめる演出家の力量。
全てがすばらしい。
オイラ好み。
本作を覆うダークさは戦争を含め身内を殺された人間の相手に対する憎悪と復讐心を否応無く描いている。
検察官で良き夫であり良き父であったであろう人間がどんな風になってしまうのか。
彼は行動も言動も修羅のそれになった。
復讐の連鎖という終わりのない螺旋に踏み込んでしまうことは世界の平和には寄与しないものだが、その螺旋を肯定せざるを得ない気持ちになるのも人間の業だと思う。
愛する人間を無法にも無残な形で殺されて、その復讐をルールに則って杓子定規に行うなんてのは不可能なのだ。
なぜなら、殺した相手はルールの埒外だから。
その復讐の過程で新たな復讐の種を蒔いてしまうことに呵責など感じない。
本作は復讐という近視眼的なものを利用して、大局的な事態もなんとかしてしまおうという思惑までも描いている。
非常に重層的な映画だと思う。
この監督と撮影監督での『ブレードランナー 2049』がスゲエ楽しみである。


以上。
来年は良い映画がたくさん観れますように。


ということで2016年は皆様大変お世話になりました! 
今年も後数時間。
来年もよろしくお願いします!

# by 16mm | 2016-12-31 22:46 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『ア・ホーマンス』

どうやら今年の劇場鑑賞映画は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で打ち止めとなりそう。
それではなんとも納得いかないので(笑)、もしかしたら三度目の『この世界の片隅に』を行こうか考え中である。


年賀状、ものすごくやっつけで作り終える。
昨年行ったゲートブリッジの画像の流用である(笑)。
このブログに貼り付けた画像をちょっと加工してお茶を濁した(笑)。
来年はちゃんとしたいと思いつつ、ハガキの年賀状を作る事が億劫でしょうがない(笑)。


先週土曜日、二ヶ月に一度のヘアカット。
が。
大変なことに。

TVなどでも報道されていたが、12月22日の23時頃に”いきなりステーキ大宮東口店"で火災が発生。
隣接する店舗4棟が焼けた。
その焼けてしまった一棟がオイラがヘアカットでお世話になってるモリオフロムロンドン大宮1号店。
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実はオイラがこれを知ったのは火事から1日たった先週の金曜日。
件の美容室からの電話。
最初美容室と火事がつながらず「?」だったのだが。
幸いにも美容室にはスタッフが残っていたものの誰一人怪我を負わずにいたことが救い。
とりあえず先週土曜日にヘアカットの予定だったので同じく大宮の2号店でとのことだった。
で、スタッフの話を聞いた所私物も満足に持ち出せないほどあっという間に燃え広がった感じ。
火事の映像観てても店舗の横幅が美容室の方が大きくみえた。
画像にあるように外観は残っているものの内部は天井も焼け落ち、一度更地にしないと建て直しができないとのこと。
店長の店用の靴三足やオイラのカラーリングをしてくれてる女子のハイヒール、デジカメ、パソコンは持ち出せずにマックロクロスケ。
店長によれば同じ場所にお店が建てられるかはまだ分からない状態であり、建てられたとしても早くて半年ぐらいかかっちゃうかもとのこと。
いやはや。
お客の情報やヘアカットなどのカルテは電子化していてどの店舗でも閲覧できるようにしていたため問題ないとのことで、こういうことで役に立ってしまったことも不本意ではあるだろう。
オイラにしても長く世話になっているところなので顔見知りも多い。
それが本当に奇跡的に誰一人怪我しなかった事に本当にホっとしておる。
スタッフ達にしてみれば年末にきて自分たちのベースキャンプが無くなってしまったわけだ。
そもそも二ヶ月前に店舗を改装してリニューアルしたばかりだというのに。
オイラのカラーリング担当の女子は今月一杯で退職するのだが、彼女にしても最後に来てこの事態が想定外であったろう。
とにかく、誰一人欠けずにいた事に心底ホッとしている。


本日日曜日、寝湯、ストレッチ。
あ、ストレッチも踵骨棘用のしかやってなかった(笑)。
今週のどこかで首周りと肩周りのストレッチをやらなければ。
日光浴ができるベストポジションが奪われていたので(笑)今回は諦めた(笑)。


『BUMP OF CHICKEN「アンサー」』

放映中の『3月のライオン』は第一話だけ観て、録画を続けている。
そのただ一回を観ただけでも印象深かったBUMP OF CHICKENの『アンサー』という主題歌。
やっと最近iTunesでの配信が始まって速攻で購入。
♪心臓が動いてることの
吸って吐いてが続くことの
心がずっと 熱いことの
確かな理由を
なんつーか、こういうフレーズを聴いているとオイラには全く詩才がないなと思う。
どう頑張ってもこういうフレーズを紡ぎ出すことはオイラには不可能だ。
だからこそこういうフレーズを苦心してでも紡ぎ出す人間を尊敬する。
とりたててBUMP OF CHICKENのファンではないのだが、映画の主題歌多く歌っているので彼らの歌はよく聴く。
その中でも本作はものすごくハートをかきむしられるような歌だと思う。


『メアリと魔女の花』特報

まさか米林宏昌が『かぐや姫の物語』のプロデューサーだった西村義明と組んで劇場映画を作るとは。
全く期待しないで特報観たら、なんか結構期待を持たせる。
絵柄はいい加減宮崎駿から抜けて欲しいなとは思うが(笑)。


『ブレードランナー 2049』

同じ監督の『メッセージ』も楽しみであるが、やっぱり本作はワクワクするね。
『ボーダーライン』を観てからオイラのドゥニ・ヴィルヌーヴに対する期待感はうなぎ上りである(笑)。
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このハリソン・フォードが持っているブラスターって
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留之助ブラスターPRO・リテイラー・エディションらしい。
ブログに書いてあった。
すげえ、映画のプロップになっちゃった。
今更だがすげえ欲しくなっちゃったよ(笑)。


『出産の仕方がわからない!』
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AmazonでKindle版購入。
不妊治療というものがいろいろ負担がかかるものだという事はなんとなく知っていたのだが、本書ではそれがどのような負担であるかということが具体的に描かれている。
まあオイラは男なので旦那のメンタルの負担などは女性のそれに比べて取るに足らんと思っている。
実際そうで、身体的に痛い思いや不快な思いをするのは女性の方だ。
更に言えば医者からセックスの日にちの指定から、セックス後12時間以内に来院してくれとか言われると。
これは確かに精神的な負担になるよな。
独身で彼女なしのオイラなどからすると、そんなにしてまで子供が欲しいものなのだろうか?という気持ちにさえなってくる。
日本の少子化問題解消のために子供を作るなんてのは実にくだらない理由だとは思う。
よく分からんが、親だとか旦那が「孫が欲しい」だの「子供が欲しい」だのと口に出して言う事で女性を追い詰めているってことはないのかね?
「子は鎹(かすがい)」
と言う言葉は現代においてまったくリアリティがないばかりか、一見良い言葉風であるゆえにタチが悪いと思う。
子供は倦怠期の夫婦を繋ぎ止めとくためのもんじゃねーよ、っちゅうね。
子育てをネグレストする親。
寝ている親の頭をバットでぶん殴る子供。
そういう時代の中で自分たち夫婦だけは子供に殺されることがなく立派に育めるという確固たる自信があるのか?
それでも、どーしても子供が欲しくて不妊治療をするというなら、妻だけでなく夫もその負担を背負うべきだ。
どうも不妊は女性の所為だと思い込む男の多い事。
不妊治療の一環である、夫からの精液提供を拒む男が多いと聞く。
オナニーして精液を病院に出すという事の抵抗感。
その抵抗は分からんでもないが、その数億倍の負担を妻が負っているということを認識すべきだと思う。
そう言う意味で本書は男の方が読むべきではないかと思う。
女性がどういう精神状態になるかということを含めて知っておくべきだと思うね。


『ネットで会って30分で結婚を決めた話』
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AmazonでKindle版購入。
恋愛初期や新婚時の初動における円満な気持ちが描かれている。
つまり"ノロケ"でできた本。
その円満な気持ち、男からしたら奥さんが作った食べ物を「おいしいねえ」とか「また作って〜」という感謝の気持ちをストレートに口に出し続けていけるか?ということになるのだが。
本作はその後のことが描かれていないのでどうなってるかは分からんが(笑)。


『猫のお寺の知恩さん(2)』
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AmazonでKindle版購入。
思春期の幼馴染の年上の女の子との生活。
眉毛の太い知恩さんが可愛いということではあるんだが、やはり湿度の高いエロティシズムに魅力がある。
エロティシズムも直接的なものではなくフェティシズム的な官能性の描写で読み手を引きつけている。
フェティシズムといえば
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ひるま ってキャラクターの右脚のサポーターはフェチですなあ(笑)。
本巻では知恩さんを巡る恋敵のようなキャラクターも出て来たようで、それはそれで面白そうである。
果たして本作も前作『富士山さんは思春期』同様な寸止め感でいくのだろうか(笑)。
楽しみである。


『ギャラリーフェイク(33)』
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AmazonでKindle版購入。
全32巻で完結したと思っていた『ギャラリーフェイク』の続巻。
やはり完結を惜しむ声が多かったんだろう。
本作に関しては読み切り形式なわけなのでいくらでも長く続けることができるしね。
一本の長い物語というよりも短編が連なってるような感じだし。
それにしても本作における知見であるとか構成力であるとか物語を作る力というものに関しては作者である細野不二彦の卓越した部分であるのは間違い無いのだが、それでも明らかに本作の雛形は手塚治虫の『ブラック・ジャック』だよな。
偽悪をまとったダークヒーローの魅力を少年誌で描いた手塚治虫の『ブラック・ジャック』があればこそ『ギャラリーフェイク』が受け入れられているのは間違いない。
細野不二彦自身だって本作のキャラクターである藤田とサラの関係をブラック・ジャックとピノコに置き換えているに過ぎないから。
そういう意味では本作の世界観は『ブラック・ジャック』からの流用である。
まあ流用したからといって傑作が生まれるわけでは無いのは言うまでも無い。
本作は『ブラック・ジャック』の高度なパロディーなのではないかね。


『最も危険なアメリカ映画 『國民の創世』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで』
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AmazonでKindle版購入。
電書で出ないかな〜っとまってて良かった待望のKindle版。
主に黒人差別についての解説。
ところでオイラは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の『PART1』をレンタルビデオで観て、『PART2』『PART3』は劇場で観て更にビデオでも再見している。
つまり面白かったとおもったわけだ。
SFでありアクションやコメディの要素があるし、オイラ好みなのは間違いがない。
が、この監督のロバート・ゼメキスを監督としてリスペクトがなぜかできない。
それでもゼメキスの映画は『世にも不思議なアメージング・ストーリー』『ロジャー・ラビット 』『フォレスト・ガンプ/一期一会』『コンタクト』『ザ・ウォーク』と......結構観てるな、オイラ(笑)......観ているにも関わらず、というか、ここまでの数を観ていたら監督のリスペクトも多少なりともあると思うんだが、一切ない(笑)。
たとえゼメキスの特集本が出ても買わないだろうね。
キューブリックやスピルバーグやギリアムなら買うだろうけどさ。
ロバート・ゼメキスってスティーブン・スピルバーグの安手な亜流感を感じてしまうのと、物語の収め方が非常に安直に感じる所為かなと思っている。
で、本書の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に関する解説を読んで、そのオイラのモヤモヤした部分に対して風通しをよくしてくれたような感じがした。
本書で新しい知見を得たというのは勿論のこと、オイラがこの監督をリスペクトできない理由がなんとなくわかった。
例えば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の『PART1』で冒頭の粗暴ないじめっ子が最後には主人公に媚びへつらう状態になり、主人公側もそのいじめっ子を横柄に扱っている。
悪い奴を罰している、仕返ししているということなのだろうけど、それっていじめる側といじめられる側を逆転したにすぎないわけで、それって物語上いじめられて当然な奴といじめる権利がある人間という非常に危険であやふやなロジックを提示してるだけじゃないか。
その辺りは明確ではないにしても『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の『PART1』を観たときから思っていた。
こんな物語の安直な収め方をする事に対する抵抗感があったんだろうな。


『JJM 女子柔道部物語(1)』
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小林まことの傑作『柔道部物語』は柔道を物語の真ん中に据えて非常に魅力的に読ませるような展開で作られた傑作である。
高校柔道を魅力的に描きつつ、高校の部活にある先輩後輩の理不尽な部分もきちんと描いていた。
いわゆる"しごき"を肯定しているわけではないが、その世界にある受け継がれる理不尽さを隠さず描き、主人公に後輩ができればその後輩に大して自分がされた理不尽をするというね。
綺麗事にしてないところがいい。
で、本作では女子柔道なわけで、以前に谷亮子が「私は暴力受けた経験ない」などとシャアシャアと言ってのけたわけで(笑)。
さて本作で小林まことはそこに切り込んでいけるんだろうかね(笑)。


『婚カツ!』
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面白かった。
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読み手を惹きつけるトルクの強いセリフに溜飲が下がる思いである(笑)。
オイラだと上のセリフの"男"を"女"に。
"女"を"男"に読み替えるわけであるが(笑)。
なんか女性もこういう事に苦労していることがわかると、モテないオイラなどはかなりホっとするわけである(笑)。


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町山智浩の有料音声解説。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』とスタンリー・キューブリックの『シャイニング』。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は公開前の半年ぐらい前に再撮の噂があって、オイラとしては監督のギャレス・エドワーズに同情的に思っていたのだ。
再撮は完成版の4割に及ぶと。
で、町山の解説を聴いたら再撮分って後半の盛り上がってる部分らしいんだわ。
ギャレス・エドワーズ版で後半まで行ったらわけのわからない、盛り上がりがない映画になっていたかもしれんということのようだ。
そう考えると再撮の判断は妥当であったと考えざるをえない。
つーか監督の人選でつまづいたということか(笑)。
ギャレス・エドワーズって『GODZILLA ゴジラ』はまあまあ良かったと思っていただけに残念である。
町山の解説ではギャレス・エドワーズが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で達成しようとしたコンセプトとそれが失敗した原因にも切り込んでいて興味深い内容であった。
『シャイニング』については原作と映画版の比較と、原作を読むと分かる部分の解説など。
原作者のスティーブン・キングと映画監督のスタンリー・キューブリックの考え方の違いというか資質の違いをわかりやすく解説していた。
この辺りはオイラも知ってる部分もあったが、町山の情報を関連づけた上での解説はやはりすばらしく勉強になった。
ただ、『シャイニング』におけるネイティブ・インディアンの暗喩については町山は否定的のようで、その辺りはオイラと意見がわかれるところだが(笑)。
それにしても町山の解説や評論によって得られる映画の見方の知見は好奇心を刺激されるものだと思う。


『ア・ホーマンス』
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wowowでの録画視聴。
公開年は1986年。
オイラが浪人という無職の時だ(笑)。
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たしかTVで上の画像のようなヴィジュアルを観てちょっと関心を持った
オートバイと廃墟というヴィジュアルは、特に廃墟というものが流行り始めの頃だったんだと思う。
だが、なんちゃってであっても浪人の身だったし(笑)、受験勉強もしてなかったが娯楽に身をまかせる勇気も無かったので結局は劇場で観てない。
信じられないカップリングだが本作は実写版の『めぞん一刻』と同時上映だった(笑)。
映画の宣伝で出ていた松田優作がそれまでのオイラが持っていたイメージと違って、腰が低く穏やかに話していたのを覚えている。
ちなみに原作は劇画で
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原作:狩撫麻礼に作画:たなか亜希夫。
映画の『ア・ホーマンス』と原作のそれは全く違う。
辛うじて主人公が記憶喪失という設定が残っているだけだ。
で、オイラ本作を観たのは大学時代にレンタルビデオで。
なので今回の再見は30年振りぐらいだ。
単純に面白いか?と聞かれれば、悔しい事に面白いんだよね、本作(笑)。
なんか世の中の男の9割が松田優作好きらしいんだが(笑)、オイラは残りの一割だ(笑)。
そんなオイラが本作を面白いと言わざるを得ないという(笑)。
むちゃくちゃ雑に言うが監督の構成力や世界観の構築などを含めた演出力はせいぜい百点満点で10点程度。
ただヴィジュアルに関しては500点と言ってもいいかもしれん。
これはおそらく撮影監督の仙元誠三の力が大きいと思う。
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こういう雨降しとネオンのヴィジュアルは『ブレードランナー』の影響ではあるけど、これを達成するための手間暇を考えれば画作りに対する力の入れようが分かる。
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この構図に対する人物の配置と照明の感じ。
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画による官能性に溢れている。
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女が犯された陰惨なカットでありながら、ものすごく印象的な構図で画を作っている。
この上の画像、初見の時もすごく感動した覚えがある。
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更に本作における石橋凌の顔。
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なんというか、ヤクザでありながらイノセントな佇まいというか、再見して思ったのだが石橋凌の美しい顔をフィルムに焼き付けたと言う部分で感動的であった。
正直なんて美しい顔なんだろうと思ったよ。
おぢさん、ホモではないけど(笑)。
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凶暴さの捉え方を新しく提示した感のあるポール牧。
監督の松田優作の功績は石橋凌のキャスティングとポール牧に対する凶暴さの演出だな。
その辺りは素直に松田優作の功績だと認める。
それと撮影監督の仙元誠三ね。
その他の監督の演出という部分ではだいたい既成の映画からの借り物感が拭えずにある。
夜のネオン街の雨。
それから
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カミソリで頰を切り裂くのは
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ロマン・ポランスキーにナイフで鼻を切り裂かれるジャック・ニコルソンの真似。
言うまでもなく見えない側の頰を切り裂くより鼻の穴からナイフを入れて切り裂く方が難易度は上だ。
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本作のメインヴィジュアルにもなっているこのサングラス。
これは本作のオチとともに有名なハリウッド映画からの流用というかパクリである。
このオチを含めた展開は失笑ものだ。
全部がとは言わないが松田優作が監督として口を出したところはものすごく的外れなものに見える。
劇中、全く無意味にカメラが90度回転してるところとか。
こんなカメラの動きを撮影監督がやるとは思えない。
このサングラスにしたってSFに対する知見もなく、なんとなくカッコ良さげだから入れてみようという感じがして鼻につく。
そう、松田優作の生き方すべてにある"痛々しいカッコつけ"感というのが本当に鼻につくんだな。
設定をパクッた上で更にその上を行くものを作れれば問題ないわけだが、多くの場合同等か劣化コピーでしかない。
ある意味その痛々しさに対する失笑をオイラは面白いと感じたのかもしれんが。
一応松田優作自身、アップのカットでは瞬きをしないという演技を徹底させていたけど、オイラにしてみればその程度の演技でしかない。
撮影監督の仙元誠三がヴィジュアルを作らなければ本当にガタガタになったろうな。
なのでヴィジュアルのみ、観る価値がある作品であると思う。

# by 16mm | 2016-12-25 21:25 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

先週土曜日、今年最後の歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
治療後に先生と少々雑談。
今年もお世話になりました。
来年も宜しくお願いします。


本日日曜日、銭湯でストレッチと寝湯と日光浴。


ゾクゾク Nerf リペイントできるかな?(笑)-05
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未完(笑)。
塗装にどうしても我慢ならず二度目の放棄(笑)。
マスキングをしてのスプレーでの塗り直しも、何度もやっていくうちにエッヂが鈍くなっていく。
やはり一度で塗装はキメねばならぬと猛省。
それとウェザリング以外での筆での着色はオイラのスキルからして止めるべきだと思った。
今後があるかどうかわからんが(まだスプレーも余っているw)しばらくやらん(笑)。
つーか色ぬりは楽しいが向いてないな(笑)。


年賀状の画像がまったく進まず。
いっそのこと今年は年賀状止めるかとも思うが、なんとか仕上げるべきだとも思っている。
なんとか今週中には。


『命を狙われる体験をしたので言わせて下さい。』
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AmazonでKindle版購入。
安斎かなえ の安定の面白さ。


『ベアゲルター(3)』
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AmazonでKindle版購入。
沙村広明の待望の新刊なのだが、前巻から本巻が発売されるまでのストロークが長くて内容の詳細を忘れている(笑)。
というかw物語の詳細がちゃんと語られていたかすらおぼえていない(笑)。
発刊の問題だけでなく、オイラの物覚えの悪さの問題とも言えるんだが(笑)。
それでも新刊が出たら買うのは沙村の画力の魅力に他ならない。


【映画予告編】『無限の住人』
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映画館での予告編で上映されていた。
関心したのは原作漫画の主人公の一人であるまん万次が背負ってる
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"卍"のマークって反転すると世界的に見てヤバイマークになっちゃう。
それを"万"の字をなんとなく崩し気味にして"卍"に見えるようにデザインしているのがいいなと思った。
この映画って昨年末ぐらいに撮影終わっていると聞いた。
来年の5月ぐらいに公開。
つーことはポスト・プロダクションに結構な時間をかけていると思われる。
その辺りは興味深いのだが、予告編を観るとキャストの雰囲気が原作の凄みにまったく届いていない。
映画から漫画にあった殺気がまったく感じられないんだよね。
予告編を観る限り、役作り、演出、演技、コスチューム・デザインでものすごく躓いているように感じる。
まあ来年の話。
一応観にいくつもりではあるが過度に期待はしないことにする。


『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
3D字幕IMAX版
微妙にネタバレしてますのでご了承ください。
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上の画像の本作のヴィジュアルを最初に観たのは、昨年末に公開した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開前であった。
タイトルに"ローグ"とつくのが納得してしまうようなヴィジュアルで期待がもてた。
あ、初のアジア代表
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ドニー・イェンも出てるんだと狂喜したよおぢさん(笑)。
実際本作でのドニー・イェンのアクションはカッコよかった。
ドニーのアクションが本作の唯一の目玉と言ってもいいかもしれん(笑)。
宇多丸のラジオ番組によると本作を観たリスナーの8割が絶賛だったとか。
そういうなかで本作をディスるのは如何に図々しいオイラでも勇気がいるもので(笑)。
はい、オイラは絶賛ではない2割の方でございます(笑)。
なんかね公開までの宇多丸と高橋ヨシキのバカ話の方が数億倍本編より面白かったように思える(笑)。
本作は1977年公開の一番最初の『スター・ウォーズ』である『エピソード4/新たなる希望』の冒頭の数分前までの事柄を描いたものだ。
なので公開前から言われていたことであるが、本作で出てくる登場人物たちが後のシリーズに出てきていないわけなので、おそらく皆んな死んじゃうんだろうな、という予想がなりたっていて、実際そうなるんだが(笑)。
その映画のクライマックスで、背後から赤いライトセイバーを振り回して反乱軍兵士を追い立てるダースベイダー。
それを反乱軍兵士達が命がけで得たデススターの設計図を文字通り命がけのリレーのバトンように繋いでいく様は感動的ではあった。
宇多丸が言うように彼らが繫いだのは劇中でも台詞として語られる"希望"なのであり、それは本作の次の物語である『新たなる希望』へと受け継がれる。
はっきり言って本作、前半から中盤が本当に退屈。
何度か観れば合点がいくのかもしれないが、初見だとワケのわからない場所で反乱軍やら帝国軍がワケのわからないことをしているとしか思えず(笑)。
正直途中で退席しようかと思うほどであった(笑)。
本作に出てくる有名どころの俳優の一人である
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フォレスト・ウィテカー。
言うまでもなく存在感満載の重厚な俳優なのだが、コイツの存在意義がまったくない、というか、いなくてもいいじゃん、レベルなのよ(笑)。
フォレスト・ウィテカーのくせに(笑)。
これって昨年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』における
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キャプテン・ファズマの存在感と同じぐらいの見掛け倒し感であった(笑)。
その他の登場人物達も今ひとつ感情移入ができずに物語が進行して終わっちゃったと言うような感じ。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の登場人物達が感情移入も好感も持てたのとはまったく違う。
本作が名もなき人々の物語であるということを差し引いても、だからこそ感情移入が必要なのだと思うんだが。
公開前から言われていたが本作では他のシリーズにある
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タイトル・ロールがないのだが、それに伴ってスター・ウォーズのテーマも流れないのよ。
これが意外とキツくてね(笑)。
このお約束の曲がないということがなんとも全体を通した物足りなさを醸し出していた。
本作、中盤から後半にかけて面白くなってはいくんだが、あまりの前半のダラダラが解消しきれずにいて感動的なシーンもあるんだけど、どうにもノレない。
宇多丸が言うところの「旧作を知っている人たちへの接待」と言う意味では、例えばワンカットC-3POとR2ーD2が出たり、『エピソード4/新たなる希望』に出てきたカンティーナのエイリアンが映っていたり、そっくりさんだとばかり思っていたら実はCGだったというターキン総督とレイア姫が出てたり(ターキン総督役のピーター・カッシングは故人。レイア役のキャリー・フィッシャーは......(笑))はしてニヤリとすることはあったんだが。
そもそもメカのデザインに真新しいものがない。
『エピソード4/新たなる希望』直前の話なので
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X-ウィングやY-ウィングが出てきてカッコいいのは当然なのだが、本作特有のメカがことごとくカッコ悪い。
そもそも『エピソード4/新たなる希望』のX-ウィングやY-ウィングはもとより『エピソード5/帝国の逆襲』の
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AT-ATや
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スノースピーダー。
『エピソード6/ジェダイの帰還』
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スピーダー・バイクと、毎回毎回どんだけカッコいいメカを出してくるんだとワクワクしていたのに(笑)。
本作でカッコいいメカは旧作で出てきたものだけだ。
つーわけで、非常に面白くて意義深い物語になるはずであったろうが、オイラにはほとんど響かなかった本作である。
おそらく再見はしないであろう。


今週末はヘアカット。

# by 16mm | 2016-12-18 21:05 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『海賊とよばれた男』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』

本日日曜日、銭湯で寝湯、ストレッチ。
晴れてはいるが風が強くて肌寒い。
しかし露天で日向ぼっこしてるうちに結構暖かく感じるもんだね。
日向ぼっこしながらストレッチを念入りにやる。


AREA クロームメッキ仕様肘置き アームスタンド マウスパッド一体型 CA-600
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2006年10月に初めて購入して、2011年8月に壊れて再購入。
そして同じく五年目の今年に壊れて3代目を購入(笑)。
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前回と壊れた場所はちょっと違うんだが、やはり5年が寿命なのだと感じた。
このアームスタンドを使い始めたら本当に手放すことができないほどに快適。
これ使うと肘の自重というものを自覚できる。
そしてその自重というものが結構負担になっていると感じることができる筈だ。
とにかくオイラにとっては必需な楽チンアイテムである。
また五年後に購入することになるのかな(笑)。
Amazonで5,790円。


『ザ・ファブル(8)』
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AmazonでKindle版購入。
待望の新刊。
殺し屋を主人公にしながら主人公ファブルの殺しのシーンは第一巻の冒頭のみ。
凄腕の殺し屋が殺しを封印して一般人の生活をするという物語の漫画。
そうするとゾクゾクするようなアクションが無くて退屈だ(笑)、と思うかもしれんがまったくそんなことはない。
作者が想像する凄腕の殺し屋の凄腕たる理由をユーモアを交えて描いていくから。
並外れた危険察知能力の代償に超と言っていいぐらいの猫舌(笑)。
毒などを嗅ぎ分けるデリケートな舌先を持ったおかげで人肌程度の焼き加減でも熱く感じてしまうメンドくさい体質になっちゃった(笑)。
凄腕の殺し屋の存在感を一般の日常生活レベルでディテールを掘り起こしているところが非常に新鮮なんだと思う。
一般の日常生活に主人公のファブルを放り込んだ時の異化作用が本作の当面の魅力であるのだと思う。
今後の展開はわからんが(笑)。


『双子の帝國 2巻』
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AmazonでKindle版購入。
物語のとば口の前巻の感じだと、面白くはあるが『のりりん』や『終わりと始まりのマイルス』『なにかもちがってますか』の連載を終わらせてまでやりたいことなのか?という感じはあったのだが、本巻から上手く加速して物語が推進している感じを受けて今後に期待。
『終わりと始まりのマイルス』と『なにかもちがってますか』の要素が入っているところをみると作者としても本作で統合した形でそれらを生かそうとしているのだろう。
作中に出てくる"光軍に使役された もと神聖娼婦の50人の女達"の50人を全員描き分けて出したところは恐れ入った。
やはり今後が楽しみである。


『合本 この国のかたち【文春e-Books】』
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AmazonでKindle版購入。
マジ待望の書籍のKindle化。
学生時代に単行本で読んで以来の座右の書と言ってもいいぐらいのもの。
と言っても実際には座右にないから電書になって本当に座右の書となった感じでうれしい。
"華厳経""信長の思想""ノモンハン事変""統帥権"etc......
凄まじいまでの知識と知見。
平易な文章のなかの優しいユーモア。
この本を読んで関心を持ったトピックは今でもオイラの頭に強烈な形で張り付いている。
とにかく目次で関心のある部分をザッピングしながら読んでいる。
学校教育の教科書以外で初めて、そしてもしかしたら今後巡り会うこともないかもしれない随筆という形態の文章。
随筆=エッセイなんだろうけど、司馬遼太郎のこれはエッセイなどとニヤけた名称ではありえない。
随筆としか言いようがない。
当時、司馬がノモンハン事変の小説を書くとか書かないとか言っていた時期で、結局書かないということになり非常にがっかりした覚えがあるんだが、いまなら司馬がそれをテーマに書けなかった理由がなんと無く分かる。
ポンコツな戦車に乗って死を常に覚悟していた司馬遼太郎の若い頃を総括するに、その時代を生きた実在の軍人に誰一人共感出来なかったからかもしれん。
稀代のテロリストか総会屋としか思えない(笑)坂本龍馬を魅力的に描いた司馬であっても、第二次大戦中の日本軍の軍人を魅力的に描くどころか怨嗟の対象にしかできなかったんだろうね。
そのあたりの司馬の気分が本書に散見される。
おそらくオイラの一生を書けて読み潰す本である。


『応天の門 6巻』
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AmazonでKindle版購入。
読み進むにつれてどんどん面白くなっていく。
特に菅原道真の魅力的なこと。
在原業平はイマイチ感情移入ができない(笑)。
オカルトを冷静に分析してその背後にある人間の作為を暴き出す。
ホームズとワトソンだよな、コレ(笑)。
前述した『この国のかたち』を再読しはじめた折に本作も読んだのだが"宦官""司馬遷""科挙"なんていう言葉がでてきて、偶然とはいえなんか妙なシンクロっぷり(笑)。
本郷和人の平安時代の解説のウンチクが相変わらず興味深い。
人間の闇であるとか業のようなものを物の怪の類として恐怖の対象となったのかな。
だとしたら非常に楽観的な性善説にオカルトなどは立脚しているのかもしれん。


Photoshop CC(2017)
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迂闊なことに最新版がリリースされたのを知らずにいて、リリースからひと月後の先週にアップデート。
たぶんスタンプやパッチ関係の精度はバージョンが上がるごとによくなっていると思うが、その他の機能がよくわからん(笑)。
というか、オイラのMacintoshでは非常に挙動が重くなっている(笑)。
まあ動いているだけマシだと考えよう。
次、マシンを買うとしたらwindows機になるかもしれんなあ。
Mac高いし(笑)。


『Daytona BROS Vol.47』
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書店で書籍購入。
オイラにしては珍しいオシャレ系の雑誌の購入である。
まあ映画で使用されたファッションというくくりに興味があったのだ。
なんとなく『タクシードライバー』的な軍用ジャケットは持っているし会社にも着て行っている普段使いなのだが、本書に載っている『インディ・ジョーンズ』的な扮装も悪くないかもと考える。
本書に載っている『インディ・ジョーンズ』的なものがさほど高いという感じではないのでちょっと無理すれば手が届く。
普段着るものにこだわらないし変化も求めないので、なにか気に入ったらそれで年中通すので、ちょっと本書を参考にして見ようかなと思った次第。


『町山智浩の映画ムダ話39 』
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町山智浩の有料音声解説を購入。
まず町山の『この世界の片隅に』を聴くと本当に初歩的な読解をベースにした解説を行なっている。
原作漫画をくまなく丁寧に読み込み、映画を何度も真剣に観ることで得られるものがベースなのだ。
だからこの音声解説の半分ぐらいは己の読解力で真剣に向き合えば、もしかしたら自力で理解できることだったかもしれない。
しかし、オイラはやっぱりその基本的な読解力が足らんのだな(笑)。
町山が言う、すずさんが嫁いだ先の北條家の人たちが物分かり良く優し気に描かれているが、実はすずさんの旦那になる周作は遊女のりんさんを愛していて結婚しようとまで思いつめていた。
それを反対したのはあの優し気な北條家の両親や親戚の人たちだ。
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ああ。
これだ。
ちゃんと原作に描いてあったことなんだ。
オイラはこの辺りをなんの引っかかりも無く読み飛ばしていたんだな。
町山はそれを丁寧に拾い上げて、さらに当時嫁というものは働き手としてみなされると言うことに言及する。
北條家の姑は身体が悪いので余計に嫁に家事を強いることになる、と。
それと娼婦を嫁にするという世間体の問題。
原作に描いてあるものを拾い上げてそれをさらに深く掘り下げるんだよ町山は。
北條家の人たちが本当に人のいい感じに表面的に描いていたのだが、実は愛し合う二人を引き裂く闇ももっているということだ。
その他、高角砲や太極旗に対する解説も非常に興味深いものになっていた。
優秀な評論家ってのは、評論対象に対してある種の決めつけをしつつそれについて作品に描かれない情報を総動員して解説の妥当性を確保するんだと思う。
その作品に描かれない情報というのは知識であり、想像力であるのだと思う。
町山智浩はやっぱりすごいね。
この『この世界の片隅に』がヒットしたのも、というか、オイラが本作を観に行ったのは町山智浩が強力に推していたからに他ならない。
さらに水道橋博士や宇多丸や古川 耕(古川は宇多丸のラジオ番組で本作を取り上げる為に1万円の身銭を切っているのだからw)などの推しもあげられる。
つまり適切な人間が適切な言葉で作品を推すことによって人は動くということだな。


ゾクゾク Nerf リペイントできるかな?(笑)-04
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ほぼ大詰めに近づいている、と思われる(笑)。
テカテカした部分を
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Mr.ウェザリングカラーのマルチグレーを塗ったくって上の画像のような薄汚い感じにした(笑)。
Mr.ウェザリングカラーのマルチグレーって非常に水っぽくシャバシャバしていて本当に筆で全体を塗りたくったと言う感じ。
で、それから3時間ぐらい置いてからティッシュで余分な水分とともに汚れ具合を調整しながら拭き取っていく。
塗ってから3時間ぐらいだと丹念にこすればぞれだけで全部綺麗にとれて元の状態に戻っちゃうぐらいに乾きが遅い。
オイラの感じだとティッシュでこすって落ちなくなるのに3日ぐらいかかると思う。
完全に乾ききると専用の洗浄液でしか落とせないようだ。
オイラはこれをもう一度全体に塗って調整するつもりである。
できればもう次回で最終回にしたいものである(笑)。


『海賊とよばれた男』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
監督:山崎貴。
キャストに出演者 岡田准一、吉岡秀隆、染谷将太、鈴木亮平、野間口徹、ピエール瀧、綾瀬はるか、堤真一、近藤正臣etc......
という信じられないような最強に布陣(笑)。
岡田、野間口、堤は『SP』だし、堤と綾瀬はよく映画で共演しているし、岡田、吉岡、染谷、堤は山崎監督の映画の常連と言えるし。
なんか日本映画界の優秀な役者の層が薄くないか(笑)。
優秀な役者はどこでも引っ張りだこということやね。
本作でいえば唯一原作者がアレな人というのが問題だけど、原作小説には罪はないからねえ(笑)。
主演の岡田の凄さというのを改めて感じたね。
特殊メイクの精度の高さのサポートがあるにしても、20代の若造から死ぬ間際の最晩年までを力強く演じていて好感が持てたな。
ヴィジュアルにしても空襲で焼け野原になった世界観というものを非常にリアルに表現していた。
この辺りは本当にすごいなと感じた。
ただ、これは原作の問題なのか映画の問題なのかわからんが、物語を進めていく推進力が弱く感じた。
タイトルに"海賊"と冠している割には海賊として法を破るような破天荒さはなく、どちらかというと同業同士のローカルルールを破ったり、競合他社の製品より良いものを出して逆恨みを買う、とかなので、どちらかというと真っ当な商いをしている風にしか見えない。
主人公の心意気が海賊のようだ、と言うことなのかしらん?
なので主人公のやってることが、タイトルの名前負けしているようにしか思えん。
それと物語の進め方が雑に感じた。
スクリーンに出てくる字幕一つで年月を飛ばしてみたり。
主人公の妻が後継を産めないということで出ていくというくだりも、オイラとしては町山智浩の『この世界の片隅に』の解説でそのあたりの実情を知っているから大変な事態だろうということはわかるんだが、映画のなかでその逼迫した感じが出てないんだよね。
いつのまにか妻が実家に帰りました、ってな具合。
本作って出光興産の創業者をモデルにした小説なわけで、その主人公が晩年、出て行った妻が意外と近くにいたことを知らされるんだけど、知らされて慟哭するぐらいなら、金持ちなわけだから気になるなら興信所消息ぐらい確かめるはずではないのかね?
気になっているのなら。
なんか言ってることとやってることがちぐはぐなんだよね。
演出的に言えば、主人公がやたらと机叩いたり壁を叩いたりするのもやりすぎ。
やりすぎてるから主人公の苦渋の具合が相対化されてよくわからん。
さらに言えば終盤で出てくるイラン。
このイランの広がりを示すヴィジュアルが非常に乏しい。
乏しいのを堤真一の演技でカバーしている。
前半の焼け跡のヴィジュアルが見事なだけにものすごくショボく感じた。
まあそれでもタンカーの描写なんかを見ると、いわゆるジェームズ・キャメロン的な映し方で捉えているなとは感じた。
タンカーを宇宙船を撮るように撮っていた。
或いは『タイタニック』のように、というか。
山崎監督の前作である『寄生獣』が傑作だっただけに、なんとも腑に落ちない感じであった。
まあ再見はないだろうね。


『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』
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AmazonでBlu-ray購入。
安彦良和テイストの画を精度高くトレースしていて安心してみれる。
このシリーズは安彦のタッチが楽しめるというのが肝だからね。
シャアもアムロも15歳以上の年齢になるとオリジナルの声優の声も違和感がなくなった感じ。
本作のモビルスーツの月面でのアクションの重さの表現が素晴らしい。
足の振り上げをゆっくりして、地面に足をつけるところを早くする。
この動きだけで結構重量感を感じるものだ。
本作ではララァも出てきた。


今週末は今年最後の歯のメンテナンス。


さらに観れれば『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』


年賀状とNERFの完成もさせなければ(笑)。

# by 16mm | 2016-12-11 21:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『NHKスペシャル 終わらない人 宮﨑駿』

先週土曜日、心療内科。
この時期、鼻のつまる要素が少ないせいか症状は安定している旨を担当医に伝える。
オイラのパニック・ディスオーダーの原因の一つに脳内物質のセロトニンの不足があるようなのだが、現状それが多いのか少ないのかを確かめる術がないらしい。
というか脳内物質全般に言えるのかもしれんが、それたの物質が血液に含まれるわけではないので血液検査などではわからない。
脳内の状況というものが通常の検査でチェックできないということだ。
そうするとパニック・ディスオーダーの原因がセロトニンと言われても実のところよくわからず、処方されている薬が効いているようだからセロトニンの所為かもしれないという状況証拠のようなものでしかないのかね?
オイラとしては薬が効いて症状が治まっているので問題ないとも言えるが、薬以外で具体的にどうすれば良いのか、というのが見えづらい。
担当医はかなり親身に心の持ち様や自己暗示的なものを理屈を丁寧に説明してくれているので信用はしているんだが。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
約ひと月ぶり。
医院に出かける前に風呂に入って髭を剃っていたら
「ザクっ」
っと、音が聴こえたような気がするぐらいにT字の安全剃刀で唇の上あたりを切る(笑)。
なかなか血が止まらないので
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こんな感じに絆創膏を貼ったままメンテに向かう(笑)。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらうも、絆創膏が痛々しいのか(血が若干滲んでいたしw)心配される。
おお、ドSのくせに優しいところがあるではないか(笑)。
この傷は現在日曜日でも若干ジンジンしてたりするのだ(笑)。
ひと月ほどメンテに間があったにもかかわらずさほど歯石はついていなかったとのこと。
女史に歯と歯の間や歯茎用のブラシとして
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スポットというブラシを勧められて使うことにした。
先生に基礎検査をしてもらった後に雑談少々。
動画ファイル形式で"log"というものがあるというのを教えてもらう。
基本オイラは静止画の写真を趣味にしているのだが、先生の話を聞くたびに動画もいいなと思う。


歯のメンテ後に絆創膏をしたまま近頃よく行く焼肉屋に。
若い兄ちゃんが注文を取りに来た時に
兄ちゃん「しんやの方ですか?」
オイラ 「深夜?」
兄ちゃん「いや、65歳以上のシニアの方ですか?」
オイラ 「......」
いや、若いと思われたいと思っているわけではないが、オイラ、今まで比較的歳より若く見られていきたのに(笑)。
確かに頭はボサボサで金髪だか白髪だかわからんような状態の上に唇の上に絆創膏である(笑)。
来年50歳のオイラが一気に15歳跳ね上がって65歳に見えても仕方ないのかもしれん(笑)。
で、シニアだと料金が安いらしい。
なので
オイラ 「はい、そうです。65歳です。シニアです」
兄ちゃん「なにか証明できる、免許証や保険証はお持ちですか?」
オイラ 「すいません、ウソです。来年50歳です」
兄ちゃん「......」
オイラ 「......」
兄ちゃん「失礼いたしました。すいませんでした」
と、すまなそうに兄ちゃんは去って行った(笑)。


本日日曜日、銭湯に寝湯とストレッチ。
肌寒かったが露店で椅子に座ってウトウトする。
日光浴のつもりが陽がささなかった。


『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』
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AmazonでKindle版購入。
よくわからんが、紙の本の方は絶版になっちゃってるという。
たしか掲載誌を立ち読みしているので"あの部分"かな?というのはなんとなくわかっている。
で、その曰く付きな該当部分は電書でも削除されているようだ。
サイバラが幸せなのは結構なことだ。
これまでも国税に喧嘩を売ったりしていた作品的な傍若無人さはあったけど、その頃は本当に役たたずなDVな旦那のいる一人の漫画家としてギリギリと突っ張った感じに共感をしていた。
今でもサイバラのTVでの「オマンコ」発言などの傍若無人さはあるものの、結局お旦の高須克弥の強力な後ろ盾での発言でしかなく。
オイラはTVで「オマンコ」と言ったのが気に入らないのではない。
高須克弥と付き合う前での発言なら、その言葉の重みと社会的な影響をものともしない力強さを感じられたはずだ。
そしてその頃のサイバラには作品的な慎みもあった筈なのだ。
それがなくなったサイバラにオイラは興味はないね。
今のサイバラは曽て蛇蝎のごとく嫌っていた柴門ふみとどう違うんだろうね。


『相姦の赤い河岸 : 7』
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AmazonでKindle版購入。
待望の新刊、なのであるが、前巻のエピソードを忘れてしまっているため6巻目から復習しているところである(笑)。
発表のストロークが長いのでこういう事もあるよね、おじさんだし(笑)。
相変わらず画はエロくて上手い。


『モノ・マガジン2016年12月16日情報号』
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書店で購入。
文房具特集で気になるものがあったのだ。
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DagaのPEN-VISEというものらしい。
これは
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こんな感じに好きなボールペンの替え芯を入れて使えるという。
材質はジュラルミンでなかなかカッコいい。
対応ボールペンリフィルリストによると ぺんてる:Rollerball LRN3/4/5 LR7/10 Energel、エナージェルも使える様だ。
まだ発売されていないのだが、絶対に買いであろう(笑)。


『「この世界の片隅に」 オリジナルサウンドトラック』
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iTunesで購入。
ふんわりとした聴き心地のよい優しげな曲と歌声。
しかしそれでも映画のエンディングに流れた"たんぽぽ"にはリズムとスピード感を感じた。
歌詞はふんわりとしてるのにね。
映画共々最高のサウンドトラックであった。


『NHKスペシャル 終わらない人 宮﨑駿』
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2016年11月13日(日) 午後9時00分~9時49分。
とにかく50分の放映中、イライライライラしながら観ていたよ(笑)。
そんなに不愉快なら観なきゃいいんだけどねえ(笑)。
唯一溜飲が下がったのはネットでも散々言われているが
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ドワンゴの川上のプレゼンに対する不快感の表明のところかな(笑)。
あ、今気がついたけど、川上の後ろに宮崎吾朗がいたんだね。
そもそもなんで川上みたいなチャラい奴がジブリに入り込んでいるのか?
まあ定見のない鈴木敏夫が流行りものとして組んでいるだけなんだろうとずっと思ってた。
少なくとも宮崎駿と波長の合うヤツではないと思っていたらやっぱりね(笑)。
つーか
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鈴木敏夫も卑怯なヤツだな(笑)。
「どこへだどり着きたいんですか?」
だと(笑)。
宮崎にプレゼンする前に鈴木敏夫は観てる筈だよ。
んで、宮崎が思いがけず立腹しちゃったから手のひら返して川上を追い詰めるような事いってる鈴木敏夫ってほんとやなヤツな(笑)。
まあ、それはどうでもいい。
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宮崎駿は2013年9月のわざわざ引退会見を大々的にやって長編映画からの撤退を宣言した。
そののちスタジオジブリは制作部門を解体。
社員として働いていたアニメーターを全員馘にした。
まあ元々スタジオジブリってのは鈴木敏夫が言っていたり、折に触れ宮崎駿も言っていたが、宮崎駿と高畑勲にアニメーション映画を作らせるためにスタジオだったのだ。
なのでこの二人が映画を作らなくなればスタジオは無くなる事を運命づけられていた、とも言える。
終身雇用制が崩壊している昨今、勤めている会社が無くなることは常にあることだが、それでも会社組織を作り社員を雇ったにもかかわらずボスの気まぐれな一言で職を失うという事の恐ろしさと理不尽さ。
スタジオジブリの社員だったアニメーター達はそれすらも納得づくだったかもしれないのでオイラがとやかくいう事ではないとは思う。
散会していったジブリのアニメーター達が『君の名は。』などに参加して品質に寄与してたりもする。
今でもアニメーターを続けている人もいるし
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スタジオで長年動画チェックで映像の最終品質キープの重責を担っていた舘野仁美はアニメーターをやめて飲食店のオーナーに。
さらに言えばこのドキュメンタリーの中でも言及されているが、宮崎と一緒に働いたスタッフたちの訃報が相次いでいた。
おそろくその一人は今年の5月くらいに亡くなった二木真希子。
で、正直むちゃくちゃ衝撃的だったのが
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宮崎と長く色彩設計のスタッフとして力をだしてきた保田道世が亡くなったということだ。
これは宮崎に取っても致命的にショックなことであったろう。
別にスタジオジブリが解散したからスタッフが次々に亡くなっていると言っているわけではない。
言ってみれば彼ら彼女ら優秀なスタッフの喪失というものは今後宮崎駿の、少なくとも『風立ちぬ」レベルの映画を作ることができないという事だ。
"アニメーションの制作は共同作業であり、監督は映画制作の主体ではない"
これはオイラの意訳ではあるけれど、宮崎駿が若い頃に講演した時に言った言葉だ。
宮崎駿という人は間違いなく稀有な才能の人ではあるけれど、その才能を発揮するためのアニメーションは個人ではできない。
すくなくとも昔の宮崎駿は周りのスタッフの力によって自分の作りたいものが作れている、ぐらいの謙虚さはあった。
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鈴木敏夫が宮崎駿に言ったとされる言葉で
「引退して時間があるのだから 楽しみながらCGで短編映画をつくったらどうか」
と言ったらしいけど、オイラからすると
「ハアアアアアアアア!!!!!?」
ってなもんですよ。
噴飯もの。
ご飯ブホーってなもんです。
鈴木敏夫はCGアニメーションを、というかCGに対してド素人の宮崎駿に対して、時間つぶしがてらに気楽に短編ならCGで作れるよ、と言っているのだ。
オイラは仕事でCGをやっている端くれではあるが、オイラに謝らずとも、少なくとも日本で優秀なCG製作者に土下座しろ。
CG制作は素人が気楽にできるようなものではないということが分からないんだな、鈴木も宮崎も。
鈴木敏夫のヨタに平気で乗っちゃうところを見ると宮崎駿もCGを自分たちのやってきた手描きアニメーションより下に見てるわけね。
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それでいてCGアニメーションで新たな地平を切り開いたピクサーのジョン・ラセターは意識してるというね(笑)。
ハッキリいうが日本でどんなに優秀なCG製作者がいても圧倒的な設備で劣る日本がピクサーと同レベルのものを作れる筈がないよ。
ピクサーが何百ものレンダリングマシンを使ってると思ってるんだ。
それだけの設備を整えてもペイできるからこそのインフラだよ。
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宮崎駿の短編を作るために集められたCGのスタッフ達。
オイラが言うのも口幅ったいが、彼らかなり優秀な人たちだと思うよ。
放送で見た限りでは。
宮崎の口調で言うと、自分の思い通りのアニメーションができないのはCGの所為だ、と言わんばかりの愚痴を言っているがそうではない。
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連日追い詰められた所為か、CGスタッフの一人は体調くずしちゃったりしてる。
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高価な液晶タブレットを慣れない手つきでいじくりまわし、タブレットのボタンに"進む"とか"戻る"とか書いてあるシールが貼ってある。
この手の基礎的な事もわからんのに、そもそもデジタル機器の知識すらない宮崎駿が使えるわけなかろう。
当然だがジョン・ラセターは普通にタブレットぐら使えるわけよ。
だから宮崎駿は無謀にも挑戦しているCGアニメーション制作のスタートラインにも立ててないわけ。
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このドキュメンタリーの冒頭で
"オレ いまの世の中に合わせて生きる気ないから"
なんて嘯いているくせに、作品作りのためなら最先端のCGにも手をだす。
宮崎がCGに手を出したのは、自分の作品を作らせるスタッフがいなくなったから。
CGで短編なら少人数で自分の意向に即したピクサーのような作品ができると思ったのだろう。
本当に浅はかとしか言えない。
制作が上手くいかないのは完全に宮崎駿のCGに対する無知さに他ならない。
人間と違ってコンピューターの方が扱いが楽だとでも思ったか?
イライラするような老人の妄執だ。
スタジオジブリが共同製作した『レッドタートル ある島の物語』の記者会見で鈴木敏夫が宮崎駿が言った言葉として
「この映画を作ったスタッフと組みたい」
 と言ったとか。
本当に無礼。
今までジブリで一緒にやってきたスタッフ達の方がずっとすごい、とぐらい言えないのか?
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「後継者を育てたよ」
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「こいつにやらせてみたい」っていう人間は一人もいなくなった
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そして挙げ句の果てがこれだよ(笑)。
"長編企画 覚書"とな(笑)。
ジブリ出身で力足らずでもなんとか演出家としてやろうという意欲があるのは宮崎吾朗だけだろう。
『思い出のマーニー』の米林宏昌は演出家になるつもりはないだろうね。
後継者を育てたと言っておきながら「こいつにやらせてみたい」っていう人間は一人もいないというのは矛盾してないのか?
ジブリの入社試験に落ちた細田守。
新人監督として『魔女の宅急便』でデビューする筈だった片渕須直をサポートすることもできずに宮崎自身で監督してしまったこと。
オイラとしては宮崎駿の映画ならこれまで作られた『風立ちぬ』までを観れれば十分で、引退したジジイに新たに通俗文化の娯楽を作ってもらうには及ばない。
庵野秀明もいれば細田守もいる。
『この世界の片隅に』の片渕須直の新作が今後観れるのなら宮崎駿の作品などお呼びではない。
いったいいまさら宮崎が長編をつくるとして、一緒に作りたいと思ってるスタッフが集まると本気で思っているのか、宮崎は。
だとしたら思い上がりも甚だしい、謙虚さも慎みもなくした妄執に囚われた無様な人間にしか見えない。
宮崎の映画を作るために片渕須直の映画が作られないのなら、宮崎には本気で退場願いたい。
ジブリ美術館の短編映画っていったって、ジブリ美術館の価値自体がジブリの作る長編映画があってこそだからね。
映画を作ってないジブリのジブリ美術館に何の価値があるというのかね?
「終わらない人」ではない。
「終わるべき人」なんだよ、宮崎駿は。

# by 16mm | 2016-12-04 23:37 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『この世界の片隅に』

先週の日曜日あたりから風邪気味。
喉の痛さや関節の痛さダルさは月曜日にカプセルホテルでサウナに入り、更に火曜日の朝にユンケルの高いヤツ(笑)を飲んだらかなり改善された。
やっぱりユンケルはすげえ(笑)。
しかしそれから風邪クスリやら果物やらビタミンCやらをたらふく取り込んでもか完治はしないで今にいたる。
熱は怖くて計れず(笑)。
今はなんとなく喉がガラガラしてるのと鼻水ぐらいか。
寝込むまではいかないのは初期症状でウィルスを色々叩いたおかげだろうか。
それでも先週土曜日のひと月ぶりの歯のメンテは延期させてもらった。
といいつつ、マスクをして土曜日に映画には行ったのだが(笑)。
毎週の習慣である週末の銭湯通いができないのも無念なり。


ゾクゾク Nerf リペイントできるかな?(笑)-03
風邪気味で進行せず。


『げんしけん(21)』
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『げんしけん』も本巻で最終となった。
創作をするということの呪いというか"業"というか"性(さが)"突き詰めたシリーズ前半は非常に共感を持って読むことができた。
安直に「クリエイターですう」とか「モノ作りをしてます」などと言う人間には分からない部分。
誰かを不幸にする可能性があっても描きたいという衝動を抑えきれない苦しみというもの。
その覚悟がなければ安易に「モノ作り」などと言っていいわけがないのだ。
ましてや不特定多数の社員がいる会社のスローガンにするなど言語道断。
そんなものを会社のスローガンにするなんてのは「モノ作り」というものの本質を分かってない愚かな人間だと思う。
「モノ作り」などというものは、あくまでも個人的なものであり、知らない誰かを傷つける可能性があると言うことを覚悟して悩み引き受けたものだけができることだ。
それらをテーマに若造供の青春や恋愛を描いた秀作である。
ただ、タイトルに『二代目』とついてからのテーマはオイラの興味から外れてしまったせいか、どうも感情移入ができずじまい。
それでも最終巻まで買い続け読み続けたのはオイラにも納得できる部分がある筈だと言う希望と、最初のシリーズをうんと楽しませてもらったお礼であった。


『この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集』
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とにかく厚い(笑)。
厚さ45mm。国語辞典と同じぐらいじゃないか(笑)。
まあアニメーションの絵コンテはそういうものだ。
映画にしていく為の設計図であり、アニメーターをはじめとするスタッフの認識を共通化させるためのもの。
多くの場合、絵コンテとは言いつつ、キャラクターは丸チョンで描かれた簡略化されたものが多い。
場面の情景なんかもト書きで説明。
アニメーターが絵コンテを描いた演出家なり監督の意思を汲み取って原画を描く前にレイアウトという原画サイズの絵を描いてそれを演出家に見せて承認を得る。
で、そのやりとりを最小限にしようとしたのが、おそくら宮崎駿。
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宮崎駿のは絵コンテ段階でアニメーターに迷いがないぐらいに構図、画角、キャラクターの表情、セリフのタイミングまでもが事細かく指定されている。
アニメーターはこの絵コンテを拡大コピーしてレイアウトにして原画を描く。
アニメーターが演出家の意図と違う原画を描く危険性とレイアウト段階でアニメーターが悩まずに済む利点がある。
が、アニメーターは宮崎駿のコンテに100パーセント縛られることになるので上手いアニメーターほど窮屈に感じるだろう。
まあ、最近はここまで細かく描いた絵コンテも珍しくないようだが、通常はここまで絵コンテ段階で細かく描かない。
TVアニメの場合なら細かく描く時間がないというのと、画を描けない演出家もいるから。
宮崎駿の絵コンテはほとんど通常の漫画と遜色のないぐらい読み物として素人にも分かるように描かれている。
なのでオイラなどは宮崎駿の絵コンテを演出の教本というよりは、純粋に読み物として楽しんでいる。
ところで『この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集』は宮崎駿的な絵コンテとして素人のオイラでも読み物として読めるものになっている。
監督の片渕須直が宮崎駿と長く仕事をしていた人間ということもあって、細かく描く絵コンテの利点というものを熟知しているのだろう。
おそらく絵コンテのラフを片渕監督が描き、監督補の浦谷千恵がクリンナップしつつ具体的な画面構成を描いたんだと思われる。
オイラにとって本書は映画の辞典のようなもので、映画のあのシーンのあのセリフはどう言う意味だったかを反芻し調べるためのものになっている。
恐ろしく情報量が多い本作、例えばクライマックス近くの
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ちなみにあらかじめ言っておくが韓国の旗が立ったからって「朝鮮進駐軍」の描写とかいう意味は全く無いからな。
本作は政治的な要素というものは一切排除されている。
ただただ何年何月何日に何があって天気はどうだったか?という考証を徹底的にやっていると言うだけの話で、敗戦の日に太極旗が呉に上がったと言う事実を描いているだけだから。
で、このシーンって原作漫画と映画では微妙にセリフが違う。
そして映画の方はセリフを付け足してさらに すずさんのいる世界と言うものを映像と聴覚とで観客に対してもう少し踏み込んだかたちで感覚的に訴えかけるように作られている。
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この すずさんの慟哭のカットはコミックと同じアングルで映画も描かれている。
非常に悲しいシーンだけど表情といいアングルといい、すべての要素が合わさって素晴らしいカットになっていた。


『吾輩はガイジンである。――ジブリを世界に売った男』
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著者はスティーブン・アルパート。
と言っても知らない人が多いだろう。
オイラも知らなかった。
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宮崎駿の映画『風立ちぬ』で上の画像の謎のオッサンの声の人だと言えばわかりやすい。
スティーブン・アルパートは本職の声優ではない。
スタジオ・ジブリの海外事業部にいたという。
この人がスタジオ・ジブリで働いていた時の事を書いたのが本書だ。
実はまだ読了していないのだが、所謂"ガイジン"さんから見た日本の会社という部分と、宮崎駿などと仕事で付き合っていたことによって得られたであろう知見が非常に鋭く読んでいて興味深い。
冒頭
"「無」とは、加工すべき「もの」がないことを意味する。原料を買い、いりいろ手を加えて原形を変え、できた製品を売って利益を得る---それが標準的なビジネス・モデルである。自分のアイデアの力と想像力から出発し、それを意志の力で「形」のあるものにするのはビジネスとは呼ばない。それはアートである。聞かれるたびに、私が勤めていたスタジオジブリは本当の意味で会社ではないと私が答えるのはそのためだ。会社はあくまでもビジネスの場であってアートを創造するところではない。しかしスタジオ・ジブリは初めからアートを作り出す場であった。"
非常に冷徹な分析だなと思ってこの本をきちんと読み込もうと思った次第。
ちなみにこのスティーブン・アルパート、日本語を習ったのは京都の女性らしい。
だから日本語でありながら不思議なイントネーションを感じた。
で、この人が言うには自分がよく日本語で喋るとゲイっぽく思われるのは言葉遣いや抑揚の見本が女性だったからではないかと言っている。
なるほどねえ。
外国語を習うなら喋れればいいと言うわけではないということを考えれば誰に教わるかと言うのも結構重要なのだなと思った。
それでも、誰に教わっても独自の個性になると考えればいいのかもしれんが(笑)。


『もう一つの「バルス」 -宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代-』
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著者の木原浩勝という名前は
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『天空の城 ラピュタ』劇場公開時に発売された↑の『映画天空の城ラピュタGUIDE BOOK』に出ていたので知っていた。
上の本で著者は製作中のクソ忙しい時に結婚したと書いてあったっけ(笑)。
その木原が『天空の城 ラピュタ』制作時の思い出を綴っている。
本書は木原の職歴を若干加味しながらスタジオ・ジブリで制作進行の仕事について、制作進行という職種そのものについて、宮崎駿の人となりなどを書き綴っている。
この時期の宮崎駿の驚異的な創造力。
絵コンテが最後まで完成する前での原画作業のスタート。
つまり大筋の物語のアウトラインは出来ていたとしても、枝葉になるエピソード案をいくつも考えて吟味する粘り強さ。
例えば木原に、決して裕福では無い筈の炭鉱町でドーラ一家はどうやってオートモービルを調達したのか?というツッコミに対して嬉々として理屈を説明する宮崎駿。
映画には描かれないがその描写を支える理屈をきちんと考えていて、それを誰かに指摘してもらって説明したいと思ってるんだな、宮崎駿は(笑)。
とにかく待った無しで絵コンテを最後まで描かなくてはならない時期に、それでも複数の物語の道筋を探って、探りながら驚異的なスピードで前に進んで行く。
やはりすごい人だったんだなと思う。
そして本書は当時大活躍したアニメーターの金田伊功や二木真希子についても語っている。
両者とも今では故人だ。
二人はアニメーションの職種でいえば"原画"という花形パートだが、木原はさらに『天空の城 ラピュタ』オープニングの最後の動画作業に携わった人の名前を文中であげている。
"テロップに名が残されても、その功績が語られることはほとんどないのが動画の仕事だ"
いや〜もう、その通りだと思う。
よくぞ名前を書き残したと思う。
「動画チェック、何様だ!!」
とひどい言い方をする宮崎駿は口先ばっかりの人だとがっかりしたもんだよ。


『この世界の片隅に』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
二度目の鑑賞。
ネットを中心とした口コミであろう、ヒットしつつあるようで
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劇場で絵葉書、もろた(笑)。
ついでに久々にパンフも買った。
劇場の入りは席数の四分の一ぐらいだろうか?
それでもいい。
本作に足を運んだ人はみんなエライ(笑)。
オイラは自分の両親にも観に行けといってあるので今週中に行くであろう。
オイラとしても70〜80歳代の人がどう思うかというのも関心がある。
それからね若い人にも観てもらいたい。
絵柄が好みでは無いとか、そもそもアニメが苦手だという人もいるだろうけど観たら絶対に好きになる。
キネマ旬報レビューオール星5。
宇多丸5千億点。
ついでに町山大賞(笑)。
世間の評判もこんなにいいんだぞ(笑)。
二度目を観て感じたのだが片渕監督による音響の演出がすばらしい。
日常の小さく優しげな音響が空襲では一変して、破裂音とでも言うのか、機銃掃射や爆弾が落ちて行く音。
高射砲弾が弾ける音。
ギョっとするぐらいにその音の存在が怖く感じた。
おそらく戦闘機の音も機関銃の音も爆発する音も今まで聴いたことがないような新鮮な音だったように感じた。
実音の機関銃の音など聴いたことがないのでリアルかどうかは置いておいて、はっきり言って怖く感じる音でしたよ。
さらに言うと すずさんの声をやった のん(能年玲奈)の上手さ。
ふてくされ、笑って、のほほんとして、怒って、悲しんで、慟哭して......。
もう すずさんの実在感の半分は作画と演出の功績とするなら後の半分は のん(能年玲奈)の功績だよ。
よくぞこんなにも愛おしい人物を作り上げた。
更にいうと、本作をサポートしたクラウドファンディングに参加した人たち。
あなた方もエライ。
頭を地面にぶつけるぐらい頭を下げてもいいぐらい。
あなた方のサポートがなければオイラなどは本作に巡り会うこともなかった。
クラウドファンディングで本作がお金を集めているということを知らなかったが、正直なところ片渕須直のことは、大昔『名探偵ホームズ』の脚本家として宮崎駿に見出された、ぐらいにしか思ってなく。
クラウドファンディングの件を知っていても金を出していたかどうかオイラは怪しいわけです。
原作も最近知ったぐらいだから、多分お金は出してなかったよな。
で、本作にお金を出した人、エンドクレジットとパンフにちゃんと名前が出てるんだよ。
浅ましい話だが、すっげええ羨ましい(笑)。
おそらく宮崎駿の映画に比べたら実質的な制作費もささやかなものだっただろう。
中盤で すずさんと周作がデートするカットがぜんぶモブが止め画になっていたからねえ。
それを作画する予算も時間もなかったと思うと泣けてくるね。
宮崎駿の『風立ちぬ』の関東大震災のモブは全部動いていたのにね。
それでもそんなことは本当に些細なことだ。
反戦とか反反戦という軸抜きで戦争と戦時下というものを描いた傑作だと思う。
おそらく、時間をかけてでも人々に記憶されていく映画であると思う。
とにかく、観てないヤツは観ろ(笑)。
本作を観たら宮崎駿など御呼び出ないと思えるぞ。


風邪気味ゆえ、このへんで。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2016-11-27 21:45 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『ボーダーライン』

とりあえず
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我が地元(笑)109シネマズ菖蒲で今週末から『この世界の片隅に』の上映が決定!!!
109シネマズ菖蒲、エライ(笑)。
できれば最初からの上映をしてくれれば、ということは言うまい(笑)。
この時間差のおかげでオイラは今週末に地元で『この世界の片隅に』を再見するつもりだ。
両親にも絶対観ろと厳命して平日行かせる。
知り合いにも薦めまくりである。
オイラは上映映画を直接人に勧めることはあまりしないのだが、なによりも作品の力強さに多くの人に気が付いてもらいたいと微力を尽くそうと思っているのだ。
こういうことではしゃぎすぎるとアンチを生んだり、余計に観ようとしていた人の脚を思いとどまらせる事になると思うが、オイラとしては観たい映画がないが映画を観たいという人には本当にオススメしたい。


先週土曜日、寝湯、ストレッチ。
寝湯で温まった後に、曇り空で肌寒いその露天で椅子に座ってウトウトしたりストレッチしたりするのだが、特にストレッチを一心不乱にやってると体が温まってくるね。
なんか本格的に寒くなっても露店で全裸でいれそうな気がする(笑)。


中島みゆき・21世紀ベストセレクション『前途』
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またこの季節がやってまいりました(笑)。
音楽というとだいたいiTunesでの購入で済ましているオイラが唯一CDのパッケージというか現物を購入している中島みゆきの新譜。
今までの中島みゆきのベスト盤というと既存の持ち歌でもアレンジを変えて新録してきたのだが、今回アレンジの変更はなし、おそらく今まで出した歌をそのまま寄せ集めた感じだと思う。
音楽に詳しくないのでもしかしたら微妙に違ってるかもしれないが、オイラにはよくわからん(笑)。
今回オイラの興味を引いたのは歌詞カードの中に中島みゆき自身の作品解説があったという事。
比較的短文で各々の作品を解説しているのだが、読み応えはあったと感じた。


『白竜-LEGEND- 46』
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AmazonでKindle版購入。
長く続いた白竜の出自編とともに『白竜-LEGEND-』もこの巻にて終了。
出自編で白竜を動かしたメーオという恋人を比較的あっけなく手放してしまったのは「どうなの?」ってな感じだが、まあ、白竜はヤクザなので純愛の女がいたら色々問題だろうしね(笑)。
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このセリフで締めくくられ感無量である(笑)。


『すごいぞ!おかあさん きいろいばらの巻 すごいぞ! おかあさん』
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AmazonでKindle版購入。
著者の水玉螢之丞の画や薀蓄に魅力を感じていたのでKindle版で出た本作を読んでみたのだが、家庭の中の子供をネタにした作品でどうにもオイラには馴染めず挫折(笑)。


ゾクゾク Nerf リペイントできるかな?(笑)-02
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配色終わり。
はみ出てたりしてるところは汚しでごまかす(笑)。
全体的に白とオレンジというか朱色が目立つのでグレイッシュに修正するつもりである。


『ボーダーライン』
先々々週先々週先週、の続きである(笑)。
本作の感想というよりも、あらすじ というかダイジェストの様相を呈してきてしまった(笑)。
麻薬密輸用の"トンネル"急襲からアレハンドロに撃たれれマット達のいる集合地点に戻ったケイト。
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ケイトはマットを一発ぶん殴るんだが(笑)逆に組み伏せられて今回の作戦の本質を聞かされる。
この作戦はアレハンドロをメキシコに送り込むための陽動だったのだ。
アレハンドロはコロンビアの"嘆きの検察官"と呼ばれた元検事で、メキシコ麻薬カルテルのファウスト・アラルコンに妻と娘を惨殺された。
つまりアレハンドロの個人的な復讐のためにこの作戦はあるわけだが、なぜアメリカのCIAが協力するのか?
CIAはCIAでアレハンドロにファウスト・アラルコンを暗殺させて、アメリカがコントロールしやすいコロンビア麻薬カルテル一党支配を確立することが狙いだ。
麻薬カルテルを根こそぎ撲滅することが不可能なら、
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その組織を正確に把握してコントロールする方が効果的である、ということなのだ。
アレハンドロの妻はファウスト・アラルコンに首を切断され、娘は酸に投げ込まれた。
そういうことを平気でやる人間が相手なんだ。
アメリカのFBI捜査のような倫理観が通用する相手ではないということをケイトに諭すマット。
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しかし、ルールというものを骨の髄まで信じ込んでいるケイトはマットの言葉は決して容認できるようなものではないわけで。
個人的な復讐の為に国家が手を貸すことも、実際的な効果があるとしてもマットの言うことは麻薬カルテルを一部容認するようなもので。
悪には"良い悪"と"悪い悪"というものが存在することを認めろと言うことは、アメリカの法規に則ってシロクロはっきりさせケイトがやっているFBIの捜査は正当かつ正義であるという信義をあやふやなものにしかねない。
そんなことを容認したら自分が許せなかった汚職警官のテッドとどこが違うのか?
小悪党と巨悪の区別をつけろということか?
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ところでメキシコ側のトンネル出口で麻薬の積み下ろしをしていたところをアレハンドロに拉致されちゃったメキシコ州警察のシルヴィオ。
実はこのシルヴィオ、当エントリでは取り上げてこなかったが本作の冒頭からケイト達の話の筋にインサートされるように、その日常が描かれていた。
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酒が好きで子煩悩で奥さんにはやや頭が上がらなさそうな(笑)、どこにでもいる平凡な父親像が描かれている。
妻子にしてみれば自分の夫であり父親が汚職をしているなんてことは全く知らず、夫であり父親であるシルヴィオも自分が麻薬がらみの汚職をしているなど噯にも出さない。
表面上人の良い感じにしか見えない。
それがパトカーに同乗されたアレハンドロに銃を突き付けられ、自分には息子がいるんだ、と言って同情をかおうとするシルヴィオ。
絶体絶命なわけ(笑)。
アレハンドロはGPSでアメリカのサポートによりマニュエル・ディアスの車をシルヴィオのパトカーで追っている。
んでマニュエル・ディアスの車をシルヴィオに停止させ、アレハンドロはシルヴィオ越しに貫通させてディアスを負傷させる。
アレハンドロはディアスの車に乗り込みボスであるファウスト・アラルコンの元に連れて行くように命じる。
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シルヴィオはアレハンドロの盾にされて射殺された。
当然アレハンドロはシルヴィオの日常など知ってはいない。
マニュエル・ディアスによってファウスト・アラルコンの邸宅に乗り込むアレハンドロ。
武装したガードマンの手下を次々と射殺して
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銃を持って晩餐の最中であるファウスト・アラルコン一家の前に踏み込むアレハンドロ。
この晩餐のシーンって全体で言えば短いんだけど、アレハンドロとファウスト・アラルコンの会話の間の取り方が絶妙で、重々しく印象深いものになっている。
暗殺者となった元検事を亡き妻はどう思うか?と穏やかだが「お前が言うか」というセリフをアレハンドロに吐くファウスト・アラルコン。
お前に殺されたのは妻だけじゃない、娘の事も忘れるなと返すアレハンドロ。
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それでも威厳を持って息子達の命乞いをするファウスト・アラルコン。
が、
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この上のセリフを言うまでのタメがいいんだよね。
セリフの間って本当にすごいは。
無情にも上のセリフの後に銃を左右に振って妻と子供を射殺。
ファウスト・アラルコンの妻子の射殺は音のみで実際に銃弾を受けた映像はなし。
観客であるオイラだってまさか妻子まで殺すとは思わなかったからね(笑)。
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妻子の死を見せつけた後にファウスト・アラルコンを射殺する"嘆きの検察官"。
この横のカットで十分にとった間の後にアレハンドロが深く長いため息をした後に「食事を済ませろ」と言うセリフ。
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上の画像のようにそれまで威厳を持って余裕で構えていたファウスト・アラルコンの驚愕の絶望的な表情がいい。
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次のカットで見事に殺し屋の表情になったアレハンドロ。
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ファウスト・アラルコンに向かって二発。
おそらく一発目は肺かなんかに命中させて、ファウスト・アラルコンがゼーハー言わせて苦しませて後に脳天に一発、だろうと考えられる。
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暗転して、所変わってアメリカ。
止めていたいたタバコを吸っているケイト。
"トンネル"急襲からファウスト・アラルコンの暗殺までの約15分、ケイトは完全に蚊帳の外で(笑)。
主人公だと思っていたのにまったく関与していないシーンが15分もあるというね。
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気配を感じて室内に入るケイト。
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そこにはアレハンドロがいて、自分のファウスト・アラルコン暗殺を含めてこの作戦が法規に准じたものだという書類にFBIとしてのケイトにサインをしろと迫る。
このシーンもセリフは割と少なめなんだが間を取った演出がすばらしくいい。
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此の期に及んでサインできないとか、めんどくせいアマだなあ、とアレハンドロは思ったか(笑)
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ケイトの銃を突き付けて、断ったらこの銃で君を自殺に見せかけて殺しちゃうよ、と脅す。
泣く泣くサインをするケイト。
サインされた書類を懐に入れ、ケイトの銃をバラバラに分解しながらアレハンドロは言う。
「小さな街へ行け 法秩序が今も残る場所へ 君にここはムリだ 君は狼ではない ここは狼の地だから」
それでもケイトは分解された銃をFBI仕込みの素早さで組み立て直し、
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立ち去って行くアレハンドロに銃を向けるも、撃てなかった。
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去って行くアレハンドロ。
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ラストシークエンスでのブラジル。
アレハンドロに射殺されたシルヴィオの未亡人とその息子。
晴れやかの空の下、サッカーに興じる子供達。
その時銃声。
一瞬銃声の方に目を向けるも、再びサッカーが始まる。
アレハンドロの言う"狼の地"で生きざるを得ない人々を描写して終わる。
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そして本作の原題である『SICARIO』の文字が現れる。
"SICARIO"はスペイン語で"殺し屋"という意味らしい。
邦題の『ボーダーライン』だとどちらかというとケイトの物語、法と秩序の通用しない向こう側のギリギリのところまで近づいたケイトの物語だと言えるが、"SICARIO"となるとこれはアレハンドロの物語である。
原題で上映された英語圏でも本作を観て「いったい誰が殺し屋なのか?」という疑問がずっとあったんではないかね。
最後の最後でああ"SICARIO"ってのはアレハンドロのことで、彼の復讐の物語だったんだと合点がいったんだろうな。
本作の冒頭でFBIの優秀の捜査官であるケイトを描写するも、それはアメリカという国家の法律によって守られているもので、捜査中に適切な手続きを踏んでいたならその過程で相手を射殺しても問題ないものとして扱われる。
ケイトの捜査官として身分や命はアメリカという国家の持つ法律で保証されていると言っていい。
ただ、いかに大国アメリカといえどもアメリカのルールが全世界共通などということはない。
おそらくアメリカにいるとそれが見えないのかもしれん。
アメリカのすぐそばにあるメキシコでさえアメリカのルールの埒外だ。
グローバリズムってのはアメリカ的なるもので世界を一つにまとめようという試みなんだと思う。
戦後日本のアメリカの進駐やベトナムへの派兵でも、その国の文化にアメリカが馴染もうというよりも、やってきた先をアメリカにしてしまおうというちょっと神経症的なものを感じる。
だからケイトが見たメキシコのフアレスの光景は異世界というか、不思議の国に迷い込んだアリスのような途方のくれ方をしていた。
ケイトの優秀さも捜査における勇気すらもアメリカの法律に守られていたからこそだったと。
それはアレハンドロの言う"狼の地"では無力だということだ。
検察官の妻と娘を惨殺する麻薬王。
汚職警官の離婚した妻の顔写真や住所をネットにばら撒くぞと脅すCIA。
麻薬カルテルのボスの娘を20人に強姦させると脅す"嘆きの検察官"。
ファウスト・アラルコンの家族を皆殺しにしたアレハンドロ。
通常の正義の映画なら主人公に近いような登場人物ならまずやらないようなことをこの映画や言ったりやったりしている。
その人達はアメリカ的でない場所で活動するのにはアメリカ的なやり方をする必要はないと割り切った真にグローバリズムを体現した者達であると言えるのではないか。
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アメリカの無力さというものを暴力的に描いた傑作だとオイラは思っている。


今週末は久々の歯のメンテナンス。

今現在、喉が痛くて体の節々がちょっと痛いぞ(笑)。
ジキニンを飲んで寝ますw。

# by 16mm | 2016-11-20 23:14 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『この世界の片隅に』『ボーダーライン』

本日日曜日、寝湯、ストレッチ、日光浴。


歯のメンテにもヘアカットにも行かないと、耳毛や鼻毛が伸び放題(笑)。
女性と話す機会など前述した場所でしかないオイラとしては(笑)そういう時だけはそこそこ身だしなみに気をつけるのだが、気をつけるイベントがないと大変なことになるのである(笑)。
本日バリカンで削りましたが(笑)。


毎朝食後に飲むコレステロールの薬を結構飲み忘れている。
毎晩飲む心療内科の薬のように習慣化できてないということだが、心療内科の薬ほどコレステロールの薬に自分として緊張感をもってのぞめていないせいだと思われる。
オイラにとってはコレステロールよりもパニック・ディスオーダーの方が怖いということではあると思う。


 Nerf リペイントできるかな?(笑)-07
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終了(笑)。
先週スプレーでペイントした後に。ふと塗膜をカッターでホジッてみたら奥さんw、塗膜の厚みが1mm近くありましたよ(笑)。
スプレーを吹くのが下手くそな上に、更に下手くそに筆を使ったり、塗り直しをなんどもしたり、etc......んなことしてれば厚くもなりますわな(笑)。
で、もう修復する気にもなれず、約一月に渡り状況を掲載していた Nerf リペイントできるかな?(笑)は今回をもって終了(笑)。
......
で、すぐに同じものをAmazonでポチり、そして(笑)。

ゾクゾク Nerf リペイントできるかな?(笑)-01
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が始まりました(笑)。
と言っても配色は失敗したのと同じにするので迷ったり塗り直したりせずにできてるので
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ウェザリングをのぞいた最終工程までこの土日で終わらせた(笑)。
前回一月以上かかっていたのを二日ほどで終わらせている(笑)。
如何に配色などの事前設計が大事かと痛感したしております。
今度の土曜日に撮影予定なので、できたら間に合わせたいものである(笑)。


『アオイホノオ(16)』
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AmazonでKindle版購入。
編集者に勝手にページの順番を入れ替えられた。
編集者に勝手にコメントの文を作成された。
etc......
漫画家あるあるネタ。
更に
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雁屋哲 登場とな(笑)。
wikiで調べてみたら『風の戦士ダン』で島本と共作していたみたいだねえ。
読んだことないのだが全9巻だから人気作だったと思われる。
そんなことより、本巻で出てきてない山賀博之はどうなったのであろうか(笑)。


『この世界の片隅に』
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先週土曜日、池袋HUMAXシネマズ。
地元での上映がないため、金曜日夜に池袋のカプセルホテルに泊まり(笑)、一番乗りで劇場のチケット売り場に並んだよ、おぢさん(笑)。
500人近く入るシアターが7割ぐらい埋まってたかな。
上映終了後、舞台挨拶などないのにもかかわらず誰かが拍手を始め、それが伝播してみんな拍手し始めた。
オイラもしたよ、拍手を。
事前に言われていた通り、本作ってエンドクレジットにも物語の続きが綴られているので、これから観る人は映倫のマークが出るまで席を立たないことをお勧めする。
途中で席を立って画面を遮るように歩いて行ったヤツ、ざまあみろ(笑)。
『シン・ゴジラ』や『君の名は。』がヒットしているんだったら、その流れでもついででもいい。
是非とも観てもらいたい作品だよ。
町山智浩も言っていたけど、『ガンダム』が好きな人も気にいるよ(笑)。
ミリタリーな描写はマジに力入っているから。
それを観ているだけでもちょっと背筋がゾクゾクするよ。
更に言えばエロいのが好きな人もオッケー(笑)。
主人公のすずさんがねえエロいっすよ。
これは声を当てた のん(能年玲奈)と
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すずさんのマッチングが素晴らしく良かった。
信じられるか?
こんなノホホンとした表情のボンヤリキャラが映画の後半でとんでもない無茶苦茶な目にあうんだよ。
もう原作を読んでいる時からこの娘が不憫で不憫で。
非常に的確に脚色をし原作のエッセンスを損なわない映画化であった。
監督の片渕須直の力量を思い知ったね。
原作漫画に寄り添いつつも映像として漫画にはないカットなども入れ込んで、そのシーンを映像で誇張してたりする。
例えば原作にもある蟻と砂糖のエピソード。
映画版にもあるんだけど、町山智浩が言っていたことだが、そのエピソードの時に樹液をすするカブトムシのカットを入れてるわけ。
虫でも甘い樹液をすすれるのに、人間が甘いものを食べる機会がすくなくなってしまった戦時下の対比をうまく映像化している。
逆に原作エピソードにあった、遊郭の遊女であるリンのエピソード。
このエピソードを原作漫画並みに入れ込むのは尺的に難しいということもあろうが、このエピソードには重要な言葉が原作には使われていて、それを限られた尺のなかで使うことが難しかったからエピソードごと消したのではないかと考える。
リンが言った
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"人が死んだら記憶も消えて無(の)うなる 秘密は無かった事になる それはそれでゼイタクな事かもしれんよ すずさん"
なんだろう。
オイラ、バカなので意味が分かりません。
だけどものすごく悲しくて、事の本質を突いたすばらしいセリフであるということはなんとなくわかります。
このセリフを生かそうとしたら、それだけで映画が一本できそうな、そんな重い言葉なんだと思う。
漫画と原作、どっちがいい?ということは全く考えない。
どちらもそれぞれに素晴らしい作品になっているのは間違いないことだ。
それとですね、戦争が終わった後に怒り出す主人公というのも新鮮だった。
「戦争が終わった 自由だ これからは平和にくらせる うれしい」
なんて描写がなく、主人公の すず は怒り出すんだよね。
最初どうして すず は平和をうれしく思わないんだろうとよくわかんなかったんだけど、やっとちょっとだけ理解できるようになったよ。
それは映画を観たことで分かったのかもしれないけどね。
ぜひとも戦争が終わったことを素直に喜べないという心情を多くの人に体験してもらいたい。
つまりね、簡単にいうと、平和が良いんならなんで戦争なんてしたんだよ という日常としてあった戦時下に裏切られた絶望なんだと思う。
それは戦争を知らないオイラなどは本当に想像するしかないんだけどね。
はっきり言えば『シン・ゴジラ』や『君の名は。』はもう二度と観ることもないけど、本作はBlu-rayを購入してなんども観返すつもりだ。
つーかそれよりも、上映館をもっと拡大してもらいたいね。
そうしたら劇場にまた観に行くよ。
本年度、邦画、文句なしのベストワンだ。
オススメである。


『ボーダーライン』
先々週のエントリから先週のエントリを経た続きである。
長々となってしまった(笑)。
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マットとアレハンドロは、FBIのケイトの権限を利用して国境警備隊に
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メキシコからの不法入国者達を拘束させていた。
アメリカとメキシコの国境線が通って分断されている町ノガレス。
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ギレルモがノガレスの東側に"トンネル"がある自白した。
密輸用のトンネルだ。
麻薬密輸にかかわる場所は危険なため不法入国者も避けて通る。
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その避けて通る場所に"トンネル"があると。
"トンネル"の場所を特定したマットはケイトの権限を使ってSWATの出動を要請。
「マニュエル・ディアスの財布を荒らす」
と称してマットは銀行の前でマニュエル・ディアスの資金洗浄屋を抑えて全ての講座を凍結させる作戦にでた。
この時から
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札を丸めて束ねるカラフルなゴムが映し出されることになる。
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観る側に印象付ける目印のこれは後々の伏線となる。
ケイトはこの件でマニュエル・ディアスを立件しようとするがマットは反対する。
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それでも立件に動くケイト。
上司に窮状を訴える。
これまでのマットの超法規的というかあまりにルール無用な行為について報告するケイト。
しかし上司は、この作戦は政府の上層からのもので通常捜査でケイトが気にしている適法性、つまり"合法"の境界線(ボーダーライン)を恣意的に広げて解釈して遂行することを許可されていると告げる。
つまり、"形振り構うな"。
そのかわり絶対に作戦を成功させろ。
上司から、というか、国から"目的のためなら手段は選ぶな"というお墨付きをもらったような案件なのだ。
これに納得いかないケイトは同僚のレジーとバーに。
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そこでレジーの友人で地元警察官のテッドと知り合って意気投合。
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仕事のムシャクシャをセックスで解消しようという(笑)至極真っ当な行為を遂行しようとするケイト。
テッドがチンチンを出すついでにポケットに入ってるものをテーブルに投げ置く。
その一つに
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ケイト達が身柄をおさえたマニュエル・ディアスの資金洗浄屋が札を束ねていたゴムがあったのだ。
テッドは汚職に関わっている警官だと。
これを見なかったことにして生欲に溺れないケイトの精神力と正義感(笑)。
テッドに抵抗するケイト。
テッドに首を絞められてあわや、というところで
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正義の味方参上(笑)。
正義の味方というのは聞こえがいいが、アレハンドロとマットは汚職警官をあぶり出すのにケイトを囮につかったということだ。
ケイトとしては自分が男に緩い女で、汚職警官になすすべもなく殺されそうになったり、そもそも囮にされていたことに気がつかなかったというありとあらゆる意味で恥ずかしい状態であったろうね。
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テッドに殺されそうになりアレハンドロに助けられた直後、タバコを吸うケイト。
このタバコを吸うシーン。
タバコの箱を包むセロファンを破り蓋を開けてタバコを取り出す手が微妙に震えている感じがいいね。
このシーンに限らずケイトがタバコを吸うシーンは多い。
過酷なFBIの捜査活動をしている時にはやめていたようなので、このマットとの任務のストレスを表すアイテムになっている。
アメリカは日本以上に嫌煙の風潮があるなかこういうシーンは新鮮だな。
個人的にはタバコを吸う映画は大好きなんだが、惜しむらくは本作、煙を印象的な映像にしてくれてないんだ。
まあ、そういう映画ではないからなんだけど。
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タバコの映像なら↑こんな感じなものを見たいと思うんだけどね(笑)。
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アレハンドロに無茶苦茶殴られてズタボロのテッド(笑)。
テッドはマニュエル・ディアス側に捜査状況を教えていた。
で、アレハンドロとマットに"尋問"され、顔をズタボロにされながら他の汚職警官の名前を白状させられた。
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次の日、マット達は航空写真(高高度の衛星写真かドローンからの写真かわからんが)ノガレスの"トンネル"を探し出した。
マット達はその"トンネル"を急襲する作戦なのだが、昨日ケイトが上司にマットの超法規的活動への報告をしたことが筒抜けになっており、ケイト達には急襲作戦を伝えなかったのだ。
それでもマット達がケイトを連れていくのはCIAが国内活動をするにはFBIの同行が必要だからという理由。
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つまりマットって国防総省の人間ではなくCIAの人間だったということ、か?(笑)。
ケイトは体良くCIAに利用されていたにすぎないということをい知らされる。
利用され、恥をかかされたわけなのでここでマット達に同行せずに作戦を潰すという選択肢もケイトにはあるのだが、彼女がこの作戦に参加した理由の一つにアリゾナ州での冒頭の急襲作戦で警察官2名を仕掛爆弾で失い、その事件の首謀者を逮捕したかった。
ケイトとしてはこの一件を見届ける義務感に突き動かされている。
ケイト、マット、アレハンドロ達の一行は夕方からの夜陰に乗じて
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密輸用の"トンネル"を目指す。
夕景をバックにしたシルエットの人間が歩いていくショットがカッチョいいねえ。
"トンネル"への急襲を前にして交戦規定の通達がなされるわけだが、それが
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"自由射撃"(笑)。
FBIのケイトもそりゃ眼を見開いて驚くよな(笑)。
効果的に武器を用いることや、必要のない武器の使用を抑えるというルールを外して、自分たち以外の者に対して発砲を許可する、ということだよな。
ルールがあってないようなもの。
少しでも自分に危害が加えられそうなら、とりあえず撃て、ってことか(笑)。
おそらくケイトはFBIではルールがないというルールの上での作戦などしたことがなかったのだろう。
箍(たが)が外れるというか、ルールの境界線(ボーダーライン)があやふやになり、外されていく。
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"トンネル"内で麻薬組織の人間をマット達が殺害していくのを暗視装置越しに見せる。
これって
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押井守の『イノセンス』と同様、そのものズバリを見せずに凄惨でグロい雰囲気だけを観る側に感じさせる演出で好ましい部分であった。
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"トンネル"内で銃撃戦が始まる。
その最中、マットとは別行動をするアレハンドロを追いかけるケイト。
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アレハンドロの行き着いた先は"トンネル"のメキシコ側の出口で、そこには
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メキシコ州警察のシルヴィオが麻薬の積み下ろしをしていた。
ケイトがアレハンドロに追いつく。
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アレハンドロの不審な動きに銃を向けるケイト。
アレハンドロは拘束したシルヴィオを盾に無茶苦茶速攻でケイトを防弾ベスト越しに撃つ。
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撃たれた衝撃で倒れるケイト。
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「二度と俺に銃を向けるな 呼吸を整え 地上に戻れ」
シルヴィオを拘束したまま車で走り去るアレハンドロ。

更に次回に続く(笑)。


『終わらない人 宮崎駿』
NHKスペシャル
2016年11月13日(日)
午後9時00分~9時49分
本日日曜日。
現在視聴直後。
概ねイラつきムカついた。
ドワンゴの川上 量生に一喝したところは溜飲が下がった。
感想は来週に書くことにして一言。
宮崎駿は映画製作をやめるべきだと思う。


# by 16mm | 2016-11-13 21:56 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『この世界の片隅に』『ボーダーライン』

先週土曜日、銭湯で寝湯、ストレッチ、日光浴。


レディ・ガガ
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ネットで画像を見つけてギョっとなった(笑)。
最初「いやに自然なヴァーチャル・キャラクターを作ったな」と思っていたら(笑)、本人だったと(笑)。
まさか本人が出て"おじぎ"するなんて思わないだろう(笑)。
ものすごく自然に馴染んでいるがな(笑)。
すげえなガガ姐さん。
前から好きだったし、いい人なんだろうなと思っていたけど、ヤツは鉄板だ。
ガガ姐さん、素敵。


『この世界の片隅に: 上・中・下』
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AmazonでKindle版購入。
話題の映画の原作本全3巻。
今週末公開で近場の映画館ではやらないので遠征するつもりである。
オイラとしてはこの映画で『君の名は。』と『シン・ゴジラ』に対するモヤモヤを浄化してもらうつもりである(笑)。
で、映画化に伴って原作本を読んでみた。
作者の こうの史代 の作品を読むのも初めてだ。
......
ナメていたわけではないが、自分の不明を恥じ入るばかり。
戦争漫画というくくりにするには狭すぎるが、戦時下で戦争を体験した庶民を自然な形で描いていると思う。
悪いと言っているわけでは無いが同じ広島と原爆と戦争をテーマにした『はだしのゲン』のようなエキセントリックさがない。
戦争の真っ只中にいても普段の生活は食べるものを心配し、旦那が昔好きだった女性についてウジウジ考える。
それでも戦争の影は日常に他人の死や道路に転がる死体を見る事で否応なく意識させられていく。
通読3回したんだけど、3巻目の戦争が終わるぐらいの部分でキャラクターの心の動きが掴みきれないでいる。
いや、単にオイラの理解不足なだけで読み込めばわかるんだけど。
とにかく本作はすごい。
『はだしのゲン』とともに学校図書に置いておくべきだと思うね。
オイラは こうの史代の別の作品も読みたくなった。
こういう作品を知らずにいた事が恥ずかしいね。


『「この世界の片隅に」公式アートブック』
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書店で書籍購入。
非常に良質な資料的な価値のある本だと思う。
原作者や監督のインタビュー。
原作漫画の原画やアニメーション制作での原画やレイアウトが多い。
非常に読みやすい。
こうの史代の描いた単行本の原画も掲載されているのだが、
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この下巻の表紙、意味ありげに主人公の右手がトリミングされていて、オイラなど非常に意図的なものをかんじたんだけど、実際の原画はちゃんと全身描かれていて右手もちゃんとあるんだよね。
なんかそれを見てホっとしたかな。
そして監督の片渕須直がこの年代で必ず出てくる"もんぺ"について観る側の意識を変えようと言う試みがいい。
要するに誰もカッコ悪くて"もんぺ"なんて履きたがらなかったんだよ、っていうね(笑)。
読み物としては原作者の こうの史代が原作漫画でどのような手法を使って作画していたかが明かされているのが興味深い。
漫画を描くのにその世界観を構築するための手法をかなり貪欲に追求して作られているのがわかった。
例えば物語の進行である話数を境に背景を左手で作画するとか、エンピツ画をコピーして原稿に貼り付けるとか、モノクロで印刷されるにもかかわらず赤い口紅で作画するとか。
こういう事がクリエイティブっていうんじゃないかね。
この作画の表現に対する貪欲さは漫画を描いていた頃の大友克洋に匹敵するんじゃないだろうか。
世界観やキャラクターをより良くより深く表現するために漫画を描く既成の方法からはみ出してでも表現しようというその作者の意思は驚嘆というか畏怖すら感じる。


『この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック』
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書店で書籍購入。
製作者達のインタビュー、アニメーションの原画やレイアウトやキャラクター表などが載っているのだが、なにか読みにくい。
それでもこの本や『「この世界の片隅に」公式アートブック』が有効であるのは、オイラを含めこの1940年代ごろの街並みや風俗を知らないから。
瓶突き精米。
残飯雑炊。
etc...
かつてそういうものがあった。
来年50歳のオイラは今の若い人よりはこの年代、原爆については知っているつもりだけど、それでもオイラのイメージといったら
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『はだしのゲン』しかないんだよね。
もしかしたら今の若い人達は原爆症で髪の毛が抜けたり吐血したり皮膚にシミができたりして死に至って行く、ということも知らないかもしれない。
映画を観終わった後でも原作漫画を読み終わった後でも、興味のある人はこれらのガイドブックでいいから読んでもらいたいと思う。
人によっては、なんで腕にシミができてるんだろうと思う人もいるだろうからね。
更に専門的な事をしりたければ、それをきっかけに知識を得ていけばいいわけだから。
そう言う意味ではオイラにとっても資料的な価値はあると思うのでじっくり読み進めるつもりではいる。


で、今週末、公開される『この世界の片隅に』を観てから絵コンテ集を購入予定。


 Nerf リペイントできるかな?(笑)-06
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まだ終わらない(笑)。
いい加減に終わりたい(笑)。
しかし、配色はほぼこれでお終い。
本当にこれでお終いだよ(笑)。
筆で塗ったら本当にムラだらけ(笑)。
ディティールが丸くなるほどスプレーで何度も塗り直しウンザリ気味である(笑)。
今週末にウェザリングをして行くつもりである。
配色の変更をしなければ、の話だが(笑)。


『ボーダーライン』
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先週のエントリの続きである。
その前に、先週オイラはケイト達が麻薬カルテルのボスのマニュエル・ディアスの兄である
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ギレルモをエルパソ(テキサス州)に引き取りに行く筈が、実際はメキシコのフアレスに向かった、と書いた。
"彼らが向かった先はアメリカ国内のエルパソではなく、国境を越えたメキシコのフアレスだった。"
......
すいません、間違えました。
実際にケイト達はアリゾナ州のルーク空軍基地からテキサス州のエルパソに向かった。
で、エルパソから国境を接しているメキシコに入国したということでした。
いやはや、地理がわからないと恥もかくし作品の理解にも支障をきたすもんだ。
そもそも
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こんな感じの荒涼とした風景の空撮が続くもんだから、てっきりメキシコに向かってるもんだと思っちゃった(笑)。
これだから教養のないヤツはイカんですねえ(笑)。
申し訳ない。
ケイト達がアリゾナ州ルーク空軍基地からテキサス州エルパソ経由でメキシコのフアレスの裁判所にギレルモを引き取りに行く。
軍事情報センターで連邦保安官や麻薬取締局と落ち合いうんだがそのメンツが揃いも揃って
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警察官とは思えないような、つーかみんなアフガン派遣から帰ってきた軍人?らしい(笑)。
本当に荒事専門のヤツらの中で法規遵守でFBIの任務を行ってきた
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ケイトにとっては味方であるこの雰囲気からして不穏だったろう。
ところでこの
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ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロという謎の男。
メキシコの検察官というインテリでありながら銃器の扱いに長けて荒事もこなし、ガサツかと言えばそうでもなく、上の画像のように自分のジャケットを丁寧に畳む繊細な部分もある。
役者がよく言う"複雑な役"というやつだが、その複雑さを出すのは並大抵のことではない。
今回全編を通してベニチオ・デル・トロの演技が素晴らしいのは、その"複雑"さを表現できるスキルがあると言うことにほかならない。
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ケイト達の車両がメキシコに入国すると、武装したメキシコ警察が先導護衛して隊列を組んでギレルモのいる裁判所に向かう。
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"Welcome to Juárez"
舗装はされているのにところどころ起伏があってその度に車が大きく浮き沈みするメキシコのフアレス(Juárez)。
アメリカの道路では考えられないような、そんなことすらも不穏に感じさせる。
また低音で響く音楽が不穏さを水増ししてくれるし(笑)。
極め付けは上の画像のように高架からぶら下がっている惨殺遺体。
アメリカからたかだか境界線(ボーダーライン)を越えたすぐの場所がアメリカ人からしたら"不思議の国"というか"異世界"に迷い込んだような印象すら受ける。
しかし、これはファンタジーではなく現実。
悪夢のような現実の異世界がケイトの前に現れた。
なんせ
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護衛しているメキシコ警察ですら信用できないような世界だからね(笑)。
ファレスの裁判所からギレルモをアメリカに移送する帰路。
ケイト達の車両のそばを通り過ぎるバイク。
一つ向こうの道路を並走し続けるパトカー。
家並みの屋上を注視するのは狙撃に対する警戒。
とにかく気が休まらない(笑)。
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ケイト達は国境を優先的に通過できたにもかかわらず、すぐに渋滞に巻き込まれる(笑)。
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近くで接する車すべてが疑わしく思えるなか
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むちゃくちゃ不穏なヤツら(笑)が乗ってる車がやってきて、言われるままに銃を手にするケイト。
一応"撃たれるまで撃つな"とか"防御態勢につく許可"がおり、相手が車から降りたら銃を携行したまま降りるという交戦規定らしきものが通達される。
この映画の演出的なすごいところはこれだけ交戦に向けて気分を高めていきながら
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犬が吠えてるカットを挿入して緊張感を更に高めようとすることをしてるんだよね。
犬が吠えてるのは別段交戦とは関係無いけど、犬すらもこの不穏さを感じ取っているという風に見えるように演出されている。
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銃を持ったチンピラ達がドアを開けた瞬間に素早く即応して相手を取り囲むアメリカ人達。
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それでも銃を向けてきた相手に容赦なく銃弾を打ち込んで制圧する。
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エルパソに戻ってきた一行。
民間人と民間車両の混在する真っ只中での銃撃に対して作戦責任者のマットに違法行為だとくってかかるケイト。
マットは取り合わず、これが麻薬組織との現実的な戦い方だと言い放つ。
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移送したギレルモをアレハンドロが拷問にかけて麻薬密輸のための地下トンネルの場所を聞き出す。
更にギレルモをアメリカの手の内に置いておくことで、麻薬カルテル内で"混乱"を起こさせる。
実際ギレルモ不在のなか、フアレスでは麻薬カルテルの小競り合いが勃発していた。
"混乱"が起きればギレルモの弟であるマニュエル・ディアスがメキシコに呼び戻される。
そこから麻薬王であるラスボスのファウスト・アラルコンの居場所がわかる。
これがマットとアレハンドロの狙いだ。

というわけでこのエントリーは更に続く。
本作に関しては色々興味深いので自分の忘備録として書いておくつもりである。

# by 16mm | 2016-11-06 21:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『ボーダーライン』

先週は続けて二日間外泊。
いや、外泊するのはいいのだが、ひと月の締め日まであと十日もあるというのに残業時間の上限に近づいちゃう恐怖(笑)。
なんか絶対ハッタリだろうけど、電通がひと月の残業時間を60時間以下にするとか。
やめてくんないかな。
こっちは上限70時間でも時間が足りなくてヒーヒーいってるってのに。
電通が60時間ってことはそのしわ寄せを関連会社や関係会社に押し付けるってことだからね。
オイラが働いてる会社は基本給がうんと安いので残業時間が削られるのは非常に痛いけど、残業時間の上限が決められちゃってる以上どうしようもない。
民間企業というものがどういうものか分からない公僕どもが勝手で余計なルールを押し付けてくださる。


ぼちぼち年賀状用の写真を撮らなければならない。
まだなんも決めてない。
毎年同じである(笑)。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
歯茎が腫れ気味で出血。
ブラシの当て方の問題か寒暖の差によるストレスか。
で、使っている歯ブラシの話になる。
女史がセミナーに行って良さげだと思われる歯ブラシを教えてもらう。
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ルシェロというメーカーのもの。
オイラはブラシの先が尖っている方が歯の間などに入りやすくていいかなとAmazonで注文してみる。
歯ブラシに関しては自分にとっての決定打がいまだに見つけられないので、他の人のレビューを常に気にしている感じ。
今から30年ほど前だとブラシのヘッドは小さい方が良いと当時通っていた歯科医師に言われた。
ブラシのヘッドが小さい方が口のなかで小回りが効いて歯の一つ一つに当てやすい、というのが理由だったと思う。
女史によると最近では小さい歯ブラシは使いこなしが大変らしく、不器用な人や手に力がない人だとうまく磨けないこともあるので、大きめのブラシも一度に広い面積を磨けるという理屈でオススメとなっているらしい。
メンテ後、先生と雑談。
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以前も見せてもらったのだが、再度上の画像のスタビライザーというかスマートフォン専用ジンバルシステムを見せてもらう。
実際に撮影した動画も見せてもらうが、あまりのブレのなさに帰って酔いそう(笑)。
スマホで動画撮影やスティール撮影もこのシステムがあれば三脚を立てて、なんていう大掛かりで面倒なことをせずにブレない撮影できそうだ。
スマホにインストールされた専用アプリでジンバルの手元の操作系と連動させることができる。
ブレってのは画質を悪化させる要因だからね、それを完全ではないにしろなくすことができるのは魅力だ。
動画のモチーフをなにか見つけて1分ぐらいのムービーを作ってみたいな、とふと思ったりして(笑)。
現状のスティル撮影の編集以上にいろいろ時間がかかるだろうけど、面白そうではあるね。
次回のメンテは結構間が空きひと月後。


本日日曜日、寝湯、ストレッチ、曇り空の日光浴。


『漫犬~エロ漫の星~全2巻』
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AmazonでKindle版購入。
なかなか出なかった本作がやっと電書になった。
漫画を描く犬。
しかもエロ漫画を描く犬。
漫画など世間的に見れば子を持つ親からは目の敵にされ、どんなに売れて影響力があろうとも文学より下に見られる。
そんなものを描いているのは人間にも劣る犬畜以下だろうという作者の自虐の象徴だろうか。
しかし本作の漫犬
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ジョンは新人ながら賞への入選を果たし続け、漫画の表現を守るための理屈を持ち、そして、何よりも漫画に携わることへの喜びを持ち続けている。
はっきり言ってカッチョいい。
犬畜な存在だってこれだけ真摯に物事に取り組む者がいるということは、漫画が蛇蝎のごとき存在にしている者たちでも知性があるのなら一度踏みとどまって考えてみる価値があるのではないだろうか。
なぜ漫画が人を熱狂させ、それに命すら賭けようとする者がいるのか?ということを。


ここのところ、観たい映画がない。


『メッセージ』

町山智浩が推している。
東京国際映画祭で上映されたようだ。
来年公開予定。
すっげえ楽しみ。
監督は"Blade Runner 2049"を監督するドゥニ・ヴィルヌーヴ。
この監督、短時間で映画量産するんだなあ(笑)。


『この世界の片隅に』

これも町山智浩を含め多くの人間が推している。
なんでも主演女優がいろいろ揉めて宣伝が打てないとか。
大切なものを失った作中の主人公と自分の名前を失った主演女優がシンクロする。
ただそれだけで多くの有識者が本作を推すとは考えられない。
予告編を観ただけでゾクゾクするような雰囲気。
これは来月の12日公開。
近場の映画館ではやらない。
つーか上映しろよ109シネマズ菖蒲!!!


『高橋ヨシキのシネマストリップ』
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youtubeをダラダラと検索していたら高橋ヨシキの映画評があると知った。
NHKのラジオ番組の『すっぴん!』の中の1コーナーを週一でつとめているようだ。
Podcastがでてないかなと探したが出ておらず。
YouTubeで片っ端から聴いていく。
さすが宇多丸が映画評で一目も二目もおいている高橋ヨシキ。
常に映画の本質を掴みそこなっているオイラには絶好のものだと思う。
他人から映画の見方を教わるのは邪道だという人もいる。
ガイドブックを見ながらゲームを進めるようなものである、と。
ただね、圧倒的に頭の悪いオイラのようなヤツは、どうがんばっても映画のもっている意味を掴みきれない事が多い。
それはオイラにとっては人生の損なわけですよ。
多少ズルをしてでも映画の意味を一つでも多く知りたい気持ちが大きい。
一生がんばっても町山智浩や宇多丸や高橋ヨシキのような映画の見方ができないのなら、彼らの評論を読んで映画に近づいていきたいと思うのである。


『週刊SCOOP!2016年10月30日号 (SPA!(スパ)臨時増刊) (デジタル雑誌) Kindle版』
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AmazonでKindle版購入。
福山雅治主演映画にちなんだ雑誌が出ていた。
実は二週間ほど前にコンビニで紙の雑誌は買っていたのだが、Kindleでも出ていると知って購入。
映画も面白かったし、まあいいか。
本作でも好演していたリリー・フランキー。
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片手間にちゃらんぽらんに俳優をやっているのがたまたま上手くいっていたのだと思ったら、本作では体重落として、眉毛剃って、ボクシング習いに行って、と、ちゃんとマジに役に徹するように作ってたんじゃん(笑)。
なんだ真面目か(笑)。
真面目だったのか(笑)。
普通の俳優が最低限やるような役作りをしただけで、普通の俳優以上のパフォーマンスを見せるリリー・フランキー。
やっぱすごいんだ、この人。


 Nerf リペイントできるかな?(笑)-05
もうひと月過ぎちゃったよw。
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なんとか色の塗り分けができた。
もうこれでいいや(笑)。
オレンジはやっぱり希望の色にはならなんだ(笑)。
ところで
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上の画像の赤い部品の部分が異様にムラになってますが、この部分、何度スプレーしてもムラになる。
元の塗装を剥がしてヤスリがけした上でミッチャクロンをスプレーしてもダメ。
原因わからず、追求するのも面倒になりこの状態で後は汚しでなんとかしたい。
なんとかできるんであろうか(笑)。


『ボーダーライン』
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AmazonでBlu-ray購入。
とりあえず日本語吹き替え版で再見する。
初見の劇場公開で字幕で取りこぼしたり、自分が理解できなかったことを考えるとやはり吹き替えの方が良いかなと思う。
監督は東京国際映画祭で話題の『メッセージ』と
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"Blade Runner 2049"のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
本作の撮影監督も"Blade Runner 2049"で登板しているロジャー・ディーキンス。
まあロジャー・ディーキンスは良いとして、最初ドゥニ・ヴィルヌーヴって誰?って思ってたけど、本作を観たら俄然この監督での『ブレードランナー』の続編が楽しみでならない。
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この冒頭の広角系のレンズでの景観のショットからカメラが左にパンしながら右手からFBIの捜査官が中景に表れて、遅れて手前に大きく捜査官がインしてくる。
カッケー。
動きがスタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』みてえ。
それに続く
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FBIの急襲車両内での差し込む光の動きとか。
これはアレか"Blade Runner 2049"の予行演習か(笑)。
いや、ロジャー・ディーキンスならこのぐらい予行演習なんぞ必要ないだろうが、このショットで俄然"Blade Runner 2049"への期待が高まる(笑)。
有能なFBIの捜査官である
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ケイト(エミリー・ブラント)は誘拐事件の奇襲操作で容疑者宅を急襲し、発砲してきた容疑者を射殺。
発砲して壁に開いた穴から
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おそらく元は人間であったであろう腐乱したナニかが少なくとも35体以上出て来た上に
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庭に仕掛けてあった爆弾でさらに捜査官二人が殉職する。
この仕掛け爆弾が爆発するまでの不穏な盛り上げ方がいいね。
壁の遺体を重々しいリズムの音楽とともに移し続けてからの、爆発。
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で、事件後、FBIの本部?らしき場所でケイト達は自分たちの捜査手順に誤りがなかったかとヤキモキしている。
そう。
一見派手で向う見ずな行動に思えてもFBIとてアメリカ国内での法を遵守した手順を踏まなければ裁かれるものだということだ。
その辺りは捜査員であるケイト達はいやというほど認識している。
この手順などの法的手続きの遵守というものが本作の一つのポイントとなっている。
てっきり査問か何かにかけられると思ってたケイト。
実際は
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この胡散くさ〜い(笑)男が国防総省のマット。
カルテル捜査においての専任顧問。
で、現場経験の豊富な捜査官であるケイトが連絡員として選ばれた。
麻薬カルテルのボスのマニュエル・ディアスの兄であるギレルモをエルパソ(テキサス州)に引き取りに行くというのがミッションだ。
が、彼らが向かった先はアメリカ国内のエルパソではなく、国境を越えたメキシコのフアレスだった。
が、彼らが向かったのはテキサス州のエルパソではあるんだけど、実はギレルモはアメリカ国内にいるのではなく国境を越えたメキシコのフアレスの裁判所にいる。
なのでメキシコと国境で接しているエルパソに向かったが最終目的地はメキシコだったと。
それをケイトはアリゾナ州のルーク空軍基地の飛行機のなかで聞く。
それをケイトに言ったのが
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"←これ"と書いたこの男(笑)。
本作の最重要人物であり、俳優としてはオスカー・ホルダーの
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ベニチオ・デル・トロだったりするんですな(笑)。
なんせベニチオ・デル・トロのファースト・ショットが飛行場の"←これ"ですから(笑)。
役者が揃ったので一行はメキシコに。
......
なんか本編を観ながら地図を見て位置関係を把握しながらブログを書いていたら長くなりそうなので、今回はここまで。
オイラにとっては今年のベストの一本。
オススメです。
次回もどうせ観たい映画がないのでこれの続きをやります。

# by 16mm | 2016-10-30 21:08 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)