『その男、凶暴につき』

先週土曜日に
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生涯初めての(今後行かないというわけではないw)コミケ、コミックマーケット90のために東京国際展示場(東京ビッグサイト)に行ってきた。
いやあ、色々な意味で甘くみてましたわい(笑)。
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まさにリアル『げんしけん』(笑)。
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おそらくオイラも確実にゴミの一部であることは確実にmaybeであろう(笑)。
サングラスをかけてプラカードを持ったネエちゃんが殺気立ってゴミどもの整列を促すその横でオッサンがのんびりした声でアイスクリームを売り歩くようなカオス(笑)。
10時開場だったので8時ぐらいに行ったのだが、すでにシャレにならない大行列。
たしか徹夜で並ぶの禁止とのことだっがた、先頭の方々は本当にその日の始発で来た方々なのでしょうか(笑)。
暑さ対策をまったくしなかったオイラ。
薄れゆく意識の中で
「ここで爆弾テロかなんかあったら世間様からゴミ扱いされている我々キモオタの相当数が消滅してすこしはきれいな社会になるのかしらん」
などと不穏な事を考えているうちに目的の場所に到着。
何を買いに来たかというと
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アニメーターの西尾鉄也の画集を先行発売で手に入れたかったのだ。
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わざわざ暑い中先行発売に行かなくてもいいのだが、コミケで購入すると
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『西尾鉄也のうすい本』なるおまけが付いてくる。
これが目的ではあったんだが実際この冊子の内容はほとんどが今まで見た事があるものの再録だったりした(笑)。
まあ著者の言葉や押井守などが1ページづつゲストで西尾鉄也に関するエトセトラを寄稿してたりもしていたが。
で、メインの画集がA4変形で336ページという超重量級(笑)。
持って帰る人間の身にもなってもらいたい容赦のない重さ。
しかし、内容は期待通りの圧巻なもの。
アニメーターだから当然のスキルなのか、それとも西尾が画力がパないからなのか。
とにかく細く端正な線でのタッチから筆ペンで描いた三頭身のキャラのタッチ。
色のつけ方に至るまでの引き出しというかバリエーションの多さ。
こういうのを見てると多くの漫画家がキャラの描きわけができなかったり、何作も同じタッチでしか描けないというのは画を描くということに対する怠慢ではないかとさえ思えてくる。
アニメーターは複数の作品のキャラクターを描きつつそのタッチを生かしつつ演技までさせる。
オイラからするとアニメーターというのはとことんまで画を描き続ける限り求道的な人たちなのではないかと思う。
多分その中でも西尾鉄也はズバぬけたスキルを持ったアニメーターなのだろう。
西尾鉄也はアニメーション以外でも挿絵やら漫画やらポスターやらをこれまで大量に描き続けてきた。
アニメーターというのは本来観る人間の残像の間にしか残らない画を何百何千と描き続けることが仕事で、その画が如何に手練の極みであってもこのような画集として残ることはかなり少ないケースだ。
アニメーターの多くは一瞬で消えていく画を描き続けるということを納得しているのかもしれないが、オイラとしては西尾クラスのアニメーターがもっとこのような画集を出してくれたらなと思っている。
一部マニアックな作品では"原画集"なる形で書籍になっていたりはするが、もっと"西尾鉄也"とか"本田雄"とか"井上俊之"とかの名前を冠として原画集を出してくれないかしらん。
西尾の画集も多少原画が載ってたりもしたのだが、できればもっと見て見たい。
原画って描いて撮影まで終わったらどうやって管理されているのかわからん。
もしかしたらまとめて廃棄、何て事になっているのかもしれん。
紙で取っとくのが難しいなら電子化してアーカイブにしておく事で後進のための参考になるだろう。
"クール・ジャパン"なんてバカなネーミングでおだて上げているなら国が助成してそれくらいのことはしてもらいたいものである。
西尾鉄也の画集は言うまでもなく最高であった。
画とともに短い西尾のコメントが載ってるのも良い。
邪道なのかもしれないが、画でも写真でも作った人間のコメントが読みたいと思う方だからね。
短くても。
西尾鉄也ってProduction I.Gの執行役員なのか。
アニメーターが普通の会社員のような肩書きを名乗るということの違和感はあるにはあるんだが、それでもProduction I.Gがアニメーターを守ろうという姿勢は肯定的に見るべきだと思う。


今週水曜日、母親の通院の送迎。


いかん。
ちょっと油断してアキレス腱のストレッチをサボると踵骨棘(しょうこつきょく)の症状がでてくるなあ。
どうも最低一週間に一度はやらないとマズイという事か。
慌ててストレッチを始める。


ケニー・ベイカー死去
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『スター・ウォーズ 新たなる希望』製作時の1970年代中盤ではR2−D2を安定してラジコンで動かすことができず、このドラム缶のような筐体の中に人が入って動かしていた。
初見時小学生だったオイラはこの筐体の中に人が入っているとは思わず、ケニー・ベイカーという俳優が操演していると知ってかなり驚いたものだ。
よくよく見ればケニー・ベイカーが操演しているR2−D2は横揺れしながら進んで行くんだよね(笑)。
それがなかなかカアイイ(笑)。
おそらく世界で一番有名で、更に一番好かれたロボットであると思う。
そのロボットの魂が2016年8月13日旅立たれたとのこと。
ご冥福をお祈りいたします。


【SMAP解散】
オイラにとってはオリンピックより、高校野球より、それらの5億倍の関心事である(笑)。
いや、笑い事ではないけど。
だいたいオイラが唯一メンバーの名前がフルネームで言えるアイドル・グループだったからね。
今年に入ってやたらと嵐の露出が多いというか、所謂"嵐オシ"だなあというのは情弱なオイラでも薄々感じてはいた。
まさか解散になるとはねえ。
そもそも解散の原因は?という時の"そもそも"がいつからの事なのかというのは正確なところはオイラには当然わからん。
が、オイラが知る程度の情報で言えば、昨年週刊文春の記事になったジャニーズ事務所副社長のメリー 喜多川によるSMAPのマネージャーである飯島三智に対する恫喝が今回の騒動の原因の一つだと思われる。
週刊文春の記事になる前からジャニーズ事務所ではメリー 喜多川の娘である藤島 ジュリー景子と件の飯島三智とで派閥が存在するという公然の秘密があった。
この辺りは世間話の延長で特にジャニヲタではないオイラでも知っていることだった。
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で、週刊文春でメリー 喜多川は社内の派閥の存在を真っ向否定した上で、しかもそののインタビューの場に飯島三智を呼びつけ、飯島の口からも派閥の存在を否定させた。
こんなやりとりって本来なら週刊誌の記者がいる前でやる事ではないよな。
メリー 喜多川がなぜこんなことをやったかと言えば、明らかに自分の娘の対抗派閥である飯島の存在を意識した上で、公の場で飯島自らの口で自分は藤島 ジュリー景子の対抗勢力ではないと言わせて言質を取りたかったんだろう。
そうでなければわざわざ週刊文春の記者のいる前でこんなパワハラまがいの事はしない。
逆に言えばメリー 喜多川はこういう強行手段に出なければならないほど飯島三智の力を恐れていたんだろう。
同族会社として娘に会社を継がせるには飯島三智の力は大きすぎた。
メリー 喜多川としては週刊文春を使って出すぎた杭を打ち付けたつもりだったんだろう。
しかしね、メリー 喜多川はこの事が飯島のプライドを傷つけたということに頓着してなかったんだな。
しかもメリー 喜多川、SMAPの事を「踊れない」とか言ってるわけ。
ジャニーズ事務所の稼ぎ頭であるグループを週刊誌記者の前でdisる副社長ってのはどうなのよ(笑)。
しかもさ、飯島に向かって自分たちに対抗するならSMAPを連れて出て行けとまで言ってるわけ。
これ社内で漏れ伝わった話ではなく、ちゃんと週刊誌の記事として発信されたものだからね。
自分のところの最も価値のある商品をdisった挙句に出て行けってのはさ、常軌を逸してるとしか思えん。
で、SMAPつれて出て行けと言っときながら、飯島が独立しようとしたら全力で阻止するとかさ(笑)。
そもそもさ、このSMAPってグループは発足当初からジャニーズのお荷物だったっていうよ。
「ユー、やっちゃいなよ」
のジャニー喜多川も半分見放していたのを飯島がマネージメントをするようになって頭角を現した。
だからSMAPのメンバーにしてみれば、苦しい初期に手を差し伸べてくれなかったのにこの後に及んでものわかり良さげにすり寄ってくる事務所の人間をものすごく冷めた目で見てたんだろうね。
"木村の裏切り"とか"中居の木村イビリ"とか、色々言われているがオイラにとってはそれらはどうでもいい。
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「FNS27時間テレビフェス」で明石家さんまが中居正広に昨年末のSMAPの独立騒動についての話を聞いていた。
これ、オイラ文字起こしで読んだ。
文字起こしなので実際に喋った時のニュアンス込みではないので正確に理解できてるかわからぬが、明石家さんまが自分の事を"木村派"ではなく"SMAP派"だとか言ったのを聞いて、おそらく中居は
「木村の味方しながらこっちの肩をもつようなこと言うなよ」
って思ったろうな(笑)。
明石家さんま自体はかなり誠意をもって中居に対して接していたと信じたいが、中居からすれば明石家さんまが誰の味方もしないということは自分の気持ちもちゃんとわかってくれてないと感じたと思う。
この辺りは本当に胸がかきむしられるね。
もうSMAP解散は既定路線なのだろう。
これから年末まで彼らの活動自体にはあまり興味がわかないので、おそらく来年になったらいつのまにか消えていた、って感じにオイラのなかではなるんだろうな。
もうアイドルに関心持つ事もないかもねえ(笑)。
オイラが若造どものアイドルの名前を言えるなんて奇跡のようなもんだと思う。
オイラにとってはアイドルはSMAPだけで一生分足りてるってことかな(笑)。


『先生ごめんなさい 分冊版 : 6』
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AmazonでKindle版購入。
水彩画?での着色か。
相変わらず素敵なカラー画である。
内容は更に謎が追加(笑)。
まったく全貌が見えない。
見えないから期待しちゃうんだなあ(笑)。


『シン・ゴジラ』
ネタバレあります。
なんか世間の9割以上が好意的な感想を持っているような『シン・ゴジラ』(笑)。
宇多丸も褒めてたしなあ。
こうなってくると自分の見方が浅いのかしらんって思えてくる(笑)。
オイラ、気が弱いので大勢に負けて恥も外聞もなくブレまくってw「傑作です」と前言を撤回し翻ってしまうかもしれん(笑)。
ところでさ映画のラスト、活動停止したゴジラの尻尾を意味ありげにクローズアップしていくんだけど。
オイラはまったくなんだか分からんかったが、あの尻尾に人間の顔だか身体だかがくっついてたんだって?
まったくわからんかったけど、さらにそんな怪獣の尻尾に人間云々という意味もわからん?
人間の脅威として恐怖の対象としてのゴジラにそんな人間の成分をが与えられてるってのはさ、どういうことなんだろう?
なんか楽観的な希望でも付け加えようとしてるのかしらん?


『その男、凶暴につき』
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wowowで録画視聴。
エリック・サティのグノシエンヌをアレンジした曲に合わせて手前に向かって歩いてくるビートたけしのカッコよさ。
本作ってビートたけしがフライデーに殴り込みをかけた後に作られたもんで、タイトルにもある"凶暴"というのが件の事件を彷彿させるようなキャッチーさだったと思う。
その当時から大のビートたけしファンだったオイラ。
漫才や俳優や歌手やエッセイや詩などは非常に感心して見ていたのだが、その一方で小説やゲーム制作やプロレスなんかはちょっと勘弁してくださいという感じでズレまくってたかなあ(笑)。
なので、ビートたけしが映画監督やるってのも、かな〜り期待値低めでいたわけ(笑)。
どうせ芸人のネタとしていい加減に映画をつくるんだろうな、と。
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本作のファースト・ショットが乞食のオッサンのアップ・カット(笑)。
なんじゃコリャって思いましたよ(笑)。
いや、良い方の意味での衝撃ね。
それでもオイラ
「いやいやいやいや。これは単に芸人のビートたけしが初めての映画監督として奇を衒ったハッタりをかましてるだけに違いない」
と思って身を引き締めましたよ(笑)。
しかし、そんな気持ちもすぐに杞憂となる。
そのアヴァンタイトルの子供達による乞食への暴行シーン(この子供達もものすごく上手く演じていたと思う)。
子供にボールをぶつけられて乞食が食事をしていた鍋が吹っ飛ぶんだけど、その乞食が大げさに驚いたりする演技はなしなんだよね。
もう当時これだけでもすげえと思いましたよ。
明らかに北野武は監督として意図的にそういう演技を演出していると感じた。
それは今考えると"見た事のないリアリティ"という事の衝撃だったように思える。
現実として見たことも体験したこともないはずなのにここで描かれる映像が嘘ではないと感じさせる力というか。
犯人を追いかけるべき刑事が途中息切れして追いかけるのを止めるとか、犯人追いかける前にアイスクリームなんかを食べてるとか、葬式中にゴルフの練習したり、殺し屋に追い詰められて泣きべそをかく主人公とか、甘党でホモの殺し屋だとかetc...。
それまでのフィクションであるドラマでは描かれなかったそれらは"見たくない自堕落で情けない自分"というものを観る側に突きつけてきた。
その頃で言えばTVでは『あぶない刑事』が終わり、石原プロモーションの
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『ゴリラ・警視庁捜査第8班』が始まっていた頃だ。
所謂、超カッコ良いヒーロードンパチ刑事ドラマだ。
ちなみに上の画像『ゴリラ・警視庁捜査第8班』のものなだけど、こんななりして刑事という設定らしい(笑)。
この手のドラマがあった流れで、常日頃ビートたけしがその手の刑事ドラマをギャグにしていたその延長に本作がある。
刑事だって人間なんだから、四六時中犯人のことばかり考えているわけないだろ、ってなことだ。
逆に言えば石原プロモーション的な刑事ドラマが全盛だったからこそ、そのアンチとして本作が見事にハマッたんだと思う。
本作の特筆すべき点は暴力描写だ。
何度も例に出して悪いが(笑)、石原プロモーションを代表とするそれまでのドラマで行われたアクションシーンというか暴力シーンは謂わば漂白されたというかスタイリッシュでファッション的なカッコよさと、暴力に至らざるをえない<主人公側からの>止むを得ない動機というものが必ず描かれていた。
つまり暴力というのはイケナイもんだけど仕方ないんだよ、っていうね。
本作、『その男、凶暴につき』の暴力描写は、暴力についての言い訳を一切していないところだ。
暴力に良いも悪いもない。
本作での暴力描写そのものは暴力を肯定も否定もしていないんだけど、観る側に暴力というものの底知れない嫌悪を植え付けると思う。
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本作の名シーンの一つであるクラブのトイレで売人をビンタするシークエンス。
この狭くて鏡のある空間での撮影というのもすごいと思うが、ここでビートたけしにヤクの売人役の俳優はマジでビンタされてるわけ(笑)。
途中カットは割ってはいるが描写されているビンタの回数は23発(笑)。
北野武は売人役の俳優にできるだけビンタを耐えてくれという風に事前に言っていたらしいが、この売人役の俳優が監督の想定以上に耐え続けるので「殴られすぎて麻痺しちゃったかな」とビンタしながら心配になったとか(笑)。
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鼻から出ている血はメイクだけどホッペの赤い内出血はマジらしい(笑)。
初見で観た時も本当に暴力の痛さというものが新鮮に感じられた。
言い訳としての暴力の虚しさとか悲しみとかじゃないよ。
もうただただ暴力が痛いということに尽きる。
暴力は暴力でしかありえないという明確なロジックだと思う。
素手で行われる暴力はおそらく殴る側の手にだってダメージはあるだろう。
某俳優が自分の奥さんを殴って
「殴られたオマエより、殴ったオレの方が傷ついているんだぞ」
とかいうヘドが出るほど愚劣なセリフのようなことではない(笑)。
殴った方も手首をおかしくするような具体的で物理的なダメージがあるということにすぎない。
これはおそらく監督の北野武が人生で様々な暴力を受け、自分も暴力の加害者となり、そして暴力というものを心底嫌悪しているからこそ、その嫌悪感をリアルに伝えようとした。
暴力といっても日本で銃による恐怖というものは作り手も観る側もリアリティが保てない。
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銃社会でないとこんなヘッポコな銃の構え方が普通だと思っちゃう(笑)。
なんつーか様式化したダンスのようにしか見えず、これが暴力だという認識を得にくい。
フェティッシュというか一定の格好よさは実現できていると思うが、それが暴力だという風には見えないし、これを制作している人間も暴力の重さというものを表現したいと思っているわけではないだろう。
北野武は暴力を素手で殴るという描写によって暴力というものの身近さを観る側に感じさせることに成功している。
実際本当にあんだけビンタされたらイヤだよな(笑)。
それは当の北野武がやられて嫌なことだということに他ならない。
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後半になると銃の描写も出てくるんだけど、上の画像のように唐突に流れ弾に当たる女の子という描写も怖かったなあ。
このシーン、本当に唐突だからね。
日本で銃の暴力性を出すなら、何の前触れもなく弾丸に当たるという怖さだよなあ。
暴力描写もさることながら、本作って本当に徹底的にセリフを排除して、当時としては信じられないような間をもたせるような演出をしている。
「オイ」
「なあに?」
みたいな、前のセリフに被るようなテンポのせりふではなく、「オイ」と言われたらタバコを一服した後に返事を返すぐらいのテンポの間だ。
考えてみれば初期北野作品は本当にセリフがすくなく間をとった芝居をしていたと思う。
おそらくこの演出がある程度うまくいっちゃったから北野武としてはセリフをもっと詰め込んで間を詰めた作品で成功したいと思うようになったのかなあ。
能力のある人間は成功した同じことを続けることが耐えられないのかもしれん。
本作におけるセリフの量と間が今観ても新鮮に感じられるということは、やはりこの演出は一般的ではないというか、北野武でしか成功しないものなのかなと思う。
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しかし、今再見すると本作ってスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』に雰囲気がにてるよね。
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まったく同じというわけではないし、もちろん北野武がパクったというつもりもない。
このナイフのシーンにしても冒頭の乞食を暴行する子供達のシーンにしても、暴力を如何に描写するかという部分が北野武とスタンリー・キューブリックは似てる部分があるような気がする。
その頃まだオイラは『時計じかけのオレンジ』を観たことがなかった(『時計じかけのオレンジ』が日本で初ソフト化されたのは1991/10/25だった)けど、世代的北野武がその映画を観ていた可能性はあるし、その当時も半分非合法な方法をとれば(笑)輸入版LDは手に入った筈だしね。
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本作で好きなシーンはたくさんあるんだが、この前半と後半のブリッジとも言えるロッカールームのシーンは素晴らしかった。
このロッカーを背にしたビートたけしの構図もカッチョいい。
一点透視図法のシンメトリーな画。
スタンリー・キューブリックみたい(笑)。
ビートたけし扮する刑事が殺し屋を不法逮捕して警察署のロッカールームで暴行する。
で、刑事が一息入れるのにロッカーを開けてタバコを取り出す。
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開け放たれたロッカーの中には
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不穏なブツがあると(笑)。
オイラ不覚にも初見時、このナイフを上手い具合に殺し屋が手に入れてなんかするんじゃないかと思っていたのよ(笑)。
で、次のカットで、
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前から見た時にはものすごくさりげなく腰に手を当ててる刑事だと思いきや、しっかり銃を握っていたというオチが明かされて本当に呆気にとられたよ。
この流れは本当にすばらしく感動的だった。
殺し屋の方も
「だれがそんな手にひっかかるか」
って、刑事も殺し屋も少なくともオイラの予想の遥か上をいくやりとりをしたんだよね(笑)。
このシーンで本作が大好きになったと言っても過言ではない。
本作、劇場公開時に二度観て、LDも買って。
それ以来の視聴ではあるが、おそらくLDで何度も観ている。
で、1989年、今から27年前の作品でありながらまったく色褪せないフレッシュさ。
本当に今観ても完璧な映画だ
これを北野武は監督第1作でやっちゃった。
宇多丸が言うように、まさに映画の神様に愛された人間が作ったとしか言えない映画が本作だ。
演出の周到さというかさ、これはビートたけしがメイキングの本で自ら言っていたことだけど、ビートたけし扮する刑事って
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刑事の時は絶対ポケットに手を入れてないんだよね。
で、後半、刑事を辞めると
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ポケットに手を入れ始める。
人物の心情の移り変わりをちょっとした演技プランで表現している。
更にクライマックス。
殴り合いのような銃撃戦の末、殺し屋を撃ち殺し、実の妹も射殺して踵を返して歩き出す刑事が頭を撃たれて射殺されるんだけど、その射殺の後撃った方にカメラが向けられると
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ものすごく綺麗でまん丸な煙が銃口からでてるわけ。
CGじゃないよ(笑)。
まあビートたけしが歩き出して銃声と同時にたけし自身が弾着のボタンを押して倒れるという一発勝負のカットで奇跡のような煙もフィルムに収めている。
本当にビートたけしって映画の神様に愛されてるとしか思えんよな。
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この射殺されたカットの構図とライティングの力強さ。
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妹を射殺する寸前のこの表情の素晴らしいこと。
改めて本作が傑作だったかということを再認識したね。
映画を勉強するなら非常にいい教材でもあるのではないかな。
セリフまわしだとかテンポだとか。
ライティングも撮影もかなり素晴らしい。
......
が!!!
残念ながら一つものすごく問題があった。
いや、本作の問題ではなく、本作を放映したwowowに、だ。
本作では非常に重要にして絶対に欠かせないセリフがあったんだが、それがwowowで放送されたものでは完全に消されている。
役者がセリフを言っているんだけどその部分だけが音声がOFFになって口パクになってるの。
キチガイ。
このセリフが全部消されてるわけ。
民放の地上波でやった時にはそのセリフのカットを丸々削られていいたんだけど、まさか衛星放送ではそんなことあるまいと思っていたら...。
このキチガイというセリフが暴力の引き金になるシーンもあるので、このセリフがないとなぜあの刑事が激昂したかわからんのだよ。
まさか衛星放送でこんな言葉狩りがあるとは思わないんだ。
wowowの契約解除も考えるほど頭にきたね、オイラ。
なので本作に興味のある人はDVDを買うかレンタルして観ることをオススメします。
オイラは録画したものをBlu-rayにまで焼いたのに頭にきて円盤を足蹴にして割りました(笑)。

# by 16mm | 2016-08-19 20:02 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『シン・ゴジラ』

先週金曜日、会社の残業時間調整で有給で休み。


先週金曜日、朝から銭湯でストレッチ、日光浴。
結構日差しが強かったが週一で日光浴をやってきた所為かある程度紫外線の耐性がついていたので火脹れだとかにはならず。
それでも皮膚の表面がヒリヒリし始めた頃に退散。
チンチンのあたりはタオルをかけているのだが、そのタオルを取って紫外線に晒したら黒光りのまあ豪華なモノになるのかしらん、などと考えてウトウトする(笑)。


先週土曜日、歯のメンテナンスと治療。
なんという部分の歯か分からぬが右上の真ん中辺の歯(笑)。
すでに神経取っているんだが歯の根っこが残っていて、その上に義歯を被せていたのだが、それが取れちゃってた治療をここ数週間やってもらっていた。
その土台となるべきものを建ててもらって、次回その上に義歯をかぶせることになるようなのだが、その根っこもかなりユルユルらしい(笑)。
そこをなんとか被せてくれるようだが、まあそのうち部分入れ歯っぽいものになるのだろうと思われる。
「前から見ても歯がないのがわかりにくい箇所だからないまんまではダメなのか?」
と、いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に聞いたところ、上の歯がないと下の歯が伸びてっちゃうらしい。
そのた歯が一つないだけで周りの歯ならびが変わっていき、噛み合わせの問題も出てきてエライことになる、と。
治療後、先生と雑談。
やってはいけない動画のデータについて「聞いた話によると」という言い回しで色々教えてもらう(笑)。
次回はお盆休み中の金曜日の予定である。


今週は"山の日"(ずっと"海の日"だと思っていたw)の祝日があるのだが、おそらく出勤予定である。


先週土曜日は8月6日。
オリンピックの開会式の日、などという浮かれた気にならず。
というよりもオリンピックに1mmも興味ないしな(笑)。
日本人なら広島に原子爆弾をアメリカから撃ち込まれた日として覚えておくべきだろう。
その上で浮かれた生活をおくればよい。


『4DXデジタルシアター 』
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地元の映画館に4DXのシステムが導入されたので、まあいい機会だから『シン・ゴジラ』で試してみることにした。
まあ4DXの評判やどんなものかはなんとなく知っていたので、『シン・ゴジラ』だったらこの手のアトラクションにピッタリだろうし、オイラの作品に対する期待値も高くないので今回の体験と相成った。
と言ってもですよ、期待値低めの映画なのに4DXって2800円も取るんですよ奥さん(笑)。
さらに言えば、オイラ勘違いしてたんだが、4DXの画面ってiMaxなみのスクリーンで観るもんだと思ったら、席数が100人チョイぐらいの小さいシアターなのだ。
よくよく考えたらさ、そんな何百人単位の劇場内にある椅子やらなにやらを動かすのは物理的にかなり難しいよね(笑)。
画面の状況に合わせて水しぶきが顔射されたり(笑)風やら煙やら香りやらを観客にあびせかけるなら、比較的こじんまりとした空間であるべきなんだろうな。
そしてまず、通常のシアターのように私物を持ち込むことができない
椅子がグラングラン動くからそれにバックなんかが挟まっちゃまずいということであろう。
オイラ地元の映画館ではシアターの前にコインロッカーがあり、そこに私物を保管していおくようになっている(料金は100円なのだが、ロッカーを開けるときに戻ってくるシステム。つまり無料のコインロッカーね)。
で、特に言われてなかったんだけど、このシステムって途中でトイレに立ったりすることが難しいんじゃないかね
椅子の揺れ方も座っている腰の位置がずり落ちてくるぐらいの動きなのでかなり激しいと思う。
案の定、上映が始まってノタノタ入ってきたバカが一人いて、そいつがガシャガシャとお菓子の入った袋が煩い上に、シートが揺れてるからなかなか座れずシートの前で棒立ち(笑)。
後ろの観客からブーイング(笑)。
そりゃそうだ。
後ろの観客はバカが棒立ちして画面が観えない上にガシャガシャうるさけりゃオイラも殺意が湧くよ。
んで、そのバカは揺れが収まるシーンまで係員に腕を引かれて通路脇に立っていることに。
なんか上映が始まっても係員が二人ぐらいいるみたいね。
更にさ、これも規制の対象にはなってなかったけど、飲み物やポップコーンも跳ね上がるんじゃね(笑)。
飲み物は劇場で買ったものなら蓋つきのストローで飲むやつだからあまり問題ないかもしれんが、ポップコーン抱えてたらどうなったことやら。
そもそも私物が持ち込み禁止なのに食物飲み物が持ち込み可ってのはどーなのよ。
その他、シアター内の仕掛けについて。
水しぶきというかミストが前の席の背から噴出されるのであるが、これは手元のボタンでオンオフの切り替えができる。
メガネに水玉がつくような顔射であるのだが、シアター内が乾燥している所為か比較的すぐ乾いて気にならなくなった。
送風の仕掛けが足元であるとか顔の横だとかにあって、足元の送風は結構気持ちよかったりする。
顔の横の送風は劇中でバルカン砲が撃たれたりすることろでシュッシュッと短く風が吹いたりする。
さらに爆発のシーンではフラッシュが焚かれ、スクリーン近くでがあがったりもする。
ゴジラの足音とシンクロさせてシートが振動したり、戦闘ヘリや戦車が旋回するたびに大きく揺れたり。
遊園地の"コーヒー・カップ"ぐらいの動きの強さを想像してくれればいいかな。
ジェットコースターほどの絶叫的な動きではない。
バルカン砲の掃射の時に背面でゴツゴツとシートが背中を叩く仕掛けがあったりね(笑)。
ところで疑問なのだが、このシステムで行われれる仕掛けは、例えば『シン・ゴジラ』なら庵野秀明の監修で行われているものなのか?
それとも本編の映画とは関係なくどこぞの馬の骨が
「この戦車の信地旋回はものすご〜く揺らしてやれ」
などという勝手な解釈で行っているのだろうか?
これはオイラの考えであるのだが、映画を観るということは受動的であらねばならないということだ。
徹頭徹尾、その映画を作った映画監督の思想なり世界観なりを観る側が受け止め、それに同意したり反感をもったりして楽しむのが映画。
なので肯定的であれ否定的であれ、映画を製作した人間以外が勝手な意図で足したり引いたりしてはいかんと思うのだよ。
画面との臨場感を上げるために一瞬でも画面が観えなくなるフラッシュの効果や、若干スクリーンに影を落とす煙など、映画を製作した庵野秀明なり樋口真嗣なりが演出として設計したものであるならまだしも、映画とはまったく関係ない人材が勝手に観る側の印象を操作するなんてことはあってはならん。
その昔、短編映画で物語の分岐でどちらに進むかを劇場にいる観客に手元のボタンを押させて多数決で決めていくというものがあったが、それはもはや映画ではない。
演出家がどうしていいかわからないから多数決で決めてくださいなんてのは映画として物語自体をあやふやにしているだけだ。
映画というのは、映画を作った人たちが自分たちが作ったカッチョいい映画を「どうだ」と言わんばかりに観客に見せつけることであり、観客はそれを「カッチョいい」とか「カッチョ悪い」とかの感想を持つ権利があるだけで、カッチョ悪いから観客であるオイラがカッチョよく編集し直してやろう、などというのは言語道断なわけ。
今回の4DXについても、普通のシアターで落ち着いて観ていたら余韻に浸れたり、台詞を観ている時に反芻して楽しむこともできたかもしれないのに、シェットコースターに乗ってる状態では映画を落ち着いて観ることはできんだろう。
今までの映画体験というのとは異質なものであるということは言える。
こういうのはたまにしか映画館に行かない人が、"映画館に行った"という印象を強く残したい為のアトラクションだと思う。
オイラとしては今後この手の仕掛けにフィットするような映画があったとしても、通常上映のシアターで観ることにするだろう。
4DXはオイラが望む映画館での映像体験とは別のものであり、オイラにとっては無くてもいいものだということだ。


『シン・ゴジラ』
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ネタバレあります。
『シン・ゴジラ』をこれから観るつもりの人は読まない方が良いと思います。
とりあえずフラットな心持ちで観た方が良いです。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
4DX鑑賞。
早々に言っておくが、面白かった。
最低限入場料分の価値はあります。
ただですね、ひっじょうに面倒くさい話ではありますが、この面白かったというのは他人様から
「『シン・ゴジラ』ってどうよ?」
って聞かれたら
「面白かった。入場料は無駄になんないよ」
とは言う。
世間的な評判もすごぶる良さそうだしね。
しかし、好きな映画かと言われれば、
「好きにはなれなかった」
と応えるだろうね(笑)。
ね、面倒くさいでしょ(笑)。
面白かったところをツラツラと上げていくとなんといっても
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市川実日子がいいねえ(笑)。
キリっとした面構えの知的さと真面目さ故の無愛想さ。
環境省の課長補佐だとかの役。
上映中ずっと仏頂面だったんだけど、最後の最後でちょっとだけ笑顔になるというのも良い。
市川実日子がすごくカッチョよくてねえ。
彼女だけでも観る価値はあったかなあ。
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それから、某友人にクリソツだと思っている(本人はどう思っているのか知らんw)津田寛治。
劇中で集められた異端者の集まりは皆個性的で良い顔してるんだけど、その異端で良い顔で良い演技をしていたのが津田寛治かな。
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生物学者役で映画監督の塚本晋也。
この人、映画監督でありながら役者もやってる人なんだけど、やっぱり存在感のある良い顔だよな、昔っから。
そういう意味ではキャスティングは部分的であれかなり良い感じだと思う。
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ヴィジュアルも実景とミニチュアを上手く取り入れつつゴジラの巨大感を出す工夫は素晴らしかった。
上の画像もそうだが、カッコいいアングルでカッコよく映像にしている。
庵野秀明と樋口真嗣の真骨頂ともいうべき能力の高さ。
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土手に自衛隊の戦車を並べて、ターレットを動かし、信地旋回し、キャタピラが音を立てて動く様の燃える事よ(笑)。、
ミリタリーが好きで詳しくて、動かした時の格好良さを知っている人間だからこそできた映像だ。
「自衛隊を使った戦争映画みたい」
と本当にワクワクしましたですよ。
と、ここまでは面白く感じた部分ではあるんだが、それは観る前に本作の期待値がものすご〜く低かった所為もあるんだよね。
そもそも
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この本作での総監督(この名称も勿体つけて非常にイラっとするのだがw)である庵野秀明。
出自はメカニック専門に突出したアニメーターだった。
このメカニックの描写の凄さは『王立宇宙軍』の作画で残っている。
メカニックは素晴らしい反面人間が描けないのに『トップをねらえ!』ってアニメで監督やって、オイラなどは絶対つまらないとタカをくくってたら、コレがかなり面白かった(笑)。
んで、その後色々あって『新世紀エヴァンゲリオン』で
「コイツ、ホンモノだったんだ」
と、オイラを含めたボンクラなオタクに衝撃を与えたわけだ。
で、その後調子に乗って実写映画を3本撮る。
一本目は出演者全員が黒歴史にしていると思われる(笑)『ラブ&ポップ』。
村上龍の原作小説を翻案した映画なのだが、コレ、オイラ結構好きなんだよね。
ものすご〜く気持ち悪いことをカッコよく映像にしているなかなか良かった。
で、その後、『式日』と『キューティーハニー』なのだが、『式日』なんて映画監督の岩井俊二が主演してるし、『ラブ&ポップ』の後なのでかなり期待していたら本当に殺意が湧くほどくだらなく(笑)。
DVD購入した翌日に売りにだしたわよ(笑)。
簡単に言えばバカが押井守の真似をして失敗してるような映画というべきかね。
もう一人
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本作の監督・特技監督といういったい総監督とどっちに演出の主導権があったのかわからん肩書きの樋口真嗣。
この人はもともと特撮監督としてかなり優秀な仕事をいくつもこなしてきた。
そういう意味では架空のものをリアリティを出して映像にするのがとてつもなく上手い。
ただここ数年劇映画の監督をしているんだが、面白いのもあるんだけど、それを帳消しにするような実写版『進撃の巨人』で思い切りメッキが剥がれちゃった(笑)。
とまあ、演出にこんなどうしようもない奴らが二人だったわけで期待値も下がろうってもんだ(笑)。
だいたし本作のタイトルである『シン・ゴジラ』の"シン"って何?
樋口真嗣のシンか?
この"シン"って"新"でも"真"とでも取れるようにのタイトルなんだろうけど、ものすご〜くあざとく感じた。
勿体つけてる割にはおそらく意味なんてないんじゃないかね。
なんか意味深に勿体つけたほうがカッコイイんじゃないか、というさ。
さらに言えば
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この最初に出たコピー。
現実とか虚構とか、いつの時代の押井守だよ(笑)。
映画でゴジラが虚構ならその世界観の中にいる日本だって虚構だろう。
映画で描かれていたような日本が現実なら虚構であるゴジラとでも戦っていける、と思っているならかなりおめでたい。
本作の閣僚やら官僚の描写がイラっとするぐらい呑気なんだよな。
内閣総理大臣臨時代理とやらが話し合いかなんかが長すぎて
「ラーメンのびちゃった」
なんて呑気なこと言ってるわけ。
東日本大震災でも熊本地震でもまともに食えない人がいて、そういう人からすればのびたラーメンだって腹の足しにするわけで。
オマエなに、地震以上の災厄であるゴジラが来てる時にラーメンがのびたのなんだの言うわけ。
そもそもその非常時に一杯のラーメンがどうやってそこにたどり着いたかを思いめぐらすこともできないほど緩んでる。
出てくる若手の政治家や官僚なんかのセリフもさ、将来キミが大統領でボクが総理大臣、だとか、幹事長でいいよ、とかさ、とてつもない災厄のなかであっても権謀術数ができるのが政治家だとでもいいたいのかね。
こんなダラけたのが"現実<ニッポン>"だとしたら"虚構<ゴジラ>"に食われちゃえばいい。
映画の製作者達は現実が虚構を打ち負かすことを想定しているんだろうけど、オイラはまったく太刀打ちできてないと感じる。
クライマックスでゴジラをビルの瓦礫の下敷きにして動けなくなったところを建設機械的なポンプ車を動員して、血液凝固剤をそのポンプ車からゴジラの口に経口投与するというアっとおどろくバカげた作戦をするんだけどさ、そもそもゴジラが通っただけでも相当な瓦礫のある街中でしかもゴジラを動けなくするためにさらにビルを爆破してるわけじゃん。
車がとてもじゃないけど通れないような瓦礫まみれのはずだよ。
建設重機の車両といえどもさ、その瓦礫のなかを迅速にかいくぐってゴジラに到達できるわけないじゃん(笑)。
でも普通にポンプ車がゴジラのところについて作業するんだけど、最初の投与では足りなくて、そばにいた車両全てがゴジラによって薙ぎ払われるわけ。
このバカな作戦の責任をちゃんととるんだろうな(笑)。
とにかくさ、上手くいってるところもあるんだけど、リアリティーのレベルがちぐはぐすぎる。
たとえば戦車にしたって、通常運用なら戦車って現場まで自走することはないんだよね。
戦車を乗っけるキャリアで現場まで運んでいくもんだと思うんだけど。
この辺りの描写って押井守の『機動警察パトレイバー 2 the Movie』ではきちんとやってるんだけどね。
戦車を土手に配置してリアリティをだしておきながら、それに付随する要素はおざなりにしている。
オイラとしてはそのリアリティを出すならもう一つ要素を足すべきだという部分が足りてないから、やりっぱなしで嘘くさく感じちゃう。
前述した"シン"問題にしても劇中で使われる景気の良い音楽が

伊福部昭の『宇宙大戦争マーチ Battle in Outer Space』だったりするわけ。
そりゃ名曲だから気分はアガりますよ。
絶対アガる曲だからさ。
結局昔のものに頼ってるだけで、フレッシュさがまったくない。
一事が万事、こんなありさまでどこが"シン"なわけ?
この使い方もクラッシック的な曲を上手く使っているだろうオレ、みたいな気分が見え隠れして本当にムカつく。
オイラは庵野よりは歳は下だけど、この曲知ってるからね。
だから他人の褌つかってるようにしか見えんわけよ。
新しい曲で盛り上げてみろよ。
岡本喜八監督を写真でだしたのも
「この人誰だか知ってる?」
ってな感じで出してるのが見え見え。
とにかく庵野秀明の頭良さ"気"なところが本当に鼻についてさ。
どうやっても押井や宮崎駿にはなれないんだからさ。
バカなオタクがバカなりに誠実に映画をつくりました、という体であった頃の『トップをねらえ!』を監督した時に戻ってもらいたいと切に願う。
というわけで本作、Blu-rayを購入することもないだろうし、再見することもないであろう。

# by 16mm | 2016-08-07 22:14 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『ファインディング・ドリー』あるいは『ひな鳥の冒険』

本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、日光浴。


『Photoshop CC(2015.5)』
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Photoshopがアップグレード。
まあ極端に使いかってが変わったわけでなし。


『モンプチ 嫁はフランス人』
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AmazonでKindle版購入。
予備知識まったくなしで購入。
面白く読んでいたのだが、途中でちょっとオイラには生理的にキツイ描写<といっても、別の意味で言えば悪気のない家族愛に満ちた描写ともいえるのだが>があり、それ以上読む進められなくなった。
もし間違えて再見したらコトなのでデータからも抹消(笑)。


『くるくる自転車ライフ』
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AmazonでKindle版購入。
期間限定だった所為なのか?10円で買えましたがな(笑)。
現状は850円。
マニアックなウンチクと作者が体験したエッセイ部分の語り口も非常に楽しいものになっている。
これなら850円だしてもよかったな。
10円で購入できてラッキーということではあるが(笑)。


『かわうその自転車屋さん 1巻』
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AmazonでKindle版購入。
前述した『くるくる自転車ライフ』と同じ作者の作品。
かわうそ や、羊、あらいぐま等が混在して生活する世界観。
オイラが思うところの
「オマエら他の動物の肉は食わないのか?オマエらナニ食ってんだ」問題(笑)。
映画の『ズートピア』でも気になっていた問題であるが、本作は不思議と気にならなかったというオイラの心情のブレっぷり(笑)。
タイトルどおりに自転車屋のかわうそ が主人公の自転車にまつわる物語が展開される。
なんつーか。
はっきり言って『のりりん』より面白れえ(笑)。
『のりりん』が広げていた風呂敷を最後にものすご〜くザツに畳んで、それまでの美しい物語を台無しにしたから印象よくないのかもしれんが。
続巻も出ているので続けて読んでいくつもりである。


『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1』
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AmazonでKindle版購入。
武田一義、待望の新作コミック。
今度は戦争だ。
三頭身キャラが美しい背景のもと陰惨な目にあっていく。
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ちばてつや が推薦文を書いておる。
読めば作品の質の高さは十分に伝わる。
しかしね、武田一義の名前だけではおそらく世間一般には読もうという気は起きにくい。
そのためのゲタが ちばてつや なわけだ。
はっきり言って御大である ちばてつや の推薦分に見合う作品であると断言する。
しかしね、ちょっと作品の感想から脱線するが、小説も漫画も映画も、戦争というものの悪夢を描いて実感させるという表現に受け取る側である我々はやや食傷気味になっていないか。
スティーブン・スピルバーグの『プライベート・ライアン』での銃撃での身体破壊描写は公開当時にはそれまでにはなかった新鮮な残酷さで戦争の悪夢を描いていた。
その人体破壊描写が表現的にも可能になったおかげで後続の映画で多様されるようになった。
反戦映画としても反反戦映画としてもその描写が使われ多様されたおかげで人体破壊描写は娯楽になっちゃった(笑)。
いや、もともとの『プライベート・ライアン』からして娯楽映画だからね。
なので現状の悲惨な人体破壊描写が戦争の悪夢として直結しにくくなっていると思う。
どんな過激な映像にも人間は慣れちゃうということだ。
オイラが現状戦争の抑止になり得るもので表現されていないものを考えると、いわゆる"死臭"というものを想像させるというか体感させることかなと思っている。
日本にいると死体の腐乱した臭いというものを体験する機会がかなり少ないと思う。
オイラもまったく想像できない。
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士郎正宗の漫画では"死臭"をなんとか言葉で表現しようという試みがある。
それで読み手のオイラもある程度の想像をできることはできる。
しかしね、強烈なザリガニの臭いの中で飯を食ったり日常生活を送らざるをえない状況を正確に想像できるか、といえば難しい。
で、『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1』だが、この楽園のような美しさと暖かさ、というか、暑い場所に死臭が漂うというのを想像しながら読むべきかなと思っている。


『スティーブズ(5)』
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AmazonでKindle版購入。
これまで紹介的に出てきたキャラクター達が本巻でダイナミックに動き始めたような感じ。
職場を解雇されるという部分も含めて非常にスリリングな展開でかなり引き込まれた巻であった。
タイトルにある二人のスティーブ(スティーブ・ジョブスとスティーブ・ウォズニアック)の話だけでは収まらない、パーソナル・コンピューター黎明期(黎明期にはパソコンではなくマイコンっていわれていたっけw)の群像劇として抜群に面白い。
セリフで日本の方言をしゃべらせたりするアイデアもいいな。
色々と凝った演出があると思う。


『THE SKILLFUL HUNTSMAN / うでききの狩人』
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Amazonで書籍購入。
書店で立ち読みして、ちょっと高いので(5184円)躊躇したが思い切って購入。
キャラクター・デザインをする時の過程と考え方を膨大な作例と解説で綴られた専門書である。
所謂コンセプト・アートからの作り方というところだろうか。
アイデアを手早く形にしていくやり方や、それを定着する方法論などが書かれていて非常に勉強になる。
アイデア・スケッチの最初の頃に膨大に描かれる"サムネイル"と呼ばれるシルエットのみで描かれたスケッチが日本の筆ペンで描かれていると書いてあった。
細かいディティールよりも見た目のシルエットから内側に向かってデザインをしていくと。
それには細かいディティールの描きこめない筆ペンがいいのだろう。
......
最近文房具づいているからなあ(笑)。
ちょっとお高い万年毛筆が欲しいなあ(笑)。


『ファインディング・ドリー』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
吹き替え版で鑑賞。
もともと本作の前作であるところの『ファインディング・ニモ 』にイマイチのれなかった。
そんなわけで半ば気が進まないまま観たのだけど、やっぱりオイラの好みにならんかった。
同じ監督のアンドリュー・スタントンだったらオイラはダントツで
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『ウォーリー』が大好きなんだよね。
ピクサー映画という括りではなく観た映画のなかでも本当に大好きな作品なんだが、本作のお魚の話はどうにもノれなんだ。
本作に関して言えばタイトルにあるナンヨウハギのドリーにまったく共感できないというのが致命的。
重度の健忘症持ちという特性が前作では物語の要所で細かく事件を起こして展開に加速を与える役目としていたのだが、今回はそのドリーが主役である。
健忘症というだけでも色々大変なのに、もう観ているこっちがイライラするほどに他の魚に依存しまくり。
それで他を巻き込んで、危険な目に合わせている。
で、健忘症なので自分のやったことにまったく反省がない。
ちょっとキャラクター的にまったく共感できず、上映時間ずっとイライラしていたかなあ。
CGアニメーションとしてのクオリティーは相変わらず高いですよ。
ただ、まあ一度観ただけで判断するのもアレなんだが、ピクサーに期待しているフレッシュなヴィジュアルという部分はほぼないに等しいと思う。
なんでわざわざ本作で続編を作ったのかよくわからん。
何度も言うが、それでも凡百のCGアニメーションに比べたらありとあらゆる水準は高い。
キャラクターのデザイン、動き、物語を推進するアイデアetc......。
だからこそ観る側はピクサーの新作のたびに自然とハードルを上げているのかもしれん。
さらに致命的なのは所謂"八代亜紀"問題(笑)。
ピクサーの映画は上映する国用にローカライズが施されていて、例えばオリジナル版では英語で描かれている看板の文字を日本だったら日本語で書き直されていたりとかしてるわけ。
おそらくピクサーの方針としてその国の言葉で吹き替えられているなら、英語で描かれている景観の文字もその国の言葉であったほうが自然なはずだ、という親切心というか思いなんだろうね。
たぶん英語が読めないであろう子供に対してわかりやすくあろうというね。
その志はよくわかるし感心する。
しかしね、オイラのように50歳を手前にして漫画映画を嬉々として観ているような人間は吹き替えではなくオリジナルの声を聴きながら字幕で観たいなとも思ってるわけ。
しかし、ピクサー映画の上映は字幕版がものすごく少ない(笑)。
地元の映画館では字幕版やらないし。
それで今回の"八代亜紀"問題である。
はっきり言えば八代亜紀は悪くない(笑)。
八代亜紀だって仕事としてやったんだろうし、まあピクサー映画に出れば名前も出て話題にもなるだろうぐらいの打算は働いたろうけど。
問題はどこのドイツが八代亜紀をキャスティングしたんだということだ(笑)。
オリジナル版がどうなのかわからん。
アメリカではそこそこ有名なタレントが日本での八代亜紀のパートを受け持ったのかしらん?
おそらく演出上、この八代亜紀のパートって別に有名なタレントを使う必要がなく、単に説明のアナウンスが流れている程でもいいはずなのだ。
なので単なるアナウンス以上でも以下でもない言葉に必ず"八代亜紀"という言葉が入り、それを聞いたキャラクター達が
「八代亜紀だ、八代亜紀さんだ」
などとアメリカ製のCGアニメでセリフにされて聞かされる悪夢。
まったくマッチしていないどころか観ている間じゅう結構"八代亜紀"というフレーズが出てきてそれがノイズになっちゃってかなりイラっとするんだよね(笑)。
前々作の『インサイド・ヘッド』も日本版ではドリカムの歌が上映前に入ってイラっとしたし(笑)。
とにかく行き過ぎたローカライズは作品をダメにするね。
この"八代亜紀"問題の担当者は猛省すべきである。
ちなみにwikiで調べてみたらアメリカ版ではシガニー・ウィーバーがやってたと。
シガニー・ウィーバーなら納得だよ。
映画俳優として誰もが知ってるし、この手の映画に対するリテラシーがシガニー・ウィーバーにもそれを観る側にも強力に共有できる。
日本だったらさ、誰だろう。
芸歴長くて役柄的な好感が持たれそうな人材と言ったら、
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樹木希林かねえ。
う〜。
難しいキャスティングではあるが、八代亜紀よりは断然いいと思うんだがねえ(笑)。
......
と、まあ最初からノれないと思っていた映画に何故『シン・ゴジラ』を差し置いて観に行ったかと言うと、会社の同僚が『ファインディング・ドリー』の前にかかるピクサー映画恒例の短編映画を絶賛していたからだ。
それが
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『ひな鳥の冒険』(原題:『PIPER』)
最初上の図の画像を検索して見つけたんだけど、このなんとも言えない可愛らしさにハートを鷲掴みされましたよ(笑)。
で、続けてYouTubeに上がっている30秒程度の動画を観たんですけど

CGのフォトリアルとも違う。
ちゃんと漫画のキャラクターになっていて、現実感があって。
とにかく開いた口がふさがらないようなクオリティなわけ。
メインの『ファインディング・ドリー』を海の表現だとかキャラクターの造形であるとかで凌駕していると思う。
子供の自立を促す親との関係というのが一つのテーマにはなっているんだけど、さらに言えば世界は未知で怖い事もある反面、一歩を踏み出したくなるような美しさがあるという肯定的なメッセージが込められている。
その美しさを体験できたひな鳥の話なんだな。
とにかくね本当に素晴らしかった。
オイラはこの短編のためだけに『ファインディング・ドリー』のBlu-rayを購入するつもりである(笑)。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2016-07-31 21:37 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

"ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル "を"LAMY ラミー ローラーボール ダイアログ 2 "に換装できるかな(笑)?

The arms.
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
左からLAMY dialog 2(ボールペン)、LAMY dialog 3(万年筆)、YARD-O-LED Diplomat Plain Penci(シャープペンシル)l、YARD-O-LED 不詳(シャープペンシル)。


『"ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル "を"LAMY ラミー ローラーボール ダイアログ 2 "に換装できるかな(笑)?』
今年の5月ぐらいから日頃のメモ書きをiPadなどで行うのを止め、万年筆で行うという完全アナログに戻した。
理由は簡単で、iPodなどでメモ書きするのにオイラのタッチタイピングが遅いとか、iPadを出してソフトを立ち上げてメモ書きをするというのが面倒になったためである。
カバンからノートを出して万年筆で走り書きした方がオイラにとっては効率がいいと気がついた。
で、文字を書くのも落書きするのもアナログに戻した。
文字を書くのは万年筆。
落書きするのはシャープペンシルとボールペン。
で、最近落書きするボールペンとして重宝していたのが
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"ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル 1.0mm"。
これがオイラにとっては実にスグれモノで、すばらしく滑りが良く文字どおりよどみなく描ける感じだったわけ。
なのでこのペンにはなんの不満もないわけだ。
が(笑)。
見栄っ張りなオイラは
「できれば、このゲルインキボールペンをボディがプラスティクのものではなく、なんかカッチョいい、メタルで末永く使えるようなものにできないだろうか?」
と、思い至った(笑)。
メーカー様の企業努力で安価でこのような優れたボールペンが使えるというのに(笑)。
こんな考えはメーカーのデザイナー様から営業様から企画様から、とにかくこの優れたボールペンに携わった人たちから石を投げられても血まみれになってもおかしくないような暴言であるとは承知しております(笑)。
或いは、心優しい素敵な内面をもつ女性に対して、
「オマエ、ブスだから全身整形してカッチョいいボディにしてこんかい、ワレ」
と、インチキな関西弁でまくし立てる非道な男のようでもあります。
しかし、それらの批判を受け止めつつ、それでもこのゲルインキボールペンに素敵な服を着させたいというセンチメンタルというか身勝手な心持ちを止めることができないオイラでございます(笑)。
お許しいただけますか?
いただけるということで(笑)この『"ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル "を"LAMY ラミー ローラーボール ダイアログ 2 "に換装できるかな(笑)?』計画を遂行した顛末を記そうと思います。
まず、オイラが使いたいペンテルの替芯は"LR"というもので
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まあこんな感じのリフィルなわけ。
でこれと似た形のリフィルで外国製のモノをと思ってネットで調べていたら『ステーショナリーマガジン no.8』なるものがネットで閲覧できてその中のP22とP23に
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ぺんてる のエナージェルと互換があるリフィルがあるがな(笑)。
その互換のあるボールペンとして例に上がったのが
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ラミーティポとよばれる↑である。
むう。
プラスティックかあ......。
LAMYはすでに万年筆も同メーカーで購入していたので悪くはないのだが、ボディはメタルがいいなあ(笑)。
で、ふとこのボールペンに使われているのは"M66"というリフィルであると気がついた。
オイラのバラ色の脳細胞(笑)がドドメ色になりましたよ(意味不明w)(笑)。
だったら"M66"が使われている他のボールペンを探せばいいんじゃね?と(笑)。
で、見つけましたよ(笑)。
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LAMY ラミー ローラーボール ダイアログ 2 ロジウムコート L374 正規輸入品 ¥ 18,078。
速攻で購入しましたよ(笑)。
18000円は確かに高いけど実際は28000円ぐらいするものらしいし、これはお得でしょう、と震える自分に言い聞かせ(笑)。
メタルだし、見た目もカッチョいいし、すでに購入していた万年筆と同一メーカーで同一の"ダイアログ"というシリーズ。
ここで致命的な事に気がつく(笑)。
件の『ステーショナリーマガジン no.8』の記事には
「リフィルの交換は自己責任で」
という一文がきっちり載っていて、リフィルがボディに上手く収納されても様々なトラブルの発生が予測される旨が書いて有った。
非常に親切である。
さらに言えば記事ではラミーティポと互換があるとは書いてあるが、購入した"ダイアログ 2"と互換があるとは書いてない。
リフィルが同じだから使えるだろうとタカをくくっていた。
記事によればラミーティポならリフィルを細工することなく使えるように書いて有ったが。
案の定ぺんてる のリフィルはそのままでは"ダイアログ2"には収納できなかった。
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↑上が"M66"で下がぺんてるの"エナージェル"の替芯。
ペン先で揃えると"エナージェル"のお尻が若干長いが、それは若干切っちゃえばいい。
それでもペン先がボディのバネに絡んだり、芯を繰り出そうとボディをひねるのが硬かったり。
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そこで上図のような改造を施してみた(笑)。
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上が元のエナージェル。
下がペン先の白いプラスティックを削って根元をテープで巻いた。
ペン先の微妙な太さが"ダイアログ2"のペン先を出す部分と干渉して、作動が上手くいかなかったのだ。
テープを巻いたのはボディに組み込まれているバネがリフィルに食い込むのを防ぐためだが、ペン先の白いプラスティックを削ったら解消できているのかもしれん(未確認)。
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リフィルの後ろはこんな感じ。
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この細工のキモはぺんてる のリフィルのお尻をなにか硬いものでふさがないといけないということだ。
ボディをツイストさせてペン先を出すという構造上、ペン軸のお尻に結構な負荷がかかるので、最初テープを巻いてみたのだが柔らかくて作動がイマイチ。
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東急ハンズで
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上のようなリフィルの直径以下の太さの釘と高さ調整と多少のクッションにとシリコンのリングを購入。
で、このような細工小細工改造を加えてなんとか"LAMY ラミー ローラーボール ダイアログ 2 "に"ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル "を入れて描けるようになりました(笑)。
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こんな感じに(笑)。
やっぱりエナージェルはいいよね。
強弱つけて太くも細くも描ける。
ちなみに"ダイアログ2"のペン軸である"M66"だが、これもローラーボールというだけあって非常になめらかにペンを滑らせることができた。
ただ、"M66"は鉛筆の上から描くとインクが乗らない、というか、乗りにくいということがあり、オイラにとってはこれが割と致命的な部分なんだよね。
その点エナージェルはエンピツの上からでもきちんと黒々とした線を引くことができて気持ちいい。
それと"ダイアログ2"は内蔵されているギミックの所為かペンを持った時の重心が後ろの方なんだよね。
ペン先の方ではなく。
当初、これは描きづらくなるかなと思ったが、使っているうちに慣れたような気がする(笑)。
これでなんとか自分好みのボディでエナージェルを使うことができたが、一応書いておくけど、
これはオイラが使い易いように改造できたというレポートであって、万人にオッケーなものとは言えません。
オイラのこのレポートを読んでやってみて失敗しても当方は責任とりませんので悪しからず。
自己責任でそこんとこヨロピク。
あ、お尻に刺す釘は後でもっと短くするつもりである。
リフィルのお尻を塞いじゃうという問題がどうでるかは今の所未確認。
以上、報告おしまい(笑)。


先週土曜日、ストレッチ、日光浴、赤外線サウナ。
会社の健康診断が10月から8月後半に変更しちゃったようで、今まで以上に節制するつもりである(笑)。


この人ってさ都知事だとか何かのトップになって人をまとめる気なんてないんでしょ。
自分の主張を大多数に喧伝できる機会が東京都知事選というだけでさ。
すくなくとも不特定多数の人間のトップになろうという人間は自分の差別的な主張を表に出すことはないと思う。
誰でも差別意識はあるけどさ、それを表に出して溜飲を下げるのは同じ主張の人間だけだからね。
百田尚樹が桜井誠をカッコイイなんて言ってたみたいだけど。
本当に悪夢は続くな。
そろいもそろってポンコツ候補しかいないなかから都知事を選ばなくてはならない都民に同情するね。


『34歳無職さん 8』
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AmazonでKindle版購入。
ドラマチックな事がなにも起こらずに最終回。
なんとも不思議な作品であったんだが不思議と読み進められたのは端正な画の所為だろうか。
最後まで細かい顛末の説明をせずにすっぱり終わっている。
このすっぱり感が物足りなくて説明を望む声もあるようだけど、無職でいるという時間に特別な説明が必要だとは思えない。
細かな日常でも泣き笑いがありお腹もすく。
オイラとしてはそんな無為な時間を飽きさせずに読ませ続けた本作の力量がすばらしいと思う。
次作を期待。


『白竜-LEGEND- 43』
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AmazonでKindle版購入。
どう考えても頼りにならない黒須組長への白竜の尊敬や恩義の有り様を非常に丁寧に描いている。
白竜が本心から黒須組長を慕っているという部分を描く事が大事なんだよね。
本当は白竜も黒須をバカにしてるんじゃないのか?という疑念は払拭された。


『スカイエマ (イラストレーション別冊)』
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Amazonで書籍購入。
以前書店で立ち読みしてすましていたものを購入。
スカイエマという非常に個性的で上手い絵描きだ。
ポーズのつけ方、色のつけ方。
比較的少ない描線で最高の効果をあげるような表現力。
すごい絵描きもいたもんだ。


『先生ごめんなさい 分冊版 : 5』
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AmazonでKindle版購入。
分冊版をチマチマ買ってるうちに単行本一冊になっているがな(笑)。
単行本も買わねなならんのか(笑)。
分冊版の表紙が毎回すごくいいので、分冊版も欲しいしなあ。
ボンクラなオタクを相手にした新しいビジネスモデルでありましょうか(笑)。


『GREY: (上)(下)』
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AmazonでKindle版購入。
上巻が5円で下巻が106円というアホみたいな低価格だったので購入。
本作は1985年 - 1986年の雑誌連載時に単行本全巻買い、後にアニメ化された作品も観た。
そもそも高校生の頃に たがみよしひさ の『軽井沢シンドローム』にハマり、その作者である たがみ に傾倒していたのだ。
『軽井沢シンドローム』の軽口とその言外の言葉の重さに非常に影響された一時期があった。
高校生なので下ネタなセリフ含みの言葉が魅力的だったんだな。
画も結構すきだったし。
が、本作『GREY』に至っては、軽口は軽口のまま。
セリフそのものが軽薄な感じしか受け取れず。
さらに言えば本作の主人公であるグレイが後半身体をサイボーグ化しちゃってほぼ無敵に。
前半部分の自分の地力と体力でその場をしのぐというスリリングさがなくなった。
出てくるメカのデザインなどはよくできていただけに内容にハマることができずに残念な思いをした。
たがみよしひさ ってこんなだったっけという落胆。
『軽井沢シンドローム』の頃の たがみよしひさ とは質的に違っている感じがした。
それとも高校生の頃のオイラには たがみ の本質をわかってなかったのか。
どちらにしてもオイラにとっては関心をなくした作家でしかない。

# by 16mm | 2016-07-24 22:00 | 閑話 | Comments(2)

『アニメスタイル009』『貌 白鳥写真館 2 白鳥真太郎写真集』『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』

観たい映画が相変わらずない(笑)。


今週日曜日、ストレッチ、日光浴。
健康ランドの露天で日光浴をしていると、バカでかい声でスマホでしゃべってるバカがやってくる。
「ウッセエな」
と、怒鳴ろうとしたらそのスマホでしゃべってるバカの太ももに色が入ってない昇り竜(笑)。
途端に寝たふりするオイラ(笑)。
これがチャラい兄ちゃんなら殴り合いになっても五分の自信がないわけではない。
お互い全裸だし(笑)。
しかし、暴力団は別だ。
アイツら自分が舐められたと思ったらなんの呵責もなく相手を殺せるからね。
そいう意味ではオイラも暴力団も全く同じ。
弱い奴には徹底的に強く、強い奴には媚びへつらいますから(笑)。
健康ランドの兄ちゃんがその暴力団のバカに注意しに来たが案の定凄まれれ早々に退散。
一応刺青入りの人間はこの健康ランドに入っちゃなんねーことになっているけど、暴力団、お構いなし(笑)。
アレはさ、健康ランドの兄ちゃん一人で来てもダメだよね。
男も女も老いも若きも職員全員でやってきて
「すいません、刺青の方の入場はお断りしてますので」
とその暴力団に言えば強力な圧力になっただろう。
同じように露天でダラダラしているオイラを含めた全裸の客が暴力団を取り囲んで
「電話、やめてくれませんか」
と言っても良かったかもしれない。
とにかく暴力団には数で対抗せんとな。
まあ、お店も迂闊に暴力団に文句言うと営業妨害されかねないから難しいところだよね。
オイラとしてはさ、暴力団だろうが刺青だろうが健康ランドに入ってくるのはいいわけ。
問題は風呂場でスマホで
「ネエさんといっしょにオジキがやってきて、シノギの話で云々」
なんて剣吞な話を大声でするバカが問題で、密集した公共の場で大声小声にかぎらず電話をする行為が許せんわけよ。
こういうバカがいるから暴力団ではない、刺青を入れてる人の肩身が狭くなるんだよな。
オイラが刺青しないのは社会通念だとか社会常識の問題ではなく、身体に痛い思いをするのが嫌だということと、サウナに入れる機会が減っちゃうからという理由に他ならない。


『Walküre Attack!』
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先々週から延々とヘビロテで聴き続けている。
"戦術音楽ユニットワルキューレ"っていうなんともカッチョいいキャッチフレーズを持った
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女の子5人組のファースト・アルバム。
『マクロスΔ』というTVアニメの歌で埋められたアルバム。
オイラ自身は『マクロスΔ』を観ていないのだが、このアルバムは非常に良い。
12曲収録されている歌全てが良くて、マジで12曲を全部繰り返し聴いてるわけ。
この『マクロス』という作品はオイラが中学生の頃からやっているシリーズなんだけど、当初から歌がドラマ上重要なモチーフになっていて、音楽や歌の共感度は非常に高かった。
それが30年以上経っても変わらずに作られているということの凄さというのは素直に尊敬すべき部分だなと思う。


『ポケモンGO』ってなに?(笑)。


キヤノングローバル戦略研究所 宮家邦彦研究主幹
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どういう文脈での発言か分からないので迂闊な事は言えないが、言葉通りの意味っていうなら東京五輪なんて今からでもいいから止めて欲しいな。
やったって森元首相あたりの利権で懐が潤うだけだろうしね。
オイラはスポーツ全般に興味がないから五輪をどこでやろうが関係ない。
たかだか五輪で基本的人権云々が問題になるなら今からでもいいから五輪返上してくれ。
キヤノンのシンクタンクの人か?この宮家ってのは。
さすがキヤノン。
某中堅カメラマンを社会的に抹殺した噂があるだけあって、このシンクタンクにもエグイこと言うやつを雇ってるね(笑)。
噂ですけどね。
ウワサ(笑)。


『アニメスタイル009』
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書店で書籍購入。
『おそ松さん』のプロデューサー、作画監督などのかなり長く詳細なインタビューが読み応えあり。
『おそ松さん』の作中作だる"じょし松さん"はやはり女性の脚本家の手によるもののようだ(笑)。
しっかし、今時『おそ松くん』を復活させるってことは現代的なオリジナル作を作るよりも勝算が読みにくいと思うんだが、よくこの古い原作で勝負しようという気になったよな(笑)。
できたものに関しては圧倒的な面白さがあったけど、作ってみなきゃわからない結果論だ。
観る前だったらだれしも
「いまさら『おそ松くん』(藁)」
ってな感じだったろうに。
作品をどうしたら現代的にマッチングできるか?という理屈を考えてそれを実行させる布陣を敷く事ができるか、という事がポイントなんだろうけど、本当にこの作品には心底脱帽したね(笑)。
巻末の告知で西尾鉄也の画集が出るとのこと。
そこそこお高いようだが、お布施のつもりで購入するだろう(笑)。


『忘却の涯て 16歳の自分への手紙』

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こ、これわ(笑)。
いったいどうした江川達也(笑)。
これはマジか?
マジなのでしょうか(笑)。
わざと下手にしてるというか、わざと古臭いCGペイントをしているのか?
この古臭さは今後の伏線でございましょうか?
これをマジでやってるとしたらイタすぎるなあ。
最近の江川は手抜きの画しかだしてないけど、画を見る目ぐらいはあると思っていたのに、ここにきてこれをマジでやってるとしたら......。
嗚呼。
『BE FREE!』の初期の活力が懐かしいでござる。


『ラーメン発見伝』
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備忘録。


『貌 白鳥写真館 2 白鳥真太郎写真集』
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書店で書籍購入。
地元の蔦屋の写真集の棚に一冊置いてあって。
それが上の画像のようにビートたけしの表紙が見えるように。
すんごく惹きつけられる魅力的な表情の写真。
オイラは写真を撮るのが趣味ではあるんだが、その中でもポートレート、さらにニッチな女性限定でポートレートを撮ってるカメラ中年である(笑)。
もういいおっさんなので普段若くて可愛い女の子の写真集を買うこともなく、"キレイに撮る写真術"的なHow to 本も買わない。
月刊のカメラ雑誌も本当に滅多に買わない。
参考にしたい写真は結構ネットで探していたりするし、若い時ほど他の人が撮ったものに興味もなくなった。
そんな自堕落に趣味を続けているオイラでも本作のようなものに出会うと背筋がシャンとする。
本屋に何度も通ってはこのビートたけしの貌つきのすばらしさに惚れ惚れしていたのだが、値段が5000円近くて躊躇していたのだ(笑)。
そもそもオイラはこの写真家である白鳥真太郎を知らなかった(笑)。
で、まあ、このビートたけしの表紙がこの写真家の奇跡の一枚の可能性もあるし(笑)、ページを捲って5000円も払って他の写真でがっかりするかもしれないと思ってたんだよね。
でもまあとりあえずビートたけしの貌に5000円のつもりで購入。
したらさ、本当に感動的な写真集だったよ。
ほぼ全てが黒バックや単純な背景のバストショット。
あ、阿川佐和子のはバックが白のカラーでこれはキレイだった。
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モノクロとカラーが混在しつつも見開きで一人一枚づつの写真とその人の簡単なインタビューが載っている。
大嫌いな鈴木敏夫や武田鉄矢もすばらしく格調高く撮影されている。
おそらく被写体は50歳以上の著名人ばかり。
若造は一人もいない。
そしてどの写真も撮られた人間が喜びそうな素敵な写真ばかり。
笑顔の写真が多いね。
それがまたいいね。
オイラなどは自分で撮る時には意図的に笑い顔を作らないようにお願いしているんだが、それはどこかで笑い顔よりもむっつりとした真顔の方がカッチョいい、と思っているからに他ならない。
しかしね、この写真集に載ってる笑顔を見ると、自分の了見がいかに浅はかであったか思い知らされるね。
素敵な写真は笑顔であっても深く見た人間を感動させる。
つーか笑顔だからこそなのかもしれんが。
個人的な興味でこの人はどんな機材でどんなライティングで撮影しているのかというのも知りたいが、それ以上にこの著名人たちを撮影するにあたりどうやってこの笑顔を引き出したのか?
どれも写真家が
「はい、笑って」
って言われて笑った写真には見えない。
まあ被写体には俳優もいるので、笑えといえば即座に素敵な笑顔をするだろうけど、そうでない料理人だとか出版社社長だとか学者なんかもいる。
どの写真の笑顔も楽しく会話をしている時だとか、ちょっとした間のリラックスした感じだとか、つまり一連の動きのがあったなかでの素敵な一コマを拾い上げたような、そんな雰囲気なのだ。
楽しくおしゃベりしながら延々とシャッターを押し続けたんだろうかねえ?
すごく不思議で素敵な写真集であった。
もちろん、5000円は安い値段だと思う(笑)。


『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』
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AmazonでKindle版購入。
昨年出版されてから読みたくていたんだが、この度やっと電書化されて一気読み(笑)。
文字だけの本はなかなか読み進まないオイラなのだが本書は本当にすぐ読めた。
それでも三日ぐらいかかってるけど(笑)。
タイトルの"狂気"というのがなかなかエキセントリックなわけだが、この西崎という人が特別な"狂気"をはらんでいたとは本書からは伝わってこなかったというのが正直なところ。
一言でいえば西崎って単なるダメ人間じゃないの、というね。
このダメさが度を越していたから珍しい動物を見るみたいに周りがサポートしていたというところかね。
なんか本書を読むとリスクを背をって『宇宙戦艦ヤマト』を作った西崎を日本的ではない、ハリウッドにいるようなプロデューサーだと持ち上げている。
ハリウッドにいるようなプロデューサーってのは、やりたい企画を自分で見つけて資金を集めて監督を含めたスタッフやキャストを選定して雇う人のこと。
だからアメリカのアカデミー賞で作品賞はプロデューサーが貰うものなんだよね。
当てれば億万長者、コケればそれこそ家屋敷を全部手放すようなハイ&ローな世界。
日本てのは大体においてプロデューサーもどこぞの会社の社員であることが多いので少なくとも金銭的なリスクを負うことは少ない。
そのかわりプロデュースした映画が当たっても、せいぜい年収が何十万か上がる程度でしょう。
そんな中で件の西崎義展という人は自分で金を調達して松本零士を呼び込み、手練れアニメーターを雇って、なおかつ内容に口を挟んで作り上げたのが約40年前にに放映された『宇宙戦艦ヤマト』だ。
やっているのは子供向けのアニメーションだし、西崎自身は見るからに山師っぽいしで、『宇宙戦艦ヤマト』で社会現象を作り儲けたといえども、やはり日本の映画界ではキワモノに見られ続けたんだろうね。
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『機動戦士ガンダム』の富野由悠季は西崎に対して愛憎ありつつも、当時のアニメ業界に出現した初めての"大人"だったと西崎を自分の著作で表していた。
それまでのアニメ業界は、まあ東映動画あたりだと雇用や利益に関してはある程度しっかりしていたろうが、
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手塚治虫のアニメーション製作会社である虫プロなどはいい作品作れば採算度外視的な方針で、赤字を出しても手塚が漫画などで補填するというまったくもって趣味とか遊びの類だったわけだ。
そこに悪魔のような西崎が来て大人の悪の部分の爪痕を虫プロに残していく。
前述の富野由悠季はその虫プロで西崎と会ったのだろう。
富野由悠季にとって金儲けるという事を是とした初めての大人だったのかもしれん。
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我々のネ申であるところの安彦良和は西崎におそらく最高に認められ信頼されたクリエイターだったろう。
安彦の西崎に対する思いは割と複雑で、自分を重用した西崎に恩を感じつつも作品作りという場ではやはりあの山師的な部分に辟易していたのかもしれん。
だいたい『宇宙戦艦ヤマト』のパート2の映画版ポスターを松本零士を差し置いて安彦に描かせたり(西崎は松本零士の画が嫌いだとも言っていたらしいw)、安彦が描いた原画に修正をのっけるなと作画監督の湖川友謙に言明したり(まあ、これはオイラも分かるかなw湖川なんぞにネ申の原画をさわらせたくないというのはw)。
西崎義展という人は、たまたま『宇宙戦艦ヤマト』が偶然にも当たってしまったというだけの話で、この人にクリエイティブな発想も人を見る目もまったくない。
単に一発のラッキーパンチが自分も、そして彼を取り巻く人間たちをも惑わせてしまった。
この西崎って人、本書を読めば読むほど最低な人間だってことがわかるわけ。
女にだらしなく、会社の負債を人に背をわせて自分は海外逃亡、横柄で小心、見た目に豪遊している風に見えてやたらと値切るケチ。
クリエイティブな部分で言えば彼の遺作ともいうべき『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』のまったく箸にも棒にもかからない駄作さ加減。
あれを良しとしているだけで才能はないとわかる。
本人は真剣であるだけに始末に悪いのかもしれない。
だから西崎義展は真剣に才能がない俗物だと。
ただオイラが唯一すげえと思ったのは、町山智浩も指摘していたが、自分のクルーザーにグレネード・ランチャー付きのM16を2丁と銃弾1800発を持っていたというところ(笑)。
そんな奴が現実にいるとは(笑)。
そんなん持ってるのってさ
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映画『スカーフェイス』のトニー・モンタナしかいないと思っていたのに(笑)。
なんか一事が万事そんな感じでさ、カンヌ映画祭にクルーザーで乗り付け、来た人にドンペリを大盤振る舞いしたとかさ。
ほいでもってシャロン・ストーンにエロじじい扱いされたりね(笑)。
ほんと田舎モン丸出しっていうかね。
それで海外で「ニシザキ」って名前が覚えられているからって、それは単にエテ公扱いされてるだけだよな。
それにしてもこの西崎義展の謎っては、破産したり会社潰したり刑務所に入ったりしているにもかかわらず金に困らずにいつでも贅沢しているところなんだよな。
どういうカラクリなんだ?
さらに言えば『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』や『宇宙戦艦ヤマト2199』に名前を連ねている西﨑彰司。
この人"西崎"姓だから西崎義展の息子かと思ったら、息子は息子なんだけど養子縁組した息子なんだよね。
どうやら実業家の平野彰司がヤマトの権利を有している西崎義展に接近。
しかし、西崎義展は刑務所に入っていてヤマトを映画にするための相談が困難だったため、養子縁組して身内になって面会の融通がきくようにした、らしい。
平野彰司から西崎彰司に変わったと。
この西崎彰司って人、奥さんもいるんだよね。
なんつーか、これこそ狂気だよね(笑)。
金儲けのために養子縁組しちゃうなんてさ。
一応ヤマトの権利はすべて西崎彰司にってことらしく、西崎義展が刑務所から出た後の贅沢なくらしの工面は西崎彰司がやってるわけ。
たかだか古臭いアニメーションの企画を手に入れるために、というか、それがまだビジネスチャンスとしてあると思い込んでいるところがさ、ちょっと理解できない。
まあ実際、『ヤマト』はいまだにビジネスとして成り立ってはいるんだけど。
なんかね、西崎義展とどうかしてる仲間たち、ってな感じの本に思えたかな。
本書を読んで、読む前ほどこの西崎という男に魅力は感じなくなったかな。

# by 16mm | 2016-07-18 21:50 | | Comments(10)

『キッズ・リターン』

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本当に国政を託したい党も国の舵取りをしてもらいたい人間もいないという悪夢のような本日の選挙である。
実はこの悪夢はすでに数年以上前から始まっていたのにもかかわらず、オイラ、バカだから気がつかなかった(笑)。
気がついたところでどうすればいいのかも分からん。
町山智浩の言っている事には100%同意なんだけど、現状取り返しがつかない状況のような気もいしている。
これもここ数十年のオイラを含めた衆愚といわれる大衆がバカだったからに他ならない。
我々がアホだから元野球選手や元女優やらインチキな詐欺師みたいなものが国政の議員に厚顔にも立候補してるし、それを許す土壌を作っちゃってる。
しかしね、絶望はまだ早い。
なぜなら、本当の絶望はこれからだから。


先週土曜日、浅草にボールペンを買いに行くも、現場に行って目論見が違って断念。


先週土曜日、ストレッチ、岩盤浴。
日が出てない涼しげななかで日光浴でうたた寝。


本日日曜日、仕事用の写真を撮る。
特に撮れと言われたわけではないが、どうも指示しなけりゃオイラが自発的にやるだろうと思われている節があって忌々しい。
それでもこれは職業訓練だから、と、自分を納得させる。
まあ仕事用と言っても撮りっぱなしのもので使えるかどうかは使ってみないとわからんしね。
できれば仕事用の写真は曇天で撮りたいのだけど、太陽が出ててコントラストがついちゃってるから、本当に使えるかどうか分からん(笑)。


『金平でした 』
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AmazonでKindle版購入。
本書収録作は連載企画のボツになったネームを原稿として仕上げたものらしい。
正直ここに掲載されている作品が連載されてどう展開するか想像しにくい。
想像しにくいから編集も判断に困ったんだろうかね。
実際には連載してみないと面白さが伝わらないというのもあるからね。
明確に読み切りとして企画したものではなく、あくまでも連載といことを前提にしているわけだから。
正直続きを読みたいなという作品もあれば、ここで終わってよかったと思う作品もあり、そういう意味では読んでて飽きない(笑)。
通常レベルの漫画作品よりどれも面白いのは確かなんだよね(笑)。


『裏金』
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AmazonでKindle版購入。
本作が100円で売られている現実。
世間は本当に金平の漫画を面白いと思っていないのかしらん?
画的にも物語の構築力にしてもパないスキルを持っていると思っているのだが、オイラの勘違いか?
本書の全ての短編で絵柄のタッチを変えて描いている。
世の中にはキャラクターの描き分けすらできないで漫画家でございと言ってる人間が多いなか、金平は描き分けしつつ絵の調子、タッチまで変えて作品を作ってる。
これって並大抵の画力ではないと思うんだがなあ。
漫画に対して非常に生真面目で求道的な印象。
それでいて面白い漫画を描いている。
もっともっとメジャーになって売れていい漫画だと思うぞ。
オイラは大好きだなあ。


『とりあたま帝国』
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AmazonでKindle版購入。
週刊新潮誌の巻末企画をまとめたもの。
まあサイバラの漫画も読んではいるが、メインは佐藤優のコラムかな。


『腐女医の医者道!』
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AmazonでKindle版購入。
行きつけの歯科医院の医師だと親近感をもっていい人だなあと思うこともあれば、パニック障害をまったく診断できずに笑い飛ばしていた某診療所施設の内科医などには「ケっ!高学歴の役立たずが」などと思うオイラ(笑)。
本書を読むと医者も同じような日常に悩んだり喜んだりしてるんだなと親近感がわく。
まあ、当たり前なんだけどね。
本書を読んでわかったこと。
●医者は意外と手塚治虫の『ブラック・ジャック』に憧れてその職業を選んだ人が多い。(ブラック・ジャックに憧れてるのに医師の免許を取っちゃだめでしょ(笑))。
●医者に限って薬を信じなくて、医者嫌いが多い(笑)。
●合コンでは(女)医者よりナースの方がモテる。
●医者は患者がいるかぎりインフルエンザでも休まない(笑)。
●最近では患者の事をクランケと言う医者はいないw。
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作者自身の体験を<おそらくフィクションを混じえつつ>面白おかしく描いている。
読んでて楽しかった。


観たい映画がない(笑)。
『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は観る気が起きず、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』はおそらく寝ちゃいそうだしw。
『クリーピー 偽りの隣人』は監督があまり好きではない(笑)。
『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』は興味はあったものの、初日に観に行かなかったから観てもDVDレンタルかなあ(笑)。


『キッズ・リターン』
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wowowでの録画視聴。
本作も劇場公開時に観て、レーザー・ディスクで何度も観てきた作品である。
北野武の映画ではかなり好きな方の作品である。
1996年の作品。
1994年に北野武がバイク事故を起こした後、そのブランク明けの復帰作。
久石譲の音楽は良いんだけど、今観ると映画で描き出されて映像に対して音楽が軽すぎるような気がする。
音楽の良し悪しではなく、映像とのマッチングの問題ね。
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この二人乗りでありながら不思議な自転車の乗り方がフレッシュでねえ。
後々考えるとこの二人の主人公が二人で一つでありながらそれが強固なものでなく、至極不安定な様の象徴のようにも思える。
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この男同士でキャッキャとするホモソーシャル感が見てて心地良いんだよね。
初見劇場で観た時にはこの主人公の二人を割と肯定目に観ていて、夢破れていても希望自体は失っていない若者像、という感じに観ていた。
が。
何度も観ているうちに、この二人って単にダメなヤツってだけなのでは?って思うようになったわけ(笑)。
感のイイ奴は初見から分かってたのかもしれんけど、オイラ、バカだから主役が愚かなわけないよなと思い込んでたわけ。
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主人公の一人であるマサルは、ボクシングを始めたのは早かったもののすぐにシンジに追い抜かれて辞めてしまい、ヤクザになっちゃう。
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もう一人の主人公であるシンジはマサルがボクシングを始めると自分もやり始める。
しかし途中でマサルがボクシングを辞めてしまうと
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適当な悪いことしか教えないダメ人間の典型であるハヤシに依存しはじめる。
マサルは自分の意思でなにかをやろうという気持ちが希薄である上に、常に誰かに依存していたいと思っているような奴なんだよね。
だから依存している相手の言うことをまずいと思いつつやってしまう。
ヤクザになったマサルにしても威勢ばかりで周りと協調しようという節度がないもんだからどんどん孤立していって、最終的には兄貴分に腕を切られてカタワにされちゃう。
才能があっても真面目に努力しない主人公二人。
その一方でマサルとシンジに小馬鹿にされて「ヨシモトにいけ」といいかげんなこと言われた同級生ふたりや、
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マサルとシンジの腰巾着のようにくっついて回っていた格下のチンピラが
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練習しつつもまったく歯牙にもかけられず、トレーナーに小突かれたりしながらも
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映画の最後では華麗なフットワークを見せる、強いボクサーに成長していた。
人間、才能だけで成功するなんて甘い社会に生きていないということだ。
才能があろうがなかろうか、地道な努力を続けていくことにしか価値がないし勝ち目はない。
だからですね
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主人公の二人が自転車に乗って、もうあの楽しげで不安定な二人乗りではなく、語りあう
「マァちゃん、オレたちもう終わっちゃったのかな」
「バカヤロー、まだ始まっちゃいねーよ」
このセリフがさ、努力もしないし何かをする意思もないのにまだ自分たちには何かあると思い込んでいる愚かな若者、と思えるようになっちゃった(笑)。
自分たちのダメさを全くわかってないイタイ奴等なんだよね、主人公のクセに(笑)。
この二人、通っていた教師にもすでに忘れられているわけよ。
単にいい大人が二人乗りで高校にやってきて大声で騒いでいるバカ二人。
このバカが教師にも忘れられている。
若者の根拠のない自信、努力に裏打ちされない能力というものを本作は徹底的に否定してるんだよね。
なので身も蓋もない残酷な映画で、若者にはキツイだろうなと思うのだけど、若者というのはオイラを含めて総じてバカだから(笑)、若い時に本作を観てもオイラのように気がつかないで、最後のセリフを肯定的に受け取っちゃうんだろうな。
「やればできる」
なんてのがいかに欺瞞にみちた甘えの言葉なのかということだね。
本作の苦さがわかったのが中年になってからというのもオイラとしてはイタタタタだと思っている次第。
映画全体にしてもボクシングに詳しい北野武の演出で、ボクシングというものを綺麗事だけで描いていない。
ボクシングというものの過酷さをきっちり描きつつ映像は限りなくシャープでクール。
フットワークのステップだけの描写、ジムの美術。
すごくリアルであるし、映像を作るうえでどのようなカットをどのように構成することでそう見えるか、ということを考えさせる教科書のような作品だと思う。
これをできる人がいないから北野武は孤高であるんだろうけど。
まあ、アレだ、何回観ても本作は傑作である。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2016-07-10 21:32 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(12)

『チャーリー』『オデッセイ』

非常に蒸し暑くなってきましたねえ。
オイラはクーラーを効かせた部屋で引きこもりです(笑)。
クーラーは人間をダメにしますね(笑)。
文明も然り。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
メンテナンスのつもりが先週の木曜日あたりから右上の歯茎が腫れたのでその治療をしてもらう。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史と歯磨き粉の駄話をする。


本日日曜日、日光浴、ストレッチ。
岩盤浴は隔週でやろうと思う。


『マイケル・チミノ死去』
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映画監督のマイケル・チミノが亡くなったとの報。
一般的にはロバート・デ・ニーロとクリストファー・ウォーケンとメリル・ストリープが出演した『ディア・ハンター』が有名かな。
オイラは『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』『シシリアン』も観た。
オイラは未見なんだが『天国の門』での興行的大失敗で監督としてのキャリアはとっくの昔に死んでいたとも言える。
もっと作品を作ってもらいたかった、と思うほどのファンではなかったが、ご冥福をお祈りする。
合掌。


mail@kuronekoyamato.co.jp
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先週、こんなメールが来た(笑)。
これに引っかかる人は少ないかもしれないが、メアドが"kuronekoyamato"となっており間違いが起きやすいと思い晒しておきます(笑)。


先月の6月5日のエントリで書いた
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"ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル 1.0mm"が先週金曜日でインクが無くなった。
1日5分のクロッキーを平均2回で使っていたし、1.0mmだとインクの出る量も多いということかな。
ボールペンを書けなくなるまで一本使い切るなんて久しぶりだ(笑)。
いつもはだいたい使い切る前に無くすからねえ(笑)。
で、先週土曜日に同じものを購入。
スラスラ書けて気持ちいいし、問答無用の黒!って発色がイイ(笑)。


"TBSラジオクラウド"
今まで宇多丸のラジオ番組をPodcastの配信で主に聴いてきたのだが、TBSの会社的事情でデータ配信を止めてストリーミングでの配信に切り替わった。
まあタダで聴いていたオイラに文句をいう筋合いはないのだが、ストリーミング配信だとある時期を過ぎるとそのデータ自体が聴けなくなる。
オイラは宇多丸の番組を割と過去に遡って聴いたりもしているので、今後そのようなことがTBSの正規の方法だとできなくなるということだ。
で、しかたないので今後はユーなんとかチューブでデータを保存して聴く事にした。


『池袋レインボー劇場 1』
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AmazonでKindle版購入。
待望の えりちん の新作。
ストリッパーとダンス。
池袋の描写が実際にある風景をツギハギしているので、知っているようで分からない(笑)不思議な池袋の異世界観が印象深い。
今でも池袋は良く知ってる方の街だしね、オイラ。
できれば、多少高くなってもいいから電書版はカラーページはカラーで載せてくれないもんかねえ。
印刷するわけじゃんなく、カラー原稿をスキャンするだけなんだからさ、そんなに手間ではないと思う。
カラーページはカラーで見たいな。
物語は始まったばかり。
次巻に期待を持たせる終わり方。
続巻も当然期待する。


『神様のジョーカー(2)』
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AmazonでKindle版購入。
前巻から期待していたのだが、印象としては前巻と同じような事象が繰り返されている感じで物語が進んでない。
まだ2巻目なのでまだタメの描写にしているのかもしれんが。
こういうスピード感に我慢ならなくなったのはオイラが短気になって辛抱が足らなくなったからだろうか?
それでもとりあえず次巻に期待しておく。


『とりあえずそれで・続: 2008年の秋葉原へGO』
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AmazonでKindle版購入。
信頼できる漢(おとこ)、金平守人(笑)。
ネタ自体は2008年であるのだが、読んでつまらなくはない。
作者の屈折した感じがひっじょ〜〜〜に心地良い。
読んでて面白いし画も呆れるほど上手い。
もっとメジャーになっても良いと思うんだがなあ。
吹き出しの中の文字や画の完成度で読み手へのサービスが過ぎて量産が難しいのかもしれんが、オイラはそういうところが好きなんだけどね。
これが100円で読めるってのは安すぎだろ(笑)。


『埋蔵金』
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AmazonでKindle版購入。
これも100円。
こんな安売りしないと売れないのか?カネヒラ?
これより数百倍ツマラナイ漫画が500円以上で売っているというのに。
収録の『日刊カネヒラ』がオモロかった(笑)。


『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』
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AmazonでKindle版購入。
めくるめくレズビアンな行為を描写した漫画だと思っていたらそうではない。
作者の精神の不安定さの原因を探る物語だ。
社会の大多数の人間がやっていることができない辛さ。
オイラなんぞは遅刻を頻繁にするようなヤツはハナから相手にしない。
ただ精神的に追い詰められて社会生活を営めない人に対しては同情するし、なんとかしてあげたいという気持ちはある。
オイラも心療内科に通っている人間だしね。
ただ病気なのか単にだらしないのか?という判断が本人以外に分かりにくいというのがネックではある。
オイラだって分からない。
あるとしたらその人間が信用に足るか?という判断だけ。
キツイようだが、そういう気質の人間は多少元気な時には周りが敬遠するような面倒くさい仕事を率先してやるとかね。
そういう気構えであっても周りの理解が得られない事は多い。
とにかく善良で性善な人間であるという印象を周りに持たせるのがなによりも得策であると思う。
この社会はパーセンテージの多い健康な人間のものだから。
それにしても女性は、というか、本作の作者はセックスをするという行為をするのに気が遠くなるような理屈を自分に考えさせている。
昔より性に対して女性も積極的になっている、なんてのは一部で、やはり女性は性に対して慣習的な自重というものを持っているのかもな。
男の方がやっぱり性対しては自由なのかもしれん。
女性ももっとセックスを楽しめればなと思うんだが、男と違って望まない妊娠をする可能性というのがブレーキになってるのかもしれんなあ。
それはさて置き、
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本作のなかで様々に出会った人たちに言われている事だが、作者は非常に画が上手い。
細く端正なデッサン力による描線が非常に魅力的だ。
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動きの感じであるとか
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表情のつけ方も漫画としての画の心地よさが出ている。
オイラとしてはこの絵柄で別のジャンルの作品を読んでみたいなと思っている。
次作に期待。


『チャーリー』
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レンタルDVDで視聴。
本作、1993年の劇場公開時にも観ていて、それからこれまで比較的何回も観ている作品の一つである。
チャールズ・チャップリンの自伝映画という事も興味が湧いたことではあるが、それは観る前の話。
観た後は主演した
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最近では『アベンジャーズ』でのスケベ台詞担当のロバート・ダウニー・Jrの演技に圧倒されたと言っても過言ではない。
ちょっと圧倒されるような驚異的な演技だと思う。
鬼気迫るというかチャップリが憑依した状態を逃さないようにしている様。
本作でのロバート・ダウニー・Jr.が歩けばそれはチャップリンが歩いているようにしか見えん。
実際のチャップリンもロバート・ダウニー・Jr.も素顔になればハンサムなヤツだというとこも同じ。
ロバート・ダウニー・Jrの本作での演技は当時も今も一つの最高峰。
メソッド演技の完成形と言えるのではないだろうか。
この演技を終えたロバート・ダウニー・Jrは一時かなり消耗していたと聞く。
然もありなん。
たしかこの後しばらくドラッグに手を出しての停滞期があったんだよな。
この辺りはメソッド演技法のデメリットが図らずもでてしまったのだろう。
とにかくロバート・ダウニー・Jrの演技は本作を観るだけでも確かなものを持っていたのが確認できる。
後年、コスプレ・ヒーローモノを余裕綽々で気楽に演じていても風格があるのはやはり地力のパワーがパないということだろう。
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今思うと非常にスリリングなキャスティングだと思う。
ニューヨーク出身のメソッド演技の役者であるロバート・ダウニー・Jr(手前)と、イギリスのメソッド演技否定派のアンソニー・ホプキンスの共演だもんね(笑)。
ちなみにこの晩年のチャーリーもロバート・ダウニー・Jrだもんなあ。
すごすぎ(笑)。
本作を観るたびにチャップリンの自伝『My Autobiography 』がKindle化されないかなと願う。
チャーリー・チャップリンという人はやっぱり興味深く闇の深い人だと思うのだ。


『オデッセイ』
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Amazonで2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]を購入。
日本語吹き替え版で鑑賞。
とにかく
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この圧倒的な説得力を持った火星の景観。
同じ年にやった
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『テラフォーマーズ』が恥ずかしい(笑)。
リドリー・スコットが設計したヴィジュアルがあってこそ絵空事であるはずのSF映画が力強くなる。
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ここのところ結構SF映画に出ているけど、顔つきが決してSF映画に合うとは思えないマット・デイモンも違和感なく映画にハマっている。
むしろ本作のマット・デイモン演じるマーク・ワトニーってユーモア満載の植物学者で強靭な精神力を除けば自分の周りにいそうなボンクラ野郎なんだよね(笑)。
とにかく、このマーク・ワトニーって男は非常に好ましいキャラクターだ。
火星に置き去りにされたというだけでも心が折れるのに、それを精神力でねじ伏せて(笑)ジャガイモの栽培をする(笑)。
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このガッツのある不屈さとユーモア。
それと幾許かの知性さえあれば、人間、どんな状況も乗り切れるかもしれないというね、楽観的と言われるかもしれないけど、そんな活力に満ちている。
リドリー・スコットの映画でこんなにもポジティブ志向の作品って珍しいんではないかな。
まあ原作小説がそういうものなのかもしれないけど。
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クライマックスのアイアンマン飛びからの(笑)
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この幸せのリボンのように舞う命綱の中でのシーンの美しさ。
本当に今までのリドリー・スコットらしくない、楽観的でバカでなにより美しいSF映画だと思う。
良い映画だ。


今週末は心療内科。

# by 16mm | 2016-07-03 22:31 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(6)

『日本で一番悪い奴ら』

先週土曜日、ヘアカット。
今回からヘアカラーを黒目のシルバーから一気に白目にに近いシルバーにかえてもらう。
店に行った当日に言った申し出をカット担当の店長とヘアカラー担当のスチャラカ女子がものすごーく的確にオイラの好みを表現してくれた。
正直次の来店までの二ヶ月でどんな感じで色が落ちていくのか、すご〜く金髪になって落ちていくのか、ということが未知数ではあるがこれもまあどういう結果になるにせよデータの蓄積にはなる。
ヘアカラー担当のスチャラカ女子がキッチリと計量して薬品を混ぜているのでこの二ヶ月後の結果が今後の指針になるであろう。
まあオイラは男だし、髪の毛に普段さほど気を使っていないし、髪の毛は短くしてもまた伸びると呑気に思っているのでイチかバチかやってみよう的なバクチには<担当者が信頼に足る場合においては>乗る方向だ。


『情熱大陸「カメラマン・渡辺達生」』
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録画視聴。
久々に自分の興味の有る職種の人間が番組に出たので観た。
実は渡辺達生って名前は知っているぐらいで、どういう写真家かよくわからなかった。
大学卒業後、独学で写真を学んだというから大したもんだね。
番組のなかで篠山紀信や沢渡朔に教わりたかったといってたから若干彼らより歳下なのかな。
上の画像の貝殻つけた武田久美子って渡辺達生の撮影だったんだ。
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このジジイが渡辺達生。
おお。
ソニーのα使ってんじゃん(笑)。
これは信用できるジジイだ(笑)。
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まあTVに出てるからという事もあるんだけど、この渡辺達生ってすっげえ穏やかで丁寧なカメラマンなんだよね。
オイラの偏見だけど、カメラマンって大体において感じ悪いやつが多いと思う(笑)。
映画の撮影監督の木村大作だとかさ、お前、タダでボランティアでやってる素人のエキストラに対して随分ぞんざいな物言いだな、とか。
篠田昇という故人の映画のカメラマンもすばらしい画をつくるんだけど性格悪そうだしね(笑)。
自分の勤めている会社のカメラマンもさあ、感じ悪いヤツばかりなのよ(笑)。
人の失敗をネチネチと周りに愚痴って、その愚痴られたカメラマンがわざわざオイラのとこにきて「そんな失敗したんだって」とか言ってきたりとかさ(笑)。
単なるカメラの技術者の分際で芸術家様気取りかアイツら(笑)、ってなもんで(笑)。
この渡辺達生って人の謙虚さというか穏やかさというのは見ていて実に心地いいね。
この人のアシスタント達4人と一人のモデルを撮り比べるという企画があったんだけど、そのアシスタント達もすごくいい写真撮ってた。
人を育てるのも上手いんじゃないかね。
とにかくなんかこのカメラマン好きになっちゃったよ。
この人の写真集だとか集めてみようかな。


『芸術新潮 2016年7月号』
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書店で書籍購入。
ヌード、裸、大友克洋、B.D.(ひつこいがw"ベデ"或いは"ベーデー"と読む。"ビーディー"とは読まないw)というオイラ的に大好物な特集(笑)。
最近、アサヒカメラ誌や日本カメラ誌でたまにやるヌード特集に魅力を感じなかったのだが、本誌では興味深いのが多かった。
オイラが名前を知らないだけで実際は有名なカメラマンなのかもしれないが、サイトウ零央、相馬ドリルなどの写真が好みだ。
この二人ともオイラにとっては初めて知った名前なのだけど。
携帯電話やスマホでの写メ、という行為が広がることによって、昔のような"カメラで撮影する"ということのハードルが劇的に下がった。
以前はプロとまではいかなくても、フィルムの入れ方、ISO、絞り、シャッター・スピード、ストロボ発光、などの知識はある程度必要だった。
いや、撮影するだけだったら完全カメラまかせのプログラム・オートを使えば少なくとも絞りとシャッター・スピードの知識はいらない。
しかし、フィルム代、36枚しか撮れない・撮りきれない、現像代、プリント代、と金がかかる。
なのでカメラが趣味という人以外はあまりカメラ自体を触ってなかったし、撮影もしてなかったろう。
それが、難しいことは抜きにしてシャッターを押せばいつでもどこでもタダで撮影ができちゃう携帯電話についたカメラによって、写真撮影をする人間の裾野は驚異的な広がりを見せたのが現状。
多少暗かろうがブレていようがピンボケであろうが、自分が写っていると認識できればどんな撮影画像でも良いと、撮る側も撮られる側もその共通認識で楽しんでいる。
それでもごくたまにスマホで撮っていながらプロが撮ったような画像があったりするんだけど、それは案の定プロが撮ってたりする(笑)。
スマホでも良い写真は撮れるが、それでもある程度の知識や経験がものを言うというところだ。
ただいままで撮影経験がない人やあまり撮られたことがない人によってつくられる写真が時として斬新なものだったりするので、そういう写真を見つけた時には、スマホより幾分高精度なカメラを持つオイラが(笑)それを模倣して撮ったりする。
写真を無自覚に経験値や知識というものに縛られずに撮ることはもはやオイラには不可能なのだが、スマホのカメラから撮影を始めた人達はそれらに縛られないで本当に衝動だけでシャッターを押して撮影したものが今までにないアングルであるとか切り取り方であったりすることもあり、新鮮に驚きを得ることができるものだ。
まあ、しかし、それでもそれはそんなに多くはないんだけど・・・・・・。
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もう一つの特集である大友克洋とB.D.。
本誌でフルカラーの短編を大友は描いているのだが、いったい週刊少年サンデーでの連載はどうなったのだ(笑)。
たしかに大友克洋という現象は本当にエポックなものだった。
その画の魅力は日本人どころか全世界に波及したのだから。
手塚治虫を除けば大友を神と呼ぶのは吝かではない。
本当に大友の画は宝物のようだったからねえ。
しかしそれも『アキラ』終了まで。
大友に映画への指向があったもんだからアニメから実写映画まで散々作り倒して、その多くは駄作である。
映画を作る才能はなしだと思うのだが本人はそうは思っていないのが悲劇だ。
ときたま思い出したように短編のどーでもいい漫画を描いて悦にいっている。
大友ファンのオイラだって、たとえ短編であったとしても漫画が掲載されれば今回のように飛びつく。
しかしね、オイラが望むのはさっさと映画に見切りをつけて漫画家の大友克洋にもどって『童夢』のような中編漫画をもっと描いて欲しいのよ。
実際今回の特集も偉大な漫画の神である大友克洋が己に影響を与えたB.D.の作品を解説するというものなんだけど、オマエ、どんだけ上から目線で解説すんの。
B.D.に比べて日本の漫画は没個性だのなんだの、描いていないオマエが言うなという感じだよ。
今回のようなB.D.の解説をする人間を漫画家から公平に選ぶなら浦沢直樹とか藤原カムイだと思うんだよね。
作品の好き嫌いは別にして現役でバリバリ描いていてB.D.にも浦沢や藤原は詳しい漫画家なんだから。
知名度的にはやはり世界的には大友だからということなんだろうけど。
正直大友克洋の未来の作品に対する期待というのは、江口寿史が新作長編漫画を描くということ以上に薄いんだよね、オイラには。
もう大友克洋の時代ではない。
大友克洋だったら過去作で十分。
昔、漫画が神がかり的に上手かったが
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今は漫画を描かないデブ親父だろう。
漫画を描かない老兵なら現状の漫画についてとやかく言わずに、静かに消え去ってもらいたいものである。


『げんしけん(20)』
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AmazonでKindle版購入。
この作品、タイトルに『二代目』とついてからどーも興味が持ちにくくなってきた。
性別を度外視した感情、つまり異性愛を含め、同性愛や服飾倒錯的フェティシズムのようなものも肯定しうる理論武装のアレコレを物語に込めて展開しているのが非常に鬱陶しい。
これらの少数派が自分たちを肯定するための理論武装というのはわかるのだが、結局のところ相手に自分の気持ちをコクるまでの理屈を延々とやっているようにしか見えん。
いみじくも荻上が
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と、言ってるように、少々暴論だがやっちゃえば100の理屈よりも説得力がある。
だけどそれをやっちゃったら本作終わっちゃうしねえ(笑)。
理論武装をするってのは何かを言われて心が折れないためのものだけど、過剰な武装はそれこそ重さで動きが取れないもんだ。
やはりこの手の物語は吉田秋生の
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『ラヴァーズ・キス』を超えることは難しいなと思う。
一応とりあえずここまで本作にはつきあったので買い続けはすると思う。


『旦那さんは幹部候補生 1 』
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AmazonでKindle版購入。
web連載でちょくちょく見ていた所為か、一冊にまとまってもまったく新鮮味なし(笑)。
旦那からのネタ出しがメインの本作であるが、自衛官としての守秘義務の所為か?イマイチ内容が浅い(笑)。
なのでWEBで読んだ以上の面白さが出ない。
今まで刊行された こげどんぼ* のエッセイ漫画では本作のような心持ちにはならなかったので、やはり旦那メインの話作りは限界があるのではないだろうか。
次作に期待。


『おにぎり通信~ダメママ日記~ 3』
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AmazonでKindle版購入。
残念なことに本巻で終了とのこと。
本作を読んでも他の漫画を読んでも分かったこと。
読んでオイラの子どもの頃を思い切りフラッシュバック(笑)。
やっぱり男ってバカだよな、と確信。
オイラを含めた男がどうにかこうにか社会でなんとかやっていけてるのは不特定多数の女性達の優しさというか諦めというか(笑)。
男のバカさ加減が女性の母性衝動に刺さるから、なんて都合のいいことは思わない。
男はやはり女性に許されていきているんだなあ(笑)。


『先生ごめんなさい 分冊版 : 4 』
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AmazonでKindle版購入。
108円とはいえ、おそらく単行本化する前の雑誌掲載ページ分を分冊しているので、後々考えれば割高感はあるんだが、もう物語の展開が気になって気になって(笑)。
色々と謎な物語が少しづつ進んでいる感じ。
おそらく単行本になっても買っちゃうんだろうな(笑)。
黒澤R、面白いからしかたないよな(笑)。


『ブラックサッド』
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先週に引き続き『ブラックサッド』を最初から読み込んでいる。
一冊につき本編は60ページ程度のフルカラー。
巻末に作画担当の
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フアンホ・ガルニドによる、主にカラーリングに関するメイキングが付いていて、オイラにとっては非常に興味深い。
このシリーズってどのくらいの期間で製作されているのか分からんが、刊行の間が3年だとか2年だとか5年だとかになっているので、結構な時間をかけて製作されているのだろう。
この漫画だけで生活が成り立っているのかどーなのかわからんが、他のイラストの仕事も並行しての製作のようだ。
この刊行と刊行の間があいているにも関わらず前巻での伏線を次巻できっちり回収しているその丁寧さに感銘を受けたね。
例えば第2巻の終盤でカササギがブラックサッドに「ラスベガスに行きたい」って今際の際に言うわけ。
で、ブラックサッドが
「一緒にあの呪われた砂漠に行こうな」
って言うわけ。
この台詞もカッコいいんだけど。
第2巻の終盤だし、そのカササギとブラックサッドの約束は描かない部分で読み手の脳内処理にするのかなと思いきや(笑)、第3巻目が出る二年を経て、その第3巻の表紙を開けて3ページ目4ページの見開きを使ってブラックサッドがラスベガスの近くでカササギの遺灰を撒いているモノクロ画があったりするわけよ。
この画自体にはなんの説明もないんだけど前巻を読んでたらそれがどういうことかわかるようになっている。
コイツら、自分たちが作った物語に対してなんて誠実なんだ。
そればかりでなく三巻ででてきたキャラクターが数年を経て5巻で主要な役割で出てきたり。
まあちょっと、現行の週刊誌システムの漫画作品ではできない構成だよね。
この構成力が新鮮に感じられる。
オイラはまあ既刊されてるすべての物語が大好きなんだけど、その中でも第2巻である
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『極北の国』が大好きでさ。
黒人差別問題を割とストレートに描いている悲劇の話。
この結構重めな物語を58ページで描ききってる。
重めの話と言いつつ、ちゃんとユーモアも挿入している。
日本の漫画多くが人気が続く限り連載が終了しないという物語的には悲劇だよな。
経済的な要請のみでまったく意味がなく同じことを繰り返して続いていく様は無残だと思う。
好きな漫画の連載が終わる悲しさで連載を継続させる読者というのはやはり害悪でしかなく、それに乗じてダラダラ長く連載させて経済的な利益を生み出そうという出版社とその周辺というのも問題だ。
この『ブラックサッド』のシリーズを読むとどんな話でも構成次第で60ページぐらいでまとまるもんだと思えてくる。
いやその構成に才能と努力が必要なのはわかるんだが。
しかしね、長く続いていりゃまとまるというものではない。
『あしたのジョー』なんてたった単行本21巻だよ。
『はじめの一歩』はダラダラと100巻越えちゃってる。
登場人物があらたな葛藤なりを見つけるでなく、ただ続けるためだけに続いているのは本当に無残だよ。
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第3巻の作画。
日差しを遮る木漏れ日の描写。
もう脱帽するしかないような表現力。
とにかく読んで見るたびに愕然とする作品だよね。
ただこの動物擬人化の漫画ってさ
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最近観た、みんな大好き『ズートピア』と同じコンセプトだよね(笑)。
いや、どう考えても『ブラックサッド』があってからこその『ズートピア』なんだけど。
オイラがこの『ズートピア』にノれなかった
"おまえらいったいナニ食ってんだ問題"
というのは実は『ブラックサッド』にもあって、酒を飲んだりしてる画はあるものの食事をしている画は
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上の画像のようになんかよく分からないサラダ的なものを食べてるような描写でごまかしている。
ちなみに魚は擬人化されておらず、魚は魚として描かれているようなのでタンパク質は魚からとってるのかもしれんが。
で、オイラがこれをノイズに感じるのは、植物があたかも生きていない生物のように思って描いているんではないか?と思えてしまうのだ。
一般的ではないにしろ植物にある一定の感情があるという研究や、木が切られる時に悲鳴をあげている、と言っている人がいる。
植物はコミュニケーションとれてないから生きている生物ではないという理屈は非常に横暴で、単に言語や音声によるコミュニケーションを取っていないというだけで、地中に張った根による相互コミュニケーションの存在があるかもしれないではないか。
いわゆる動物には生命という概念が存在していて、植物には生命がないと。
植物ってのは動物に食べられる存在であると雑に定義されてるいるようで気に入らない。
生きとし生けるものは他の生物を食べてでしか生きていけないという現実をものすごく楽観的に隠蔽している。
他の生物の命の上に生きているという厳しい現実から目を逸らしている。
その点宮崎駿の
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『名探偵ホームズ』は擬人化されている種類が犬だけで統一されているので、まあおそらく牛でも豚でも食べてるんだろうなと思わせる。
この辺りはやはりさすが宮崎駿の世界観の設定は巧妙だと思う。
というわけで、『ブラックサッド』は無作為に動物を擬人化した素晴らしい作画だということは間違いないんだが、根本的な世界観の部分で、生命の定義を都合のいいように解釈して物語を作ってるという感じがオイラにはどうしても許せない部分ではあるんだがね。
とはいえ、『ブラックサッド』は楽しんでいるのであまりエラそうには言えなけど。


『日本で一番悪い奴ら』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
本編が流れる前の予告編からなんとなく音声のボリュームが低いような気がしていた。
それが本編にかかってもそんな感じで、なんかセリフがこもったようで聴きづらい。
これも演出なのかしら?と思いながら15分ぐらい本編を観ていて、その後普通に音声が聴きやすくなった。
退場時、劇場の人が出口で待っていて
「冒頭部分でお聴き苦しいところがありまして云々」
という謝罪と7月末までのSサイズのジュース券一枚をもらった。
......
まあ、これが本作だったからいいようなものの、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でこれをやってSサイズのジュース券一枚だったら火に油を注ぐ感じの暴動になるんじゃないの(笑)。
少なくともオイラは一人でも暴れまわるはず(笑)。
音声の不始末が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ではなく本作でよかったな、MOVIXさいたま よ(笑)。
まあそんな感じで、もっと毒のあるコメディーを本作に期待していたんだが見事に肩透かし。
なんせ
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ピエール瀧が冒頭15分ぐらいで退場(笑)。
ピエール瀧を期待して観に来たのに(笑)。
後は
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綾野剛が懸命に作品を牽引していったんだが、いかんせん、ピエール瀧の暴力的な存在感にはおよばない(笑)。
本作って綾野剛がピエール瀧になれるか?というところがキモなんだが、ちょっと難しいよな。
綾野剛は本当にいい役者だと思うがちょっと相手が悪すぎた。
本作、実話ベースの話なんだが、潜入捜査や潜入スパイの話であるんだが、そのあたりのディティールはあまり触れられてない。
『インファナル・アフェア』のようなだれが"犬"なのか?というスリリングさというよりも警察内部のどうしようもない腐敗がテーマであるんだが、緊張感というよりも女と金の覚せい剤の弛緩したような自堕落な展開に終始している。
シリアスな話として演出されているわけでなく、かといってブラックユーモアとして甘々。
最終的には日本で一番悪いやつは捕まらない警察上層部ということなんだろうけど、そんな結論はすでに形をかえて様々に描かれてきたもので真新しさなし。
小悪党が右往左往してるだけの映画というかね。
まあ、松本人志の映画よりは面白かったっす。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2016-06-26 23:08 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)

『ブラックサッド』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起』『おそ松さん』

本当に物忘れが酷い(笑)。
言葉が本当にでてこない。
「あの〜、アレ、相手の言ってることを慮るというか、それを別の言葉でなんていったかなあ......」
半日呻吟して
「あ、斟酌だ」
......
これもまたそのうち忘れる(笑)。
もともとバカではあったがそれに老いが重なると本当に自分でもどうにかしたくなる(笑)。


会社に行って仕事中は眠くなることはあまりないのだが、土日の休みとなると机の前に一時間以上座ってられないほど眠くなる。
ので土日はのべつ昼寝してるようで勿体無い。
まあ少なくなったとはいえ、心療内科のヤクが眠気を催しているのだから仕方ないが。
ヤクなしでこんなだったらダメ人間だ(笑)。


本日日曜日ストレッチ、赤外線サウナ、日光浴。
今回岩盤浴を止めてみたら、当たり前だが、健康ランドにいる時間が短くて済むね(笑)。
ストレッチをするのに熱い部屋である岩盤浴の方がいいかなと思ったのだが、熱いのが良ければ赤外線サウナでもいいよな(笑)。
ただ岩盤浴は500円余計に払ってるからもったいなくて10分で止めれないだけだけど、赤外線サウナなら辛くなったら5分で出ても痛まないw。
さて、来週はどうしたものか(笑)。


『少女ファイト(13)』
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AmazonでKindle版購入。
単行本化してからまとめて読もうとすると前の話がどんなだったか思い出せなかったりする。
本作もまとめて読みするのがよかろうと思っていたが、やはり掲載誌の立ち読みはしておくべきか(笑)。
掲載誌、買え、ということだろうけど、その掲載誌に他に読みたい漫画がないんだよねえ(笑)。
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この野太い描線で描かれるバレーボールをする少女達。
勝負事という酷薄な世界でそれぞれが一瞬を楽しんでいる。
楽しさというのは試合中の一瞬でしかない。
後は勝敗という身も蓋もない結果しか残らない。
だからこそその一瞬を全力で楽しめ。
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試合中の私語禁止などものともせず、楽しめるはずの一瞬を無駄にしていることが主人公の大石には我慢ならないんだろうね。
この言葉は彼女の愛情でもあるんだけど。
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そして、このような悪魔のようなセリフと(笑)
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この身に突き刺さるような言葉も本作の魅力。
登場人物の多彩さが作者の様々な思いをうまくのせていると思う。


『アオイホノオ(15)』
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AmazonでKindle版購入。
前半は山賀博之の話。
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山賀が頭角を現したのは『王立宇宙軍』だったからね。
それまで東京のアニメ会社であるアートランドで『超時空要塞マクロス』の演出をやったりして(当然山賀はそれまで経験がないから本当に大変なありさまだったとかw)演出のノウハウを蓄積していったんだけど、実際に仕事でそんな経験値のないやつに現場が回せる筈もなく(笑)。
上の画像の右側がアートランドの社長で監督の石黒昇なわけだが、本当にお気の毒としか言いようがない(笑)。
『超時空要塞マクロス』ってメカのデザインやキャラクターのデザインの良さが売りだったわけだが、その良さはアニメーターの作画のし辛さに直結していてただでさえ製作状況は最悪だったのに素人同然の山賀がきたら、それは嫌がらせでしかないよなあ(笑)。
本作中判が
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『ふたり鷹』『ファントム無頼』『エリア88』の作者である新谷かおるの鬼畜エピソードw。
その頃は面白い漫画描いてたからこういうのも許されたのかねえ(笑)。
で、後半があだち充ディス、というか、あだち充リスペクト話。
それに出てくる
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”あだち充のお師匠"ってオイラも大好き『750ライダー』の石井いさみなんだけど、なぜ名前をださなかったんだろうか?


『応天の門 5巻』
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AmazonでKindle版購入。
灰原薬の作画の力もあって歴史上の人物でしかなかった在原業平と菅原道真が実在感のある思い入れができる人物として造形されているのが魅力。
物の怪や超常の類の事象とされていたものを菅原道真が知力で解決。
それら物の怪や超常と思われていた事も人間がやったことでしかないということを暴き出していく。
毎回それが手を替え品を替えで描かれる。
ホラーではなくクライム・サスペンスとして本作は成り立っている。
ホラーといえば、朝廷で勢力争いを繰り広げている藤原氏や伴氏といった貴族達の権謀術数と
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そのおぞまし気な人物像の方が物の怪の類に見えるねえ(笑)。


『ユーロマンガ7号』
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書店で書籍購入。
今更だがメビウス追悼号をバックナンバーで購入。
これ、発売時期に出たのを知っていた筈なのになぜ購入しなかったか不明(笑)。
この度購入して良かった。
大友克洋がメビウスからペンを貰ったりしていたと。
この雑誌に載っている人たちは皆実際にメビウスに会っている。
実際に会うことでメビウスとの同時代を生きた実感をもてたろうことを羨ましく思う。
とにかく不世出の天才だったからねメビウスは。
宮崎駿のメビウスに対する献辞の抜粋。
"僕らは同じ時代に生き、同じように努力し、働き、疲れたりしました。彼の友情を得たのは僕の20世紀における最大の好運です。"


『ブラックサッド 黒猫探偵』『ブラックサッド 極北の国』『ブラックサッド 赤い魂』『ブラックサッド 地獄と沈黙』『ブラックサッド アマリロ』
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『ブラックサッド 黒猫探偵』書店で書籍購入。
その他Amazonで書籍購入。
アメリカかフランスの漫画で色々探していた時に見つけた。
どちらかというとフランスのB.D.("ベデ"と読む。"ビーディー"とは読まないw)の漫画を探していたんだが。
この『ブラックサッド』のシリーズ邦訳が出ていた。
洋書だとKindle版もあるんだが邦訳版でKindle版はない。
とにかくね、ネットで本作の画を見つけた時の衝撃といったら。
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アメコミもB.D.も色付きが基本だったりするからそれは驚きのうちにははいらないけど、この派手さを抑えた渋い色合い。
細かいディティールと描くのに面倒すぎる構図。
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最後のコマの逆さになって銃を撃つ画。
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服の質感とかシワの感じ。
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明らかにある種のあの団体を模した世界観。
舞台自体は1950年代のアメリカ。
ハードボイルドでノワール。
黒猫の探偵が活躍する世界観。
これって映画の『ズートピア』と同じ。
出てくるキャラクターが全部様々な動物達で擬人化されている。
まあオイラなどはガキの頃に東映動画の漫画映画でいやというほど擬人化された作品を観てきたからそれで驚いたりはしないが、それでもこの圧倒的な画力には恐れ入る。
本シリーズは最初の一冊である『ブラックサッド 黒猫探偵』が2000年で最新作の『ブラックサッド アマリロ』は2013年だが日本語訳で出たのは2016年のつい最近だ。
で、そのつい最近まで本書の存在を知らなかったよオイラ(笑)。
本の帯に沙村広明なんかも紹介文を書いているので、目はしが効くやつはもう随分前から注目していたんだな。
一冊フルカラーで60ページに満たない厚さ。
そのかわり数十ページにわたり色塗りなどのメイキングが載っている。
日本とB.D.の漫画の状況の差があるのはしょうがないにしても、こういう画の密度で製作できるのはすごい。
コマの運びなど日本の漫画とかなり似ているのに画自体の密度はとんでもなく高い。
値段はちょっと高いけど高いだけの価値が絶対あるのは保証する。
日本の漫画に慣れ親しんだ人ならすんなり入っていけるコマ運び。
いやはや、本当に恐れ入りました。
続巻が楽しみである。


"FreeMemory"
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使用しているMacintoshのメモリー解放ようにつかっていたのだが、ここのところマシン全体の挙動が重くて難儀していた。
試しにしらべてみたら件のこのアプリがマシン起動と同時に3Gもメモリーを使ってるがな(笑)。
8G中3Gも使ってりゃ初動もおそくなるわな。
このアプリがの所為かしらんが常にメモリーを食い続けて他に使っている例えばPhotoshopが使うべきメモリーも奪ってるように感じた。
いや、これはあくまでも私個人の見解ですよ。
なので件のソフトを関連するファイルもろとも抹消。
したらやはり動きが良くなった。
前の状態が酷かったから覿面にわかるね。


"スライド式USBフラッシュメモリー"
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これもあくまでもオイラが使っての話なんですが、上図のようなスライド式のUSBメモリーを以前買ったんですよ。
比較的容量が大きいのがいいなとは思っていたんですが、このスライド式って口の部分が引っ込むから蓋がいらない。
なので蓋をなくすことはないなと思いコレを買ったと。
したらですね、まあもう一度いいますけど、あくまでもオイラが買ったものは、ということですけど、口がスライドして可動するのが仇となったか、差し具合によって接触が悪くなるんですよ。
マシンがこのメモリーを認識したな、とおもったら、ちょっと動かしただけでメモリーのマウントが外れちゃう。
つーかこのUSBメモリーがPCの口から外れ落ちるわけではない。
スライド可動部のちょっとした動きだけでマウントが外れる。
なのでコピーの場合はいいんだけど、PCに元を残したくないから移動させてるときにマウントが外れるとデータも無くなったりしちゃうと(笑)。
つーわけで、今後はスライド式ではないものにしたい。




『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起』
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AmazonでBlu-ray購入。
よくよく考えてみればこの前作と本作って結構地味な話なんだな。
『ガンダム』といえばモビルスーツなわけだけど、その肝心のモビルスーツが開発されてる渦中の話だからねえ。
それでも前作はモビルスーツのプロトタイプが出てきて、その重々しい動きのタイミングに溜飲が下がったわけだが。
今回の本作も基本まあ学園モノだからね(笑)。
モビルスーツも背景として出てくるに過ぎず、それに乗ってシャアが大活躍とはいかない。
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作画の質も安定傾向でお金を出してソフトを買う価値はある。
気になっていたシャアの声も前作より多少成長した設定になっているせいか、池田秀一も無理無くセリフを言えている感じ。
オイラは原作をすでに読んで知っているわけだが、キャスバルがシャアになれた理由とか
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あのマスクをつけてる理由なんかも明かされる。
オイラが原作を読んで気になっていた"セイラはシャアを知っていたんじゃねーか問題"についてはやっぱり微妙だよなあ(笑)。
セイラがこの時期にシャアの名前を知ってるというのがその後の展開としてあの"赤い彗星"があの人かも?と思わせていいものかどうか。
もしかしたらシャア・アズナブルって名前は現代で言う"ヤマダ"とか"スズキ"とか"ケンジ"とか"コウジ"とかと同じぐらいよくあるポピュラーな名前だった、とか(笑)。
だから『1stガンダム』でセイラがシャアの名前を聞いてもそれが以前知った人間の名前とは思い至らなかった、ということなら斟酌できなくもないかなあ。
『1stガンダム』を表面的に観ていれば地球連邦が正義でジオンが敵と言う風に見えるわけだけど、この『オリジン』のシリーズはもっと具体的に連邦政府の横暴と腐敗を描いている。
その他、ミノフスキー博士が出てきて「オオ、彼があの有名な」という感慨にもふけられるであろう(笑)。


『おそ松さん』
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あまり大きな声では言えないネット上で視聴(笑)。
全話完走。
いや〜面白かった。
ぜひともTV放映されたものも含めたBlu-rayの発売を望む。
キャラクター・デザインの現代的なブラッシュアップがまず良かった。
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キャラクターを描いている主線が藍色ってのもいいね。
黒の主線だとカタさがでるところを、なんというか本当に漫画を意識させるような主線の藍。
省略された背景にも非常にマッチしていたと思う。
さらに後半になると
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フューリー・ロードを走ってたり(笑)。
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なんか別の背中が煤けてそうな漫画になったり(笑)。
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カ、カイジ(笑)。
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このニート達の無意識下の悪意であるアクマツの回は毒があって良かった(笑)。
六子のニート達の善意のカケラであるカミマツという存在があり、それを疎ましく思い始めたニートの六子達がマジでカミマツをブッコロそうとうね(笑)。
で、細かい展開は端折られw、おそらく意識的には六子のニート達はカミマツに対抗できなかったため、無意識下に存在した六子の悪意の集合体であるゲリオン的なアクマツがカミマツをぶっ殺しちゃった(笑)。
毒もあったけどロマンスなんかもあって非常にバラエティにとんだシリーズであったかな。
作画もすごく頑張ってた。
絶対モザイクがかかるの分かっててもチンチンだしたりゲロ吐いたりウンコしたり(笑)。
アニメーション制作が"studioぴえろ"。
押井守がIGを拠点にする前、『うる星やつら』の頃の有名アニメ・スタジオ。
やっぱり底力があるんだなあ。
久々に"studioぴえろ"の名前が見れて嬉しかった。
本作のシナリオ・チームもすばらしい仕事をしたと思う。
とくに全25話のラスト2話。
24話でまさかの六子たちのニート脱却を重めのトーンで描いたと思ったら、最終回の25話がなんだかわからないナンセンスな話になってわけのわからないハチャメチャな感じで終わった(笑)。
この構成で思い出したのがTV版の『新世紀エヴァンゲリオン』の24.25.26話。
24話での重い展開の後片付けがあると思いきや、25.26話でなんかわけわからんw内省的な話になって、いわゆる初見の視聴者が卓袱台をひっくり返すような怒りの展開になったと(笑)。
庵野秀明、大泉実成、竹熊健太郎による『エヴァンゲリオン』の解説本によると、『エヴァ』の24話ってのはイク直前のセックスだったと(笑)。
もう24話でイキそうでもうどうにでもして〜wという感情のつながりで25.26話を観てみたら、いきなりセックスの行為のつづきではなく、"セックスとはなにか?"なんてことを2話に渡って語り出しちゃったと(笑)。
なのでもう射精することを期待していたのにいきなり興醒めするようなことされたら、そりゃ怒るよな(笑)。
『おそ松さん』の24話25話を観た時に感じたのが『エヴァ』だった。
ただ決定的に違うのは『おそ松さん』は24話で謂わばセックスの意味を真面目に語り出し、その真面目な語りを25話でも聞いてもいいかな〜と思っていた矢先の25話。
やっぱりつべこべ言わずにセックスした方が気持ちいいじゃん(笑)。
『エヴァ』と順序を逆にして展開した(笑)。
で、もう『おそ松くん』が本来もっていたであろうハチャメチャなナンセンスな展開をブツケテきた。
絶対に24話の良い話で終わらせてたまるかという(笑)制作者達の信念を感じたね。
なのでこの最終回の展開はその前の24話を観ないと厳密には面白さがわからないだろうね。
24話というタメがあっての最終回だから。
なのでニート達が就職して万々歳な大団円をもうハナから否定している。
そういう終わり方は分別ある大人の良識だよね。
でもやっぱりね、生み出したのは赤塚不二夫なんだからさ、そんな大人な終わりかたが良いわけないだろうと(笑)。
とにかく最高のシリーズだったと思う。
あ、オープニングは最初のクールでやっていた

方が歌もアニメーションも好きかなあ。
是非ともTV放映版のBlu-rayの発売を。


今週末はヘアカット。

# by 16mm | 2016-06-19 23:00 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(4)

『おそ松さん』『64-ロクヨン- 後編』

先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史がやってきて前回入れた仮歯をとってもらう。
その刹那、右の親知らずの色が変わっていることを目ざとく見つける女史(笑)。
オイラが
「気のせいだ」
と言っても聞く耳もたずに先生に密告(笑)。
次回治療となる予定(笑)。
「親知らずなら抜いちゃってもいいのではないか?」
以前親知らずの抜歯をした時、まったく痛みがなかったもんだから調子に乗っているオイラ。
「親知らず抜けば、小顔になるんでしょ」
というボンクラなオイラの言葉に
「そういう問題ではない」
と冷静に却下する女史(笑)。
治療後先生のブツを見せてもらう。
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Vario-Tessar FE 16-35mm F4 ZA OSS である。
16mmから35mmというオイラが広角域で一番重宝しそうな画角帯である。
この帯域は個別に単焦点を持ってはいいるが、全部フィルム時代のZEISS。
デジカメ対応の新設計のレンズもこの帯域で欲しいところ。
惜しむらくは絞りがF4。
F2.8が望みなんだが、おそらく本機の価格の2倍以上になるんではないか。
これだって16万円近いお値段(笑)。
100万以上のレンズの借金を背負うオイラには無理だな(笑)。
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更に、超小型の三脚を見せてもらう。
おそらく自分のメイン・カメラには絶対載せられないが、スマホにつけるぐらいのレンズなら有効だろうね。
スマホ用なら小型軽量がやはり重要だと思う。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、日光浴。
岩盤浴はキャンペーン実施中で通常料金で60分のところを90分。
しかし、そんなサービスされても90分もいれない(笑)。
45分ほどで退散してきた。


非常にお見苦しい画像で申し訳ないのですが、
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非常に汚いオイラの机の上に
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BB−8のラミネートのポップが汚部屋やってきた(笑)。
ゼロハリの改造をしていただいたパカ助さんが非売品のこの子をショップから拉致、ではなくw助け出して連れ出してきてくれたのである。
一応パカ助さんの名誉の為に行っておくが、店員さんにちゃんとことわりをいれてからの拉致、ではなく助け出し連れ出しである(笑)。
それをオイラにも送ってくれたのだ。
ラミネートでしっかり作ってあるので非常に良い感じでオイラを見下ろしておる(笑)。


『バガボンド(23)(24)(25)』
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書店で書籍購入。
本書は数年前に1〜3巻ぐらいまでを単行本で購入していたが途中から止めた。
重厚でリアルな画の合間に入るギャグな感じの画が非常にノイズになって気に入らなくなったからだ。
それでも10年ぐらい前には掲載誌に載っていればなんとなく読んでいた。
その10年ぐらい前がこの23〜25巻あたりだと思う。
その時読んだ一節がどうしてもまた読みたくなってそれが載ってる巻だけ購入した。
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23巻で研ぎ師の本阿弥光悦が自分の美学とも言うべきものを吐露する。
これが読みたかったのだ。
興味深かったのは刀を研ぐ技術を"業(わざ)"と言っている。
多分研ぐ技術の”技(わざ)”と"業(わざ)"をかけているのだろう。
"業(わざ)"は"業(ごう)"とも読み、「業が深い」とか「業の肯定」とかいわれたりする。
"業(ごう)"っていうのはオイラが思うに
「分かっちゃいるけど止められない」
という人間のどうしようもなさの事だと思ってる。
辞書をひけば"業(ごう)"っていうのは"カルマ"などのむつかしい宗教用語として説明されているが、オイラとしては「分かっちゃいるけど止められない」という人間の度し難さと雑に考えた方が腑に落ちる。
晩飯になるまで待ってるのが正しいけどつまみ食いは旨い、とか、恋人の携帯電話の着信を見てはいけないと思いつつ見ちゃう、とか。
戦争などもそう。
戦争なんかして総体で見れば勝った方も負けた方も国力は圧倒的に下がるもんだ。
善悪というものが分かっており、結果すら分かっているにもかかわらずやってしまう。
結果というのは確実に不幸な結果なんだけど。
戦争なんか絶対良いことないと片方で分かっていながらやっちゃう。
こういうのを"業(ごう)"って言うんだな。
本書に出てくる本阿弥光悦って研ぎ師として極限まで求道的だ。
自分の仕事に対して真面目に対峙し続けた。
若い時から歳を重ねて50年。
その間にも研ぎ師としての技は高度なものとなり、時の将軍に研ぎを依頼されるまでになる。
しかし、本阿弥光悦は家康公の刀を研ぐ地位になりたいがために研鑽を積んできたわけではない。
黒鉄の中にある美しいものを見つける、今よりももっと美しいものを見つけるために研ぎ続ける。
しかし、この本阿弥光悦という人は自分が研いでいるものは人を斬る為の道具であるということも自覚している。
人を美しい断面で斬る為の美しさを掘り起こす作業だ。
そして刀を美しいものとたらしめるには、むしろ
「刀であってはならないような気がした」
という域に達する。
もうなんか禅問答のような様相を呈してきたが(笑)、美しい刀を美しくできるのは研ぎ師ではなく、剣を己の人生の真ん中に置いている人間だけだという境地に本阿弥光悦は達した。
本阿弥光悦はたとえそいう人間が持てばどんな刀でも美しいという。
"刀であってはならない"というのは刀に美しさが必要なのか?自分が長年研鑽を積んできた結果見えてきたのは、刀とは持つべき者が持てば鈍な刀でさえ美しくなるのではないか、という絶望。
自分が研いだから美しいのではない。
それでもそういう数少ない人間が持つものとして刀を研ぎたい。
で、上の図の本阿弥光悦の言葉になるんだが、この言葉は逆説として読み取るべきではないだろうか。
つまり、「刀を美しくするような人間は無闇矢鱈に人は斬らない」と。
この件を再読できてよかった。
もう『バガボンド』はこれ以上いいかな(笑)。


『本当にあった笑える話なぐさめてあげるッ編: (1) 』
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AmazonでKindle版購入。
Kindle版5円(笑)。
安すぎだろう、うれしいが(笑)。
桜木さゆみの本のKindle化が進んでいるようでうれしい限り。
4コマで140ページなんだがかなり読み応えがある。


『双子の帝國 1巻』
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AmazonでKindle版購入。
待望の鬼頭莫宏の新作。
が、この一巻だと世界観の全貌が全く見えてこない。
なんとなく鬼頭の『終わりと始まりのマイルス』の語り直しに近いのかなとも思う。
それでも非常に興味深い物語に感じるので続巻に期待する。
まちがっても『のりりん』や『なにかもちがってますか』のような明らかな投げ出しはやめてもらいたいと切に願う。


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なんかiTunesで配信を受け取っていたTBSラジオのPodcastが"TBSラジオクラウド"とかいうものに一元化されてストリーミング放送になると。
2016年6月いっぱいでPodcastでの配信は終わり。
一応"TBSラジオクラウド"のユーザー登録すれば無料で聴くことができるようだが、これまでのようにデータをDLできないと。
なので聴取期限が設定されているのでそれをすぎるとそれ以降は聴けなくなるらしい。
......。
しかたねえ。
ユーなんとかチューブに上がってるデータをDLするか(笑)。


『おそ松さん』
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え〜、ひじょーに奥歯にモノが挟まったような言い方になりますが、本作公式に販売あるいはレンタルされているソフトを観ての感想ではありません(笑)。
ネットのとある場所にいくと本作の全話がどこぞの国の(英語ではない)字幕つきで観れるようになっていて、それを観てるのである。
全25話中13話まで観たところ。
はっきり言おう。
すっげええおもしれええ(笑)。
デザインが現代的にリファインされているということもあるんだが、あの子供だったおそ松くん達が大人になって、童貞のニートになっていると(笑)。
で、『おそ松くん』から『おそ松さん』になったと(笑)。
通常面白いのが分かると、オイラの場合必ずソフトを買うかレンタルするんだが、本作に関してはそれをしていない。
なぜか。
本放送で放映されたものがソフト化される段階で欠番になってたりしてるのだ。
どの話数が欠番になっているのかはwikiなどで調べないと詳しいことはわからんが、第1話がそもそも欠番になってるわけ。
第1話ってもう破壊的に面白いわけ(笑)。
いや、面白さで言ったら他の話で第一話より面白いのはたくさんある。
しかしね、第1話の面白さも水準以上なわけ。
それを欠番にしてること自体、本作のソフトを金を出して集めようって気にならなくなったんだよね。
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直近で観たばかりだから印象が強い第13話のなかの一編"じょし松さん"がツボだった(笑)。
『おそ松さん』たちが女性になった話で、しかも声を当ててる声優はもちろん男(笑)。
この一編の最後の方でおそ子(おそ松)が言うセリフが良い(笑)。
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"別にこっちはどうも思ってないのに勝手に親切にされて困ってますう〜もしかして好意をもたれてるんでしょうか〜って自慢か!自慢だろうが!全部バレてんだよ!浅いんだよ底が!ちょっと可愛くてかよわいフリしただけで引っかかる男も男だろ!オマエらクソ男の目は節穴か!そういうファック(ス)でキレイになるぞ女に限って二股三股あたりまえ!恐怖の相談女!未婚既婚問わずの肉食系ってなんでわかんない!こっちは気ィつかってネエさんキャラで時間かけて距離詰めてジワジワおびき寄せてようやく捕食って時にかっさらっていくのはなんなんだよ!バカか男は男はバカなのか死ね〜"
(笑)
これ、おそらく女性のシナリオライターが書いたセリフだと思うんだけど、それをいわば女性キャラに声をあててる男の声優に言わせるというところがね、皮肉が効いててよかったよ(笑)。
これを書いたシナリオライター、気分よかったろうな(笑)。
すいません。
男ってバカなんです(笑)。
マジに(笑)。


『64-ロクヨン- 後編』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
ひと月前に観た『前編』に引き続き『後編』も鑑賞。
『前編』は一週間しかなかった昭和64年の身代金誘拐殺人事件を背景にした県警と警察庁の組織や人事の対立、県警の広報と記者クラブとの軋轢などに重点がおかれていた。
なので時効間際の誘拐事件は前述したそれぞれの対立の背景にとどめ置かれていた感じ。
この手の対立は、オイラ大好物の部類なのでこういう感じで話が進むのかなと思ったら、『後編』はいよいよその誘拐事件の解決がメインになる。
なので『前編』で大活躍していた
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瑛太は見せ場なし。
そればかりではなく、前編で県警と強く渡り合っていた記者クラブの面々も東京本社から来た記者に良いようにバカにされる存在だということが浮き彫りになる。
県警と警察庁、地方記者と本社記者というあらたな対立構造が後編で立ち上がりつつ、誘拐事件の解決のために物語が加速していく。
『後編』は『前編』で出番が少なかった三浦友和と『後編』でやっと出てきた
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緒形直人がすげえ熱演。
本作、基本良い顔の俳優を集めた顔相撲の映画ではあるのだが、その中でも非常に良い演技をしていた。
結構難しい役なのに、ちょっと見直したかな。
もっとじゃんじゃん映画に出てもらいたいものである。
で、映画自体は退屈せずに観れた。
これはひとえに俳優達の力演によるところが大きい。
不満があるとしたら内容に対するリアリティと演出がちょっとばかり甘いかなという部分。
内容に対するリアリティというと実はオイラ原作小説を読んでいないのだが、たしか映画の冒頭で”D県警”という名のテロップがでてたんだよね。
それがさ、
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上の画像ではちょっと見えづらいけど腕章が"群馬県警"になってるんだよね(笑)。
地理的に前橋だとかが画面で出てくるのに原作がそうだからといって"D県警"ってのはないんじゃないかね。
"D"とかのアルファベットはある種の架空性の為のものだと思うけど、映像としてそのものを映し出す映画作品で架空の都市というものを作り上げるのは難しいんじゃないかね。
"D県警"とかいっときながら群馬県の話かという興ざめがあったかな。
あと、『前編』を全部覚えているわけではないので自信はないのだが、『後編』で佐藤浩一演じる三上がトイレの個室に隠れていて多分三浦友和演じる松岡のクセらしいハンカチをバサバサと振る音で三上が松岡がトイレにいると確信するところ。
このハンカチのバサバサは伏線としてもっとわかりやすく事前に映画に組み込んでおけばもっとスマートに観ることができたのにと思う。
何度も言うが有名で手練れの俳優が多数出演していることで監督が演出的に俳優の手綱を絞るのは難しいというのはわかる。
それでも三浦友和あたりのベテランだとオーバーアクトを本当に抑えた演技でバランスを取っているのはわかるが
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劇中の永瀬正敏の鼻水はやりすぎかなあと思うんだけど。
永瀬は良い役者なのは分かるけど、もうちっと抑えた方がよかったんじゃないかな。
顔相撲の映画で他の役者と拮抗しようとしたのか、それとも監督の演出か?
監督の演出だとしたら、役者に非はないんだけどねえ、単に演出過多だと思うだけなんだが。
それとこの物語の根幹に関わることなのだが、15年前の電話の声を正確に記憶するってのは可能なのかね?
最愛の娘を奪われた親の執念だと言えばそう思えてしまえなくもないよ、もちろん。
本作、犯人を特定したのは親が記憶していた電話の声だけなんだよね。
その声を探して何年も公衆電話から電話帳で一人一人声を確認していく。
暑い日も寒い日も。
真夏の電話ボックスなんて地獄のようだと思うけど、それをものともしないで電話をしていく親の執念という部分で納得させられそうだけど、オイラはどうにも飲み込みづらい感じだったかなあ。
役者の演技の良さを楽しむことはできたが、物語にリアリティを感じることはできない作品であった。

# by 16mm | 2016-06-12 23:19 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(7)