映画インデックス

今まで感想を書いた映画の感想をインデックスにしてみました。
# by 16mm | 2019-12-31 23:59 | 映画インデックス | Trackback | Comments(7)

『 アラフィフさん いらっしゃ~い!』『 不倫サレ日記。』『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD(3)』『 ギャラリーフェイク(34)』『 細野不二彦短編集(3)』

SONY ブルートゥーススピーカー SRS-X1BC ブラック [防水]
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α7R ILCE-7R
Makro Planar T* 2/50 ZF.2
すごくお気に入りである。
二つあれば設定で2chのステレオにもなるんだが、一つで十分満足。
欲しいのはすごい高音質ではなくて、お手軽でiMacの内臓スピーカーより良ければいいのだから。


先週、池袋カプセルホテル泊。
信じられないだろうが、普段オイラは比較的真面目に1日一食に徹している。
それでもたまに間食したり、夜をコンビニでおにぎり食べたりしてるが、その頻度は以前に比べればかなり減っていると思う。
が。
池袋泊時にはなんとなく暴食のスイッチが入るようだ(笑)。
カネ出してカプセルに泊まるのになんか癒されるものがなければ、と(笑)。
で、池袋のコンビニで暴食を購入する。
スモークサーモンとチーズケーキその他。
美味い旨いとカプセルでガツガツ喰らった。
で、次の日、早朝から会社のトイレの個室で腹痛で立てこもる(笑)。
久々に冷や汗と鼻水がボタボタ床に落ちたよ(笑)。
「ネ申様イム様、今後暴食はいたしませんので、イテテテテ」
と、祈りが通じたのか、トイレの個室に閉じこもること一時間、なんとか持ち直した。
さて、今晩はなにを食べようかしらん(笑)。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴とストレッチ。
岩盤浴はキャンペーン期間で通常60分が90分。
ありがたいサービスだが、70分ほどで退散(笑)。
五十肩は地道に治っていってる気がする(笑)。


今週も無理してでも観たい映画がなく、土曜日は終日寝たきりのヒッキー。
寝ようと思ったら何時間でも寝られるもんだ。


『 アラフィフさん いらっしゃ~い!』
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AmazonでKindle版購入。
青沼貴子の新刊。
緩いタイトルとは大違い。
独身貯金なしのオイラの老後はどうなるのか?
65歳以降は3000万円必要とか(笑)。
オイラは絶対貯まらない絶体絶命。
マジに背筋が凍る。
自分が明らかにキリギリスであると突きつけられる。
会社をリタイアして悠々自適なんてのはすごく地道に金を使わずに生真面目に生きてきた人か悪党しかいないだろう(笑)。
先行きがマジに不安だが、どうしようもない。


『 不倫サレ日記。 結婚9年目で33歳子なし兼業主婦が不倫されてみた』
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AmazonでKindle版購入。
予備知識なしで購入。
正直まったく分からなかったのはオイラが独身の所為だらうか?
本作は妻視点で描かれていて、その妻は不倫をされた側だ。
夫が年若い女性と不倫するのだが、全編悪びれた様子がない。
最終的には夫が慰謝料を妻にだすんだが、カネすら出し渋る人間がいるんだからマシではないか?
いや、カネでの解決は不倫された側の心の問題を置き去りにする。
不倫はおそらく配偶者が気に入らなくてするということもあるだろうが、日常生活にまったく不満がなくてもなんとなく良いかなから始まっていつのまにかのめりこんで離婚に発展することも多いだろう。
不倫された側の「不倫は卑怯だ。夫婦間の修復、再構築の機会さえ奪う」という言葉は、不倫される側の客観的な落ち度が思いつかないことの混乱だと思う。
自分が悪かったから不倫されたと思い、また周りも不倫される側にも問題がある、などと反省を促す。
オイラとしては結婚という契約をした上での不倫行為でそれが本気であるならば再構築など不可能だと考えるんだが、そんな不倫をした配偶者に未練が残るというのがオイラが理解に苦しむところだ。


『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD(3)』
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AmazonでKindle版購入。
非常に骨太な物語だ。
実は『ローマの休日』を学生時代に観て最後に王女が訪問された中でどの都市がお気に召しましたか?と問われて
「ローマ」
と答えたことに違和感があったのだ。
ローマで聞かれた問いだからリップサービスで「ローマ」と言うだろうし、映画での出来事がローマなのだからそれを印象付けるための言葉以上のものではないし、それが感動的を促す言葉というには出来過ぎでわざとらしいだろう、ぐらいに考えていた。
しかし、本作を読んでこの『ローマの休日』という映画がどのような境遇で作られたかを知ってその王女のセリフが腑に落ちた。
ものすごく適切な万感な想いをそのセリフに込めていることが伺えた。
もしかしたら『ローマの休日』をリアルタイムに観ていたらその制作者たちの想いは幾ばくか伝わっただろう。
オイラにこの映画を勧めた元俳優の知人は
「オードリーがかわいいよ」
という勧め方をした。
だからオイラもドタバタコメディのラブロマンスだなという感想しか持てなかった。
観たのは今から30年ぐらい前。
赤狩りなんて言葉もしらなかった頃だ。
映画を理解するのには映画の中で表現されていることだけで論じることはできない。
時代背景や制作者たちの意図、映画に直接表現されていないものまでも考えなくちゃならんと思った。


『 ギャラリーフェイク(34)』
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AmazonでKindle版購入。
定期的な連載は終了したとはいえ、この作品の続きが読めるのは嬉しい限りである。
作者としては不本意極まりないだろうが、オイラとしては『ブラックジャック』が現代でも読み続けられているような印象で読んでいる。
この偽悪的なダークヒーロー像を明確に打ち出したのは手塚治虫だしね。
そしてそのコンセプトは上手い作家がやれば究極に面白いものになる。
本作がまさにそれだ。
ニセモノという本物と、ホンモノの偽物の間で問われる"美"というものを深く掘り下げようとする試みだと思う。


『 細野不二彦短編集(3)』
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AmazonでKindle版購入。
細野不二彦の短編は良い悪いではなく自分に合う合わないが割と明確だ。
長編についてもそうなのだが、イマイチにジュブナイルものが自分には合わない。
この短編集でも好きなのはものすごく好きで、『建てるんです』『ギャラリーフェイク特別編【国宝Gメンの憂鬱】』が良いなと思った。
『建てるんです』はプロフェッショナルな女性を主人公にしたカラっとした物語としてもっと読んで見たいけど、これは形を変えて『ヒメタク』などになっているんだろうな。


今週末はヘアカット。

# by 16mm | 2018-10-14 20:06 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(5)

『イコライザー2』『散り椿』

AUSTRIAN CHOCOLATE
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α7R ILCE-7R
Makro Planar T* 2/50 ZF.2
会社の同僚からの出張土産である。
オーストリアにはこんなパッケージのチョコがあるんだねえ。
日本でも写楽とか北斎とか若冲で出してくれんものかしらん。
中身は普通に美味しいチョコレート。
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チョコレート、すっきやねん(笑)。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
治療後、椅子から立ち上がろうとした時に上からぶら下がっている診察照明に頭をぶつけそうになるも直前で回避したら、
「ちっ」
っと女史に舌打ちされる(笑)。
なんて性格のいい女なんだ(笑)。
面白い(笑)。
風邪気味の先生と少々雑談。
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フォトキナで発表されたパナソニックのフルサイズミラーレス機。
ゴツいデザインでオイラとしてはニコンやキヤノンのミラーレス機のデザインより良いなと思ったが、先生はイマイチそうでもないような感想であった(笑)。


『ど根性ガエルの娘』
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"マンガPark"アプリ。
32話と33話。
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漫画として作品にしているのならある程度解決済みなことなのであろう。
現在進行形の事象なら公にできるとは思えない。
漫画をずっと描いていなかった人間が
「描けているか?」
などという問いはオイラにしてみれば片腹痛い。
どんな漫画家だって描かなければ下手くそになっていくし時流に関するアンテナだってポンコツになっていく。
それを怠ってきた人間がさも自分は"描ける"作家として振る舞う態度には反吐が出る。
こういう態度が家族全体を屈折させたのだな。
病気の人間に鞭打つ言葉ではあるが、こういう時だけ作家でございというのは鼻持ちならない。
この作品を通してオイラが感じていることである。


『猫のお寺の知恩さん(8)』
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AmazonでKindle版購入。
端正な描線と一向に進まぬ物語(笑)。
これは『めぞん一刻』と同じで結論にたどり着いたらあっさり終わってしまう話だ。
如何に誰もが予想する結論にいくまでに回り道をしていくかという要素と、端正な描線の魅力で読みついでいる。
知恩さん、かわいいしね(笑)。


『kotoba(コトバ) 2018年 秋号』
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書店で書籍購入。
ひと月前に出ていたこの書籍の存在を知らなかった(笑)。
やはり最近書店へ足を運ぶのが明らかに減っているためだ。
写真に関するもろもろの特集。
篠山紀信に藤原新也とくれば眼の色がかわるオイラ。
両氏のそれぞれの対談とインタビューの記事は僅かなページ数であったが読み応えがあった。
特に篠山紀信の"現在"を"現在の写真機"で撮影することの意義についての言葉は重みがあった。
藤原新也も同じようなことを言ってる。
この重みのある言葉を軽く語るのがすごいね。


『The Man Who Killed Don Quixote』
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Twitterでフォローしているという所為もあるが、このテリー・ギリアムの新作映画のポスター・ヴィジュアルが色んなパターンで散見してる。
どれもカッコいい。
本編がどんなだかは予告編がでているものの全容は不明。
おそらく今年に日本で公開という風にはならんのだろうな。
更にギリアムだから日本で公開されたとしても単館に近いだろうし。
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爆笑問題がエラそうにギリアムにお近づきになってるなら、もっと客が入るように宣伝してみろと言いたい。
オイラは太田光のヨタな宣伝があろうがなかろうが観に行くけどね。


『イコライザー2』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
2D iMaxで鑑賞。
前作を劇場で観ず、Blu-rayで鑑賞したことに後悔したので、本作は必ず劇場で観ようと思っていた。
思ってはいたが、おそらく前作を超えることはあるまいとも思っていた。
デンゼル・ワシントン演じるロバート・マッコールという人物造形は非常に魅力的だ。
元CIAの凄腕エージェントであり、その上で常識人であり自分の中の正義に忠実でそれを実行する意志力もある。
この映画全体のセリフもカッコいいもので、それらがマッコールという人物を好ましく見せている。
ただ本作の敵というのがマッコールの元仕事仲間なわけ。
ということはマッコールの手の内を知ってる相手であるはず。
更に言えば凄腕とはいえマッコールは"元"がつくエージェントなわけで、現役の仲間達と互角に戦えるとは思えない。
しかもマッコール一人で。
それなのにハリケーンのなかマッコールの地の利を活かしたとは言え、敵側があまりにもあっさり倒されすぎ。
マッコールが強いのではなく、敵が間抜けにしか見えん。
前作を知らなければ普通に楽しめる作品ではあるが、やはり拍子抜け感は否めない。
次作があるとすればまた観に行くだろうけど、やはり先行する前作を超えるのは難しいということが浮き彫りになった。


『散り椿』
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先週日曜日、109シネマズ菖蒲。
自然光を模した平坦な薄暗い家屋の照明設計は、今は珍しいことではないとは言え、リアリティは感じられた。
ただ美術や衣装が綺麗すぎるところにはリアリティが感じられなかった。
このアンバランスさというのが本作全体を表している。
まず脚本演出がクソ。
キャストは岡田准一、西島秀俊ら全員が健闘したといえる。
が、脚本演出がクソなため彼らキャストの持ち味を十二分に発揮してたとは言い難い。
他の演出家であったらもっとよかったと思う。
今時セリフがあからさまな説明セリフに辟易した。
いまだにこんな古臭いセリフを書くんだ。
この映画の監督である木村大作の得意技である雨と雪の映像。
雨や雪のなかでの撮影が大変なのは分かるし、そのなかで演出すること自体がある意味で賞賛を受ける部分でもあるんだろうけど、だからどうした?ってことだ。
撮影技術の発達で雨や雪の中での撮影が以前ほど困難なものではなくなりつつある。
現在で言えば空中であるとか海中であるとか複雑なスタントを絡ませた撮影などは、単純に雨や雪のなかで撮影を行うことよりも困難なものになっている。
それを昔ながらに雨の中で、雪の中で撮ってるからすごいだろ、みたいな監督の見栄が鼻持ちならなく漂って行く。
この木村大作ってヤツはやたらとビッグマウスで気に入らないだよね。
西部劇を模したような景観で馬を走らせたりとかね。
木村が思っているリアリティというもののアナクロさが痛々しい。
前述したが主に演出のヘボさで画面から不徹底さが滲んでる。
自然光を模した画面のリアリティを作りながら美術や衣装が綺麗すぎてリアリティがない。
役者陣はそれぞれに健闘しているが、絶命する寸前に必ず大事なことを言ったり。
殺陣では斬って血しぶきがあがるものの、では刀での斬撃一発で相手を絶命させられないという一般的なリアリティは無視。
クライマックスでは弓矢部隊がいるだけで火縄銃の部隊すらいない。
演出家や脚本家が物語を進めるためだけに都合よく展開してるだけ。
脚本家と監督、黒澤明の薫陶を受けたという触れ込みであるが、脚本や演出の厳しさというものを全くわかってない奴らということだね。
映像的な雰囲気はあるんだけど、衣装や美術やセリフなどに関して演出家がまったくの無頓着ぶりを発揮している。
更に音楽の扱いも本当に雑でやたらとうるさく煩わしい。
これは音楽が、というよりも音楽を使う有効性のジャッジを監督ができてない。
撮影監督の重鎮で黒澤などの下で働いたからって浅はかにも自分でもできると思ったやつの醜態としか思えん。
岡田准一の体捌き以外に見るべきところがない。
岡田で一言。
岡田准一自体はスタントなしで格闘もできるし身体もつくられている。
顔を含めた雰囲気も十分にある。
木村拓哉はどんな映画でも木村拓哉を押し通すが、岡田准一は映画に合わせて自分を変える柔軟性があるように感じられる。
ただ、岡田の殺陣は非常に素早く華麗であるのだがその分軽く感じられた。
反対に木村拓哉の殺陣は足腰の座りが非常によく安定していて、言って見れば一撃必殺の感じが出ている。
岡田が物足りないということではない。
比べて見るとそう見えるというだけだ。
役者の雰囲気としては岡田准一の方がオイラはすきだけどね。

# by 16mm | 2018-10-08 20:09 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(7)

2018年第4回更新のお知らせ

本日メインHPにて"physical"をUPしました。
お暇な方、ご覧いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

# by 16mm | 2018-09-30 20:21 | メインHPと更新のお知らせ | Trackback | Comments(2)

『クラッシャージョウ REBIRTH(1)』

"背後"には"画一"的な事情が"云々"
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安倍総理や麻生副総理の漢字読めない問題であるが、オイラも漢字については他人様を嗤える立場ではなく、なんなら前述した二人の為政者並みに漢字に無知だと言ってもよい。
ただオイラがいくらバカだと言っても"背後"ぐらいは読めるけどね。
オイラの周りであっても"画一的"とか"云々"とか"廉価版"などは読書を趣味とする人でなければなかなか正確に読めないのかもしれないと思う。
小説などは読めない字があっても文脈の流れでなんとなく分かったつもりで流すわけで、安倍総理を嗤ってる人でも結構漢字の本来の読み方を知らない人は多いだろう。
なので漢字の読みを間違えることに関してはオイラはさほど問題だと感じていない。
しかし、普通は"背後"ぐらい読めると思うけど(笑)。
オイラが問題だと感じているのは安倍総理や麻生副総理が国会などでの発言で官僚などに書かせた文章の下読みをしていないということだと思う。
官僚などが書いた文章であっても建前的に自分の言葉として発言するわけなので、スルスルと書かれている文章を淀みなく読めなくてはならないと思う。
たとえ個々の名称などの意味が分からないとしても(分からないのは大問題だと思うけど)。
しかし漢字が読めないのは問題だ。
読めない漢字を適当に言ってしまったら聴いてる方はまったく意味がわからなくなることもある。
なので発言者はあくまでも聴衆の為に自分が読めない漢字にルビを振るのは悪いことではない
ただ、そのルビも他人にやってもらったら意味がない。
あくまでも自分が読めない漢字に自分でルビを振らないから、絶対読めるだろうと思われていた"背後"が読めなかったりするのだ。
そのための下読みが必要なの。
文章を理解しない、漢字を正確に読めない。
こんなで為政者が務まると安倍総理や麻生副総理は自分で本当に思っているのかね。
いや、漢字を読めないということに対して彼らはコンプレックスがないのかしらん?
オイラはあるよ。
小学校三年生の時、国語で前日に音読の予習をサボって案の定そこに出てきた"夏至"とか"冬至"なんて漢字が読めなくて当時の担任にネチネチ言われて、旧友からは半笑いでクスクス笑われ、はっきり言って大恥かいたよ。
それ以降とにかく必死にルビを振ることをしまくったんだよね。
"背後"なんてさ小学生か中学生で習うものでしょ。
安倍総理はその頃音読で恥かいたりしたことないという幸せな人生だったのかね?
はっきり言うが、自分の言葉に繊細さや神経を使わない為政者はクズだ。
国会で居眠りしてる奴らも揃ってクズ。
政党を問わず、そんなクズを洗い流してくれる雨はいつ来るのだろうか。


先週土曜日、心療内科。
特に発作が起こってはいないので、担当医とオイラで薬の量据え置きで合意中。


10月1日から使用する通勤用の駅前駐車場を決めてきた。
月々4500円+振込手数料。
これまでの駐車場は4000円+振込手数料だった。
新しい駐車場は毎年更新料がひと月分かかるが、前の駐車場は二年に一度であった。
前の駐車場はあまり儲けに走らずにいたから潰れてしまったのかなあ。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ストレッチ。


『クラッシャージョウ REBIRTH(1)』
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AmazonでKindle版購入。
作画は安彦良和にかなり寄せていて好感が持てる。
やっぱり安彦のデザインだったらそのタッチにそったもので見たいとは思う。
完全にガセネタであったが今から30年ちょい前のオイラが高校生の頃に聞いた情報で『クラッシャージョウ』を大友克洋が描く、なんてヨタがたしかラジオ番組であったのだが、それにはオイラも狂喜したね。
大友なら安彦タッチをベースにしなくても見て見たいと思ったけどね(笑)。
しかし、この漫画、物語の構成がいまひとつではないかね。
ジョウのチームがやたらと拘束されて手枷をハメられるんだよな。
特Aのクラッシャーにしてはドジっこすぎないか?w。
画は良いと言ったが、演出的な部分が大味だとも思った。
なんだか今後にあまり期待が持てなくなってきた感じ。
小説版の挿絵では一切出てこないうちに死んじゃったクラッシャー・ガンビーノの顔が作画されていたのは、余計かもしれんがサービスであろう。


今回はこんなところで。
今週末は歯のメンテナンス。
明日は台風の影響が通勤に出るのか不安である。

# by 16mm | 2018-09-30 20:20 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『ボクらと少年ジャンプの50年』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

ブレードランナー/ 留之助ブラスター 2049 1/1 モデルガン ライセンスエディション
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α7R ILCE-7R
Makro Planar T* 2/50 ZF.2
身の回りの小物をいくつか撮影したので今後何週かに渡ってアップする予定です。
撮影した後にしか画像の良し悪しが解らないというのは明らかに経験不足であろう。
バックは白でも良いだろう(ライティングが比較的楽)と思ったけど、やっぱり留ブラに関しては黒がいいよなあ。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
一応歯茎の具合は良好だとのこと。
先生と雑談。
ニコンとキヤノンのミラーレスの悪口を言い合う(笑)。


昨日日曜日、銭湯に岩盤浴、ストレッチ、ジェットバス。
左の五十肩、椅子に座って後ろの壁に上げた腕がつかない(笑)。


三連休も観たい映画がなし。


国友やすゆき 死去
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80年代に大友克洋の衝撃を受けて、それに似た絵柄の漫画を探しては読んでいた。
絵柄が似ていると言われたら不本意だろうが、吉田秋生や士郎正宗やこの国友やすゆきの作品もそうだった。
端正な描線で描かれたリアリティを新しいものと感じられた。
国友の漫画では広告代理店を描いたものが好きだったな。
ご冥福をお祈りいたします。


王立宇宙軍 オネアミスの翼展
SFアニメができるまで
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『王立宇宙軍』に関しては公開当時から熱狂していて書店に並んだ専門誌を片端から買い漁ったので、それらに書かれていることぐらいは知っている。
しかし、製作当時の生のものが見れるというのは興味深い。
興味深いのだが開催してるのが八王子市夢美術館。
11月までやっているとはいえ八王子は遠い(笑)。


『白竜HADOU 9』
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AmazonでKindle版購入。
東京オリンピックの利権に食い込む白竜。
オイラは掲載誌でこの顛末を知っちゃっているんだが、現実には不可能であってもファンタジーではこの愚行を白竜が潰すものを見てみたかった、と、いち読者の勝手な思い。


『ボクらと少年ジャンプの50年』
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2018年9月23日。
NHK BS1スペシャル再放送録画視聴。
ジャンプの連載漫画家で鳥山明、井上雄彦以外の人気漫画家が少年ジャンプについてコメントしている。
本宮ひろ志もコメントしてるけど、相変わらず大物気取りの小物だな(笑)。
実はこの番組では漫画家の証言やコメントはさほど重要ではない。
編集者が如何にして漫画作品を興していくか、という漫画を作る主体は漫画家ではなく編集者であるという考えに根差した番組の構成だと感じた。
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漫画家があくまでも自分の描きたいものを描いてそれが雑誌の編集に認められれば掲載連載され、編集者によって自社の雑誌への掲載には及ばないと判断されれば切られるという、ある種単純な構造はいつからなくなったのか?
佐藤秀峰が孤軍奮闘で戦っているように、漫画を描き作り出す主体はあくまでも漫画家であって編集者ではなく、編集者が内容に介入するなどもってのほかだという主張にはオイラは賛成だ。
編集者は漫画家の描いた原稿を受け取って雑誌に掲載するかしないかのジャッジをするだけでいいのだと思う。
ただこれには漫画家の方にも改めるべき部分があって、編集者に編集以外の事を依頼したりするから話が複雑になる。
漫画の資料集め、ロケハンの手配、不動産屋や探しから法律関係の紹介、漫画家の子供の世話etc......編集者は漫画家の奴隷ではない。
奴隷ではないけど奴隷のように編集者を使っている漫画家もいるだろう。
作る主体であるはずの漫画家に編集者がアイデアを出したり資料集めをして噛み砕いて伝えたりなどをするのは漫画家に〆切内に原稿をあげさせる手段だ。
オイラからすれば創作部分を編集者に任せて〆切に間に合わせる漫画家にクリエイターを名乗る資格があるのか?
こんな状況になれば編集者だって創作の主体は自分だって言いたくなるよな。
人気漫画家にたくさん漫画を描かせて滞りなく毎月毎週原稿をあげさせるためには、漫画を描く以外のプライベートに及ぶ事態を編集者が把握してそれらに対処するのが仕事となる。
人気漫画家が連載に穴を開けたり、辞めたりすることは企業としての雑誌社の収支に直結し、担当編集者の失態として扱われる
サラリーマンとしての編集者の査定にも影響するだろう。
番組を観て思ったのだが、編集者も漫画家も売れる漫画を描いて人気者になって金持ちになりたい、という部分で一致している。
画が上手いだけで物語が思いつかない漫画家志望者でも編集者によって原作者を繋げればヒット作が生まれることは多々ある。
画しか取り柄のない漫画家も編集者の手腕によって大金持ちになれる。
それが編集者がプロデュースなんていやったらしい横文字で自分の仕事を大きく見せようとする部分だ。
漫画雑誌において漫画家も原作者も編集者の手駒にすぎず、こう考えると漫画を創作する主体は編集者だと言われても仕方ないかもしれない。
......
くわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁペっw
少年ジャンプの読者アンケートによる順位づけ。
この読者アンケートの順位で掲載終了や続行が決まる有名な方法。
この方法はベテランも新人も同列で、読者の支持を多く得た漫画が勝ち残る、平等だ、と番組内で
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4代目編集長の後藤広喜が言っていた。
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平松伸二の『そしてボクは外道マンになる』の権藤狂児のなかの人である(笑)。
アンケート自体は後藤が作ったものではないが、ジャンプのなかの成功例の積み重ねとしてそれなりの重みがあるのだろう。
たしかに平等とはいえるかもしれない。
企業として金を出す読者の多数意見を尊重しさえすれば安泰だという気持ちはわかる。
ただ不特定多数の読者の嗜好などというものを本当に把握できるものなのか?
読者アンケートというものは会社員としての編集者が判断の責任を取らない取りたくないための方便ではないのか。
10週で高評価が得られなくても11週目から高評価が得られるスロースタートの作品だってある。
特に作品として最初に伏線を張る地味な展開が後半に向けて面白くなるなんてのはジャンプの漫画以外では結構あるものだ。
そういう判断をする覚悟を持った編集者がいない、プロデュースだのなんだのカッコいいこと言って実際は腰抜けどもというだけではないか。
ジャンプはひたすら読者の嗜好にそった漫画を掲載し続ければいいのではないかな。
オイラは他の雑誌で読者の嗜好はこうかもしれないけど、こういった面白さはどうか?と投げつけてくるような漫画を楽しむことにする。
ところで蛇足だが、高校時代ジャンプの某超有名人気漫画家のファンクラブに入っていたんだが、その某超有名人気漫画家の作品の最終回をアンケート一位で終わらせてあげたいという100パーセント無垢な気持ちでその某超有名人気漫画家への投票を促す会報が回ってきた。
アンケートが判断材料として万能だとも作品を正確に評価する物差しにもならないということを実感した出来事であった。


『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
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Amazonでブルーレイ+DVDセット[Blu-ray]版購入。
字幕版で再見。
史実に詳しくないので冒頭から色々混乱した。
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ベトナム戦争の前線で戦況調査をした軍事アナリストのダニエル・エルズバーグがまとめたのが所謂"ペンタゴン・ペーパーズ"というもの。
かいつまんで言うとアイゼンハワー、ケネディとジョンソンを経たベトナム戦争の状況は泥沼化であり悪化であるというレポートだ。
それをエルズバーグが帰路の飛行機の中、当時の国防長官であるロバート・マクナマラにベトナム戦争の心証を問われ
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泥沼のままだと応える。
同席していた
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ロバート・ウィリアム・コウマーはジョンソン大統領に"戦況は改善"と報告した。
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で、エルズバーグの"泥沼"という意見を聞いて激昂するマクナマラ。
10万の兵力を追加して改善しないとはどういうことだ、とね。
ここでオイラはこのマクナマラという男が良い奴だと勘違いした(笑)。
エルズバーグのレポートから戦争をやめさせる男だと(笑)。
したら
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マクナマラはベトナム視察後の帰国記者会見で
"この一年の軍事的成果は我々の期待を上回り勇気づけられる 飛躍的進展だ 今回ボブ・コウマーが同行し戦況の大きな改善を彼自身で確認できた"
機上での言葉とまったく逆の事を記者の前で発言するマクナマラ。
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それを聴いて我が耳を疑い、そしてある決意をするエルズバーグ。
なぜマクナマラは前言を翻したのか。
泥沼の戦場で勝てないと知りながら若者を戦場に行かせたのはなぜか?
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"戦争に負けた大統領"になるのを恐れた。
マクナマラを含めた側近がそれを忖度した。
負けると知りながらなぜ戦争を続けるかといえば、10%は南ベトナム支援、20%は共産主義の抑止、70%がアメリカの敗北という不名誉を避けるため。
戦場へ送った若者の70%は不名誉を避けるためだけ。
これは戦争の一般論としても通じるだろう。
如何に戦争を止めるという事が難しいかということだ。
第二次大戦の日本軍だって軍の作戦失敗を認めたくないというだけの少数の軍人というか将校たちの意地とプライドだけで国民の命と財産を疲弊させた。
このような国の方向性に対して報道がNOを突きつけるのは民主主義における基本的な役割を果たすものだ。
為政者の圧力に屈しない。
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"報道の自由を守る方法は一つだけ 報道することだ"
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"報道が仕えるべきは国民だ 統治者ではない"
スティーヴン・スピルバーグが自分の国の為政者に対する危機感を発揮した作品だが、今の日本にも驚くほど当てはまる。
報道だけの責任ではなく国民一人一人の責任だって重いということを自覚したい。


今週末は心療内科に駐車場探しで大忙しである(笑)。

# by 16mm | 2018-09-24 22:16 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『メッセージ』 『町山智浩の映画ムダ話50 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督"メッセージ"』『デッドプール2 スーパードゥーパー $@%!#& カット』

いやはや、自分の無知が嘆かわしい、と半分だけ言ってみる(笑)。
通勤用の駐車場を管理していた不動産会社が潰れて、毎月銀行自動引き落とししていたんだが、それを解約してくれと当該銀行から連絡があり、先週金曜日に有給使って手続きをしにいった。
事前の銀行からの説明で2ヶ月分引き落とされた駐車場代の8000円を返還するも、返還する手数料に2ヶ月分の864円かかる、ということもものすご〜〜〜〜〜く納得いかないけど納得していた。
そもそも自分が無知でなかったら不動産会社がトんだ時点で銀行の自動引き落としを解約したろうが、不幸にもオイラはバカだったので引き落としに銀行との契約手続きがあってわけなので当然解約も手続きしなければならないということを忘れていたというか知らなかった(笑)。
引き落としに手数料がかかり、返還にも手数料がかかる。
これが手数料の二重取りではなというのがバカなオイラには理屈がわからない(笑)。
バカの僻み根性で「銀行ってバカが預金者にいるとボロ儲けだな」と悪態をついてみたくなる。
まあそれはいい。
すご〜〜〜〜〜く納得いかないけど納得したんだから。
当日手続きに行った。
おそらく駐車場代の2ヶ月分は現金でなくオイラの口座に振り込むんだろうなと思っていたら案の定そう(笑)。
んが、しかし(笑)、まさか手数料は現金で払えと言ってくるとは思わなんだ(笑)。
振り込んだ8000円から引かれるもんだと思ったのに864円現金で支払うとは(笑)。
するとなにか、自分の口座に振り込む為の手数料ってわけ?
8000円を現金で受け取ったらそもそも手数料って払わなくてよかったということか?
まったくわからん(笑)。


樹木希林 死去
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訃報に接して樹木希林の年齢が75歳だと知って驚く。
そもそも歳若いという要素のみが魅力だと信じて疑わない若手アイドル達とは違い、樹木希林の魅力にあっては年齢など気にしたことがなかったが75歳とは。
もっと歳上だと思ってたし、オイラの母親より歳下だったとは。
じゃあ、ってわけではないけど死ぬにはまだまだ早かったよ。
とにかく樹木希林は代表作があってないような人で、おそらくどんなつまらない映画でも樹木希林だけがすごかったり、つまらない映画が樹木希林が出てるだけで格上げされたりもしたろう。
役者としては素晴らしかったろうけど、人間性としては結構感じ悪い人だったとも思う。
同じ役者に対しても割と辛辣に接したり、演技でも巧妙に自分のペースにもっていって他の役者や演出家を翻弄もしてたろうと思う。
それでもオイラのような観る側はスクリーンなりモニターに映る樹木希林が全てだ。
本当にお疲れ様でした。
合掌。


『千代に八千代に』
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AmazonでKindle版購入。
予備知識なしでのジャケ買い。
表紙だけでなく中身の画もサラリと描いたようなタッチで見てて心地よい。
特に女性の何気ないポーズに色気がある。
女性の無防備で自然な流れの中でできた色気のあるポーズ。
俗っぽく言えば男の劣情をちいさく突くような(笑)画で、その小さい感じが品良く収まりよくなっていると思う。
内容は短編の連作なのだが、それぞれの登場人物が他の短編に出てくる登場人物とかかわりがあって、最終的には一つの"円"になっているという。
こういう親族だけで世界を作るプロットは女性の作家が多くつかうものであるという偏見がオイラにはあるが、男の作家でもいるんだねえ。
文学や数学などをテーマにしたユーモアのある温かみのあるストーリー。
円周率の話は結構眼からウロコで、数学やってる人もかなりロマンチストなんだなと思いました。
現状解析できているだけで小数点以下12兆桁がループせずに無限に数字が並んでいる円周率。
そこに無限のロマンを感じるということなんだが、オイラなどはもしまかり間違ってループの限界が見つかった時に絶望が待ってるような気がするな(笑)。
なんにでも限界というのはあるような気がしてるんだよね、オイラは。


『コレハラ?』
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AmazonでKindle版購入。
金平守人の新作。
膨大なネーム(台詞)を詰め込んで、様々なハラスメントを痛快に断罪していく。
画力の凄まじさ、描く主人公の女の子が可愛い(笑)。
ハラスメントを断罪しつつもそれを絶対化できないジレンマも描いている。
オイラも作者である金平も男であり、どちらかというとハラスメント加害者に陥りやすい立場なので、反ハラスメントを訴えても無自覚に自分たちがとんでもないハラスメントをしている場合もある。
卑近な例で言えば気になる女の子にしつこくちょっかいを出すのはセクハラなのか?
気になる女の子の残業を待っているのはストーカーであるのか?
その場合、当該の女の子が気にしなければセクハラにもストーカーにもならない。
つまり絶対はないわけで、この問題は相対化せざるを得ないのだ。
金平もハラスメントに対する悪意を断罪しつつもそれを完全に否定する論理を構築できずに終わった。
最初から解決不可能な問題に対してなんとか取り組もううという金平の苦悩は作品から伝わってくる。
オイラもその解決策を提示できない。
が、本作の主人公の原スメ子wが怒りの頂点に達した時に返信して怒りをブチまけるように、勇気を持ってNOを言えならいいのにと思う。
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"You Racist Son of a Bitch!(レイシストのゲス野郎)"
ハラスメントを受けたり、自分が我慢しようもなく不快だと感じたら、親指を人差し指と中指に差し込んで拳をつくるか、中指を立てて勇気を持って誰にでも言える社会なら、デップーみたいになれれば色々変わるんだろうなと感じる。


『メッセージ』
『町山智浩の映画ムダ話50 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督"メッセージ"』
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ネタバレあります。
AmazonでBlu-ray購入。
劇場で観てからの再見。
映画その他ムダ話からのMP3音声ファイルの有料ダウンロード。
本作に対するオイラの理解はどう贔屓目にみても町山智浩の解説によるところが大きい。
映画その他ムダ話だけではなく本作上映後の町山のトークショーの書き起こしされたものも理解の手助けに大いに役立った。
つまりオイラはこれら膨大な虎の巻を読んでやっとこ理解のとば口立てたというわけである(笑)。
劇場公開時の初見時、世界観にもヴィジュアルにも圧倒されたんだけど、正直なんだかわからなかった。
これ、初見で一発で理解した人はすごいよな。
いや、オイラだけが単にバカだということかもしれんけど。
本作にはキーになるひとつの学説が出てくる。
"サピア=ウォーフの仮説"というものだ。
これは習得した言語によって思考が影響されるのではないか?というもの。
よく英語を習得した日本人が
「私は英語でモノを考える」
なんてことを言ってるのを聴いたことがあるが、これってハッタリじゃないかと思ってたんだがそうでもないようだ。
例えば"I love you"という英語。
日本語に訳すと"私はあなたを愛してる"となる。
これを見ても明らかなんだが英語は"愛してる"という結論を主語のすぐ後ろに持ってきている。
それに比べて日本語は"あなたを"の後に結論としての"愛してる"を持ってきている。
町山の解説によれば日本語というものは結論の部分を先延ばしできる言語であると。
話の最中でさえ結論を先延ばしできるから"私はあなたを愛してない"という結論にもっていくことができるほどに曖昧さをふくめることができる。
英語は"愛してる"という結論を最初に示して意思をはっきりさせるわけなので、おのずと性格形成や思考に違いがでてくる。
で、本作は
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この木の根ようなタコのようなのが異星からやってきたエイリアン。
異星からやってきたエイリアンであるヘプタポッドが何しにきたのか?ということを解明するためにルイーズ・バンクスという言語学者が登用される。
発声による言葉で会話をすることを早々に諦め
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視覚言語、つまり文字によってコミュニケーションを取る方法をとった。
で、ヘプタポッドは
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煙のような墨を吹き付けて円形のシンボルをだしてくる。
これが彼らの文字のようなのだ。
ルイーズがこのシンボルを解析していく。
円形のシンボルが文字だとしたら、始まりと終わりがないということ。
始まりがあって結びの言葉がある文化になれてると意味がわからない。
因みにヘプタポッドは眼のような視覚器官がない、というか、常に360度を視覚として認識しているらしい。
このような視覚を持った場合、果たして前後左右上下という概念をもっているだろうか、と考えついた時に分かった気がした。
前に進むという概念がない。
進みゆく時間や過ぎ去って行く時間の概念がないということは時制というものがないということだ。
言ってみれば未来と過去を同時に認識するといったら
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毎度のこのアニキもそうだが(笑)。
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それはともかくw、ルイーズがこの異星の言語に触れることによって"サピア=ウォーフの仮説"を自ら体験することになる。
つまりね、ヘプタポッドの言語を習得することによってこれから起こる出来事の連鎖がイメージとして未来にあったこととしてルイーズに体験させていく。
この出来事の後、ルイーズは
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"THE UNIVERSAL LANGUSGE"というヘプタポッドとのコミュニケーションで学んだ言語を体系化して本を上梓する。
ルイーズは未来に上梓した自分の本で勉強してヘプタポッドの言語を解読するというw、なんつーか、未来の自分から教わるというね(笑)。
じゃあ未来の自分は誰から教わったのか?というパラドックスがおこるがそれは気にしない(笑)。
ヘプタポッドの事件から一年半後、ルイーズはヘプタポッドと一触即発であった中国軍の
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シャン上将と初めて会う
一年半前、ヘプタポッドたちが襲来し痺れを切らせた中国軍が攻撃をしかけようとした矢先に、まさに寸前にシャン上将の携帯電話に直接ルイーズが電話して攻撃を止めさせるよう説得したのだ。
そのシャン上将の携帯番号をルイーズはいつ知ったかといったら、この一年半後の初めて会ったこの時なわけ(笑)。
一年半後に教えられた携帯番号を一年半前のルイーズが"THE UNIVERSAL LANGUSGE"知ったという。
で、この時ルイーズがシャン上将をどういう言葉で説得したかというのだけど、これは北京語でわざとセリフが聴き取れないようにされている。
しかし、このシーンのセリフはネットにアップされているらしく、それはシャン上将の奥さんの言葉としてあるらしい。
町山の解説によると、それは
"戦争には勝者はいない ただ未亡人を生むだけだ"
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本作で象徴的に流れる

マックス・リヒターの"On the Nature of Daylight"
この曲で始まりこの曲で終わる。
ルイーズの娘が誕生するところで終わり、娘との生活と死で本作は始まる。
なんて美しく残酷な円を描いた物語なんだろう。
『2001年宇宙の旅』や『ブレードランナー』に及ぶとはいわないが、オイラにとっては非常に大事なテーマを扱った作品であった。
まさに生涯ベスト級である。


『デッドプール2 スーパードゥーパー $@%!#& カット』
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ネタバレあります。
Amazonで3枚組ブルーレイ&DVD版購入。
劇場公開時の初見から二度目になる。
購入したBlu-rayには劇場公開版より15分長い『スーパードゥーパー $@%!#& カット』版("$@%!#&"は文字化けではないw)という所謂エクステンデッド版が同梱されていて、とりあえずそれの吹き替えで再見。
『スーパードゥーパー $@%!#& カット』だからというわけではなく吹き替え版で観たら劇場公開時の初見より内容が頭に入ってきてものすごく楽しめた。
特に吹き替えは字幕より情報量が多くなるので笑えるところも多くなってるような気がする。
特筆すべきは前作と同じ加瀬康之がデップーの吹き替えをやっているのだが、これがすばらしいマッチングだと思う。
これは吹き替えの方がお得のような気がする。
因みにであるが『劇場公開版』と『スーパードゥーパー $@%!#& カット』は尺が違うだけでなく、同じシーンでありながらセリフも違ってたりする。
本作は初見では面白いけど前作には微妙に及んでいないよなあと思っていたんだが、そんなことはまったくなく、テーマを微妙にズラすことで別の切り口としての面白さは出していた。
前作がラブロマンスだとしたら今作は<劇中でデップーが言っている通り>ファミリー映画だ(笑)。
信じられるか(笑)、この映画がファミリー映画だなんて(笑)。
いや、マジに家族の映画だよ。
この場合の家族ってのは血縁というわけではない。
同じように社会から疎外されている者たち、或いは、疎外するレイシスト達に断固として中指を立てる覚悟と強さを持っている者が集まっての家族だ。
この『デッドプール』という作品であるが、原作コミックがどうなのかは知らんが、ゲイというか同性愛というかLGBTというか性的なもの全般というか、それらを非常に強く肯定的に作品の中に入れている。
例えば主人公デップーの彼女である
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ヴァネッサであるが、彼女は現役のコールガールというか娼婦だ。
愛するデップーがいても娼婦はやめておらず、彼女もデップーも娼婦であることと二人が愛し合っているという事に矛盾も葛藤もないように描かれている。
更に本作では
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ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(右)に同性のユキオ(左)という同性の恋人がいる。
そして主人公のデップー自身が
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なんつーか、言い方が分からないので申し訳ないが差別的に言わせてもらうが、カマっぽい仕草を常にしている。
普段はオネエ言葉を使ってるのに、起こるとむちゃくちゃ怖いオカマのおじさんというかね(笑)。
オイラも偏見でものを言ってしまっているが、性的マイノリティ達の力強さというものをこのデップーというシリーズそのものに組み込んでいる。
そしてそれがエンターテインメント作品としてめっぽう面白いのだ。
この本作ではおちゃらけおふざけなデップーがある一点において徹頭徹尾真面目に取り組んだことがある。
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ラッセルというミュータントの少年。
デップーは彼を守ると言いながら結局は見捨ててしまい、それがキッカケでラッセルは殺人鬼になってしまう未来を知ってしまう。
デップーは本作で最後の最後までラッセルの未来は変えられると信じて行動する。
子供の未来を信じるという楽観的な風にも見えるが、大人の責任として子供の未来を信じるべきだという命をかけた責任感を感じる。
物語としてはこの辺がグっとくるところだ。
単純なお涙頂戴にならないよう、それまでの過程でデップーは
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上半身と下半身を引きちぎられたり、子供サイズの
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チンチンをさらしたりとバカバカしい部分も山盛りにいれてある。
本作、中盤のXフォースのくだりが抜群に面白い。
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求人広告で集めたw特殊能力者+一般人一人の"Xフォース"(笑)。
「元X-MENとして言うが性差別バリバリなグループ名には前からドン引きしてたんだ。X-MEN?MEN?オレたちのグループはイマドキ感を入れていこう。社会的性差はなし。これから我らの名前は」
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「Xーフォースだ」
こんな立派な事を真っ赤な薄汚いコスチュームを着てアホどもに宣言するデップー(笑)。
イカすぜ(笑)。
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目線を入れておいたが、X-フォースには超有名イケメン俳優もいたりするわけ(笑)。
このX-フォースのシークエンスで街中でのトレーラーでのアクションは秀逸。
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例えばブレーキが効かなくなる理由も事前にちゃんと映像として説明を入れていたり、後付けで危機を作っているわけではないというのがすごい。
気持ちのいいアクション。
トレーラーの落下のスローモーションも美しいエンヤの歌声とともに
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バカバカしいカットが差し込まれる(笑)。
デップーがアベンジャーズに入るのか入らないのかわからんが、オイラとしてはアベンジャーズにハブられた存在としてのデップーが良いかなあ。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を除いた『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』と『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は大好きだ。
同じぐらいにこの『デップー』のシリーズは大好きだ。
最後に、本作では
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ドミノ姐さんがむちゃくちゃカッコよくて素敵でした(笑)。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2018-09-17 21:03 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『平凡倶楽部 単行本(ソフトカバー)』『カメラを止めるな!』

先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
試供品で貰っていた従来からモデルチェンジした某歯磨き粉についての感想を話す。
先生にもモデルチェンジした歯磨き粉が如何にオイラにとってヌルいものになったか(笑)を話す。
一般ウケしない味の歯磨き粉が一般ウケするようになったら、他の歯磨き粉と同じではないか。
一般ウケするような味になったおかげでオイラのような"味音痴の変態"(女史がマジにオイラにゆったw)からは「ヌルい」と思われて離れていき、"味音痴の変態"以外の人だって今更モデルチェンジして味を変えておもねたところで使う人が増えるとも思えない。
こういう大衆迎合的なことは変態からも普通の人からも喜ばれないということを覚えておき(笑)。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ストレッチ。
岩盤浴が毎週のルーチンになっている。
岩盤浴場でストレッチすれば五十肩に効果あるんじゃね?という儚い希望(笑)。
五十肩は以前よりマシにはなったが完治には至っていない。
そして本日、銭湯の下駄箱の鍵を紛失。
3000円の弁償なり。
トホホ。


SONY ブルートゥーススピーカー SRS-X1BC ブラック [防水]
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会社の友人に勧められたスピーカー。
もうモデルチェンジしてこれよりも性能が良くてやすいものが出ているが、この球体のカワイさは
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BB的なアレではないか(笑)。
定価で購入すると14000円ぐらいだが、友人の好意でメルカリで5000円で落としてもらう。
ほぼ新品と言っていいほどの状態で、備品が元箱を含めて全部ついていた。
このスピーカー、音に真剣な人にはオススメできないんだが、これを自分の眼に見えるところではなく、例えば机の下だとかにおいておくと、なんつーかスピーカーの存在を意識しないで音が広がり出てくるという不思議な感じが体験できるのだ。
割とビリビリするような低音の振動が心地よかったりもする。
もともとiMacのiTunesで音楽を再生するときは内臓スピーカーで聴いて満足していた程度の耳。
なのでこの非力な出力のスピーカーでさえ良い音にきこえたということもあるんだが、オイラは満足。
Bluetoothで接続できるというのも面倒がなくて良い。
非常に良い買い物だったと思う。


2020 東京オリンピック 返上賛成
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いやもう、東京オリンピックが決まった頃からオイラは反対していたけど、それはもう言わん。
反対だったけど口にも出さずに行動も起こさなかったんだからコレは賛成していたと同じだと受け取られてもしょうがない。
だからこそこの立て続けの災害の復興のためにオリンピックで使うカネ、組織委員会や電通が手にする金を被災地に回してもらいたい。
金と人手があればなんとかなる被災地の事態がオリンピックの為に割けないというのであれば天災が人災にかわることにもなろう。
違約金とか世界的な信用とかもあるけど、内政面でとんでもない事態になっている国に喜んでくるようなアスリートはいないぞ。
トランプとマブダチなシンゾーが頭を下げて「アメリカでやってください」と言ってくれないもんかね。
アメリカでなくてもいいけど。
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被災地の避難所ではこんなこともあると初めて知った。
いや、容易に考えつくことであるけど、加害者である男も天災の被害者だからとナアナアですまされるという最悪な事がおきているとも聞く。
呑気にお祭り騒ぎをしている場合ではないということ。
現政権の責任において返上すべきだと考える。
その為に税金が上がったり使われるのは喜んで納得する。


『ザ・ファブル(15)』
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AmazonでKindle版購入。
派手さはないが不穏な雰囲気と緊張感が張り詰める。
最後に大きな事態がおきるが、それも今後さらに大きな展開をもたらすための布石であろう。
現状連載している誌上でもファブルの所属している組織の今回の敵役である山岡のシリーズは続いており、そして全貌はいまだにわかっていない。
ボスから自らが手を下す殺しを禁止されている主人公のファブルは如何に事態を収拾するのか?
ものすごく興味深く楽しみな今後である。


『西原理恵子の人生画力対決8』
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AmazonでKindle版購入。
紙の本で買ってなかった巻を購入。
やっと電書になったのと250円と安価であったからね。
大御所の萩尾望都が画力対決に参戦し、それをめぐって伊藤理佐やヤマザキマリという錚々たるメンバーが絡むというね。
面白いものであった。


『できるかなロワイヤル』
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AmazonでKindle版購入。
週刊SPA! 誌で掲載していたものを集めたものだ。
やってることはこれまでの『できるかな』シリーズと同じ筈なのに全く面白くない
近頃のサイバラの立ち位置は置いておいても、漫画としても面白さは担保されている筈だと思っていたのだが......。
巻末の方に今更な2011年公開の永瀬正敏と小泉今日子で主演された実写映画についてのエッセイ漫画が掲載されていたが、これは非常にシャープで面白かった。


『石ノ森章太郎 の物語 [ 生誕80周年 - 石ノ森自身が描いた15の自伝的ストーリー 漫画作品集 - ] 』
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書店で書籍購入。
幼少期の家族との関わり。
とりわけ精神的な後ろ盾であった姉の存在。
手塚治虫との愛憎等。
だいたい雑誌掲載時などで十数年前に(笑)読んだものばかりだが、懐かしさと資料的価値として再読したく購入。
恐ろしく筆の速い作家であった。
大友克洋と同郷という。
石ノ森にすごく傾倒したということはないんだが(『仮面ライダー』等は熱狂的に観ていたが石ノ森の原作として意識したことはなかった)読んで楽しんだ作品は少なくない。
オイラもそうなのだが石ノ森の提唱した"漫画"を"萬画"にという宣言に他の漫画家達もまったくのらなかった。
"漫画"は"漫画"であり"マンガ"でも"まんが"でもあるにも関わらず"萬画"という名称には抵抗感があった。
うまく説明できないが、"漫画"としてずっと慣れ親しんだもの。
それは連綿と続いてきた通俗文化の"漫画"の厚みを一人の漫画家によってご大層な理屈を付けられて改名させられようとする嫌悪がすくなくともオイラにはあった。
石ノ森がつけた"萬画"の理屈などは改名などせずとも宿っているという風に感じていたから。


『平凡倶楽部 単行本(ソフトカバー)』
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Amazonで書籍版購入。
不覚な人生を送ってまいりました(笑)。
その中でもしくじらない自信をもっていたのが漫画選びでした。
例えばアニメや実写化された作品で良いと思ったものは既に原作漫画を読んでたり知ってたりしていて、「この原作があるからアニメ(実写)は成功したんだよ」とか「この原作でこんなアニメ化(実写化)はないだろう」とか。
つまり評判になったアニメや実写作品で自分で劇場に足を運んで観るような映画は、ハナから原作漫画を読んでいたり知っていたりするということに自信を持っていたのだ。
が。
こうの史代は一昨年の『この世界の片隅に』の映画を観るまで知らず。
いや、単行本の画ぐらいは記憶にあったが、そんなの読んでないのといっしょ。
原作コミックが最初ではなく、あくまで派生したアニメに感動してから原作のこうの史代を知ったという、オイラとしては非常に屈辱に満ちた(笑)、自分のある種の傲慢さを自覚せざるを得ないような事態であったのだ。
こうの史代の画は端正であるがどことなくオイラの好みから外れているようで、読んだ作品は全て面白かったにも関わらず購入して読むというペースは遅い。
今まで『この世界の片隅に』『長い道 』『街角花だより』『夕凪の街 桜の国』と読んでいるが、これとてこうの史代の作品のごくごくほんの一部だ。
で、そのどれもがすべて感動的にすばらしい。
今後も遅いペースなれどすべての作品を読破するつもりである。
さて、今回購入した『平凡倶楽部』という作品。
読もうとした切っ掛けはTwitterで本書に掲載されている
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『古い女』の抜粋。
言っとくけどね、画に紛れている広告の裏写りって間違いじゃないからね(笑)。
広告の裏写りを作品にしてるんだよ。
ちなみにこんなこと今更なんだけど、こんなことすら自分で本を購入してわかったことではなく、Twitterの情報で知ったというのが本当に不覚だと感じるわけ。
本書は漫画も収録されているんだが、こうの史代の手書きの文字によるエッセイが多くを占めている。
巻末でこうの史代も本書がエッセイであると言っている。
が。
あえて言う。
本書は紛れもなく漫画だ。
言い過ぎではないとハッキリ言うが、こうの史代は本書によって漫画の表現のレベルを豪腕で押し広げたと言って良い。
まずね文字が多いと言っても、すべて手書きなわけ。
手書きは文字をキャラクター化する。
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こんな感じに長谷川町子の『よりぬきサザエさん』のような文字とダジャレな画で言葉を繋げて行くということもあるが、それだけではない。
見開き2ページにエッセイを書いているんだが、不自然に空白があったり文字が太くなってたりしてる。
この見開きを遠目で見ると一つの画になっているとかね(笑)。
さらに"河野"という判子をペタペタ押して建物を表現するとか(笑)。
判子の擦れなどで調子を表現してるんだけど、果たして擦れたり擦れなかったりする塩梅を作成時にどうやって行ったのだろうか?
作成レベルでまったくわからん。
というかデジタルをつかってないなら(いや、デジタルを使っても)ものすごい時間と手間をかけていると考えられる。
作者の想像力とそれを再現する技術があればどんな表現でも漫画たり得る。
高校時代に読んだ筒井康隆の『乱調文学大辞典』ぐらいに表現の幅を広げたように感じた。
少なくともオイラはそう思った。
こうの史代は漫画が好きで表現に対して本当に求道的であり、天才であると思う。
こうの史代を自力で見つけられなかったのはオイラの一生の不覚である。
ちなみに言っておくけど、今回オイラが購入したのはAmazonで購入した1296円の『ソフトカバー』版 というものである。
この他に2376円の『オンデマンド (ペーパーバック)』版というのがあるらしい。
この値段の高い『オンデマンド (ペーパーバック)』版『ソフトカバー』版にあるカラーページがモノクロになっているとのこと。
なぜ『オンデマンド (ペーパーバック)』版は値段が高いのにカラーが収録されていないのか?
本書はカラーの方が良いと思うので値段の安い方の『ソフトカバー』版 をお勧めしたい。
他の単行本に比べれば150頁に満たない薄手の本でありながら、読み進めるのが相当に重量級な厚みがある。
明日からカバーを取り去って中身だけどカバンに入れて通勤で読み進めるつもりである。


観たい映画
『1987 ある闘いの真実』
ぜひとも109シネマズ菖蒲で上映してもらいたい。
埼玉県で2館だけだよ。
もっと上映してよ。
みんな韓流すきでしょ(笑)。


『カメラを止めるな!』
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多少ネタバレあります。
先週金曜日109シネマズ菖蒲。
いろんな意味で話題作である。
ものすごい低予算で作られながら斯界の方々の絶賛の嵐を追い風に全国に拡大上映中である。
で、幸運なことに地元の109シネマズ菖蒲でも上映。
この手の映画では割と観客が入っているように感じられる。
宇多丸のラジオ番組ムービーウォッチメンでの評論では

リスナーの9割が絶賛だったという。
宇多丸も評論のなかでネタバレを気にしていたが、まあいろんな人がいるからねw、ネタバレで損なわれるような映画ではないような気がするんだよね。
正直言うと始まってから三分の二ぐらいはノレなかった。
最初の三分の一であるワンシーンワンカットのゾンビ映画での
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このヒゲの監督役が鬱陶しくてダメだったのよ(笑)。
自分に合わねえなあと思いつつ観続けたら、最後の三分の一で大逆転(笑)。
ああ、ヒゲの監督の鬱陶しさってこういうことだったのか。
その最後の三分の一って前半のゾンビ映画のメイキングになるんだけど、それがメチャクチャ面白い。
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その後半で上の画像のメガネの女の子、撮影監督助手の役なんだが、マジで転んでたりするわけ(笑)。
それがなんとも微笑ましくてね。
映画を作ると言うことの情熱と生真面目さ。
上の女の子だけでなく出ている役者が皆真摯に真剣に取り組んでる様が素晴らしいと感じられる。
オイラはそこに感動した。
チープな機材にチープなゾンビのメイクアップ。
とてもじゃないけど世界基準の映像なんて撮れないけど、間違いなく世界基準以上の情熱は感じられる。
オイラなどはこの後半があったからこそイマイチだと思っていた前半三分の二が後から納得できるものになった。
これはすげえ。
人によって面白いポイントは違うと思うけど、オイラは前述した部分に本当に感動した。
あとね
「ポン!」が良かったよ(笑)。
「ポン!」が(笑)。
何言ってるかわかないだろうけど。
どんな人に観てもらいたいかといっても、オイラが観た周りは明らかに普段映画を観にきてないような人が多かった。
チープな映像をチープとしか考えられない人にはお勧めできないね。
役者陣が本当に全員すばらしい。
彼ら、これをきっかけに役者の仕事の幅が広がる可能性があると思う。
皆ハングリーで真面目で、映画の力を信じて下僕になるのを厭わない。
ただね、本作の売り文句に"制作費300万円"というのがあるけど、毎度300万円程度でヒット作が作れると思ったら大間違いだぞ。
今回は偶々だと映画プロデューサーの諸氏は認識してもらいたい。
同じスタッフで次作を作るときは少なくとも、すくなくともだ!、今回の100倍の制作費を工面してやれや。
情熱だけで映画を作れると思ったら大間違いだ。

# by 16mm | 2018-09-09 21:14 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『ドリーム』

先週土曜日、車の修理。
インジェクションプラグ2本交換とシリンダーヘッドカバーガスケットの交換とオイル交換。
しめて36000円ほど。
これで当分インジェクションプラグの不具合はないだろう、と、思いたい(笑)。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ストレッチ。
五十肩、未だ治らず。
とにかくストレッチを念入りにやる。


映画を観に行こうにも時間が合わず。
『ウインド・リバー』は車で三十分のところで上映しているんだが、1日一回の上映が21:20分となり、帰宅が午前様になるので断念。
観たいと思っていた『カメラを止めるな!』は地元での上映が始まったが、結構混雑していて断念。


菅井きん 死去
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女優の菅井きんが8月10日に亡くなった。
菅井きんといえば出演作多数の大女優だ。
大昔、ビートたけしが主演したTVドラマ『刑事ヨロシク』に出ていて、
「キン!」
とかよばれていたっけ。
オイラもこの女優には本当に楽しませてもらったと思う。
コメディからシリアスまでなんでもござれだからね。
それでも印象に残ってるのは伊丹十三の映画監督デビュー作の『お葬式』かな。
自分の亭主の葬式の喪主を務め、最後のスピーチをするんだがそのスピーチがなんとも言えず。
まさに締めくくりの言葉として、喪主の言葉としての雰囲気を存分に出した演技であったことが忘れられない。
合掌。


さくら ももこ 死去
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さくらももこが8月15日に亡くなった。
正直自分の漫画の好みからは外れていてあまり読んだことがない。
しかしね、ほぼ自分と同世代の人が志半ば(といっておく)で逝ってしまうということにやり切れなさを感じる。
毎度思うことだが、なにもこの人が死ななくても、死んでもいい人間なら他にもいるやん、と思う。
合掌。


『ど根性ガエルの娘』
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"マンガPark"アプリ。
30話と31話。
非常に不定期な作品ながら興味深い作品。
非常に残酷な言い方であるが、一人の女性が壊れて行く様を当事者の女性が描いていくということを興味本位で読んでいる。
ただ、本作はその奥のさらに闇をえがいてくれそうな予感もしている。
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絵を見てわかったって、吉沢やすみの絵を基準にしている事自体がちょっとどうかしてる。
吉沢やすみの絵自体にオイラは魅力を感じないんだけどね。
あれはアニメの絵が原作の絵よりも端正に描かれていたから未だにウケているというだけで
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原作のこの絵がウケているわけではないからね。
この『ど根性ガエルの娘』を読むと娘の両親に対する否定と肯定を行きつ戻りつしているが、オイラからすれば最低の両親にしか見えん。
吉沢やすみの娘だから漫画の才能がある、というのは認めてもいいけど、吉沢やすみの娘だから絵の才能がある、なんてのはまったく根拠どころか絵について全くわかってない良い加減な物言いだ。
しかもこの言葉を母親は自分の娘の絵を褒めなかった言い訳にしている。
最低だと思う。
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そして自分を親に肯定してもらえなかった子供はどこまでも自己評価を低く低くみつもる。
そしてそれが親の愛情だと錯覚することで、親にされたことを自分の配偶者にもすることになる。
なぜならそれが親から受けた愛情で、それを否定することは親の愛情を否定することにもなるから。
しっかし、本作で描かれる編集者の最低なこと。
こんな編集者が本当にいるのかにわかに信じがたい。
でもいたんだろうな。
続編を楽しみにしている。


『応天の門 9巻』
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AmazonでKindle版購入。
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オイラはバカなのでこういう言葉を持っている人間に憧れるんだなあ。


『やれたかも委員会 1巻 2巻』
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AmazonでKindle版購入。
その昔、宇多丸のラジオ番組で『あれ、行ってたら、行けたぜ?』というコーナーがあり、ある特殊な条件の状況下で勇気を出して一歩踏み出せていたらイケてたかもしれない(笑)。
この"イケ"てたが何をさすのか?
それは今あなたが思った通りのことである(笑)。
それを漫画にしたようなものである。
告白した人間が最終的に"ヤレた""ヤレなかった"かを三人の審査員が審査するというのがオチ。
面白かったんだけど、"ヤレた"か"ヤレなかった"かの評決を最後まで二対一で通した方がよかったと思う。
女性の審査員の感性というものをブレないようにした方がよかったんじゃないかね。


『ヴィンランド・サガ(21)』
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AmazonでKindle版購入。
暴力と殺戮。
これらの衝動を抑えきれるのか。
死後の世界にヴァルハラ(戦士の館)があるということは殺戮を肯定することになる。
まあ男の論理なんだけど。
仇を討つということを否定できるのは、同じ条件下で自分は敵討ちをしない人間にのみできることだ。
本作のトルフィンも結局自分の父親を殺した黒幕に対して怒りを抑えられなかった。
この血みどろの人間の業を凄まじいまでの画力で描き続けている。
大河物語。
まさに"Saga"である。


『健康で文化的な最低限度の生活(7)』
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本当に、マジに息がつまるような展開。
子供が辛い目に遭っているのを見るのが本当に辛い。
それは子供の親が必ずしも無責任であるとか責められない。
親だってどうしたら良いのかわからないんだから。
シングルマザーに対して色々「自己責任だ」とか「子供は母親と一緒にいたいもんだ」とかいい加減にしろ!!
国や自治体も含めて我々のような人間一人ひとりがもっと神経をつかって優しくあるべきだと肝に銘じたい。
生活保護という制度を厳しく正確に維持して死守している人々の戦いの物語だ。


『マージナル・オペレーション(1)』
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AmazonでKindle版購入。
1巻だけ無料だったので読んで見る。
セリフが難しくて多いのと、なんとなくこの世界の世界観がどんなものか分かった時点で興味を失った。
オイラのようなバカには向かない作品であった。


『マイナス 完全版 全5巻』
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AmazonでKindle版購入。
ずっと読みたかった作品。
本作は山崎紗也夏の作品であるということもあるのだが、作中に人肉食の描写があって、それが問題となり掲載誌が回収されると共に単行本未収録扱いとなっていたという。
今から20年ちょい前の作品だ。
で、完全版として2004年にエンターブレインから単行本が刊行され、最近になってやっと電書になった。
電書になったのは遅かったけど、やっぱりエンターブレインはすげえ。
で、問題の人肉食描写なんだが、昔からある人肉食のタブーという理由だけで掲載誌が回収されたとしか思えない。
それだけカニバリズムのタブーが強固だということなんだろうけど、それでもね、本作において言えば不謹慎な主人公の不謹慎な行いを描写するのに必要なことだと思うんだけどね。
本作はスリラーとギャグを絶妙なバランスでからめた傑作だ。
言うまでもなくカリバニズムを肯定しているわけではなく、この度が過ぎた不謹慎さと言うものは本作の主人公の行動と整合性がとられている。
自分の過度な思い込みに翻弄され、その浮き沈みによって周りに波乱をもたらす。
この主人公の気持ちはオイラなどは非常によくわかる。
傑作だと思う。


『ドリーム』
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wowowで録画視聴。
今年の初めに話題になっていた映画で観たかったのだが近場でやっておらずあっという間に終わってしまった。
今回視聴したわけだが、やはり劇場で観ておくべきであった。
今年は色々傑作があったけど、本作はオイラのトップ5に入るぐらいの作品。
まず本作ってタイトルでケチがついたんだよね。
英語題は『Hidden Figures』。
町山智浩の訳で言えば「知られざる人たち」ということになるんだけど、まあ英語題を日本語読みした『ヒドゥン・フィギュアズ』でも『知られざる人たち』でも意味はわからんよね。
タイトルの語感で観客動員できるようなタイトルではない。
なので当初邦題が
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『ドリーム 私たちのアポロ計画』ってなってたの。
サブタイトルに『私たちのアポロ計画』。
本作ってアポロ計画の前のマーキュリー計画の話なんだよね。
おそらく一般の知名度が高かろう『アポロ計画』をつけたかったのはわかるけどウソはいかんよね。
最終的にはサブタイトルを取って『ドリーム』に落ち着いた。
『マッドマックス フューリーロード』を『マッドマックス 怒りのデスロード』に変えちゃうのよりはマシだとは思うが(笑)。
いつも思うんだが彼の国の黒人差別、オイラたち日本人を含めた有色人種差別というのがどうも感覚的にわからない。
単純に黒い肌が気に入らないという差別ならなんとなくわかるんだが、彼の国の人たちは黒人種は白人種より劣ってると本気で思っていて数々のトンデモな馬鹿げた理屈をつけていた。
同じ人種だけど肌が黒いから差別するならわかるよ。
同じ人間でないとまでいっちゃうのが本当にわからない。
『シェイプ・オブ・ウォーター』で機密の多い筈の航空宇宙研究センターで普通に黒人女性が清掃係りとして働いている。
これ、町山智浩によると黒人は人間とみなされていない、路傍の石と同じにしか扱われない存在であるから機密の機関で働かせても問題ないという理屈らしいんだが、これ、本当に彼の国で頭のいい人を集めたところなのかね。
ちなみに『シェイプ・オブ・ウォーター』に出演した
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オクタヴィア・スペンサーは
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本作にも出ている。
名もなき知らざれる人たちの不当な差別に対して努力を積み重ねて戦って勝ち得ていく。
本当に小さな一歩を踏みしめて前進することで
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本当につまらない白人と有色人種のトイレを分ける制度を潰していく。
そもそも不当すぎる差別が正常になったにすぎないはずなのに、それが大きな一歩に見えてしまうのが彼の国の病理の闇の深さだと思う。
とはいえ本作は重い差別映画としてではなく、人生の苦難を知恵と努力と愛嬌で乗り切った人々の話として観ていただけたらと思う。
傑作である。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2018-09-02 21:21 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

#ケチって火炎瓶

本日車の修理の段取り等で右往左往につきブログ更新できませんでした。
なので書き捨て。

# by 16mm | 2018-08-26 20:31 | 閑話 | Trackback | Comments(2)