映画インデックス

今まで感想を書いた映画の感想をインデックスにしてみました。
# by 16mm | 2020-12-31 23:59 | 映画インデックス | Trackback | Comments(7)

『壬生義士伝 9』『童夢 限定版, オリジナルレコーディング, サウンドトラック』『気分はもう戦争3(だったかも知れない)』

先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
週に三回ジムに行ってる女史におこなっているメニューや時間、だいたい一日置きで通っているということを聞く。
聞くにつけ、オイラは週三回どころか二回も無理っぽいなあという風に納得。
運動するのはきっぱり諦めた(笑)。
先生との雑談諸々。
その中で最近購入した
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SONY RX0IIを見せてもらう。
オイラに使う用途があるかどうかは別にしてメタルなボディと刻みのついたデザインはコンパクトさと相まって持って嬉しいガジェットだと感じた。
アイデア次第で面白い写真が撮れそう。
防水なので雨の日の撮影なんかも気にせず行けるだろうし。
ただオイラの場合動画に手を出すと機材周りで色々金がかかるので躊躇してしまうんだよな(笑)。
別にこのカメラを動画ではなく静止画で使ってもいいんだけどね(笑)。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ジェットバス、ストレッチ。


最近リバウンドの自覚があるので(といっても極端に体重がさがったわけではないが)身を引き締めなければな。


『童夢 限定版, オリジナルレコーディング, サウンドトラック』
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Amazonで購入。
これでやっとレコードプレーヤーを購入しなければという野望から解放された(笑)。
なんといってもこの音楽を聴きたいからプレーヤーを購入してデジタル化したいと思っていたんだから(笑)。
現在聴いてもオイラにとっては名盤。
おそらくこれが出た1984年当時でも映像化されていない"漫画"のサウンドトラックなんてのは初だったと思う。
SEをふんだんに使ったこのサントラを聴くと『童夢』のどのシーンになる音楽かな、なんてのが想像できて現在でも楽しい。
ベタではあるが最初の二曲、 "1. Act1 Scene7"と"2. Act2 Scene26"が好きかなあ。
"2. Act2 Scene26"のサビがカッチョいいから。
画像でもあるようにこのCD、紙のジャケットなんだよね。
貧乏くさいのではなく(笑)、当時のLPレコードの再現。
こういう遊びは非常に新鮮で良いですな。
当時のLPについていた大友克洋とプロデューサーの伊豆一彦の対談も収録されていて大満足。
当時、大友克洋の情報が少なかったから何度も読み返した記憶がある。
とにかく大満足である。
当時の本作のコピーがかっこよかったんだよね。
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<今、神話の領域に近づいた・・・>


『壬生義士伝 9』
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AmazonでKindle版購入。
待望の続巻。
現役のキャリアの長い激ウマの漫画家の作品に耽溺できる喜び。
本巻も前巻からの続きの新選組の斎藤一の物語。
斎藤の非常に切ない物語。
それと刀が斬られた人の倒れる重みで折れ曲がるという描写がある。
これだと鞘にはいらないので斎藤一が曲がった刀に何度も蹴りを入れて(笑)まっすぐにして鞘に収める描写がある。
う〜ん、こんなんで刀が矯正されて鞘に収まるものかしらん(笑)。
まあそれはそれとして、続巻を楽しみに待つ。



『漫画アクション No.9 2019年5/7号』
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先週Amazonで紙媒体を購入。
大友克洋disの巻(笑)。
最初に言っておくが、オイラ、ナニサマだと思われても大友克洋をdisらせていただきます(笑)。
オイラの年代の漫画好きでは大友克洋の存在というものは非常に巨大であったのは間違いない。
大友克洋が出た当時、多くの漫画家が、新人、プロ問わずに大友の画に影響を受けた。
タッチが皆、大友の『AKIRA』の一巻を横に置きながら映画いたであろうものが続出した。
プロにもいましたよ(笑)。
可哀想だから名前出さないけど、結構好きだった漫画家が大友に『AKIRA』の一巻の画をトレースか模写をしてたから(笑)。
それほどの魅力を持った、宝物を見せびらかされてなんとか本物でなくても本物っぽい宝をものにしたいというオイラを含めた多くに人間が大友克洋にやられたのだ。
オイラにとってはそれほどに大きくて恐れ多い存在なのだ。
しかし、そんな大友克洋に「あれっ?」っとなったのは自身が監督した『AKIRA』をはじめとする映像作品に接してから。
大友漫画は映画的とも映像的とも言われ、本人も映画を観、参考文献をあさったりしていたらしいことはインタビューなどで語られていた。
手塚治虫がそうであったように大友克洋の監督した映画にはその漫画ほどの衝撃は受けなかった。
せいぜい最初の『工事中止命令』や『AKIRA』は良かったと言ってもいいかもしれんが、その『AKIRA』であっても演出で当時も今も納得できない部分があった。
例えば『AKIRA』の冒頭で鉄雄が抗争中の暴走族とのチェイスシーンのタカシ(26号)に遭遇する直前。
敵の暴走族がクラッシュして吹っ飛ぶカットがスローモーション。
それまでスピード感あふれるカットの連続でいきなりそれを寸断するようなスローモーションを出す理由がいまだにわからない。
『マッドマックス 2』の描写の部分的な引用かと思うんだが、アニメーションでスローモーションを描く困難さを考えれば、まったく無意味とも思えるような事をあえてやってる。
これでオイラは如何に映像的な漫画を描ける人間であっても実際の映画を撮っても上手いとは限らないという事を学んだ(笑)。
なのでオイラが知る限り漫画を描いて映画も素晴らしものを撮る人って宮崎駿と石井隆ぐらいだよなと思う。
で、今回の『漫画アクション No.9 2019年5/7号』に掲載された『気分はもう戦争3(だったかも知れない)』
正直に言えば楽しみな反面ちょっと警戒していた部分はあった。
この前に週刊少年サンデー誌での連載の話があり→頓挫?、『公園』や『Est-ce que les robots mechants vont aussi en enfer?』などは短編作を巨匠が肩から力を抜いて描いているという評価になるんだろうが、オイラにはそれがまったくもって物足りない。
大友が肩から力を抜こうが常人には当然その域には達しないのは分かる。
物語ではなく画の力で見せる漫画を目指していたんだろうことも、分かる。
ただね、私見ではあるけどその画が映画『AKIRA』の制作が終わった後に再開した漫画版の『AKIRA』からタッチが変わってしまった。
カミソリのようなタッチとも言われていた画が明らかに丸みをおび、丸ペンの鋭利さから線が若干太くなっていった。
描きこみは依然と変わらずでありながらオイラには違って見えたのだ。
なのでオイラが感じる大友克洋の画的なピークというのは『気分はもう戦争』から『童夢』なんじゃないかなと思っている。
で、今回の『気分はもう戦争3(だったかも知れない)』だが、画的には
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洗練された画に見えるんだけど
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『気分はもう戦争』のもっていた鋭利さが無くなっていると思うのだ。
この漫画アクション誌が電書化されているのでこの『漫画アクション No.9 2019年5/7号』も電書化されて『気分はもう戦争3(だったかも知れない)』がiPadで読めると思いきや。
『気分はもう戦争3(だったかも知れない)』だけは電書で掲載されないだと(笑)
ふざけんなよもう。
これってさ、自作の電書化を嫌ってるんだか出したくないのか知らないが、出版社の大友克洋に対する忖度でしょ?多分。
オイラさ、それを聴いてAmazonで一冊買った上に、書店でさらに二冊『漫画アクション No.9 2019年5/7号』を買ったよ。
おそらくこの号って結構売れてると思うよ。
オイラと同じで大友の新作が読めると聞いて色めき立った人間が多いと思う。
オイラは一冊はそのうちバラして電書化する自炊をしようかと考えている。
これ電書にすればそれも結構な人間がまた購入したと思う。
そのある意味ビジネスチャンスを一人の漫画家に対する忖度で逃しているんじゃない?
大友が『気分はもう戦争3(だったかも知れない)』を電書にするな、と言ったのかもしれない。
しかしね、その大友の新作がたったの17ページ。
ハチマキ、メガネ、ボウイの三人は邂逅すらしてないばかりか、物語は途中で終わっている。
物語自体はものすごく期待をもたせるような話になっていて、矢作俊彦の本作における貢献度は高いと考えられる。
大友はむしろ物語を作ることに向いていないんじゃないかね。
ページの最後に本作は2年前に載るはずが出来上がらずに今に至ったと。
大友言葉を真に受ければ17ページに2年。
矢作が作った原作は時事に関する部分もおおいだろう事を考えれば、作画家の遅延で物語自体が無意味に古びて行きかねない。
大友克洋って画がうまい上に描くのも速いはずで。
オイラも本作を見るまでは色めき立ってワクワクしていたんだけど、幾ら何でもこれってさ、大友克洋に舐められすぎてねーか読者(笑)。
矢作俊彦の原作がこんな途中で終わっているとは思えない。
悪意と寓意性にとんだリアルな原作であり伏線も張られているのは分かる。
ただこの漫画化ではその伏線すら中途半端に投げ出されている。
本作の続編がいつになるかわからないが『気分はもう戦争(極道放射能)』なんてタイトルがアナウンスされていたが、まったく作る気ないだろうのようないい加減さ。
<極道放射能>という部分で言えば、もしかしら本作で出てきた彼らの除染の話になるのかな、などと思っているが、そんな想像しても詮無いこと。
情けないが、大友が描いたとなれば、こんなに読者がバカにされていたもオイラは食いついちゃうと思うけど、本作で大友克洋は漫画を描くということへの情熱がなくなっていると思わざるを得ない。
描けない画がないぐらいのことをやってきた作家だからそれもしょうがないけどね。
落語家の古今亭志ん生が高座で居眠りし始めたのを観客が暖かい眼で見つめていたという逸話があるが、大友克洋も我々読者からしたらそんな感じか、というの言い過ぎかもしれんが(笑)。


嗚呼、今週も『バイス』の感想が書けなかった(笑)。

# by 16mm | 2019-04-21 21:01 | | Trackback(2) | Comments(4)

『Star Wars: The Rise of Skywalker』

本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ジェットバス、ストレッチ。


『出かけ親(1)』
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AmazonでKindle版購入。
前作の『まんが親』から主題を"家族"から変えているものの、内容的には変わったとは言えない。
娘も嫁もでてくるし、オイラとしてはそれを楽しみにしているのだ。
これならタイトルを変える必要がないと思う。
小手先でタイトルが変われば読者の見方も変わると思っていたら大間違いである。


『親バカ日誌』
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AmazonでKindle版購入。
『翔んで埼玉』の魔夜峰央の家族のエッセイ漫画。
魔夜峰央の作品をこれまで読んでこなかった所為だろうか、なかなか新鮮な気分で面白く読めた。
あからさまで自覚的な親バカネタで進行してると思ったら
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ものすごくシビアで洒落っ気のあることを言ったりして。
これだけで魔夜峰央は信頼できるヤツであると思えた。
エッセイ漫画がまだいくつかあるようなので後続も読んでみたいと思う。


『FILM CAMERA STYLE vol.4』
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AmazonでKindle版購入。
CONTAX RTSの表紙に惹かれて購入。
CONTAX以外の主要日本メーカーの昔の一眼レフフラッグシップの特集。
どのメーカーのどのフラッグシップも魅力的なのだが、オイラとしてはやはりフィルム撮影に戻らないだろうなと思う。
フィルムカメラにできてデジカメにできないことはないと思うが、デジカメにできてフィルムカメラにできないことは非常に多い。
撮影をするという部分で言えば、デジカメで撮影するのはメリットしかなく、その逆はデメリットしかない。
フィルムカメラは飾って愛でるものになってしまった。
非常にもったいないとは思うが。


『Star Wars: The Rise of Skywalker』

いや〜、きましたねえ(笑)。
期待を持たせる予告編だけど、何一つ詳細がわからない巧妙さ(笑)。
前作の『最後のジェダイ』でジェダイの寡頭政治の失敗とスカイウォーカー家の物語の終焉を語ったと思ったら(笑)。
町山智浩がかなり『最後のジェダイ』を肯定的に語っていたが、オイラとしてはやはりこの物語はスカイウォーカーの物語であってほしいなとは思っている。
正直『フォースの覚醒』で投げかけられた伏線を『最後のジェダイ』は完全に無視された形になったのは残念だと思ってるし。
冬が楽しみである。


先週『バイス』を観たが感想は後日。
第43代大統領ジョージ・W・ブッシュの副大統領だったディック・チェイニーが主人公の話。
当然ながら他国の副大統領について精通しているわけではないので、劇場ではぼんやりしちゃったが、町山智浩の"町山智浩の映画ムダ話121 アダム・マッケイ監督『バイス』(2018年)"を聴いたら面白さのツボがわかった。
かなりの傑作な感じ。
町山の解説を聴いてから観に行けばよかったな。


今週末は歯のメンテナンス。

# by 16mm | 2019-04-14 21:04 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『麻雀放浪記2020』

先週土曜日、ヘアカット。
カラー剤を使わずにトリートメントやシャンプーにカラーが混ざっているもので染めるようになってから頭皮のダメージがブリーチ時のもののみとなってかなり楽になっている。
若いオネエちゃん達とお話できてオイラにとっては楽しい場でもある(笑)。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ジェットバス、ストレッチ。


そろそろ冬用の革コートと革ブーツのメンテをせねばな。


先週木曜日、東京ビッグサイトにAI、AR、VR系の展示会とセミナーに。
行ったはいいが、オイラ、AI、AR、VRに全く興味がないばかりか、それらが生活や社会の上でなくてはならない一部になるとは想像できない。
いや、言いたいことはわかりますよ(笑)。
オイラが興味がないというだけではあるんだが、それでもねえ。
映画が立体になったり、ヘッドマウントで観るなんてことが想像できない。
つーか、そんなのオイラが知ってる映画ではないと思うわけよ(笑)。
そうはならないで欲しいし、そうなるわけないと先端に遅れをとりつつあるオイラは思うのである(笑)。


『気分はもう戦争3(だったかも知れない)』
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予告観る限り期待を持たせるんだけど、大友の画、大丈夫なのか?
38年前の鋭さがイマイチ感じられんのだが......
それでも買うよ漫画アクションの電書版。
『気分はもう戦争3(だったかも知れない)』が大友克洋初めての電書になるだろうからね。
今号の『気分はもう戦争』のダイジェスト版は<おそらく>矢作俊彦の手によるものであろう文章がよかった。
藤原カムイとの『2』が頓挫。
それでもいま、大友と矢作の感じる気分を味わえることの幸福を噛みしめたい。


信頼できる男
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この方が天皇となる新しい元号の元、是非とも『ウルトラセブン』12話の解禁を。


『東京店構え マテウシュ・ウルバノヴィチ作品集 』
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AmazonでKindle版購入。
Twitterで見つけたのだが、画の力と魅力にハートを鷲掴み。
ロットリングの主線に美しい水彩で塗られた日本の東京の店構えのイラスト。
水彩の美しさとリッチな情報量の画の魅力的なこと。
作者のウルバノヴィチは日本でアニメの背景をやってたりしていたらしい。
巻末に宮崎駿の名前がでるぐらいだから相当なものだ。
画もさることながら、本書には画のメイキングや画材についても書かれている。
オイラにとってはこれが非常に嬉しい。
画の描き方が書かれていても同じ画が描けるわけはないのだが、それでもこの制作過程を知っていれば、もしかしたら、多分、確実ではないが、多少は画が上手くなるのではないか(笑)、という希望がもてたりするのである(笑)。
すごいと思っている作家がどんな風に描き、どんな画材を使っているかというのは興味があるものなのだ、少なくともオイラは。
今秋にまた画集がでるようだが、また電書でも出してもらいたい。


『麻雀放浪記2020』
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先週土曜日MOVIXさいたま。
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TVでだが和田誠版の『麻雀放浪記』を観たのは高校生の頃だ。
映画を観慣れてない頃であったが、当時カラーではなくモノクロで撮られた映画ということで話題になっていた。
今でもそうなのだがオイラは麻雀を知らない。
が、麻雀に関するエッセイや漫画などを読むのは好きなのだ。
そうなったのもこの和田版『麻雀放浪記』を観たからだと思われる。
麻雀のルールはわからなくても各々の登場人物が勝てそうなのか負けそうなのか一発逆転しそうなのかぐらいのことは表情や演出でなんとなくわかった。
モノクロと相まってたかがゲームに命のやり取りが絡む緊張感が当時のオイラには新鮮だった。
極端に言えば時代劇の剣劇をみるような感じだったんだと思う。
麻雀のルールがわかればもっと深く入っていけるのだろうが、逆にルールを知らなくても引き寄せられる力があったということだ。
そういう重さのある映画の続編が本作。
なんでも2020年が舞台で東京オリンピックが開催されなかった世界。
貧富のコントラストが強い。
警察の権力は理不尽に強くなり、国防軍だとかのきな臭い世界になっている、ワクワクするようなディストピアの世界観。
オイラの大好物である(笑)。
......
なので、本作がコメディであるとの前提を聞いてひっくり返った(笑)。
コメディだったのか(笑)。
そうか、じゃあアレだ、知らずに寿司屋に入ってステーキが出てくるのを期待してたら松竹梅の梅の寿司が出てきたからといって非難するのはお門違いだよな(笑)。
そうかコメディだったか。
だいたいポスターが斎藤工の頭が爆発しているような図だし。
『孤狼の血』の白石和彌なら和田版と通じるような重さをもったエンタテインメントをつくれると期待したんだが......。
というわけで、前提としてオイラの勘違いで観てしまったわけなので、オイラが期待していたものと違うからといってディスるのもなんなので。
前述した通り、ステーキが出てくると思ったら松竹梅の梅の寿司が出てきちゃいました、ちゃんちゃん。
......
というわけで、これ以降は和田版の『麻雀放浪記』の続編を期待しすぎるバイアスがかかっていたオイラの感想であるので、あまり公平なものではないということをお断りしておく。
はっきり言う。
最高につまらなかった。
ほんと途中で帰ろうかと思ったもん。
冒頭、黒地に白文字でピエール瀧が捕まったけどカットせずに上映するよ、の断り書きが入る。
これ、あとあとわかるんだが、劇中でも斎藤工が記者会見して謝罪するシーンがあるんだが、なんともねえ、状況的に無自覚なブラック描写(笑)。
もっと言えばコカイン問題でピエール瀧が気に入らないで観ないというなら、それ正解(笑)。
ピエール瀧ではなく本作はまったく観る価値ないと思うから
たしかに手垢付きまくりのタイムスリップという設定や、麻雀でオリンピックをするなんていうふざけた設定だもんな。
だからと言ってこれがコメディとして笑えるものとも思えない。
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ベッキーがAI搭載の人型雀士。
このベッキーに勝つためにそれこそ劇中で言われるようなヒリヒリするような思考と知力を総動員しての戦いをすると思いきや、早々にAIには勝てないと諦めちゃう。
まあそのキーになるのが
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岡崎体育の登場人物なんだが、コイツのやってることって完全に反則なんだよね(笑)。
こんな反則をして最終的に勝ったところでまったく清々しない。
監督の白石和彌って致命的にSFに対するリテラシーがないのと違うか?
近未来でディストピアというなら『あゝ荒野』の方が五億倍すばらしい。
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それとさ、本作竹中直人が出てるんだが、案の定監督が竹中を演出し切れてない。
はっきりいって本作に竹中必要がない。
コメディだからって無策に竹中をキャスティングしただけじゃないの?
竹中直人って良い俳優だけど、監督の演出が竹中お任せだとか、監督がヘボだと作品関係なしに暴走するからね(笑)。
竹中を暴走させればコメディになるなると思ってるなら、コメディ舐めてる。
本作で竹中、やたらとをするからさ(笑)。
そんな幼稚な演技をさせること自体に演出家の存在をまったく感じられない。
更にさ
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舛添要一が麻雀オリンピックの解説に実名で出てるんだが、もう悪夢でしかない(笑)。
これ、ブラックユーモアのつもりなんだろうけど、ちっとも笑えない。
オイラは寡聞にして知らなかったが
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チャラン・ポ・ランタンの ももがヒロイン役で出ているんだが、これは良かった。
もも も非常に熱演しているのがわかるし、ものすごく美形でもなくふっくらした女性が作品のミューズとして最終的には成立していた。
どうせなったら彼女のラブストーリーを真剣に作りつつ麻雀の世界を撮れば良かったのだ。
とにかく、オイラとしては今年のワーストと言ってもいいだろう。

# by 16mm | 2019-04-07 21:08 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『ブラック・クランズマン』

先週土曜日、歯の治療。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
女史「お花見、行くんですか?」
オイラ「興味ありません。どちらかというと団子があればお花はいらんです」
女史「Me too.」
先生はSONYのRX0IIを購入したとのこと。
色々興味深いカメラではあるが、8万円というのは高い気がして手が出ない(笑)。


本日日曜日銭湯に岩盤浴、ジェットバス、ストレッチ。


『GEARS OF WAR』
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先週の段階で終盤だと思っていたら、実はやっとこ半分ぐらいまででしかなかったとしった(笑)。
マジにもうすぐ終わる筈だが、まあ、のんびり行きましょう。


『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』2019年12月20日(金)公開決定
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本年度末に公開決定。
昨年末公開予定から一年伸びたわけだが、これは制作期間のよみがとんでもなく甘すぎたのか(笑)、はたまた思いの外制作が期間の延長が可能になったのか?

どっちでもいいや(笑)。
この特報2を観て楽しみでしょうがない。
りんさんが多くフィーチャーされているということは、あの原作の展開も、あのモノローグも。
そしてりんさんが別れざるを得なくなったある男の家族の冷酷な部分も描かれるんだろうな。
確実にパワーアップしてより重い作品になることは間違いない。
制作期間なんていくらでも延長してもオイラは待ち続けるからな。


『軍鶏 巻之弐 巻之参 巻之四 巻之伍 巻之六』
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AmazonでKindle版購入。
『巻之壱』は以前AmazonでKindle版を無料で手に入れていた。
連載時、楽しんでいた作品だが、途中で原作者と作画担当が喧嘩別れ。
オイラにしてみれば迷走しまくって、それでも長く連載していたのは画の力技に他ならない。
にっちもさっちも行かない物語でも作画に力があればある程度の引き付ける力があるということだ。
はっきり言えば巻之四のリーサルファイトで物語を締めくくれなかった為に蛇足に蛇足を重ねざるを得なくなり、荒唐無稽な物語になっていったのは無残としか言いようがない。
当初はひ弱な少年が両親を殺すきっかけとなった、<心が殺される>という話から始まっていた。
で、本作は身体を鍛える事で心も強くなっていくのか?という命題を前提にしていたのだと思ったのだが、それについて深く掘り下げる事なく旧来の漫画のような敵とのバトルを繰り返すようなものになってしまった。
主人公の少年は単なる粗暴なヤツでしかなく、かろうじて両親を殺した為に人生を狂わせてしまった妹に対する想いだけの部分で読者に対する共感を繋ぎ止めているようなものだった。
一応『巻之六』まで購入して読んだが、それ以降は読むことないだろうな。
掲載誌で立ち読みしていたのでその後の展開は知っているものの読み続ける魅力がない。


『ニブンノイクジ 311の東京編 』
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AmazonでKindle版購入。
うめ の育児記録漫画。
読み物として楽しく読んでいたが、子供がいる家庭であれば子供を育てる上での情報としては有益かもしれん。


『ギフト± 15』
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AmazonでKindle版購入。
主人公の環の周辺の人物たちの活躍が多くなっている。
ほとんど環は起こっている自体の蚊帳の外のような状態。
こうなってくるとどうにも本作に対する興味の持続が難しくなっていく。


『かっぱのねね子 こうの史代小品集』
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AmazonでKindle版購入。
こうの史代は本当に漫画を描くのが好きで漫画の力を信じていて漫画に対してどこまでも誠実なんだなと感じる。
本作ではカラー作品がそのままカラーで掲載されているのが良い。
収録作の『ストポ』。
これポトスのことなんだけど、ポトスについて思い巡らしていつのまにか恐竜のいた時代に思いを馳せる跳躍感。
数少ない畏敬を感じる作家である。


林真理子
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週刊文春4月4日号を"dマガジン"で読む。
まあ嫌いなものなら読まなきゃいいのに(笑)。
たまに失笑モンのエピソードとしか思えないものを得意気にエッセイで書いている週刊文春の林真理子は観察対象としてはなかなかなアレなのである(笑)。
なかなかの面白物件であると思うんだが、それでも噴飯ものの時もある。
はっきり言ってネタであって欲しいのだが、なにかの席で林真理子に寄ってきた人物が分からず「どなたですか」と聞いたところそれが筒井康隆であったというね。
噴飯っていうかご飯を林真理子に吹き付けたいよ(笑)。
いや、知らない人というのがいてもいいと思うよ。
庵野秀明が谷村新司を知らなかったとか、宮崎駿がマーティン・スコセッシをしらないとか、あったようだから。
しかしね、林真理子のエッセイの書きっぷりでいえば、筒井康隆の容姿を知らなかったということをまったく恥じているように思ってないんだよね。
作家の世界で超がつく大御所だよ、筒井康隆といえば。
オイラだったら恥ずかしくてネタとしてもかけないと思うだが。
筒井を知らずに逆に筒井に恥をかかせた事がオイラとしてはマジに許しがたい部分なのよ。
で、此度の週刊文春4月4日号であるが、時事ネタとしてピエール瀧の話に及んでいる。
林真理子、瀧の"ピエール"という部分をあげつらって揶揄してやんの。
林がいうにはリリー・フランキーは良いが、ピエールというのはかなり本気で気取っている、と。
いいトシしてコカインやるなんて、やっぱり「ピエール」だけのことはある、だと。
感性の問題とはいえ、リリー・フランキーという名前は良くて、ピエールという名前は気取っているという意味がマジにわからねえ(笑)。
前からわかっていた事だが、前からというのはオイラが中学生ぐらいに売り出された林真理子の『ルンルンを買っておうちに帰ろう』なる本で、この『ルンルン』という言葉をそれこそ臆面もなしに使う作家に当初から不信感と不快感があったよ。
オイラからすれば『ルンルン』といえば『花の子ルンルン』だからね(笑)。
明日、その林真理子が有識者懇談会のメンバーのひとりとしてあった新元号が発表されるわけだが、他に作家は大勢いるのに何故林真理子?
林が有識者?
有識者かもしれんが、林よりも有識の人間なんて他にもいるだろう。
それこそ筒井康隆とかさ。
まあ筒井がそんなメンバーに入るとも思えないが。
そのうち林真理子が自分のエッセイで得意げに新元号について語るんじゃないか(笑)。


白石冬美 死去
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ミライさんの声が忘れられんなあ。
その他オイラは子供の頃から白石冬美の声のする漫画映画で育ってきたと言っても過言ではない。
安らかに。
ご冥福をお祈りいたします。
合掌。


追悼 ドナルド・キーン
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今更だが2019年2月24日に東京で亡くなったドナルド・キーンを追悼したい。
三島由紀夫や司馬遼太郎との対談などでドナルド・キーンを知った。
外人なのに日本文学や日本文化に造詣が深く、それこそ三島や司馬と対等に話せるってのは相当な人なのだ。
昭和を駆け抜けて平成の終わりで人生を終えるなんて出来過ぎだとも思う。
オイラとしては今後愛してくれた日本がどんどん悲惨な方向に向かっているのを見ずに逝ってくれた事に若干ホッとしている。
ご冥福をお祈りいたします。
合掌。


その他この時期に有名人が何人か死去されているが、オイラとしては暴力団の名前を語って恫喝するような人間を追悼する気にはなれず。


『ブラック・クランズマン』
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ネタバレあります。
先週土曜日MOVIXさいたま。
観れないと思っていたが、諸々のタイミングが合って観る事ができた。
スパイク・リー監督作。
本年度のアカデミー脚色賞受賞作。
本作が『グリーンブック』を抑えてアカデミー作品賞を取れなかったというのもわかる。
ユーモアという意味では『グリーンブック』は本作に比べて柔らかい。
比較的多数の人が馴染みやすいだろうと思う。
で、本作のユーモアはかなりブラックよりだ。
実話らしいが、黒人警官がKKKに白人として電話する。
「オレは黒人が嫌いだ。ユダ公も中国人も嫌いだが、その中でも黒人が嫌いだ」
とやって、KKKの潜入捜査を敢行する。
電話でのやりとりは
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ジョン・デビッド・ワシントンが扮する主人公のロン・ストールワース。
ジョン・デビッド・ワシントンはデンゼル・ワシントンの息子。
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実際に白人至上主義者のレイシストとして潜入するのがアダム・ドライバー扮する刑事。
この二人で一人を演じる潜入捜査での微妙なほつれで捜査や素性がバレそうになるというスリリングさはあるものの、それよりもKKKとレイシズムを徹底的にコケにするようなブラックさが本作の特徴であろう。
冒頭からカマしてくれるんだが、『風とともに去りぬ』のワンシーンから始まる。
日本では町山智浩などが解説や評論をしてどれくらい浸透しているか分からぬが、『風とともに去りぬ』ってアメリカ本国では差別問題として批判されているらしい。
町山がパンフレットでも解説を書いているが、『風とともに去りぬ』は奴隷制度を肯定する南軍をロマンチックなものとして描いているということなのだ。
なので、本作の冒頭の『風とともに去りぬ』も非常にアイロニックなものとしてある。
本作で描かれるKKKだが
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この白いお化けの格好をしないんだってね。
KKKのメンバーも公の場では<Organization>(だったかな?)"組織"と言うという。
表立ったレイシズムが批判されるようになってから、深く潜行するようになって
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こんな感じに日本でいう経済系の暴力団みたいなわけ。
こうなってくると普通の人とレイシストの見分けがつかなくなり余計にタチが悪くなっている。
映画の最後は黒人の活動家の女性を爆殺しようとしていた女性が、自分の仕掛けたC4で自分の夫その他を手違いから爆殺してしまうという強烈なブラックな展開に(笑)。
この爆殺の展開って潜入捜査に感づいたレイシストをまとめて処分するという演出としては非常にスマートなところでもあった。
本作は1970年代が舞台で劇中でも
"アメリカ・ファースト"
という言葉が出てくる。
「アメリカ第一」という意味だ。
KKKのいうアメリカ・ファースト"は白人のアメリカ人のみを指している。
現在のトランプ大統領の推し進めようとする世界そのものだ。
世界はとんでもない瀬戸際に爪先立ちしている状態だ。
やはり『グリーンブック』は緩かったと思わざるを得ない。
スパイク・リーの傑作。
だけど、オイラは『インサイドマン』の方が好きかな(笑)。


今週末はヘアカット。

# by 16mm | 2019-03-31 22:22 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(6)

『GEARS OF WAR』

『GEARS OF WAR』
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もうすぐ終わる筈なのに終わらない(笑)。
不器用は不器用なりに操作を覚えてかなり上手く扱えるようになった。
それでも何度も死ぬわけだが(笑)。
しっかし面白いゲームだ。
アクション、世界観、美術、小道具に至るまで官能的である。
というわけで、先ほどからスナイパーに射殺され続けているのでなんとかするために本日はこの辺で。
今週末こそ『バンブルビー』を観たいものである。

# by 16mm | 2019-03-24 19:26 | 閑話 | Trackback | Comments(2)

『ROMA/ローマ』 『町山智浩の映画ムダ話107 アルフォンソ・キュアロン監督"ROMA/ローマ"』

先週土曜日、心療内科。
花粉の季節でありながらパニック障害の発作は出ないでいる。
薬と症状のバランスが良いのだと思うのだが、果たして減薬ができるかどうか?というところが今後の問題である。
オイラとしては症状が安定しているならこのまま薬を飲み続ける腹づもりもできている。
この歳になるとやはり完治が難しいものと付き合って生きていくしかないという部分では納得している。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
先週末から治療中の部分が痛くなった旨話す。
先生、一発で痛みをとってくれる。
最適な一手をうってくれるわけなので安心感がパない。
続けて今週末も治療をお願いする。
痛みは無くなった。
続けて、いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
オイラが使用している歯磨き粉をディスりつつ、歯茎の状態は良いとのこと。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ジェットバス、ストレッチ。


ローソン NL ブランのドーナツ
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以前勧められてこのローソンのブランのシリーズを食べたことがあったが、このドーナツはオイラにとってそれ以来のヒット。
すっげえ美味い。
マジで何個でも食べられるし、あればあるだけ買って食している(笑)。
つーわけで、盟友chataさんの嫁 a.k.a. 糖質番長殿(笑)。
番長、これならいくら食べてもヘルシーですよね。


ピエール瀧 逮捕
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先週Twitterで知ってギョッとなる。
電気グルーヴは
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大友克洋のジャケットに釣られてアルバムを一つだけ購入。
音楽自体はオイラにはわからんかった(笑)。
その後、盟友chataさんがピエール瀧の名を教えてくれて、それ以来意識し続けてきた。
主に俳優として、ラジオ・パーソナリティーとして。
ゴツい顔ながら刑事も暴力団員も出来て、『ALWAYS 三丁目の夕日』ではチョイ役ながら氷屋さんを演じたり、とにかく硬軟どちらも演じられて存在感のある俳優として大好きだ。
ラジオ・パーソナリティー忘れられないのがいじめ問題をピエール瀧と伊集院光が語ったもの。
オイラはこれをラジオで聴いたわけでなくTwitterの情報で文字おこしを読んだのだ。
瀧 今受けた酷い体験はぁ、今のお前にとっては受け入れがたいかもしれないがお前その経験をすると将来伸びるから(笑)。今死ぬな!伸びるから!って感じ(爆笑)
なんとなくだが大人として、先達の言葉として聴いたら非情に勇気付けられるような話だと思った。
この二人、こんな話をする人たちなんだ、と失礼ながらその当時名を馳せていた二人に遅ればせながら畏敬の念をもった。
しかしながら、その人が良いこと言おうが悪いことしようが俳優として観る側を楽しませる能力の有無は関係ない。
良い人間、好感が持てる人間だから良い役者だということではなく、良い役者だから良い人そうに見えるだけの話なのだ。
オイラも今回のピエール瀧の逮捕については油断した(笑)。
オイラが勝手にピエール瀧を品行方正な人間だと誤解していたにすぎない(笑)。
そりゃ品行方正で悪いことはないけど、そうじゃなくたってピエール瀧の魅力は失われないからね。
それこそ別にピエール瀧からオイラがコカインの勧誘を受けたなどという実害があったわけでなし(笑)。
許せんのはコカインって暴力団の資金源でしょう。
暴力団を肥やす片棒担いでどーすんだ。
その一点が許しがたい部分ではあって、ピエール瀧がジャンキーで副作用で早死にしようが所詮はオイラなど赤の他人だからね。
早死にしたら「まだ早いのに」ぐらいは言うだろう。
報道によればピエール瀧は二十代の頃から20年以上やっていたという。
そんなに長い年月やっていて捕まらないどころか当のピエール瀧はずっとオイラにはまともに見えてたけど。
まあTVやスクリーン越しでその人となりが厳密に判断できるわけではないが。
この件で出演作の上映自粛やCDの回収なんてことをやってるようだが、過剰反応もいいところ。
それこそ人を殺したわけでもないし、女性をレイプしたわけでもない。
俳優というのは演者だ。
人殺しの役をやってたって本人が本当に人殺しをしたわけではない。
スクリーンやTVで演技のリアリティがあるというだけで、役者本人の性質とは別個と考えるべきだ。
それともなにか?いままで演技を賞賛していたのにコカインのジャンキーだとわかった途端にピエール瀧が汚物にでも見えるようになったか?
いまピエール瀧が汚物に見えて見たくないというのはそう言ってる本人の思い込み、気のせいだよ。
今までピエール瀧を観てジャンキーだと思ってた人はいないと思うよ。
だったら作品は作品として楽しめば良いだけの話とちがうか?
いまだにTVタレントや作家の類を品行方正で頭のいい人だと思ってるのか?
それともバカそうな奴らがチヤホヤされてうまいことやってカネだとか女性だとかに苦労していないようなことに嫉妬しているのか?
オイラが知る限り、この事件でピエール瀧を徹底的に糾弾している人はあまりいないように感じられる。
オイラもすごく残念だとは思うが、ピエール瀧に限って言えばまた帰ってきてほしいというのが本当に正直な気持ちだ。
多分おそらく、再びピエール瀧の声を聴き、存在をスクリーンで観たいと言う人は山盛りいると思う。
オリンピックを金で買ったり、女性をレイプして罪に問われないようなヤツらに比べれば、ピエール瀧など小悪党にすらならんと思う。


『ROMA/ローマ』
『町山智浩の映画ムダ話107 アルフォンソ・キュアロン監督"ROMA/ローマ"』
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イオンシネマ春日部。
最近はNetflixで興味深い映画が多いので、オイラも気になるなら入るしかないか、と思っていた。
本作もその一つで劇場で観ることを半ば諦めていたらイオン系列の映画館で上映と聞き観に行った。
米オスカーでの外国語映画賞・監督賞・撮影賞受賞が小さく追い風になったか。
しかし、寂しいことに客も10人に満たない程度。
時代背景など知見がないのでパンフレットを買おうとしたのだが、本作については販売していないという。
Netflix配信ということでその手のパンフは製作されないものなのかねえ。
なので町山智浩の解説をガイドに鑑賞を反芻している。
ところでオイラが偉そうに特権的な眼があるという意味では全くないのだが、モノクロの映像をありがたがる観客というのは実際どれくらいいるのだろうか?
ウチの親などはモノクロというとビンボくさいもの、ぐらいの認識だ(笑)。
なんでカラーがあるのにわざわざモノクロで撮るのか?というぐらいだから(笑)。
もしかしたら本作に限らず、モノクロに価値を見出して楽しめる人間というものはかなり少ないのではないだろうか?
多くの人がモノクロに関心があればもっとモノクロの映画が増えてもイイと思うんだが、実際はそうではない。
本作はモノクロ映画である。
町山智浩によれば、やはり本作カラーで撮影してポスト処理でモノクロに変換しているのだが、ものすごく階調豊かな美しい映像になっている。
オイラが最近観たモノクロ映画の中では群を抜いている。
映画は面白いのにモノクロは論外だったのは『マッドマックス フューリーロード』のモノクロ版。
非情に繊細に作られたなと思ったのが『LOGAN/ローガン』のモノクロ版なのだが、この 『ROMA/ローマ』のモノクロの映像はさらに美しいものだった。
ALEXAという65mmカメラをつかった高解像度の映像。
冒頭の石のタイルの映像。
床を擦る音とともに水が流れてくる。
それまでマットな質感だった石のタイルが水に濡れることによって鏡になる。
そこに天井のない空が映り、雲が映り、飛行機が飛んでいる。
呆れ返るような映像表現。
町山の解説を聴くまでわからなかったが、この床をみているオープニングと、空を見上げているエンデイングが対になっていることを意識したら非情に感動的に思えた。
本作はこの映画の監督であるアルフォンソ・キュアロンの自伝的なものらしく、色褪せながらも鮮明な記憶の中の美しさを表現するのにこのモノクロの映像は適切なものだと思う。
美しい映像でありながらそこに表現されている物語には、陰惨さ、暴力、罪悪感、裏切りなどが描かれている。
本作はメキシコが舞台の物語で、例えば後半に出てくる1971年のコーパスクリスティの虐殺など町山のガイドなしにはわからんかった。
しかも本作の主人公である女中さんのクレオのクズ彼氏
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フェルミンは政権与党が貧しい若者を集めて訓練し、反政府デモを叩き潰す暴力集団の一員、まあ右翼みたいなものになっている。
これがファルコネスっていうらしい。
ちなみにこのフェルミンの上の画像、全裸でちんちんがボカシなしで観れます(笑)。
こんなに鮮明なちんちんを観たのはデヴィッド・クローネンバーグの『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセン以来である(笑)。
とにかく本作を気に入ったら時代背景を調べて理解したくなる。
時代背景を知らないと本作を楽しむのは難しいとは思う。
綺麗なモノクロの映像だ、というだけでなく、女中さんのクレオや民衆のデモについて断片でも知ることによって本作はパースペクティブのついた奥行きを手に入れる。
そんな映画であった。
おそらくBlu-rayが出たら再見すると思うので、町山智浩の語ったキーワードを。
"MPC ムービングピクチャーカンパニー CG"
"コメットさん"
"メキシコ"
"インディオ"
"スペインの植民地"
"キュアロンの罪悪感 15:00"
"PRI 革命継続"
"軍隊の行進"
"中絶が許されない"
"農地を分け与える 出来ないので反発 PRIへの反発"
"クランパス クリスマスのお化け"
"力仕事ができない白人 火事の火消し"
"白人社会の足元に火がついている"
"与党大統領政権 なにもやってない"
"隠されていた背景"
"クレオ 後光"
映画の環境音が日本でいう「豆腐ぅ〜豆腐」みたいなのが聴こえて、のどかさな部分がオイラの子供の頃の日本のようにも感じられた。


今週末は歯の治療。

# by 16mm | 2019-03-17 21:24 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(6)

『グリーンブック』『翔んで埼玉』『運び屋』

残業調整で金曜日有給。
いつも思うのだが、残業になるほどオイラの仕事がトロいのか?
それとも仕事の対価やスケジュールが見合ってない所為で残業が多くなるのか?
これを客観的に判断できる管理職がいないのと、オイラのように自分の仕事の対価に無頓着であることが事態を悪化させている。
オイラなどは仕事で何時間かかろうが、自分の責任では全くないリテイクをくらおうが、自分の給料は変わらないのでやれと言われれば文句は言わすにやりますよ。
で、残業も多くなるわけだが。
オイラのようなペーペーがこれ以上この仕事を得意先要員で続けるのは赤字ですよ、などとは言わない。
そんなのオイラに仕事をだす管理職は重々承知なのでオイラが言ったところで皮肉にしか捉えられん。
オイラとしては管理職から「もっと速くできないの」などと言われない限り中指は立てないことにしている。
いう前にオイラに張り付いて仕事してるとこ見とけ、ということである。


先週金曜日と本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ジェットバス、ストレッチ。
五十肩の左側をじっくりとストレッチで伸ばしたり痛めつけたり。


本格的に花粉にやられてきた(笑)。


『ザ・ファブル(17)』
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AmazonでKindle版購入。
立ち読みで週刊連載も読んでいるのだが、単行本でまとめて読むと印象が違う。
週刊でブツ切りされると物語の進行が遅く鈍く感じるのだが、単行本でまとめて読むと緊張感を伴ったスピードを感じることができる。
次巻は映画公開直前だろう。
非常に楽しみである。


『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD(4)』
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電書で買うと帯がついてこないんだよな。
できれば電書でも帯を別ページで(表紙にかぶらないように)収録してもらいたいものだ。
帯の解説が読み手に対する適切で控えめなガイドになることもあるのだから。


『グリーンブック』
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先週木曜日、109シネマズ菖蒲。
予告編を観て気になっていた。
本作の製作総指揮の一人に
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オクタヴィア・スペンサーもいたと知った。
オスカーも作品賞と助演男優賞などを取ったようだ。
助演男優賞を
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マハーシャラ・アリがとったのは文句なしだと思うが、本作で言えば彼が助演で
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主演がヴィゴ・モーテンセンということになっているが、オイラとしてはW主演に等しいと思う。
でっぷり太ったイタリア系の保守的なレイシストをヴィゴ・モーテンセンは上手く演じていたから賞に値するとも思えたしね。
人種の違う二人の軋轢や葛藤などを描いたロードムービーである。
興味をそそられたのはヴィゴ・モーテンセンのガサツさというか直情径行な感じと、それを嗜めるマハーシャラ・アリのコンビの愉快な感じというところだろうか。
一言で言ってしまえば人種間の葛藤を超えて友情を結んだ二人の愉快なロードムービーという以上でも以下でもない作品だということだ。
主演と助演、その他の役者の演技によって興味をそそられはするが物語自体は割とありきたりなもので、実話という体裁で昔話を語っているだけ。
この手の似たような話は、別に黒人と白人というキャストでなくても山盛りある。
演じた役者を賞賛されこそすれ、作品賞としふさわしい物語が本作にあったとは思えない。
単に人種間のガス抜きに受賞したんではないかと勘ぐってしまう。
いまだにこの手の物語を安心して賞賛する米アカデミーの楽観性というか鈍い部分が露呈した感じだと思える。
少なくとも昨年の『スリー・ビルボード』や『シェイプ・オブ・ウォーター』のような映画ではないと感じた。


『翔んで埼玉』
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先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
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"そこらへんの草でもくわせておけ!埼玉県民ならそれで治る!"
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この原作にもある有名なセリフを二階堂ふみが言い放つと我々観客爆笑(笑)。
周りはもちろん埼玉県民(笑)。
金曜日の午後で高校生なども含めて老若男女で8割ぐらい席が埋まっていた。
この徹頭徹尾埼玉ディスの映画を埼玉県民がゲラゲラ笑ってる状況をどう理解したものか(笑)。
どうかしてるぞ埼玉県民(笑)。
実際本作、非情によくできてる。
すごく面白い。
すごく面白い、というのは言い過ぎかもしれん。
多少中ダルみする部分もなきにしもあらずなのだ。
が、未完の原作を映画の中で完結させた脚色の力は強いと思う。
原作では姿を現さなかった
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埼玉デュークまで登場させたのだから(笑)。
原作と大きく違うのは本作が昔々の話として語られる点だ。
昔々埼玉県民は通行手形なくしては東京には入れず、東京都民の中でも住んでいる地域により明確なカーストが敷かれていた、という。
最終的には日本全国埼玉化計画が発動され、さらには全世界埼玉化計画になり、ついには......(笑)
これ、コメディだからって舐めてもらっちゃこまる。
原作のテイストを残してこれだけの脚色をしつつ物語を締めくくってる製作者の腕力は賞賛に値する。
それとね、なんといっても
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GACKT(笑)。
(笑)がついちゃうのはなんなんだが、日本人でこれだけマントを翻すのが上手いのはヤツしかおるまい(笑)。
このGACKTがしているポーズも映画オリジナル(笑)。
ただ原作にあるBLの要素は二階堂ふみのキャスティングでかなり薄まった感じ。
これは監督の趣味なのであろう。
GACKTと伊勢谷友介のキスシーンは明らかに遠慮した感じでディープなものではない(笑)。
BLやゲイの要素をかなり削いだかたちとなっている。
とにかく脚色、脚色の素晴らしさによってなりったった映画である。
これはBlu-rayは買いだと思う。
ちなみに原作にないセリフ。
日本で一番貧乳率の高いのが埼玉。
日本で一番巨乳好きなのが埼玉、だそうである(笑)。


『運び屋』
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先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
楽しみにしていた映画であった。
が。
なんつーんだろう、本作は実話を基にしたものであり、主人公は80代の老人の麻薬の運び屋。
家族を顧みずに仕事という趣味にかまけてきた男が嫁にも娘にもパージされた人生の終盤。
それは映画の登場人物でありながら本作の監督主演であるクリント・イーストウッド自身が浮き上がってくる。
今までのイーストウッドの映画でもそうだったが、良くも悪くも役柄とイーストウッドの生き様がイコールなものとして観客は観てきたんだと思う。
ロバート・デ・ニーロのように役と本人がイコールにならないような俳優ではイーストウッドはない。
だからこその並並ならぬスター性を身にまとっていたのだ。
昔、プレイボーイのインタビューでデ・ニーロはアクターだがイーストウッドはスターだと言われた通りだと思う。
実年齢に近い役としてイーストウッドは演じていたと思われるので間違いではないと思うのだが、オイラが期待しているようなイーストウッドではなかった。
とにかくヨボヨボヨレヨレな感じなのだ。
いまいち覇気が感じられない。
このヨボヨボヨレヨレが演技なのか実際のイーストウッドの現在の姿なのかわからんが、こちらとしては『グラン・トリノ』のような強さが観れるものだと思っていたら思い切り肩すかしである。
自分の期待していたものと違うからと言って批判するのはどうかとも思うが、強さが見たかった。
本作でも強気な部分はあるにはあるんだが、それがビビりの裏返しに思えてならなかった。
クリント・イーストウッドというのは強さのアイコンであり、終生強くあらねばならない呪いをかけられた人物であると思っている。
だからこそ、本作での弱さにがっかりしたのだと思う。


今回、三作品を劇場鑑賞。
そのどれもでスマホ点灯するようなドアホはおらず、珍しく大人数の鑑賞でありながらマナー違反がいなかったのは幸いである。


今週末は心療内科と歯のメンテナンス。
取れた歯を持っていかねば(笑)。

# by 16mm | 2019-03-10 19:25 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)

『Lens magazine』『タカコさん 4巻』『サバイバル~少年Sの記録~ (5)』『 BLUE GIANT SUPREME(7)』『 いい女、ふだんブッ散らかしており』『 赤狩り(4)』

先週会社の健康診断。
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尿検査の値はこんな感じで、蛋白がでているので腎臓関係に少々問題があるようだ。
しかし、これは昨年も出ていた。
そもそも尿検査では糖が出てないものの、昨年は呼び出しをくらうぐらいの数値を叩き出していたので(笑)現状ではなんとも言えん。
呼び出しは色々理屈をつけてシカトした(笑)。
体重は昨年よりおそらく5kgぐらいは減っている筈で、上の数値は服着たままの測定なので実際は88kg前半かそれを切るぐらいの数値の筈である。
血圧は二度目で下がった数値になった。
いつもだと二度計っても下がり切らず、問診で再度血圧を計っても更に下がらずという状態だったのが、まあ改善していると言っていい。
実際血圧に端を発するような自覚症状もなくなっている。
週一回の断食と晩飯抜きの生活というのが数値的に安定するのかもしれん。
計画的にバランスよくというのがオイラには不可能だと思われるので、自分でできるコントロールをせにゃならぬ。
視力は車運転用のメガネをかけての検査だが思ったより悪い。
またメガネを作らねばならないか。
とりあえず検査結果の詳細は血液検査の結果をまたなければならない。


というわけで、とりあえず健康診断が終わったので、色々暴食をした。
ここ何年か食べてなかったピザーラのデッカいのやら、饅頭やら(笑)。
明日からまた糖質ナンチャッテ制限を再開する。


先週土曜日、歯の治療。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
歯茎の状態は比較的良好だとのこと。
先生に左上の歯の治療をしてもらう。
根治とのことで徹底的に治すとのこと。
先生とカメラの話と鉄砲の話。
まさか鉄砲まで興味があったとは思わなかった(笑)。
趣味が幅広い(笑)。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ジェットバス。
あ、脚のストレッチするの忘れた(笑)。
五十肩は以前よりかなり改善しているが、この際もうちょっと肩周りが柔らかくならないかと思う。


先週土曜日、109シネマズ菖蒲に『翔んで埼玉』を観に行くも、観やすい席どころか9割がた席が埋まっている状態。
二週目でこれだから大ヒットなんじゃね。
もしかしたら埼玉県だけの現象なのかもしれんけど(笑)。
大ヒットはいいんだけど、普段観にこない奴らが来てるってことは鑑賞マナー的に非常にアバウトな無法状態が予想でき、不本意にオイラがまたスマホ点灯に向けて怒鳴ったり紙コップを投げつけたりする羽目になるので今回もスルーすることにした。
『グリーンブック』も上映時間の兼ね合いで観ることできず。
持ち越しの映画が多くなると観るつもりでも上映スケジュールの都合とオイラの都合が合わずに取りこぼすこともあるからなあ。


腕時計の保険の請求書類を書かなければ。


『Lens magazine vol.1』
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AmazonでKindle版購入。
カメラ本体が新たな技術革新や魅力的なデザインが出てこないので、興味はどちらかというと古今東西のレンズに向かう傾向がある。
特にオイラはミラーレス機をマニュアルで使うことを常としてきたので、旧い新しいに関係なく魅力的な描写をするレンズを求めている。
なので割とレンズ関係の本は購入してしまう。
更に言えばレンズというよりも、ボケ具合やコントラストや解像度などの描写で作られる目新しいヴィジュアルを求めているのだと思う。


『タカコさん 4巻』
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AmazonでKindle版購入。
新久千映の描画する画の魅力。
生真面目で非常に感受性豊かな女性の日常の発見。
日常的にありながらオイラなどがさつな人間が見逃してしまうものを披露してくれている。
実際にタカコさんみたいな人がいたとしたら、タカコさん自身は生きづらいかもなとも思う。
タカコさんみたいな人間が伸び伸びできる社会でありたといも思う。


『サバイバル~少年Sの記録~ (5)』
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AmazonでKindle版購入。
宮川輝の画力は魅力的で問題ないのだが、この『サバイバル』というものをリメイクするには時代的にキツかったと思う。
"3.11"以降と言ってもいいだろうが、日本は本当にシャレにならない地震が多発してきたわけで、フィクションが拮抗できないほどに現実の重さというものを感じざるを得ない状況だ。
現実は漫画のように大地震が起きて人が大勢死んで孤独な主人公がサバイブする、なんてことはなく。
大勢の人が犠牲になりつつも生き残った人も多くいて、その中で住居の問題、経済的問題などフィクションの娯楽もので扱うには生臭いまでの問題が現実として浮き上がってきている。
世界観的に感情移入ができない物語だった。


『ケトル Vol.47  2019年2月発売号』
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AmazonでKindle版購入。
映画製作の後半に至ってはあまり関心がもてなくなっていったが、それでも最初の頃の『マルサの女』頃の問題提起の仕方などは今観ても良いなと思う。
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宮本信子については色々あるんだけど、上の画像の『マルサの女』の宮本は魅力的に見えた。
良い顔してるなと思う。


『BLUE GIANT SUPREME(7)』
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AmazonでKindle版購入。
本作が出版社的に売り上げとしての数字が良好であり、出版物として大事にされているだろうと思えるのは単行本のタイトルのデザインが毎回変わっていたり、掲載誌でカラーページだったものをそのままカラーとして単行本に収録しているからだ。
売り上げが悪かったら単行本は出したとしてもいちいち金がかかるデザイン変更なんてしないからね。
売り上げがあるということは多く読者に支持されているとも言える。
単行本を買ってなくても本作が好きな人は更にいるだろう。
それでも単行本購入や分かりやすい形でのアンケート結果が良いのだろう。
ファンであるオイラとしては非常に嬉しい限り。
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音の出ない漫画という形態で音を通して上記の事を伝えるのは難しい。
本作はそれを伝えようと死に物狂いになっているのがわかる。
その努力は、例えば主人公の大が音楽経験もなくジャズを選びサックスを吹き、高校卒業してジャズバンドを経て英語も怪しいのにドイツで活動をしている。
冷静に考えればおそらく多くの人間には不可能な事だと思う。
主人公の大は確実になにかを"もっている"とか"神様に祝福された"数少ない人間であり、努力だけでは埋めることができないものを持っている人間だ。
それでも本作を読むと、何かを始めさえすれば道は開けるかもしれないという希望を得ることができる。
そんな漫画なんだと思う。


『いい女、ふだんブッ散らかしており』
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AmazonでKindle版購入。
美形で可愛くて頭が良くて教養ありで愛嬌がある......
オイラの阿川佐和子のイメージは完全無欠の女性だ。
美形でありながら気取らずに笑いをとり、読み手をほのぼのとさせる。
阿川の文章は非常に心地よい。
話し言葉でこのエッセイの中で語られるような内容や言葉を出したら周りにウケるだろうなと思い、密かに一所懸命に暗記したりしてるのだ(笑)。
ほら、オイラはアドリブ効かないので(笑)。
文中で語られている事態をウィットと教養に裏打ちされた言葉、難しい言葉ではなく、あまり使わないだろうけど、意味が通じるような素敵な言い回し。
それらがオイラでも当意即妙に出てきたら頭良く思われるんだろうな、と邪に考えてること自体がダメなんだろうな(笑)。
面白い本である。


『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD(4)』
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AmazonでKindle版購入。
骨太でありながらエンタテインメントの枠での娯楽感を失わずに描かれている傑作。
本巻でひっくり返ったのはマリリン・モンローとエリア・カザンがデキていたいたという話。
オイラこのこと寡聞にして知らなんだ。
は〜、そんなことがあったんだ。
晩年、エリア・カザンが赤狩りにおける密告者として終生叩かれ続けていたが、カザン以外にも密告者はいたわけなのになと思っていたら、それ以外の密告者たちも多かれ少なかれ代償を払わされていた。
カザンが有名で長生きしたためにバッシングも終わらなかったということなんだろうか?
ロナルド・レーガンやウォルト・ディズニーも密告してたのにねえ。


第42回日本アカデミー賞
『焼肉ドラゴン』がノミネートすらされないアカデミーなど糞食らえ。
そんな中でも唯一うれしかったのは
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大塚康生(左から二番目)が協会特別賞を受賞。
大塚康生といっても知らない人はしらないし、知ってる人もそう多くないだろう。
しかしね、この人宮崎駿の直接の先輩だと言えば分かりやすいだろう。
東映動画時代の宮崎や高畑勲を知っていて、宮崎と組んで『カリオストロの城』や『未来少年コナン』の作画監督。
宮崎駿の結婚式の司会をしたと(笑)。
富野由悠季が虫プロ時代に東映動画の大塚の作画を見て、虫プロのフルアニメーションは間違いかもしれない、と気がついたエピソードとか。
高畑勲と組んで『じゃりン子チエ』の作画監督。
黎明期の日本のアニメーションを背負っていた一人と言っても良い。
そんだけすごい人だという事だ。
ちなみに一番右の男性は名札に"高畑"とかいてあるので会長特別賞を受賞した高畑勲のご子息だと思われる。
なのでそのうち宮崎もなにかしらの受賞の対象になるだろうし、安彦良和や富野由悠季だって実写映画の監督などに影響を与え続けてるんだからもっと評価されてもいいと思う。

# by 16mm | 2019-03-03 20:50 | | Trackback | Comments(2)

『アリータ:バトル・エンジェル』

まだスギ花粉は舞ってない筈なんだが、オイラの鋭敏な鼻のセンサーが反応してムズムスしてくしゃみ連発中(笑)。


行きつけのカメラ店の店主から幼稚園の卒園式撮影の手伝いを頼まれるものの、該当の日がオイラの心療内科の日なので断る事に。
店主は昨年大病をしているので、心配ではあるのだがいたしかななし。
申し訳ない。


昨日土曜日、銭湯に岩盤浴、ジェットバス、ストレッチ。
五十肩の左腕の可動の痛みがかなり減ってきている。


『Gears of War』
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借りっぱなしのXbox Oneと最近買った24インチモニタでやっている。
非常に面白いのだが、この買ったばかりの24インチの所為だろうか?30分ほどプレイしていたら気持ち悪くなった。
乗り物酔いの初期症状みたいなアレ(笑)。
昔のオイラならこの程度では弱音は吐かなかったものの。
なのでゲームはとりあえず慣れるまでは1日30分未満とする自分ルールを設定した(笑)。


『おひとり様物語(8)』
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AmazonでKindle版購入。
やわらかく端正な描線が魅力的なので買っている。
毎度内容は分かったような分からんような(笑)。
しかしこの作者自身になんとなく好感が持ててるので悪い物語ではないとは思ってる(笑)。


『BANANA FISH(20)』
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AmazonでKindle版購入。
やっと電書で"PRIVATE OPINION"と"Fly boy,in the sky"出た。
これで『BANANA FISH』に関するものは全部電書になったということかな。
この調子で他の長編の単行本未収録の外伝を出して欲しい。
本書で"Fly boy,in the sky"が伊部と英二が初めて会った時の物語になっている。
『BANANA FISH』に向かう片鱗はまったくないので正式な外伝といっていいか分からん。
が、20巻に及ぶ長編を描くにあたり、主要登場人物に作者が過去に描いた作品から引用することでバックグラウンドに厚みを持たせる印象になる。
やっぱり吉田秋生という人は稀代のストーリーテラーなのだなと思う。


先週仕事で某所に行ったんだが、なかなか面白そうな景観を発見。
写真に撮って面白くなるかどうか分からんが、今度撮ってみようと思う。
夜行くのが良いのかもしれんが、メンドくさいし、不審者に思われる可能性大だな(笑)。
景色の写真が下手っぴなので、やっぱり撮らなきゃよかったと思うかもしれんが、先週仕事でのタクシー代往復一万二千円自腹斬った甲斐があったというものだ(笑)。


先週土曜日、『アリータ:バトル・エンジェル』を観た後に『翔んで埼玉』を観るつもりだったが、『アリータ:バトル・エンジェル』で意外なほどお腹いっぱいになったということと(笑)、『翔んで埼玉』が意外に客が入っていてこれなら今週末でも上映回数変わらずになりそうだと思って無理に観るのを止めにした。
『サムライマラソン』も多少興味がある。
『ボヘミアン・ラプソディ』は毎週"LAST"マークがつくも終わることなく今だにロングランである。
オイラは『ボヘミアン・ラプソディ』のサントラを延々とヘビロテ。


『アリータ:バトル・エンジェル』
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ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
3D iMAX版。
上映中、ハス前の席のどアホが二回もスマホを点灯させやがって、その度に二度も怒鳴った。
もういい加減本編上映中のスマホ点灯が万死に値する行為だと学べよな。
本当に殺意が湧く。
そんなわけで本作の感想だが、傑作
ジェームズ・キャメロンの20年越しの企画。
正直原作漫画については内容云々以外の部分で微妙な感情ではあったんだが、ジムがやるなら、ジムが関心を持っている物語であるなら間違い無いのではないかという風にも思っていた。
それでもなかなか製作されず、いよいよ『アバター』の次は『銃夢』だなと思っていたら、『アバター』の続編にいっちゃった(笑)。
それで白羽の矢が立ったのがロバート・ロドリゲス。
......
ロバート・ロドリゲス、ねえ。
『シン・シティ』ぐらいしか観てないんだが......
もうこれで本作に対する期待値はだだ下がりであった。
原作だってそんなに好きではない。
いや、映画でも描かれているヒューゴの部分までは立ち読みで読んでます(笑)。
そもそも原作タイトルの『銃夢』ってのが気に入らない(笑)。
絵柄とともに完全な大友克洋フォロワーだなという認識。
大友の『童夢』の明らかな捩りだよ。
こんなタイトルつけるだけでも志が低いと思った。
絵柄どころかタイトルまで真似るとはね。
で、完全に本作を観るまでナーメテーター状態。
しかし、実際に観たらかなり良い映画だったのだ。
これはひとえに脚本が物凄くよかったというところか。
脚本というか、脚色がうまくいっている。
おそらく20年越しの企画という意味では脚本の開発が常に行われ続けた結果なのだろうと思う。
日本の漫画原作のハリウッド映画化としては初めての成功作だと言ってもいい。
日本どころか世界で人気の日本の漫画である『ドラゴンボール』や『攻殻機動隊』がハリウッドで実写映画化されて華々しく玉砕してきたのを観てくれば、日本の漫画を原作に良い映画を作ることはできんのだなと諦めていた。
原作ではないが昨年スティーヴン・スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』で『AKIRA』の金田バイクがカッコよく描かれて多少溜飲は下がったが、丸々日本の漫画原作でというのは無理かなと思っていたのだ。
このジェームズ・キャメロンが開発したと言ってもいいだろう脚本の『アリータ:バトル・エンジェル』は原作のエッセンスを残しつつも時節やおそらくジムの好みによって的確に脚色されている。
例えば原作の
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ガリィとイドの関係というのは兄妹のそれに近く描かれている。
が、本作『アリータ:バトル・エンジェル』では
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イド役がクリストフ・ヴァルツということもあり、親子として関連づけられている。
この親子関係を補強するために
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ジェニファー・コネリーがイドの元妻役で設定され、アリータが最初につけた手足はイド夫妻の亡き娘の為のものだ。
亡き娘と劇中で描かれるモーターボールやザレムへの関連づけが非常にスムーズにつながっている。
アリータが劇中で
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白いのと黒いので二度身体を換えるんだが、その過程も子供から大人の身体つきへの変化というか、人間でいう成長を表現している。
イドとアリータを親子関係にしたのは
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ヒューゴとの恋愛関係の邪魔にならないようにする為のものだろう。
ちなみにこのヒューゴ役のキーアン・ジョンソンって顔立ちが日本人好みなんではないかね?
どことなくキアヌ・リーブスの面影があるような感じでオイラはこのキャスティングに好感がもてた。
アリータはロボットではなく人間の脳を格納したサイボーグ、『攻殻機動隊』の少佐みたいなものだ。
当初このフルCGのアリータの造形が
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眼がデカすぎという指摘があって、オイラも結構違和感を覚えた。
原作漫画のガリィの眼の大きさに習ったらしいが他の生身の役者の中に入った時に違和感は拭えなかった。
これだったらアリータをフュージョンキャプチャーで演じた
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ローサ・サラザールが素で演じてアクションだけCGIで差し替えた方が観る側としては感情移入しやすいのではないかとさえ思った。
実際ローサ・サラザールの表情ってCGIのアリータに似てるわけだし。
ただ観終わって思ったのだが、本作非常に野心的な試みをしたんじゃないかと思ってる。
それは、生身の人間とCGキャラクターが共演してエモーショナルな恋愛の表現ができるのか?という試み。
つまり所謂エロではないエロスのある感情を伴った恋愛の要素をCGキャラクターで表現できるのか?
たとえば
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アリータの義体の姿だけど、これってメタリックで機械的なボディだからなんとも思わんが、はっきり言えばマッパだからね(笑)。
妙齢のお嬢さんがマッパで手の指一本で身体を支えたりしてる(笑)。
その一方で
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ヒューゴに自分の特殊な心臓を売って一緒にザレムに行こうと持ちかけるアリータ。
ヒューゴを前に胸元を開き、胸を露出させてそこから心臓を取り出すんだが、これもエロく見えないのはアリータの身体のメタルの質感のせいだ。
これを生身の身体に置き換えたとしたらティーンの恋愛としてもかなりエロい要素が入ってくる。
しかも、心臓を差し出すってのは自分の"気持ち"や"心"を愛する男に差し出すという意味だ。
この一連ってパッと見エロく見えないだけで、実際に想像を働かせれば相当にエロい。
で、オイラはこの一連で製作者たちが真摯に向き合った試みが見事に成功していると感じた。
アリータとヒューゴの恋愛をリアリティのあるものとして認識できた。
これはある意味『アバター』のようにCGIキャラクター同士の虚構同士の触れ合いよりも難しいだろう。
現実と虚構の触れ合いなんだから。
現実にある者と虚像との共演で感情的に訴えることに成功しているんだから。
これは昨今のCGの技術の進化や、人間の表情と感情の関連を深く理解しないと表現できないものだと思う。
そういう意味では非常に感動的なものであった。
Blu-rayは購入するつもりである。


今週末は会社の健康診断と歯のメンテナンスである。

# by 16mm | 2019-02-24 19:50 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(4)