『ハッピーフライト』

パンツを後ろ前にはいて気がついた事。
お尻を掻くときはパンツの"社会の窓"は後ろにあった方が便利だな、と(笑)


「脚なんて飾りですよ。エライ人にはそれがわからんのです」
という言葉がある。
競馬にまったく興味がないのだが、騎手を振り落とした馬が一着ゴールイン。
武騎手には大変失礼だが、騎手は飾りか?と思った瞬間。


真木よう子、結婚妊娠とな。
どーなるんだ『SP』(笑)
真木よう子のいない『SP』なんて言葉攻めのないSMを見せられるようなものではないか(笑)


相変らず土曜日は会社。
金にならない仕事というのは気楽なもので、今更な試行錯誤を繰り返している。
金曜日から土曜日にかけて会社に泊まったのだが、休憩スペースのソファが意外なほど寝れるというのに気がついた(笑)
シャワーを浴びれないのが辛いところだが、寝るだけならカプセル・ホテルに行かなくても済ませられそうである。
寒くなかったので毛布もなにもかけずに寝た。これから先喉の事を考えたらマスクをして寝るべきかもしれん。
それでも朝、自分のうめき声に驚いて起き上がった(笑)寝たのが午前3時。起床が午前8時30分。寝過ぎた。6時には起きるつもりだった(笑)
それでも仕事の方向が見えたので午後3時にはあがり。
あとは自宅で延々と素材を作れば良い。


『銀魂』の主題歌、HEARTS GROWの『かさなる影』のCD購入。
良い歌である。


右足の皮がマメかなにかではがれたので日曜日のジムは休止。
自宅で件の素材作成作業。


ヤングマガジン誌で掲載された、ちばてつやの『トモガキ』の後編。
名を成した漫画家達の若い頃の思い出話は興味深く楽しく読めた。やはり画の上手さであろう。まったく衰えていない。体力が続けば今の漫画界の競争にだって余裕で勝ち抜けると思う。
しかし、この作品、明るく楽しかったのだが最後の頁の最後のコマでゾっとするような"死"を感じさせた。
作中、実弟のちばあきおの死について描かれていなかったのは作者がいまだそれを冷静に語れないからだろう。


初めて見たのはたしか"笑っていいとも"の日曜日の増刊号だったと思う。たしか中学生ぐらいだったろうか?
その頃の増刊号は嵐山光三郎が番組の幕間にゲストを交えて対談してたりしたのだ。
で、
「今のお笑いをくだらないとか教育によくないとか言ってるお年寄りが『水戸黄門』がすきだったりする。あの番組、旅先での事件を黄門様の印象一つで状況を精査することなく悪者と決めつけて殺してる。民主主義もなにもあったもんじゃない」
のようなことを言っていた(記憶でかいたので、あくまでもそんなようなことを言っていたという事です)。
世間知らずでバカだったオイラは、世の中を常識の外から見る人間がいる事を知っていたく衝撃をうけた。
常識の外でありながら、理屈は通っているように思える。ビートたけしの本を初めて読んだ時の衝撃と同じだ。
すごく魅力的にみえて、どうしたらこうなれるのか見当もつかず、取りあえず本を読み始めたのはそんな頃であった。
こんな見方をできるヒトになりない、と世間知らずでバカでサルだったオイラは思った。
件の黄門様の事を言ったのが、筑紫哲也だった。
大学生になってバイトをして、ある程度好きにカネを使えるようになると朝日ジャーナルを買って読み始めた。
全部を読むわけではなく筑紫哲也の『若者たちの〜』シリーズの対談だけ読んでいたようなものだった。
ニューアカデミズムなんて言葉も一部に浸透して消滅しつつあった頃、遅れてきたオイラは筑紫哲也の周辺にあるものを必死に掴もうとしていたのかもしれない。
正直TV番組での筑紫哲也にも本をかいた筑紫哲也にもあまり興味が無く、あくまでも黄門様の事を話し、オイラにある種の希望を語ってくれた人だと思っている。
それだけで十分だ。
オイラは筑紫哲也ほどのリベラリストにはとうとうなれなかったが......
今更だがご冥福を衷心よりお祈りいたします。


映画の予告編、『感染列島』『誰も守ってくれない』が面白そうなのだが、タイトルがあか抜けなくていけない。
すごく面白そうに感じる『ラブファイト』もなんだかなのタイトルだし。


『ハッピーフライト』
『ハッピーフライト』_c0022635_20515837.jpg
傑作!!!
土曜日MOVIXさいたまにて。
『スウィングガールズ 』から期待して待っていた甲斐があったというもの。
アンサンブル・プレイの映画作品としては最高レベルではないだろうか。
どの登場人物にも見せ場がありそれを上手く集約させている。
つまり飛行機を安全に飛ばし、乗客に安心と旅の楽しさを味わってもらうかという部分に集約されるのだ。
役者諸氏はその演技力もさることながら演出力によって登場人物としての魅力がうまく引き出されている。
綾瀬はるかは今年映画に出ずっぱりのような印象であるが、どの役も違って見える。単なるアイドルではなくちゃんと演技力がある役者ではないのかと今年三度目の彼女の映画を観て思った。コメディエンヌの才能もあるかもしれん。
登場人物に誰一人つまらない役として描写されている者はなく、本当にすべてが魅力的であった。
田中哲司もよかったなあ。
女性なら田畑智子、肘井美佳、平岩紙、江口のりこ、いとうあいこ、宮田早苗...やっぱりみんな良いや(笑)
江口のりこってこんなに魅力的だったんだとも思った。本人の才能もさることながら演出家の力量だろう。
ラストで田畑智子が待ち合わせていた客のところに行き、いないと分かってテーブルでため息をついた向こうで黄色いトラベルバック。客の顔を改めてみせるという品のない描写をせずに観客にわからせる(これはその後に恋愛に発展しそうなシチュエーションなだけに過度に分かり易くするのは下品だとオイラは思うのだ)。こういうのが映像的な演出力っていうんだろうな。
矢口監督の映画は登場人物が劇中で必ず成長する。
眼に見えるようなものもあるが、非常にささやかな成長というものもある。
登場人物たちが映画の終わりに少しでもマシな人間になっていくというのが非常に清々しく感じる。
矢口監督の持ち味の一つだ。
そして、この映画のもう一つの主役であるボーイング747-400。
戦闘機や爆撃機がカッコよく見えるのは当たり前だが、まさか旅客機がこんなにもカッコよく見えるとは思わなかった。
監督の愛情がここでも見て取れる。
離陸迄を横移動で延々とおいかける。コックピットのコンソールやレバーの動き、車輪の格納の描写。フラップの動き。飛んでる飛行機の更に上から描写。入道雲の隙間を行く旅客機。etc...。観客が観た事もないような場所の細かいディティールの積み重ねで魅力を刻み込んでいく。
圧巻は台風で雨が降り滑走路がハイドロプレーニ ング現象をおこしたためエアブレーキとともにエンジンを逆噴射させる描写。巻き上がる雨と飛沫の飛び散り方がすばらしい迫力を出していた。
副機長の機長昇格のためのOBJという設定で困難さを出すための台風と雨という側面もあったろうが、ビジュアル的にこのような描写をするための設定ではないのかと思えた。
監督の粘りと思考が支えた映画なのだろう。
監督が描いた本作の絵コンテが発売されていた。観る前だったので手には取ったが読んではいない。『スウィングガールズ 』も画コンテを描いていてたしかその通りに撮影していたようだった。
アニメーションではなく実写で、しかも日本で監督のイメージ通りの映像をという部分で固執すれば制作費が高くなる恐れだってあるのだ。だから実写の大部分の監督は絵コンテは描かずその状況に応じて柔軟に映像を作れる人間が重宝されてきたのだ。
しかし、考え方によっては絵コンテが監督のイメージ通りであるならば、撮影計画や予算の配分もたてやすいだろうし、近年CGを実写でもつかうようになると、そのために絵コンテは絶対に必要になってくる。
矢口監督というひとは自分が撮りたい映像を、撮影前から決める事ができる稀な部類の監督だと言える。
オイラが観た空撮を含めた航空機が出てくる映画でのベストはリドリー・スコットの『ブラックホーク・ダウン』なのだが、カネさえあれば矢口監督ならそれに匹敵する映像が撮れたにちがいない。
というのはボーイング747-400がホノルルから引き返していくところの雲の中に入っている描写に物足りなさを感じたからだ。
明らかに最初と最後に予算を割当、中間は登場人物の状況の描写で切り抜けている感じ。
雲の間を進むボーイング747-400を上空から撮影(CGにするだろうが)のようなものがいくつかまじっていたらと思うのだ。
が、そんな事は詮なきこと。
それを割り引いてもこの映画のすばらしさは損なわれない。
本作のDVDも楽しみだが、矢口監督の次作も期待したい。
願わくば、監督にはうんとお金もちになってもらいたいと思う。

蛇足。
いまスチュワーデスって言わないですかね。スッチーとか(笑)
CA。キャビン・アテンダント?っていうんですかね。
スチュワーデス、ってググったらソープランドがでてきましたが(笑)
それはアレですかジーパンをジーパンというのは恥ずかしくて、デニムとかジーンズというのが今風というアレでしょうか(笑)
オイラは言いますよ、ジーパンって(笑)
スチュワーデスっていうと、おぢさんの世代だと『スチュワーデス物語』になるんですけどね。
『ハッピーフライト』でも綾瀬はるかがいつ「教官!」って言うかドキドキしてたですよ。
なんかこれも一種のトラウマですかね。飛行機モノの作品を見ると堀ちえみが思い浮かんじゃうのは(笑)

矢口監督も周防正行監督も題材だけ見ると伊丹十三を思い出してちょっと警戒するんですけどね。
伊丹十三も好きですよ。全部観てるわけじゃないけど、『マルサの女2』ぐらいまでは好きですよ。
by 16mm | 2008-11-16 20:39 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(1) | Comments(4)
Tracked from デニムジャケットの紹介 at 2008-11-23 14:38
タイトル : デニムジャケットの紹介
デニムジャケットは芸能人などが、かっこよく着ているのを見ると欲しくなりますね。基本的にデニムジャケットはメンズものが多いように思いますが、もちろん女性の方もたくさん着ています。ブーツなどによく合うので女性にもおすすめです。... more
Commented by chata at 2008-11-16 22:31 x
うほっ、スゴイ長文!(゚∀゚ こちらも読みゴタエあります。
観終わってから、カントクのクレバーさが後からじわじわキてますw
江口のりこいいですね。時効警察でも良かった。週刊マキヨーコもww
Commented by 16mm at 2008-11-16 22:50
■re:chataさん
やはり期待していて良かった。たしかにすごくクレバーな監督ですね。喋ってところとか見た目はイイアンちゃんにしかみえんが(笑)
さあ、今週は中井の映画とトロピックかなあ(笑)
見れるかどうかわからんが(笑)
Commented by Jun Bo at 2008-11-17 08:56 x
はっぴーふらいと。 観てニコニコ大興奮の様が
よぉぉぉぉく伝わってきましたw
テレビでやる時(←ヾ(´▽`;)にはゼシみてみようと思いまし(´゚ω゚):;*.':;
機体の描写をみたくなってしまったw

あ。
休憩室で休まれる際には
お腹だけでも何かかけてあげてくさたいネッ(*` ω´*)ゞ



Commented by 16mm at 2008-11-17 23:50
■re:Jun Boどん
『ハッピーフライト』の監督の映画は全部アタリです。
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』オススメでっす。
機会があったらドーゾ。

案の定、上着の裾がでてしまし、かわいい腹が出た状態で寝てました(笑)


<< 『私は貝になりたい』 『人のセックスを笑うな』 >>