『冷たい熱帯魚』

先週の病状。
発作もなしに安定中。
鼻づまりっぽい事になっても、そこから息苦しさに繋がらない。
ありがたい事である。
服用しているヤクのおかげであろう。
そのかわりヤク切れに非情に神経質になった(笑)。
診察日までにヤクが足りるのか?途中で無くなったりしないか?
などと。
ある意味ヤク中の症状ではないか(笑)。


先週土曜日は耳鼻科。
同じような診察と同じ薬の処方。
症状はやや治まり気味ではあっても完治はしていない。
そもそも完治はあるのか?


先週土曜日、行く日ではなかったが心療内科に午後。
が、あまりの患者の多さに断念。
途中で帰る。


先週土曜日、ヘアカット。
二ヶ月に一度の頭皮のコリをとってもらう。


本日日曜日、ジムに。
ストレッチ、筋トレ、ランニング・マシン。
ランニング・マシンは3度から9度ぐらいのランダムな傾斜で走る。
65分で7.04km。
体重90.05kg。
90kg切るかな、と思ったらおしかったね(笑)。
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2006年10月に上記のようなウェポンを購入にして重宝していたが、このほど
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分かりにくいが、付け根のところが破断してしまった(笑)。
長年使い続けた末の金属疲労だと思われる。
「よくがんばった」
と労いの言葉とともにお役御免にしようとしたのだが、このウェポンがない状態でのタイピングが非情に辛い(笑)。
オイラの肘、こんなに重いのかw。
というわけで分解してネジを上手い具合に閉め直して、ゾンビのようにすこしばかりの延命を施す。
延命している間に二代目を購入する予定。
椅子に肘掛けがあれば楽チンなんだけど、イスを買う方が良いかしらん。


『冷たい熱帯魚』
iPod touchで視聴。
ネタバレあります。
「ボディを透明にする」
宇多丸の評論で興味をもって『愛のむきだし』を観てから監督の園子温の事をなんとなく気にするようになっていた。
『冷たい熱帯魚』についても宇多丸が絶賛。
劇場公開時には観に行けなかったので待望の視聴である。
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上記を含む本作のポスターヴィジュアルがカッコいいね。
それはともかく本作は実際の事件をベースに作られている、という触れ込みであるが、あくまでもベースであって実際の事件の顛末とは違う。
言ってしまえば、映画のように主犯格の夫婦は共犯者の男に殺されたりもしないし、共犯者の男は自分の妻を殺したりもしていない。
『愛のむきだし』を観てても思ったのだが、監督の園子温は"父性"というものに取り付かれた人なのではないかな、と感じていた。
キリスト教的なアイコンが映像に散見されるが、宗教的な強さというよりも強力な"父性"を映像化しているように思える。
打倒し乗り越えるべき父性、というとイメージが綺麗事になりそうだが、打倒し抹消したい存在としての父性ということか。
そんなモチーフにベースになった実際の埼玉愛犬家連続殺人事件というのはもってこいであったのだろう。
本作では、でんでんが演じている連続殺人犯。
これがでんでんの好演もあって非情に邪悪な強さをもった父性を表現していた。
「ボディが透明になっちまえば、なんにもわからねぇ」
この台詞、映画のオリジナルではなくて実際の犯人が言っていた言葉だという。
殺害した遺体を細切れの肉片と骨に切り分け。
肉は川に流して魚の餌に。
骨は灰になるまで焼き尽くし、それを山のなかで撒いて遺棄する。
遺体や物証はまったく痕跡を残さず消し去り、文字通り"ボディ(死体)を透明"にしてしまうのだ。
行った事は許し難いことではあれど、不謹慎であるがこんな言葉を発するある種のユーモア、ブラックな感性に関心した。
「ボディを透明に」ってこの映画屈指の台詞だと思うけど、やはり普通の脚本家では出てこないよね。
この辺りがホンモノの強さなのかもしれん。
映画でもそうだったが実際の犯人も相当な俗物で押し出しの強い性格だったらしい。
この犯人のパーソナリティに園子温は自らのモチーフであるであろう"父性"を託したのであろう。
いわば最適な人物造詣であったろう。
実在の人物だし。
映画自体はエロとグロとバイオレンスな146分であるが、その中でどちらかというとグロが苦手なオイラでも普通に観る事ができた。
死体解体のグロ描写も乾いたユーモアで(鼻歌歌いながらだとか、ちんちんに真珠が入っている事を笑ったりとか)表現されている所為か必要以上に陰惨な印象は受けなかった。
ただ、映画の結末をどう解釈すればいいのか?という事についてはオイラ自身はいまだ未消化な状態でありイマイチよく分かっていない。
宇多丸が評論していたものを聞いても自分としては諸手を上げて納得できるものではない。
間違いなく解答がある筈なのに、自分には分からないもどかしさというのがこの映画観た感想である。
そうは言ってもこの映画があらゆる意味でパワフル、文字通りパワフルな作品であるのは間違いない。
映像、音楽、俳優、演出力。
そのどれもが尊敬に値するね。
あちこちで言われている事であるが、主演したでんでんはすごかった。
所謂ガハハ系オヤジの俗物感を見事に演じていた。
この感じと似た俳優を思い出した。
松田優作監督作の『ア・ホーマンス』に出てたポール牧の凄みの演技だ。
その他、社本を演じた吹越満の微妙に面がワレて無い感じのフレッシュさ。
黒沢あすかの緩と急おりまぜたような豹変する人物像とエロス。
神楽坂恵の不満を抱えつつもある時は優しく包み込むような女性の演技(最期には不満をまきちらすんだけど)。
梶原ひかりの娘役も良かったなあ。
監督の園子温は演技指導も厳しいらしいけど、その厳しさのゴールが本作のようなものであれば俳優も報われよう。
ラストがよく分からないけど、パワフルで面白い映画、でした。


今週は心療内科に。

by 16mm | 2011-08-07 20:13 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2011-08-08 22:43 x
明日健康診断なので、わりと早く帰宅できますた(・∀・)

ヤク漬けがやや心配ですが、苦しさから徐々に解放されているようで何よりです。
クスリ飲んでるあいだって太りやすいですからね。運動しても激減しないのはそのせいかもしれませんねぇ。

なかなかロボな肘掛を使ってらしたようで。あんまそこに体重のっけても肩こりそうなので、デスク新調で!w
Commented by 16mm at 2011-08-08 23:39
■re:chataさん
お疲れさまでした。

少々自分でもどうかな?と思うぐらいのヤク漬けですが、発作の苦しさがこないのであれば取りあえずいいかな、と(笑)。
今後どういう手順、というか、どういう治療の段階で薬が減らされて行くのか。
逆に増えたりして(笑)。

あのロボ肘掛けは優れものです(笑)。
デスクの新調はスペース的に無理ですよ〜w。


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