『外事警察』『アベンジャーズ』

先週土曜日、ジムに。
マッサージ・チェアでダラダラと一時間ほどウトウトする(笑)。
サウナでストレッチ。
一時間プールでウォーキング。
体重96.20kg。
むううう。
また増え戻ってしまったか(笑)。


6月下旬に注文したNEX-7のレンズが未だに届かず(笑)。
レンズが届いてからと思い、撮影もしていない。
ボチボチ撮影をしたいものである。


それにしても暑い(笑)。


pen誌。
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『009』と石ノ森章太郎についての特集。
小野寺丈と神山健治の対談で押井守が監督する時のプランが語られた。
009は引きこもり。
003は犬となった001と一緒にいて、他のナンバーズはみんな死んでる、と(笑)。
なんとなく押井らしいプロットで笑えたが、それをシナリオ化させられそうになった神山も気の毒だな(笑)。
押井は監督降ろされても仕方ないような過激なプロットだと思う。


いしいひさいちの本を3冊。
『戦場にかける恥』
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『眼前の敵』
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『文豪春秋』
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シャレが利いたタイトルも愉快である。
『戦場にかける恥』『眼前の敵』の戦争と人間に対するシニカルな見方は、キューブリックの『博士の異常な愛情』に通じるブラックさだ。
反戦を何回も唱えるよりも『戦場にかける恥』と『眼前の敵』を読めば、戦争についての本質の一面を確実に捉える事ができる。
やっぱりこういうのを読むと戦争がいかにマズい手段か分かるってもんだ。
『文豪春秋』はカリカチュア化された往年の野球選手達が作家になって笑いをとっている(笑)。
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暑い。
腹の筋に汗が溜まるよデブだから(笑)。


『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』
コンビニで発売している廉価版の最終巻。
間違いなくゆうきまさみの代表作だろう。
ひびきさんって怠けるという事に関して非常に敏感なんだなあ。
たずなちゃんの眼が悪いという事の表現に眼を細める描写をくどいくらいにやっていた。
この作品にオイラはどうしてひかれたんだろうか?
ボーイ・ミーツ・ガールの青春恋愛ものではありつつも、働いて生活をしていくという事のリアルさも描いているからだろうかね。
そういうテーマは別に珍しいものではないけど、絵柄であるとか、競走馬育成についての詳細なディティールなんかも加味されて広がりがあったんだろう。
なんと言っても競馬にまったく興味のないオイラがハマッた漫画だったからなあ。
ほとぼりが冷めて忘れかけた頃に単行本を揃えよう。


大きな声では言えなさそうなwリッピングの字幕問題、未だ解決せず。
ボチボチ試すソフトも無くなってきたような(笑)。
ググってもオイラのような悩みを持ってる人がいなのか?解決策を見つけられず。
オイラだけがクヨクヨと悩んでいるような(笑)。
諦めようと思いつつ、後には引けないような(笑)。
まあそんな大事ではないけど(笑)。


宇多丸がラジオで『メリダとおそろしの森』を評論。
オイラほど酷評はしてなかったようだが、やはりピクサーとしては小品として捉えていた様子。
宇多丸の映画についての改善策がまた溜飲が下がるものでさすがである。
オイラはかなりガッカリした方であるが、宇多丸の評論で本作の前に上映された二本の短編映画の事を思い出したよ(笑)。
すっかり忘れてたw。
『月と少年』と『ニセものバズがやって来た』。
どっちもすごく良かったよ。
宇多丸の評論で『ニセものバズがやって来た』の監督が、オイラの大好きな『ウォーリー』の短編『Burn-E』の監督だと知った。
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短編2本だけ別売りされないかしらん(笑)。


町山智浩の『ダークナイト・ライジング』評。
(前)
(後)
ほぼ徹底的にコキおろしてます(笑)。
それが本当にちょっとした基礎教養があれば気がつくような事ばかり。
逆にその基礎教養が足りないだけで単純な映画のシナリオの穴に気がつかなかったりする。
案の定、町山の評論に気持ちを持っていかれてしまったよw。


今年の夏のSFアクションの映画の個人的ランキング発表(笑)。
『トータル・リコール』>『アベンジャーズ』>『プロメテウス』>『アメイジング・スパイダーマン』>『ダークナイト ライジング』
オイラとしても衝撃的な結果になっちまった(笑)。
『プロメテウス』と『アメイジング・スパイダーマン』は逆でもいいかな。
『プロメテウス』の良さというのはヴイジュアルの力だけだから。
『ダークナイト ライジング』について町山の評論の影響もあるが、リストアップされたなかでは圧倒的に面白さが足りなかったと思う。
シリアスな物語であってもプロットに破綻があれば、最初から荒唐無稽でつくったものよりも始末におえないぐらいつまらなくなるもんだな。


『外事警察』
DVDレンタル。
iPod touchで視聴。
映画版の『外事警察 その男に騙されるな』を観て興味が湧いて、TV版を観てみた。
2009年制作。
全6話。
ちなみに1クール13話という放送の単位の半分である6話というのは現状観る側にはちょうどいい長さなのではないだろうか。
録画をして視聴という生活習慣上、10話以上溜め込むと気分的に見るのが億劫になるような。
民放にはないこのフォーマットは良い思う。
主人公である住本健司は公安部外事課の警察官である。
その住本の父親も公安部外事課の警察官であった。
住本健司は少年時代、父親に
「お母さんを守ってくれよ 人を騙すような人間になるな 人を信じる人間になれ」
と言われる。
その父親は職務上の事故で植物人間として家に戻ってくる。
もの言わぬ生ける屍となった夫を、妻である住本健司の母親は絶望的な看護果てに絞殺しようとする。
しかし、愛する夫を殺す事は出来ない。
その一部始終を見ていた少年時代の住本健司。
たぶんその時去来したのは父親の
「お母さんを守ってくれよ」
という言葉であろう。
絶望的とも言える父親の看護に疲弊していく母親。
母親を守る事、すなわち、父親の命を断つ事。
妻として愛する夫を手にかける事ができないなら、母親の尊厳を守るためにも息子である住本健司が手を下すことが父親の言葉にも沿う。
ネクタイで父親を絞殺しようとしたその時に、母親に見つかり厳しい言葉を浴びせられる住本健司。
母親は自分がやろうとしていた事を客観的に見る事となり、その行為に恐怖したのだろう。
住本健司にしてみれば、母親を守る為に、母親の命と尊厳を守る為に、母親がしようとしていた事を自分が行おうとしたのだ。
「お母さんを守ってくれよ 人を騙すような人間になるな 人を信じる人間になれ」
血で繋がった肉親であっても本心を明かす事なく嘘をつく。
生ける屍となった父親の言葉を信じれば、現実を生きている母親に騙される。
少年時代に母親に騙された事を自覚した人間が、その後人を信じられる人間になりようがない。
同じ肉親に言われた言葉が二律背反として住本健司の心に突き刺さった。
トラウマと言ってもいいだろう。
外事警察という特殊な仕事(本当にドラマのような感じの人間ばかりかどうかわからんが)で、徹底的に疑い騙し、目的の為には罪を犯しそうな人間を止めずに犯罪行為に走らせて、その奥にある大きな犯罪に接近する。
本作、住本健司役が渡部篤郎というのがすごくハマっていた。
本当に柔らかそうで控えめな感じの、まさかここまで人を騙す人間に見えない役者をキャスティングしたことが成功のひとつだと思う。
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そして時折みせる歪んだ表情が見事。
以下、思った事をつらつらと。
●グリーンの色調と自然光を模したライティングがリアルさと不気味さを出している。
●住本健司が時折発する天然な無神経な言葉がいい(笑)。
●第一話で自殺を使用としている監視対象を止めようとする新米女性刑事を文字通り力づくで止める住本健司。よくある展開としてはその女性刑事とその後恋仲になるような雰囲気として、キスをして押しとどめるような事になるのだが、一切なし。よくよく考えればそんな事したら完璧にセクハラだもんね。『SPACE BATTLESHIP ヤマト』で古代が雪をキスで押しとどめて、そのまま押し倒すなどとう事は本作には微塵もなし(笑)。
●女性は女性としての機微を描いてもいるが、それが対男性に対するセクシャルな事に発展する事を徹底して避けている。女性刑事がいても完全に男性主導の仕事のなかに組み込んでいる。
●住本健司は人が隠している事を知る事が職務というよりも、知る事そのものを楽しんでいるのではないか?それは徹底的に相手について調べ上げる事によって自分が騙される事を病的にまで回避しているように思える。
●セクシャルな部分がないと言ったが、住本と協力者である下村愛子との関係が所謂ディシプリン (BDSM)的な主従関係に見える部分があり、そこはかなりイヤラシ〜く萌えましたw。


『アベンジャーズ』
ネタバレあります。
本日日曜日、109シネマズ菖蒲。
2D版。
まさかまったく期待していなかった本作がこんなにも面白いとはw。
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作品外で、日本版の上記コピーに反感をもたせるような印象で煽ったりもしてましたなw。
しかし、何故ハルクのみ影になっているのか?
もうちょっと見せたって別に問題なかろうに(笑)。
内容自体は高尚なテーマも大仰なドラマ性もあったもんじゃない(笑)
荒唐無稽にして徹底的に破壊を旨としてエンターテイメント。
高尚なテーマとリアリティや文明へのパースペクティブを目論んだ『プロメテウス』や『ダークナイト ライジング』が、物語の破綻、細かい部分のディティールを詰めなかった為に嘘くさい荒唐無稽に着地してしまった。
『アベンジャーズ』は取りあえず作中では嘘はついていない。
いや、初見でバレるような嘘をつかず、作中のリアリティー・ラインを徹底的に守っている。
今回の世界観を『マイティー・ソー』に合わせたのは妥当な選択だろう。
それ故に『アイアンマン』の監督であるジョン・ファヴローが
「最新のハイテク技術を駆使したヒーローであるアイアンマンに深くかかわり過ぎてしまい、魔法や神話など超自然的な側面を持つマイティ・ソーが登場する『アベンジャーズ』にかかわることは困難」
と監督をしない判断も賢明であったろう。
とにかく7人の主要キャストすべてに見せ場を作っている。
本作144分あったんだな。
まったく長さを感じなかった。
アクションの描写がなんとも上手い。
ハルクの破壊しながらの走り。
キャプテン・アメリカの横異動で捉えた走り。
考えてみたらソー以外は並外れてはいても己の体術で戦ってるんだよね。
筋肉増強だとか外骨格をつけてるとかはあるけど。
アクションの見せ場はかなりあるけど、中盤の空飛ぶ空母での攻防は見応えあった。
このアメリカ版戦隊モノ的な映画にロバート・ダウニー・Jr、ジェレミー・レナー、サミュエル・L・ジャクソンなんていう俳優がマジにやってるからスゴイ。
コイツら荒唐無稽の子供向きだとかバカにしないでやってるのがすごいね。
ロバート・ダウニー・Jrなんてメソッド演技に飽きちゃったのかw、ムチャクチャ力が抜けた感じで演じてるもんな。
それが味になってる。
アクションもすごいが、後半に出てくる魚を模したメカは良かった。
空中を浮遊する魚。
空中を水中に見立てたコンセプトでそのヴィジュアルを実現してしまった手腕のたしかさ。
お子様ランチのレッテルをよそにここまで高い映像センスの作品を作り出したら本当に誰も文句は言えまいな。
144分ずっとアガりっぱなし(笑)。
むちゃくちゃやりながらユーモアもちゃんと入ってるんだよな。
なのでどんになに破壊がすぎても陰惨な気分にはならない。
実際オイラが観た回では結構笑い所で笑いが起きてたくらい。
それでアガりに上がった本編終了後。
エンドクレジットの本当の最後。
アベンジャーズが食堂で黙々とシャワルマを食べるカットがある。
これまったく誰も台詞無し。
後ろで掃除をしているおばちゃんが目立った動きをするだけで、そこそこ長いカットの間、アベンジャーズはほとんど動かない。
この落差がいいんだよな(笑)。
この演出のトボけたセンス、すげええええ(笑)。
まあこの夏観たなかで『プロメテウス』や『ダークナイト ライジング』より本作が面白かったというのは世間体的にどうよとは思うが(笑)、面白かったんだから仕方ない。
気取った上につまらない『プロメテウス』や『ダークナイト ライジング』より『アベンジャーズ』がオススメである(笑)。
ただ一言言わせてもらえば、
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キャプテン・アメリカは上記のリアル路線のコスチュームの方が良かったな。
お祭り映画としてはハデな方がということだったんだろうけどね。
ブルーレイは買いである。
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ワロタw。
by 16mm | 2012-08-19 22:41 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
Commented by chata at 2012-08-20 08:10 x
ドラベンジャーズはのび太がキャップなのは違和感ありますw 同じブルーなドラえもんか、クレバーな出木杉クンあたりかなと。ハルクのジャイアンは揺るぎないのですがw

本編では米国大将が警官やアベンジャーズにテキパキと指示を出してたのがカッコ良かったっす。さすが年の功w
Commented by 16mm at 2012-08-20 13:19
■re:chataさん
ブラック・ウィドウのしずかちゃんに萌えましたw。

>テキパキと指示
ああいうシーンがあるとコスチュームはシブい方がリアルでよかったかな、と思いますね。
アベンジャーズが皆満身創痍になって戦うさまがカッコよかったっす。


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