『ヘイトフル・エイト』

先週木曜日、健康診断の尿検査の結果が問題なかったため安心してたら診療所から呼び出し(笑)。
以前から健康診断の結果が悪くても診察をバっくれていた札付きのオイラであるが、電話の向こうのおねえさんが
「診察を受けてもらわないと上司の方に直接電話することになると思います」
などと穏当な口調でハッタリをかましてきた(笑)。
だからというわけではないのだが、先週の金曜日に会社の診療所に健康診断の結果を聞きに行く。
まあ、ものすご〜く悪い時に比べればマシにはなっているが、尿酸値、血糖値、血圧、肝臓の数値がのっぴきならないと(笑)。
診療所のドクターが言うには上記の四つに対して薬の服用と栄養指導を受けることを勧められる。
オイラとしては尿酸値が思いの外高かったというのが意外だったが、特に血糖値は自分のやり方で少しづつ改善していることを感じているし、体重もリバウンドをしない程度のセルフコントロールできてると思っている。
実際去年より3kg減ってるわけだしね。
まあドクターが言う、タバコもアルコールもやらず、間食もほとんどしないほぼ1日一食を4ヶ月ぐらい続けているわけなので、これで数値が下がらないと、あとは運動するとか薬の服用ってことになるんだが......。
で、四つのの薬についてかなり時間をかけて説明してくださる。
オイラも薬飲むのもしょうがないかなと思っていた矢先、ドクターが副作用の話をし始める。
この辺りは医者の義務だからね。
これらの薬を飲むと、まれに、たまに、ものすご〜く低い確率ではあるものの、肝臓を悪くしたりする旨を聞く(笑)。
すでに肝臓の数値が悪いと出ているのに、稀とはいえさらに肝臓を悪くする副作用の薬を飲むという冗談のような話(笑)。
早い話がオイラは健康的にはもう"詰んじゃってる"状態であると自覚した(笑)。
まあこのような状態を招いたのは誰のせいでもなくオイラの自身の不摂生にあるわけなので、最終的には全部の薬を飲むことを断り、血圧の薬だけにすることにした。
まあ会社お抱えのドクターなので、健康診断の結果が思わしくないのに診察せずにほったらかしにして死なれたら責任を追及されることにもなりかねないので、
「とりあえず言いましたよ。医者としての義務は果たしました。後は患者さんのお考えですので」
という態度ではあったなと思う。
つまり何かについて治療するかどうかというのは本人の意思に任せるけど、後で責任追及されたら嫌だから呼び出したという感じかな。
医者でなくてもある程度の自分の病状に対する対処法を患者が知っていなくてはならないということだねえ。
担当したドクターは親切に丁寧に根気よくオイラの現状を説明してくれはしたが、"親身"にはなってないと感じた。
当然だと思う。


先週土曜日、銭湯に行ってストレッチ、寝湯、日光浴。


観たい映画が例年になくない。
『スーサイド・スクワッド』はなんとなく食指がうごかないしなあ。


wowowで録画した作品をBlu-rayに焼き込むのにエラー頻発。
wowowはコピー・アットワンスなのでこういうのは本当に辛いなあ。
今日も録画していた『ガープの世界』と『ナイトクローラー』をエラーですっとばしてしまった。
いっそのことwowow、止めちゃおうかという気になる。


ほぼ放置しているTwitterで『シン・ゴジラ』ネタ。
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オイラお気にの尾頭ヒロミ役の市川実日子。
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市川実日子自身もお気にのようなスネ夫顔の尾頭ヒロミ(笑)。
すげえ。
さすが田中圭一。
更に、上の画の石原さとみ演じるカヨコ・アン・パターソンは
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可愛すぎるとおもう(笑)。
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カヨコ・アン・パターソンはコレだよな(笑)。


『おひとり様物語(1)〜(6)』
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既刊の6巻までをAmazonでKindle版購入。
期間セールで第1巻のみ無料で手に入れることができたのだ。
作者の谷川 史子って名前を聞いたことあるような感じはあったがまったくオイラの関心の埒外にいたため今まで読んだことも作画された画を見たこともなかったんだと思う。
たまたま第1巻だけが無料だったので気まぐれに見てみたら、端正な描線の綺麗な画にハートを鷲掴みである(笑)。
好みの画である。
調べてみたら谷川 史子、オイラと同い歳でやんの(笑)。
なんかすっげえ若々しい画だなと思った。
キャリアも長いんだねえ。
オイラもまだまだ知らないで損していることが多いと自覚した。
今後別の作品も読んでみたいね。
ただ、内容は女性が独りでいるということの悲喜こもごもなエピソードをキャラクターを変えつつ(たまに重複して再登場したりもしている)ストーリーをつくっているが、結局独りでいるということの理由や展開などは読者の共感を得られるようなエピソードがそうあるわけではないので、似たような話になっていくのはしょうがないかな。


Nerf リペイントできるかな?(笑)-02
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前回のエントリからの続き。
先週土曜日に全ての部品をシルバーでスプレーし、本日日曜日に胴体を除くパーツにブロンズ色のスプレーをしたところ。
田舎なので外の工業団地のところまで車で行って人のいない場所でスプレーを吹き付ける。
スプレーの塗料の性能の所為だろうが、思ったほどにはムラになることもなく、多少ムラっぽく吹き付けても乾く頃には均されている。
まあ、慣れてる人からすればツッコミたいところはあるだろうけど、オイラは結構満足している。
つーか、スプレー楽しいわ(笑)。
これだったら続けて別の銃もリペイントしたくなったな。
どちらにしてもこのリペイントが終わったらの話だけど。
この後はマスキングして目の覚めるようなブルーを塗るつもりである(笑)。
更にその上からツヤ消しの黒を。
ブロンズ色が思いの外マットな仕上がりなので多少ツヤがでるようにしたいものである。
とりあえずあのおぞましいオレンジが解消された(笑)。


『ヘイトフル・エイト』
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AmazonでBlu-ray購入。
とりあえず日本語吹き替えで再見。
宇多丸が評論で言っていた事だが、クエンティン・タランティーノの映画はその場を会話の長けた人間が支配する、と。
言葉を制した者こそが場を制する
ヴァイオレンスで力が強かったり銃器を持っている人間が勝つのではなく、対峙する相手を如何に言葉で説得できるか。
言葉に対して言葉で相手を屈服させる。
この言葉というのは必ずしも真実である必要はない。
本当にあったかもしれないという現実味のあるハッタリを如何に相手に説得力を持って話せるかという。
なので最終的には言葉の応酬に負けた人間がヴァイオレンスの餌食になる。
タランティーノの映画は鮮烈なヴァイオレンス描写が印象的ではあるけど、ヴァイオレンスは最終的な決着の手段として描かれるにすぎない。
なのでスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』同様に字幕や吹替えでは英語でのセリフの強烈さを再現する事は難しかろう。
しかし、それでも167分という長尺をまったく飽きさせないばかりかピリピリするような緊張感を保ったまま最後まで描き切るタランティーノの演出手腕は並外れているね。
世界中に広がるタランティーノ・フォロワーが必死になって表面的な部分をなぞってタランティーノっぽい映画を作ってはいるが、まったく足元にも及んでない。
タランティーノは、単なる映画好きの映画オタクがなんとなく映画を作っているわけではないからね。
映画の演出力ってのは映画をどれだけ観てきたかということとは全く関係ない。
シネ・フィルではない映画監督が傑作を撮っているなんてのは世界中にあることだ。
本作は、オイラがアメリカの歴史に詳しくないながらも南北戦争に纏わる差別についての映画だという事はわかる。
が、黒人を差別する白人が悪で、虐げられた黒人が自分たちに対する差別を是正するために戦う物語、ではないのだ。
本作には
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黒人の賞金稼ぎに
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首吊り人と女の囚人がいて
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南軍で戦ったレイシストの老将軍がいて
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保安官を自称する南北戦争時の略奪団の息子がいて
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メキシコ人と死刑執行人に
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カウボーイと、これら8人が主要キャストなんだけど、コイツらが揃いも揃ってクソ野郎達なわけですよ(笑)。
この中で通常なら一番弱い立場で正義感の強い男ってサミュエル・L・ジャクソンが演じる黒人の賞金稼ぎなんだけど、実はコイツが一番性格が悪い(笑)。
黒人の賞金稼ぎが南軍の老将軍を前にして
「お前の息子を知ってるぞ」
っていうわけ、
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極寒の雪山で裸に剥いた老将軍の息子に
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イラマチオさせて殺しちゃう黒人賞金稼ぎ(笑)。
黒人の白人に対する復讐というのは分かるんだが、なんだろう、観てるこっちがドン引きするような復讐を描写するわけよ(笑)。
これを父親である老将軍に言って聞かせて、老将軍に最初に銃を抜けさせた上で、老将軍を射殺する黒人賞金稼ぎ。
一事が万事、こんな感じでヴァイオレンスを綺麗事にまったくしない。
このヴァイオレンスは共感できるとかいう考えを起こさせない。
最低な野郎どもが8人(実は正確には9人)が一つの家に閉じ込められ、お互いがお互いをまったく信用しない状態で腹の探り合いをする緊張感。
おそらく現在にも通じる黒人に対する差別というものを相対化して見せているんだと思う。
良い白人もいれば悪い白人もいて、良い黒人もいれば悪い黒人もいる、という論理から更に飛躍して、白人も黒人の区別なく総じて人間は最低なものだという、身も蓋もない事を本作は言っているのだ(笑)。
差別語である"ニガー"という言葉も劇中で飽きるほど連呼されれば、その言葉に対する差別意識はどんどん軽いものとなり、その差別語自身に意味がなくなっていくという効果はあるだろうね。
とはいえ、日本人が黒人に対して"ニガー"なんて言おうモノなら半殺しにされても仕方ないけどね。
本作のキーの一つにリンカーン大統領から送られた手紙というものがある。
黒人賞金稼ぎがリンカーン大統領と文通していて、それを皆見たがり読みたがるというくだりがある。
リンカーン大統領の手紙の内容に感動する白人達。
が、実はこの手紙がフェイクだという事が劇中の中盤で明かされる。
白人が丸腰の時にしか安心できない黒人。
黒人の賞金稼ぎはそんな白人に対して警戒心を解く為の道具としてリンカーン大統領からの手紙を捏造したのだ。
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映画のラスト、略奪者のレイシストである保安官が黒人賞金稼ぎからリンカーンからの手紙を受け取って全文を読みあげる。
"時はゆっくりだが確実に変わっている そして君のような人間が世間に影響を与える 戦争で君があげた功績は君だけでなく黒人達への信頼につながる 君の活躍を聞くたびに私は誇らしい気持ちになる ゴールはまだ道のずっと先にある 手を携えて辿り着こうではないか 覚えておいてくれ 君はいつも私の心の中にいる 願わくば将来是非とも君と会いたい その日まで君の友でいられたらと思う"
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この本作でもっともセンチメンタルで真摯な願いを込めたものだ。
しかしこれは黒人の賞金稼ぎが捏造したものだ。
ダメ押しで保安官も
「見事な創作だ」
と言い、黒人賞金稼ぎはそれに対して
「ありがとう」
と礼を言う。保安官はその手紙を丸めて捨ててしまう。
黒人の希望や願いであり、それが現実ではないという、現代に至るこの社会構造の理不尽さの心情をセンチメンタルに描いている。
オイラとしてはこのラストだけで5億点ですな。
やっぱタランティーノはすげえと思う。
ところで最後に本作ってウルトラ・パナヴィジョン70という2.75:1という横長の画面で撮影されている。
これっておそらくカメラ云々ではなく、昔ながらの映画を観る事がリッチであった頃を再現しようという意味での使い方で、作品の内容に対して絶対なくてはならないカメラだとは思えない。
アナモルフィック・レンズで左右を圧縮してフィルムに押し込めた映像という意味では、標準レンズでありながら画角を広くして撮影したような映像は新鮮ではあったけど、オイラはアナモルフィック・レンズを使うことによる画質の悪化の方が問題になるんじゃないかなと思ったりする。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2016-09-11 21:20 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
Commented by chata at 2016-09-11 22:05 x
ううう血糖値上がってましたかー。ほんと我々病状がシンクロしてしまいますねぇ。インスリン打つほどの緊急事態ではないんですよね?クスリは副作用こわいので運動で!

ナーフの更新楽しみにしてました。
おもちゃっぽさがいい具合に消えてますね!
青下地にマットブラックですかーどんな感じになるのか期待しとります(・∀・)
Commented by 16mm at 2016-09-11 23:25
■re:chataさん
とはいえ、ヘモグロビンA1cで8.2ぐらいです。
まあ標準よりは高いですけど、下げられない数値ではないとは思っているのでご心配なさらず。
変わらず節制はしてますしね。

ナーフ、色ぬりがこんなに楽しいとは(笑)。
最後までうまく塗れたら良いなと思ってます(笑)。


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