『関ヶ原』『新感染 ファイナル・エクスプレス』

映画館にて。
上映中にスマホを点灯して見続けているバカに潰したアイスクリームのカップを思い切り渾身の力を込めてコメカミにめり込ませる勢いでぶち当てる。
イメージ的には当てられたバカが絶叫して悶絶するぐらいの破壊力で投げつけたつもりだったが、オイラにはそのような力はない。
命拾いしたな。


先週土曜日、銭湯にストレッチ、赤外線サウナ、日光浴。


『そしてボクは外道マンになる 1 』
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AmazonでKindle版購入。
ネットの情報でこの作品の事は以前から知っていて電書化を楽しみにしていた。
作者の平松伸二の自伝的な話だ。
出てくる編集者たちはオイラも知ってる名前の人たちばかり(笑)。
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オイラと同じ世代で週刊少年ジャンプを読んでいたなら思い当たる編集者の名前が出てくる出てくる(笑)。
漫画を描くということの面白さと辛さ。
"熱血"という言葉だけですべてがゆるされていた昭和の時代の回顧を感じる。
意外や意外に平松の画って古びないね。
当初から上手い画だなと思っていたんだけど、当時の編集者からは下手扱いだったとか。
まあ編集者も本心で言っているわけではないだろうけど。
今でも現役で連載を持っている漫画家はやっぱり強いと思う。
続巻が楽しみである。


今秋必ず録画するTV覚書。
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『奥様は、取り扱い注意』だ。
綾瀬はるか主演というよりも、オイラは原案脚本が金城一紀であるというのがポイント。
すげえな金城。
今年は働きすぎではないか(笑)。
つい最近『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』が終わったばかりではないか(笑)。
主演が綾瀬はるかだからどちらかというとコメディ寄りなのかしらん?
金城の描くアクションは当然加味されるんだろうけどね。
すっげえ楽しみである。
せーから。
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『おそ松さん』(笑)。
これは絶対録画しなくちゃ(笑)。
前回は放映されたもののBlu-rayに収録されないなどという事態もあったわけなので、必ず録画である(笑)。


『CAPA 2017年10月号』『デジタルカメラマガジン 2017年10月号』
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この二つの雑誌を立ち読み(『CAPA 2017年10月号』はdマガジンで)。
『CAPA 2017年10月号』の方は「俺のレンズ」と題して第一線(笑)と言われているカメラマンの頼りのレンズ一本づつを紹介。
『デジタルカメラマガジン 2017年10月号』も「F1台大口径レンズ全リストのランキング別トップ10 大口径レンズマニュアル」と題してレンズの特集。
その中にオイラの
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Leica Noctilux-M 50mm f/0.95 ASPH Lensが入ってないというのは片手落ちではないのか(笑)。
第一線のカメラマンはこのレンズは語るに及ばずということか(笑)。
第一線のカメラマンは貧乏人だということか(笑)。
サンダー平山なら絶対に語っていたろうね、良きにつけ悪るきにつけ。
まあなぜかこの手のレンズのレビューにLeica Noctilux-M 50mm f/0.95 ASPH Lensが入ってこないのは今に始まったことではないけどさ。
プロなら語ってみせろよと思うけどね。


『関ヶ原』
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先週土曜日109シネマズ菖蒲。
岡田准一が出演しているということで関心があったのだ。
予告編を観てもなかなか人馬入れ乱れての合戦で結構な広大な場所で時代劇が撮れるんだなと感じたよ。
今から約30年ほど前だと日本でこの手の広大な場所での撮影か叶わないから
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角川春樹が金にあかせてカナダでロケしたのは今は昔ということか。
こういうロケもそうだけど
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背景になる家屋などの美術も見応えがあった。
キャストも岡田准一をはじめ役所広司。
役所広司の徳川家康の恰幅の良さって
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歳上の旧い友人によるとCGによるものと聞いてびっくり。
上の画像の役所は着物の下に肉じゅばんをきてるのだろうけど、沐浴のシーンでふんどし一丁になるところは、スタントダブルとCGの合成での組み合わせなんだろうな。
実に手間暇かかってる。
上の画像だって広角レンズのワイドショットで家康の後ろの兵隊の連なりもすごい。
そういう意味ではものすごくリッチな映像だと思う。
キャストにほんのチョイ役で
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壇蜜が出てたり、平岳大、東出昌大もすごく好演。
秀吉役が
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滝藤賢一というね。
キャストは本当にすばらしいと思う。
ただね(笑)。
この映画の監督が
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原田眞人なわけ(笑)。
オイラはコイツが大嫌い(笑)。
学生時代に『ガンヘッド』っていう最低の映画を撮ってからずっとキライ(笑)。
たまたま観た『クライマーズ・ハイ』は面白かった気はするが(笑)、コイツのビッグマウスっぷりが鼻につくことこの上なし。
今回のこの映画もキャストの魅力のみで観に行っただけ。
本作はキャストの好演のみ関心した点だ。
キャストの好演は監督の演出の賜物だという意見もあるだろうが、オイラからすると監督が別だったらキャストももっと好演してただろうと思うけどね。
本作の原田の演出って色々鼻につくというかしゃらくさい感じがするわけよ。
まず冒頭、原作者の司馬遼太郎の語り的なボイスオーバー(ナレーション)から入るんだけど、誰もが認める国民作家が語るような出だしというのは反則ではないか?
映画そのものの質ではなく、虎の威を借るような風にしか思えないのよ。
狐ごときの原田が偉そうに、というね。
"時代劇""ボイスオーバー"ときてなんとなく思ったんだが、原田眞人、スタンリー・キューブリックの『バリー・リンドン』意識してんじゃねーの(笑)。
それに本作ってセリフがむちゃくちゃ聴きづらい。
早口で色々まくしたてるんだけど、これってさ、絶対に聴きづらいように原田が演出してるわけよ。
音響の責任者がこんが聴きづらい音をつくるわけねーもん。
聴きにくいように原田が演出してるんだよ。
聴きにくければ観客ってのはセリフを聴き取ろうと注力する。
それを狙ってるとしか思えない。
関ヶ原の合戦というのは日本人なら詳しくなくても石田三成と徳川家康が戦って、家康が勝ったというのはだいたい知ってる。
そのアウトラインさえ押さえていれば、途中に出てくるセリフは情報過多にして聴き取れなくても観客が脳内補完するであろうということを狙ってるんだよね。
それでもセリフをたまに字幕で出したりしてる。
なんかやってる演出が小賢しいというかさ、オイラにしてみれば原田ごときがエラそうに、という演出にしか思えんのよ(笑)。
それにさ、この『関ヶ原』という小説はどちらかというと石田三成という人物に肩入れしてる側面があると思うだよね。
司馬遼太郎自身は土方歳三のように現実的実践的な人間を好んでいたと思うが、石田三成の理想を追い求めて負けた人間というのにも好感を持っていたと思うのだ。
この原田眞人の『関ヶ原』ってさ、なんか石田三成に感情移入をさせないように演出されていたとおもう。
石田三成の官僚的で融通か聞かない陰険でネクラなヤツという描き方で、これで役を岡田准一がやってなかったらまったく好感が持てない人間として三成が描かれたような気がする。
石田三成と徳川家康、どちらに感情移入をさせるかというの監督の好みであろうが、本作は明らかに徳川家康に原田は感情移入させるように演出している。
好みの問題でいえば、この演出はオイラは好かない。
映画としてみればヒットもしてるし、面白く興味深い要素はあるけどね。
最後に島左近たちが弾薬で自爆大爆発なんていうハリウッド的とも言える脚色のシーンもね、気に入らない。
原田眞人ってやっぱりイケすかねえ。
それを確認した鑑賞だった。
オイラのなかでは原田眞人と黒沢清は同じ箱に入ってます(笑)。


『新感染 ファイナル・エクスプレス』
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ネタバレ、多少あり。
先週土曜日109シネマズ菖蒲。
吹き替え版。
もう今週で上映が終わるんだが、ひと月ほどやっていた。
当初まったく食指が動かなかったのは、観る限りジャンルムービー、ゾンビものだよな、というね。
今更ゾンビってのもな、チープなもんだろうとタカをくくっていたわけ。
それがネットの情報で結構評判が良かったのだ。
オイラが観た先週は字幕版が終わって、吹き替え版の一日一回となり、『三度目の殺人』と迷って本作にしたのだ。
大正解。
すっげえおもしれえ。
ゾンビというジャンルムービーも入れ物か変えるだけでもまだまだ開拓できる部分があるね。
ただその入れ物を開発するのが難しい。
本作だってゾンビが全速力で走ったり、将棋倒しになりながら増殖していくような大量のゾンビという展開が許せないという人もいるだろうしね。
本作は時速300キロで走る列車という密室のなかでゾンビのパニックが展開される。
だから"新感染 (新幹線w)"
なめとんのか(笑)。
本作の原題って英語表記にすると"Train to Busan"となり『釜山へ』というのが直訳。
この直訳だとわけわかんないけど、映画を最後まで観ると納得できるタイトルではあるんだけどね。
本作って呆れるほど物語の展開が巧妙で上手い。
ものすごく手際がいいというか一つを解決して次の問題にというのが矢継ぎ早で展開していく。
物語としてはベタな部類ではある。
なんせゾンビものだからね。
主人公の利己的な父親が危機に際して利他的な行動をとっていく成長ものの側面があり。
死んだ方がいい人間も死んでほしくない人間も次第に死んでいく。
最後、人間とゾンビを分かつものが歌だったというのもね、それまでの展開を見てるとグっとくるわけ。
最後は感動したよ。
ネットで評判がいいのもうなづける。
本作はCGも大量につかってるけど、どちらかというとゾンビはメイクをしてエキストラを大量につかっていると思われる。
吹き替え版に不満はないが、Blu-rayでの再見時は字幕でも観てみたいな。
オススメ、であるが、もう上映終わっちゃう(笑)。


今週末はクーラーの清掃しなくちゃな。

by 16mm | 2017-09-24 21:39 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
Commented by chata at 2017-09-24 22:05 x
『ガンヘッド』河森デザインだったんすかこれw
もはや内容を覚えてませんが、漫画版もあったような気がします。
相方もおそ松さん予約するらしいですw
Commented by 16mm at 2017-09-24 22:15
■re:chataさん
当時アニメ誌で、サンライズが実写映画に進出ということで記事にもなりました。
デザインは『マクロス』で飛ぶ鳥を叩き落としていた河森正治。
実物大のガンヘッド作ったりと結構なもんでしたが、デザイン良くてもミニチュアの撮影のノウハウを知らないのか、本当にミニチュアにしか見えないとか、破綻しまくりのストーリーとか本当にムカつきましたね。
当時学生で貧乏なのにマジで入場料返せと思いました(笑)。


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