『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』

先週土曜日、歯の治療とメンテナンス。
前回入れてもらったブリッヂを先生に診てもらう。
問題なし。
むしろ前回の治療時に歯茎の状態が悪かったのを心配されたが、今回は問題ないとのこと。
色々と気遣いに頭が下がる。
その後いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
ブリッジの日常メンテのための女史オススメの
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"プロキシソフト"というフロスの使い方を教えてもらう。


本日日曜日、銭湯にストレッチ、ジェットバス、赤外線サウナ。
肌寒くもあり露天での寝湯は暖かくなるまでやめとく。


『みたび! 女のはしょり道』
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今回も相変わらず楽しいのだが、そのなかの"自腹じゃないの巻"にて
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とか
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のような、為になることが書いてあるがな(笑)。
オイラも試しに耳たぶを回してみたら、気のせいか鼻の通りがよくなった気がした。
さすが伊藤理佐の漫画である(笑)。


『アオイホノオ(18)』
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表紙画を見て、てっきりトンコさんとホノオくんのこんなシーンがあると思いきや......
肩透かしである(笑)。
ホノオくんと出渕裕のものすごーくイタイ邂逅(笑)。
いや、オイラもこういうしくじりは何回もあった(笑)。
負けるなホノオ(笑)。


『BLUE GIANT SUPREME(3)』
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力が入った表紙のデザインだな。
売れているからこその力の入れようだと思う。
嬉しい限りである。
音が出ない漫画という表現の枠のなかであって、それでも音の力感を感じさせる演出力のすばらしさ。
今まで一人で戦ってきた主人公に仲間ができてくる。
それもナアナアでグループを作るのではない。
やはりそこでも戦いはある。
それによって獲得するものに価値がある。
改めてそういう漫画なんだと思った。


『昭和天皇物語(1)』
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実はこんな漫画が連載されていることを知らなかった。
作画が能條純一で原作が半藤一利。
ものすごく魅力的な布陣ではないか。
相変わらず皇室についてのタブーは存在するものの、それでもこの皇室と昭和天皇を肯定的に描こうという試みは非常に魅力的だ。
どちらにしても昭和が終わって約30年の月日が流れて、やっと昭和について、ヒロヒトについて語れるとは。
特にオイラなどは高校時代、天皇を否定的な側面からしか学んでこなかった人間だ。
しかし、第二次世界大戦の戦争責任を天皇一人におっかぶせた軍人達の方がオイラは許せなくなってる。
果たして、ではヒロヒトという"ヒト"は一体どんな"ヒト"だったのだろうか。
セリフも平易に分かりやすく、とにかくこの手に興味のある人にはうってつけのフィクションだ。
とくに本作でのヒロヒトの魅力的なことよ。
続巻が楽しみでしかたない。


『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』
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ネタバレあります。
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すごい。
傑作。
今までで一番面白い、というか重い、というか、戦争を描いているんだなと感じられた。
見応えの重量級。
これがなんでオイラは面白く感じられたかといえば所謂『1stガンダム』と呼ばれているあのあまりにも有名なナレーションの

内実が語られるからだ。
ナレーションではジオンが独立し、コロニーを地球に落として総人口の半数を死に至らしめた、というくだりが語られる。
総人口の半数。
これはまあ言葉としては重く感じられるが、観ている側としてはそのエピソードは『1stガンダム』の物語の要素の一つに過ぎない。
しかし、名もなき物語に出てこなかったというだけで死んで行った人々にはそれぞれの人生があり、家族を愛し、恋人と未来を見つめ、希望を持っていた。
個人としてはその当たり前の事柄を単なる背景にせず丁寧に描いている。
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この原作の漫画にはあるエピソードのこの二人。
因みにこのユウキという男の声がまた上手くてね。
で、彼らがいるサイド2が『1stガンダム』で描かれた地球に落とされたコロニーになるんだが、落とされる前にジオンに毒薬を巻かれて全員殺されるわけ。
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大気圏で燃え尽きないようにコロニーの外壁を耐熱耐火処理をするという周到さ。
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毒で雪の幻覚を見るユウキ。
自分が毒に侵され死んでいくなんて思ってもいない。
この残酷なまでの詩的な表現。
サイド2の人間はジオンに反対し、銃をもって戦おうとするも一発の銃声を鳴らすことなく全員が死んだのだ。
これはやっぱり重い。
おそらく安彦良和が絶対描きたかったエピソードだよね。
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このユウキたちのエピソードがあったからこそ、このコロニー落としの描写も『1stガンダム』で観た時よりも切実に感じることができた。
本作は色々すばらしいのだが、冒頭の
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眉毛なし男 a.k.a ギレン(笑)の演説と
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戦場のラルが交互に映し出され。
「これは戦争ではない 殺戮だ」
とラルが唾棄するように呟く。
本作は登場人物達それぞれの目線からこの『1stガンダム』につながる"ルウム戦役"と呼ばれる会戦が語られる。
ギレンは人間が幾万と死のうが戦争に勝つことが重要であるといい。
ドズルは愛するものを守れない人間が悪いと自分を無理やり納得させる。
ガルマは味方の兵の死に反応して狼狽える。
本作は安彦良和の『オリジン』と呼ばれるコミックを原作としているが、さらにこの映像化によってアレンジがなされている。
本作で一番原作と違うのが
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タチさん。
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原作コミックでもどことなく頼りない感じだったのが、年数を経て
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こんな凄みのある感じにリファインされている。
『1stガンダム』を観たときには、ハモンに密かに想いを寄せる頼りない兵隊ぐらいにしか感じなかった。
どうやら安彦良和がこのタチに肩入れして『1stガンダム』とは違うタチ像を作り上げたようだ。
とにかく本作でのタチはカッチョいい。
セイラに会ったときの物腰も堂にいっていた。
さらに本作のオリジナル、
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ハモンのクラブでのくだり。
タチがドズルの命令従わなかったラルをキシリア機関が逮捕しにくるとハモンに告げにきた。
それに対してものすごい啖呵をハモンが切る。
"大尉はもう二階級降格という処分を受けています それに従わなかったのはドズル中将の命令に対してです キシリアに、ではありません どうしても逮捕するというのならあなた達のような三下ではなくキシリア自身が逮捕状をもってこの店にきなさい
と、クラウレ・ハモンがそう言ってたと伝えなさい"
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いや〜カッケー、ハモン姐さん。
声の沢城みゆきも素晴らしい演技だ。
ここからハモンがピアノを弾いて歌うまでが映像化での見事なアレンジ。
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後々、ハモンが激昂した理由がよくわかった。
こういう死線を超えた人生を歩んできたのに、青二才でオタクで臭くて暗くて根性曲がった(笑)アムロなんて小僧に台無しにされたらそりゃ怒るよな。
安彦は『1stガンダム』での言葉の背景に対して実に丁寧に落とし前をつけている。
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セイラさんのこんな顔が観れたのも感慨深い。
セイラという人物の奥行きが本作で深く彫り込まれている。
兄と別れて一人で生きていくにはこういう顔だってするよな。
その他本作、古谷徹、池田秀一、古川登志夫などの『1stガンダム』のレジェンド声優達も出ていて、彼らも極端に幼い声を出さなくなってよくなったせいか、全く違和感ない。
特にシャアの声は非常によかった。
しかし、潘めぐみや沢城みゆきなどの新しいキャストの力量もすばらしいものだ。
作品にたいする底上げが彼らの力でなされていると感じた。
ものすごくべた褒め状態だが、画面上のレイアウトがたびたびお粗末になるのはいかがなものか。
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↑これなんかイマイチ画面が締まらない気がする。
たまにこういうカットがでるんだよな。
それからハモン姐さんのピアノソロの下りの作画がイマイチなんだよな。
まあそれでも十分に満足した。
来年の続編が楽しみである。

by 16mm | 2017-11-19 22:03 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
Commented by chata at 2017-11-19 22:34 x
重くてコメントできてなかったようで再チャレンジ(・∀・)
トン子さん表紙詐欺ですよねw
セイラさんの顔がキレたシャアw
Commented by 16mm at 2017-11-19 23:10
■re:chataさん
やっぱり重いですか。
こちらもコメントやエントリーをアップするのもエラーが出たりと挙動が不安定でした。

トン子さん、まったくもって表紙詐欺どころか本編にもでてないやん(笑)。

たしかに(笑)。
兄妹とはいえそんな凶悪な顔まで似なくてもねえ(笑)。


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