『孤狼の血』

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先週木曜日、NOCTILUX-M 50 mm f/0.95 ASPHを購入元に持ち込んで修理依頼をする。
とりあえずGW明けとのことで見積もりがでるのも時間がかかるとのこと。
オイラも1〜2ヶ月は撮影予定もないので問題なし。
撮影したくなっても50mmレンズのお気に入りは更に2本あるのでそれを使えばいい。


先週土曜日、銭湯にストレッチ、赤外線サウナ。


つくづく最近ツイテナイ
先週の木曜日の通勤時に眼鏡を落とした(笑)。
老眼が進んで通勤時にiPad miniを見るときには眼鏡を外して眼鏡チェーンで首から下げていたのだ。
で、普段と違い件のNOCTILUX-M 50 mm f/0.95 ASPHを持っていたものだからそれに気を取られ、電車から下車する際に眼鏡を落とした事に気がつかなかったのだ(笑)。
そう、オイラは一つの事に気を取られるとそれ以外の事が頭から消えるという、特別かつスーパーなCPUを備えている(笑)。
気がついたのは下車した後。
朝の無茶苦茶の混雑の電車の中に入って、這いつくばって眼鏡を探す勇気はない(笑)。
で、先週の金曜日の帰宅時に新しい眼鏡を新調した。
一山の眼鏡で適当なものがなく、それは諦めた。
今週の金曜日に出来上がるとのこと。
購入したのは10年ほど前に買った店。
選んだ眼鏡も10年前と同じ(笑)。
好みってこの歳になると変わらんのだな(笑)。


『ヨシダナギの拾われる力』
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AmazonでKindle版購入。
会社の同僚に
「ヨシダナギってカメラマン、知ってる?」
と言われて、知らなかったので検索してみた。
なんでもTVにも結構出ているらしいのだが、オイラはTV自体をほぼまったく観てないので(笑)。
wikiで調べた後にどんな写真を撮ってるのか見てみた。
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アフリカが好きで、アフリカの少数民族の写真を撮ってるとのこと。
ヨシダはアフリカの少数民族をカッコ良く撮って、そのカッコ良さを世界に広めたいと言う。
実際たしかにカッコいいなと思った。
Photoshopでレタッチしているらしいが、本のなかで雑なレタッチと言ってるのだがそれは全く感じない。
ただどの画像も明るくコントラストの高い鮮やかさがあって、割とその中に暗部がない。
言ってみればHDRで撮ったような画像だ。
これが独自の作風になっていると思う。
驚くべきことに写真や画像処理は独学で詳しくもないと言っている(笑)。
センスだけでこれだけのものを作るってのはすごいなと思った。
で、この本書の文章がすこぶる上手い、というか面白い。
とにかく普通の感覚で言ったらとんでもなく行き当たりばったりなのだ(笑)。
英語もアフリカの現地の言葉もわからずに喋れずに行くというね(笑)。
とんだ"見る前に跳べ"である(笑)。
辛かったであろう少女時代をサラッと書いてのける感覚。
自分と対象として徹底的に突き放して、それがある種の可笑しみをだしてもいる。
いろんな意味でマジに尊敬に値するなと思った。
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本人は元グラビアのモデルをしていたとのことで、結構美形だと思う。


『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD(2)』
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AmazonでKindle版購入。
非常に続巻が楽しみな一冊。
スタンリー・キューブリックのファンとしては『スパルタカス』で辛酸を舐めさせられた一因であるダルトン・トランボのエピソードが本巻のメインである。
トランボが仲間の脚本家の名前を借りて書いた『ローマの休日』の製作過程で監督のウィリアム・ワイラーが脚本の直しを要求する。
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セリフが多く説明過多な脚本のシーンを監督のワイラーが直せと言って、対応した方法がセリフはそのままで音声をカットするという方法を脚本家のトランボが作ったということになってるけど、これって監督の演出の領分ではないのかねえ?
監督によって脚本家に求めるものってさまざまだなと思った。
本巻では巻末にこの作品におけるフィクションとノンフィクションの線引きに関することが書かれている。
"赤狩り"という歴史的な事実を扱いつつもこれはエンタテインメントの漫画であるため適切に事実を脚色しているという宣言でもある。
本作は歴史の教科書ではなくあくまでも漫画作品であるということだ。
これは非常に誠実なことなのではないだろうか。
オイラもこの巻末を読まなければ全てがノンフィクションであって
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↑この作中で非常に存在感のあるFBI調査官が実際にいたのだと思ったろう(これは作者の創作上のフィクションとの事だが、おそらく元になるような人物はいたんだろうな)。
司馬遼太郎が書いたのは歴史書ではなく歴史上の人物を主人公にした小説なのだ。
だから事実ではない部分も当然ある。
この本作でもそうだ。
この"赤狩り"という歴史的事実に興味を持たせるための足がかりとしては最良の本だと思う。
これを更にしっかり知りたければ一次資料にそれぞれが当たるべきだ。
ところでこのFBI調査官なんだけど
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こんなとぼけた感じの仕草をされると一巻からの人物造形にブレがあるように感じるんだが(笑)。
この人物は機械のような冷徹であるべきだと思うんだけどねえ(笑)。



『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』劇場予告
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↑このヴィジュアルにやられました(笑)。
安田顕と榮倉奈々。
すっげえ楽しみ。


『万引き家族』予告編
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これにもちょっと惹かれるなあ(笑)。
是枝監督のだから結構抑制されたエンタテインメントのような気がするけどね。



『孤狼の血』
ネタバレあります。
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
邦画の題名で日本語のタイトルって結構萎えるのが多い(笑)。
特にふた文字の漢字のタイトル。
『渇き』『悪人』『娼年』etc......
今度公開される『友罪』なんかも予告編は興味を惹くんだけどタイトルでなんか萎える(笑)。
オイラの思い込みなんだけど、タイトルが単純だと真剣に考えて作ってないんじゃねーの?と思ってしまうんだなあ。
だからと言って先週公開の『さらば青春、されど青春。』ってのもね、半笑いになるわな(笑)。
オイラこの映画、観てないし、今後観るつもりもない。
今時臆面もなく"青春"なんて言葉をタイトルに入れる事自体、時代とズレを感じざるを得ない。
まあこの映画の制作母体が唾棄すべきだと思っているのも理由だが。
あの制作母体の生き霊だとか死後の霊だとかを降臨させてその人にしゃべらせて本にする。
詐欺とは言わない。
詐欺ってのは詐欺だと分からないようにして人を騙すことであって、明らかに詐欺でしかない本を出版してそれが売れたからといっても買った人間の見識の問題となる。
まあそんなくだらない事をやってる制作母体がまともな映画を作れるとは思えない。
更にいまいましい事にこの『さらば青春、されど青春。』って地元の映画館で上映して、この第1週が一日4回の上映だと。
バカじゃねーの109シネマズ菖蒲
こんな映画一日4回も上映するなら『君の名前で僕を呼んで』とか『MIFUNE: THE LAST SAMURAI』とか『タクシー運転手 約束は海を越えて』とか話題作かつ評判の良い映画はたくさんあるぞ。
......
くだらない事に結構な行数を使ってしまった(笑)。
オイラの文章がくだらないにしても、すくなくとも前文よりも長く今回観た映画の感想を書きたい。
『孤狼の血』
映画自体は静岡の友人に教えてもたったものだ。
古舘伊知郎が本作を
"「アウトレイジ」に対する東映の答えですね。"
なんて煽ったもんだから、「フルタチのくせにナニ言ってんだ」と半笑いになってた(笑)。
タイトルの『孤狼の血』ってのはなかなかカッコ良いタイトルだとは思ったが、予告編で
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役所広司の汗まみれの暑苦しい感じが鬱陶しくて、どうせ大声と押し出しで迫力出してるだけだろ、とタカを括っていた。
現時点で傑作、とは言わないが、予想外に面白かったよ
オイラなりにざっくりと感想を言えば、暴力団に対してまったく媚びずに個人の力で正義を実行した"孤狼"の物語だ。
カタギを暴力団から守る為には警察の組織とも戦わなければならないという現実。
警察の上層は暴力団とも繋がっている。
それは時に重要な情報を引き出したり、警察の手駒として暴力団を利用する。
一見そのような警察と暴力団の馴れ合いは有益に見える。
が、誰のための有益であるかと言えば当の警察上層部のためのもので、持ちつ持たれつの関係で手柄を立てて出世の道具にしているだけだ。
一般のカタギを守るための手段にはなっていない。
役所広司演じる大上刑事は荒っぽく雑に動いているように見えながら、徹底的に暴力団からカタギを守る為だけの動きをする。
それが時に倫理をめぐる話になったとしても、自分の正義に徹底的に忠実なのだ。
この正義を行うというのは一種の綱渡りの綱の上でバランスを取っているようなもので、それを崩せば暴力団からも警察からも狙われる立場なのだ。
だからバランスを取るために大上刑事は常に前に進み続けなければならない。
結果的にこの大上刑事は中盤で命を落とす。
川に落とされて水死体となって発見される。
このね大上刑事の水死体をキッチリ見せてるところがいい。
ふやけて膨らんだ顔をキッチリ見せている。
これを見せる事によって見る側は中途半端な気持ちではなく暴力団に対する憎悪を募らせる。
なのでクライマックスで
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江口洋介扮する若頭が敵対する暴力団の組長を惨殺した時。
事前の話では子分が若頭の身代わりで逮捕される手筈を警察と整えていたにも関わらず、警察は容赦なく若頭を逮捕する。
通常大上刑事の弔い合戦のような場で、大上と昵懇だったヤクザの若頭が仇をとった風であろうが、そのような情に流されずまさに手駒としての暴力団以上ではないと言わんばかりの容赦のなさだ。
そこには所謂"漢(おとこ)"を売りにした"ヤクザ"などではなく、組織的な暴力装置でしかない忌むべき存在としての暴力団に対する同情のない冷徹な態度だ。
徹底的に暴力団を否定している映画だ。
多少屈折してはいても、久々に正義の看板を背負った警察官の物語だと思ったね。
この役所広司扮する大上とバディを組む
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松坂桃李って良い役者だなあと思った。
ちょっと貫禄に足りない部分があるけど、今後伸び代はあると思う。
演技からなんとか自分の殻を脱したいという意欲が感じられて好感が持てた。
自分の殻というのはいうまでもなく、彼のイケメンさである。
映画の最後で大上刑事の持っていた"孤狼の血"を受け継ぐものとしての貫禄がなかなかできててよかったと思う。
本作ビジュアルもなかなか凝っている。
警察署内部の薄暗い感じ。
『踊る大捜査線』の明るさとは違うリアリティ。
それと"血"のデザインと死体のデザインがいい。
前述した役所広司の土左衛門や便器に血まみれでいれられた石橋蓮司の首の特殊効果などは非常に良くできていた。
オススメである。

by 16mm | 2018-05-13 21:01 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2018-05-13 22:43 x
メガネが!(;o;)
松坂桃李といえば、シンケンレッドが良すぎてフィギュアを買った思ひ出w
Commented by 16mm at 2018-05-13 22:52
■re:chataさん
ほんとにツイテナイんだか、自分が粗忽すぎるのか(笑)。

松坂桃李っておそらく初めて演技してるとこ観たと思うけど、良い役者だなと思いました。


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