『この世界の片隅に』『町山智浩の映画ムダ話39 "この世界の片隅に"』

通勤用に駅前に借りている駐車場の代金をATMから不動産屋に振り込もうとしたら
"口座がありません"
的なアラートが出た。
ありゃ?口座番号間違えたかな?と、件の不動産屋に電話。
日に三度ほど電話するも着信音だけが鳴り続けるのみ。
駐車場代の振込は先月からで、その前はずっと銀行引き落としであった。
さて、この状況から導き出される結論は......
実際に本日不動産屋に行ってみたらシャッターが閉まっていて、破産管財人の弁護士の張り紙がしてあった。
破産手続きの開始決定が6月27日。
その6月27日の同じ日にオイラはその不動産屋に電話をかけて振込をした。
電話で、
「振込っていつまでに振り込めば良いんですか?」
と聞いたら、顔見知りのおばさんが電話口で
「月末まででいいですよ」
と、今から考えるとなんとなく覇気のない感じで応答したのを思い出した。
従業員のそのおばさんも、オイラと同い歳の丸い感じの愛嬌のある社長の嫁もオイラとは顔見知りで、そしてみんな先月で、オイラが電話した以降でいなくなった。
少なくともオイラとは会えなくなってしまったと思うとなんともいたたまれない気持ちになる。
いや、破産のいきさつを知ったところでオイラがどうこうできるもんではないが。
不動産屋はなかなか立派な店を構えていて此の期に及んでも堂々としたものだった。
皆、どうしているだろう。


『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
c0022635_17115012.jpeg
先週通勤中のTwitterで唐突に目に飛び込んで来た。
驚きっちゅうか喜びっちゅうか。
いや、長尺版を制作しているのは知ってますよ。
で、おそらく件のポスターのような中身になるだろうとも思っている。
なんて素敵なヴィジュアルなんだろうか。
一瞬で心をもってかれた。
このオイラのポスター・ヴィジュアルを見ての感動って伝わらないかもしれない。
美しさの向こうに二人の悲劇があり、その更にずっと向こうに微かな希望の光が見える。
その悲劇も希望もオイラは知っている。
そんなヴィジュアルだと思う。


『万引き家族』中国版ポスター
c0022635_17232775.jpeg
Twitterで見つけた。
なんてカッケーんだ。
作ったのは黄海という人らしい。
『STAND BY ME ドラえもん』だって
c0022635_17305421.jpg
ホレ、格が上がっちゃった(笑)。
天才ってのはいるもんだなあ。


『アート・アンド・ソウル・オブ・ブレードランナー2049』
c0022635_17384822.jpg
Amazonで購入。
発売日の1日前に届いた。
が。
デカい、重い(笑)。
なのでまだちゃんと見ていない。
開封はしたんだが果たしてちゃんと読むのであろうか(笑)。


『新久千映のねこびたし 3』
c0022635_19023906.jpg
AmazonでKindle版購入。
楽しみで購入したんだが、いまいち楽しめない。
どういうこった。


忘備録


『この世界の片隅に』
c0022635_20331402.jpg
Blu-rayでの再見。
何度も飽きずに観ている作品となった。
何度も観ているにも関わらず本作のあまりの情報量の多さに翻弄されて見過ごしている部分のなんと多いことか。
つーかオイラなど見過ごしていることすらわからずにダラダラ観ている。
例えば
c0022635_20423356.jpg
後半で すずさんが物々交換で持ってきた着物って
c0022635_20434110.jpg
前半で すずさんが嫁入りの時に着てきたものだったんだなということをRHYMESTER宇多丸の指摘で気が付いたり、とか。
c0022635_21383685.jpg
毎度のことではあるが、町山智浩音声解説は本作でも細かいディティールを掘り起こしている。
町山の解説を知ってから本作を見ることによって自分の知っているわずかな知識にするすると枝葉がついていく感じ。
その枝葉が他の枝葉にくっついたりもする。
c0022635_21442998.jpg
B29による偵察で戦艦大和の情報を空撮で撮られる。
その後の空襲で
c0022635_21455963.jpg
パラシュート付きの爆弾みたいなものが瀬戸内海に着水するんだが、これ何度も本編観てたけど観逃してた(笑)。
町山の解説でパラシュートつきのもの、という描写で初めてちゃんと確認したぐらい。
で、これがなにかというと機雷だそうだ。
c0022635_21495022.jpg
すずさんが負傷した義父を見舞った時に聞いた戦艦大和沈没の話。
"雪隠詰めにされて敵前に躍り出てしもうた"
本作での説明はそれだけなんだけど、これだとよくわからない。
町山の解説はこれを掘り下げる。
瀬戸内海に着水した機雷によって、戦艦大和は追われるようにして出て行かざるを得ず九州の方に逃げていった、ということなのだ。
これがピンとこなかったのにはわけがある。
『宇宙戦艦ヤマト』だ。
その中でうろ覚えではあるが『宇宙戦艦ヤマト』のなかで戦艦大和が海を進むのを親子?が見ていて、その父親が息子に
「あれは大和だ、男の艦だ」
みたいなことを言っていたのを覚えていた。
まさかそれが機雷によって九州から沖縄に逃げていく姿だったとは観ていたオイラもわからねえ(笑)。
やっぱりそうか。
負けた戦争だということを自覚するべきだね。
で、更に劇中の6月22日のシークエンス。
c0022635_22205960.jpg
c0022635_22213046.jpg
サトウハチローが作詞した"勝利の日まで"を歌いながら学校報国隊の女の子たちが行進しているシーン。
この後に大規模な爆撃があるのだが、工場で働いていた彼女たちはその後海沿いの防空壕に入るもそこに大量の海水が流れ込み皆溺死してしまったという。
......
こういう知識を知ると上の画像も違った意味合い、違った思いを馳せざるを得なくなる。
この顛末は劇中では語られていない。
だけどこれは知っておかなければならない事実だと感じる。
ちなみに"勝利の日まで"の作詞者であるサトウハチローは本作でコトリンゴが歌う"悲しくてやりきれない"の作詞者でもある。
なんとなく本作はしょっちゅう観ている作品。
町山の解説にもなく、自分でもまだよくわからない描写はまだまだある。
本当にたくさんの人に観てもらいたい映画だ。


今週末は心療内科と歯のメンテナンス。

by 16mm | 2018-07-29 22:32 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(5)
トラックバックURL : https://rts3.exblog.jp/tb/29660051
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by chata at 2018-08-03 11:57 x
この世界の片隅にドラマ版をチラ見しましたが、アニメから勝手にパクって作ってる態度に萎え、背景の合成に萎え萎えw
役者に罪はないとは思いますがー。現代編みたいなのをブッ込んできたのが不安でありますw
Commented by 16mm at 2018-08-04 14:30
■re:chataさん
ドラマ版は観ようかと思って観てないんですが、話だけ聞いていると色々問題ありそうですね(笑)。
この手のもので『火垂るの墓』もTV版ありましたけど、すっげえつまんなかった、というよりもアニメ版が神がかってるのにわざわざ劣化版を作ろうという人間の気が知れません(笑)。
Commented by 朽駄 at 2018-08-08 20:09 x
朽駄です。

こうの史代さんがドラマ版に対して
「六神合体ゴッドマーズより原作に近い」
「スペシャルサンクスです!!!」
と皮肉の投稿をしたそうですが…

ドラマ版…
こういう事されても感動しないんだよな。
Commented by 16mm at 2018-08-10 13:22
■re:朽駄さん
情報知らなくて朽駄さんのコメントで知りました。
なんつーか、原作者として腹に据えかねる部分があったんでしょうかね?
いま弁明らしきものをしているようですけど。
まあこういう原作者の意見はTVドラマが完結した後に言った方が良いような気もしますが・・・・・・
傑作の劇場アニメ版があるにもかかわらず、TVドラマを作るならそれなりの覚悟がないとねえ。
ちなみにオイラは観てませんw。
Commented by 朽駄 at 2018-08-10 20:55 x
朽駄です。
「それなりの覚悟」 まさにそれですよ。同じ原作を元にTVドラマとして作りたかった理由!
ここで声を荒げても良くないかもしれませんが、今のところ映画の株を上げる材料にしかなっていません。


<< 『bao』『インクレディブル・... 『機動戦士ガンダム THE O... >>