『銀魂2 掟は破るためにこそある』『アイアムアヒーロー』

本当に寝てばかり、というか五十肩と気が緩んだ疲れの取れなさの夏休みであった。
おまけに左かかとの踵骨棘(しょうこつきょく)まで痛み出して踏んだり蹴ったりである。


先週土曜日ヘアカット&カラーリング。
ブリーチ時やカラーリング時の痛みの耐性が強いと言うか我慢強いというかドMであるがゆえというか(笑)、今までどんなに頭が焼けるように痛くてもやり遂げていたオイラだが、今回はブリーチを2回行って髪の毛の残っている黄味を完全に消そうと思ったのだが、本当に我慢できずに弱音を吐いて途中でギブとなった(笑)。
情けないことにタップ(笑)
最近オイラはブリーチした後に所謂カラー剤を使わず紫色の色味が入ったシャンプー
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"GOOD BYE YELLOW"を使用。
このシャンプーの利点は言っても言い足りない。
ブリーチした黄味がかった髪色に補色の紫をぶつけることで白くするという理屈であるのだが、あくまでもこれがシャンプーであるので髪の毛を痛めないところがいいのである。
"GOOD BYE YELLOW"の効果が消えてきても日常的に自分で使ってメンテできるのがいい。
ちなみにコレは企業宣伝ではない(笑)。


通勤時の駐車場を管理している不動産屋さんが破産したため行く末をどうするかと気を揉んでいた。
先週金曜日の夜に駐車場の土地の持ち主から電話があり、事実上駐車場としての管理ができなくなったので9月いっぱいで閉めたいという要望。
オイラもそうなるだろうなと思っていたので申し入れを受け入れる。
代金は2ヶ月分持ち主に振り込むことに。
ちなみに土地の持ち主も今回の不動産屋の破産は寝耳に水だったらしい。
オイラとしてもまったく悪い印象がない不動産屋だったので今どうしているんだろうという気持ちである。


『酔うと化け物になる父がつらい 』
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AmazonでKindle版購入。
酒を飲むのは合法なわけだが、その為に大変な思いをすることもある。
"大酒呑み"と"アル中"の差というものは素人にはわからないし、多くの場合飲酒当事者も周りもアル中であることを認めない事が多いと思われる。
西原理恵子が言うようにアルコール中毒は病気であり、家族の愛だの献身的な世話などは何の役にも立たず、徹頭徹尾サイエンスの力でしか治らないということをなるべく多くの人が周知するべきだろう。
アル中がいることで家族がどれだけの葛藤や精神的体力的なダメージを負っていたとしても、彼らをとりまく環境によって事態は悪化する。
酒に誘う友人知人や飲み屋のママまでが家族の葛藤に対して無頓着に
「なんで病院に首に縄をつけてでもつれていかなかったのか」
などと第三者の無責任な正義感の押し付けがまた家族を疲弊させる。
オマエらが酒に誘ったり店に来たら追い返したりしないくせに正義感ぶるんじゃねーよ。
本作はアル中の父親を持った作者の体験記であるが、別の側面として家族であっても完全に理解などは及ばないというコミュニケーション不全の物語であるとも言える。
アル中の父親はもとより、宗教に走る母親。
自分と理解しあっていたと思っていた妹でさえ、作者は理解していなかった。
最低なのは作者の恋人。
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男でこんなヤツがいる、あるいは同じ男としてオイラもこんなことする可能性があるかもしれないと思うとゾッとする。
この男、すっげえ虫唾がはしる。
女性の方もこんな酷い扱いを受けても、それが酷いとは認められないんだろうな。
認めるとこの男を愛していた自分自身を否定することになるから。
結局人間は肉親であっても死に際にならないと分かり合えないということかもしれん。


『子はカスガイの甘納豆』
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月刊COMICリュウ誌で連載していた作品がやっと電書化。
90年代からのオイラのようなオタクには結構ツボ。
某美人双子漫画家のネタとかな(笑)。
せーから
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島本和彦ネタとかな(笑)。
巻末に作者のヨメの漫画が載っているのだが、旦那の伊藤伸平が描く本編の登場人物のデザインが変わらないのにも関わらず、読みやすくスピード感のある構成になっていて、夫婦といえども作風や演出が違うものだなと思った。


『あなたがしてくれなくても : 1・2』
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AmazonでKindle版購入。
予備知識なし。
画は上手い。
シリアスな画とちょっと崩した感じの画のバランスが良いと思う。
女性の漫画家ながらものすごく冷徹に男のずるさを描いていると思う。
描かれている男のダメさ加減にはグウの音も出ない(笑)。
しかしね、主人公の女性のダンナはダメな野郎だとは思うけど、庇うつもりもないんだが、女房で勃たなくなった男ってのはどう女房と向き合うべきなんだろうか。
女房のことが嫌いではなくても勃たないということはある。
女性はただ抱きしめてくれるだけで良い、とはいうんだろうけど......。
オイラは結婚してないのでこの手の問題には興味があるので続編を期待したい。


石塚運昇 死去
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8月13日に石塚運昇が亡くなったとの報。
石塚運昇といえばYouTubeで杉田智和が

色々ネタにして(杉田の石塚運昇のモノマネは絶品)知っているんだけど、その人の名前を知らずとも出演作は沢山知っている。
『カウボーイビバップ』のジェット、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』のデスモンド・ルタガンダ、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の土方竜、『プラネテス』のロックスミスも運昇さんだったんだ。
渋く低い声なんだけど、杉田智和のネタではオトボケな感じで親しみが湧いていた。
ご冥福をお祈りいたします。


津川雅彦 死去
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津川雅彦が8月4日に亡くなったとのこと。
正直にいえば津川に関しては伊丹十三の映画以外に印象に残っていない。
ちなみに津川の政治的発言というのも最近知ったぐらい。
あとは役作りの為に故 逸見政孝の手術を逸見の家族に了解を得ずに見学したという疑惑。
それによってか、ビートたけしは津川を嫌っていたらしいということ。
それぐらい。
『マルサの女』での津川はなんとも華のある感じの色気のある査察官を演じていた。
伊丹十三も津川の査察官を芸者遊びでモテるタイプの男だと言っていた。
伊丹十三の演技演出のオーバーさとの相性が津川に合っていたんだろう。
ご冥福をお祈りいたします。


『銀魂2 掟は破るためにこそある』
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ネタバレなし。
先週金曜日109シネマズ菖蒲。
前作のシリアスとギャグの構成が雑すぎて楽しめなかった部分が払拭されている。
あの前作の続編とは思えないぐらいうまくまとめられていてものすごく楽しめた。
劇場でも笑い声が絶えなくて雰囲気も良好。
観客の入りも良かった。
ただ毎度の事ながら観客の入りが良いと普段映画を観ないロクでもないヤツらがやってきてイライラする。
上映前に
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これをやっているにも関わらず、さらに映画本編でもギャグとして鑑賞マナーネタをやっているにも関わらず、オイラの斜め前のお歳を召した女性がスマホをつけやがんの。
持ってた紙コップを丸めてぶつけようとした瞬間にそのお歳を召した女性がオイラに気がつき目玉丸くして驚きつつスマホを仕舞った。
毎度の事ながら本当にイラっとするよな。
こういう時ってだいたい舌打ちぐらいじゃ止めないからね、ヤツら。
いくら本作のサブタイトルが"掟は破るためにこそある"なんて言ってもシャレにならんからな。
二作目ということもあるがキャストの演技もすばらしい。
特に
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柳楽優弥が良かった。
極端な二面性を同一人物のなかでうまく演じていた。
映画全体としてもコメディ映画としてのクオリティは高く、途中のシリアスな展開との繋がりも不自然さがない。
ただ、冒頭部分での
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佐藤二朗がちょっと悪目立ちがすぎたかなと言う感じ。
まあヤボではあるがこの悪目立ちは佐藤二朗の持ち味でもあり、それによって起こる面白さというのは確実にある。
実際佐藤のシーンで絡んでいる万屋の面々などが笑いをこらえたりこらえきれなかったりしてるのを映しているからね。
褒めすぎではあるがスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』でのピーター・セラーズみたいな感じである。
監督は演出してはいるんだろうが、佐藤にセリフや間合いを任せているのだと思う。
ほぼそのシーンは佐藤の独壇場となって他のキャストは聴き役になってるから。
だから全体からしてこの佐藤のシークエンスが浮き上がっちゃってる。
これがダメだと言えないのは面白いからに他ならない。
本当にギリギリの線だと思う。
前作はBlu-rayを買う気にならなかったが本作は買うつもりである。
オススメである。


『アイアムアヒーロー』
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AmazonでBlu-ray購入。
劇場で観てからの再見。
ものすごく特殊な劇映画であると思う。
劇場公開時には漫画の原作の方は完結していなかったからというわけではなかろうが、本作自体4時間ぐらいの映画の中間二時間を抜き出したようなものに感じた。
雑に言うと"起・承・転・結"の構成で"起"と"結"がない映画。
なぜ生物がゾンビ化したのか?
日本は現在どうなっているのか?
日本以外の国は?
最終的に完結した漫画はこれらのことに言及しているのかわからぬが、原作漫画の冒頭であれば主人公の英雄の漫画家のアシスタントで同棲している彼女がいる日常を丹念に描き、読者はそれを何週もかけて読み進めていく。
映画と漫画の始まりは似てても原作漫画の本筋に行くまでのストロークを何週もかけるので読み手に世界観を反芻咀嚼させる時間を取らせている。
本映画は登場人物たちの機微を最小限にしてアクション映画として畳み掛けるように進行していく。
ほぼアクションのみで成立させつつ所々に情緒を入れていき、それが観る側へのフックになっていると思う。
なので本作のヴァイオレンス・アクションの力の入り具合が強い。
カー・スタントを撮る為に韓国でのロケだとかね。
ガン・アクションやCGもすばらしい。
監督の佐藤信介は本作をアクションをメインで押し通したのは勇敢だと思う。
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これはコミック版『キック・アス』の町山智浩による帯文。
この町山の言葉は本作にも通じるものだ。
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この血にまみれた主人公の佇む様のカッコ良さ。
主人公の鈴木英雄は自分の名前を言う時に
「"英雄"と書いてひでお」
と言っていたのだが、誰よりも血を流して文字通りのヒーローになった後は
「ただの ひでおです」
と応える。
"英雄(ヒーロー)"と呼ばれるだろう行為に対して自嘲的になった部分が本作のもっとも情緒的なところだと思う。
傑作。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2018-08-19 21:24 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2018-08-26 21:53 x
紫シャンプー、ヴィジュアル系バンドのような染まりっぷりでしたねw そこから色が変わるのが不思議です。
Commented by 16mm at 2018-08-26 22:02
■re:chataさん
理屈は簡単で脱色して黄色になった髪の毛に補色の紫をぶつけて色を相殺して白くするということです。
したがって黒髪にグッバイイエローをかけても白にならないと(笑)。
カラー剤を使わないので必要以上に髪も痛みませんです。


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