『ドリーム』

先週土曜日、車の修理。
インジェクションプラグ2本交換とシリンダーヘッドカバーガスケットの交換とオイル交換。
しめて36000円ほど。
これで当分インジェクションプラグの不具合はないだろう、と、思いたい(笑)。


本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ストレッチ。
五十肩、未だ治らず。
とにかくストレッチを念入りにやる。


映画を観に行こうにも時間が合わず。
『ウインド・リバー』は車で三十分のところで上映しているんだが、1日一回の上映が21:20分となり、帰宅が午前様になるので断念。
観たいと思っていた『カメラを止めるな!』は地元での上映が始まったが、結構混雑していて断念。


菅井きん 死去
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女優の菅井きんが8月10日に亡くなった。
菅井きんといえば出演作多数の大女優だ。
大昔、ビートたけしが主演したTVドラマ『刑事ヨロシク』に出ていて、
「キン!」
とかよばれていたっけ。
オイラもこの女優には本当に楽しませてもらったと思う。
コメディからシリアスまでなんでもござれだからね。
それでも印象に残ってるのは伊丹十三の映画監督デビュー作の『お葬式』かな。
自分の亭主の葬式の喪主を務め、最後のスピーチをするんだがそのスピーチがなんとも言えず。
まさに締めくくりの言葉として、喪主の言葉としての雰囲気を存分に出した演技であったことが忘れられない。
合掌。


さくら ももこ 死去
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さくらももこが8月15日に亡くなった。
正直自分の漫画の好みからは外れていてあまり読んだことがない。
しかしね、ほぼ自分と同世代の人が志半ば(といっておく)で逝ってしまうということにやり切れなさを感じる。
毎度思うことだが、なにもこの人が死ななくても、死んでもいい人間なら他にもいるやん、と思う。
合掌。


『ど根性ガエルの娘』
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"マンガPark"アプリ。
30話と31話。
非常に不定期な作品ながら興味深い作品。
非常に残酷な言い方であるが、一人の女性が壊れて行く様を当事者の女性が描いていくということを興味本位で読んでいる。
ただ、本作はその奥のさらに闇をえがいてくれそうな予感もしている。
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絵を見てわかったって、吉沢やすみの絵を基準にしている事自体がちょっとどうかしてる。
吉沢やすみの絵自体にオイラは魅力を感じないんだけどね。
あれはアニメの絵が原作の絵よりも端正に描かれていたから未だにウケているというだけで
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原作のこの絵がウケているわけではないからね。
この『ど根性ガエルの娘』を読むと娘の両親に対する否定と肯定を行きつ戻りつしているが、オイラからすれば最低の両親にしか見えん。
吉沢やすみの娘だから漫画の才能がある、というのは認めてもいいけど、吉沢やすみの娘だから絵の才能がある、なんてのはまったく根拠どころか絵について全くわかってない良い加減な物言いだ。
しかもこの言葉を母親は自分の娘の絵を褒めなかった言い訳にしている。
最低だと思う。
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そして自分を親に肯定してもらえなかった子供はどこまでも自己評価を低く低くみつもる。
そしてそれが親の愛情だと錯覚することで、親にされたことを自分の配偶者にもすることになる。
なぜならそれが親から受けた愛情で、それを否定することは親の愛情を否定することにもなるから。
しっかし、本作で描かれる編集者の最低なこと。
こんな編集者が本当にいるのかにわかに信じがたい。
でもいたんだろうな。
続編を楽しみにしている。


『応天の門 9巻』
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AmazonでKindle版購入。
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オイラはバカなのでこういう言葉を持っている人間に憧れるんだなあ。


『やれたかも委員会 1巻 2巻』
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その昔、宇多丸のラジオ番組で『あれ、行ってたら、行けたぜ?』というコーナーがあり、ある特殊な条件の状況下で勇気を出して一歩踏み出せていたらイケてたかもしれない(笑)。
この"イケ"てたが何をさすのか?
それは今あなたが思った通りのことである(笑)。
それを漫画にしたようなものである。
告白した人間が最終的に"ヤレた""ヤレなかった"かを三人の審査員が審査するというのがオチ。
面白かったんだけど、"ヤレた"か"ヤレなかった"かの評決を最後まで二対一で通した方がよかったと思う。
女性の審査員の感性というものをブレないようにした方がよかったんじゃないかね。


『ヴィンランド・サガ(21)』
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暴力と殺戮。
これらの衝動を抑えきれるのか。
死後の世界にヴァルハラ(戦士の館)があるということは殺戮を肯定することになる。
まあ男の論理なんだけど。
仇を討つということを否定できるのは、同じ条件下で自分は敵討ちをしない人間にのみできることだ。
本作のトルフィンも結局自分の父親を殺した黒幕に対して怒りを抑えられなかった。
この血みどろの人間の業を凄まじいまでの画力で描き続けている。
大河物語。
まさに"Saga"である。


『健康で文化的な最低限度の生活(7)』
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本当に、マジに息がつまるような展開。
子供が辛い目に遭っているのを見るのが本当に辛い。
それは子供の親が必ずしも無責任であるとか責められない。
親だってどうしたら良いのかわからないんだから。
シングルマザーに対して色々「自己責任だ」とか「子供は母親と一緒にいたいもんだ」とかいい加減にしろ!!
国や自治体も含めて我々のような人間一人ひとりがもっと神経をつかって優しくあるべきだと肝に銘じたい。
生活保護という制度を厳しく正確に維持して死守している人々の戦いの物語だ。


『マージナル・オペレーション(1)』
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1巻だけ無料だったので読んで見る。
セリフが難しくて多いのと、なんとなくこの世界の世界観がどんなものか分かった時点で興味を失った。
オイラのようなバカには向かない作品であった。


『マイナス 完全版 全5巻』
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AmazonでKindle版購入。
ずっと読みたかった作品。
本作は山崎紗也夏の作品であるということもあるのだが、作中に人肉食の描写があって、それが問題となり掲載誌が回収されると共に単行本未収録扱いとなっていたという。
今から20年ちょい前の作品だ。
で、完全版として2004年にエンターブレインから単行本が刊行され、最近になってやっと電書になった。
電書になったのは遅かったけど、やっぱりエンターブレインはすげえ。
で、問題の人肉食描写なんだが、昔からある人肉食のタブーという理由だけで掲載誌が回収されたとしか思えない。
それだけカニバリズムのタブーが強固だということなんだろうけど、それでもね、本作において言えば不謹慎な主人公の不謹慎な行いを描写するのに必要なことだと思うんだけどね。
本作はスリラーとギャグを絶妙なバランスでからめた傑作だ。
言うまでもなくカリバニズムを肯定しているわけではなく、この度が過ぎた不謹慎さと言うものは本作の主人公の行動と整合性がとられている。
自分の過度な思い込みに翻弄され、その浮き沈みによって周りに波乱をもたらす。
この主人公の気持ちはオイラなどは非常によくわかる。
傑作だと思う。


『ドリーム』
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wowowで録画視聴。
今年の初めに話題になっていた映画で観たかったのだが近場でやっておらずあっという間に終わってしまった。
今回視聴したわけだが、やはり劇場で観ておくべきであった。
今年は色々傑作があったけど、本作はオイラのトップ5に入るぐらいの作品。
まず本作ってタイトルでケチがついたんだよね。
英語題は『Hidden Figures』。
町山智浩の訳で言えば「知られざる人たち」ということになるんだけど、まあ英語題を日本語読みした『ヒドゥン・フィギュアズ』でも『知られざる人たち』でも意味はわからんよね。
タイトルの語感で観客動員できるようなタイトルではない。
なので当初邦題が
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『ドリーム 私たちのアポロ計画』ってなってたの。
サブタイトルに『私たちのアポロ計画』。
本作ってアポロ計画の前のマーキュリー計画の話なんだよね。
おそらく一般の知名度が高かろう『アポロ計画』をつけたかったのはわかるけどウソはいかんよね。
最終的にはサブタイトルを取って『ドリーム』に落ち着いた。
『マッドマックス フューリーロード』を『マッドマックス 怒りのデスロード』に変えちゃうのよりはマシだとは思うが(笑)。
いつも思うんだが彼の国の黒人差別、オイラたち日本人を含めた有色人種差別というのがどうも感覚的にわからない。
単純に黒い肌が気に入らないという差別ならなんとなくわかるんだが、彼の国の人たちは黒人種は白人種より劣ってると本気で思っていて数々のトンデモな馬鹿げた理屈をつけていた。
同じ人種だけど肌が黒いから差別するならわかるよ。
同じ人間でないとまでいっちゃうのが本当にわからない。
『シェイプ・オブ・ウォーター』で機密の多い筈の航空宇宙研究センターで普通に黒人女性が清掃係りとして働いている。
これ、町山智浩によると黒人は人間とみなされていない、路傍の石と同じにしか扱われない存在であるから機密の機関で働かせても問題ないという理屈らしいんだが、これ、本当に彼の国で頭のいい人を集めたところなのかね。
ちなみに『シェイプ・オブ・ウォーター』に出演した
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オクタヴィア・スペンサーは
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本作にも出ている。
名もなき知らざれる人たちの不当な差別に対して努力を積み重ねて戦って勝ち得ていく。
本当に小さな一歩を踏みしめて前進することで
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本当につまらない白人と有色人種のトイレを分ける制度を潰していく。
そもそも不当すぎる差別が正常になったにすぎないはずなのに、それが大きな一歩に見えてしまうのが彼の国の病理の闇の深さだと思う。
とはいえ本作は重い差別映画としてではなく、人生の苦難を知恵と努力と愛嬌で乗り切った人々の話として観ていただけたらと思う。
傑作である。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2018-09-02 21:21 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2018-09-09 21:25 x
『やれたかも~』ドラマ版のメンツが何気にすごい...
観てないことを悔やみますw
Commented by 16mm at 2018-09-09 21:43
■re:chataさん
そうなんですってね。
今年の初めぐらいにやってたのかな?
その頃はまったく『やれたかも〜』は知らなかったです。
堀江がでてるのがイマイチ気に入りませんが(笑)。


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