『メッセージ』 『町山智浩の映画ムダ話50 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督"メッセージ"』『デッドプール2 スーパードゥーパー $@%!#& カット』

いやはや、自分の無知が嘆かわしい、と半分だけ言ってみる(笑)。
通勤用の駐車場を管理していた不動産会社が潰れて、毎月銀行自動引き落とししていたんだが、それを解約してくれと当該銀行から連絡があり、先週金曜日に有給使って手続きをしにいった。
事前の銀行からの説明で2ヶ月分引き落とされた駐車場代の8000円を返還するも、返還する手数料に2ヶ月分の864円かかる、ということもものすご〜〜〜〜〜く納得いかないけど納得していた。
そもそも自分が無知でなかったら不動産会社がトんだ時点で銀行の自動引き落としを解約したろうが、不幸にもオイラはバカだったので引き落としに銀行との契約手続きがあってわけなので当然解約も手続きしなければならないということを忘れていたというか知らなかった(笑)。
引き落としに手数料がかかり、返還にも手数料がかかる。
これが手数料の二重取りではなというのがバカなオイラには理屈がわからない(笑)。
バカの僻み根性で「銀行ってバカが預金者にいるとボロ儲けだな」と悪態をついてみたくなる。
まあそれはいい。
すご〜〜〜〜〜く納得いかないけど納得したんだから。
当日手続きに行った。
おそらく駐車場代の2ヶ月分は現金でなくオイラの口座に振り込むんだろうなと思っていたら案の定そう(笑)。
んが、しかし(笑)、まさか手数料は現金で払えと言ってくるとは思わなんだ(笑)。
振り込んだ8000円から引かれるもんだと思ったのに864円現金で支払うとは(笑)。
するとなにか、自分の口座に振り込む為の手数料ってわけ?
8000円を現金で受け取ったらそもそも手数料って払わなくてよかったということか?
まったくわからん(笑)。


樹木希林 死去
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訃報に接して樹木希林の年齢が75歳だと知って驚く。
そもそも歳若いという要素のみが魅力だと信じて疑わない若手アイドル達とは違い、樹木希林の魅力にあっては年齢など気にしたことがなかったが75歳とは。
もっと歳上だと思ってたし、オイラの母親より歳下だったとは。
じゃあ、ってわけではないけど死ぬにはまだまだ早かったよ。
とにかく樹木希林は代表作があってないような人で、おそらくどんなつまらない映画でも樹木希林だけがすごかったり、つまらない映画が樹木希林が出てるだけで格上げされたりもしたろう。
役者としては素晴らしかったろうけど、人間性としては結構感じ悪い人だったとも思う。
同じ役者に対しても割と辛辣に接したり、演技でも巧妙に自分のペースにもっていって他の役者や演出家を翻弄もしてたろうと思う。
それでもオイラのような観る側はスクリーンなりモニターに映る樹木希林が全てだ。
本当にお疲れ様でした。
合掌。


『千代に八千代に』
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AmazonでKindle版購入。
予備知識なしでのジャケ買い。
表紙だけでなく中身の画もサラリと描いたようなタッチで見てて心地よい。
特に女性の何気ないポーズに色気がある。
女性の無防備で自然な流れの中でできた色気のあるポーズ。
俗っぽく言えば男の劣情をちいさく突くような(笑)画で、その小さい感じが品良く収まりよくなっていると思う。
内容は短編の連作なのだが、それぞれの登場人物が他の短編に出てくる登場人物とかかわりがあって、最終的には一つの"円"になっているという。
こういう親族だけで世界を作るプロットは女性の作家が多くつかうものであるという偏見がオイラにはあるが、男の作家でもいるんだねえ。
文学や数学などをテーマにしたユーモアのある温かみのあるストーリー。
円周率の話は結構眼からウロコで、数学やってる人もかなりロマンチストなんだなと思いました。
現状解析できているだけで小数点以下12兆桁がループせずに無限に数字が並んでいる円周率。
そこに無限のロマンを感じるということなんだが、オイラなどはもしまかり間違ってループの限界が見つかった時に絶望が待ってるような気がするな(笑)。
なんにでも限界というのはあるような気がしてるんだよね、オイラは。


『コレハラ?』
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AmazonでKindle版購入。
金平守人の新作。
膨大なネーム(台詞)を詰め込んで、様々なハラスメントを痛快に断罪していく。
画力の凄まじさ、描く主人公の女の子が可愛い(笑)。
ハラスメントを断罪しつつもそれを絶対化できないジレンマも描いている。
オイラも作者である金平も男であり、どちらかというとハラスメント加害者に陥りやすい立場なので、反ハラスメントを訴えても無自覚に自分たちがとんでもないハラスメントをしている場合もある。
卑近な例で言えば気になる女の子にしつこくちょっかいを出すのはセクハラなのか?
気になる女の子の残業を待っているのはストーカーであるのか?
その場合、当該の女の子が気にしなければセクハラにもストーカーにもならない。
つまり絶対はないわけで、この問題は相対化せざるを得ないのだ。
金平もハラスメントに対する悪意を断罪しつつもそれを完全に否定する論理を構築できずに終わった。
最初から解決不可能な問題に対してなんとか取り組もううという金平の苦悩は作品から伝わってくる。
オイラもその解決策を提示できない。
が、本作の主人公の原スメ子wが怒りの頂点に達した時に返信して怒りをブチまけるように、勇気を持ってNOを言えならいいのにと思う。
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"You Racist Son of a Bitch!(レイシストのゲス野郎)"
ハラスメントを受けたり、自分が我慢しようもなく不快だと感じたら、親指を人差し指と中指に差し込んで拳をつくるか、中指を立てて勇気を持って誰にでも言える社会なら、デップーみたいになれれば色々変わるんだろうなと感じる。


『メッセージ』
『町山智浩の映画ムダ話50 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督"メッセージ"』
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ネタバレあります。
AmazonでBlu-ray購入。
劇場で観てからの再見。
映画その他ムダ話からのMP3音声ファイルの有料ダウンロード。
本作に対するオイラの理解はどう贔屓目にみても町山智浩の解説によるところが大きい。
映画その他ムダ話だけではなく本作上映後の町山のトークショーの書き起こしされたものも理解の手助けに大いに役立った。
つまりオイラはこれら膨大な虎の巻を読んでやっとこ理解のとば口立てたというわけである(笑)。
劇場公開時の初見時、世界観にもヴィジュアルにも圧倒されたんだけど、正直なんだかわからなかった。
これ、初見で一発で理解した人はすごいよな。
いや、オイラだけが単にバカだということかもしれんけど。
本作にはキーになるひとつの学説が出てくる。
"サピア=ウォーフの仮説"というものだ。
これは習得した言語によって思考が影響されるのではないか?というもの。
よく英語を習得した日本人が
「私は英語でモノを考える」
なんてことを言ってるのを聴いたことがあるが、これってハッタリじゃないかと思ってたんだがそうでもないようだ。
例えば"I love you"という英語。
日本語に訳すと"私はあなたを愛してる"となる。
これを見ても明らかなんだが英語は"愛してる"という結論を主語のすぐ後ろに持ってきている。
それに比べて日本語は"あなたを"の後に結論としての"愛してる"を持ってきている。
町山の解説によれば日本語というものは結論の部分を先延ばしできる言語であると。
話の最中でさえ結論を先延ばしできるから"私はあなたを愛してない"という結論にもっていくことができるほどに曖昧さをふくめることができる。
英語は"愛してる"という結論を最初に示して意思をはっきりさせるわけなので、おのずと性格形成や思考に違いがでてくる。
で、本作は
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この木の根ようなタコのようなのが異星からやってきたエイリアン。
異星からやってきたエイリアンであるヘプタポッドが何しにきたのか?ということを解明するためにルイーズ・バンクスという言語学者が登用される。
発声による言葉で会話をすることを早々に諦め
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視覚言語、つまり文字によってコミュニケーションを取る方法をとった。
で、ヘプタポッドは
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煙のような墨を吹き付けて円形のシンボルをだしてくる。
これが彼らの文字のようなのだ。
ルイーズがこのシンボルを解析していく。
円形のシンボルが文字だとしたら、始まりと終わりがないということ。
始まりがあって結びの言葉がある文化になれてると意味がわからない。
因みにヘプタポッドは眼のような視覚器官がない、というか、常に360度を視覚として認識しているらしい。
このような視覚を持った場合、果たして前後左右上下という概念をもっているだろうか、と考えついた時に分かった気がした。
前に進むという概念がない。
進みゆく時間や過ぎ去って行く時間の概念がないということは時制というものがないということだ。
言ってみれば未来と過去を同時に認識するといったら
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毎度のこのアニキもそうだが(笑)。
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それはともかくw、ルイーズがこの異星の言語に触れることによって"サピア=ウォーフの仮説"を自ら体験することになる。
つまりね、ヘプタポッドの言語を習得することによってこれから起こる出来事の連鎖がイメージとして未来にあったこととしてルイーズに体験させていく。
この出来事の後、ルイーズは
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"THE UNIVERSAL LANGUSGE"というヘプタポッドとのコミュニケーションで学んだ言語を体系化して本を上梓する。
ルイーズは未来に上梓した自分の本で勉強してヘプタポッドの言語を解読するというw、なんつーか、未来の自分から教わるというね(笑)。
じゃあ未来の自分は誰から教わったのか?というパラドックスがおこるがそれは気にしない(笑)。
ヘプタポッドの事件から一年半後、ルイーズはヘプタポッドと一触即発であった中国軍の
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シャン上将と初めて会う
一年半前、ヘプタポッドたちが襲来し痺れを切らせた中国軍が攻撃をしかけようとした矢先に、まさに寸前にシャン上将の携帯電話に直接ルイーズが電話して攻撃を止めさせるよう説得したのだ。
そのシャン上将の携帯番号をルイーズはいつ知ったかといったら、この一年半後の初めて会ったこの時なわけ(笑)。
一年半後に教えられた携帯番号を一年半前のルイーズが"THE UNIVERSAL LANGUSGE"知ったという。
で、この時ルイーズがシャン上将をどういう言葉で説得したかというのだけど、これは北京語でわざとセリフが聴き取れないようにされている。
しかし、このシーンのセリフはネットにアップされているらしく、それはシャン上将の奥さんの言葉としてあるらしい。
町山の解説によると、それは
"戦争には勝者はいない ただ未亡人を生むだけだ"
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本作で象徴的に流れる

マックス・リヒターの"On the Nature of Daylight"
この曲で始まりこの曲で終わる。
ルイーズの娘が誕生するところで終わり、娘との生活と死で本作は始まる。
なんて美しく残酷な円を描いた物語なんだろう。
『2001年宇宙の旅』や『ブレードランナー』に及ぶとはいわないが、オイラにとっては非常に大事なテーマを扱った作品であった。
まさに生涯ベスト級である。


『デッドプール2 スーパードゥーパー $@%!#& カット』
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ネタバレあります。
Amazonで3枚組ブルーレイ&DVD版購入。
劇場公開時の初見から二度目になる。
購入したBlu-rayには劇場公開版より15分長い『スーパードゥーパー $@%!#& カット』版("$@%!#&"は文字化けではないw)という所謂エクステンデッド版が同梱されていて、とりあえずそれの吹き替えで再見。
『スーパードゥーパー $@%!#& カット』だからというわけではなく吹き替え版で観たら劇場公開時の初見より内容が頭に入ってきてものすごく楽しめた。
特に吹き替えは字幕より情報量が多くなるので笑えるところも多くなってるような気がする。
特筆すべきは前作と同じ加瀬康之がデップーの吹き替えをやっているのだが、これがすばらしいマッチングだと思う。
これは吹き替えの方がお得のような気がする。
因みにであるが『劇場公開版』と『スーパードゥーパー $@%!#& カット』は尺が違うだけでなく、同じシーンでありながらセリフも違ってたりする。
本作は初見では面白いけど前作には微妙に及んでいないよなあと思っていたんだが、そんなことはまったくなく、テーマを微妙にズラすことで別の切り口としての面白さは出していた。
前作がラブロマンスだとしたら今作は<劇中でデップーが言っている通り>ファミリー映画だ(笑)。
信じられるか(笑)、この映画がファミリー映画だなんて(笑)。
いや、マジに家族の映画だよ。
この場合の家族ってのは血縁というわけではない。
同じように社会から疎外されている者たち、或いは、疎外するレイシスト達に断固として中指を立てる覚悟と強さを持っている者が集まっての家族だ。
この『デッドプール』という作品であるが、原作コミックがどうなのかは知らんが、ゲイというか同性愛というかLGBTというか性的なもの全般というか、それらを非常に強く肯定的に作品の中に入れている。
例えば主人公デップーの彼女である
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ヴァネッサであるが、彼女は現役のコールガールというか娼婦だ。
愛するデップーがいても娼婦はやめておらず、彼女もデップーも娼婦であることと二人が愛し合っているという事に矛盾も葛藤もないように描かれている。
更に本作では
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ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(右)に同性のユキオ(左)という同性の恋人がいる。
そして主人公のデップー自身が
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なんつーか、言い方が分からないので申し訳ないが差別的に言わせてもらうが、カマっぽい仕草を常にしている。
普段はオネエ言葉を使ってるのに、起こるとむちゃくちゃ怖いオカマのおじさんというかね(笑)。
オイラも偏見でものを言ってしまっているが、性的マイノリティ達の力強さというものをこのデップーというシリーズそのものに組み込んでいる。
そしてそれがエンターテインメント作品としてめっぽう面白いのだ。
この本作ではおちゃらけおふざけなデップーがある一点において徹頭徹尾真面目に取り組んだことがある。
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ラッセルというミュータントの少年。
デップーは彼を守ると言いながら結局は見捨ててしまい、それがキッカケでラッセルは殺人鬼になってしまう未来を知ってしまう。
デップーは本作で最後の最後までラッセルの未来は変えられると信じて行動する。
子供の未来を信じるという楽観的な風にも見えるが、大人の責任として子供の未来を信じるべきだという命をかけた責任感を感じる。
物語としてはこの辺がグっとくるところだ。
単純なお涙頂戴にならないよう、それまでの過程でデップーは
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上半身と下半身を引きちぎられたり、子供サイズの
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チンチンをさらしたりとバカバカしい部分も山盛りにいれてある。
本作、中盤のXフォースのくだりが抜群に面白い。
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求人広告で集めたw特殊能力者+一般人一人の"Xフォース"(笑)。
「元X-MENとして言うが性差別バリバリなグループ名には前からドン引きしてたんだ。X-MEN?MEN?オレたちのグループはイマドキ感を入れていこう。社会的性差はなし。これから我らの名前は」
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「Xーフォースだ」
こんな立派な事を真っ赤な薄汚いコスチュームを着てアホどもに宣言するデップー(笑)。
イカすぜ(笑)。
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目線を入れておいたが、X-フォースには超有名イケメン俳優もいたりするわけ(笑)。
このX-フォースのシークエンスで街中でのトレーラーでのアクションは秀逸。
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例えばブレーキが効かなくなる理由も事前にちゃんと映像として説明を入れていたり、後付けで危機を作っているわけではないというのがすごい。
気持ちのいいアクション。
トレーラーの落下のスローモーションも美しいエンヤの歌声とともに
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バカバカしいカットが差し込まれる(笑)。
デップーがアベンジャーズに入るのか入らないのかわからんが、オイラとしてはアベンジャーズにハブられた存在としてのデップーが良いかなあ。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を除いた『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』と『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は大好きだ。
同じぐらいにこの『デップー』のシリーズは大好きだ。
最後に、本作では
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ドミノ姐さんがむちゃくちゃカッコよくて素敵でした(笑)。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2018-09-17 21:03 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2018-09-17 22:21 x
デップー2拡張版から視聴したところですが、バニッシャーの電線ビリビリシーンは思わず声が出ましたw
Commented by 16mm at 2018-09-17 22:33
■re:chataさん
ウハハハハ。
バニッシャーの電線ビリビリシーンは劇場初見時に眼を疑いましたからね(笑)。
ま、まさかあのひとがw
パニッシャーが自由落下するところも笑えました。
単にパラシュートが落下してるだけというねw。


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