『アリータ:バトル・エンジェル』

まだスギ花粉は舞ってない筈なんだが、オイラの鋭敏な鼻のセンサーが反応してムズムスしてくしゃみ連発中(笑)。


行きつけのカメラ店の店主から幼稚園の卒園式撮影の手伝いを頼まれるものの、該当の日がオイラの心療内科の日なので断る事に。
店主は昨年大病をしているので、心配ではあるのだがいたしかななし。
申し訳ない。


昨日土曜日、銭湯に岩盤浴、ジェットバス、ストレッチ。
五十肩の左腕の可動の痛みがかなり減ってきている。


『Gears of War』
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借りっぱなしのXbox Oneと最近買った24インチモニタでやっている。
非常に面白いのだが、この買ったばかりの24インチの所為だろうか?30分ほどプレイしていたら気持ち悪くなった。
乗り物酔いの初期症状みたいなアレ(笑)。
昔のオイラならこの程度では弱音は吐かなかったものの。
なのでゲームはとりあえず慣れるまでは1日30分未満とする自分ルールを設定した(笑)。


『おひとり様物語(8)』
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AmazonでKindle版購入。
やわらかく端正な描線が魅力的なので買っている。
毎度内容は分かったような分からんような(笑)。
しかしこの作者自身になんとなく好感が持ててるので悪い物語ではないとは思ってる(笑)。


『BANANA FISH(20)』
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AmazonでKindle版購入。
やっと電書で"PRIVATE OPINION"と"Fly boy,in the sky"出た。
これで『BANANA FISH』に関するものは全部電書になったということかな。
この調子で他の長編の単行本未収録の外伝を出して欲しい。
本書で"Fly boy,in the sky"が伊部と英二が初めて会った時の物語になっている。
『BANANA FISH』に向かう片鱗はまったくないので正式な外伝といっていいか分からん。
が、20巻に及ぶ長編を描くにあたり、主要登場人物に作者が過去に描いた作品から引用することでバックグラウンドに厚みを持たせる印象になる。
やっぱり吉田秋生という人は稀代のストーリーテラーなのだなと思う。


先週仕事で某所に行ったんだが、なかなか面白そうな景観を発見。
写真に撮って面白くなるかどうか分からんが、今度撮ってみようと思う。
夜行くのが良いのかもしれんが、メンドくさいし、不審者に思われる可能性大だな(笑)。
景色の写真が下手っぴなので、やっぱり撮らなきゃよかったと思うかもしれんが、先週仕事でのタクシー代往復一万二千円自腹斬った甲斐があったというものだ(笑)。


先週土曜日、『アリータ:バトル・エンジェル』を観た後に『翔んで埼玉』を観るつもりだったが、『アリータ:バトル・エンジェル』で意外なほどお腹いっぱいになったということと(笑)、『翔んで埼玉』が意外に客が入っていてこれなら今週末でも上映回数変わらずになりそうだと思って無理に観るのを止めにした。
『サムライマラソン』も多少興味がある。
『ボヘミアン・ラプソディ』は毎週"LAST"マークがつくも終わることなく今だにロングランである。
オイラは『ボヘミアン・ラプソディ』のサントラを延々とヘビロテ。


『アリータ:バトル・エンジェル』
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ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
3D iMAX版。
上映中、ハス前の席のどアホが二回もスマホを点灯させやがって、その度に二度も怒鳴った。
もういい加減本編上映中のスマホ点灯が万死に値する行為だと学べよな。
本当に殺意が湧く。
そんなわけで本作の感想だが、傑作
ジェームズ・キャメロンの20年越しの企画。
正直原作漫画については内容云々以外の部分で微妙な感情ではあったんだが、ジムがやるなら、ジムが関心を持っている物語であるなら間違い無いのではないかという風にも思っていた。
それでもなかなか製作されず、いよいよ『アバター』の次は『銃夢』だなと思っていたら、『アバター』の続編にいっちゃった(笑)。
それで白羽の矢が立ったのがロバート・ロドリゲス。
......
ロバート・ロドリゲス、ねえ。
『シン・シティ』ぐらいしか観てないんだが......
もうこれで本作に対する期待値はだだ下がりであった。
原作だってそんなに好きではない。
いや、映画でも描かれているヒューゴの部分までは立ち読みで読んでます(笑)。
そもそも原作タイトルの『銃夢』ってのが気に入らない(笑)。
絵柄とともに完全な大友克洋フォロワーだなという認識。
大友の『童夢』の明らかな捩りだよ。
こんなタイトルつけるだけでも志が低いと思った。
絵柄どころかタイトルまで真似るとはね。
で、完全に本作を観るまでナーメテーター状態。
しかし、実際に観たらかなり良い映画だったのだ。
これはひとえに脚本が物凄くよかったというところか。
脚本というか、脚色がうまくいっている。
おそらく20年越しの企画という意味では脚本の開発が常に行われ続けた結果なのだろうと思う。
日本の漫画原作のハリウッド映画化としては初めての成功作だと言ってもいい。
日本どころか世界で人気の日本の漫画である『ドラゴンボール』や『攻殻機動隊』がハリウッドで実写映画化されて華々しく玉砕してきたのを観てくれば、日本の漫画を原作に良い映画を作ることはできんのだなと諦めていた。
原作ではないが昨年スティーヴン・スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』で『AKIRA』の金田バイクがカッコよく描かれて多少溜飲は下がったが、丸々日本の漫画原作でというのは無理かなと思っていたのだ。
このジェームズ・キャメロンが開発したと言ってもいいだろう脚本の『アリータ:バトル・エンジェル』は原作のエッセンスを残しつつも時節やおそらくジムの好みによって的確に脚色されている。
例えば原作の
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ガリィとイドの関係というのは兄妹のそれに近く描かれている。
が、本作『アリータ:バトル・エンジェル』では
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イド役がクリストフ・ヴァルツということもあり、親子として関連づけられている。
この親子関係を補強するために
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ジェニファー・コネリーがイドの元妻役で設定され、アリータが最初につけた手足はイド夫妻の亡き娘の為のものだ。
亡き娘と劇中で描かれるモーターボールやザレムへの関連づけが非常にスムーズにつながっている。
アリータが劇中で
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白いのと黒いので二度身体を換えるんだが、その過程も子供から大人の身体つきへの変化というか、人間でいう成長を表現している。
イドとアリータを親子関係にしたのは
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ヒューゴとの恋愛関係の邪魔にならないようにする為のものだろう。
ちなみにこのヒューゴ役のキーアン・ジョンソンって顔立ちが日本人好みなんではないかね?
どことなくキアヌ・リーブスの面影があるような感じでオイラはこのキャスティングに好感がもてた。
アリータはロボットではなく人間の脳を格納したサイボーグ、『攻殻機動隊』の少佐みたいなものだ。
当初このフルCGのアリータの造形が
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眼がデカすぎという指摘があって、オイラも結構違和感を覚えた。
原作漫画のガリィの眼の大きさに習ったらしいが他の生身の役者の中に入った時に違和感は拭えなかった。
これだったらアリータをフュージョンキャプチャーで演じた
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ローサ・サラザールが素で演じてアクションだけCGIで差し替えた方が観る側としては感情移入しやすいのではないかとさえ思った。
実際ローサ・サラザールの表情ってCGIのアリータに似てるわけだし。
ただ観終わって思ったのだが、本作非常に野心的な試みをしたんじゃないかと思ってる。
それは、生身の人間とCGキャラクターが共演してエモーショナルな恋愛の表現ができるのか?という試み。
つまり所謂エロではないエロスのある感情を伴った恋愛の要素をCGキャラクターで表現できるのか?
たとえば
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アリータの義体の姿だけど、これってメタリックで機械的なボディだからなんとも思わんが、はっきり言えばマッパだからね(笑)。
妙齢のお嬢さんがマッパで手の指一本で身体を支えたりしてる(笑)。
その一方で
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ヒューゴに自分の特殊な心臓を売って一緒にザレムに行こうと持ちかけるアリータ。
ヒューゴを前に胸元を開き、胸を露出させてそこから心臓を取り出すんだが、これもエロく見えないのはアリータの身体のメタルの質感のせいだ。
これを生身の身体に置き換えたとしたらティーンの恋愛としてもかなりエロい要素が入ってくる。
しかも、心臓を差し出すってのは自分の"気持ち"や"心"を愛する男に差し出すという意味だ。
この一連ってパッと見エロく見えないだけで、実際に想像を働かせれば相当にエロい。
で、オイラはこの一連で製作者たちが真摯に向き合った試みが見事に成功していると感じた。
アリータとヒューゴの恋愛をリアリティのあるものとして認識できた。
これはある意味『アバター』のようにCGIキャラクター同士の虚構同士の触れ合いよりも難しいだろう。
現実と虚構の触れ合いなんだから。
現実にある者と虚像との共演で感情的に訴えることに成功しているんだから。
これは昨今のCGの技術の進化や、人間の表情と感情の関連を深く理解しないと表現できないものだと思う。
そういう意味では非常に感動的なものであった。
Blu-rayは購入するつもりである。


今週末は会社の健康診断と歯のメンテナンスである。

by 16mm | 2019-02-24 19:50 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(4)
Commented by chata at 2019-02-24 20:56 x
アリータ観て正解でしたかー。
シティハンターとどっちを観ようか迷った挙句、新宿駅でXYZ掲示板を写メって満足して終了しますた(;・∀・)
Commented by 16mm at 2019-02-24 21:15
■re:chataさん
ほう、新宿駅ではそんなのがあるのですか(笑)。
『アリータ』は結構おすすめですよ。
ちなみにまだ見てないけど『翔んで埼玉』が楽しみです(笑)。
Commented by パカ助 at 2019-02-25 16:08 x
私も冠婚葬祭の写真を頼まれる事が前はあったのですが・・・・
どうも容姿に資産が少ない、もしくはマイナス資産の女性を
避けて撮影する癖(へき)がございまして・・・・
挙句心のささやきが声に出てまして
「不細工はレンズが腐るからあっち行け」等々
自粛することにしました。

TPSだからですかね?酔うのは。
私はFPSは苦手でTPSを好んでやってましたが
一回FPSに慣れてしまうとTPSができなくなりましたよ
VR酔いも一切ない私は何かに酔うってことは皆無・・・・
あぁ  己に酔って失敗することは多いですね
Commented by 16mm at 2019-02-25 23:30
■re:パカ助さん
オイラは逆に冠婚葬祭の写真ってあまり撮った事ないんですよね。
だいたい友達いないので結婚式にも呼ばれない(笑)。

ほうほう。
TPSが原因ということもあるですか。
オイラはFPSとTPSのどちらがやりやすいかというよりも、ゲームの画面にいる自分のアバターを客観的に見ていたいということなのだと思います。
アレですよ、カッチョいい車を買っても自分で乗ってるとそのカッチョ良さが外から見えないので、他人に運転させて自分はタクシーに乗って自分の車が走っているのを見ていたい......っちゅう屈折した心持ちといいますか(笑)。
ちなみにオイラは自分に酔った時はかなりの悪酔いになると思います(笑)。


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