『新聞記者』『ザ・ファブル』

本日日曜日、銭湯に岩盤浴、ストレッチ、ジェットバス。
梅雨の雨で露天には出れず。


『ニャ生の王国 』
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安斎かなえの新作。
オイラは猫と暮らしたことがないので分からないんだが、安斎をはじめ割と多くの猫漫画を読んできてわかったのが猫が近づいてきて「ニャン」と言ったら構わずにはいられない人間の習性というもの(笑)。
時間泥棒なわけだ猫は(笑)。
時間泥棒と一緒に暮らして「時間が足りない」というのは、泥棒と一緒に住んで「お金が無くなってる」と言っているようなもんだ(笑)。
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色々心配が絶えないこともあるけど、猫との暮らしというのは楽しそうだと思う。


『芸能交渉人K』
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コンビニで立ち読みして面白そうだと思って電書を買ってみたら、絵柄も内容も好みではないので読むの中断。
今後読むかは未定。


『コウノドリ(1)(2)』
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以前から話題になっていた作品。
面白いとは思うんだが、続巻を読み続けるかは未定。


『BLUE GIANT SUPREME(8)』
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本巻は
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ハンナが良かった。
いやハンナだけではなくやっと大たちの"NUMBER FIVE"がメンバー間の信頼とまとまりがでて、同じ方向を見ているように感じられた。
それも同じライブハウスでハンナが以前いたバンドと演奏することになり、それが"NUMBER FIVE"の仮想敵と設定されることにより、まとまりが更に強化されたと思う。
大が相手のバンドに対して今まで出したことのないような攻撃性をまとってもいた。
演奏中のモノローグによって演奏によって会話し、意思の疎通を図る様が臨場感をともなっている。
この巻でも同じメンバーの大にすら自分のベースを触らせなかったハンナ。
これを単なる意固地とするものではないということが本巻でわかる。
ライブ中に倒れそうになっていた老人を自分のベースを投げ捨てて支えに行く。
ハンナのベースは"存在意義"であり"自分を表現する大事な楽器"であり、"命"そのものなのだと思う。
自分の唯一のものに容易く触れさせないが、他人の唯一のものも蔑ろにせず、むしろ自分の"命"を捨ててでも相手を救おうとする。
まさに"スーパー・ヒーロー"だよ。
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そして作者の石塚真一はそのヒーローに最高の笑顔を描くことで賛辞を送っている。


『健康で文化的な最低限度の生活(8) 』
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シングルマザーという現状"自己責任"という言葉を投げかけられやすい女性。
オイラは男なのでシングルマザーの女性に一方的な"自己責任"をおっかぶせるのはフェアじゃないと思っている。
多くの場合女性をシングルマザーという状態にしてるのは男の無責任さだろう。
「シングルマザーになったのは自己責任だ。寝ないで働きながら育てろ」
「自分が欲しくて子供を作ったんだろう。福祉に甘えるな」
↑以上 樋口毅宏著『おっぱいがほしい!』からの抜粋。
著書で樋口も憤っているが、こういう言い方で女性を一方的に責める男女を問わない輩がいるという現実。
この心にもない言葉がシングルマザーを追い詰めていく。
本作ではシングルマザーを"自己責任"の一言で済まさず、ほぼ一般的な人には知らなくて思いつきもしないような公共サービスを提示することで負担を減らそうと動く人々を格好良く描いた物語だ。
シングルマザーに対し世間と戦う術を教えるのが本作の主人公たちであるケースワーカーだ。
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ただそんなケースワーカーでさえも最終的にはシングルマザーの自己に決断をさせなければならないことがある。
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ケースワーカーはささやかであっても戦う術は教えられても、戦うか否かを強制することはできない。
この酷薄な社会にささやかな希望を見出せる作品であると考える。


『昭和天皇物語(4)』
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昭和の終わりかけの頃高校生だった自分がその当時に本作を読んだらどんな風に思ったろうか?
高校では天皇の戦争責任というものを強く教え込まれた。
昭和天皇などはロクでもない、と。
高校を卒業して大学生になる自分で昭和天皇が崩御。
その頃から昭和天皇にかんする解説や批評が出てきたように感じる。
オイラとしてはその頃に司馬遼太郎の『この国のかたち』を読んだことが大きい。
有り体に言えば軍人がやったやりたい放題を天皇に責任をおっかぶせただけなんじゃないの?ということだ。
その頃からオイラは天皇に対してかなり肯定的に見るようになったと思う。
別に右翼になったわけではない。
本作を読むと、当たり前だが好奇心旺盛な人間としての昭和天皇が生き生きと描かれている。
まあ画が能條純一なので天皇陛下が
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いつこんなセリフを言うのかハラハラしている(笑)。


『新聞記者』
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とりあえずネタバレなしです。
先週土曜日イオンシネマ春日部。
まず言いたい。
キャストのシム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、田中哲司、西田尚美様、その他諸氏。
スタッフの藤井道人監督をはじめプロデューサー諸氏。
この時期に非常にリスクの高い題材を映画にし、しかもドキュメンタリーやノンフィクションの退屈さもない、一級のエンタテインメント作品として成立させたことに最大限の賛辞を送りたい。
はっきし言って本年度ベストだね。
見るまでTwitterで話題になっていた
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望月衣塑子記者と菅義偉官房長官のバトルに寄せてくると思ったら大間違い。
新聞記者役を韓国の女優シム・ウンギョンが演じたことで、モデルとなった望月衣塑子から若干距離を置く形となっている。
当初、結構な日本の大物女優が主演する筈だったのが「政治色がつく」と言う理由で断られ、代わりにしがらみのない韓国女優の
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シム・ウンギョンが主演した、と。
これが大正解
日本語が流暢に喋れないシムは帰国子女であるということで、たどたどしい日本語であっても違和感がない。
とはいえ、シムの日本語、すごく聴きやすいよ。
アフレコを散々やったろうなという苦労はあるだろうけど。
佇まい、表情の強さ、セリフ、全てにおいて素晴らしいわ。
日本での撮影、日本語のセリフで相当苦労したろうけど、彼女のおかげで作品の質は確実に上がっている。
W主演の松坂桃李もすばらしい。
政治色の強い本作に果敢に挑戦した松坂の強さに敬意をはらいたい。
そもそも東京では本作の宣伝をTVでできなかったらしく、主に関西での宣伝がメインだったらしい。
それほどにイメージ重視のタレントにはリスクの大きい映画だったのだ。
本田翼も田中哲司も、そして西田尚美様も立派だよ。
彼らが本作に出ているのをみてどれだけ勇気を観客に与えるか。
安倍晋三べったりなタレントが政治的な発言をしても問題視されないにも関わらず、その逆は主にTwitterなどで政府批判をしたタレントを吊るし上げたあげく、番組を終了においこむという事態が実際に起こっておる。
マスコミのあからさま翼賛化。
本作は男性ジャーナリストの女性ジャーナリストのレイプ事件、文科省元トップの女性スキャンダルや加計学園問題などの現実の問題を模した、それとわかるものを提示している。
主に医療系大学設立に関するものをベースにしたポリティカル・サスペンスといえばエンタテインメントらしいだろう。
そこに公僕としてある官僚の良心とその呵責によって疲弊していく様がある。
一体公僕は時の与党のため忠実であるべきか?
それとも時に衆愚と言われる国民に対して誠実であるべきなのか?
本作では内調と言われる内閣情報調査室が描かれるんだけど、彼ら公安を使って虚実入り混じった情報をTwitterで拡散してるのよ。
劇中ではネット難民に政敵を潰すネタを拡散させてる、なんて台詞があるぐらいだから、おそらくそういうこともあるんだろうな。
それよりも内調の情報戦がTwitterなんていう一般人でも使うアプリによってなされているというのが衝撃的で、イメージ的にはノートパソコンをネットに繋いでハッキングやクラッキングのような事をしてると思っていたんだが。
国の情報戦にTwitterが主に使われている。
ということは、民間人でさえも知らずに国家的な策略にのせられている事もあるということだ。
逆にこの映画で描かれていることは本当なのかと思えてくる。
Twitterを国家戦略として使うと言うのがオイラにとってはバカバカしくも悪夢のようにも感じられる。
そう言う意味では新聞記者もネットから情報を仕入れている描写が多い。
まあ取材で実際の場所や関係者に話も聞いているんだろうけど、これほどネットによって新聞記者のありかたが変わったという描写をした映画というのも珍しいかもしれない。
ところで、本作が一級のエンタテインメントたる要素として画面のルックのリッチさにもある。
天井からの俯瞰映像の多様、盗撮しているような不安定なカメラの挙動、光の滲みやコーヒーからたつ煙、極端に暗い屋内etc・・・・・・構図やライティングがすばらしく見応えがある。
同じように公安モノであった『外事警察』のような、ルックに似ているとも思う。
言葉だけではなく映像で物語ろうとする意思が伝わる。
本作は新聞社が国に対して一矢報いるも、最終的には敗北を余儀無くされる。
敗北した理由は明らかで、国家権力に対して新聞社や官僚の個人的な意思などは撥ね付けるほどの力にはなり得ないということだ。
子供が産まれる、それに対する祝儀。
これらが恐ろしいことに全て高圧的な脅迫になるのだ。
では、どうしたらいいのか?
新聞記者や勇気ある官僚を孤立させず、国民が主体的にかんがえるしかない。
主体的に考えると言うのも漠然としているが、劇中で出てくる言葉がある。
"自分を信じ 自分を疑え"
この言葉が考える拠り所になるかなと思う。
とにかく傑作。
Blu-rayは確実に買うけど、もっと多くの劇場で人の目に触れてもらいたい映画である。


『ザ・ファブル』
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先週土曜日イオンシネマ春日部。
先々週気絶しつつ観ていたので再見。
そしたらちょっと気絶どころか、結構気絶していたことが判明(笑)。
しかしやはりアクションを中心として面白い映画であったことはたしか。
岡田准一の体術のおかげでアクションが非常にフレッシュ。
リボルバーのシリンダーにパンチしてスイングアウトさせたり、トリガーに指を挟んで発砲を妨げるとか、細かいアクションがかなりいい。
ただ本作がややコメディに寄ってしまったというのはしょうがないとはいえ、好みのわかれるところだと思う。
原作はファブルという殺し屋と一般常識のズレによって笑いを生んでいるのでことさらギャグをやっているという感じではない。
このニュアンスは難しいところだ。
オイラの結論としては映画としての完成度と演出力に敬意を払いたいと思っておる。
良い映画だと思う。
それと
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山本美月ってかわええのな(笑)。
本作は原作の"小島編"をメインに物語のラインをつくっているんだが、原作と違って小島が単なるチンピラでしかなく、性的不能による暴力の爆発という部分は消されている。
この要素を突き詰めるとコメディにならないし、主題がブレる可能性もある。
映画では小島の扱いが軽くなった分、最後の顛末がちょっと厳しすぎるかなとも思った。
まあそんなとこか。
面白いのは間違いない。
Blu-ray買うよ。


今週末は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2019-06-30 20:18 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2019-07-07 22:55 x
なんと!ファブルはホノオくんとトン子さんが出てたんですねw
Commented by 16mm at 2019-07-07 23:24
■re:chataさん
そうだ。
そうだった。
ホノオくんがトン子さんを襲おうとしてました(笑)。
言われて気がつきました(笑)。


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