アンリ・カルティエ=ブレッソン

自分で撮る気も才能もないので、スナップ写真という分野は見るのも撮るのも敬遠していたのだが、やはりすごいスナップというものはあるものだな。
"pen"という雑誌でアンリ・カルティエ=ブレッソンの特集をやっていた。立ち読みだけのつもりが購入してしまったのは掲載されている作品があまりにもすばらしいからだ。
ブレッソンの名も作品も幾つかは知っていたが、まとまった数の作品を見たのは初めてだ。
オイラがなにをどう批評しようがすでに言われていることであるが、まず構図がすばらしい。
構図というか画面の構成がすばらしい。
もしかしたら演出がはいってるんじゃないの?と勘ぐりたくなるような絶妙さなのだ。
構図ではなく、画面の構成。
人物がただ写っているのではなく、画面の中の絶妙な位置に絶妙な一瞬の雰囲気を焼き付けている。
それが所謂"決定的瞬間"というやつなのであろう。
手持ちで撮っているであろう筈なのに、画面に不用意な傾きがないところがすごい。どんな持ち方したらこんな安定した画面になるのだろう。
機会があったら写真集を買う事にしよう。

あ、それからエリオット・アーウィットもいいな。
by 16mm | 2007-06-19 00:35 | | Trackback(1) | Comments(0)
Tracked from キネオラマの月が昇る〜偏.. at 2007-08-11 13:15
タイトル : 「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」
「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」 滑り込みセーフで観に行けた。 (来週日曜までの開催) 物凄い人混みに軽く眩暈。 完璧な構図とシックでノーブルな色調のモノクロ写真。 特にあまり観たことのなかった旧ソ連と中東のものが面白かった。 「賢者とはすべてに驚嘆する人のことである」 アンドレ・ジイド 「アンリ・ミショー展 ひとのかたち」もサラッと観た。... more


<< いよいよ! 『原田眞人の監督術』『ゾディア... >>