『アキレスと亀』

金曜日夜は池袋のカプセル。翌日そのまま会社。まだ時間的に余裕がありそうなのだが結構シビアな仕事なので気が気ではない。なので土曜日の歯のメンテナンスはキャンセルさせてもらった。土曜日帰宅時に映画を観る。

日曜日、ジムに行くつもりだったがサボる。行けるかどうか分からないが火曜日に行く事にしようと思う。でも火曜日も多分会社だ(笑)
明日は結構診断なのですこし安静にしようという気もあったわけである。

『岳』
生還できた人数より、生還できなかった人数をちゃんと覚えている描写がいい。

『クロサギ』
現在出ている単行本を全て購入。長台詞は後でじっくり読むとしてとにかく一気に通読する。己の知力を総動員しての戦い。バイオレンスなシーンはなくとも十分暴力的な印象がある。

『ギアス』
いよいよ来週最終回。だれがこんな展開を予想したか(笑)。ルルとスザクの幼少の頃のカットで彼らを見ている着物姿は誰なのかはわかるのだろうか?たぶんCCだと思うが。


『アキレスと亀』
土曜日。MOVIXさいたまにて。
オイラとしては『BROTHER』以降久しぶりに面白く観れた映画であった。
画面の設計が計算されている。
"芸術"という言葉。実態としての"芸術"ではなく、あくまでも"言葉"としての芸術に関する映画の見せ方としてスクリーンを分かり易い形でフレームとして使っていた。
それは窓枠はもとより、門柱やをフスマを使う事に意図的にスクリーンにキャンバスを意識させることだ。
この映画を観てると、女や酒やバクチで家族を不幸にするのと同じくらい芸術というものがロクでもないものだということがわかる。
逆に芸術の為と言った瞬間に酒やバクチに溺れるのとは違うと勘違いしやすいから始末が悪い。
俳優としてなかなかチャンスに恵まれない。売れない小説を書き続ける。美大受験の為に何浪もする...etc。
男も女も目に見えない才能を信じ、それを理解できるのは自分だけだという優越感のみで自我を保っているにすぎない。
そんな主人公とその妻を淡々と描写している。
描写の滑稽さは北野監督の映画に対する自虐さを含んでいるようにも思えた。
主人公の真知寿に関しては、少年時代と青年時代が寡黙なだけに中年になり、たけしが演じるようになるといきなり饒舌な真知寿になっちゃったことに一貫性が感じられないが、たけしが演じることでかなり暴力的なスピード感と重みがでたのはたしかである。
女の母性というのは男を勘違いさせる事があるもんだね。勘違いに気がついた時にはかなり手遅れで、引っ込みがつかなくなってたりね。
で、樋口可南子がよかった。
タイトルのゼノンのパラドックスは、中学の頃に数学の教師に教えてもらった事があるが今に至もまったく理解できない部分である。
ただラストを観るとタイトルとなんとなく合ってるんだなとは思えたのだが。
DVDを買ってもう一度観てみようかな。
そんな気にさせる久しぶりの北野映画であった。

それにしても、たけしの画は、まったく分からない(笑)
『たけしくん、ハイ!』の挿絵だけでやめときゃよかったのにと思う。

さて今週の土曜日は散髪と『アイアンマン』だが、果たして仕事は大丈夫か(笑)
by 16mm | 2008-09-21 21:51 | 映画・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
Commented by chata at 2008-09-21 23:38 x
カプセル生活お疲れサマでごわす。
ついに目が開きましたね。あぁ来週で終わりかぁ~(´・∀・`)
Commented by 16mm at 2008-09-21 23:55
■re:chataさん
とうとうナナリーが開眼。長かったけど、取りあえず大団円を迎えられそうな予感。いまではあのキャラデも自然に見れるようになりましたよ(笑)


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