先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽なドS歯科衛生士女史に歯石を取ってもらう。
歯石はあまりついていないと言いつつガリガリとこそぎ落としてくれている。
健康診断で血圧が高いと弱気になっているものの、オイラより大分低い値なのでイラっとする(笑)。
オイラと同じで血糖値や血圧に不安を抱えつつも甘いものは止められないという業をもつ女史(笑)。
それでもオイラはかなり甘味を控えるようにはなったかな。
先生とカメラの話。
ライカQ3はカッコイイよねという話題。
写真を撮るモチベーションを新しいカメラを買うことで復活させようという考えのオイラと先生。
が、二人とも新しいカメラを買ってもモチベーションは一時しのぎであるということも知っているので最終的には一歩が踏み出せない。
オイラとてカメラを購入して借金持ちになるのは考えものだしね。
『ザイム真理教』AmazonでKindle版購入。
Twitterのお勧めにあったので購入。
まだ読み始めだが非常に分かりやすく読みやすい。
今更この手の経済学に興味が出てくるのなら大学時代にもっとまじめに学問に向き合えばよかったと若干後悔しているが、こういうのって歳を経ないと興味が出てこないということもあるよな、と思う。
『ある裁判の戦記』AmazonでKindle版購入。
著者が竹田恒泰と裁判をしていてその費用をクラウドファンディングで集めていたのは知っていたが、今更だがそれに協力しなかったのをはげしく後悔している。
この本を買ったのはせめて著作を購入してその後悔をある程度払拭したいという気持ちもあるが、それよりもやはりこの裁判の顛末に興味があったからという方が正しい。
本書山崎と竹田の裁判の顛末の話ではあるんだが、これまで裁判に関わったりましてや被告になったことのないオイラなどからすると色々興味深い内容であった。
例えば裁判で負けた方が勝った方の裁判費用、主に弁護士費用などだと思うが、負担するという事になっているのだが、それが全額ではなく二万数千円だとのこと。
全額ではないんだ、という驚きと、本書でも書かれていたが裁判に負けた場合のダメージを考えて訴訟を見送らなくてはならないケースを出てくることを考えるとあまりの高額化は考えものだともいえる。
弁護士の費用の例として弁護士に依頼すると着手金が44万円。
仮に竹田が提訴を見送っても相手側の要求額の減額分16%を弁護士に支払う。
つまりこの裁判で竹田が山崎に起こした要求額が500万円なので減額分は80万円となり竹田が提訴を見送っても山崎は120万円を超える出費を求められることになる。
弁護士の仕事やその専門性を考えれば妥当な金額かもしれないが、オイラに翻って見れば山崎同様にその金額に眩暈を覚えて頭を抱えるだろう。
自分は間違っていないという自信があったとしても裁判は何が起こるかわからない。
自分に正当性があったとしても負けることがある。
負けた上に経済的なダメージというのは本当に痛い。
ここに竹田が山崎に言っていた
「貴殿は私の訴訟に耐えられるかな?」
という言葉の真意がある。
つまり竹田は訴訟を起こすことで山崎に経済的なダメージを与える恐怖を感じさせ言葉を封殺し謝罪させることが目的なのだ。
はっきり言って竹田にとっては裁判の勝ち負けすら問題ではないのだ。
だから山崎が後述する内田樹と相談して裁判費用をクラウドファンディングで集めたことに対してく竹田は山崎を口汚く罵ったのだ。
竹田の目論見が崩れたからだ。
経済的ダメージを感じさせて山崎に謝罪をさせるということが出来ずに裁判になることを恐れていたのは言うまでもなく竹田の方だったのだ。
これが本書でも言われている「スラップ訴訟」というものなのだ。
そもそも事の発端はある地方の教育委員会が竹田に中高生向けの講演を企画したという事について山崎が竹田を
「人権侵害の常習犯の差別主義者」
と、論評したことを名誉棄損だと竹田が提訴したことである。
どこぞの教育委員会はどういう了見で竹田を講演者として招聘したのだろうか?
おそらくTwitterのような情報源をまったく参考にせず竹田恒泰が明治天皇の玄孫という肩書に目を奪われたか?
由緒正しき人と思ったんだろうね。
正確には由緒正しいがレイシストというのが竹田恒泰という人物なのだがね。
オイラのような人間ですら竹田恒泰のような人間に中高生に対して講演させる教育関係者がいるとは夢にも思わなかった。
非常に公共性の高い講演でなおかつまだ成人すらしていない中高生にレイシストのど真ん中を行く竹田に講演させるなど正気を疑うレベル。
なので山崎の竹田に対する「人権侵害の常習犯の差別主義者」というのはまっとうな意見でしかないと思っていた。
レイシストに対してレイシストと批判して何が悪い?
しかし、竹田自身は自分をレイシストだと微塵も思っていなかったのではないか?
というよりは韓国を差別することは差別に値しないとでも思っていたのであろう。
韓国人だって個人レベルで自分と合う合わない人はいるだろう。
それはいい。
しかしそれを一般化して十把一絡げで民族全体を差別的に扱うのは大問題だ。
竹田がやっているのはそういうことだ。
『「ある裁判の戦記」を読む かもがわブックレット』AmazonでKindle版購入。
この山崎 雅弘と竹田恒泰との裁判での内田樹の関りは、山崎の「人権侵害の常習犯の差別主義者」という竹田に対する言葉を内田がそれをTwitterでリツイートしたら竹田から自分を名誉棄損したツイートをリツイートした人に対しても訴訟をするという「訴訟の脅し」がきたことで山崎と内田が共闘した形となった。
文中で山崎 雅弘も言っているがこの問題、そもそも裁判沙汰にするようなことではなく、お互い文筆家同士、お互いの言葉で論争をすればいいだけの話だ。
山崎や竹田の名前なら紙面を提供してくれる出版社はありそうだし、なければTwitter上で論争してくれればいいだけだ。
この竹田の鼻持ちならないところは自分の正当性というものを明治天皇の玄孫という権威で担保しようとしているところだ。
裁判の訴状に竹田には
"原告は、作家で明治天皇の玄孫にあたり"
という一文があったという。
竹田恒泰が明治天皇の玄孫であるというのは単なる事実でしかなく、では裁判になったら訴状には必ず当人の出自が書かれなくてはならないのか?
そんなことあるはずがない。
竹田は明治天皇の玄孫という虎の威をわざわざ表明することで裁判が有利になると信じたからにほかならない。
裁判官が竹田に恐れをなすとでも考えたのだろう。
なんたって明治天皇の玄孫だからね。
だから竹田という男は法治国家での法やその裁判制度が肩書で左右される程度のものと高を括って軽く見ていたんではあるまいか。
通常考えるなら裁判は何が起こるかわからない。
それこそ山崎に正当性があったとしても負ける可能性は0ではないのだ。
それを謙虚に考えていれば己が権威と考えて崇拝しているであろう天皇の名前を出したうえで裁判に負けたら、それこそ天皇制自体に泥を塗りかねないと考えなかったか。
考えなかったんだろうね。
それほど竹田は自分の明治天皇の玄孫という立場を強い権威だと、もっと言えば裁判程度で負けるような権威ではないと信じていたんだろうな。
そういう竹田の態度はこの裁判を担当した裁判官にもわかるものだろう。
判決は山崎の竹田に対する「差別主義者を差別主義者と言っても名誉棄損にはならない」ということだ。
山崎の言葉は合理的な論評であると裁判所が認めたということなのだ。
もっと言えば裁判所は被告の山崎よりも原告であった竹田を差別主義者として認定し裁いたと言っていい。
様々な裁判で不信感があることもあったがこの裁判においては裁判官に正当性とか正義という差別を憎む心情を感じて胸熱になったよ。
竹田の行った悪辣かつ稚拙なスラップ訴訟はまさに財政・組織・人材などで優位に立つ側が、表現の自由で保障されている意見表明行為(集会、デモ、記事)に対して名誉棄損などを主張して多額の賠償金を請求するというそのまんまなものだ。
内田樹は
「本当の目的は言論活動を委縮させるいわばどう喝。さらに、潜在的な発言もためらわせる。訴訟の勝敗にこだわっていない点も悪質だ」
裁判所はこの不正義の事柄に意見表明をして鉄槌を下したと思っている。
『のボルダ 3巻』AmazonでKindle版購入。
ボルダリングには多少興味があるものの近くにジムがあるわけではないので自分でやる機会はない。
単に鬼頭莫宏の漫画を見捨てられずにいるので購入しているにすぎない。
いずれまた『なるたる』や『ぼくらの』のような漫画を描いてくれるんじゃないかという期待。
本作のような趣味的な蘊蓄満載の漫画がきらいなのではなく、『のりりん』のような感じになってもらいたくないという願いではある。
『安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編』AmazonでKindle版購入。
この本はすでに書籍として持っていて
直筆サイン本を購入していたのだ。
しかしこんなお宝を通常の読書でヨレヨレにするのは忍び難く、電書が出ると知っていたので内容は電書で読むと決めて封印していた。
結局電書が出るまで三か月待つことになったわけだが、出てよかった。
やっと内容が楽しめると思った。
前作の『安彦良和 マイ・バック・ページズ』同様、気合の入ったコアな安彦良和ファンのオイラとしては安彦の人となりや仕事への姿勢などの情報はうれしい限りである。
更に本作は 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の製作スタッフから見た安彦の情報もあるし、翻って安彦がスタッフをどう見ているか、対人対スタッフに対する考え方なども知ることができた。
本当にこれらの本は安彦良和ファンの為の至れり尽くせりの情報に溢れている。
共著になっている構成やインタビューを担当したであろう石井 誠 の痒いところに手が届くいていていいんだが、あのなんていうの、劇中でコアブースターに載ったスレッガーが操縦するジムがコミカルに大破するところはやりすぎで作中のシリアスなトーンに合わない、という突っ込みは入れてほしかったけど、そう思ってるのはオイラだけなのだろうか?(笑)。
安彦って読み手の考えとは別に自信満々で作中のトーンに合わないことをたまにするからなあ(笑)。
コミックの『天の血脈』のラストみたいな(笑)。
まあとにかく読み応えのある本であったのは間違いないところであった。
『詩歌川百景(3)』AmazonでKindle版購入。
『BANANA FISH』や『YASHA-夜叉-』で吉田秋生のファンとなったオイラとしてはこれまでのように地方都市での生活の物語がなんとなく物足りないと思っていたんだが、実際はそんなことはなかった。
特に本巻を読むと会話の応酬がスピーディでスリリングなアクションのように感じられた。
本当に上手い描き手なら会話だけでもまったく退屈しないものだと思った。
舞台となっているこの田舎街でも"ポリコレ"という言葉がでてきて、自己啓発セミナーに引っかかる人がいたり、と、偏見ではあるがこの街にそういうものがが相応しくないなと感じつつも、否が応にもそれらを意識して警戒しなくては生きづらくなってきているのがヒシヒシと感じられる。
作中に出てくるデブでコンプレックスの塊のような光司というキャラクター。
実際ひどいヤツだとは思うんだが光司が作中にあるような考えにいたる気持ちはオイラにもわかる。
多分作者の吉田も光司の悪意は肯定しなくても理解はしてるんだろうなと感じる。
吉田は『BANANA FISH』でも、特にクライマックスでもアッシュを殺した男に対しても肯定せずとも理解のある描き方をしていたと思っている。
人間の信条ってのは一筋縄ではいかないという事を吉田の漫画を読んで感じるところである。
『GENIC|【完全保存版】知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~ vol.67』書店で書籍購入。
表紙の副題である"~撮影と表現のQ&A~"が興味深くて久々に書籍購入。
本書は電書がでてないからだ。
写真家やカメラマンだけでなく撮影を趣味にしているタレントなども加わって"~撮影と表現のQ&A~"が構成されている。
技術論的なものではなく割と撮影やカメラに対する心情的な想いが多いんだけど、最近撮影のモチベーションが下がっているオイラにはこうした他のカメラマンの言葉が必要だと感じたのだ。
これまでオイラはあまり他のカメラマンの心情など興味がなかったんだが、そういう言葉が必要な時もあるんだなと感じた。
『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』
『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2 First Guardian』
『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に』Amazonプライムビデオでレンタル視聴。
この『Sinners of the System』の三作は『PSYCHO-PASS サイコパス 第1期』なみに面白く満足できた。
なんかこの三作がダメ押しとなって霜月美佳の禊が済まされたような気がするんだが、だったらなんで『PSYCHO-PASS サイコパス 第2期』であんな展開になったのか?
同じ霜月美佳とは思えないんだよなオイラとしては。
まあはねっ返りで思慮の足りなさは相変わらずではあるんだが、それでも『PSYCHO-PASS サイコパス 第2期』の霜月はやりすぎだったと思っている。
これはおそらく制作側の問題だとおもうんだけどね。
さて次は問題の『PSYCHO-PASS サイコパス 3』シリーズである(笑)。
『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』と時系列をわざとテレコにしたためによくわからんんことになっていたアレである(笑)。
テレコにするなら『PSYCHO-PASS サイコパス 3』公開後すぐに『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』をやるべきだったよな。
細かいところ忘れちゃってるからこうしてこの『 PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズを最初から観直しているんだから。
まあそれでなくても色々忘れていたので再見は意味があったと言える。