Hologon T* 16mmF8
α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
京セラがコンタックス・ブランドの名を持っていたカメラメーカーのヤシカを買収した。
で、色々あってw、京セラがカメラ事業から撤退したため、名門ブランド名であるコンタックスの名が世間から消えて久しい。
その京セラ時代のコンタックスからレンジファインダー風のオートフォーカス・カメラである"CONTAX G"シリーズがリリースされた。
まあシリーズと言っても"G1"からはじまり"G2"までしかでなかったんだけど(笑)。
その"CONTAX G"のレンズの中に上画像のHologon T* 16mmF8があった。
"CONTAX G"のレンズは7本。
そのうち、このHologon T* 16mmF8だけがドイツで製作された。
とにかくこのレンズ、上の画像を見て分かるように周辺光量落ちがむちゃくちゃ激しい(笑)。
この周辺光量落ちを修正するために円形のグラデーションのついた純正フィルターがついてきた。
しかし、それ使うとただでさえF8の絞り値なのに更に露出をかけなければならなくなるので、オイラは全く使った事がない。
むしろ周辺光量落ちが"味"だと思っているからね(笑)。
おまけに超広角レンズだから思い存分モデルさんに近づける(笑)。
しかし、ちょっと油断するとカメラを持っている自分の指が写り込んじゃう(笑)。
スタンリー・キューブリックが好きなので、その影響で広角レンズが好きになったんだろうなあ。
今見ても歪みのない素晴らしいレンズ描写だと思う。
惜しむらくは今の所ミラーレスのカメラでもこのレンズを安全に取り付ける事ができないので使えないという状況。
CONTAX G2を持っているのでフィルムで撮る気になれば使えるのだが......。
ただ希望はあるので、もしかしたらそのうち再び使う事ができるかもという予感で大事にしています。
先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯石を取ってももらう。
先生にまったく痛みがなかった親知らず引っこ抜きのお礼を言う。
本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、日光浴。
最近腕から肩、肩甲骨あたりのストレッチをサボっていたせいか、背中に回した時の腕が硬い。
肩こりの関係で首まわりのストレッチと踵骨棘回避の足首のストレッチは欠かさずやってきたのだが、やはり肩甲骨や脇腹や腕のストレッチも今のオイラには大事だなと思う。
『百姓貴族(4)』
AmazonでKindle版購入。
はっきり言って
的な(笑)。
待ち侘びたよ(笑)。
超待望の新刊。
現状一番面白い漫画を挙げろと言われたら間違い無く本書だね。
実のところ荒川弘の他の漫画にはあまり興味がないのだが、この『百姓貴族』だけは別格。
既刊をもう何度も読んではケタケタ笑ってる(笑)。
なにか読む本無い時には必ず読んでるかなあ。
しかしね掲載誌が年6回しかでないので、単行本になるまで2年かかる(笑)。
それでも待つよ、オイラ(笑)。
既刊の内容でも「もし北海道がロシア領になったら」みたいな内容を面白おかしくなんとなくダークな笑いで描いたのが好きだったが、本巻ではお百姓さんが火星に開拓しに行ったら、という一編が面白かった。
食料危機の地球に火星で取れた作物を送ろうとするも、値段が折り合わない。
で、たまたま遭遇した
火星人(タコ型w)が地球の倍の価格で作物を買い取るという申し出にあっさりと承諾するお百姓(笑)。
ウハハハハ(笑)。
なんかね、本書を読んでると農業というものに対する農業をやってない人間の良い意味でも悪い意味でもの偏見に対してバランスを与えてくれるんだよね。
酪農で牛や馬などの家畜を育ててる人たちは人間以外の動物に対して非常に優しく接しているんではないか、という。
当然優しくもあり愛情を込めて育てているわけだけど、それはその牛や馬などが商品だからということなわけよ(笑)。
だから酪農を知らないオイラのような人間からするとお百姓さんの家畜に対する考えのドライさに最初はギョっとするんだけどね(笑)。
農業とそれに従事しているお百姓さんの考え方の一端を知る上で非常に良い本であり、楽しく読める。
しっかし、北海道出身の漫画家って結構多いのかな。
本作の荒川弘、安彦良和、吾妻ひでお、藤田和日郎、ゆうきまさみ...etc......。
画が上手い作家が多いような気がする。
『クラッシャージョウ デザイナーズノート』
Amazonで書籍購入。
どうしていま『クラッシャージョウ』なのか?という疑問はあったのだが、映画公開から30年以上経って語れる制作秘話というものらしい。
安彦良和と原作者の高千穂遥の対談。
安彦良和と本書に掲載された安彦の修正原画をを提供したアニメーターの佐藤元の対談。
その他当時のポスターやイメージイラストやメカデザイン画や美術関係のデザイン画が収録されている。
正直メカデザインなどの画はオイラが今でも所持している本に載っているのと同じでどうってことはない。
ただ二つの対談はそこそこ読み応えがあったかな。
本書で初めて知ったのだが、安彦が設立した九月社という作画スタジオって所属しているアニメーターは出来高払いでなく給料制だったということ。
固定給だったからはみ出した分は安彦が持ち出しになっていたらしいが、例えば『クラッシャージョウ』の制作期間2年で600カットの原画を描いたとしてもアニメーターは普通の生活が維持できないぐらいのお金しかもらえないらしい。
この九月社というスタジオは安彦の『巨神ゴーグ』終了とともに無くなったようだが、スタジオ・ジブリが大仰に社員制度をやっていることを喧伝するずっと前に、固定給を支払うという制作者がいたんだという事実を知った。
現状のアニメ制作で固定給を保証する困難さというのは分かるつもりである。
そういう内実を斟酌せずに政府主導のアニメや漫画を輸出云々のクール・ジャパンなるものの実態というものが本当に楽観的かつ無責任なものに見えるね。
まあそれはともかく、貴重な安彦良和の鉛筆画が残っているというのは奇跡だよね。
原画や動画はそこから作られるフィルムの為のものという位置付けで、制作が終われば破棄されちゃうことが多かったろう。
安彦のものにしても。
オイラとしては『かぐや姫の物語』のような手法で安彦の原画だけで映像を作ってくれないかな(背景は無いけどw)と思ってるぐらい。
はっきり言って安彦良和はアニメーターとしては超一流の部類だよ。
デザインにしても動かし方にしても、描く速さにしても。
現状それをコミックで見ることができるのがファンとしてはせめてもの救いだね。
『ママさんは萌え漫画家 2』
AmazonでKindle版購入。
待望の続巻。
登場人物二人の恋愛から結婚、そして妊娠出産と続く本作。
本巻での紛れもないキラーショットとでもいうべきヒトコマ。
子供に夢や希望を託すという意味が、子供のいないオイラにもすごく感動的に伝わりました。
『天の血脈(7)』
AmazonでKindle版購入。
新刊が出るたびに前巻、というか、物語の内容をおさらいしないと理解がおぼつかない。
本作における明治時代、近代史の歴史にオイラが興味があるのはその先に日本の満州侵略に繋がっているからだ。
本作は比較的市井に生きた人間の目線で歴史を見る試みをしているのが興味深い。
更に言えば、作者の安彦良和の政治思想の一端を覗ける作品だと思っている。
本作に限らず安彦の『虹色のトロツキー』と『王道の狗』でもそれは同じなんだけど、オイラの個人的な趣味として、安彦が元学生運動家であるという部分がこの種のジャンルへの関わりに対して興味深いものとして見ているのだと思う。
『宇宙戦艦ヤマト2199(8)』
AmazonでKindle版購入。
待ち望んでいた続巻。
相変わらずの画とセリフの情報量の多さがリッチに感じられる。
本巻、ヤマトのクルーの反乱を描いているのだが、アニメ版とは内容が異なる。
この辺りはコミカライズの作者である むらかわみちおの
HPに色々と書いてあって興味深い。
3月の決算期。
本来創作とは無関係の出版社の会社の都合で作家への無茶ぶりがこうまで横行しているのか。
まあ出版社がなくては漫画家も本が出せないという理屈もあるにはあるが、そういう作家と出版社の事情がわからないオイラのような読者は、作家が連載の減ページをすることを快く思わなかったりする。
むらかわのHPで事情が分かるともうはっきり言って作品落としてもいいんじゃね、って気がしてくる。
ここまで作家が身を削ってる事態なら文句は言わん。
せめて健康に留意して作品を描き続けてくれと願わずにはいられん。
しっかし、むらかわ程の作家に対しても出版社ってのはここまで経済的な原則を理不尽に押し付けてくるわけね。
まあこれは編集者が悪いというよりも、その編集者に押し付けてくるバックの会社組織が現場の状況をまったく考えないで押し付けてくる理不尽だと思うんだけどね。
こういうのはどこの会社にもあるとはいえ困ったもんだと思う。
『なぎさにて(1)』
AmazonでKindle版購入。
新井英樹にしては女の子のデザインに"萌え"があるように感じて単行本化を楽しみにしていた。
が、そこはやっぱり新井英樹(笑)、世間一般的な基準の"萌え"を描く筈もなく(笑)。
それでも新井英樹作品の中ではかなり読み易い絵柄だと思われる。
世間的な評価が高い作家の新井英樹だが、オイラは『宮本から君へ』しか通読していない。
本作、人類滅亡や死を意識した世界のSF作品。
展開が地味なのでどれくらいの読者が辛抱してくれるかが問題になるのかもしれないが、是非とも作者の思い通りに最後まで描いたものを見たいと思っている。
失礼ながら、新井英樹の漫画が多数の人間に受け入れられるとは考えられない。
しかしね、好きで読んでる読者はその世界観に耽溺したい人間で、それこそ大衆受けを狙ってソフィティケートされた内容にしたって読まない人は読まないし、逆にそれはそれまで読んでいた人にそっぽを向かれる可能性がある。
本作の主人公の渚もそのお母さんも魅力的だが
この主人公の父親を見続けたい。
今後本作で新井が何を語ろうとしているのか。
本当に興味深く続巻を待ち望みたい。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
IMAX 3D版鑑賞。
アメコミのマーベルに対するDCコミックス。
『アベンジャーズ』に対する本作以降続くであろう『ジャスティス・リーグ』。
観てる間楽しめたし面白かったけど、上映時間151分というのは少々長かったかなあ。
タイトルにある『バットマン vs スーパーマン』って、確かに二人は戦うんだが、普通に考えたらバットマンがスーパーマンに敵いっこないんだが(笑)、バットマンがスーパーマンの泣き所であるクリプトナイトから生成されたと思われるガスで弱らせて攻撃するというね(笑)。
まあ面白かったから良いといえばいいんだが、『アベンジャーズ』でもソーという存在が特異なように、同じ出版社の漫画のヒーローだからってすべて同じ土俵にのせるのはどうなのかね。
印象としては『アベンジャーズ』の全体的なルックの明るさに対して、本作はかなり暗めで重みのあるルックを採用していた。
本作、バットマンやスーパーマンの他にワンダーウーマンも出てくるんだけど、
オイラが子供の時に観ていた頃はこんな感じで、本作では
派手さを抑えたリアルな戦闘用のコスチュームのような出で立ち。
実際クライマックスでワンダーウーマンの登場で鳴る音楽がまたアガるんだよね(笑)。
まあそんな感じで、観てる間は面白かったんだけど、この手のジャンルは『アベンジャーズ』だけでいいかな。
あ、劇中では暗くて分かり辛かったけど
本作に登場したバットモービルはカッコ良かったと思う。
『コンスタンティン』
Amazonで初回生産限定スペシャル・パッケージ [Blu-ray]購入。
DVDをすでに持っていたのだが、好きな映画だしBlu-rayでも持っていたかったのだ。
いくらDCコミックの登場人物でもこのジョン・コンスタンティンをジャスティス・リーグには入れられまい(笑)。
This is Constantine, John Constantine... Asshole. この苗字(ファミリーネーム)を二度言うのは名前を印象付ける方法として有名だ。
The name is Bond. James Bond.
と同じにね。
本作、好きで割と回数観てる作品。
主演のキアヌ・リーブスも『マトリックス』のシリーズが終わって結構勢いに乗ってる時期だったんではなかろうか。
悪魔祓いにしてヘビースモーカーで余命一年のヒーローってのはなんなんだよ(笑)。
ものすごくフレッシュだよな(笑)。
一見なんだかわからんだろうがw、これボーリング場のピンが立ってる奥の機械なんだよね。
ここに並ぶ動輪が回り出す時の禍々しさがものすごく不気味に描写される。
神だの悪魔だのが出てくる本作でリアルな不気味さを出しているのはこれらの美術だ。
ハードボイルドな雰囲気を持ったゴシックホラー。
有名なライターの付け方ひとつとってもスタイリッシュな演出が施されている。
世界観の統一という意味ではまったく隙のない作品だと思う。
『ブレードランナー』を観てるような既視感があるというのは言い過ぎかもしれないが、本当にそう思う。
天使と人間・悪魔と人間の中性的な存在であるハーフブリードのガブリエル。
演じるティルダ・スウィントンがまた綺麗でねえ。
本作を観て思うのは本当に怖くて驚異的な存在は美しいのかもしれないという、ちょっと絶望的な気分を味わうね。
このガブリエルが説く人間についての考察というのが的を射た理知的なものでさ。
つまり人間は際限なく神から恩恵を受けていると。
人間はどんな悪事を働いても悔い改めれば神から許される。
神がそれほど人間を愛するのなら、人間はそれに見合う気高さがなくてはならない。
そして人間は恐怖に直面しないとその気高さが現れない。
だからこのガブリエルは人間に試練を与え、恐怖を感じさせる。
こういうことを美しいティルダ・スウィントンに言われたら納得しなくちゃならんよな(笑)。
まあとにかく天使と悪魔という切り口から新しく現代的な物語を紡ぎ出した。
映像にしても無いようにしても何度も観る価値のある作品だと思う。
ところで
ナチスの旗にくるまれて冒頭から出てきたこの槍の先って、ロンギヌスの槍の先?なのかしらん(笑)?